JP2017148205A - ハンガー - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンガーの骨部に交差方向からフックの軸部を装着した衣類用等のフック付きハンガーを提供する。【解決手段】ハンガー骨部の突条(4)を有する水平軸部(2)に対して、固着具(6)の屈曲自在なシート状部(8)を巻回させることにより該固着具の一対の半筒部(10,10)を合掌させ、前記半筒部にフック軸部(3a)を装着すると共に、筒具(7)を外嵌することにより半筒部(10,10)を保持する構成において、前記筒具(7)の外嵌により前記シート状部(8)を前記水平軸部(2)の外周面に緊締させると共に、緊締状態でシート状部(8)の周溝(28)に前記突条(4)を嵌入させることにより、固着具(6)を水平軸部(2)の軸廻りに回動自在とする反転格納手段を形成するように構成している。【選択図】図2

Description

本発明は、衣類用等のフック付きハンガーに関し、特に、ハンガーの骨部に交差方向からフックの軸部を装着したものに関する。
従来、骨部に交差方向からフック軸部を取付けたフック付きハンガーが公知であり、この際、固着具と筒具とから成るフック取付用の装置が提案されている(特許文献1)。前記固着具は、薄肉のヒンジ手段を介して結合された開閉自在な一対の挟持部に半円溝を形成すると共に、該挟持部から半筒部を延設しており、挟持部を閉じることにより前記半円溝でハンガー骨部を抱持し、合掌させられた半筒部にフック軸部を挿着すると共に、その上から筒具を外嵌することにより、半筒部を保持するように構成している。
特開2001−321262号公報
特許文献1は、一対の挟持部の半円溝に凹部を設け、該凹部にハンガー骨部の小突起を嵌合させ、ハンガー骨部の横方向の移動及び回転を阻止すると説明している。従って、ハンガー骨部に装着されたフックは、該骨部から上向きに突出した状態から姿勢を変更することができない。
その他、従来のハンガーは、全て、フックを縦軸廻りに回動可能としているが、ハンガー骨部に対して水平軸廻りには回動可能とされていないので、常に必ず、フックが骨部から上向きに突出しており、このため、ハンガーを梱包した状態で出荷する際、梱包が嵩張るという問題がある。
また、特許文献1の場合、ハンガー骨部を抱持する一対の挟持部が可撓性を有していないので、十分な抱持力を得ることができない。このため、前述のように凹部と小突起の嵌合により摺動及び回動を阻止しているが、微動によるガタツキ等が生じるという問題がある。
この点に関して、一対の挟持部の抱持力を高めるためには、筒具を外嵌する際、合掌状態とした一対の半筒部を緊結することにより、挟持部をハンガー骨部に向けて強く圧接させるように構成することを提案できるが、この場合、一対の挟持部が薄肉のヒンジ手段に離反方向の張力を発生するので、該ヒンジ手段が分断されるおそれがある。
本発明は、上記課題を解決したハンガーを提供するものであり、その手段として構成したところは、ハンガーの骨部に交差方向からフックの軸部を装着して成るハンガーにおいて、前記骨部を構成する水平軸部に設けた周方向の突条と、前記突条を含んで水平軸部に取付けられる固着具と、前記固着具を締結保持する筒具により構成され、前記固着具は、可撓性プラスチックの一体成形により、屈曲自在なシート状部と、前記シート状部の両側に延設された半筒部を備えており、前記シート状部を屈曲した状態で、該シート状部により前記突条を含む水平軸部を巻回状に抱持すると共に、合掌させられた一対の半筒部の内部に前記フック軸部を挿着し、前記筒具は、前記合掌された一対の半筒部に外嵌され、該半筒部を締結することにより前記シート状部を前記水平軸部の外周面に緊締し、前記緊締状態とされたシート状部は、内側面に前記水平軸部の突条を嵌入させる周溝を備えており、該突条と周溝により前記固着具を前記水平軸部の軸廻りに回動自在とすることにより反転格納手段を構成して成る点にある。
前記反転格納手段を構成する突条と周溝は、予め固着具をプラスチック成形する際に成形金型により所定形状の周溝を形成し、該周溝に嵌合可能な突条を水平軸部に鍛造等により形成しても良い。しかしながら、本発明の好ましい実施形態によれば、そのような煩雑な製造工程は必要とされず、水平軸部に簡単な加工を施すだけで頂端を尖鋭とする断面山形状の突条を形成し、固着具のシート状部は、プラスチック成形時に平坦面を形成するだけで良く、フックを取付ける際に、該シート状部により水平軸部を抱持した状態で緊締すれば、該シート状部に突条を喰い込ませることにより周溝を形成することができ、しかも、これと同時に、反転格納手段を構成する突条と周溝の嵌合状態を得ることができる。
本発明の好ましい実施形態は、シート状部を屈曲することにより水平軸部を巻回抱持した状態で強く圧接する高い張力を発生させることを可能としている。このため、シート状部は、外側面に水平軸部の軸方向と平行に延びる複数のリブを列設し、隣り合うリブの間に位置する薄肉のヒンジ部を並設している。
更に、本発明の好ましい実施形態は、線材を折曲することによりハンガー骨部を形成した構成において、線材の両端部を突き合わせることにより水平軸部を構成し、該線材の両端部を固着具により好適に連結することを可能としている。このため、前記突き合わされた端部のそれぞれに前記突条を設けており、前記固着具のシート状部により前記突条を含んで前記突き合わされた端部を巻回状に抱持すると共に、前記突条をシート状部の周溝に嵌入することにより、前記端部を相互に連結している。
本発明によれば、ハンガー骨部1の水平軸部2に設けた突条4と、固着具6及び筒具7の構成により、フック3を水平軸部2の軸方向に摺動不能としながら、水平軸部2の軸廻りに回動自在に構成することができるので、起立姿勢Uとされたフック3を反転姿勢Dとして格納空間Sに格納することが可能となり、梱包を嵩張らずコンパクトにできるという効果がある。
この際、請求項2に記載の本発明によれば、水平軸部2に簡単な加工を施すだけで頂端を尖鋭とする断面山形状の突条4を形成することにより、固着具6のシート状部8には成形時に周溝28を形成していなくても、フック3の取付けに際して、前記シート状部8により水平軸部2を抱持した状態で緊締したとき、該シート状部8に突条4を喰い込ませることにより周溝28を形成することが可能であり、低コスト生産に貢献することが可能である。
この点に関して、請求項3に記載の本発明によれば、シート状部8は、外側面に水平軸部2の軸方向と平行に延びる複数のリブ12を列設し、隣り合うリブの間に位置する薄肉のヒンジ部13を並設しているので、良好な可撓性により水平軸部2を好適に巻回し抱持することが可能であり、しかも、上記のように突条4を喰い込ませ或いは突条4を周溝28に強く嵌入させるように、シート状部8に強い張力を与える場合でも、該張力を複数のヒンジ部13に分散させることができ、破断を防止するという効果がある。
更に、請求項4に記載の本発明によれば、線材を折曲することによりハンガー骨部を形成したフック付きハンガーにおいて、線材の突き合せられた両端部1a、1aを固着具6により好適に連結することが可能になる。
本発明に係るフック付きハンガーの第1実施形態を示す斜視図である。 ハンガー骨部の水平軸部と、展開状態の固着具と、筒具と、フックを相互に分解した状態を示す斜視図である。 水平軸部を巻回状に抱持した固着具と、筒具と、フックを相互に分解した状態を示す斜視図である。 水平軸部と固着具と筒具とフックを相互に装着した状態を示しており、フックの反転姿勢を鎖線で示す斜視図である。 フックの反転姿勢を示しており、(A)は反転姿勢を示す斜視図、(B)は格納姿勢を示す斜視図である。 固着具と水平軸部を示しており、(A)は固着具の外側を示す斜視図、(B)は固着具の内側を示す斜視図、(C)は線材の突き合わせ両端部により構成された水平軸部を示す斜視図、(D)は端部の突条を示す拡大正面図である。 固着具のシート状部により水平軸部を抱持するときの作用を示しており、(A)は展開した固着具を水平軸部に添わせた状態を示す断面図、(B)はシート状部を屈曲することにより水平軸部を巻回した状態を示す断面図である。 水平軸部を抱持した固着具の半筒部にフック軸部を挿着すると共に筒具を外嵌した状態を示しており、(A)は水平軸部を横断する方向の断面図、(B)はA−A線断面図である。 突条と周溝に関する別の実施形態を示す断面図である。 本発明に係るフック付きハンガーの別の実施形態を示す斜視図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1ないし図8は、本発明に係るフック付きハンガーの第1実施形態を示している。ハンガーは、アルミニウム等の金属から成る断面円形の線材を折曲することによりハンガー骨部1を形成しており、前記線材の両端部1a、1aを突き合わせることにより水平軸部2を構成しており、該水平軸部2に交差方向からフック3の軸部3aを装着する構成とされている。
図示実施形態の場合、図1(A)に示すように、ハンガー骨部1は、底辺部1bと、該底辺部1bの両端から対向して斜め上向きに折曲されることにより一対の斜辺部1c、1cを備えたほぼ三角形の枠形状に形成され、更に、斜辺部1c、1cから水平方向に向けて前記端部1a、1aを突き合わせており、ほぼ三角形とされた枠内部のデッドスペースにより格納空間Sが形成されている。
そこで、フック3は、後述する固着具6と筒具7により、上向きの起立姿勢Uとして前記水平軸部2に装着され、挿着状態において、図1(B)に矢印R2で示すように、フック軸部3aの軸(縦軸Y)の廻りに回動自在とされ、従来のハンガーと同様に吊下げることにより使用されるが、これに加えて、本発明では、矢印R1で示すように、水平軸部2の軸(横軸X)の廻りにも回動自在とされ、起立姿勢Uから反転姿勢D(図4及び図5参照)に向けて姿勢変更することにより、前記格納空間Sに格納可能となるように構成されている。
図2及び図6に示すように、前記水平軸部2の外周面には、周方向の突条4が形成されている。図示実施形態の場合、突条4は、水平軸部2を構成する線材の両端部1a、1aにそれぞれ形成されている。例えば、アルミニウムその他の金属線材の場合、線材を回転させながら治具に圧接することにより円周方向の凹入溝5を凹設すると、その両側に金属素材が肉盛され、これにより、図6(C)(D)に示すような2条の突条4、4が形成される。この際、前記治具により、突条4の頂端を尖鋭とする断面山形状に形成することが好ましい。しかしながら、突条4の条数は、任意に選択可能であり、また、突条4は、必ずしも線材の全周に延びる環状とする必要はなく、断片的に形成しても良い。
前記水平軸部2にフック軸部3aを装着するために、それぞれプラスチックにより一体成形された固着具6と筒具7が提供されている。
図2に示すように、前記固着具6は、可撓性プラスチックにより一体成形され、中央部のシート状部8と、該シート状部8の両側に配置された一対の湾曲部9、9と、各湾曲部から延設された半割筒状の半筒部10、10を備えている。そこで、図3に示すように、前記シート状部8を屈曲することにより、ハンガー骨部1の水平軸部2の下側周面を巻回状態で抱持すると共に、一対の湾曲部9、9により水平軸部2の上側周面を挟着する。この状態で、一対の半筒部10、10が合掌され、内部に筒孔11を形成するので、該筒孔11にフック軸部3aが挿着される。その後、図4に示すように、合掌状態とされた半筒部10、10に筒具7が外嵌され、一体化される。
前記固着具7は、図6(A)(B)に示すような展開状態で成形されており、前記シート状部8は、前記水平軸部2の軸方向と平行に延びる複数のリブ12を該シート状部8の外側面に間隔を密として突設し、隣り合うリブ12、12の間に位置して薄肉状のヒンジ部13を形成し、間隔を密として多数のヒンジ部13を並設している。従って、リブ12の間に位置する多数のヒンジ部13を小刻みに湾曲させることができ、良好な可撓性を有しているので、これにより、全体として水平軸部2を好適に巻回し、密着した状態で抱持することができる。そして、多数のヒンジ部13が薄肉状に形成されているにも関わらず、リブ13により軸折れ方向に対する強度が高いものとされている。従って、図例のような構成賭する他、前記固着具7は、高剛性とされた湾曲部9、9を設けず、半筒部10、10の間の全体をリブ12とヒンジ部13から成るシート状部8により形成しても良い。
図示実施形態の場合、前記湾曲部9、9を設けることにより、断面円形とされた水平軸部2の外周面のうち、下側領域を前記シート状部8により巻回抱持すると共に、上側領域を前記一対の湾曲部9、9により締着するように構成している。湾曲部9は、分厚く成形されることにより剛性を有し、水平軸部2の外周面に沿う円弧状の接支面14と、相互に対向する当接部15を備えている。従って、後述するように、水平軸部2の下側領域に前記シート状部8を配置した状態で、水平軸部2の上側領域に向けて前記一対の湾曲部9、9を起立させ、前記接支面14、14を該水平軸部2の外周面に接支させると共に、前記当接部15、15を相互に近接させたとき、前記シート状部8に張力を与え、該シート状部8の内側面の抱持面8aを水平軸部2に強く圧接させるように構成している。
図例の場合、前記一対の湾曲部9、9は、該湾曲部9と前記半筒部10の連設部に位置して、水平軸部2の外周面に臨む凹部16を形成し、該凹部16に横架リブ17を設けると共に、該横架リブ17に水平軸部2の外周面に沿う円弧状の接支面14aを形成している。これにより、半筒部10、10を合掌したとき、接支面14、14aを介してシート状部8が引き上げられながら屈曲させられ、張力を伴って水平軸部2に密着させられる。
前記半筒部10は、前記湾曲部9から水平軸部2の軸線に直交する方向に延設され、内側に多数の節を形成するように間隔を密として配置された内周溝18を形成しており、上述のように一対の半筒部10、10を合掌したとき、上部を開口する筒孔11が形成される。半筒部10と前記湾曲部9の凹部16の間には隔壁20が形成され、該隔壁20により前記筒孔11の底部が形成される。
前記湾曲部9と前記半筒部10の連設部に位置して、該半筒部10の基部から外径方向に膨隆する大径部21が形成されており、該大径部21の異径段部により、筒具7を受止める座面22が設けられている。更に、半筒部10の軸方向中間位置には、外径方向に隆起する半割リング状の嵌着突起23が設けられており、後述のように筒具7を外嵌したとき、該嵌着突起23が筒具7の内周面に嵌着されるように構成している。
前記筒具7は、図2及び図3に示すように、プラスチックにより一体成形され、下部を開口する下向きカップ状に形成された頂壁24と周壁25を備え、前記頂壁24に挿通孔26を開設しており、周壁25は、上向きに次第に小径とされたテーパ壁を形成し、前述のように合掌した半筒部10、10に外嵌したとき、周壁25のテーパ状内周壁により、前記嵌着突起23に嵌着させられる嵌着壁7aを形成している。
前記フック3のフック軸部3aは、軸端部の外周面から突出する多数の周条27を周設しており、合掌した半筒部10、10により形成された筒孔11に挿入したとき、前記周条27を半筒部10の内周溝18に抜止め状に係止する。従って、前記周条27は、図8に示すように、フック軸部3aを筒孔11に挿入した状態で、内周溝28に対して引き抜き方向に係止する断面直角三角形状に形成することが好ましい。
(取付方法と作用)
ハンガー骨部1の突条4を設けた水平軸部2に対して、固着具6と筒具7により、フック3を装着するためには、図7(A)に示すように、水平軸部2の下側領域に固着具6のシート状部8を配置した状態で、水平軸部2の上側領域に向けて、半筒部10、10と共に湾曲部9、9を起立させれば良く、これにより、シート状部8は、リブ12の間に位置して並設された複数のヒンジ部13が小刻みに屈曲され、全体として水平軸部2に巻回され、内側面の抱持面8aを水平軸部2の外周面に密着し抱持する。
前記湾曲部9、9を起立すると、前記接支面14、14aが水平軸部2の外周面に近接し、更に、図7(B)に示すように、湾曲部9、9の当接部15、15が相互に近接する直立姿勢まで起立させると共に、図8に示すように、合掌させた半筒部10、10に筒具7を外挿し、該筒具8のテーパ状の嵌着壁7aを嵌着突起23に圧接しながら半筒部10、10を締結すると、当接部15、15が相互に近接し又は当接する。
これにより、接支面14、14aが水平軸部2の外周面に接支されると共に、湾曲部9、9によりシート状部8に張力が与えられるので、該シート状部8は、抱持面8aの全面を水平軸部2の外周面に面接触状態で圧接させられる。この際、シート状部8に作用する張力は、複数のヒンジ部13に分散されるので、該ヒンジ部13が分断されるおそれはない。
前記シート状部8は、張力を生じているので、該シート状部8の収縮方向に向けて湾曲部9、9を牽引し、該湾曲部9、9の円弧状の接支面14を水平軸部2の外周面に押圧する。
図8に示すように、水平軸部2を構成する一対の突き合わせ端部1a、1aに設けた突条4、4は、シート状部8の抱持面8aと湾曲部9の接支面14に対向させられており、前述のような巻回と圧接の結果、突条4を抱持面8a及び接支面14に喰い込ませることにより周溝28を形成し、食い込み状態で突条4を周溝28に嵌入させている。
従って、図8(B)に示すように、固着具6は、前記突条4と周溝28の嵌合により、水平軸部2の軸方向L1、L2に向けて摺動が阻止される反面、水平軸部2の軸線Xの廻りに回動自在とされる。
図示実施形態の場合、水平軸部2の全周に突条4が設けられているので、これを巻回する抱持面8aと接支面14の全周に周溝28が形成されている。しかしながら、突条4は、水平軸部2の外周面に断片的に設けても良く、この場合、断片的な突条4が抱持面8a又は接支面14の一部に喰い込んだ状態から、固着具6を水平軸部2の軸廻りに強制的に回動してやれば、突条4が切削刃として機能することにより、抱持面8aと接支面14の全周に周溝28を形成することが可能である。
第1実施形態の場合、固着具6は、線材の一対の端部1a、1aを分離不能に連結する連結手段としての機能を兼備しており、該端部1a、1aを外部から視認できないように該固着具6の内部に隠蔽する。
フック3のフック軸部3aは、図7(B)に鎖線で示すように、固着具6の半筒部10、10を起立させる際に、該半筒部10、10の間に介装させておいても良いが、図8(A)に実線で示すように、起立した半筒部10、10に筒具7を外嵌した後に、該筒具7の挿通孔26からフック軸部3aを筒孔11に挿入し、周条27を内周溝28に無理嵌めしても良い。
上記のようにハンガー骨部1の水平軸部2を抱持した固着具6は、突条4と周溝28を介して、水平軸部2の軸線、つまり、水平軸Xに対して、軸方向には摺動不能であるが、軸廻りに回動自在とされているので、フック3は、図4に矢印R1で示すように回動することにより、起立姿勢Uと反転姿勢Dの間で姿勢変更が可能である。そして、反転姿勢Dとしたフック3は、フック軸部3aの軸線、つまり、縦軸Yの廻りに回動自在であるから、フック3が図5(A)に示すような格納空間Sを横切る姿勢とされているときは、図5(B)に示すように回動することにより、格納空間Sの内部に好適に格納させることができる。
(突条と周溝に関する別の実施形態)
上記実施形態の場合、頂端を尖鋭とする断面山形状の突条4を固着具6の抱持面8aと接支面14に喰い込ませることにより周溝28を形成し、同時に突条4を周溝28に嵌入させる構成としており、従って、実施化が容易であるという利点があるが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、要するに、水平軸部2に突条4を設け、該突条4を固着具6の内側面に設けた周溝28に嵌入させることにより、該固着具6を水平軸Xに対して、軸方向には摺動不能であるが、軸廻りに回動自在とするように構成したものであれば良い。
例えば、図9に示すように、水平軸部2にリング4aを嵌着することにより突条4を設け、固着具6をプラスチックで成形する際に、抱持面8aと接支面14に周溝28を凹設し、突条4を周溝28に嵌入させるように構成しても良い。
(フック付きハンガーの別の実施形態)
更に、本発明のフック付きハンガーは、上記実施形態のようにハンガー骨部1を三角形の枠形状としたものに限らず、種々のハンガーに実施可能である。例えば、図10に示すような直線的に延びるハンガー骨部1にクリップを設けた業務用ハンガーにおいても、ハンガー骨部1の任意の個所を水平軸部2として、上記と同様の固着具6と筒具7により、起立姿勢Uと格納姿勢Dの間で姿勢変更可能とした状態でフック3を装着することができる。
1 ハンガー骨部
1a 端部
2 水平軸部
3 フック
3a フック軸部
4 突条
4a リング
5 凹入溝
6 固着具
7 筒具
7a 嵌着壁
8 シート状部
9 湾曲部
10 半筒部
11 筒孔
12 リブ
13 ヒンジ部
14、14a 接支面
15 当接部
16 凹部
17 横架リブ
18 内周溝
20 隔壁
21 大径部
22 座面
23 嵌着突起
24 頂壁
25 周壁
26 挿通孔
27 周条
28 周溝
本発明は、上記課題を解決したハンガーを提供するものであり、その手段として構成したところは、ハンガーの骨部に交差方向からフックの軸部を装着して成るハンガーにおいて、前記骨部を構成する水平軸部に設けた周方向の突条と、前記突条を含んで水平軸部に取付けられる固着具と、前記固着具を締結保持する筒具により構成され、前記固着具は、可撓性プラスチックの一体成形により、屈曲自在なシート状部と、前記シート状部の両側に延設された半筒部を備えており、前記シート状部を屈曲した状態で、該シート状部により前記突条を含む水平軸部を巻回状に抱持すると共に、合掌させられた一対の半筒部の内部に前記フック軸部を挿着し、前記筒具は、前記合掌された一対の半筒部に外嵌され、該半筒部を締結することにより前記シート状部を前記水平軸部の外周面に緊締し、前記緊締状態とされたシート状部は、該シート状部に前記突条(4)を喰い込ませることにより周溝(28)が形成され、該突条と周溝により前記固着具を前記水平軸部の軸廻りに回動自在とすることにより反転格納手段を構成して成る点にある。
本発明の好ましい実施形態によれば、予め固着具をプラスチック成形する際に成形金型により所定形状の周溝を形成するような煩雑な製造工程は必要とされず、水平軸部に簡単な加工を施すだけで頂端を尖鋭とする断面山形状の突条を形成し、固着具のシート状部は、プラスチック成形時に平坦面を形成するだけで良く、フックを取付ける際に、該シート状部により水平軸部を抱持した状態で緊締すれば、該シート状部に突条を喰い込ませることにより周溝を形成することができ、しかも、これと同時に、反転格納手段を構成する突条と周溝の嵌合状態を得ることができる。
本発明によれば、ハンガー骨部1の水平軸部2に設けた突条4と、固着具6及び筒具7の構成により、緊締されたシート状部8に前記突条4を喰い込ませることにより形成された周溝28を介して、フック3を水平軸部2の軸方向に摺動不能としながら、水平軸部2の軸廻りに回動自在に構成することができるので、起立姿勢Uとされたフック3を反転姿勢Dとして格納空間Sに格納することが可能となり、梱包を嵩張らずコンパクトにできるという効果がある。
この際、請求項2に記載の本発明によれば、水平軸部2に簡単な加工を施すだけで頂端を尖鋭とする断面山形状の突条4を形成することにより、前記シート状部8により水平軸部2を抱持した状態で緊締したとき、該シート状部8に突条4の頂端を好適に喰い込ませることができ所期の周溝28を形成することが可能となる
本発明に係るフック付きハンガーの第1実施形態を示す斜視図である。 ハンガー骨部の水平軸部と、展開状態の固着具と、筒具と、フックを相互に分解した状態を示す斜視図である。 水平軸部を巻回状に抱持した固着具と、筒具と、フックを相互に分解した状態を示す斜視図である。 水平軸部と固着具と筒具とフックを相互に装着した状態を示しており、フックの反転姿勢を鎖線で示す斜視図である。 フックの反転姿勢を示しており、(A)は反転姿勢を示す斜視図、(B)は格納姿勢を示す斜視図である。 固着具と水平軸部を示しており、(A)は固着具の外側を示す斜視図、(B)は固着具の内側を示す斜視図、(C)は線材の突き合わせ両端部により構成された水平軸部を示す斜視図、(D)は端部の突条を示す拡大正面図である。 固着具のシート状部により水平軸部を抱持するときの作用を示しており、(A)は展開した固着具を水平軸部に添わせた状態を示す断面図、(B)はシート状部を屈曲することにより水平軸部を巻回した状態を示す断面図である。 水平軸部を抱持した固着具の半筒部にフック軸部を挿着すると共に筒具を外嵌した状態を示しており、(A)は水平軸部を横断する方向の断面図、(B)はA−A線断面図である。 本発明に対する比較例を示す断面図である。 本発明に係るフック付きハンガーの別の実施形態を示す斜視図である。
比較例との比較
上記実施形態のように本発明は、頂端を尖鋭とする断面山形状の突条4を固着具6の抱持面8aと接支面14に喰い込ませることにより周溝28を形成し、同時に突条4を周溝28に嵌入させる構成としており、従って、実施化が容易であるという利点がある
このような本発明に対して、水平軸部2に突条4を設け、該突条4を固着具6の内側面に設けた周溝28に嵌入させることにより、該固着具6を水平軸Xに対して、軸方向には摺動不能であるが、軸廻りに回動自在とするように構成するためには、例えば、図9に示すように、水平軸部2にリング4aを嵌着することにより突条4を設け、固着具6をプラスチックで成形する際に、抱持面8aと接支面14に周溝28を凹設し、突条4を周溝28に嵌入させるように構成した比較例を想定することができるが、本発明のような実施の容易化を図ることができない

Claims (4)

  1. ハンガーの骨部に交差方向からフックの軸部を装着して成るハンガーにおいて、
    前記骨部を構成する水平軸部(2)に設けた周方向の突条(4)と、前記突条を含んで水平軸部に取付けられる固着具(6)と、前記固着具を締結保持する筒具(7)により構成され、
    前記固着具(6)は、可撓性プラスチックを一体成形することにより、屈曲自在なシート状部(8)と、前記シート状部の両側に延設された半筒部(10,10)を備えており、前記シート状部を屈曲した状態で、該シート状部(8)により前記突条(4)を含む水平軸部(2)を巻回状に抱持すると共に、合掌させられた一対の半筒部(10,10)の内部に前記フック軸部(3a)を挿着し、
    前記筒具(7)は、前記合掌された一対の半筒部(10,10)に外嵌され、該半筒部を締結することにより前記シート状部(8)を前記水平軸部(2)の外周面に緊締し、
    前記緊締状態とされたシート状部(8)は、内側面に前記水平軸部の突条(4)を嵌入させる周溝(28)を備えており、該突条(4)と周溝(28)により前記固着具(6)を前記水平軸部(2)の軸廻りに回動自在とすることにより反転格納手段を構成して成ることを特徴とするハンガー。
  2. 前記水平軸部(2)の突条(4)は、頂端を尖鋭とする断面山形状に形成されており、
    前記固着具(6)のシート状部(8)は、前記水平軸部を抱持した状態で緊締されたとき、該シート状部に前記突条(4)を喰い込ませることにより前記周溝(28)を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載のハンガー。
  3. 前記シート状部(8)は、外側面に前記水平軸部の軸方向と平行に延びる複数のリブ(12)を列設し、隣り合うリブの間に位置する薄肉のヒンジ部(13)を並設して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンガー。
  4. 線材を折曲することによりハンガー骨部を形成したハンガーにおいて、
    前記線材の両端部(1a,1a)を突き合わせることにより前記水平軸部(2)を構成し、前記突き合わされた端部のそれぞれに前記突条(4,4)を設けており、
    前記固着具(6)のシート状部(8)により前記突条(4,4)を含んで前記突き合わされた端部(1a,1a)を巻回状に抱持すると共に、前記突条(4)をシート状部の周溝(28)に嵌入することにより、前記端部(1a,1a)を相互に連結して成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のハンガー。
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