JP2017149847A - 蛍光体及び発光装置 - Google Patents

蛍光体及び発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017149847A
JP2017149847A JP2016033662A JP2016033662A JP2017149847A JP 2017149847 A JP2017149847 A JP 2017149847A JP 2016033662 A JP2016033662 A JP 2016033662A JP 2016033662 A JP2016033662 A JP 2016033662A JP 2017149847 A JP2017149847 A JP 2017149847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
mass
comparative example
composition
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016033662A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6928424B2 (ja
Inventor
健揚 石永
Takeaki Ishinaga
健揚 石永
利幸 平井
Toshiyuki Hirai
利幸 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Chemical Industries Ltd filed Critical Nichia Chemical Industries Ltd
Priority to JP2016033662A priority Critical patent/JP6928424B2/ja
Publication of JP2017149847A publication Critical patent/JP2017149847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6928424B2 publication Critical patent/JP6928424B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】光度のバラツキを抑制し、より低光度となるように目的の輝度に合わせた蛍光体及び発光装置を提供する。【解決手段】Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記蛍光体中にCe、Gd及びLuを除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を100質量ppm以上20000質量ppm以下含有することを特徴とする蛍光体である。【選択図】図2

Description

本発明は、輝度を調整した蛍光体及び発光装置に関する。
発光ダイオード(Light emitting diode:以下、「LED」と称する。)は、光度が高いものが求められる一方で、より光度が低いことが求められる用途もある。このような低光度のLEDは、例えば、自動車の車内照明(ヒートコントロール用スイッチのランプ、ウィンドウの開閉スイッチのランプ等)として用いられている。このような低光度のLEDは、例えば、特許文献1に記載されたLEDに流す電流値を小さくすることによって得られる。
特表平11−500584号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたようなYAG:Ce蛍光体と発光素子とを組み合わせたLEDについて、理由は明らかではないが、LEDを構成する発光素子に流れる電流が小さくなるほど発光素子毎の光度にバラツキが生じることが分かっている。図16は、LEDに流れる電流に対する光度バラツキ比の関係を示すものである。光度バラツキは、光度(cd)の標準偏差(σ)を、光度(cd)の平均値で除すること(一般的には「変動係数」と呼ばれる。)によって求められる。光度バラツキ比は、各電流における光度バラツキを、電流30mAにおける光度バラツキの値で除すことによって求められる。
図16に示すように、電流値を小さくするほど発光素子毎の光度のバラツキが生じることから、電流値の制御のみによって、より低光度のLEDを得ようとすればするほどLED毎の光度のバラツキが大きくなることが分かる。
そこで、本発明の一実施形態は、光度のバラツキを抑制しつつ、より低光度な発光装置とすることも可能な手段を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための具体的手段は以下の通りであり、本発明は以下の態様を包含する。
本発明の第一の態様は、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記蛍光体中にCe、Gd及びLuを除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を100質量ppm以上20000質量ppm以下含有することを特徴とする蛍光体である。
本発明の第二の態様は、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミ酸塩を含む蛍光体であって、前記アルミン酸塩を含む蛍光体に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着したことを特徴とする蛍光体である。
本発明の第三の態様は、前記蛍光体と、励起光源を備えた発光装置である。
本発明の一実施形態によれば、光度のバラツキを抑制し、より低光度となるように目的の輝度に合わせた蛍光体及び発光装置を提供することができる。
図1は、比較例1、実施例1−1〜実施例1−12の蛍光体の相対輝度を示すグラフである。 図2は、比較例2、実施例2−8、実施例2−13、及び実施例2−21の各蛍光体について、波長(wavelength)[nm]に対するフォトルミネッセンス相対発光強度(PL Intensity)[a.u.]を示す発光スペクトルを示した図である。 図3は、比較例2、実施例2−8、実施例2−13、及び実施例2−21の各蛍光体について、波長(wavelength)[nm]に対する反射率(Reflection)[%]を示す反射スペクトルを示した図である。 図4は、比較例2、実施例3−3、及び実施例3−6の各蛍光体について、波長(wavelength)[nm]に対するフォトルミネッセンス相対発光強度(PL Intensity)[a.u.]を示す発光スペクトルを示した図である。 図5は、比較例2、実施例3−3、及び実施例3−6の各蛍光体について、波長(wavelength)[nm]に対する反射率(Reflection)[%]を示す反射スペクトルを示した図である。 図6は、比較例2、実施例2−8、実施例2−13、実施例3−3、及び実施例3−6の蛍光体と、YAl12で表される化合物のそれぞれのX線回折パターンとを比較した図である。 図7は、図6の実施例3−3の蛍光体のX線回折パターンの四角枠部分Aを拡大したX線回折パターンを示す図である。図7中、丸印a1で囲んだ回折ピークは、黒色顔料(Fe)の特有の回折ピークを示す。 図8は、図6の実施例3−3、実施例3−6の蛍光体の各X線回折パターンの四角枠部分Bを拡大したX線回折パターンを示す図である。図8中、丸印b1〜b4で囲んだ回折ピークは、黒色顔料の特有の回折ピークを示す。 図9は、比較例4、実施例4−4の蛍光体について、波長(wavelength)[nm]に対するフォトルミネッセンス相対発光強度(PL Intensity)[a.u.]を示す発光スペクトルを示した図である。 図10は、比較例4、実施例4−4の蛍光体について、波長(wavelength)[nm]に対する反射率(Reflection)[%]を示す反射スペクトルを示した図である。 図11は、比較例5の発光装置について、波長(wavelength)[nm]に対する相対発光強度(Intensity)[%]を示す発光スペクトルを表した図である。 図12は、実施例5−1の発光装置について、波長(wavelength)[nm]に対する相対発光強度(Intensity)[%]を示す発光スペクトルを表した図である。 図13は、実施例5−2の発光装置について、波長(wavelength)[nm]に対する相対発光強度(Intensity)[%]を示す発光スペクトルを表した図である。 図14は、実施例5−3の発光装置について、波長(wavelength)[nm]に対する相対発光強度(Intensity)[%]を示す発光スペクトルを表した図である。 図15は、実施例5−4の発光装置について、波長(wavelength)[nm]に対する相対発光強度(Intensity)[%]を示す発光スペクトルを表した図である。 図16は、LEDの電流値(mA)と光度バラツキ比の関係を示す図である。
以下、本開示に係る蛍光体及び発光装置を実施の形態に基づいて説明する。但し、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するために例示するものであって、本発明は、以下の本発明の実施の形態に限定されない。なお、色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JIS Z8110に従う。本明細書において、「工程」の語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。また組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
(蛍光体)
本発明の第一の態様は、セリウム(Ce)で賦活され、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、ガリウム(Ga)及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記蛍光体中にセリウム(Ce)、ガドリニウム(Gd)及びルテチウム(Lu)を除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を100質量ppm以上20000質量ppm以下含有する蛍光体である。
Ceで賦活され、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、ガリウム(Ga)及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体は、Ceで賦活されたガーネットタイプの蛍光体粒子であり、希土類アルミン酸塩を母体とする蛍光体である。
Ceで賦活され、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、ガリウム(Ga)及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体は、下記式(1)で示され組成を有するアルミン酸塩を含むことがより好ましい。
(Y1−v−wLuGd3―xCe(Al1−yGa12 (1)
(式中、v、w、x及びyは、0≦v≦1.0、0≦w≦0.9、0.001≦x≦0.30、及び0≦y≦0.6、但し、0≦v+w≦1.0を満たす)。
本発明の実施形態に係る蛍光体は、前記式(1)で示されるCeで賦活されたアルミン酸塩を主体とし、セリウム(Ce)、ガドリニウム(Gd)及びルテチウム(Lu)を除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を100質量ppm以上20000質量ppm以下含有する蛍光体であることが好ましい。
前記式(1)におけるv、w、x及びyは、それぞれ前記数値を満たす限り特に制限されない。xは、Ce賦活量であり、所望の特性を達成できるように適宜選択すればよい。xは、0.001≦x≦0.3を満たし、0.02≦x≦0.2を満たすことが好ましい。
本発明の第一の態様に係る蛍光体は、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記蛍光体中にCe、Gd及びLuを除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を100質量ppm以上20000質量ppm以下含有する。
Ce、Gd及びLuを除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの元素の含有量は、蛍光体中に100質量ppm以上20000質量ppm以下であればよく、2種以上の元素を含有する場合には、各元素の含有量の合計量が、蛍光体中に100質量ppm以上20000質量ppm以下であればよい。好ましくは200質量ppm以上18000質量ppm以下であり、より好ましくは300質量ppm以上15000質量ppm以下である。
前記元素の含有量が、蛍光体中に100質量ppm未満であると、蛍光体中に含まれる前記元素の量が少なすぎて、目的とする輝度まで輝度を低下させた蛍光体とすることができない。一方、前記元素の含有量が、蛍光体中に20000質量ppmを超えると、蛍光体中に含まれる前記元素の量が多すぎて、色度が大きく変化する場合がある。
ランタノイド元素は、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)が挙げられる。中でも、ランタノイド元素は、好ましくはPr、Nd、Eu、Ho、Er、及びYbからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であり、より好ましくはNd、Yb、及びEuからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であり、さらに好ましくはNd及びEuからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。これらのランタノイド元素は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記第4周期の遷移元素は、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)が挙げられる。中でも、第4周期の遷移元素は、好ましくはTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、及びCuからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。これらの第4周期の遷移元素は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の第一の態様に係る蛍光体は、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、Ce、Gd及びLuを除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む蛍光体に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着させたものであってもよい。本実施形態の蛍光体は、前記蛍光体に対して、さらに0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着させることによって、前記蛍光体の表面の全部又は一部が黒色顔料でコーティングされ、光度のバラツキを抑制し、より低光度となるように目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができる。
本発明の第一の態様に係る蛍光体において、黒色顔料の付着量は、前記蛍光体に対して、好ましくは0.3質量%以上3.0質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上2.0質量%以下である。
本発明の第一の態様に係る蛍光体は、黒色顔料を除いた、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記蛍光体中にCe、Gd及びLuを除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含んだ蛍光体100質量%に対して、黒色顔料を0.1質量%以上5.0質量%以下付着させたものであることが好ましい。
本発明の第二の態様は、セリウム(Ce)で賦活され、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、ガリウム(Ga)及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記アルミン酸塩を含む蛍光体に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着した蛍光体である。Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体は、下記式(1)で示される組成を有することが好ましい。
(Y1−v−wLuGd3―xCe(Al1−yGa12 (1)
(式中、v、w、x及びyは、0≦v≦1.0、0≦w≦0.9、0.001≦x≦0.30、及び0≦y≦0.6、但し、0≦v+w≦1.0を満たす)。
前記式(1)におけるv、w、x及びyは、それぞれ前記数値を満たす限り特に制限されない。xは、Ce賦活量であり、所望の特性を達成できるように適宜選択すればよい。xは、0.001≦x≦0.30を満たし、0.02≦x≦0.2を満たすことが好ましい。
本発明の第二の態様に係る蛍光体は、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着させたものである。好ましくは、前記蛍光体の表面の全部又は一部が黒色顔料でコーティングされることにより、光度のバラツキが抑制され、より低光度となるように目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができる。
本発明の第二の態様に係る蛍光体において、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体に対して、黒色顔料の付着量が0.1質量%未満であると、付着量が少なすぎて、目的の低光度となるまで、蛍光体の輝度を低下させることができず、目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができない。一方、黒色顔料の付着量が5.0質量%を超えると、付着量が多すぎて、目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができず、色度が大きく変化する場合がある。
本発明の第二の態様に係る蛍光体において、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体に対して、黒色顔料の付着量は、好ましくは0.3質量%以上3.0質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上2.0質量%以下である。
本発明の第二の態様に係る蛍光体は、黒色顔料と前記希土類アルミン酸塩を含む蛍光体との合計量100質量%に対して、黒色顔料を0.1質量%以上5.0質量%以下付着させたものである。
本発明の第一の態様及び第二の態様に用いる黒色顔料は、無機顔料であり、前記無機顔料が、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、及びZnからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む酸化物又はカーボンであることが好ましい。
黒色顔料として用いるカーボンとしては、カーボンブラック、グラファイト(黒鉛)等が挙げられる。
前記黒色顔料が、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、及びZnからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む酸化物の場合は、チタンブラック(酸窒化チタン)、低次酸化チタン(Ti,Ti)、又は黒色酸化鉄(Fe)のように、1種の元素を含む酸化物でもよく、Ni−Fe系、Cu−Cr系、Cu−Fe系、Cu−Zn系、Cu−Fe−Mn系、Cu−Cr−Mn系、Cu−Ce−Fe系、Co−Cr−Fe系、Cu−Cr−Mn−Ni系のように、2種以上の元素を含む複合酸化物であってもよい。
本発明の第一の態様又は第二の態様に係る蛍光体は、特に限定されないが、平均粒径が3〜30μmの粉体あるいは粒体であることが好ましく、より好ましくは5〜15μmである。蛍光体の平均粒径は、Fisher Sub Sieve Sizer(F.S.S.S)法により測定することができ、例えばFisher Sub-Sieve Sizer Model 95(Fisher Scientific社製)を用いて測定することができる。
本発明の第一の態様又は第二の態様に係る蛍光体は、紫外線から可視光の短波長側領域である380nm以上500nm以下の波長範囲の光を吸収して、発光ピーク波長が510nm以上590nm以下の範囲にある光を発するものである。
本発明の第一の態様又は第二の態様に係る蛍光体は、特に限定されないが、380nm以上500nm以下の波長の光を励起源から照射されたときに発光する色が、CIE色度座標上のx値が0.330〜0.510の範囲にあり、y値が0.490〜0.570の範囲にあることが好ましい。
(発光装置)
本発明の第三の形態に係る発光装置は、本発明の第一の態様又は第二の態様に係る蛍光体と、励起光源とを備える。
本発明の第一の態様又は第二の態様に係る蛍光体は、波長変換部材の構成要素である。励起光源には、発光素子を用いることができ、発光素子は、380nm以上500nm以下の波長範囲の光を発するものであることが好ましい。発光素子の発光ピーク波長は、420nm以上480nm以下の波長範囲にあることが好ましい。
発光素子の発光スペクトルの半値幅は特に制限されない。半値幅は例えば、30nm以下とすることができる。
発光素子には半導体発光素子を用いることが好ましい。光源として半導体発光素子を用いることによって、高効率で入力に対する出力のリニアリティが高く、機械的衝撃にも強い安定した発光装置を得ることができる。
半導体発光素子としては、例えば、窒化物系半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いた青色や緑色に発光する半導体発光素子を用いることができる。
本発明の第一の態様及び第二の態様に係る蛍光体を用いる発光装置は、本発明の目的を損なわない程度に色度の調節のため他の蛍光体を含んでいてもよい。本発明の実施形態に係る蛍光体は、励起源380nm以上500nm以下の光を照射された場合に、黄色から緑色に発光するものであり、他の蛍光体は、励起源380nm以上500nm以下の光を照射された場合に、黄赤色から赤色の範囲を発光するものであることが好ましい。
他の蛍光体としては、以下の式(I)〜(III)に示される蛍光体が挙げられる。
(Ca1−p−qSrEu)AlSiN (I)
(式中、p、qは、0≦p≦1.0、0<q<1.0であり、p+q<1.0を満たす。)
(Ca1−r−s−tSrBaEuSi (II)
(式中、r、s、tは、それぞれ0≦r≦1.0、0≦s≦0.1、0<t<1.0であり、r+s+t≦1.0を満たす。)
[M 1−uMn4+ ] (III)
(式中、Aは、K、Li、Na、Rb、Cs及びNH からなる群より選ばれる少なくとも1種のカチオンであり、Mは、第4族元素及び第14族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であり、uは、0<u<0.2を満たす。)
発光装置の形式は特に制限されず、通常用いられる形式から適宜選択することができる。発光装置の形式としては、ピン貫通型、表面実装型等を挙げることができる。一般にピン貫通型とは、実装基板に設けられたスルーホールに発光装置のリード(ピン)を貫通させて発光装置を固定するものを指す。また表面実装型とは、実装基板の表面において発光装置のリードを固定するものを指す。発光装置は、白色に発光する照明に使用することができる。本発明の実施形態に係る発光装置は、光度のバラツキを抑制し、より低光度となるように目的の輝度に合わせた蛍光体を備えるため、光度が調整された低光度の発光装置として、車載用の照明に好適に用いることができる。
(第一の態様に係る蛍光体の製造方法)
次に本発明の実施態様に係る蛍光体を製造する方法について説明する。
本発明の第一の態様に係る蛍光体は、以下の方法によって製造することができる。
Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記蛍光体中にCe、Gd及びLuを除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を100質量ppm以上20000質量ppm以下含有する蛍光体の製造方法は、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩の組成を構成する元素を含む酸化物、水酸化物又は金属塩を含有する第1の原料と、ランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む酸化物、硫化物、金属塩又は金属単体である第2の原料とを、前記第2の原料を前記第1の原料に対して0.01質量%以上2.0質量%以下で混合し、焼成する工程を含む。
第1の原料は、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩の組成を構成することができれば、特に制限されない。前記アルミン酸塩は、前記式(1)で示される組成を有することがより好ましい。
第1の原料としては、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩の組成を構成する元素を含む酸化物、又は高温で容易に酸化物となる化合物が好ましい。Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩の組成を構成する元素を含む酸化物、又は高温で容易に酸化物となる化合物としては、前記元素を含む、酸化物、水酸化物、金属塩等が挙げられる。金属塩としては、例えばシュウ酸塩、炭酸塩、塩化物、硝酸塩又は硫酸塩等が挙げられる。
酸化物としては、酸化イッテルビウム(Y)、酸化ルテチウム(Lu)、酸化ガドリニウム(Gd)、酸化セリウム(CeO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ガリウム(Ga)等が挙げられる。
前記アルミン酸塩の組成を構成する元素を含む酸化物、水酸化物又は金属塩は、化学量論比を考慮しながら秤量し、混合機を用いて湿式又は乾式で混合する。
第1の原料は、フラックスと混合することが好ましい。第1の原料にフラックスを添加することにより、固相反応をより低温で促進させて均一な大きさの粒子を得ることができる。フラックスを含有する時期は、特に限定されないが、目的の組成となるように各第1の原料を混合した後、フラックスを添加する形態で第1の原料にフラックスを含有させることが好ましい。第1の原料と第2の原料を混合した後、フラックスを添加する形態として、第1の原料及び第2の原料に、さらにフラックスを含有させてもよい。
フラックスとしては、ハロゲン化合物、ホウ素化合物等が挙げられる。
本発明の第一の態様に係る蛍光体を製造する方法において、ランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む酸化物、硫化物、金属塩又は金属単体である第2の原料を、前記第1の原料に対して0.01質量%以上2.0質量%以下で混合する。
前記ランタノイド元素は、Ce、Gd及びLuを除くランタノイド元素であることが好ましい。
ランタノイド元素は、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)が挙げられる。中でも、ランタノイド元素は、好ましくはPr、Nd、Eu、Ho、Er、及びYbからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であり、より好ましくはNd、Yb、及びEuからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であり、さらに好ましくはNd及びEuからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。
ランタノイド元素を含む酸化物としては、酸化ランタン(La)、酸化プラセオジム(Pr11)、酸化ネオジム(Nd)、酸化サマリウム(Sm)、酸化ユウロピウム(Eu)、酸化テルビウム(Tb)、酸化ジスプロシウム(Dy)、酸化ホルミウム(Ho)、酸化エルビウム(Er)、酸化ツリウム(Tm)、酸化イッテルビウム(Yb)等が挙げられる。前記ランタノイド元素を含む硫化物としては、硫化プラセオジム(PrS)、硫化ネオジム、(NdS)、硫化ユウロピウム(EuS)等が挙げられる。前記ランタノイド元素を含む塩化物としては、塩化ネオジム(NdCl)、塩化ユウロピウム(EuCl)等が挙げられる。
ランタノイド元素を含む酸化物、窒化物、金属塩又は金属単体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記第4周期の遷移元素は、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)が挙げられる。中でも、第4周期の遷移元素は、好ましくはTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、及びCuからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。これらの第4周期の遷移元素は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
第4周期の遷移元素を含む酸化物としては、酸化チタン(TiO)、酸化クロム(Cr)、酸化マンガン(Mn)、酸化鉄(Fe)、酸化コバルト(Co)、酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(CuO)等挙げられる。
第4周期の遷移元素を含む硫化物としては、硫化チタン(TiS)、硫化クロム(CrS)、硫化マンガン(MnS)、硫化鉄(FeS)、硫化コバルト(CoS)、硫化ニッケル(NiS)、硫化銅(CuS)等が挙げられる。
第4周期の遷移元素を含む塩化物としては、塩化チタン(TiCl)、塩化クロム(CrCl)、塩化マンガン(MnCl)、塩化鉄(FeCl)、塩化コバルト(CoCl)、塩化ニッケル(NiCl)、塩化銅(CuCl)等が挙げられる。
本発明の第一の態様に係る蛍光体を製造する方法において、前記ランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む酸化物、硫化物、金属塩又は金属単体である第2の原料は、前記第1の原料に対して0.01質量%以上2.0質量%以下で混合する。前記第2の原料を、前記第1の原料に対して0.01質量%以上2.0質量%以下混合することによって、100質量ppm以上20000質量ppm以下の前記ランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む蛍光体を得ることができる。
前記第2の原料が、前記第1の原料に対して0.01質量%以上2.0質量%以下混合されると、蛍光体中に、前記ランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を100質量ppm以上20000質量ppm含有させることができ、目的の輝度に合わせて輝度を低くし、色度の変化も小さい蛍光体を製造することができる。
本発明の第一の態様に係る蛍光体を製造する方法は、前記第1の原料と、この第1の原料に対して、0.01質量%以上2.0質量%以下の前記第2の原料を混合し、焼成する工程を含む。
焼成は、アルゴン、窒素等の不活性雰囲気、水素等を含む還元性雰囲気、又は大気中等の酸化雰囲気にて行なうことができる。
焼成温度は、好ましくは1000℃以上2100℃以下の範囲で行なうことができ、より好ましくは1000℃以上2000℃以下、さらに好ましくは1200℃以上1700℃以下である。焼成は、例えば、電気炉、ガス炉等を使用することができる。
焼成時間は、昇温速度や焼成雰囲気等によって異なるが、好ましくは1時間以上、より好ましくは2時間以上、さらに好ましくは3時間以上である。
得られた蛍光体は、分散させた後、ふるいを通過させて、所望の平均粒径を有する蛍光体を得ることができる。
本発明の第一の態様に係る蛍光体を製造する方法において、前記Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体に対して、黒色顔料0.1質量%以上5.0質量%以下を付着させる工程を含んでいてもよい。
前記蛍光体に対して黒色顔料を付着させる工程は、得られた前記蛍光体を水に分散させ、水に分散させた前記蛍光体に対して0.1質量%以上5.0質量以下の黒色顔料を添加し、前記蛍光体と黒色顔料との混合液を形成し、この混合液を、硝酸アルミニウム(Al(NO)溶液等でpH5.0〜8.5に調整して、黒色顔料を前記蛍光体に付着させることができる。
本発明の第一の態様に係る蛍光体を製造する方法において、前記蛍光体に対して、さらに0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着させる工程を含むことによって、前記蛍光体の表面の全部又は一部が黒色顔料でコーティングされることによって、光度のバラツキを抑制し、より低光度となるように目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができる。
本発明の第一の態様に係る蛍光体を製造する方法において、黒色顔料を除いた、蛍光体100質量%に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着させることが好ましい。好ましくは0.3質量%以上3.0質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上2.0質量%以下である。
得られた黒色顔料を付着させた蛍光体は、脱水、乾燥し、乾式ふるいを経て、所望の平均粒径を有する蛍光体を得ることができる。
(第二の態様に係る蛍光体の製造方法)
本発明の第二の態様に係る蛍光体を製造する方法は、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記アルミン酸塩を含む蛍光体に対して、黒色顔料0.1質量%以上5.0質量%以下を付着させる工程を含む。
Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体に対して黒色顔料を付着させる工程は、前記蛍光体を水に分散させ、水に分散させた前記蛍光体に対して0.1質量%以上5.0質量以下の黒色顔料を水に分散させて、前記蛍光体と黒色顔料との混合液を形成し、この混合液を、硝酸アルミニウム(Al(NO)溶液等でpH5.0〜8.5に調整して、前記希土類アルミン酸塩を含む蛍光体に黒色顔料を付着させた本発明の第二の態様に係る蛍光体を得ることができる。
本発明の第二の態様に係る蛍光体を製造する方法において、Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体に対して、さらに0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着させる工程を含むことによって、前記蛍光体の表面の全部又は一部が黒色顔料でコーティングされ、光度のバラツキを抑制し、より低光度となるように目的の輝度に合わせた第二の態様に係る蛍光体を得ることができる。
本発明の第二の態様に係る蛍光体を製造する方法において、黒色顔料の付着量は、前記蛍光体に対して、好ましくは0.3質量%以上3.0質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上2.0質量%以下である。
本発明の第二の態様に係る蛍光体を製造する方法において、黒色顔料とCeで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体との合計量100質量%に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着させる。
本発明の第一の態様に係る蛍光体及び第二の態様に係る蛍光体を製造する方法に用いる黒色顔料は、無機顔料であり、前記無機顔料が、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、及びZnからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む酸化物又はカーボンであることが好ましい。
黒色顔料として用いるカーボンとしては、カーボンブラック、グラファイト(黒鉛)等が挙げられる。
前記黒色顔料が、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、及びZnからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む酸化物の場合は、チタンブラック(酸窒化チタン)、低次酸化チタン(Ti,Ti)、又は黒色酸化鉄(Fe)のように、1種の元素を含む酸化物でもよく、Ni−Fe系、Cu−Cr系、Cu−Fe系、Cu−Zn系、Cu−Fe−Mn系、Cu−Cr−Mn系、Cu−Ce−Fe系、Co−Cr−Fe系、Cu−Cr−Mn−Ni系のように、2種以上の元素を含む複合酸化物であってもよい。
以下、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明する。なお、実施例の蛍光体及び比較例の蛍光体は、以下のように評価した。
(X線回折スペクトル)
比較例2、比較例2−8、比較例2−13、実施例3−3、及び実施例3−6の蛍光体、並びにYAl12の組成で示される化合物について、X線回折装置(XRD)(株式会社リガク、Ultima IV)を用い、CuKα線を用いて、X線回折スペクトル(XRD)を測定した。
(相対輝度)
比較例及び実施例の蛍光体について、相対輝度を測定した。相対輝度は、測定サンプルに発光ピーク波長450nmの励起光を照射し、蛍光分光測光器(大塚電子株式会社製、QE−2000)を用いて、室温(25℃±5℃)における各輝度を測定し、比較例の蛍光体の発光スペクトルのピークトップを有する波長の輝度を基準として、同じ波長の各蛍光体の発光スペクトルの相対値(Y(%))で表した。
実施例1−1〜1−12の蛍光体は、比較例1の蛍光体の輝度を基準とした。
実施例2−1〜2−21の蛍光体は、比較例2の蛍光体の輝度を基準とした。
実施例3−1〜3−6の蛍光体は、比較例2の蛍光体の輝度を基準とした。
実施例4−1〜4−5の蛍光体は、比較例4の蛍光体の輝度を基準とした。
(相対発光強度)
比較例及び実施例の蛍光体について、波長450nmの励起光を照射し、蛍光分光測光器(大塚電子株式会社製、QE−2000)を用いて、室温(25℃±5℃)において、波長に対する発光輝度(PL Intensity)を測定し、発光スペクトルとして表した。結果を図2、4、9に示す。また、比較例5及び実施例5−1〜5−4の発光装置について、蛍光分光測光器(大塚電子株式会社製、QE−2000)を用いて、室温(25℃±5℃)における波長おける発光輝度(PL Intensity)を測定し、発光スペクトルとして表した。結果を図11〜15に示す。
(反射率)
比較例及び実施例の蛍光体について、分光蛍光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、F−4500)を用いて、室温(25℃±5℃)で反射光を測定し、波長450nm及び波長600nmの反射光の割合を反射率(%)として表した。また、比較例及び実施例の蛍光体について、波長に対する反射率(Reflection)を反射スペクトルとして表した。結果を図3、5、10に示す。
(平均粒径)
比較例及び実施例の蛍光体について、Fisher Sub-Sieve Sizer Model 95(Fisher Scientific社製)を用いて、Fisher Sub Sieve Sizer(F.S.S.S)法により、平均粒径を測定した。
(CIE色度座標におけるx値、y値)
比較例及び実施例の蛍光体について、CIE色度座標におけるx値、y値は、波長450nmの励起光を照射し、蛍光分光測光器(大塚電子株式会社製、QE−2000)で測定した。
また、比較例及び実施例の発光装置についても、同様に、CIE色度座標におけるx値、y値を、蛍光分光測光器(大塚電子株式会社製、QE−2000)で測定した。
(相対光束比)
実施例及び比較例の発光装置について、積分式全光束測定装置を用いて光束を測定し、比較例2の蛍光体を用いた比較例5の発光装置の光束を基準(100%)とした相対光束(%)を算出した。
(比較例1)
原料であるY、CeO、Alを、Y:Ce:Al=2.925:0.075:5の組成比となるように秤量した。この原料に、フラックスとしてBaFとを添加した。これらの原料を混合して、混合物を得た。
この混合物を、1450℃、10時間、還元性雰囲気下で焼成して、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有する焼成物を得た。
得られた蛍光体を分散した。その後、ふるいを通過させて、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有する蛍光体を製造した。
(実施例1−1)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のLaを添加し、混合して、混合物を得た。
Laを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Laを700質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−2)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のTbを添加し、混合して、混合物を得た。
Tbを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Tbを700質量ppmとを含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−3)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のDyを添加し、混合して、混合物を得た。
Dyを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Dyを700質量ppmとを含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−4)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のSmを添加し、混合して、混合物を得た。
Smを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Smを700質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−5)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のTmを添加し、混合して、混合物を得た。
Tmを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Tmを800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−6)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のPr11を添加し、混合して、混合物を得た。
Pr11を添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Prを600質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−7)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のErを添加し、混合して、混合物を得た。
Erを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Erを800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−8)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のHoを添加し、混合して、混合物を得た。
Hoを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Hoを800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−9)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のYbを添加し、混合して、混合物を得た。
Ybを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Ybを800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−10)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のNdを添加し、混合して、混合物を得た。
Ndを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Ndを800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−11)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のEuを添加し、混合して、混合物を得た。
Euを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例1−12)
比較例1の原料と同様の原料を用い、これらの原料の合計量に対して、0.1質量%のFeを添加し、混合して、混合物を得た。
Feを添加した以外は、比較例1と同様にして、Y2.925Ce0.075Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを500質量ppm含有する蛍光体を製造した。
比較例1の蛍光体の化学組成と、実施例1−1〜1−12の蛍光体の化学組成及び蛍光体製造時に添加した酸化物の添加量と、蛍光体中に添加されている元素の含有量(質量ppm)を表1に示す。
比較例1の蛍光体と、実施例1−1〜1−12の蛍光体の平均粒径、CIE色度座標のx値及びy値、相対輝度(Y(%))、450nm及び600nmにおける反射率を表2に示す。また、比較例1及び実施例1−1〜1−12の発光体の相対輝度(Y(%))を図1に示す。

表2に示すとおり、比較例1の蛍光体に対して、特定のランタノイド元素又は第4周期の元素であるFe元素を特定量含有する、実施例1−1〜1−12の蛍光体は、比較例1の蛍光体に対して、相対輝度を低くすることができた。特に、実施例1−10〜1−12は、相対輝度の低下が大きいことが分かる。実施例1−1〜1−12の蛍光体のCIE色度座標におけるx値、y値は、比較例1の蛍光体のx値:0.447、y値:0.535に対して、x値:0.441〜0.452、y値:0.531〜0.539であり、大きな色度ズレは生じていないことが確認できた。波長450nmにおける反射率は、実施例1−1〜1−11の蛍光体と比較例1の蛍光体とは大きな差はなく、波長600nmにおける反射率も、比較例1の反射率に対して、実施例1−1〜1−11の反射率が大きな変化はない。一方、実施例1−12の蛍光体は、波長450nmにおける反射率は、比較例1の蛍光体よりも低くなり、波長600nmにおける反射率も、比較例1の蛍光体よりも低くすることができ、光の吸収成分が増加し、目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができ、光度の調整が可能であることが分かった。
図1に示すように、蛍光体の含有する元素によって、輝度の低下率は異なり、実施例1−1〜1−12の中では、第4周期の遷移元素の1種である鉄(Fe)元素を含む実施例1−12の蛍光体が最も輝度を低くすることができた。
(比較例2)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.372:0.593:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料に、フラックスとしてAlFと、HBOとを添加した。これらの原料をボールミルで混合して、混合物を得た。
この混合物を1400℃、10時間、還元性雰囲気下で焼成して、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有する焼成物を得た。
得られた蛍光体を分散した。その後、ふるいを通過させて、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有する蛍光体を製造した。
(実施例2−1)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.372:0.593:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.05質量%のFeを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを300質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−2)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.372:0.593:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.1質量%のFeを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを400質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−3)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.372:0.593:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.5質量%のFeを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを2400質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−4)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.2375:0.74125:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.5質量%のFeを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.75Gd0.252.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを2400質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−5)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.0755:0.8895:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.5質量%のFeを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.7Gd0.32.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを2400質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−6)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.0755:0.8895:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.8質量%のFeを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.7Gd0.32.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを3600質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−7)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=1.92725:1.03775:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.8質量%のFeを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.65Gd0.352.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを3600質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−8)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=1.92725:1.03775:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、1.0質量%のFeを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.65Gd0.352.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを4500質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−9)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=1.779:1.186:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、1.0質量%のFeを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.6Gd0.42.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを4500質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−10)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.372:0.593:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.1質量%のEuを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−11)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.372:0.593:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.5質量%のEuを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを4000質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−12)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.0755:0.8895:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.8質量%のEuを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.7Gd0.32.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを6200質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−13)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.0755:0.8895:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、1.3質量%のEuを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.7Gd0.32.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを11000質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−14)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=1.92725:1.03775:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.8質量%のEuを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.65Gd0.352.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを6200質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−15)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=1.92725:1.03775:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、1.0質量%のEuを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.65Gd0.352.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを7800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−16)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=1.92725:1.03775:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、1.3質量%のEuを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.65Gd0.352.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを11000質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−17)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=1.779:1.186:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、1.0質量%のEuを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.6Gd0.42.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを7800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−18)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=1.779:1.186:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、1.3質量%のEuを添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.6Gd0.42.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを11000質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−19)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.372:0.593:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.05質量%のFeと0.05質量%のEu添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを300質量ppm及びEuを300質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−20)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.372:0.593:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.1質量%のFeと0.1質量%のEu添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを600質量ppm及びEuを800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例2−21)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.372:0.593:0.035:5の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.5質量%のFeと0.5質量%のEu添加し、それ以外は比較例2と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Feを2600質量ppm及びEuを3800質量ppm含有する蛍光体を製造した。
比較例2及び実施例2−1〜2−21の蛍光体の化学組及び蛍光体製造時に添加した酸化物の添加量と、蛍光体中に添加されている元素の含有量(質量ppm)を表3に示す。
比較例2及び実施例2−1〜2−21の蛍光体の平均粒径、CIE色度座標のx値及びy値、相対輝度(Y(%))及び450nm及び600nmにおける反射率を表4に示す。
図2に、比較例2、実施例2−8、2−13、2−21の蛍光体の波長に対するフォトルミネッセンス相対発光強度(PL Intensity)を示す発光スペクトルを表した。
図3に、比較例2、実施例2−8、2−13、2−21の蛍光体の波長に対する反射率(Reflection)を示す反射スペクトルを表した。


表4に示すとおり、Fe、Euのいずれか一方又は両者を含む実施例2−1〜2−21の蛍光体は、比較例2の蛍光体に対して、相対輝度を低くすることができた。
また、Fe、Euのいずれか一方又は両者を含む実施例2−1〜2−21の蛍光体は、添加した元素の含有量に比例して、相対輝度を低くすることができ、目的の輝度に合わせた蛍光体が得られることが確認できた。
実施例2−1〜2−21の蛍光体のCIE色度座標におけるx値、y値は、比較例2の蛍光体のx値:0.461、y値:0.523に対して、x値:0.451〜0.475、y値:0.515〜0.536であり、蛍光体中のFe及び/又はEuの含有量が多くなると、若干色度ズレを生じる傾向があった。
波長450nmにおける反射率は、実施例2−1〜2−21の蛍光体と比較例2の蛍光体とは大きな差はないが、波長600nmにおける反射率は、比較例2の蛍光体の反射率に対して、実施例2〜1〜2−21の蛍光体の反射率を低くすることができ、言い換えると、光の吸収率を上昇させて、目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができ、光度の調整が可能であることが分かった。
図2に示すように、比較例2の蛍光体の相対輝度100%に対して、実施例2−8、2−13の蛍光体の相対輝度は、それぞれ20%以下であり、目的の低光度に合わせて、輝度の低くし、目的の輝度に合わせた蛍光体が得られることが確認できた。
図3に示すように、実施例2−8、2−13、2−21の蛍光体は、波長600nmにおける反射率が、比較例2の反射率と比べて低くすることができ、光の吸収率を上昇させ、目的に合わせた低光度となるように、輝度を低くし、目的の輝度に合わせた蛍光体が得られることが確認できた。
(比較例3)
原料であるY、Gd、CeO、Alを、Y:Gd:Ce:Al=2.565:0.285:0.15:5の組成比となるように秤量した。この原料に、フラックスとしてAlFと、HBOとを添加した。これらの原料を混合して、混合物を得た。
この混合物を1400℃、10時間、還元性雰囲気下で焼成して、(Y0.9Gd0.12.85Ce0.15Al12の組成を有する焼成物を得た。
得られた蛍光体を分散した。その後、ふるいを通過させて、(Y0.9Gd0.12.85Ce0.15Al12の組成を有する蛍光体を製造した。
(実施例3−1)
比較例2で製造した蛍光体を水に投入し、撹拌して分散させ、蛍光体に対して、0.5質量%の黒色顔料(Fe)を添加し、蛍光体と黒色顔料との混合液を得た。
この混合液に、Al(NO溶液を、(Y0.9Gd0.12.85Ce0.15Al12の組成を有する蛍光体に対して0.05質量%添加し、pHを6.5に調整し、黒色顔料(Fe)を蛍光体にコーティングした。
その後、脱水、乾燥し、乾式ふるいを通過させて、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有する蛍光体に黒色顔料をコーティングした蛍光体を製造した。
(実施例3−2)
比較例2で製造した蛍光体に対して、1.0質量%の黒色顔料(Fe)を添加したこと以外は、実施例3−1と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有する蛍光体に黒色顔料をコーティングした蛍光体を製造した。
(実施例3−3)
比較例3で製造した蛍光体を用い、比較例3で製造した蛍光体に対して、1.0質量%の黒色顔料(Fe)を添加したこと以外は、実施例3−1と同様にして、(Y0.9Gd0.12.85Ce0.15Al12の組成を有する蛍光体に黒色顔料をコーティングした蛍光体を製造した。
(実施例3−4)
比較例2で製造した蛍光体に対して、0.5質量%の黒色顔料(Cu[Fe,Mn]O)を添加したこと以外は、実施例3−1と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有する蛍光体に黒色顔料をコーティングした蛍光体を製造した。
(実施例3−5)
比較例2で製造した蛍光体に対して、1.0質量%の黒色顔料(Cu[Fe,Mn]O)を添加したこと以外は、実施例3−1と同様にして、(Y0.8Gd0.22.965Ce0.035Al12の組成を有する蛍光体に黒色顔料をコーティングした蛍光体を製造した。
(実施例3−6)
比較例3で製造した蛍光体を用い、比較例3で製造した蛍光体に対して、1.0質量%の黒色顔料(Cu[Fe,Mn]O)を添加したこと以外は、実施例3−1と同様にして、(Y0.9Gd0.12.85Ce0.15Al12の組成を有する蛍光体に黒色顔料をコーティングした蛍光体を製造した。
比較例2〜3と実施例3−1〜3−6の蛍光体の化学組成及び蛍光体の製造時に添加した黒色顔料の添加量を表5に示す。
比較例2〜3と実施例3−1〜3−6の蛍光体の平均粒径、CIE色度座標のx値及びy値、相対輝度(Y(%))及び450nm及び600nmにおける反射率を表6に示す。
図4に、比較例2、実施例3−3、3−6の蛍光体の波長に対するフォトルミネッセンス相対発光強度(PL Intensity)を示す発光スペクトルを表した。
図5に、比較例2、実施例3−3、3−6の蛍光体の波長に対する反射率(Reflection)を示す反射スペクトルを表した。
図6は、比較例2、実施例2−8、実施例2−13、実施例3−3、及び実施例3−6の蛍光体と、YAl12で表される化合物のそれぞれのX線回折パターンとを比較した。
図7は、図6の実施例3−3の蛍光体のX線回折パターンの四角枠部分Aを拡大したX線回折パターンを示す図である。図7中、丸印a1で囲んだ回折ピークは、黒色顔料(Fe)の特有の回折ピークを示す。
図8は、図6の実施例3−3、実施例3−6の蛍光体の各X線回折パターンの四角枠部分Bを拡大したX線回折パターンを示す図である。図8中、丸印b1〜b4で囲んだ回折ピークは、黒色顔料の特有の回折ピークを示す
表6に示すとおり、黒色顔料を付着させた実施例3−1〜3−6の蛍光体は、比較例2又は比較例3の蛍光体に対して、相対輝度を低くすることができ、目的の輝度に合わせた蛍光体が得られることが確認できた。
実施例3−1、3−2、3−4、3−5の蛍光体のCIE色度座標におけるx値、y値は、比較例2の蛍光体のx値:0.461、y値:0.523に対して、x値:0.446〜0.445、y値:0.529〜0.535と若干色度ズレを生じる傾向があった。
実施例3−3、3−6の蛍光体のCIE色度座標におけるx値、y値は、比較例3の蛍光体のx値:0.474、y値:0.514に対して、x値:0.446〜0.462、y値:0.521〜0.525と若干色度ズレを生じる傾向があった。
波長450nmにおける反射率及び波長600nmにおける反射率ともに、実施例3−1〜3−6の蛍光体は、比較例2及び3の蛍光体に対して、波長450nm及び波長600nmの両方で反射率が低下し、言い換えると、光の吸収率を高くして、目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができ、光度の調整が可能であることが確認できた。
図4に示すように、比較例2の蛍光体の相対輝度100%に対して、実施例3−3、3−6の蛍光体の相対輝度は、それぞれ40%以下であり、目的の輝度に合わせた蛍光体が得られることが確認できた。
図5に示すように、実施例3−3、3−6の蛍光体は、波長600nmにおける反射率が、比較例2の反射率と比べて低下しており、光の吸収率を上昇させて、目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができ、光度の調整が可能であることが確認できた。
図6のX線回折パターンに示すように、実施例3−3、3−6の蛍光体は、比較例2の蛍光体、実施例2−8、2−13の蛍光体とは、異なる部分にピークを有しており、このピークは、黒色顔料の回折ピークを示している。
図7は、図6の実施例3−3の蛍光体のX線回折パターンの四角枠部分Aを拡大したX線回折パターンを示す図である。図7中、丸印a1で囲んだ回折ピークは、黒色顔料(Fe)の特有の回折ピークであり、実施例3−3の蛍光体は、黒色顔料が表面に付着していることが分かる。
図8は、図6の実施例3−3、3−6の蛍光体の各X線回折パターンの四角枠部分Bを拡大したX線回折パターンを示す図である。図8中、丸印b1〜b4で囲んだ回折ピークは、黒色顔料(Fe、Cu[Fe,Mn]O)の特有の回折ピークであり、実施例3−3、3−6の蛍光体は、黒色顔料が表面に付着していることが分かる。
(比較例4)
原料であるY、CeO、Al、Gaを、Y:Ce:Al:Ga=2.965:0.035:4:1の組成比となるように秤量した。この原料に、フラックスとしてAlFと、HBOとを添加した。これらの原料をボールミルで混合して、混合物を得た。
この混合物を、1400℃、10時間、還元性雰囲気下で焼成して、Y2.965Ce0.035(Al0.8Ga0.212の組成を有する焼成物を得た。
得られた蛍光体を分散した。その後、ふるいを通過させて、Y2.965Ce0.035(Al0.8Ga0.212の組成を有する蛍光体を製造した。
(実施例4−1)
原料であるY、CeO、Al、Gaを、Y:Ce:Al:Ga=2.965:0.04:4:1の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.05質量%のEuを添加し、それ以外は比較例4と同様にして、Y2.965Ce0.040(Al0.8Ga0.212の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを300質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例4−2)
原料であるY、CeO、Al、Gaを、Y:Ce:Al:Ga=2.965:0.04:4:1の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.06質量%のEuを添加し、それ以外は比較例4と同様にして、Y2.965Ce0.040(Al0.8Ga0.212の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを400質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例4−3)
原料であるY、CeO、Al、Gaを、Y:Ce:Al:Ga=2.965:0.042:4:1の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.05質量%のEuを添加し、それ以外は比較例4と同様にして、Y2.965Ce0.042(Al0.8Ga0.212の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを300質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例4−4)
原料であるY、CeO、Al、Gaを、Y:Ce:Al:Ga=2.965:0.042:4:1の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.06質量%のEuを添加し、それ以外は比較例4と同様にして、Y2.965Ce0.042(Al0.8Ga0.212の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを400質量ppm含有する蛍光体を製造した。
(実施例4−5)
原料であるY、CeO、Al、Gaを、Y:Ce:Al:Ga=2.965:0.042:4:1の組成比となるように秤量した。この原料の合計量に対して、0.07質量%のEuを添加し、それ以外は比較例4と同様にして、Y2.965Ce0.042(Al0.8Ga0.212の組成を有するCeで賦活された希土類アルミン酸塩を主体とし、Euを500質量ppm含有する蛍光体を製造した。
比較例4と実施例4−1〜4−5の蛍光体の化学組成及び蛍光体の製造時に添加した酸化物の添加量と、蛍光体中の元素の含有量(質量ppm)を表7に示す。
比較例4と実施例4−1〜4−5の蛍光体の平均粒径、CIE色度座標のx値及びy値、相対輝度(Y(%))及び450nm及び600nmにおける反射率を表8に示す。
図9に、比較例4と実施例4−4の蛍光体の波長に対するフォトルミネッセンス相対発光強度(PL Intensity)を示す発光スペクトルを表した。
図10に、比較例4と実施例4−4の蛍光体の波長に対する反射率(Reflection)を示す反射スペクトルを表した。

表8に示すとおり、Euを含有する実施例4−1〜4−5の蛍光体は、比較例4の蛍光体に対して、相対輝度を低くすることができ、目的の輝度に合わせた蛍光体を得られることが確認できた。
実施例4−1〜4−5の蛍光体のCIE色度座標におけるx値、y値は、比較例4の蛍光体のx値:0381、y値:0.564に対して、x値:0.381〜0.384、y値:0.564〜0.565であり、色度ズレを生じていないことが確認できた。
実施例4−1〜4−5の蛍光体は、波長450nmにおける反射率を、比較例4の蛍光体に対して若干低くすることができ、吸収率を上昇させて、目的の輝度に合わせた蛍光体を得ることができ、光度の調整が可能であることが確認できた。
図9に示すように、比較例4の蛍光体の相対輝度100%に対して、実施例4−4の蛍光体の相対輝度を低くすることができ、光度の調整が可能となることが確認できた。
図10に示すように、実施例4−4の蛍光体は、波長450nmにおける反射率を、比較例4の反射率と比べて若干低くすることができ、光度の調整が可能となることが確認できた。
(比較例5)
比較例2の蛍光体を用いて、光源として発光ピーク波長が455nmである窒化物半導体からなるLED素子を備え、パッケージの凹部に充填する、シリコーン樹脂と、表9に示す蛍光体を含む蛍光用組成物100質量%に対して、表9に示す量(質量%)の蛍光体を添加し、得られた蛍光用組成物をパッケージに注入し、蛍光用組成物中の樹脂を硬化させて、発光装置を作製した。
(実施例5−1)
実施例2−8の蛍光体を表9に示す量で用いたこと以外は、比較例5と同様にして、発光装置を作製した。
(実施例5−2)
実施例2−14の蛍光体を表9に示す量で用いたこと以外は、比較例5と同様にして、発光装置を作製した。
(実施例5−3)
実施例3−3の蛍光体を表9に示す量で用いたこと以外は、比較例5と同様にして、発光装置を作製した。
(実施例5−4)
実施例3−6の蛍光体を表9に示す量で用いたこと以外は、比較例5と同様にして、発光装置を作製した。
比較例5、実施例5−1〜5−4の発光装置のCIE色度座標のx値及びy値、相対光束比(%)を表9に示す。
図11に、比較例5の発光装置の波長(wavelength)に対する相対発光強度(Intensity)を示す発光スペクトルを表す。
図12に、実施例5−1の発光装置の波長(wavelength)に対する相対発光強度(Intensity)を示す発光スペクトルを表す。
図13に、実施例5−2の発光装置の波長(wavelength)に対する相対発光強度(Intensity)を示す発光スペクトルを表す。
図14に、実施例5−3の発光装置の波長(wavelength)に対する相対発光強度(Intensity)を示す発光スペクトルを表す。
図15に、実施例5−4の発光装置の波長(wavelength)に対する相対発光強度(Intensity)を示す発光スペクトルを表す。
表9に示すように、実施例5−1〜5−4の発光装置は、比較例5の発光装置よりも光束比が小さく、相対輝度が低く、目的の輝度に合わせた蛍光体を用いることによって、光度を調整した発光装置が製造されていることが確認できた。
図11〜15に示すように、実施例5−1〜5−4の発光装置は、比較例5の発光装置に対して、波長500〜600nmの発光強度を低くすることができ、また、発光素子の励起波長である波長455nmの発光強度を著しく低くすることができた。特に、実施例5−3、5−4において、波長455nmの発光強度を低くすることができたのは、図5に示されるように、実施例3−3、3−6の蛍光体における波長455nm付近での反射率が低下した結果、光の吸収率が高まったためと考えられる。この結果から、本実施例の蛍光体を用いることによって、電流値の制御のみによらず、光度を低く調整した発光装置が得られることが確認できた。
本発明によれば、光度のバラツキを抑制し、より低光度となるように目的の輝度に合わせた蛍光体及び発光装置を提供することができる。また、光度が調整された低光度の発光装置として、車載用の照明に好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記蛍光体中にCe、Gd及びLuを除くランタノイド元素及び第4周期の遷移元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を100質量ppm以上20000質量ppm以下含有することを特徴とする蛍光体。
  2. Ceで賦活され、Y、Gd、Ga及びLuからなる群より選ばれる少なくとも1種を組成に有するアルミン酸塩を含む蛍光体であって、前記アルミン酸塩を含む蛍光体に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着させたことを特徴とする蛍光体。
  3. 前記蛍光体に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下の黒色顔料を付着させた、請求項1に記載の蛍光体。
  4. 前記黒色顔料が無機顔料であり、前記無機顔料が、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、及びZnからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む酸化物、又はカーボンである、請求項2又は3に記載の蛍光体。
  5. 前記ランタノイド元素が、Pr、Nd、Eu、Ho、Er又はYbであり、並びに、前記第4周期の遷移元素が、Cr、Mn、Fe、Co、Ni又はCuである、請求項1、3〜4のいずれか1項に記載の蛍光体。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の蛍光体と、励起光源とを備えた発光装置。
JP2016033662A 2016-02-24 2016-02-24 蛍光体及び発光装置 Active JP6928424B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016033662A JP6928424B2 (ja) 2016-02-24 2016-02-24 蛍光体及び発光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016033662A JP6928424B2 (ja) 2016-02-24 2016-02-24 蛍光体及び発光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017149847A true JP2017149847A (ja) 2017-08-31
JP6928424B2 JP6928424B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=59741422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016033662A Active JP6928424B2 (ja) 2016-02-24 2016-02-24 蛍光体及び発光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6928424B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024079960A1 (ja) * 2022-10-14 2024-04-18 日亜化学工業株式会社 発光装置、前照灯及びそれを備えた車両

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143670A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Dainippon Printing Co Ltd 着色蛍光体粒子、および蛍光体層形成用組成物
JP2002118293A (ja) * 2000-07-31 2002-04-19 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置とその形成方法
JP2003505582A (ja) * 1999-07-23 2003-02-12 パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング 光源用発光物質および発光物質を有する光源
JP2004128424A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Citizen Electronics Co Ltd 白色発光装置
JP2005105177A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 蛍光体粒子、及びその製造方法、並びに蛍光体粒子を用いた発光装置
JP2007246653A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Hitachi Metals Ltd 蛍光材料およびそれを用いた放射線検出器
JP2007300134A (ja) * 2002-05-27 2007-11-15 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体発光素子、発光素子、素子積層体、並びにそれらを用いた発光装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143670A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Dainippon Printing Co Ltd 着色蛍光体粒子、および蛍光体層形成用組成物
JP2003505582A (ja) * 1999-07-23 2003-02-12 パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング 光源用発光物質および発光物質を有する光源
JP2002118293A (ja) * 2000-07-31 2002-04-19 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置とその形成方法
JP2007300134A (ja) * 2002-05-27 2007-11-15 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体発光素子、発光素子、素子積層体、並びにそれらを用いた発光装置
JP2004128424A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Citizen Electronics Co Ltd 白色発光装置
JP2005105177A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 蛍光体粒子、及びその製造方法、並びに蛍光体粒子を用いた発光装置
JP2007246653A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Hitachi Metals Ltd 蛍光材料およびそれを用いた放射線検出器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024079960A1 (ja) * 2022-10-14 2024-04-18 日亜化学工業株式会社 発光装置、前照灯及びそれを備えた車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP6928424B2 (ja) 2021-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4886140B2 (ja) 昼光の蛍光を有する顔料
JP4524468B2 (ja) 蛍光体とその製造方法および当該蛍光体を用いた光源並びにled
TWI304438B (en) Nitrogen oxide based fluorescent body and process for preparing the same
JP5450625B2 (ja) 発光装置
TW200909564A (en) Silicate-base luminescent material with muti-emission peak, a method of manufacturing the same and a lighting apparatus using the same
WO2010029654A1 (ja) 緑色蛍光体
US20140376205A1 (en) Phosphor and light-emitting device using the same
TW201226530A (en) Yellow phosphor having oxyapatite structure, preparation method and white light-emitting diode thereof
JP4708507B2 (ja) 蛍光体
JPWO2014061393A1 (ja) 蛍光体、発光装置及び照明装置
JP4628957B2 (ja) 蓄光性蛍光体及びその製造方法
JP6928424B2 (ja) 蛍光体及び発光装置
JP2007131794A (ja) 窒化物系蛍光体及びそれを用いた発光装置
JP2004527638A (ja) 高効率蛍光体
CN113416542B (zh) 一种可被蓝光激发的红色荧光粉及其制备方法
JP2005243699A (ja) 発光素子、及び画像表示装置、並びに照明装置
CN108841383B (zh) 具有高发光效率的蓝色钠铷镁磷酸盐荧光材料及其制备方法和应用
JP2006165266A (ja) 発光装置
JP5014628B2 (ja) 蛍光体及びその製造方法並びにランプ
JP4343267B1 (ja) 緑色蛍光体
CN106883853B (zh) 一种利用ntc半导体纳米粉体对荧光粉发射光谱的调变方法
JP6035978B2 (ja) 赤色蛍光体およびその製造方法
US9202991B2 (en) Fluorescent material of light-emitting diode and method for preparing the same
US20200185571A1 (en) Phosphor and semiconductor light emitting device using the same
CN104152146B (zh) 一种稀土含氧酸盐红色荧光体及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200525

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200525

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200604

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200609

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200731

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200804

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200901

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201201

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210202

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20210324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210405

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210413

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210622

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210713

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210803

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6928424

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150