JP2017150898A - 物体検知装置 - Google Patents

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【課題】送波部の異常を検知するときの精度を向上させることが可能な物体検知装置を提供する。【解決手段】物体検知装置100は、超音波101を送波する送波部1と、送波部1から送波された超音波101の反射波102を受波する受波部2とを備える。また、物体検知装置100は、受波部2が反射波102を受波するか否かに基づいて物体200を検知する検知部3と、送波部1が異常であるか否かを判定する判定部4とを備える。判定部4は、送波部1での機械的な振動が発生する時間である振動時間と、上記振動に応じた周期性を有する振動信号S2の信号レベルが基準値を下回るまたは上回る時間の振動信号S2の1周期に占める割合とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、物体検知装置に関し、より詳細には、超音波を用いて物体を検知する物体検知装置に関する。
従来、超音波を用いて障害物を検知する超音波ソナーが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1記載の超音波ソナーは、送受波器と、送受波切替回路と、発振回路と、LPF(Low Pass Filter)と、増幅回路と、包絡線検波回路と、コンパレータと、マイクロコンピュータとを備えている。送受波器は、発振回路からの信号により超音波を送波するように構成されている。また、送受波器は、障害物で反射した超音波を受波するように構成されている。マイクロコンピュータは、コンパレータからの信号と送受波器の出力信号とに基づいて、障害物の有無を判定するように構成されている。また、マイクロコンピュータは、超音波の送波を停止させた後の残響時間に基づいて、送受波器の異常を検知するように構成されている。
特開2001−221849号公報
ところで、特許文献1記載の超音波ソナーでは、超音波の送波を停止させた後の残響時間だけで送受波器の異常を検知するので、送受波器の異常を見落とす可能性がある。
本発明は、上述の事由に鑑みてなされ、本発明の目的は、送波部の異常を検知するときの精度を向上させることが可能な物体検知装置を提供することである。
本発明の第1の態様に係る物体検知装置は、超音波を送波する送波部と、前記送波部から送波された前記超音波の反射波を受波する受波部と、前記受波部が前記反射波を受波するか否かに基づいて物体を検知する検知部と、前記送波部が異常であるか否かを判定する判定部とを備え、前記判定部は、前記送波部での機械的な振動が発生する時間である振動時間と、前記振動に応じた周期性を有する振動信号の信号レベルが基準値を下回るまたは上回る時間の前記振動信号の1周期に占める割合とに基づいて、前記送波部が異常であるか否かを判定することを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る物体検知装置は、第1の態様において、前記判定部は、前記振動時間が所定時間以下の場合に前記送波部が異常であると判定し、前記振動時間が前記所定時間よりも長く、かつ、前記割合が規定範囲外である場合に前記送波部が異常であると判定し、前記振動時間が前記所定時間よりも長く、かつ、前記割合が前記規定範囲である場合に前記送波部が正常であると判定することを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る物体検知装置は、第1の態様または第2の態様において、前記振動信号は、立ち上がりと立ち下がりとを交互に繰り返す矩形波状の信号であり、前記判定部は、前記送波部が前記超音波の送波を開始して第1規定時間が経過した後、前記振動信号の最後の立ち上がりまたは立ち下がりである変化が発生する時点から、第2規定時間が経過するまでに、前記振動信号の次の前記変化がない場合、前記送波部が前記超音波の送波を開始した時点から前記最後の前記変化が発生する時点までの時間を、前記振動時間とすることを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る物体検知装置は、第3の態様において、前記判定部は、前記送波部が前記超音波の送波を開始して前記第1規定時間が経過した後の前記振動信号から求まる複数の前記割合の平均値と、前記振動時間とに基づいて、前記送波部が異常であるか否かを判定することを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る物体検知装置は、第1の態様ないし第4の態様のいずれか1つの態様において、前記判定部は、前記振動時間と前記割合とを前記振動信号から同時に求めるように構成されていることを特徴とする。
本発明の物体検知装置では、判定部が、振動信号の振動時間と振動信号の割合とに基づいて、送波部が異常であるか否かを判定する。これにより、本発明の物体検知装置では、振動時間のみに基づいて送波部が異常であるか否かを判定する場合に比べて、送波部の異常を検知するときの精度を向上させることが可能になる。
図1は、本発明の一実施形態に係る物体検知装置のブロック図である。 図2Aは、同上の物体検知装置に関し、駆動信号と振動信号との波形図である。図2Bは、図2Aの振動信号の波形の拡大図である。 図3は、同上の物体検知装置の判定部の動作を示すフローチャートである。 図4は、同上の物体検知装置に関し、振動信号の振動時間と、振動信号のパルス幅の変化量と、異物の重量との関係を示すグラフである。
本実施形態の物体検知装置100は、図1に示すように、送波部1と、受波部2と、検知部3と、判定部4とを備えている。送波部1は、超音波101を送波するように構成されている。受波部2は、送波部1から送波された超音波101の反射波102を受波するように構成されている。検知部3は、受波部2が反射波102を受波するか否かに基づいて、物体200を検知するように構成されている。判定部4は、送波部1が異常であるか否かを判定するように構成されている。判定部4は、振動時間T1(図2A参照)と、振動信号S2の信号レベルが基準値H1(図2B参照)を下回る時間T2の振動信号S2の1周期T3に占める割合T2/T3とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定する。振動時間T1は、送波部1での機械的な振動が発生する時間である。振動信号S2は、上記振動に応じた周期性を有する信号である。
すなわち、物体検知装置100は、振動信号S2の振動時間T1に加えて、振動信号S2の割合T2/T3に基づいて送波部1が異常であるか否かを判定する。これにより、物体検知装置100では、振動時間T1のみに基づいて送波部1が異常であるか否かを判定する場合に比べて、送波部1の異常を検知するときの精度を向上させることが可能になる。
以下、物体検知装置100について、図1〜図4を参照しながら具体的に説明する。
物体検知装置100は、図1に示すように、送波部1と、受波部2と、検知部3と、判定部4と、第1報知部5と、第2報知部6と、駆動部7と、信号処理回路8とを備えている。物体検知装置100は、自動車などの車両に取り付けられる。物体検知装置100は、車両の周囲にある物体200を検知するために用いられる。
送波部1は、電気信号を機械的な振動に変換して、超音波101を送波するように構成されている。詳細には、送波部1は、駆動部7から出力される駆動信号S1によって振動し、空気を振動させることで超音波101を送波する。本実施形態では、送波部1は、駆動部7の駆動信号S1に従って、一定間隔で超音波101を送波する。すなわち、送波部1は、超音波101を間欠的に送波する。
受波部2は、機械的な振動を電気信号に変換するように構成されている。詳細には、受波部2は、送波部1から送波され物体200で反射した超音波である反射波102を受波し、受波した反射波102を電気信号に変換する。また、受波部2は、電気信号を信号処理回路8へ出力するように構成されている。
信号処理回路8は、増幅器9と、フィルタ10と、包絡線検波部11と、コンパレータ12とを備えている。増幅器9は、受波部2から出力される電気信号を増幅するように構成されている。フィルタ10は、増幅器9により増幅された電気信号のノイズを除去するように構成されている。フィルタ10は、例えば、BPF(Band Pass Filter)である。包絡線検波部11は、フィルタ10の出力信号の包絡線を検波するように構成されている。また、包絡線検波部11は、検波した信号(検波信号)を検知部3へ出力するように構成されている。コンパレータ12は、増幅器9により増幅された電気信号の信号レベルと閾値(閾値電圧)とを比較することで、振動信号S2を得るように構成されている。また、コンパレータ12は、振動信号S2を判定部4へ出力するように構成されている。本実施形態では、振動信号S2は、図2Bに示すように、立ち上がりと立ち下がりとを交互に繰り返す矩形波状の信号である。言い換えれば、振動信号S2は、複数のパルスを有する信号である。ここで、立ち上がりとは、振動信号S2の信号レベルがL(Lowレベル)からH(Highレベル)へ変化する部分を意味する。立ち下がりとは、振動信号S2の信号レベルがHからLへ変化する部分を意味する。本実施形態では、振動信号S2の1周期T3が一定の周期であるため、振動信号S2の割合T2/T3は、振動信号S2の信号レベルが基準値H1を下回る時間(パルス幅)T2の変化に応じて変動する。そこで、以下では、振動信号S2の割合T2/T3について、振動信号S2のパルス幅T2を用いて説明する場合もある。
検知部3は、包絡線検波部11の検波信号に基づいて、物体200を検知するように構成されている。詳細には、検知部3は、包絡線検波部11の検波信号を受け取る場合、物体200を検知する(車両の周囲に物体200が存在する)。一方、検知部3は、包絡線検波部11の検波信号を受け取らない場合、物体200を検知しない(車両の周囲に物体200が存在しない)。検知部3は、物体200を検知する場合、検知信号を第1報知部5へ出力する。
判定部4は、コンパレータ12から出力される振動信号S2に基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定するように構成されている。また、判定部4は、送波部1が異常である場合、異常信号を第2報知部6へ出力するように構成されている。判定部4の詳細については、後述する。なお、送波部1が異常であるとは、異物(例えば、泥など)が送波部1に付着している状態を意味する。
検知部3及び判定部4は、例えば、マイクロコンピュータ13に含まれる。マイクロコンピュータ13は、メモリを備えており、メモリに記録されているプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することで、検知部3及び判定部4の機能を実現する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、記録媒体(例えば、メモリカード)に記録されて提供されたり、電気通信回線(例えば、インターネット)を通して提供されたりしてもよい。
第1報知部5は、検知部3が物体200を検知したときに、報知するように構成されている。第1報知部5は、例えばランプまたはブザーなどを含んでおり、光または音によって利用者に報知する。第1報知部5は、検知部3の検知信号に応じて報知する。これにより、利用者(車両の運転者または同乗者)は、物体200の存在を知ることができる。
第2報知部6は、判定部4により送波部1が異常であると判定されたときに、報知するように構成されている。第2報知部6は、例えばランプまたはブザーなどを含んでおり、光または音によって利用者に報知する。ただし、第2報知部6は、第1報知部5の報知と区別できるように、第1報知部5と報知態様が異なる。第2報知部6は、判定部4からの上記異常信号に応じて報知する。これにより、利用者は、送波部1の異常を知ることができる。
駆動部7は、マイクロコンピュータ13のCPUから送波部1が超音波101の送波を開始するための指令(送波開始指令)を受け取ると駆動信号を出力し、送波部1から超音波101の送波を開始させる。また、駆動部7は、上記CPUから送波部1が超音波101の送波を停止するための指令(送波停止指令)を受け取ると駆動信号の出力を停止し、送波部1から超音波101の送波を停止させる。
本実施形態では、検知部3、判定部4、駆動部7及び信号処理回路8は、車両に搭載されている電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)で構成されている。つまり、検知部3、判定部4、駆動部7及び信号処理回路8は、電子制御ユニットに含まれている。送波部1及び受波部2は、例えば、車両のバンパーに取り付けられている。第1報知部5及び第2報知部6は、例えば、車両に搭載されているインジケータである。
以下、判定部4について、図2A及び図2Bを用いて詳細に説明する。
判定部4は、振動時間T1とパルス幅T2(割合T2/T3)とを、振動信号S2から求める(算出する)ように構成されている。また、判定部4は、振動信号S2から求めた振動時間T1及びパルス幅T2に基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定するように構成されている。
具体的に説明すると、判定部4は、振動時間T1が所定時間以下の場合、送波部1が異常であると判定する。所定時間は、例えば1200μsである。また、判定部4は、振動時間T1が所定時間よりも長く、かつ、パルス幅T2が規定範囲外である場合、送波部1が異常であると判定する。規定範囲は、例えば、パルス基準幅(例えば6.8μs)±0.4μsである。さらに、判定部4は、振動時間T1が所定時間よりも長く、かつ、パルス幅T2が規定範囲である場合、送波部1が正常であると判定する。
振動時間T1は、図2Aに示すように、駆動部7が駆動信号S1の出力を開始した時点(すなわち、送波部1が超音波101の送波を開始した時点)t1から、振動信号S2の最後の立ち上がりである変化A1が発生する時点t4までの時間である。
本実施形態では、判定部4は、振動信号S2の立ち上がり及び立ち下がりを監視し、振動信号S2の最後の変化A1が発生する時点(終了時点)t4を、次のように判定する。判定部4は、送波部1が超音波101の送波を開始して第1規定時間T4が経過した後、振動信号S2の終了時点t4から第2規定時間T6が経過するまでに振動信号S2の次の変化がない場合、終了時点t4を振動信号S2の最後の変化A1が発生する時点とする。図2A中のt2は、駆動部7が駆動信号S1の出力を停止した時点を表している。図2A中のt3は、第1規定時間T4が経過した時点を表している。図2A中のt5は、第2規定時間T6が経過した時点を表している。図2A中のT4aは、駆動部7が駆動信号S1を出力する時間(出力時間)を表している。図2A中のT4bは、駆動部7が駆動信号S1の出力を停止した後の待機時間を表している。待機時間T4bは、例えば、150μs以下である。図2A中のT5は、送波部1が超音波101の送波を停止させた後、送波部1での機械的な振動が発生する時間(いわゆる、残響時間)を表している。図2A中のT7は、判定部4が振動信号S2の立ち上がり及び立ち下がりを監視する時間(監視時間)を表している。第1規定時間T4が経過した後の振動信号S2は、図2Bに示すように、少なくとも1回の立ち上がりまたは立ち下がりを有している。
ここで、第1規定時間T4は、出力時間T4aと待機時間T4bとを合わせた時間であり、送波部1が超音波101の送波を開始してから、送波部1が超音波101の送波を停止するまでの時間に設定されている。なお、振動時間T1は、送波部1が超音波101の送波を開始した時点t1から、振動信号S2の最後の立ち上がりである変化A1が発生する時点t4までの時間であるが、これに限らない。振動時間T1は、送波部1が超音波101の送波を開始した時点t1から、振動信号S2の最後の立ち下がりである変化が発生する時点までの時間であってもよい。
以下、判定部4の動作(判定動作)について、図3に基づいて具体的に説明する。
判定部4は、振動時間T1を振動信号S2から求める。また、判定部4は、パルス幅T2を振動信号S2から求める。すなわち、判定部4は、振動時間T1及びパルス幅T2をデータとして取得する(図3中のS1)。
判定部4は、振動信号S2から求めた振動時間T1が所定時間以下であるか否かを判定する(図3中のS2)。判定部4は、振動時間T1が所定時間以下の場合(図3中のS2のYes)、送波部1が異常であると判定する(図3中のS5)。また、判定部4は、振動時間T1が所定時間よりも長い場合(図3中のS2のNo)、振動信号S2から求めたパルス幅T2が規定範囲外であるか否かを判定する(図3中のS3)。判定部4は、パルス幅T2が規定範囲外である場合(図3中のS3のYes)、送波部1が異常であると判定する(図3中のS5)。また、判定部4は、パルス幅T2が規定範囲である場合(図3中のS3のNo)、送波部1が正常であると判定する(図3中のS4)。
ここにおいて、振動時間T1は、図2Aに示すように、残響時間T5を含むので、当然ながら、判定部4は、振動時間T1のうちの残響時間T5と、パルス幅T2(割合T2/T3)とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定してもよい。
図4は、物体検知装置100の送波部1に付着する異物(ここでは、粘土)の重量を変更した場合において、振動信号S2の振動時間T1と、パルス幅T2の変化量と、異物の重量との関係を示す。図4中の実線は、異物の重量に対するパルス幅T2の変化量を表している。また、図4中の一点鎖線は、異物の重量に対する振動時間T1を表している。なお、パルス幅T2の変化量とは、パルス基準幅に対するパルス幅T2のずれ(差分)を意味する。
物体検知装置100は、振動時間T1のみに基づいて送波部1が異常であるか否かを判定するとき、振動時間T1が所定時間(図4では、1200μs)以下の場合に、送波部1が異常であると判定できる。しかしながら、物体検知装置100では、異物が送波部1に付着していても(例えば、異物の重量が0.15gである場合)、振動時間T1が所定時間よりも長くなるときがある。このような異物としては、例えば、凍結により生じた霜などが挙げられる。よって、物体検知装置100は、振動時間T1のみに基づいて送波部1が異常であるか否かを判定する場合、異物が送波部1に付着していたとしても、送波部1が異常であると判定できないときがある。
そのため、物体検知装置100は、振動時間T1とパルス幅T2(割合T2/T3)とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定するように構成されている。これにより、物体検知装置100では、異物が送波部1に付着していたとしても、振動時間T1が所定時間よりも長く、かつ、パルス幅T2が規定範囲外(図4では、パルス基準幅±0.4μsの範囲外)である場合に、送波部1が異常であると判定できる。すなわち、物体検知装置100は、振動信号S2の振動時間T1に加えて、振動信号S2のパルス幅T2に基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定するので、送波部1の異常を検知するときの精度を向上させることが可能になる。
ところで、特許文献1記載の超音波ソナーは、超音波の送波を停止させた後の残響時間と周波数の解析結果とに基づいて、送受波器の異常を検知するだけでなく、送受波器が凍結している場合と送受波器と送受波切替回路との結線が断線している場合とを区別する。
しかしながら、特許文献1記載の超音波ソナーでは、超音波の送波を停止させた後の残響時間のみに基づいて送受波器の異常を検知するので、送受波器の異常を検知するときの精度を向上させることが難しい。
これに対して、物体検知装置100は、振動信号S2の残響時間T5を含む振動時間T1と、振動信号S2のパルス幅T2(割合T2/T3)とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定する。つまり、物体検知装置100は、振動時間T1に加えて、パルス幅T2に基づいて送波部1が異常であるか否かを判定する。よって、物体検知装置100では、特許文献1記載の超音波ソナーに比べて、送波部1の異常を検知するときの精度を向上させることが可能になる。
ここで、判定部4は、振動時間T1とパルス幅T2(割合T2/T3)とを振動信号S2から同時に求めることが好ましい。すなわち、判定部4は、振動時間T1とパルス幅T2とを1つの振動信号S2から求めることが好ましい。これにより、物体検知装置100では、振動時間T1とパルス幅T2とを別々の振動信号S2から求める場合よりも、送波部1が異常であるか否かの判定を早く開始できる。
また、判定部4は、送波部1が超音波101の送波を開始して第1規定時間T4が経過した後の振動信号S2から求まる3つのパルス幅T2(割合T2/T3)の平均値と、振動時間T1とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定してもよい。すなわち、判定部4は、残響時間T5における振動信号S2から求まる3つのパルス幅T2の平均値と、振動時間T1とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定してもよい。この場合、判定部4は、1つのパルス幅T2ではなく、3つのパルス幅T2の平均値を用いて送波部1の異常判定を行うので、1つのパルス幅T2を用いて送波部1の異常判定を行う場合よりも、異常判定の精度を向上させることが可能になる。その結果、物体検知装置100では、送波部1の異常を検知するときの精度を、より向上させることが可能になる。
判定部4は、残響時間T5における振動信号S2から求まる3つのパルス幅T2の平均値と、振動時間T1とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定する構成であるが、この構成に限らない。判定部4は、残響時間T5における振動信号S2から求まる4つ以上のパルス幅T2の平均値と、振動時間T1とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定する構成であってもよい。この場合、物体検知装置100では、送波部1が異常であるか否かを判定するときの精度(異常判定の精度)を、より向上させることが可能になる。その結果、物体検知装置100では、送波部1の異常を検知するときの精度を、より一層向上させることが可能になる。
また、判定部4は、残響時間T5における振動信号S2から求まる2つのパルス幅T2の平均値と、振動時間T1とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定してもよい。この場合、物体検知装置100では、残響時間T5における振動信号S2から求まる3つのパルス幅T2の平均値と振動時間T1とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定する場合よりも、送波部1が異常であるか否かの判定を早く開始できる。
なお、振動信号S2の割合T2/T3は、振動信号S2の信号レベルが基準値H1を下回る時間T2の振動信号S2の1周期T3に占める割合としているが、これに限らない。振動信号S2の割合は、振動信号S2の信号レベルが基準値H1上回る時間の振動信号S2の1周期T3に占める割合であってもよい。
以上説明したように、物体検知装置100では、判定部4は、振動信号S2の振動時間T1と、振動信号S2の割合T2/T3(パルス幅T2)とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定する。
この構成によれば、物体検知装置100では、振動信号S2の振動時間T1に加えて、振動信号S2の割合T2/T3に基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定するので、送波部1の異常を検知するときの精度を向上させることが可能になる。
また、判定部4は、上述のように、振動時間T1が所定時間以下の場合に、送波部1が異常であると判定することが好ましい。また、判定部4は、上述のように、振動時間T1が所定時間よりも長く、かつ、割合T2/T3が規定範囲外である場合に、送波部1が異常であると判定することが好ましい。さらに、判定部4は、上述のように、振動時間T1が所定時間よりも長く、かつ、割合T2/T3が規定範囲である場合に、送波部1が正常であると判定することが好ましい。
この構成によれば、物体検知装置100は、振動時間T1が所定時間以下の場合に限らず、振動時間T1が所定時間よりも長く、かつ、割合T2/T3が規定範囲外である場合に、送波部1が異常であると判定できる。すなわち、物体検知装置100では、送波部1の異常を検知するときの精度を向上させることが可能になる。
また、振動信号S2は、上述のように、立ち上がりと立ち下がりとを交互に繰り返す矩形波状の信号であることが好ましい。判定部4は、送波部1が超音波101の送波を開始して第1規定時間T4が経過した後、振動信号S2の最後の変化A1が発生する時点t4から第2規定時間T6が経過するまでに、振動信号S2の次の変化がない場合、送波部1が超音波101の送波を開始した時点t1から最後の変化A1が発生する時点t4までの時間を、振動時間T1とすることが好ましい。この場合、変化A1は、振動信号S2の立ち上がりまたは立ち下がりである。
この構成によれば、物体検知装置100では、振動時間T1を振動信号S2から求めることができる。よって、物体検知装置100では、例えば、マイクロコンピュータ13のタイマによって送波部1が超音波101の送波を開始してから計時される時間(設定時間)が監視時間T7よりも長い場合に比べて、送波部1が異常であるか否かの判定を早く開始できる。
また、判定部4は、送波部1が超音波101の送波を開始して第1規定時間T4が経過した後の振動信号S2から求まる複数の割合T2/T3の平均値と、振動時間T1とに基づいて、送波部1が異常であるか否かを判定することが好ましい。
この構成によれば、物体検知装置100では、判定部4は、複数の割合T2/T3の平均値を用いて送波部1の異常判定を行うので、1つの割合T2/T3を用いて送波部1の異常判定を行う場合よりも、異常判定の精度を向上させることが可能になる。その結果、物体検知装置100では、送波部1の異常を検知するときの精度を、より向上させることが可能になる。
また、判定部4は、振動時間T1と割合T2/T3とを振動信号S2から同時に求めるように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、物体検知装置100では、振動時間T1と割合T2/T3とを別々の振動信号S2から求める場合よりも、送波部1が異常であるか否かの判定を早く開始できる。
なお、所定時間は、1200μsであるが、これに限らない。また、規定範囲は、パルス基準幅±0.4μsであるが、この範囲に限らない。例えば、規定範囲は、パルス基準幅±0.2μsであってもよい。
振動信号S2は、立ち上がりと立ち下がりとを交互に繰り返す矩形波状の信号であるが、これに限らない。振動信号S2は、例えば、正弦波、三角波のような周期性を有する信号などであってもよい。
検知部3は、物体200を検知する機能に加えて、物体200までの距離を求める機能を備えていてもよい。この場合、検知部3は、送波部1が超音波101を送波してから、受波部2が反射波102を受波するまでの時間に基づいて、物体200までの距離を求める。
送波部1と受波部2とは、別々に構成されているが、一体に構成されていてもよい。この場合、送波部1及び受波部2は、例えば、超音波トランスデューサにより構成され、超音波トランスデューサが電気信号と機械的な振動とを相互に変換することによって、超音波101の送波と反射波102の受波との両方を実現する。
検知部3、判定部4、駆動部7及び信号処理回路8は、電子制御ユニットに含まれているが、電子制御ユニットに含まれていなくてもよい。例えば、検知部3、判定部4、駆動部7及び信号処理回路8は、送波部1及び受波部2を有する超音波センサに含まれていてもよい。
以上説明した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能である。
1 送波部
2 受波部
3 検知部
4 判定部
100 物体検知装置
S2 振動信号
T1 振動時間
T4 第1規定時間
T6 第2規定時間

Claims (5)

  1. 超音波を送波する送波部と、前記送波部から送波された前記超音波の反射波を受波する受波部と、前記受波部が前記反射波を受波するか否かに基づいて物体を検知する検知部と、前記送波部が異常であるか否かを判定する判定部とを備え、
    前記判定部は、前記送波部での機械的な振動が発生する時間である振動時間と、前記振動に応じた周期性を有する振動信号の信号レベルが基準値を下回るまたは上回る時間の前記振動信号の1周期に占める割合とに基づいて、前記送波部が異常であるか否かを判定する
    ことを特徴とする物体検知装置。
  2. 前記判定部は、前記振動時間が所定時間以下の場合に前記送波部が異常であると判定し、前記振動時間が前記所定時間よりも長く、かつ、前記割合が規定範囲外である場合に前記送波部が異常であると判定し、前記振動時間が前記所定時間よりも長く、かつ、前記割合が前記規定範囲である場合に前記送波部が正常であると判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の物体検知装置。
  3. 前記振動信号は、立ち上がりと立ち下がりとを交互に繰り返す矩形波状の信号であり、
    前記判定部は、前記送波部が前記超音波の送波を開始して第1規定時間が経過した後、前記振動信号の最後の立ち上がりまたは立ち下がりである変化が発生する時点から、第2規定時間が経過するまでに、前記振動信号の次の前記変化がない場合、前記送波部が前記超音波の送波を開始した時点から前記最後の前記変化が発生する時点までの時間を、前記振動時間とする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の物体検知装置。
  4. 前記判定部は、前記送波部が前記超音波の送波を開始して前記第1規定時間が経過した後の前記振動信号から求まる複数の前記割合の平均値と、前記振動時間とに基づいて、前記送波部が異常であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項3記載の物体検知装置。
  5. 前記判定部は、前記振動時間と前記割合とを前記振動信号から同時に求めるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の物体検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112470027A (zh) * 2018-07-27 2021-03-09 三菱电机株式会社 物体检测装置的控制装置、物体检测装置和物体检测程序

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