JP2017150601A - 手動変速機の変速操作機構 - Google Patents

手動変速機の変速操作機構 Download PDF

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Abstract

【課題】手動変速機の変速段を多段化しても、最高変速段からその1段低速の変速段にシフトダウンする際に、該1段低速の変速段以外の低速変速段にシフトダウンするという誤操作を防止する。
【解決手段】セレクトレーン50が、最高変速段用シフトレーン57を除く複数の前進変速段用シフトレーン51〜56及び後退速用シフトレーン58間でセレクト方向に延びる第1レーン部50aと、第1レーン部50aとは独立して設けられ、最高変速段用シフトレーン57のシフト操作開始位置と、最高変速段用シフトレーン57に対してセレクト方向に隣接する隣接シフトレーン55,56におけるシフト方向の中間位置、又は該隣接シフトレーンとしての、最高変速段の1段低速の変速段用シフトレーン56である特定シフトレーンにおけるシフト操作完了位置とに接続された第2レーン部50bとを有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両に搭載される手動変速機の変速操作機構に関する技術分野に属する。
近年、車両に搭載される手動変速機においては、自動変速機と同様に、燃費の向上等を目的として、前進変速段の多段化(前進7速以上)の取り組みがなされている。例えば特許文献1では、前進7速の手動変速機が開示されている。このように多段化すると、その分だけ、チェンジレバーのシフト操作を可能にするためのシフトレーンの数が増えるとともに、チェンジレバーのセレクト操作を可能にするためのセレクトレーンの長さが長くなる。上記特許文献1では、前進7速のシフトパターンとして、セレクト方向の左側から順に、後退速用シフトレーン、シフト方向に同一直線上に延びる1速用シフトレーン及び2速用シフトレーン(これらをまとめて1−2速用シフトレーンということもある)、シフト方向に同一直線上に延びる3速用シフトレーン及び4速用シフトレーン(これらをまとめて3−4速用シフトレーンということもある)、シフト方向に同一直線上に延びる5速用シフトレーン及び6速用シフトレーン(これらをまとめて5−6速用シフトレーンということもある)、並びに7速用シフトレーンが設けられ、セレクトレーンが、後退速用シフトレーンのシフト操作開始位置から7速用シフトレーンのシフト操作開始位置にまで一直線上に延びている。そして、3−4速用シフトレーンとセレクトレーンとの交点が、ニュートラル位置とされている。チェンジレバーは、通常、ニュートラルレーンにおけるニュートラル位置から外れた位置にあるときには、付勢手段によってニュートラル位置に戻るように付勢されており、これにより、チェンジレバーは、シフト操作を行っていない状態では、ニュートラル位置に位置することになる。
米国特許出願公開第2011/0138958号明細書
上記特許文献1のように多段化された手動変速機では、最高変速段(特許文献1では、7速)からその1段低速の変速段(同6速)にシフトダウンする際に誤操作が生じ易いという問題がある。このことを、上記特許文献1のシフトパターンで詳細に説明すると、車両の乗員は、7速から6速にシフトダウンする際、チェンジレバーを7速用シフトレーンのシフト操作完了位置からシフト操作開始位置に戻した直後に、6速用シフトレーンのシフト操作開始位置(5速用シフトレーンのシフト操作開始位置でもある)へセレクト操作しようとするが、チェンジレバーはニュートラル位置に戻るように付勢されているので、勢い余って、6速用シフトレーンのシフト操作開始位置を通り越してニュートラル位置側へセレクト操作してしまい、この結果、特に4速用シフトレーンのシフト操作開始位置(つまりニュートラル位置)からシフト操作完了位置にシフト操作することで、4速にシフトダウンしてしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、手動変速機の変速段を多段化しても、最高変速段からその1段低速の変速段にシフトダウンする際に、該1段低速の変速段以外の低速変速段にシフトダウンするという誤操作を防止しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、車両に搭載される手動変速機の変速操作機構を対象として、上記車両の乗員により操作されるチェンジレバーと、上記チェンジレバーのセレクト方向の操作であるセレクト操作を可能にするためのセレクトレーンと、上記チェンジレバーの、上記セレクトレーンに対して垂直なシフト方向の操作であるシフト操作を可能にするための複数のシフトレーンと、上記チェンジレバーが上記セレクトレーンにおけるニュートラル位置から外れた位置にあるときに、該チェンジレバーを該ニュートラル位置に戻すように付勢する付勢手段と、を備え、上記複数のシフトレーンのうち最高変速段用シフトレーンが、上記セレクトレーンにおけるセレクト方向の一側端に単独で設けられ、上記セレクトレーンは、上記最高変速段用シフトレーンを除く複数の前進変速段用シフトレーン及び後退速用シフトレーン間で上記セレクト方向に延びる第1レーン部と、上記第1レーン部とは独立して設けられ、上記最高変速段用シフトレーンのシフト操作開始位置と、該最高変速段用シフトレーンに対してセレクト方向に隣接するシフトレーンである隣接シフトレーンにおけるシフト方向の中間位置、又は、該隣接シフトレーンとしての、最高変速段の1段低速の変速段用シフトレーンである特定シフトレーンにおけるシフト操作完了位置とに接続された第2レーン部と、を有している、という構成とした。
上記の構成により、最高変速段からその1段低速の変速段にシフトダウンするには、チェンジレバーを最高変速段用シフトレーンのシフト操作完了位置からシフト操作開始位置に戻した直後に、セレクトレーンの第2レーン部を介して隣接シフトレーンに移動させる(セレクト操作する)。この隣接シフトレーンとしては、最高変速段の1段低速の変速段用シフトレーン又は2段低速側の変速段用シフトレーンであり、これらのシフトレーンは、通常、シフト方向に同一直線上に延びている。したがって、チェンジレバーを隣接シフトレーンに移動させた後は、隣接シフトレーンが最高変速段の2段低速側の変速段用シフトレーンであっても、チェンジレバーをシフト方向に操作すれば、最高変速段の1段低速の変速段用シフトレーンのシフト操作完了位置にまで容易に操作することができる。上記隣接シフトレーンが最高変速段の1段低速の変速段用シフトレーンであれば、最高変速段の1段低速の変速段用シフトレーンのシフト操作完了位置にまでより一層容易に操作することができる。また、第2レーン部は、隣接シフトレーンにおけるシフト方向の中間位置又は特定シフトレーンにおけるシフト操作完了位置に接続されているので、第2レーン部によるセレクト操作から連続的に第1レーン部にセレクト操作することはできず、この結果、最高変速段からその1段低速の変速段にシフトダウンする際に、1段低速の変速段以外の低速変速段にシフトダウンするという誤操作を防止することができる。
上記手動変速機の変速操作機構において、上記第2レーン部の上記隣接シフトレーン側の端部が、上記特定シフトレーンにおけるシフト操作完了位置又はシフト方向の中間位置に接続されている、ことが好ましい。
このことにより、チェンジレバーを特定シフトレーン(最高変速段の1段低速の変速段用シフトレーン)に移動させた後、その特定シフトレーンのシフト操作完了位置にまでより一層容易に操作することができる。
特に上記第2レーン部は、上記特定シフトレーンにおけるシフト操作完了位置に接続されている、ことが好ましい。
こうすることで、第2レーン部によるセレクト操作を行えば、シフト操作をしなくても最高変速段からその1段低速の変速段に即座にシフトダウンすることができる。
上記第2レーン部が上記特定シフトレーンにおけるシフト操作完了位置に接続されている場合の一実施形態では、上記チェンジレバーのセレクト操作に連動して軸心回りに回動しかつ該チェンジレバーのシフト操作に連動して軸方向に移動するコントロールロッドと、上記コントロールロッドに固定され、該コントロールロッドと共にコントロールロッドの軸心回りに回動しかつコントロールロッドの軸方向に移動するコントロールレバーと、上記チェンジレバーが上記最高変速段用シフトレーンに位置するときに上記コントロールレバーと係合する係合凹部が設けられ、上記チェンジレバーが上記最高変速段用シフトレーンのシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、当該係合凹部と上記コントロールレバーとの係合により該コントロールレバーと共に上記コントロールロッドの軸方向に移動して、最高変速段用シフトフォークを上記コントロールロッドの軸方向に駆動するための第1シフトフォーク駆動部材と、上記チェンジレバーが上記特定シフトレーンに位置するときに上記コントロールレバーと係合する係合凹部が設けられ、上記チェンジレバーが上記特定シフトレーンのシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、当該係合凹部と上記コントロールレバーとの係合により該コントロールレバーと共に上記コントロールロッドの軸方向に移動して、最高変速段の1段低速の変速段用シフトフォークを上記コントロールロッドの軸方向に駆動するための第2シフトフォーク駆動部材と、を更に備え、上記チェンジレバーが上記特定シフトレーンのシフト操作開始位置に位置するときにおいて、上記第1シフトフォーク駆動部材の係合凹部と、上記第2シフトフォーク駆動部材の係合凹部とが、互いに上記コントロールロッドの軸方向にずれている。
このことで、チェンジレバーが特定シフトレーンのシフト操作開始位置からシフト操作完了位置にまでシフト操作されることで、第2シフトフォーク駆動部材が、該コントロールレバーによりコントロールロッドの軸方向に駆動されて、手動変速機の変速段が最高変速段の1段低速の変速段になる。このとき、第2シフトフォーク駆動部材の係合凹部を、コントロールロッドの軸方向において、第1シフトフォーク駆動部材の係合凹部と同じ位置に合わせるようにすることができる。このようにすれば、次にチェンジレバーが第2レーン部により最高変速段用シフトレーンのシフト操作開始位置にセレクト操作されたときには、コントロールレバーが第1シフトフォーク駆動部材の係合凹部と係合することができ、この係合状態でチェンジレバーが最高変速段用シフトレーンのシフト操作開始位置からシフト操作完了位置にまでシフト操作されると、第1シフトフォーク駆動部材が、コントロールレバーによりコントロールロッドの軸方向に駆動されて、手動変速機の変速段が最高変速段になる。
上記一実施形態の場合において、上記コントロールレバーの周囲に、上記コントロールロッドと共にコントロールロッドの軸心回りに回動するように設けられたインターロック部材を更に備え、上記インターロック部材は、上記第1シフトフォーク駆動部材の上記コントロールロッドの軸方向の移動を阻止するための第1ロック部と、上記第2シフトフォーク駆動部材の上記コントロールロッドの軸方向の移動を阻止するための第2ロック部とを有し、上記第1ロック部と上記第2ロック部とは、互いに上記コントロールロッドの軸方向及び周方向の両方向にずれている、という構成であってもよい。
このことにより、第1シフトフォーク駆動部材が移動してはならないときには、第1シフトフォーク駆動部材のコントロールロッドの軸方向の移動(二重シフト)の阻止を容易に行うことができ、第2シフトフォーク駆動部材が移動してはならないときには、第2シフトフォーク駆動部材のコントロールロッドの軸方向の移動(二重シフト)の阻止を容易に行うことができる。
上記インターロック部材を更に備えている場合、上記第1シフトフォーク駆動部材及び上記第2シフトフォーク駆動部材には、それぞれ、上記係合凹部とは別の箇所に、上記インターロック部材の第1ロック部と係合する切欠部が設けられている、ことが好ましい。
このことで、第1ロック部と第2ロック部とが互いにコントロールロッドの周方向にずれていても、第1シフトフォーク駆動部材のコントロールロッドの軸方向の移動の阻止を容易に行うことができる。
以上説明したように、本発明の手動変速機の変速操作機構によると、セレクトレーンが、最高変速段用シフトレーンを除く複数の前進変速段用シフトレーン及び後退速用シフトレーン間でセレクト方向に延びる第1レーン部と、該第1レーン部とは独立して設けられ、上記最高変速段用シフトレーンのシフト操作開始位置と、該最高変速段用シフトレーンに対してセレクト方向に隣接するシフトレーンである隣接シフトレーンにおけるシフト操作完了位置又はシフト方向の中間位置とに接続された第2レーン部とを有していることにより、最高変速段からその1段低速の変速段にシフトダウンする際に、該1段低速の変速段以外の低速変速段にシフトダウンするという誤操作を防止することができる。
本発明の実施形態に係る変速操作機構が設けられた手動変速機の動力伝達機構の構成を示すスケルトン図である。 手動変速機の1速時の状態を示す図1相当図である。 手動変速機の2速時の状態を示す図1相当図である。 手動変速機の3速時の状態を示す図1相当図である。 手動変速機の4速時の状態を示す図1相当図である。 手動変速機の5速時の状態を示す図1相当図である。 手動変速機の6速時の状態を示す図1相当図である。 手動変速機の7速時の状態を示す図1相当図である。 手動変速機の後退速時の状態を示す図1相当図である。 手動変速機のシフトパターンを示す図である。 チェンジレバーの要部を示す断面図である。 手動変速機の変速操作機構の要部を示す断面図である。 コントロールロッドの要部を下から見た図である。 図12のXIV−XIV線断面図である。 図12のXV−XV線断面図である。 図12のXVI−XVI線断面図である。 チェンジレバーがニュートラル位置にあるときの、第1及び第2コントロールレバーのフィンガ部、第1及び第2インターロックスリーブ、並びに、第1〜第5シフトフォーク駆動部材の位置関係を概略的に示す図である。 チェンジレバーがニュートラル位置から6速用シフトレーンのシフト操作開始位置にまでセレクト操作されたときの図17相当図である。 チェンジレバーが6速用シフトレーンのシフト操作開始位置からシフト操作完了位置にまでシフト操作されたときの図17相当図である。 チェンジレバーが6速用シフトレーンのシフト操作完了位置からセレクトレーンの第2レーン部を介して7速用シフトレーンのシフト操作開始位置にまでセレクト操作されたときの図17相当図である。 チェンジレバーが7速用シフトレーンのシフト操作開始位置からシフト操作完了位置にまでシフト操作されたときの図17相当図である。 第2レーン部の接続位置の変形例を示す図10相当図である。 第2レーン部の接続位置の別の変形例を示す図10相当図である。 第2レーン部の接続位置の更に別の変形例を示す図10相当図である。 第2レーン部の接続位置の更に別の変形例を示す図10相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る変速操作機構40(図12等参照)が設けられた手動変速機Mの動力伝達機構1の構成を示す。この手動変速機Mは、車両に搭載された、前進7速及び後退1速の手動変速機である。動力伝達機構1及び変速操作機構40は、不図示の変速機ケース内に収容されている。
上記動力伝達機構1は、上記車両に搭載されたエンジン2の動力が入力される入力側動力伝達軸5と、この入力側動力伝達軸5に平行に配置されたカウンタ軸6と、入力側動力伝達軸5の車両後側において該入力側動力伝達軸5と同軸に配置され、不図示のプロペラシャフトと連結される出力側動力伝達軸7とを備える。入力側動力伝達軸5は、上記車両の乗員の踏み込み操作により切断状態とされるクラッチ3を介して、エンジン2の出力軸2a(クランク軸)に連結されている。入力側動力伝達軸5、カウンタ軸6及び出力側動力伝達軸7は、車両前後方向に延びている。カウンタ軸6は、入力側動力伝達軸5と対応する前部6aと、該前部6aの車両後側に位置し、出力側動力伝達軸7と対応する後部6bとを有する。尚、図1の左側であるエンジン2側が車両の前側であり、図1の右側である反エンジン2側が車両の後側である。
出力側動力伝達軸7の車両前側端部と入力側動力伝達軸5の車両後側端部との間には、出力側動力伝達軸7と入力側動力伝達軸5との間の断接を行う断接クラッチ8(本実施形態では、ドッグクラッチで構成)が設けられている。断接クラッチ8は、4速時以外は、出力側動力伝達軸7と入力側動力伝達軸5とを切断した状態にあり、4速時には、後述の如く、出力側動力伝達軸7と入力側動力伝達軸5とを接続した状態になる。
入力側動力伝達軸5は、その両端部に配置された軸受10により回転可能に支持され、カウンタ軸6は、その両端部及び前部6aと後部6bとの境界部分に配置された軸受11により回転可能に支持され、出力側動力伝達軸7は、その両端部に配置された軸受12により回転可能に支持されている。
入力側動力伝達軸5とカウンタ軸6との間には、入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力を伝達するための、互いに常時噛み合う2つのギヤを各々有する複数の前進変速段用ギヤ列と、後退速時に互いに噛み合う3つのギヤを有する後退速用ギヤ列15とが設けられている。具体的には、車両前側から順に、後退速用ギヤ列15、1速用ギヤ列16、2速用ギヤ列17、5速用ギヤ列20、6速用ギヤ列21及び3速用ギヤ列18が設けられている。このように前進変速段用ギヤ列は、変速段に対応して複数設けられている。但し、後に詳細に説明するが、4速時には、入力側動力伝達軸5と出力側動力伝達軸7が直結されるので、カウンタ軸6には動力が伝達されず、このため、4速用ギヤ列は設けられていない。また、7速時には、6速用ギヤ列21を利用して入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力を伝達するので、6速用ギヤ列21が7速用ギヤ列を兼用することになり、7速用ギヤ列も設けられていない。
1速用及び2速用ギヤ列16,17は、それぞれ、入力側動力伝達軸5に固定された1速用及び2速用入力側ギヤ16a,17aと、カウンタ軸6に遊嵌合された1速用及び2速用出力側ギヤ16b,17bとで構成されている。また、3速用、5速用及び6速用の各ギヤ列18,20,21は、それぞれ、入力側動力伝達軸5に遊嵌合された3速用、5速用及び6速用入力側ギヤ18a,20a,21aと、カウンタ軸6に固定された3速用、5速用及び6速用出力側ギヤ18b,20b,21bとで構成されている。
後退速用ギヤ列15は、入力側動力伝達軸5に固定された1速用入力側ギヤ16aに一体的に設けられた後退速用入力側ギヤ15aと、カウンタ軸6に遊嵌合された後退速用出力側ギヤ15bと、入力側動力伝達軸5及びカウンタ軸6に平行に延びる後退速用アイドルシャフト15cの回りに回転可能に設けられ、後退速用入力側ギヤ15a及び後退速用出力側ギヤ15bに常時噛み合う後退速用アイドルギヤ15dとで構成されている。
カウンタ軸6と出力側動力伝達軸7との間には、カウンタ軸6から出力側動力伝達軸7に動力を伝達するための、互いに常時噛み合う2つのギヤを各々有する第1減速ギヤ列25及び第2減速ギヤ列26が設けられている。これら第1及び第2減速ギヤ列25,26は、カウンタ軸6の回転を減速して出力側動力伝達軸7に出力する。第1及び第2減速ギヤ列25,26のいずれか一方の減速ギヤ列により、カウンタ軸6から出力側動力伝達軸7に動力を伝達する。第1減速ギヤ列25の減速比は、第2減速ギヤ列26の減速比よりも大きい。尚、本実施形態では、第2減速ギヤ列26が第1減速ギヤ列25の車両前側に位置する。
第1減速ギヤ列25は、カウンタ軸6に固定された第1入力側減速ギヤ25aと、出力側動力伝達軸7に遊嵌合された第1出力側減速ギヤ25bとで構成され、第2減速ギヤ列26は、カウンタ軸6に固定された第2入力側減速ギヤ26aと、出力側動力伝達軸7に遊嵌合された第2出力側減速ギヤ26bとで構成されている。第1入力側減速ギヤ25aの歯数は、第1出力側減速ギヤ25bの歯数よりも少なく、第2入力側減速ギヤ26aの歯数は、第2出力側減速ギヤ26bの歯数よりも少ない。また、第1入力側減速ギヤ25aの歯数は、第2入力側減速ギヤ26aの歯数よりも少なく、第1出力側減速ギヤ25bの歯数は、第2出力側減速ギヤ26bの歯数よりも多い。
カウンタ軸6上における後退速用出力側ギヤ15bの車両前側には、後退速用同期装置30が配設され、カウンタ軸6上における1速用出力側ギヤ16bと2速用出力側ギヤ17bとの間には、1−2速用同期装置31が配設されている。また、入力側動力伝達軸5上における3速用入力側ギヤ18aの車両後側でかつ上記断接クラッチ8の車両前側には、3−4速用同期装置32が配設され、入力側動力伝達軸5上における5速用入力側ギヤ20aと6速用入力側ギヤ21aとの間には、5−6速用同期装置33が配設されている。
さらに、出力側動力伝達軸7上における第1出力側減速ギヤ25bと第2出力側減速ギヤ26bとの間には、第1及び第2出力側減速ギヤ25b,26bのいずれか一方を出力側動力伝達軸7に固定するための7速用同期装置34が配設されている。7速用同期装置34は、第1減速ギヤ列25による第1減速状態と、第2減速ギヤ列26による第2減速状態とに切り換え可能な切換機構を構成するものであって、7速時以外の変速段では、第1出力側減速ギヤ25bを出力側動力伝達軸7に固定させて第1減速状態にし、7速時にのみ、第2出力側減速ギヤ26bを出力側動力伝達軸7に固定させて第2減速状態にするようになっている。
チェンジレバー41(図11参照)の1速へのシフト操作が行われると、これに連動して、1−2速用同期装置31のスリーブ(図示省略)がカウンタ軸6上を車両前側へスライドして、カウンタ軸6に遊嵌合された1速用出力側ギヤ16bがカウンタ軸6に固定され、1速用ギヤ列16が動力伝達状態となる。これにより、1速用ギヤ列16を介して入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力が伝達され、その動力が、第1減速ギヤ列25を介して出力側動力伝達軸7に出力される(図2参照)。尚、図2に示す黒い太線の矢印は、動力伝達の流れを示し、白抜きの矢印は1−2速用同期装置31のスリーブの動きを示す(図3〜図8も同様)。
チェンジレバー41の2速へのシフト操作が行われると、これに連動して、1−2速用同期装置31のスリーブがカウンタ軸6上を車両後側へスライドして、カウンタ軸6に遊嵌合された2速用出力側ギヤ17bがカウンタ軸6に固定され、2速用ギヤ列17が動力伝達状態となる。これにより、2速用ギヤ列17を介して入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力が伝達され、その動力が、第1減速ギヤ列25を介して出力側動力伝達軸7に出力される(図3参照)。
チェンジレバー41の3速へのシフト操作が行われると、これに連動して、3−4速用同期装置32のスリーブが入力側動力伝達軸5上を車両前側へスライドして、入力側動力伝達軸5に遊嵌合された3速用入力側ギヤ18aが入力側動力伝達軸5に固定され、3速用ギヤ列18が動力伝達状態となる。これにより、3速用ギヤ列18を介して入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力が伝達され、その動力が、第1減速ギヤ列25を介して出力側動力伝達軸7に出力される(図4参照)。
チェンジレバー41の4速へのシフト操作が行われると、これに連動して、3−4速用同期装置32のスリーブが入力側動力伝達軸5上を車両後側へスライドして、断接クラッチ8を、出力側動力伝達軸7と入力側動力伝達軸5とを接続した状態にする。これにより、入力側動力伝達軸5が出力側動力伝達軸7に直結され、入力側動力伝達軸5の動力がそのまま出力側動力伝達軸7に出力される(図5参照)。
チェンジレバー41の5速へのシフト操作が行われると、これに連動して、5−6速用同期装置33のスリーブが入力側動力伝達軸5上を車両前側へスライドして、入力側動力伝達軸5に遊嵌合された5速用入力側ギヤ20aが入力側動力伝達軸5に固定され、5速用ギヤ列20が動力伝達状態となる。これにより、5速用ギヤ列20を介して入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力が伝達され、その動力が、第1減速ギヤ列25を介して出力側動力伝達軸7に出力される(図6参照)。
チェンジレバー41の6速へのシフト操作が行われると、これに連動して、5−6速用同期装置33のスリーブが入力側動力伝達軸5上を車両後側へスライドして、入力側動力伝達軸5に遊嵌合された6速用入力側ギヤ21bが入力側動力伝達軸5に固定され、6速用ギヤ列21が動力伝達状態となる。これにより、6速用ギヤ列21を介して入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力が伝達され、その動力が、第1減速ギヤ列25を介して出力側動力伝達軸7に出力される(図7参照)。
チェンジレバー41の7速へのシフト操作が行われると、これに連動して、7速用同期装置34のスリーブが出力側動力伝達軸7上を車両前側へスライドして、出力側動力伝達軸7に遊嵌合された第2出力側減速ギヤ26bが出力側動力伝達軸7に固定され、第2減速ギヤ列26が動力伝達状態となる(第2減速状態になる)。7速用同期装置34のスリーブの車両前側へのスライドにより、第1減速ギヤ列25の第1出力側減速ギヤ25bの出力側動力伝達軸7に対する固定は解除されて遊嵌合された状態になる。また、本実施形態では、チェンジレバー41の7速へのシフト操作時には、6速用ギヤ列21は、6速時と同様に、動力伝達状態となっている。これにより、6速用ギヤ列21を介して入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力が伝達され、その動力が、第2減速ギヤ列26を介して出力側動力伝達軸7に出力される(図8参照)。第2減速ギヤ列26の減速比の方が、第1減速ギヤ列25の減速比よりも小さいので、7速時には、6速時よりも変速比が小さくなる。
チェンジレバー41の後退速へのシフト操作が行われると、これに連動して、後退速用同期装置30のスリーブがカウンタ軸6上を車両後側へスライドして、カウンタ軸6に遊嵌合された後退速用出力側ギヤ15bがカウンタ軸6に固定され、後退速用ギヤ列15が動力伝達状態となる。これにより、後退速用ギヤ列15を介して入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力が伝達され(回転の向きは前進変速段時とは逆になる)、その動力が、第1減速ギヤ列25を介して出力側動力伝達軸7に出力される(図9参照)。
本実施形態では、チェンジレバー41は、図10に示すシフトパターンに沿って操作される。このシフトパターンは、車幅方向(図10の左右方向)をセレクト方向として、チェンジレバー41のセレクト方向の操作であるセレクト操作を可能にするためのセレクトレーン50と、チェンジレバー41の、セレクトレーン50に対して垂直なシフト方向の操作であるシフト操作を可能にするための複数のシフトレーン51〜58とで構成されている。
複数のシフトレーン51〜58は、セレクト方向の車両左側から順に、後退速用シフトレーン58、シフト方向に同一直線上に延びる1速用シフトレーン51及び2速用シフトレーン52、シフト方向に同一直線上に延びる3速用シフトレーン53及び4速用シフトレーン54、シフト方向に同一直線上に延びる5速用シフトレーン55及び6速用シフトレーン56、並びに7速用シフトレーン57である。複数のシフトレーン51〜58のうち、最高変速段用シフトレーンである7速用シフトレーン57が、セレクトレーン50におけるセレクト方向の一側端(車両右側端)に単独で設けられている。6速用シフトレーン56は、最高変速段の1段低速の変速段用シフトレーンであって、特定シフトレーンに相当する。
セレクトレーン50は、7速用シフトレーン57を除く複数の前進変速段用シフトレーン51〜56及び後退速用シフトレーン58間でセレクト方向に一直線上に延びる第1レーン部50aと、該第1レーン部50aとは独立して設けられ、7速用シフトレーン57のシフト操作開始位置と、該7速用シフトレーン57に対してセレクト方向に隣接する6速用シフトレーン56(特定シフトレーン)におけるシフト操作完了位置とに接続された第2レーン部50bとを有している。7速用シフトレーン57のシフト操作開始位置は、車両前後方向において、6速用シフトレーン56におけるシフト操作完了位置と同じ位置に位置しており、第2レーン部50bは第1レーン部50aと平行に延びている。
3速用シフトレーン53及び4速用シフトレーン54とセレクトレーン50の第1レーン部50aとの交点(図10に黒丸で示す)が、ニュートラル位置である。チェンジレバー41は、セレクトレーン50におけるニュートラル位置から外れた位置にあるときには、後述の如く、ニュートラル位置に戻るように付勢されており、これにより、チェンジレバー41は、第1レーン部50aに位置していてシフト操作を行っていない状態では、ニュートラル位置に位置する。チェンジレバー41が第2レーン部50bに位置しているときには、上記付勢力は作用するが、ニュートラル位置に戻ることはできない。
次に、手動変速機Mの変速操作機構40について、図11〜図21により説明する。
チェンジレバー41は、図11に示すように、上端部に不図示のチェンジノブが取り付けられたチェンジレバー本体41aを有している。このチェンジレバー本体41aの長手方向(上下方向)の中間部に略球状のピボット部41bが設けられており、このピボット部41bを介してチェンジレバー41が上記変速機ケースに揺動自在に支持されている。チェンジレバー41は、この揺動により、上記シフトパターンに沿って操作可能に構成されている。
チェンジレバー41の下端部には、略球状をなす連結部41cが設けられ、この連結部41cと、軸心回りに回動可能にかつ軸方向に移動可能に支持された、車両前後方向(図11の紙面に垂直な方向)に延びる連動ロッド60とが、連結部材43を介して連結されている。連動ロッド60は、連結部材43の下部に包み込まれるようにして一体的に固定されている。そして、連結部材43の上部において上側に開口するように設けた凹陥部43aに、合成樹脂製の中間部材44を介して上記連結部41cが回動自在に連結されている。
連結部材43は、チェンジレバー41がセレクト操作されると、連動ロッド60を該連動ロッド60の軸心回りに回動させ、チェンジレバー41がシフト操作されると、連動ロッド60を該連動ロッド60の軸方向(車両前後方向)に移動させる。つまり、連動ロッド60は、チェンジレバー41のセレクト操作に連動して連動ロッド60の軸心回りに回動し、チェンジレバー41のシフト操作に連動して連動ロッド60の軸方向に移動する(後退速、1速、3速、5速及び7速へのシフト操作では、連動ロッド60は、車両後側に移動し、2速、4速及び6速へのシフト操作では、連動ロッド60は、車両前側に移動する)。尚、チェンジレバー41が揺動すると、チェンジレバー41の下端部が僅かに上下移動する。そのため、この上下移動を吸収するよう、中間部材44は連結部材43の凹陥部43aの中心線に沿って摺動可能に嵌合されている。
連結部材43の上端部には、車両左右両側に突出する突起部43bがそれぞれ形成されている。これら両突起部43bの下側に、リターンスプリング45によって上方へ付勢されたリターンロッド46がそれぞれ設けられ、チェンジレバー41がニュートラル位置を含む3速用シフトレーン53又は4速用シフトレーン54にあるときには、両突起部45bの下面に両方のリターンロッド46の上端面が略同じ力でそれぞれ当接する一方、チェンジレバー41をニュートラル位置からセレクト方向に操作したときには、一方のリターンロッド46のみが、それに対応する突起部43bに当接し、これにより、チェンジレバー41にニュートラル位置に戻す力が作用する。こうして、チェンジレバー41は、リターンロッド46を介して、付勢手段としてのリターンスプリング45によって、上記の如くニュートラル位置に戻るように付勢されることになる。
図12〜図16に示すように、変速操作機構40には、車両前後方向に延びるコントロールロッド61が設けられている。このコントロールロッド61は、不図示の反転機構を介して連動ロッド60と連結されている。この反転機構により、コントロールロッド61は、その軸方向において、連動ロッド60の軸方向の移動とは反対側に移動するとともに、コントロールロッド61の軸心回りに、連動ロッド60の軸心回りの回動とは反対側に回動する。このようにコントロールロッド61は、連動ロッド60及び上記反転機構を介して、チェンジレバー41のセレクト操作に連動して軸心回りに回動しかつチェンジレバー41のシフト操作に連動して軸方向に移動することになる。尚、連動ロッド60及び上記反転機構を介さずに、コントロールロッド61をチェンジレバー41と連結することも可能である。
コントロールロッド61には、第1コントロールレバー62(コントロールレバーに相当)と、その車両前側に位置する第2コントロールレバー63とが、コントロールロッド61の周方向全体を覆うように設けられている。図14に示すように、第1コントロールレバー62は、第1ピン部材65によりコントロールロッド61に固定されていて、コントロールロッド61と共にコントロールロッド61の軸心回りに回動しかつコントロールロッド61の軸方向に移動する。また、図15に示すように、第2コントロールレバー63は、第2ピン部材66によりコントロールロッド61に固定されていて、コントロールロッド61と共にコントロールロッド61の軸心回りに回動しかつコントロールロッド61の軸方向に移動する。
第1コントロールレバー62の周方向の一部には、径方向外側に突出するフィンガ部62aが設けられ、第2コントロールレバー63の周方向の一部には、径方向外側に突出するフィンガ部63aが設けられている。
第1コントロールレバー62のフィンガ部62aは、チェンジレバー41が7速用シフトレーン57に位置するときには、第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aと係合するとともに、チェンジレバー41が6速用シフトレーン56に位置するときには、第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aと係合する。第1コントロールレバー62のフィンガ部62aは、第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aと係合しているときには、第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aとは係合しておらず、逆に、第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aと係合しているときには、第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aとは係合していない。
第1シフトフォーク駆動部材71は、チェンジレバー41が7速用シフトレーン57のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aとフィンガ部62aとの係合により第1コントロールレバー62と共にコントロールロッド61の軸方向に移動して、不図示の7速用シフトフォーク(最高変速段用シフトフォークに相当)をコントロールロッド61の軸方向に駆動するためのものである。上記7速用シフトフォークは、チェンジレバー41が7速用シフトレーン57のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、第1シフトフォーク駆動部材71により駆動されて、7速用同期装置34のスリーブを車両前側へ移動させ、これにより、第2減速ギヤ列26を動力伝達状態にする(つまり、手動変速機Mを7速の状態にする)ものである。第1シフトフォーク駆動部材71は、コントロールロッド61と平行に延びる第1シフトロッド78(図14及び図15参照)に支持されていて、第1シフトロッド78と共にその軸方向に移動する。第1シフトロッド78及び第1シフトフォーク駆動部材71は、第1シフトロッド78の軸心回りには回動しないようになされている。尚、第1シフトフォーク駆動部材71は、上記7速用シフトフォークに一体的に設けられるが、別体で設けてもよい。
第2シフトフォーク駆動部材72は、チェンジレバー41が6速用シフトレーン56のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aとフィンガ部62aとの係合により第1コントロールレバー62と共にコントロールロッド61の軸方向に移動して、不図示の6速用シフトフォーク(最高変速段の1段低速の変速段用シフトフォークに相当)をコントロールロッド61の軸方向に駆動するためのものである。上記6速用シフトフォークは、チェンジレバー41が6速用シフトレーン56のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、第2シフトフォーク駆動部材72により駆動されて、5−6速用同期装置33のスリーブを車両後側へ移動させ、これにより、6速用ギヤ列21を動力伝達状態にする(つまり、手動変速機Mを6速の状態にする)ものである。第2フトフォーク駆動部材72は、コントロールロッド61と平行に延びる第2シフトロッド79(図14及び図15参照)に支持されていて、第2シフトロッド79と共にその軸方向に移動する。第2シフトロッド79及び第2シフトフォーク駆動部材72は、第2シフトロッド79の軸心回りには回動しないようになされている。尚、第2シフトフォーク駆動部材72は、上記6速用シフトフォークに一体的に設けられるが、別体で設けてもよい。
上記6速用シフトフォークは、5速用シフトフォークを兼用するものであって、チェンジレバー41が5速用シフトレーン55のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときには、第2シフトフォーク駆動部材72により駆動されて、5−6速用同期装置33のスリーブを車両前側へ移動させ、これにより、5速用ギヤ列20を動力伝達状態にする(つまり、手動変速機Mを5速の状態にする)。
第2コントロールレバー63のフィンガ部63aは、第3シフトフォーク駆動部材73の係合凹部73a、第4シフトフォーク駆動部材74の係合凹部74a及び第5シフトフォーク駆動部材75の係合凹部75aのいずれか1つと係合可能に構成されている。第2コントロールレバー63のフィンガ部63aは、チェンジレバー41が3速用又は4速用シフトレーン53,54に位置するときには、第3シフトフォーク駆動部材73の係合凹部73aと係合し、チェンジレバー41が1速用又は2速用シフトレーン51,52に位置するときには、第4シフトフォーク駆動部材74の係合凹部74aと係合し、チェンジレバー41が後退速用シフトレーン58に位置するときには、第5シフトフォーク駆動部材75の係合凹部75aと係合する。
第3シフトフォーク駆動部材73は、チェンジレバー41が3速用シフトレーン53のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、その係合凹部73aとフィンガ部63aとの係合により第2コントロールレバー63と共にコントロールロッド61の軸方向に移動して、不図示の3速用シフトフォークをコントロールロッド61の軸方向に駆動するためのものである。上記3速用シフトフォークは、チェンジレバー41が3速用シフトレーン53のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、第3シフトフォーク駆動部材73により駆動されて、3−4速用同期装置32のスリーブを車両前側へ移動させ、これにより、3速用ギヤ列18を動力伝達状態にする(つまり、手動変速機Mを3速の状態にする)ものである。第3シフトフォーク駆動部材73は、コントロールロッド61と平行に延びる第3シフトロッド80(図14及び図15参照)に支持されていて、第3シフトロッド80と共にその軸方向に移動する。第3シフトロッド80及び第3シフトフォーク駆動部材73は、第3シフトロッド80の軸心回りには回動しないようになされている。尚、第3シフトフォーク駆動部材73は、上記3速用シフトフォークに一体的に設けられるが、別体で設けてもよい。
上記3速用シフトフォークは、4速用シフトフォークを兼用するものであって、チェンジレバー41が4速用シフトレーン54のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときには、第3シフトフォーク駆動部材73により駆動されて、3−4速用同期装置32のスリーブを車両後側へ移動させ、これにより、断接クラッチ8が、入力側動力伝達軸5を出力側動力伝達軸7に接続した状態にする(つまり、手動変速機Mを4速の状態にする)。
第4シフトフォーク駆動部材74は、チェンジレバー41が1速用シフトレーン51のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、その係合凹部74aとフィンガ部63aとの係合により第2コントロールレバー63と共にコントロールロッド61の軸方向に移動して、不図示の1速用シフトフォークをコントロールロッド61の軸方向に駆動するためのものである。上記1速用シフトフォークは、チェンジレバー41が1速用シフトレーン51のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、第4シフトフォーク駆動部材74により駆動されて、1−2速用同期装置31のスリーブを車両前側へ移動させ、これにより、1速用ギヤ列16を動力伝達状態にする(つまり、手動変速機Mを1速の状態にする)ものである。第4シフトフォーク駆動部材74は、コントロールロッド61と平行に延びる第4シフトロッド81に支持されていて、第4シフトロッド81と共にその軸方向に移動する。第4シフトロッド81及び第4シフトフォーク駆動部材74は、第4シフトロッド81の軸心回りには回動しないようになされている。尚、第4シフトフォーク駆動部材74は、上記1速用シフトフォークに一体的に設けられるが、別体で設けてもよい。
上記1速用シフトフォークは、2速用シフトフォークを兼用するものであって、チェンジレバー41が2速用シフトレーン52のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときには、第4シフトフォーク駆動部材74により駆動されて、1−2速用同期装置31のスリーブを車両後側へ移動させ、これにより、2速用ギヤ列17を動力伝達状態にする(つまり、手動変速機Mを2速の状態にする)。
第5シフトフォーク駆動部材75は、チェンジレバー41が後退速用シフトレーン58のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、その係合凹部75aとフィンガ部63aとの係合により第2コントロールレバー63と共にコントロールロッド61の軸方向に移動して、不図示の後退速用シフトフォークをコントロールロッド61の軸方向に駆動するためのものである。上記後退速用シフトフォークは、チェンジレバー41が後退速用シフトレーン58のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、第5シフトフォーク駆動部材75により駆動されて、後退速用同期装置30のスリーブを車両前側へ移動させ、これにより、後退速用ギヤ列15を動力伝達状態にする(つまり、手動変速機Mを後退速の状態にする)ものである。第5シフトフォーク駆動部材75は、コントロールロッド61と平行に延びる第5シフトロッド82に支持されていて、第5シフトロッド82と共にその軸方向に移動する。第5シフトロッド82及び第5シフトフォーク駆動部材75は、第5シフトロッド82の軸心回りには回動しないようになされている。尚、第5シフトフォーク駆動部材75は、後退速用シフトフォークに一体的に設けられるが、別体で設けてもよい。
図14〜図16に示すように、コントロールロッド61の軸方向から見て、第1シフトロッド78(第1シフトフォーク駆動部材71)、第2シフトロッド79(第2シフトフォーク駆動部材72)、第3シフトロッド80(第3シフトフォーク駆動部材73)、第4シフトロッド81(第4シフトフォーク駆動部材74)、及び、第5シフトロッド82(第5シフトフォーク駆動部材75)は、コントロールロッド61の周囲の下側半分の位置において、周方向にこの順に並んでいる。
図12に示すように、第1及び第2シフトフォーク駆動部材71,72は、第1コントロールレバー62の下側に位置し、第3〜第5シフトフォーク駆動部材73〜75は、第2コントロールレバー63の下側に位置する。尚、図12では、第1〜第5シフトロッド78〜82のうちの第4シフトロッド81のみを示し、第1〜第5シフトフォーク駆動部材71〜75のうちの第1、第2及び第4シフトフォーク駆動部材71,72,74のみを示す(第1及び第2シフトフォーク駆動部材71,72については、その一部のみをそれぞれ一点鎖線及び二点鎖線で示す)。
第3〜第5シフトフォーク駆動部材73〜75の係合凹部73a〜75aは、コントロールロッド61の軸方向において常に同じ位置に位置する。一方、チェンジレバー41が6速用シフトレーン56のシフト操作開始位置に位置するときにおいて、第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aと、第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aとは、互いにコントロールロッド61の軸方向にずれている(図17参照)。そして、チェンジレバー41が6速用シフトレーン56のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置にまでシフト操作されると、第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aが、コントロールロッド61の軸方向において、第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aと同じ位置に位置するようになる(図19参照)。第1及び第2シフトフォーク駆動部材71,72の動き及び係合凹部71a,72aの位置関係については、後に詳細に説明する。
第1コントロールレバー62の周囲には、第1インターロックスリーブ85(インターロック部材に相当)が設けられ、第2コントロールレバー63の周囲には、第2インターロックスリーブ86が設けられている。
第1インターロックスリーブ85は、第1コントロールレバー62と共にコントロールロッド61の回動に連動して回動するが、上記変速機ケースに固定された第1固定ピン87が、第1インターロックスリーブ85の外周面に周方向に延びるように形成された溝85aに嵌まることによって、コントロールロッド61の軸方向には移動不能とされている。このため、コントロールロッド61がその軸方向に移動したとき、コントロールロッド61及び第1コントロールレバー62が第1インターロックスリーブ85に対してコントロールロッド61の軸方向に相対移動することになる。
第2インターロックスリーブ86は、第2コントロールレバー63と共にコントロールロッド61の回動に連動して回動するが、上記変速機ケースに固定された第2固定ピン88が、第2インターロックスリーブ86の外周面に周方向に延びるように形成された溝86aに嵌まることによって、コントロールロッド61の軸方向には移動不能とされている。このため、コントロールロッド61がその軸方向に移動したとき、コントロールロッド61及び第2コントロールレバー63が第2インターロックスリーブ86に対してコントロールロッド61の軸方向に相対移動することになる。
第2インターロックスリーブ86は、第2コントロールレバー63のフィンガ部63aを挟んでコントロールロッド61の周方向の両側にロック部86bを有していて、第3〜第5シフトフォーク駆動部材73〜75の係合凹部73a〜75aのうちの1つが第2コントロールレバー63のフィンガ部63aと係合しているときには、ロック部86bが、フィンガ部63aと係合していない残りの係合凹部と係合して、駆動すべきシフトフォーク駆動部材以外のシフトフォーク駆動部材がコントロールロッド61の軸方向に移動するのを阻止する(二重シフトを阻止する)。また、第1コントロールレバー62のフィンガ部62aが第1又は第2シフトフォーク駆動部材71,72の係合凹部71a,72aと係合しているときには、ロック部86bは、第3〜第5シフトフォーク駆動部材73〜75の全ての係合凹部73a〜75aと係合する。
図12〜図14及び図16に示すように、第1インターロックスリーブ85には、第1シフトフォーク駆動部材71のコントロールロッド61の軸方向の移動を阻止するための第1ロック部85bと、第2シフトフォーク駆動部材72のコントロールロッド61の軸方向の移動を阻止するための第2ロック部85cとを有する。第1ロック部85bと第2ロック部85cとは、互いにコントロールロッド61の軸方向及び周方向の両方にずれている。
第1シフトフォーク駆動部材71には、係合凹部71aとは別の箇所に、第1インターロックスリーブ85の第1ロック部85bと係合する切欠部71bが設けられ、第2シフトフォーク駆動部材72には、係合凹部72aとは別の箇所に、第1インターロックスリーブ85の第1ロック部85bと係合する切欠部72bが設けられている。
第2ロック部85cは、第1コントロールレバー62のフィンガ部62aが第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aと係合しているときに、第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aと係合して、第2シフトフォーク駆動部材72がコントロールロッド61の軸方向に移動するのを阻止する(二重シフトを阻止する)。
第1ロック部85bは、第1コントロールレバー62のフィンガ部62aが第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aと係合しているときに、第1シフトフォーク駆動部材71の切欠部71bと係合して、第1シフトフォーク駆動部材71がコントロールロッド61の軸方向に移動するのを阻止する(二重シフトを阻止する)。また、第1ロック部85bは、第1コントロールレバー62のフィンガ部62aが第1及び第2シフトフォーク駆動部材71,72のどちらの係合凹部71a,72aとも係合していないときには、第1及び第2シフトフォーク駆動部材71,72の両方の切欠部71b,72bと係合する。
ここで、チェンジレバー41がニュートラル位置から7速用シフトレーン57のシフト操作完了位置にまで移動するときの、第1及び第2コントロールレバー62,63のフィンガ部62a,63a、第1及び第2インターロックスリーブ85,86、並びに、第1〜第5シフトフォーク駆動部材71〜75の動作を、図17〜図21により説明する。図17〜図21は、これらの部材をその位置関係が分かるように簡略化して記載しており、図面の横方向が、コントロールロッド61の周方向(第1〜第5シフトフォーク駆動部材71〜75が並んでいる方向)に相当し、図面の縦方向が、コントロールロッド61の軸方向に相当する。
チェンジレバー41がニュートラル位置にあるときには、図17に示すように、第2コントロールレバー63のフィンガ部63aが第3シフトフォーク駆動部材73の係合凹部73aと係合し、第2インターロックスリーブ86のロック部86bが第4及び第5シフトフォーク駆動部材74,75の係合凹部74a,75aと係合している。また、第1コントロールレバー62のフィンガ部62aが第1及び第2シフトフォーク駆動部材71,72の係合凹部71a,72aから外れている。このとき、第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aは、第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aよりも車両前側に位置しており、第1コントロールレバー62のフィンガ部62aは、コントロールロッド61の軸方向において、その第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aと同じ位置に位置する。第1インターロックスリーブ85の第2ロック部85cは、コントロールロッド61の軸方向において、第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aと同じ位置に位置する。また、第1インターロックスリーブ85の第1ロック部85bは、第1及び第2シフトフォーク駆動部材71,72の切欠部71b,72bと係合している。
チェンジレバー41がニュートラル位置から6速用シフトレーン56のシフト操作開始位置にまでセレクト操作されると、図18に示すように、第2コントロールレバー63のフィンガ部63a及び第2インターロックスリーブ86のロック部86bがコントロールレバーの周方向(図18で右側)に移動して、フィンガ部63aが第3シフトフォーク駆動部材73の係合凹部73aから外れ、第2インターロックスリーブ86のロック部86bが第3〜第5シフトフォーク駆動部材73〜75の係合凹部73a〜75aと係合する。また、第1コントロールレバー62のフィンガ部62a並びに第1インターロックスリーブ85の第1ロック部85b及び第2ロック部85cもコントロールレバーの周方向(図18で右側)に移動して、フィンガ部62aが第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aと係合するとともに、第1ロック部85bが第2シフトフォーク駆動部材72の切欠部72bから外れる。第1ロック部85bは、第1シフトフォーク駆動部材71の切欠部71bとは係合したままである。
続いて、チェンジレバー41が6速用シフトレーン56のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置にまでシフト操作されると、図19に示すように、第1及び第2コントロールレバー62,63のフィンガ部62a,63aがコントロールロッド61の軸方向の車両後側に移動する。これにより、第2シフトフォーク駆動部材72が車両後側に駆動されて、5−6速用同期装置33によって6速用ギヤ列21が動力伝達状態となる。このとき、第1コントロールレバー62のフィンガ部62a、第1インターロックスリーブ85の第2ロック部85c、並びに第1及び第2シフトフォーク駆動部材71,72の係合凹部71a,72aが、コントロールロッド61の軸方向において、同じ位置に位置する。
次いで、チェンジレバー41が6速用シフトレーン56のシフト操作完了位置からセレクトレーン50の第2レーン部50bを介して7速用シフトレーン57のシフト操作開始位置にまでセレクト操作されると、図20に示すように、第2コントロールレバー63のフィンガ部63a及び第2インターロックスリーブ86のロック部86bがコントロールレバーの周方向(図20で右側)に移動するが、ロック部86bと第3〜第5シフトフォーク駆動部材73〜75の係合凹部73a〜75aとの係合は維持される。また、第1コントロールレバー62のフィンガ部62a並びに第1インターロックスリーブ85の第1ロック部85b及び第2ロック部85cもコントロールレバーの周方向(図20で右側)に移動する。これにより、フィンガ部62aが第1シフトフォーク駆動部材71の係合凹部71aと係合し、第1インターロックスリーブ85の第2ロック部85cが第2シフトフォーク駆動部材72の係合凹部72aと係合する。また、第1インターロックスリーブ85の第1ロック部85bが第1シフトフォーク駆動部材71の切欠部71bから外れて、第1及び第2シフトフォーク駆動部材71,72のどちらの切欠部71b,72bとも係合しない状態となる。
次いで、チェンジレバー41が7速用シフトレーン57のシフト操作開始位置からシフト操作完了位置にまでシフト操作されると、図21に示すように、第1及び第2コントロールレバー62,63のフィンガ部62a,63aがコントロールロッド61の軸方向の車両前側に移動する。これにより、第1シフトフォーク駆動部材71が車両前側へ移動して、7速用同期装置34によって第2減速ギヤ列26が動力伝達状態となる。このとき、第2シフトフォーク駆動部材72は、チェンジレバー41が6速用シフトレーン56のシフト操作完了位置にシフト操作されたときから、移動してはいないので、6速用ギヤ列21は動力伝達状態となっている。したがって、上記のように、7速時には、6速用ギヤ列21を介して入力側動力伝達軸5からカウンタ軸6に動力が伝達され、その動力が、第2減速ギヤ列26を介して出力側動力伝達軸7に出力されることになる。
本実施形態では、セレクトレーン50が、7速用シフトレーン57(高変速段用シフトレーン)を除く複数の前進変速段用シフトレーン51〜56及び後退速用シフトレーン58間でセレクト方向に一直線上に延びる第1レーン部50aと、該第1レーン部50aとは独立して設けられ、7速用シフトレーン57のシフト操作開始位置と、該7速用シフトレーン57に対してセレクト方向に隣接する6速用シフトレーン56におけるシフト操作完了位置とに接続された第2レーン部50bとを有しているので、7速から6速にシフトダウンする際の誤操作を防止することができる。すなわち、従来のように第1レーン部50aと第2レーン部50bとが一直線上に連続的に設けられている場合に、7速から6速にシフトダウンする際、チェンジレバー41を7速用シフトレーン57のシフト操作完了位置からシフト操作開始位置に戻した直後に、6速用シフトレーン56のシフト操作開始位置(5速用シフトレーンのシフト操作開始位置でもある)へセレクト操作しようとするが、チェンジレバー41はニュートラル位置に戻るように付勢されているので、勢い余って、6速用シフトレーン56のシフト操作開始位置を通り越してニュートラル位置側へセレクト操作してしまい、この結果、特許文献1のシフトパターンでは、特に4速にシフトダウンするという誤操作を生じ易い。
しかし、本実施形態では、第2レーン部50bによるセレクト操作から連続的に第1レーン部50aにセレクト操作することはできず、6速用シフトレーン56のシフト操作完了位置を経由する必要があるので、6速以外の低速変速段(特に4速)にシフトダウンするという誤操作を防止することができる。また、7速用シフトレーン57のシフト操作開始位置から第2レーン部50bを介してセレクト操作するだけで6速にすることができるので、7速から6速に即座にシフトダウンすることができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態では、セレクトレーン50の第2レーン部50bが、7速用シフトレーン57のシフト操作開始位置と、6速用シフトレーン56におけるシフト操作完了位置とに接続されているが、第2レーン部50bの、7速用シフトレーン57に隣接する隣接シフトレーン側の端部が、例えば図22〜図25に示すように、隣接シフトレーン(5速用シフトレーン55又は6速用シフトレーン56)におけるシフト方向の中間位置に接続されていてもよい。この場合、7速用シフトレーンでのシフト操作は、車両前側へのシフト操作(図22及び図24の場合)であってもよく、車両後側へのシフト操作(図23及び図25の場合)であってもよい。このようにしても、7速から6速にシフトダウンする際に、6速以外の低速変速段(特に4速)にシフトダウンするという誤操作を防止することができる。また、図24及び図25のように、第2レーン部50bの隣接シフトレーン側の端部が、5速用シフトレーン55におけるシフト方向の中間位置に接続されていても、5速用シフトレーン55及び6速用シフトレーン56は、シフト方向に同一直線上に延びているので、第2レーン部50bにより5速用シフトレーン55にまでセレクト操作した後、チェンジレバー41をシフト方向に操作すれば、5速用シフトレーン55におけるシフト方向の中間位置から6速用シフトレーン56におけるシフト操作完了位置にまで容易に操作することができる。図22及び図23のように、第2レーン部50bの隣接シフトレーン側の端部が、6速用シフトレーン56におけるシフト方向の中間位置に接続されていれば、5速用シフトレーン55におけるシフト方向の中間位置に接続されている場合よりも、7速から6速へのシフトダウンが容易になる。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、車両に搭載される手動変速機の変速操作機構に有用であり、特に変速段を多段化(前進7速以上)する場合に有用である。
M 手動変速機
40 変速操作機構
41 チェンジレバー
50 セレクトレーン
50a 第1レーン部
50b 第2レーン部
51 1速用シフトレーン
52 2速用シフトレーン
53 3速用シフトレーン
54 4速用シフトレーン
55 5速用シフトレーン(隣接シフトレーン)
56 6速用シフトレーン(隣接シフトレーン)(特定シフトレーン)
57 7速用シフトレーン(最高変速段用シフトレーン)
58 後退速用シフトレーン
61 コントロールロッド
62 第1コントロールレバー(コントロールレバー)
63 第2コントロールレバー
71 第1シフトフォーク駆動部材
71a 係合凹部
71b 切欠部
72 第2シフトフォーク駆動部材
72a 係合凹部
72b 切欠部
85 第1インターロックスリーブ(インターロック部材)
85b 第1ロック部
85c 第2ロック部

Claims (6)

  1. 車両に搭載される手動変速機の変速操作機構であって、
    上記車両の乗員により操作されるチェンジレバーと、
    上記チェンジレバーのセレクト方向の操作であるセレクト操作を可能にするためのセレクトレーンと、
    上記チェンジレバーの、上記セレクトレーンに対して垂直なシフト方向の操作であるシフト操作を可能にするための複数のシフトレーンと、
    上記チェンジレバーが上記セレクトレーンにおけるニュートラル位置から外れた位置にあるときに、該チェンジレバーを該ニュートラル位置に戻すように付勢する付勢手段と、を備え、
    上記複数のシフトレーンのうち最高変速段用シフトレーンが、上記セレクトレーンにおけるセレクト方向の一側端に単独で設けられ、
    上記セレクトレーンは、
    上記最高変速段用シフトレーンを除く複数の前進変速段用シフトレーン及び後退速用シフトレーン間で上記セレクト方向に延びる第1レーン部と、
    上記第1レーン部とは独立して設けられ、上記最高変速段用シフトレーンのシフト操作開始位置と、該最高変速段用シフトレーンに対してセレクト方向に隣接するシフトレーンである隣接シフトレーンにおけるシフト方向の中間位置、又は、該隣接シフトレーンとしての、最高変速段の1段低速の変速段用シフトレーンである特定シフトレーンにおけるシフト操作完了位置とに接続された第2レーン部と、
    を有していることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
  2. 請求項1記載の手動変速機の変速操作機構において、
    上記第2レーン部の上記隣接シフトレーン側の端部が、上記特定シフトレーンにおけるシフト操作完了位置又はシフト方向の中間位置に接続されていることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
  3. 請求項2記載の手動変速機の変速操作機構において、
    上記第2レーン部の上記隣接シフトレーン側の端部が、上記特定シフトレーンにおけるシフト操作完了位置に接続されていることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
  4. 請求項3記載の手動変速機の変速操作機構において、
    上記チェンジレバーのセレクト操作に連動して軸心回りに回動しかつ該チェンジレバーのシフト操作に連動して軸方向に移動するコントロールロッドと、
    上記コントロールロッドに固定され、該コントロールロッドと共にコントロールロッドの軸心回りに回動しかつコントロールロッドの軸方向に移動するコントロールレバーと、
    上記チェンジレバーが上記最高変速段用シフトレーンに位置するときに上記コントロールレバーと係合する係合凹部が設けられ、上記チェンジレバーが上記最高変速段用シフトレーンのシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、当該係合凹部と上記コントロールレバーとの係合により該コントロールレバーと共に上記コントロールロッドの軸方向に移動して、最高変速段用シフトフォークを上記コントロールロッドの軸方向に駆動するための第1シフトフォーク駆動部材と、
    上記チェンジレバーが上記特定シフトレーンに位置するときに上記コントロールレバーと係合する係合凹部が設けられ、上記チェンジレバーが上記特定シフトレーンのシフト操作開始位置からシフト操作完了位置へシフト操作されたときに、当該係合凹部と上記コントロールレバーとの係合により該コントロールレバーと共に上記コントロールロッドの軸方向に移動して、最高変速段の1段低速の変速段用シフトフォークを上記コントロールロッドの軸方向に駆動するための第2シフトフォーク駆動部材と、
    を更に備え、
    上記チェンジレバーが上記特定シフトレーンのシフト操作開始位置に位置するときにおいて、上記第1シフトフォーク駆動部材の係合凹部と、上記第2シフトフォーク駆動部材の係合凹部とが、互いに上記コントロールロッドの軸方向にずれていることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
  5. 請求項4記載の手動変速機の変速操作機構において、
    上記コントロールレバーの周囲に、上記コントロールロッドと共にコントロールロッドの軸心回りに回動するように設けられたインターロック部材を更に備え、
    上記インターロック部材は、上記第1シフトフォーク駆動部材の上記コントロールロッドの軸方向の移動を阻止するための第1ロック部と、上記第2シフトフォーク駆動部材の上記コントロールロッドの軸方向の移動を阻止するための第2ロック部とを有し、
    上記第1ロック部と上記第2ロック部とは、互いに上記コントロールロッドの軸方向及び周方向の両方向にずれていることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
  6. 請求項5記載の手動変速機の変速操作機構において、
    上記第1シフトフォーク駆動部材及び上記第2シフトフォーク駆動部材には、それぞれ、上記係合凹部とは別の箇所に、上記インターロック部材の第1ロック部と係合する切欠部が設けられていることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
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