JP2017150719A - 冷却貯蔵庫の扉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱扉の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制する。【解決手段】冷蔵庫の扉装置は、冷蔵庫本体に設けられた前面開口部には、左右一対の断熱扉が設けられ、一対の断熱扉における互いに対向した対向縁部にはセンタシールが配設されたものにおいて、断熱扉は、外殻を構成する外殻体21を備え、外殻体21の対向縁部には、センタシールを加熱するべく結露防止用のヒータが配設され、外殻体21の内部には、ヒータを外部電源に接続するためのリード線が配索される配管80が配され、配管80は、板厚方向に貫通する貫通孔86を有する板状の保持部材85によって、貫通孔86に挿通された状態で外殻体21の内面21Aから離間して保持され、さらに、外殻体21の内部には、配管80が保持部材85に保持された状態で断熱材28が充填されている。【選択図】図7

Description

本発明は、ワイドスルー形式の冷却貯蔵庫の扉装置に関する。
この種の冷却貯蔵庫の扉装置の一例として下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1には、断熱扉に、ヒータに接続されるリード線を挿通するための挿通部を設けたものが開示されている。そして、パイプが、断熱扉を構成するインナパネルとアウタパネル間の断熱材の収容空間部に埋設されていることが記載されている。
特開2000−35275号公報
ところで、特許文献1のようにパイプ(配管に相当)が断熱材に埋設される構成では、断熱材の成形過程において、配管がアウタパネル等の外殻体に当接または近接すると、外殻体に凹凸状の配管の跡が現れることがある。外殻体は、冷却貯蔵庫の扉装置の意匠を構成する部材であるため、そのような凹凸が生じることを抑制するための技術が求められていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、断熱扉の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制することを目的とする。
本発明の冷却貯蔵庫の扉装置は、断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、左右一対の断熱扉が観音開き式の揺動開閉可能に設けられ、前記一対の断熱扉における互いに対向した対向縁部には、閉扉時において互いに密着可能な密着部を有するセンタシールが配設されたものにおいて、前記断熱扉は、外殻を構成する外殻体を備え、前記外殻体の前記対向縁部には、前記センタシールを加熱するべく結露防止用のヒータが配設され、前記外殻体の内部には、前記ヒータを外部電源に接続するためのリード線が配索される配管が配され、前記配管は、板厚方向に貫通する貫通孔を有する板状の保持部材によって、前記貫通孔に挿通された状態で前記外殻体の内面から離間して保持され、さらに、前記外殻体の内部には、前記配管が前記保持部材に保持された状態で断熱材が充填されていることに特徴を有する。
本発明によれば、断熱材を成形する際に、配管が保持部材によって外殻体の内面から離間して保持されているから、配管が断熱扉の外殻体に当接又は近接する場合に比べて、外殻体において配管と対向する部位に凹凸状の配管の跡が形成され難い。さらに、保持部材が板状とされるから、例えば保持部材がブロック状とされる場合に比べて、断熱材を成形する際に、外殻体において保持部材と接触する部位の面積を狭小化することができ、当該接触する部位に凹凸状の保持部材の跡が形成され難い。さらに、配管が保持部材の貫通孔に挿通された状態で保持されるから、配管から保持部材が外れ難く、保持部材によって確実に配管を保持することができる。これらの結果、外殻体の内部に配管を配した場合であっても、断熱扉の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制することができる。
上記構成において、前記保持部材は、円環状をなすものであってもよい。このような構成によれば、例えば、多角環状の保持部材に比べて、外殻体の内面との接触面積を、低減することができるとともに、保持部材が配管周りに回転したいずれの姿勢においても、配管と外殻体の内面との離間距離を一定に保つことができる。
上記構成において、前記保持部材には、前記配管の外周面に当接する複数の弾性片が前記貫通孔の孔縁に配されていてもよい。このような構成によれば、保持部材をその板面が配管の管軸に対して直交する姿勢としやすく、より一層好適に、配管と外殻体の内面との離間距離を一定に保つことができる。
上記構成において、前記外殻体には、前記対向縁部に沿って延在する取付部材を介して前記センタシール及び前記ヒータが取り付けられるとともに、前記対向縁部とは反対側に位置する側縁部両側に、前記断熱扉を回動可能に支持するための一対のヒンジ部が配設され、前記配管は、湾曲する形をなし、その一端部が前記取付部材の延在方向における中央位置に接続されるとともに、その他端部が前記一対のヒンジ部のうちいずれか一方の前記ヒンジ部に対して接続され、前記保持部材は、前記配管の中間部を保持していてもよい。このような構成によれば、配管の一端部が取付部材の中央位置に接続されるから、好適に、共通部品からなる取付部材を、表裏反転して一対の断熱扉の双方に用いることができる。さらに、湾曲する形の配管は、断熱扉の製造工程を、外殻体の内面が配管の鉛直方向下方に配された状態で行う場合、直線状をなす配管に比べて、自重等により、その中間部が外殻体の内面に近付く方向に変位し易いが、保持部材で中間部を保持することで、湾曲した形の配管であっても、好適に配管を外殻体の内面から離間して保持することができる。
本発明によれば、断熱扉の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の正面図 断熱扉を裏面側から視た一部切欠斜視図 センタシールの配設部分の分解斜視図 閉扉状態の対向縁部を示す部分平断面図 外殻体の内部を示す断面図 保持部材が配管に組み付けられた状態を示す斜視図 断熱材の成形工程を示す説明図 実施形態2に係る保持部材が配管に組み付けられた状態を示す斜視図 断熱材の成形工程を示す説明図 保持部材の作用を模式的に示す説明図 関連技術1に係る配管の配設態様を示す断面図 関連技術2に係る配管の一端部が接続部に接続される前の状態を示す断面図 配管の配設態様を示す断面図 関連技術3に係る配管の一端部を接続部に接続する工程を示す説明図 配管の配設態様を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7に基づいて説明する。この実施形態では、扉装置11を備えるワイドスルー形式の横型冷蔵庫10について例示する。なお、以下の説明では、図1の紙面手前側を前側とし、紙面右側を右側、紙面左側を左側とする。
横型冷蔵庫10の全体構造を図1によって説明する。冷蔵庫本体(貯蔵庫本体の一例)12は、前面が開口された横長の断熱箱体によって形成され、底面に配された脚13で支持されている。冷蔵庫本体12の内部は貯蔵室12Bとされ、出入口となる前面開口部12Aには、左右一対の断熱扉20が観音開き式の開閉可能に装着されている。一対の断熱扉20は、それぞれ外側の縦縁の上下両端が、ヒンジ部90を介して縦軸回りの回動可能に支持されており、正面の上縁部における互いに隣接した端部に寄った位置に、開閉操作用の把手17が設けられている。前面開口部12Aには、同前面開口部12Aを左右に仕切る縦向きの仕切枠が設けられておらず、センタピラーレスすなわちワイドスルー形式の扉装置11が構成されている。
冷蔵庫本体12の正面視左側面には機械室18が設けられ、同機械室18内には、貯蔵室12Bから張り出し形成された形態の蒸発器室(図示せず)が収容されて同蒸発器室に蒸発器と庫内ファンとが装備されているとともに、蒸発器と接続されて冷凍サイクルを構成する冷凍装置が収容されている。冷凍サイクルが駆動されることで蒸発器付近で冷気が生成され、同冷気が庫内ファンにより貯蔵室12B内に循環供給されることで、貯蔵室12B内が冷却されるようになっている。
扉装置11は上記のようにワイドスルー形式であることから、閉扉時のシール構造は基本的には、前面開口部12Aの口縁については、各断熱扉20の裏面における揺動端側の縦縁を除いた他の3縁辺に装着されたパッキン30(図2参照)が密着されることでシールされ、両断熱扉20の揺動端側の縦縁の間については、同縦縁に沿って装着されたセンタシール40同士が密着することでシールされるようになっている。両断熱扉20が揃って開けられると、前面開口部12Aが仕切りが無い状態で全開可能となる。
続いて、断熱扉20の各部の構成について説明する。
断熱扉20は左右対称形状に形成されており、図3及び図4等に示すように、ステンレス鋼板等の金属製の外装板22と、中央に膨出部26Aを設けた合成樹脂製の内装板26とを組み付けることで外殻体21が形成され、この外殻体21内に、発泡樹脂からなる断熱材28が充填された構造となっている(図5参照)。なお、発泡樹脂としては、発泡ウレタン等を例示することができる。外装板22は、長方形状をなす底面部23と、底面部23から立ち上がる側壁部24とを有し、浅底の箱状をなす。底面部23は、断熱扉20の前面を構成する部位とされる。また、側壁部24のうち、底面部23の一方の長辺側から立ち上がる対向縁部24Aと、短辺側から立ち上がる上側縁部24Cとが互いに直交する形で断熱扉20の内側角部20Aを構成するとともに、上側縁部24Cと、底面部23の他方の長辺側から立ち上がる右側縁部24Bとが互いに直交する形で断熱扉20の外側角部20Bを構成している(図5参照)。以下の説明では、右側に位置する断熱扉20について説明して、左側に位置する断熱扉20についての説明を省略する。
センタシール40は、図2及び図4に示すように、外殻体21の対向縁部24A、詳細には、対向縁部24Aにおける庫内側の位置において、後記する取付部材50を介して上下方向に延びた形態で装着されている。同センタシール40は合成樹脂製であって押出成形により形成されており、断熱扉20の全高よりも少し短い長さに切断されて使用される。なお、図4においては右側の断熱扉20(図4の紙面左側に位置する)の配管80やヒータ53等を省略して示しており、また、一対の断熱扉20,20において、いずれか一方の符号を省略して示す場合がある。
センタシール40は、庫外側(図4の下側)に開口した概ね門型断面をなすシール本体41を有している。シール本体41は軟質樹脂製であって、相手のシール本体41と対向する側の辺部には、長方形断面をなす第2マグネット室42(密着部の一例。以下、密着部42とも呼ぶ。)が形成され、扁平な角柱状の第2マグネット43が挿入されている。
シール本体41における反対側の辺部44は、隣接して配された縦向きのパッキン30の側面に密着されている。同辺部44は庫外側の端部が第2マグネット室42側に屈曲され、その屈曲端に、第2マグネット室42と隣接するようにして取付部材50に対して取り付けられる第1取付部45Aが形成されている。上記した第2マグネット室42の外面(相手との対向面)における庫外側の端部からは、所定幅を持った脚片47が庫外側に向けて張り出した形態で形成されている。同脚片47の庫外側の端部は内側に屈曲され、その屈曲端に、取付部材50に対して取り付けられる第2取付部45Bが形成されている。
シール本体41の庫内側(図4の上側)の面における揺動端側の縦向きのパッキン30に近接した端部位置からは、冷気遮断用のリップ部48が突出形成されている。各リップ部48は、庫内側に向けて突出したのち、先端部48Aが相手側に向けて鋭角(例えば75°)に屈曲された形状となっている。リップ部48は先端側が薄肉に形成され、閉扉時には、図4に示すように、先端部48A同士が重畳可能となっている。
センタシール40が装着される取付部材50は、合成樹脂製とされ、センタシール40と同じ長さ寸法を有して対向縁部24Aに沿って延在している。取付部材50は、対向縁部24Aに固定されるベース60と、同ベース60の表面側に間隔を開けて被着されるスライド蓋70とから構成されている。そして、ベース60にスライド蓋70を組み付けることで、扁平な略角筒形をなす取付部材50が形成される。この取付部材50は、上下方向における中央位置を回転軸として表裏反転することで、左右一対の断熱扉20,20の双方に用いることが可能な構成とされている。
ベース60には、図3に示すように、上下方向(ベース60の延在方向)における中央位置に導出口68が貫通形成されている。また、ベース60は、上下方向に亘る複数箇所(例えば2箇所)において、対向縁部24Aに対してねじ51で固定されている。
ベース60における庫内側の側縁部には、ヒータ53を保持するためヒータ保持部64が全高に亘って形成されている。ヒータ保持部64は、やや幅狭とされた入口を相手側に向けて開口した溝状をなし、ヒータ53を緊密に嵌めることが可能な構成となっている。ヒータ53は、ヒータ保持部64に対して入口から径方向に嵌められる。そして、図3に示すように、ヒータ53の上下両端部が、ヒータ保持部64の上方または下方を通って庫外側に回曲され、ヒータ53の上下両端部に接続されたリード線55が、ベース60の表面上で配線されるようになっている。なお、図3においてはリード線55の図示を省略している。また、ヒータ保持部64の庫内側の面には、上記のセンタシール40の第1取付部45Aが摺動可能に嵌合する第1嵌合部66が突出形成されている。
取付部材50のベース60の表面側には、スライド蓋70が着脱可能に装着されるようになっている。スライド蓋70は、ベース60とほぼ同じ長さとほぼ同幅を有する帯状をなし、かつ庫外側の端縁部が斜めに屈曲されている。スライド蓋70の裏面(ベース60と対向する面)における庫内側の側縁部には、上記したヒータ保持部64の入口内に進入してヒータ53を押さえる抜け止めリブ71が形成されている。また、同スライド蓋70の裏面のほぼ中央幅位置には、長方形断面をなす第2嵌合部72が張り出し形成されており、第2嵌合部72内には、上記したセンタシール40に設けられた第2取付部45Bが摺動可能に嵌合するようになっている。
改めると、ヒータ53はヒータ保持部64に嵌められた上で、その上下両端部がヒータ保持部64の上面または下面を通ってヒータ保持部64の庫外側に回曲され、ヒータ53の上下両端部に接続されたリード線55が、取付部材50内で配線されることになる。両リード線55は、取付部材50内の中央位置まで配線されたのち、図4に示すように、導出口68から断熱扉20内に埋設された配管80内に配索されている。このリード線55は、機械室18内に設置された電源供給部(不図示)を介して外部電源に接続されている。
配管80は、硬質樹脂製とされ、保形性を有する直管状の管状部材からなる。配管80は、図5に示すように、湾曲する形で、外殻体21の内部に配されている。詳細には、配管80は、一端部80Aが対向縁部24Aの中央部から外殻体21の内方に向けて延出するとともに、他端部80Bが上側縁部24Cにおける外側角部20B付近において外殻体21の内方に向けて延出する姿勢で、外装板22に対して固定される。すると、配管80は、両端部80A,80Bが互いに直交する方向に延びる姿勢とされるのに伴って、その中間部80Cが自ずと成り行きで曲がる姿勢となる。なお、配管80の一端部80Aを水平方向に沿って接続部95に対して接続するために、粘着テープ等を用いて配管80に外力を作用させて、その湾曲形状を規定してもよい。本実施形態では、配管80は、一端部80Aが水平方向に沿って延びるとともに、その上方に位置して他端部80Bが鉛直方向に沿って延びる形とされるから、配管80内に水等の液体が侵入したとしても、一端部80A側から排出し易い構成となっている。
配管80の一端部80Aは、導出口68にバーリング成形された筒状の接続部95に接続されている。配管80は、その内径が接続部95の外径と同等、若しくはやや大きい程度とされ、配管80内に接続部95が陥入する形でこれに接続されている。接続部95は、対向縁部24Aの長手方向における略中央に位置して、取付部材50の上下方向(その延設方向)における中央部に設けられた導出口68と連通している。
配管80の他端部80Bは、ヒンジ部90に接続されている。このヒンジ部90は、外殻体21の対向縁部24Aとは反対側に位置する右側縁部24B両側に、一対配設されており(図1参照)、配管80の他端部80Bは、一対のヒンジ部90のうち鉛直方向上側に配されたヒンジ部90Aに接続されている。配管80は、その外径がヒンジ部90Aの後述する筒部93Bの内径と同等、若しくはやや小さい程度とされ、筒部93B内に陥入する形でこれに接続されている。ヒンジ部90Aは、内部にリード線55を挿通可能な挿通空間を有しており、リード線55を断熱扉20の回動軸に沿って配索することで、断熱扉20の回動に伴ってリード線55に局所的に外力が作用することを抑制可能な構成とされている。
ヒンジ部90Aは、図1に示すように、ヒンジブラケット91、ヒンジピン(不図示)、およびピンホルダ93を少なくとも備えて構成されている。ヒンジブラケット91は断面L字の板状をなし、一の板部が冷蔵庫本体12の前面開口部12Aの右側上縁部に固定されるとともに、他の板部が手前へ突出している。そして、他の板部に形成された嵌合孔には、円筒状のヒンジピンが筒軸方向を上下方向とした姿勢で嵌合している。
ピンホルダ93は、図5に示すように、硬質樹脂製とされ、取付板部93Aと、その先端側に一体的に形成された筒部93Bを備えている。そして、筒部93Bには、内部を上下に仕切る形で環状の仕切り壁部93Cが設けられている。筒部93Bは、仕切り壁部93Cの上方にヒンジピンを受け入れ可能とされるとともに、仕切り壁部93Cの下方に配管80を受け入れ可能とされている。ピンホルダ93に、ヒンジピンと配管80とがそれぞれ係合した状態では、これらが互いに連通した状態に保持され、内部にリード線55を挿通する挿通空間が構成される。
上述したような態様で、接続部95とヒンジ部90Aとに接続された配管80は、その両端部80A,80Bが両持ち状に保持されることとなり、断熱材28が充填される前の状態では、その中間部80Cが、自重により鉛直方向下方に変位する形で変形しようとする。本実施形態では、断熱材28を充填する作業を、外装板22の底面部23を鉛直方向下側に向けた姿勢で行うから、配管80の中間部80Cが外装板22の底面部23に近付く方向に変位しようとする。また、後述する断熱材28の成形工程における樹脂原料の流動や、発泡又は固化の過程で、配管80の鉛直方向下方と上方とに位置する樹脂原料の挙動によっては、配管80に対して外装板22の底面部23に近付く方向に力が作用しうる。仮に、配管80が外装板22に近接又は当接した状態で断熱材28が成形されると、外装板22の底面部23に凹凸状の配管80の跡がつく事象が見られた。断熱材28の成形工程では、樹脂原料が発熱・発泡・膨張し、その後、冷却・固化する際にわずかに収縮するが、この事象は、外装板22における配管80と近接又は当接した部位と、その他の部位とで、樹脂原料の膨張・収縮の程度が異なることにより生じると考えられる。そこで、本願発明者は、配管80を、保持部材85によって外殻体21の内面21Aから離間して保持することで、外殻体21に配管80の跡がつかないようなものを新たに開発した。
保持部材85は、図6に示すように、ボール紙、合成樹脂、金属等からなる、薄型(0.5mm程度)の板状部材で構成されている。保持部材85は、平面視円環状をなし、中央に、板厚方向に貫通する貫通孔86を有している。貫通孔86は、配管80の外径よりわずかに大きい程度の径とされ、配管80がわずかなクリアランスを有して挿通可能な構成とされている。保持部材85は、環状に延びる部分の幅寸法、つまり外周端から内周端に至るまでの寸法が、配管80の両端部80A,80Bにおける外装板22の底面から配管80までの高さ寸法と同等の寸法に設定されている。そして、保持部材85は、配管80に対して鍔状に組み付けられて、配管80の中間部80Cにおいて、配管80を下方(外装板22側)から支持している。このような構成によれば、例えば、ボール紙をトムソン型で打ち抜くだけで保持部材85を形成することができ、保持部材85に係る部品単価を安価なものとすることができる。
保持部材85は、図7に示すように、貫通孔86に配管80が挿通された状態では、配管80の両側に位置する部位に均等に力を掛けることで、これを配管80の管軸方向に沿って移動可能とされる。このため、保持部材85を配管80に組み付ける際には、保持部材85を配管80の所望の位置、例えば中間部80Cに配することが容易である。また、保持部材85は、その形状から配管80の管軸方向と直交する方向に移動することが規制されている。このため、例えば、配管の下面に粘着剤を介して貼着されるブロック状の保持部材等のように、保持部材85が配管80から外れる事態を回避するために、保持部材85を別の手段を用いて配管80に固定する必要性が低い。さらに、保持部材85は、貫通孔86の内周面86Aが配管80の外周面81と干渉することで、その板面85Aの方向が配管80の管軸方向と略直交する姿勢とされる。このため、保持部材85で配管80を支持した状態において、配管80の重さや、樹脂原料の流動、膨張などによる荷重により保持部材85が倒れたり、撓んだりし難い構成となっている。
このような断熱扉20は、例えば以下のような手順で製造される。
まず、外装板22を、底面部23を下にした姿勢で作業台に載置する。そして、外装板22の内側に、保持部材85が組み付けられた配管80を取り付ける。すると、配管80は、保持部材85によって、外装板22における底面部23の内面21Aとの間に離間距離Cを有して保持される(図7の(a)参照)。なお、保持部材85が配管80を保持する態様は、保持部材85が常時に外装板22の底面部23に当接して、配管80を支持するものであってもよく、初期状態では、保持部材85が外装板22の底面部23とが当接しないものの、配管80の中間部80Cが鉛直方向下方に変位した際に、外装板22の底面部23に当接して、配管80を支持するものであってもよい。その後、外装板22の裏面側に内装板26を組み付けて、中空状の外殻体21を形成する。なお、内装板26は、外装板22に組み付けられた状態で、保持部材85と離間していてもよく、保持部材85と当接していてもよい。
次に、外殻体21内に、発泡樹脂からなる断熱材28を充填する。具体的には、外装板22の側壁部24のうち下側縁部24Dに設けられた注入口(不図示)から、断熱材28の樹脂原料を注入する。すると、樹脂原料が外装板22の底面部23の内側を流れて拡散しながら、外殻体21の隅々まで発泡充填されていく。この際、保持部材85は、その板面方向が、樹脂原料の流動方向に沿う姿勢とされており、保持部材85を設けたことで、樹脂原料の流動を阻害する事態の発生が抑制されている。また、樹脂原料の流動及び発泡に伴って、保持部材85が管軸方向に沿って移動することが懸念されるが、本実施形態では、保持部材85が外装板22の底面部23に対して起立した姿勢で断熱材28が注入されるから、保持部材85における配管80の下方と上方とに位置する部位に均等に力が掛かる事態が生じ難く、保持部材85が配管80の初期の組み付け位置から移動し難くなっている。なお、図7の(b)においては、配管80の下方と上方とにおける、樹脂材料の流れを模式的に矢印で示している。そして、樹脂原料が固化することで断熱材28が成形される。
続いて、断熱扉20の庫内側の面における周縁部に、図2に示すように、パッキン30を装着する。また、図3に示すように、断熱扉20の対向縁部24Aに対して、ねじ51によりベース60を固定する。この状態から、ベース60の表面に縦向きに設けられたヒータ保持部64に対して、ヒータ53を緊密に嵌め、同ヒータ53の上下両端部をベース60の表面上に配索する。そののち、配管80を通ってベース60の表面側に引き出されたリード線55と、ヒータ53の上下両端部とを接続する。続いて、ベース60の表面側にスライド蓋70を装着して、略角筒形をなす取付部材50を形成する。これに伴い、スライド蓋70の裏面に設けられた抜け止めリブ71が、ヒータ保持部64の入口内に全高に亘って進入してヒータ53が抜け止めされる。
さらに、センタシール40を取付部材50に対してスライド装着する。すると、シール本体41が隣接して配されたパッキン30に対して密着された状態となる。それとともに、センタシール40に設けられた第2マグネット室42に、第2マグネット43を例えば上方から挿入する。最後に、取付部材50の上下の開口面にキャップを装着して、パッキン30及びセンタシール40が装着された形態の断熱扉20が製造される。
続いて、本実施形態の冷蔵庫10の扉装置11の作用について説明する。
本実施形態の扉装置11は以上のような構造であって、左右の断熱扉20が閉じられると、各断熱扉20の庫内側の面に装着されたパッキン30、より詳細には、揺動支点側の縦縁に配された縦向きのパッキン30と、上下の横縁に配された横向きのパッキン30とが、貯蔵室12Bの前面開口部12Aの口縁の全周に亘って密着する。
一方、左右の断熱扉20の揺動端側の間では、図4に示すように、左右のセンタシール40の第2マグネット室42同士が、シール本体41の辺部44と、第2取付部45Bを先端に設けた脚片47を弾性変形させつつ、磁気吸引力により密着することによりシールされる。また、両センタシール40に突出形成されたリップ部48の先端部48A同士が重なり合い、上記した両第2マグネット室42同士が密着した部分における庫内側が、両リップ部48によって覆われる。
冷蔵庫10は通常、上記のような閉扉状態において貯蔵室12B内に冷気が循環供給されて冷却される。一方、このような閉扉状態において、各センタシール40に設けられた脚片47は外気に触れる状態にあるから、センタシール40が庫内冷気で冷却されると、上記の面で結露する可能性がある。
この実施形態では、上記のように、両第2マグネット室42同士が密着した部分の庫内側が両リップ部48で覆われて、脚片47に冷熱が伝わり難くなっていることに加え、ヒータ53に通電されることで、取付部材50さらには第2取付部45Bを介して脚片47が加熱されることにより、脚片47の表面で結露することが抑制される。
開扉する場合は、左右の断熱扉20を揃って開いてもよいし、左右の断熱扉20を1枚ずつ開くことも可能である。
続いて、本実施形態の効果について説明する。
以上説明したように、本実施形態の冷蔵庫10の扉装置11は、断熱箱体からなる冷蔵庫本体12に設けられた前面開口部12Aには、左右一対の断熱扉20,20が観音開き式の揺動開閉可能に設けられ、一対の断熱扉20,20における互いに対向した対向縁部24Aには、閉扉時において互いに密着可能な密着部42を有するセンタシール40が配設されたものにおいて、断熱扉20は、外殻を構成する外殻体21を備え、外殻体21の対向縁部24Aには、センタシール40を加熱するべく結露防止用のヒータ53が配設され、外殻体21の内部には、ヒータ53を外部電源に接続するためのリード線55が配索される配管80が配され、配管80は、板厚方向に貫通する貫通孔86を有する板状の保持部材85によって、貫通孔86に挿通された状態で外殻体21の内面21Aから離間して保持され、さらに、外殻体21の内部には、配管80が保持部材85に保持された状態で断熱材28が充填されている。
本実施形態によれば、断熱材28を成形する際に、配管80が保持部材85によって外殻体21の内面21Aから離間して保持されているから、配管80が断熱扉20の外殻体21に当接又は近接する場合に比べて、外殻体21において配管80と対向する部位に凹凸状の配管80の跡が形成され難い。さらに、保持部材85が板状とされるから、例えば保持部材85がブロック状とされる場合に比べて、断熱材28を成形する際に、外殻体21において保持部材85と接触する部位の面積を狭小化することができ、当該接触する部位に凹凸状の保持部材85の跡が形成され難い。さらに、配管80が保持部材85の貫通孔86に挿通された状態で保持されるから、配管80から保持部材85が外れ難く、保持部材85によって確実に配管80を保持することができる。これらの結果、外殻体21の内部に配管80を配した場合であっても、断熱扉20の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、保持部材85は、円環状をなす。このため、例えば、多角環状の保持部材85に比べて、外殻体21の内面21Aとの接触面積を、低減することができるとともに、保持部材85が配管80周りに回転したいずれの姿勢においても、配管80と外殻体21の内面21Aとの離間距離Cを一定に保つことができる。
また、本実施形態では、配管80の一端部80Aが取付部材50の中央位置に接続されるから、好適に、共通部品からなる取付部材50を、表裏反転して一対の断熱扉20,20の双方に用いることができる。さらに、本実施形態のように湾曲する形の配管80は、直線状をなす配管に比べて、自重により、その中間部80Cが鉛直方向下方、つまり、外殻体21の内面21Aに近付く方向に変位し易いが、保持部材85で中間部80Cを保持することで、湾曲した形の配管80であっても、好適に外殻体21の内面21Aから離間して保持することができる。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2を、図8から図10を参照しつつ説明する。本実施形態では、実施形態1とは保持部材の構成が相違するものについて例示する。なお、上記した実施形態と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
保持部材185は、図8に示すように、ボール紙、合成樹脂、金属等からなる、薄型(0.5mm程度)の板状部材で構成されている。保持部材185は、平面視円形状をなし、中央に、板厚方向に貫通するスリット187を有している。本実施形態では、スリット187として、2本の細孔が十字状に交差する構成のものを例示する。なお、スリット187の構成はこれに限らず、3本以上の細孔が互いに等角に交わるもの等であってもよい。スリット187は、各細孔の長さ寸法が配管80の外径より大きいものとされており、各細孔の間には三角形状の弾性片188が形成されている。そして、保持部材185は、各弾性片188を弾性変形させつつ、スリット187の中央部に配管80を挿通可能となっている。配管80がスリット187に挿通された状態では、各弾性片188の間に貫通孔186が形成される。言い換えれば、保持部材185は、貫通孔186の孔縁に弾性片188が配された状態となっている。なお、弾性片188の弾性変形は、一部塑性変形を伴ってなされてもよい。保持部材185は、弾性片188の弾性変形により配管80に作用する弾発力を、弾性片188の塑性変形の程度、保持部材185の材質及びその板厚、スリット187を構成する細孔の数等を適宜設定することで変更可能となっている。
本実施形態では、保持部材185には、配管80の外周面81に当接する複数の弾性片188が貫通孔186の孔縁に配されているから、保持部材185をその板面85Aが配管の管軸に対して直交する姿勢としやすく、より一層好適に、配管80と外殻体21の内面21Aとの離間距離Cを一定に保つことができる。
具体的な作用について、比較例の保持部材85Pと比較しつつ説明する。図10の(b)に示すように、保持部材85Pの板面が配管80の管軸方向に対して傾斜する姿勢では、配管80の重さや、樹脂原料の流動、膨張などによる荷重により、保持部材85Pは座屈荷重以下の荷重で撓み、配管80が鉛直方向下方に変位することが懸念される(C1<C)。保持部材85Pの傾斜は、配管80の外周面81と保持部材85Pの貫通孔86Pの内周面との隙間が大きくなるにつれて顕著になる。このような隙間は、配管80と保持部材185を組み付けるうえでの寸法公差等に応じて生じうるが、そのような寸法公差を低減して、当該隙間を小さくしようとすれば、各部材の寸法精度が高度に要求され、部品コストが増大する結果となる。そこで、本願発明者は、部品コストを増大することなく、保持部材の配管に対する姿勢を保持するための対策として、弾性片188を設けた保持部材185を新たに開発した。すると、図10の(a)に示すように、複数の弾性片188の弾発力により、保持部材185をその板面85Aが配管80の管軸方向に対して直交する姿勢とし易く、配管80の重さ等が作用しても、保持部材185は座屈荷重に至るまで、配管80を所定の位置に保持することが可能となった。
さらに、本実施形態によれば、図9に示すように、複数の弾性片188で配管80を挟持することができ、外殻体21内に、発泡樹脂からなる断熱材28を充填する過程においても、保持部材185の姿勢や配管80に対する組み付け位置を好適に維持することが可能となった。
<関連技術1>
次いで、外殻体に対して配管を配設するための関連技術1を、図11を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同一機能を有する部位、部材については、同一符号を付すことで説明を省略または簡略化し、それぞれ主に特徴的構造について説明する。
ところで、実施形態1のように、外殻体21において、内側角部20Aからヒンジ部90A、すなわち配管80の他端部80Bまでの距離L1は、内側角部20Aから接続部95、すなわち配管80の一端部80Aまでの距離L2より大きい関係とすることが一般的である(図5参照、L1>L2)。これは、リード線55の導出口68を取付部材50の中央部に配して、左右の断熱扉20,20に共通の取付部材50を用いるための工夫による。また、取付部材50は、導出口68を中央位置ではなく、上下に対称な位置に2つ開口を設けた場合でも部品の共通化を図ることができるが、そのような場合には、配管が接続されない方の開口は断熱材を充填する際に閉塞して、漏れ止めを施す必要があり好ましくないためである。
しかしながら、L1>L2の関係式を満たす外殻体21では、直管状の配管380Pを成り行きで曲げた場合、配管380Pは、ヒンジ部90と接続部95とから等距離に位置する点を中心とする円弧状に曲げられることとなり、外力を加えない状態では、配管380Pの一端部が接続部95に対して上り勾配で接続される結果を招来する(図13の二点鎖線にて示す)。冷蔵庫10の使用状態において、庫内の冷気の影響により、配管380P内の空気が結露したり、ヒンジ部90Aの隙間から侵入したりして、配管380P内に液体が侵入することが懸念されるが、一端部が接続部95に対して上り勾配で接続される場合には、配管380Pの一端部に近接する領域に液体が溜まることが懸念される。
一方、本関連技術では、外殻体221において、内側角部20Aからヒンジ部90A、すなわち配管80の他端部80Bまでの距離L1は、内側角部20Aから接続部295、すなわち配管80の一端部80Aまでの距離L2と同等か、これより小さい関係とした(L1≦L2)。すると、配管80に外力を加えない状態であっても、L1=L2の関係式を満たす場合には、配管80の一端部80Aを接続部295に対して水平な姿勢で接続することが可能となり、また、L1<L2の関係式を満たす場合には、配管80の一端部80Aを接続部295に対して下り勾配で接続することが可能となった。
本関連技術によれば、配管80内に、液体が侵入したとしても、その勾配によって一端部80A側から排出することができる。この結果、リード線55が長時間液体に曝されることにより被覆層が劣化したり、配管80内で雑菌が繁殖したりする事態の発生を抑制することができる。
<関連技術2>
次いで、外殻体に対して配管を配設するための関連技術2を、図12及び図13を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同一機能を有する部位、部材については、同一符号を付すことで説明を省略または簡略化し、それぞれ主に特徴的構造について説明する。
配管380は、他端部380Bに予め曲げ加工が施され、自然状態において、他端部380B側が湾曲するとともに、一端部380A側が直線状とされている。配管380は、ヒンジ部90Aと接続部95に接続された状態において、曲げ加工された分だけ他端部380B側の曲率が、一端部380A側の曲率より大きくなり、接続部95に対して、水平な姿勢又は下り勾配で接続することが可能となっている。なお、比較例として、曲げ加工が施されてない、直線状をなす配管380Pを2点鎖線にて示す。
本関連技術によれば、配管380をヒンジ部90Aと接続部95に接続した後に、配管380に外力を付与してその姿勢を規定する工程を廃止することが可能となる。また、配管380は、ヒンジ部90Aと接続部95との間を成り行きで円弧状の経路で接続する構成に比べて、短い経路でこれらを接続可能とされる。つまり、本関連技術によれば、配管380の管長を、曲げ加工を施されていない配管380を用いる場合に比べて、短縮することができる。
<関連技術3>
次いで、外殻体に対して配管を配設するための関連技術3を、図14及び図15を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同一機能を有する部位、部材については、同一符号を付すことで説明を省略または簡略化し、それぞれ主に特徴的構造について説明する。
接続部495は、軟質樹脂製とされ、少なくともピンホルダ93より軟質な材質とされている。接続部495は、配管80が挿入される筒状の挿入部495Aと、外殻体21の対向縁部24Aに貫通形成された接続部用孔24A1の孔縁に係止される係止部495Bと、を有している。そして、接続部495は、図14の(a)及び(b)に示すように、挿入部495Aに配管80の一端部80Aが挿入されるとこれが拡径方向に可撓変形して、配管80が抜け止めされる構成となっている。そして、この状態で、配管80の他端部80Bがヒンジ部90Aに接続されると、図14の(c)に示すように、配管80に引っ張られる形で、接続部495は、挿入部495Aの筒軸が水平方向に対して傾斜するようにして変形する(傾斜角θ>0°)。すると、配管80は、図14に示すように、他端部80Bが上側縁部24Cに対して直交する姿勢で接続される一方、一端部80Aが対向縁部24Aに対して下り勾配で接続とされる態様となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、保持部材が円環状をなすものを例示したが、保持部材の形状はこれに限られない。例えば、保持部材は、その外形が四角形等の多角形であってもよく、また、C字状等の配管を取り囲む有端環状をなしていてもよい。
(2)上記実施形態以外にも、断熱扉の製造工程は、適宜に変更することができる。例えば、断熱材は内装板を鉛直方向下にした姿勢で充填されるものであってもよい。
(3)上記実施形態では、配管をヒンジ部と接続部に接続するものを例示したが、配管の配設態様はこれに限られない。例えば、配管は外殻体の外部まで延長される構成であっても構わない。また、配管は一対のヒンジ部のうち鉛直方向下側に配されたヒンジ部に接続されてもよい。
(4)また、センタシールの密着部は、上記実施形態に例示したマグネット室に限らず、相手側に向けて互いに重ね合わせ可能に張り出し形成されたリップ等、他の構造のものであってもよい。
(5)上記実施形態以外にも、取付部材の構成や、ヒータの配設態様は適宜変更可能である。
(6)上記実施形態1及び実施形態2の保持部材を関連技術1−3に適用したものも本発明に含まれる。
(7)本発明は、上記実施形態に例示した2ドア式の横型冷蔵庫に限らず、例えば4ドア式の縦型冷蔵庫等のドア数の異なる冷蔵庫や、その他に冷凍庫や冷凍冷蔵庫等、要は、ワイドスルー式の扉装置を備えた冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
11…扉装置、12…冷蔵庫本体(貯蔵庫本体)、12A…前面開口部、12B…貯蔵室、20…断熱扉、21…外殻体、21A…内面、24A…対向縁部、24B…右側縁部(対向縁部とは反対側に位置する側縁部)、28…断熱材、40…センタシール、42…第2マグネット室(密着部)、50…取付部材、53…ヒータ、55…リード線、80…配管、80A…一端部、80B…他端部、80C…中間部、81…外周面、85,185…保持部材、86,186…貫通孔、90…ヒンジ部、95…接続部、188…弾性片

Claims (4)

  1. 断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、左右一対の断熱扉が観音開き式の揺動開閉可能に設けられ、前記一対の断熱扉における互いに対向した対向縁部には、閉扉時において互いに密着可能な密着部を有するセンタシールが配設されたものにおいて、
    前記断熱扉は、外殻を構成する外殻体を備え、
    前記外殻体の前記対向縁部には、前記センタシールを加熱するべく結露防止用のヒータが配設され、
    前記外殻体の内部には、前記ヒータを外部電源に接続するためのリード線が配索される配管が配され、
    前記配管は、板厚方向に貫通する貫通孔を有する板状の保持部材によって、前記貫通孔に挿通された状態で前記外殻体の内面から離間して保持され、
    さらに、前記外殻体の内部には、前記配管が前記保持部材に保持された状態で断熱材が充填されていることを特徴とする冷却貯蔵庫の扉装置。
  2. 前記保持部材は、円環状をなすことを特徴とする請求項1に記載の冷却貯蔵庫の扉装置。
  3. 前記保持部材には、前記配管の外周面に当接する複数の弾性片が前記貫通孔の孔縁に配されている請求項1又は請求項2に記載の冷却貯蔵庫の扉装置。
  4. 前記外殻体には、前記対向縁部に沿って延在する取付部材を介して前記センタシール及び前記ヒータが取り付けられるとともに、前記対向縁部とは反対側に位置する側縁部両側に、前記断熱扉を回動可能に支持するための一対のヒンジ部が配設され、
    前記配管は、湾曲する形をなし、その一端部が前記取付部材の延在方向における中央位置に接続されるとともに、その他端部が前記一対のヒンジ部のうちいずれか一方の前記ヒンジ部に対して接続され、
    前記保持部材は、前記配管の中間部を保持していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷却貯蔵庫の扉装置。
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