JP2017148901A - ラベル切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラベル切断装置において、回転刃によって所定長のラベルを切断した後のラベル基材Mの切断端部が固定刃に引っ付くのを抑制して、ラベル基材の詰まりを低減する。【解決手段】ラベル切断装置は、ラベル切断位置Cに固定配置された固定刃61と、ラベル切断位置Cにおいて固定刃に対向して回転駆動可能に設けられ、1回転するごとに固定刃61と協働してラベル基材Mから所定長のラベルLを切断する回転刃62と、固定刃61の側に進退移動可能に設けられ、回転刃62によって切断されたラベル基材Mの切断端部を回転刃62の側に押す押し部材70と、押し部材70を回転刃62の側に付勢するコイルばね73と、回転刃62と一体に回転するように設けられ、回転刃62の先端が固定刃61との対向位置を通過するときにコイルばね73の付勢力に抗して押し部材70を回転刃62に対して後退移動させるカムプレート部材69aとを備える。【選択図】図5
Description
本発明は、ラベル切断位置に送出されてくる長尺帯状のラベル基材を順次切断することによって所定長のラベルを形成するラベル切断装置に関する。
この種のラベル切断装置として、図6に示すものがある。ラベル切断装置20は、シート状に折り畳まれた長尺筒状のラベル基材を所定長さに順次切断して、個々の筒状ラベルを生成する装置である。図6に示すように、ラベル切断装置20は、固定刃21と回転刃22とを備える。回転刃22は矢印A方向に回転駆動される。これにより、図示しない基材送出ローラによって下方側(矢印Y方向)へ送出されるラベル基材Mが、回転刃22が1回転するごとにラベル切断位置Cにおいて切断されて、所定長のラベルが形成されるようになっている。
回転刃22の上方には、回転刃側ガイド板23が設置されている。回転刃側ガイド板23は、ラベル切断位置Cに向けて送出されるラベル基材Mに沿って配置されている。回転刃側ガイド板23は、ラベル基材Mがラベル切断位置Cに向けて確実に送出されるようにガイドする機能を有する。
また、固定刃21の上方には、固定刃側ガイド板24が設置されている。固定刃側ガイド板24は、ラベル基材Mの搬送方向に対して傾斜した姿勢で配置され、その下端縁がラベル切断位置Cの近傍に配置されている。そして、固定刃側ガイド板24の下端縁の位置は、調整ねじ25による固定刃側ガイド板24の押し込み量によって調整できるように構成されている。固定刃側ガイド板24は、回転刃22によって切断された後のラベル基材Mの下端部である切断端部が、固定刃21の先端エッジに引っ掛かることなく下方に送られるようにガイドする機能を有する。
なお、このようなラベル切断装置に関連する先行技術文献として、下記特許文献1がある。
上述したラベル切断装置20において、回転刃22の先端エッジが固定刃21の先端エッジの対向位置を通過して所定長のラベルが切断された後、ラベル基材Mは図示しない基材送出装置によって下方に送り出される。そのとき、ラベル基材Mの切断端部の下端縁が静電気等の作用によって固定刃21の先端に引っ付いてしまうことがある。そうすると、下方に送られてきたラベル基材Mがラベル切断位置Cで詰まってラベル切断動作を継続できなくなり、その結果、切断したラベルを供給すべきラベル被嵌装置等の下流側装置の稼働停止につながる。なお、このようなラベル基材Mの固定刃21への引っ付きを防止するために、固定刃側ガイド板24の先端位置を微調整することも行っているが、調整作業が煩雑であり、かつ、ラベル基材詰まりの解消には至っていない。
本発明の目的は、回転刃によって所定長のラベルを切断した後のラベル基材Mの切断端部が固定刃に引っ付くのを抑制して、ラベル基材の詰まり発生を低減するラベル切断装置を提供することである。
本発明に係るラベル切断装置は、ラベル切断位置に送出されてくるシート状に折り畳まれた長尺筒状のラベル基材を順次切断することによって個々の筒状のラベルを形成するラベル切断装置であって、前記ラベル切断位置に固定配置された固定刃と、前記ラベル切断位置において前記固定刃に対向して回転駆動可能に設けられ、1回転するごとに前記固定刃と協働して前記ラベル基材から所定長のラベルを切断する回転刃と、前記固定刃の側に進退移動可能に設けられ、前記回転刃によって切断された前記ラベル基材の切断端部を前記回転刃の側に押す押し部材と、前記押し部材を前記回転刃の側に付勢する付勢部材と、前記回転刃と一体に回転するように設けられ、前記回転刃の先端が前記固定刃との対向位置を通過する状態になると前記付勢部材の付勢力に抗して前記押し部材を前記回転刃に対して後退移動する動作を行うように構成されたカム部材と、を備える。
この構成によれば、ラベル基材から所定長のラベルが切断された後、押し部材が回転刃側に前進してラベル基材の切断端部を押す。これにより、ラベル基材の切断端部が固定刃の先端エッジから離れる。この状態でラベル基材が送出されることで、ラベル基材の切断端部がラベル切断位置から送り出される。このようにして、ラベル基材が固定刃の先端エッジに付着することによるラベル基材の詰まりを防止することができる。また、回転刃が固定刃の対向位置を通過するとき、押し部材はカム部材によって後退移動しているため、回転する回転刃の先端エッジが押し部材に干渉することはない。
本発明に係るラベル切断装置において、前記回転刃の周囲には円柱状の回転保護ガイドが取り付けられており、前記回転刃の先端が前記回転保護ガイドの外周面から径方向外側に突出していてもよい。
この構成によれば、回転刃の先端が次のラベル切断に向けてラベル切断位置に回転してくるまでの間、回転刃の周囲に取り付けられた円柱状の回転保護ガイドの外周面によってラベル基材の送出をガイドすることができる。これにより、ラベル基材の送出を安定的に行うことができる。
また、本発明に係るラベル切断装置において、前記回転刃は回転駆動される回転軸に固定され、前記カム部材は前記回転刃の前記回転軸に取り付けられたカムプレートで構成され、前記押し部材には、前記カムプレートの外周面に当接する回転可能なカムフォロワが取り付けられていてもよい。
この構成によれば、ラベル切断位置に対する押し部材の進退移動は、回転刃側に設けられたカムプレートと、固定刃側に回転可能に設けられてカムプレートに当接して回転するカムフォロワとによって構成されるため、特に回転刃が高速回転する場合にも押し部材の進退移動を円滑に行うことができる。
本発明に係るラベル切断装置によれば、回転刃によって所定長のラベルを切断した後のラベル基材Mの切断端部が固定刃に引っ付くのを抑制して、ラベル基材の詰まり発生を低減することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本発明の一実施形態であるラベル切断装置を備えるラベル被嵌システム1を示す概略平面図である。このラベル被嵌システム1は、図1に示すように、PETボトル(以下、ボトルという)Bにポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等からなる熱収縮性フィルムによって形成された筒状のシュリンクラベル(以下、ラベルという)Lを被嵌するものである。ラベル被嵌システム1は、ベルトコンベア8、スターホイール2a、スクリューコンベア2b及びスターホイール2cからなるボトル供給装置2と、基材繰出装置3によって基材ロールから繰り出された長尺帯状のラベル基材Mを順次切断しながらラベルLを形成し、そのラベルLを第1のラベル受渡位置αに順次供給するラベル供給装置4と、このラベル供給装置4によって第1のラベル受渡位置αに供給されたラベルLを受け取って第2のラベル受渡位置βに搬送するラベル受渡装置5と、ボトル供給位置γにおいてボトル供給装置2から供給されたボトルBを受け取り、ボトル送出位置δまで搬送すると共に、ラベル受渡装置5によって搬送されてきたラベルLを第2のラベル受渡位置βにおいて受け取り、ボトルBをボトル供給位置γからボトル送出位置δまで搬送する間に、ラベルLをボトルBに被嵌するロータリ型のラベル被嵌装置6と、このラベル被嵌装置6によってラベルLが被嵌されたボトルBを搬出する、スターホイール7a及びベルトコンベア8からなるボトル搬送装置7とを備える。
図2は、ラベル切断装置60を含むラベル供給装置4を概略的に示す側面図である。ラベル受渡装置5は、図1および図2に示すように、第1のラベル受渡位置αと第2のラベル受渡位置βとを通るように、回転する複数本のテイクアップ部材5aを備えている。ラベル受渡装置5は、シート状に折り畳まれた状態で第1のラベル受渡位置αに供給される筒状のラベルLを、テイクアップ部材5aが受け取って、ラベル被嵌装置6に送出するようになっている。
次に、図2を参照して、ラベル切断装置60を含むラベル供給装置4について説明する。図2はラベル供給装置4を概略的に示す側面図である。
ラベル供給装置4は、図2〜図4に示すように、基材繰出装置3によって基材ロールから繰り出された、シート状に折り畳まれた長尺筒状のラベル基材Mを連続的に送り出すラベル基材送出ユニット10と、このラベル基材送出ユニット10によって送り出されるラベル基材Mを所定長に順次切断するラベル切断装置60と、このラベル切断装置60によって切断されることにより形成されたラベルLを第1のラベル受渡位置αに順次搬送する上流側ラベル搬送ユニット30及び下流側ラベル搬送ユニット50とを備えている。
ラベル基材送出ユニット10は、図示しない独立した基材送り用サーボモータによって駆動される駆動ローラ11と、この駆動ローラ11との間にシート状に折り畳まれたラベル基材Mを挟み込む従動ローラ12とを備えている。ラベル基材送出ユニット10において、両ローラ11,12に挟み込まれたラベル基材Mは、駆動ローラ11の回転によってラベル切断装置60が設けられた下方側のラベル切断位置Cに送り出される。
ラベル切断装置60は、ラベル切断位置Cに固定配置された固定刃61と、ラベル切断位置Cにおいて固定刃61に対向して設けられ、図示しない独立した基材切断用サーボモータによって回転駆動可能な回転刃62とによって構成されるロータリカッタである。この回転刃62が矢印A方向へ1回転するごとに、ラベル基材送出ユニット10により連続的に送り出されるラベル基材Mを固定刃61と協働して順次切断することで、所定長のラベルLが順次形成されるようになっている。ラベル切断装置60の詳細については後述する。
上流側ラベル搬送ユニット30は、ラベル切断位置Cと第1のラベル受渡位置αとの間に配設されている。上流側ラベル搬送ユニット30は、2本の搬送ベルト33を備える。各搬送ベルト33は、ラベルLの幅方向(紙面に垂直な方向)においてラベルLの両側端部に接触するように配置されている。また、各搬送ベルト33は、左右で対をなす2個のガイドローラ31及び駆動プーリ32に掛け渡され、ラベル切断位置C近傍と第1のラベル受渡位置αの近傍位置との間を循環移動する。
上流側ラベル搬送ユニット30には、各搬送ベルト33にテンションを付与する2個のテンションローラ34と、各搬送ベルト33にラベルLを吸引保持させる吸引機構35と、ラベルLをその下端から上端にわたって搬送ベルト33に順次密着させることで吸引機構による搬送ベルト33へのラベルLの吸引保持動作を補助する吸引補助手段37とを更に備える。上流側ラベル搬送ユニット30において駆動プーリ32は、図示しない独立した上流側ベルト駆動用サーボモータによって回転駆動されるようになっている。搬送ベルト33は、搬送しようとするラベルLの幅よりも狭い間隔で平行に配置されており、各搬送ベルト33の幅方向中央部には長手方向に沿って多数の吸引孔(図示せず)が一定間隔で形成されている。
吸引機構35は、ガイドローラ31間に各搬送ベルト33に沿ってそれぞれ配置された一対の吸引チャンバ36と、各吸引チャンバ36に図示しないチューブ等を介して接続される真空ポンプ等の図示しない吸引装置とから構成されている。吸引機構35において、各吸引チャンバ36の搬送ベルト33との接触面には、吸引口が開放されている。
吸引補助手段37は、ラベルLの搬送ラインを挟んで、一対の搬送ベルト33に対向するように設けられた3個のガイドローラ38及び駆動プーリ39と、これらに掛け渡される2本の搬送補助ベルト40と、各ベルト40にテンションを付与する2個のテンションローラ41とから構成されている。駆動プーリ39は、上述した搬送ベルト33を循環移動させているサーボモータによって駆動されるようになっている。吸引補助手段37では、搬送補助ベルト40が搬送ベルト33の移動速度と同一速度で循環移動するように、駆動プーリ39の回転速度が設定されている。
下流側ラベル搬送ユニット50は、第1のラベル受渡位置αを挟んで紙面奥行き方向で対をなすと共に上下に配設された2個のガイドローラ51及び駆動プーリ52に掛け渡され、第1のラベル受渡位置αの上下間を循環移動する2本の搬送ベルト53と、この搬送ベルト53にラベルLを吸引保持させる吸引機構54とから構成されている。駆動プーリ52は、図示しない独立した下流側ベルト駆動用サーボモータによって回転駆動されるようになっている。
吸引機構54は、2本の搬送ベルト53の内側に平行に配置されており、各搬送ベルト53の幅方向中央部には長手方向に沿って多数の吸引孔(図示せず)が一定間隔で形成されている。
また、吸引機構54は、ガイドローラ51間に搬送ベルト53に沿ってそれぞれ配置された吸引チャンバ55と、吸引チャンバ55に図示しないチューブ等を介して接続される真空ポンプ等の図示しない吸引装置とから構成されており、吸引チャンバ55の搬送ベルト53との接触面には吸引口が開放されている。
上記のような構成を有するラベル供給装置4では、ラベル基材送出ユニット10によってラベル基材Mが下方に送り出され、ラベル切断装置60の回転刃62が1回転するごとに所定長のラベルLが切断形成される。切断されたラベルLは、上流側ラベル搬送ユニット30において吸引チャンバ36の吸引作用によって搬送ベルト33の表面に吸引されるとともに、搬送ベルト33と吸引補助手段37の搬送補助ベルト40との間に挟持された状態で第1のラベル受渡位置αに向けて搬送される。
上流側ラベル搬送ユニット30の下端において、ラベルLは、下流側ラベル搬送ユニット50に受け渡される。下流側ラベル搬送ユニット50は、一対の搬送ベルト53によってラベルLの幅方向両端部を吸引保持した状態でラベルLを第1のラベル受渡位置αに搬送する。第1のラベル受渡位置αまで搬送されたラベルLは、水平方向に回転移動してくるラベル受渡装置5のテイクアップ部材5aによって受け取られる。そして、ラベルLは、ラベル受渡装置5の回転によって搬送されて、第2のラベル受渡位置βにおいてラベル被嵌装置6に受け渡される。
次に、図3および図4を参照して、ラベル切断装置60について詳細に説明する。図3において、(a)はラベル切断装置60を上方から見た平面図であり、(b)はラベル切断装置の側面図である。また、図4は、図3(a)中におけるD−D線断面図である。
ラベル切断装置60は、図3に示すように、固定刃61と、回転刃62とを備えるロータリカッタであることは上述した通りである。固定刃61は、金属製の板状部材であり、高硬度の先端チップ61aが取り付けられて構成される。固定刃61は、フレーム63に片持ち状に固定された支持台64の上にスライド移動可能に設置されている。支持台64上における固定刃61の位置は、調整ねじ65によって調整できる。これにより、ラベル切断位置Cにおける固定刃61の先端チップ61aのエッジ位置を、例えばラベル基材Mを構成するフィルム材質やフィルム厚み等に応じて調整することができ、その結果、ラベル基材Mの切断に最適な回転刃62とのクリアランスを設定することができる。
回転刃62は、金属製の平板状をなし、固定刃61と同様に、高硬度の先端チップ62aが取り付けられて構成される。回転刃62は、フレーム63から延伸する回転軸66にねじ止め等によって固定されている。回転軸66は、図示しない基材切断用サーボモータの出力軸に連結されている。回転刃62は、基材切断用サーボモータの回転動作を制御することによって、ラベル基材Mの送出速度と同期した速度で矢印A方向に回転する。その結果、回転刃62の先端チップ62aのエッジが固定刃61の対向位置を通過するときに、ラベル基材Mから所定長さのラベルLが切断形成される。
回転刃62の回転軸66の周囲には、外周面が円柱状をなす回転保護ガイド67a,67bが取り付けられている。各回転保護ガイド67a,67bは、回転軸66の延伸方向に沿って複数設けられているボルト68によって回転軸66に固定されている。そして、回転刃62の先端(すなわち先端チップ62aの先端)が回転保護ガイド67a,67bの円柱状の外周面から径方向外側に突出している。なお、図3(a)では回転保護ガイド67a,67bの図示が省略されている。
このような回転保護ガイド67a,67bを設けることによって、回転刃62の先端が次のラベル切断に向けてラベル切断位置Cに回転してくるまでの間、円柱状の回転保護ガイド67a,67bの外周面によってラベル基材Mの送出をガイドすることができ、ラベル基材Mの送出を安定的に行うことができる。
ラベル切断装置60の回転刃62には、カム部材が設けられている。本実施形態では、カム部材は2枚の円盤状のカムプレート69によって構成される。カムプレート69は、回転刃62を間にして回転軸66の両端部に固定されている。より詳しくは、カムプレート69は、円柱状をなす回転保護ガイド67a,67bの軸方向端面にボルト等によって締結固定されている。これにより、カムプレート69は、回転刃62と一体に回転するようになっている。なお、カムプレート69は、回転刃62と一体に回転するように設けられていればよいので、回転軸66に直接に取り付けられてもよい。
図3(b)に示すように、カムプレート69は、それぞれ半円弧状の外周面を有する2つのカムプレート部材69a,69bで構成されている。2つのカムプレート部材69a,69bの各外周面は、段差なく滑らかに連なっている。ただし、回転刃62の先端チップ62aに対応する側に取り付けられる一方のカムプレート部材69aは、他方のカムプレート部材69bの円弧状の外周面と比較して、回転軸66の回転中心から外周面までの距離が所定長(例えば1〜2mm程度)だけ長い円弧状となるように形成されている。図3(b)では、カムプレート部材69aの外周面の内径側に、カムプレート部材69bと同一半径となる円弧が二点鎖線69cで示されている。これにより、後述するカムフォロワがカムプレート69の外周面に当接して配置されることで、カムフォロワが連結されている押し部材が回転刃61に対して進退移動可能になっている。
図3(b)および図4を参照すると、固定刃61の上側には、押し部材70が設けられている。押し部材70は、ブラケット部材71の下面にボルトによって締結固定されている。また、押し部材70は、固定刃61とほぼ同じ長さを有しており、その楔状断面をなす先端部が固定刃61の先端チップ61aの近傍に配置されている。
押し部材70が固定されたブラケット部材71は、固定刃61を支持する支持台64に固定された支持部材72に対して進退移動可能に支持されている。支持部材72とブラケット部材71との間には、ブラケット部材71を介して押し部材70を回転刃62の側に付勢するコイルばね(付勢部材)73が設けられている。また、押し部材70が固定されたブラケット部材71の両端には、上記2つのカムプレート69に対応して2つのカムフォロワ74が回転可能に取り付けられている。これにより、ブラケット部材71がコイルばね73によって付勢されることで、カムフォロワ74がカムプレート69の外周面に常に当接した状態に維持される。
回転刃62の上方には、回転刃側ガイド板23が設置されている。回転刃側ガイド板23は、ラベル切断位置Cに向けて送出されるラベル基材Mに沿って配置されている。本実施形態では、回転刃側ガイド板23は、鉛直方向に沿って配置されている。回転刃側ガイド板23は、ラベル基材Mがラベル切断位置Cに向けてより確実に送出されるようにガイドする機能を有する。
固定刃61の上方には、固定刃側ガイド板75が設置されている。固定刃側ガイド板75は、ラベル基材Mの送出方向(本実施形態では鉛直方向)に対して傾斜した姿勢で配置され、その下端縁が押し部材70の先端部の上方近傍に配置されている。固定刃側ガイド板75は、ラベル基材Mがラベル切断位置Cに向けてより確実に送出されるようにガイドする機能を有する。
続いて、図5を参照して、上記のように構成されるラベル切断装置60における切断動作について説明する。図5(a)〜(h)は、ラベル切断装置60の切断動作を段階的に示す図である。ここで、図5(a),(c),(e),(g)は図4に対応し、図5(b),(d),(f),(h)は図3(b)に対応する。
図5(a),(b)に示すように、回転刃62による切断直前のタイミングにおいて、ラベル基材送出ユニット10(図2参照)によって送出されてきたラベル基材Mは、ラベル切断位置Cを通って鉛直下方に送り出される。このとき、固定刃61側に設けられた押し部材70は、カムプレート69の一方のカムプレート部材69bの外周面のうち回転軸66の回転中心からの出っ張り距離が最も長い円弧状部分でカムフォロワ74が押される。このため、押し部材70は、コイルばね73の付勢力に抗して矢印E方向に後退移動している。この状態では、押し部材70の先端部が、固定刃61の先端チップ61aのエッジよりも例えば0.5〜1mm程度引っ込んだ位置になっている。
図5(c),(d)に示すように、回転刃62が回転して先端チップ62aが固定刃61の先端チップ61aに対向する位置に到達したとき、ラベル基材Mが切断されて所定長さのラベルLが形成される。このとき、押し部材70は、固定刃61の先端チップ61aのエッジよりも後退した位置にあるため、回転刃62に干渉することなく、ラベル基材Mを切断することができる。
このようにラベル基材MからラベルLが切断された後、図5(e)〜(h)に示すように回転刃62が引き続き回転すると、固定刃61に設けられたカムフォロワ74が、上記一方のカムプレート部材69aの外周面のうち径方向外側への出っ張り距離が比較的小さい円弧状部分に接触した状態になる。すると、押し部材70はコイルばね73の付勢力によって矢印F方向に前進移動する。このとき、押し部材70の先端部は、固定刃61の先端チップ61aのエッジから例えば0.5〜1mm程度、回転刃62の側に出っ張った位置になる。これにより、ラベル基材Mの切断端部である下端縁が、固定刃61の先端チップ61aに引っ付いた状態になることなく、押し離される。したがって、その後にラベル基材送出ユニット10によってラベル基材Mが送り出されたとき、ラベル基材Mがラベル切断位置Cにおいて詰まることなく安定して送り出される。
上述したように本実施形態のラベル切断装置60によれば、ラベル基材Mから所定長のラベルLが切断された後、押し部材70が回転刃62側に前進してラベル基材Mの切断端部を押す。これにより、ラベル基材Mの切断端部が固定刃61の先端チップ61aのエッジから離れる。この状態で、ラベル基材Mが送出されることで、ラベル基材Mの切断端部がラベル切断位置Cから送り出される。このようにして、ラベル基材Mが固定刃61に付着することによるラベル基材の詰まりを防止することができる。
また、回転刃62の先端チップ62aの位置が次のラベル切断に向けてラベル切断位置Cに回転してくるまでの間、回転刃62の周囲に取り付けられた円柱状の回転保護ガイド67a,67bの外周面によってラベル基材Mの送出をガイドすることができる。これにより、ラベル基材Mの送出を安定的に行うことができる。
さらに、ラベル切断位置Cに対する押し部材の進退移動は、回転刃62側に設けられた2つのカムプレート69と、固定刃61側に回転可能に設けられてカムプレート69に当接して回転する2つのカムフォロワ74によって実現されるため、特に回転刃62が高速回転(例えば、毎分数百回転)する場合にも押し部材70の進退移動を円滑に行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態および変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の変更や改良が可能である。
例えば、上記においては、押し部材70を回転刃62側へ付勢する付勢部材としてコイルばね73を用いた例について説明したが、これに限定されるものではなく、板ばね等の他の弾性部材を用いて付勢してもよい。
1 ラベル被嵌システム、2 ボトル供給装置、2a,2c,7a スターホイール、2b スクリューコンベア、3 基材繰出装置、4 ラベル供給装置、5 ラベル受渡装置、5a テイクアップ部材、6 ラベル被嵌装置、7 ボトル搬送装置、8 ベルトコンベア、10 ラベル基材送出ユニット、11 駆動ローラ、12 従動ローラ、20,60 ラベル切断装置、21 固定刃、22 回転刃、23 回転刃側ガイド板、24 固定刃側ガイド板、30 上流側ラベル搬送ユニット、31 ガイドローラ、32 駆動プーリ、33,53 搬送ベルト、34 テンションローラ、35,54 吸引機構、36,55 吸引チャンバ、37 吸引補助手段、38 ガイドローラ、39,52 駆動プーリ、40 搬送補助ベルト、41 テンションローラ、50 下流側ラベル搬送ユニット、51 ガイドローラ、61 固定刃、61a,62a 先端チップ、62 回転刃、63 フレーム、64 支持台、66 回転軸、67a,67b 回転保護ガイド、68 ボルト、69 カムプレート、69a,69b カムプレート部材、70 押し部材、71 ブラケット部材、72 支持部材、73 コイルばね(付勢部材)、74 カムフォロワ、75 固定刃側ガイド板、B ボトル、C ラベル切断位置、L ラベル、M ラベル基材、α 第1のラベル受渡位置、β 第2のラベル受渡位置、γ ボトル供給位置、δ ボトル送出位置。
Claims (3)
- ラベル切断位置に送出されてくるシート状に折り畳まれた長尺筒状のラベル基材を順次切断することによって個々の筒状のラベルを形成するラベル切断装置であって、
前記ラベル切断位置に固定配置された固定刃と、
前記ラベル切断位置において前記固定刃に対向して回転駆動可能に設けられ、1回転するごとに前記固定刃と協働して前記ラベル基材から所定長のラベルを切断する回転刃と、
前記固定刃の側に進退移動可能に設けられ、前記回転刃によって切断された前記ラベル基材の切断端部を前記回転刃の側に押す押し部材と、
前記押し部材を前記回転刃の側に付勢する付勢部材と、
前記回転刃と一体に回転するように設けられ、前記回転刃の先端が前記固定刃との対向位置を通過する状態になると前記付勢部材の付勢力に抗して前記押し部材を前記回転刃に対して後退移動する動作を行うように構成されているカム部材と、
を備える、ラベル切断装置。 - 請求項1に記載のラベル切断装置において、
前記回転刃の周囲には円柱状の回転保護ガイドが取り付けられており、前記回転刃の先端が前記回転保護ガイドの外周面から径方向外側に突出していることを特徴とする、ラベル切断装置。 - 請求項1に記載のラベル切断装置において、
前記回転刃は回転駆動される回転軸に固定され、前記カム部材は前記回転刃の前記回転軸に取り付けられたカムプレートで構成され、前記押し部材には、前記カムプレートの外周面に当接する回転可能なカムフォロワが取り付けられていることを特徴とする、ラベル切断装置。
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JP2016033765A JP2017148901A (ja) | 2016-02-25 | 2016-02-25 | ラベル切断装置 |
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JP2016033765A JP2017148901A (ja) | 2016-02-25 | 2016-02-25 | ラベル切断装置 |
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2016
- 2016-02-25 JP JP2016033765A patent/JP2017148901A/ja active Pending
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