JP6557091B2 - 釣糸ガイド及び釣竿並びにガイドフレーム - Google Patents

釣糸ガイド及び釣竿並びにガイドフレーム Download PDF

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Description

本発明は、釣糸を案内するための釣糸ガイドと、それを備えた釣竿と、釣糸ガイドのガイドフレームに関する。
釣糸を案内するための釣糸ガイドは、例えば下記特許文献1所載のように、金属板を打ち抜くことによって形成されたガイドフレームと、該ガイドフレームの孔に取り付けられて釣糸を案内するガイドリングとを備えたものが一般的である。しかしながら、ガイドフレームが金属板を打ち抜いて形成されたものであるため、強度を確保しつつ軽量化を図ることには限界がある。
そこで、本発明者らは、ガイドフレームを中空状の金属線材から構成することを検討した。即ち、金属線材をガイドリングの外周面に沿って曲げ加工して、竿体に取り付けるための取付部と該取付部から立ち上がるフレーム本体部とを金属線材で一体的に形成した。
一方、釣糸ガイドに大きな外力が作用した場合にガイドフレームがその根元部で大きく曲がって塑性変形する場合がある。そのような場合にはガイドフレームの根元部を逆側に再び曲げて元の状態に復帰させたい。しかしながら、中空状の金属線材からガイドフレームを構成した釣糸ガイドでは、曲がったガイドフレームの根元部を元の状態に復帰させようとしてもその根元部が座屈したり破損したりしやすいため、元の状態に復帰させることが困難である。
特開2001−238577号公報
それゆえに本発明は、釣糸ガイドの軽量化を図ると共に、万一、釣糸ガイドのガイドフレームがその根元部において大きく塑性変形したとしても破壊しにくく元の状態に復帰させやすい釣糸ガイド及び釣竿並びにガイドフレームを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る釣糸ガイドは、釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームとを備えた釣糸ガイドであって、ガイドフレームは、ガイドリングを保持する枠部と、竿体に取り付けるための取付部と、枠部と取付部とを連結する支持脚部とを備え、支持脚部の根元部は中実状の金属部材から構成され、該中実状の部分よりも先端側のガイドフレームの部分は中空状の金属線材から構成され、中実状の金属部材と中空状の金属線材とが接合一体化されていることを特徴とする。
該構成の釣糸ガイドのガイドフレームは、枠部を含む主要部が中空状の金属線材から構成されているので、従来のような金属板から構成されたガイドフレームに比して軽量化できる。そして、支持脚部の根元部が中実状の金属部材から構成されているので、例えば通常の姿勢から前側に倒すようにガイドフレームをその根元部において塑性変形させたとしても、ガイドフレームの根元部が破壊しにくく元の姿勢に復帰させやすい。
特に、取付部は、支持脚部の根元部と共に前記中実状の金属部材から構成されていることが好ましい。即ち、取付部も含めて中実状の金属部材から構成することにより、ガイドフレームを中実状の金属部材からなる第一の部材と中空状の金属線材からなる第二の部材という二つの部材から構成でき、構造が複雑なものにならずに済み、また、根元部の強度も容易に確保できる。
更に、中実状の金属部材は、左右一対の接合用挿入部を備え、該一対の接合用挿入部がそれぞれ中空状の金属線材の両端部に挿入された状態で接合されていることが好ましい。例えば、中空状の金属線材の一端部側が他端部側よりも延設されて支持脚部が一本足の構成とされ、その金属線材の一端部に中実状の金属部材が接合される構成とすることもできるが、支持脚部を二本足の構成として中空状の金属線材の両端部にそれぞれ中実状の金属部材の接合用挿入部が接合される構成とすることにより、中空状の金属線材と中実状の金属部材との接合が強固なものとなる。そして、中空状の金属線材の両端部がそれぞれ開口しているという構成を利用して、中実状の金属部材に左右一対の接合用挿入部を設けて、その一対の接合用挿入部を中空状の金属線材の両端開口部にそれぞれ挿入する構成とすることにより、中空状の金属線材と中実状の中空部材とを容易に接合できると共に強固に接合できる。
また更に、中実状の金属部材は、中空状の金属線材の内径に対応した外径を有する中実状の金属線材から構成され、該中実状の金属線材は、二つ折りの状態であって且つその両端部が左右一対の接合用挿入部として中空状の金属線材の両端部に挿入されていることが好ましい。中実状の金属部材を中空状の金属線材の内径に対応した外径を有する中実状の金属線材から構成することにより、左右一対の接合用挿入部の構成が容易になり、中空状の金属線材の両端部に中実状の金属線材の両端部を容易に挿入して両者を接合できる。また、中実状の金属線材が中空状の金属線材の内径に対応した外径を有するものであるので、中実状の金属線材と中空状の金属線材とを強固に接合一体化できる。更に、中実状の金属線材を二本使用する構成ではなく、一本の中実状の金属線材を二つ折りしてその両端部をそれぞれ接合用挿入部とすることにより製造が容易であるうえに、取付部の形状も安定しやすく、竿体への取付作業も容易になって綺麗且つ強固に取り付けることができる。
また、本発明に係る釣竿は、このような釣糸ガイドが装着されたものである。
更に、本発明に係る釣糸ガイドのガイドフレームは、ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームであって、ガイドリングを保持する枠部と、竿体に取り付けるための取付部と、枠部と取付部とを連結する支持脚部とを備え、支持脚部の根元部は中実状の金属部材から構成され、該中実状の部分よりも先端側の部分は中空状の金属線材から構成され、中実状の金属部材と中空状の金属線材とが接合一体化されていることを特徴とする。
また、本発明に係る釣糸ガイドは、釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームと、竿体の外周面に固定又は遊動自在に装着される筒状体とを備えた釣糸ガイドであって、ガイドフレームは、ガイドリングを保持する枠部と、筒状体に取り付けるための取付部と、枠部と取付部とを連結する支持脚部とを備え、支持脚部の根元部は中実状の金属部材から構成され、該中実状の部分よりも先端側のガイドフレームの部分は中空状の金属線材から構成され、中実状の金属部材と中空状の金属線材とが接合一体化されていることを特徴とする。
以上のように、ガイドフレームの支持脚部の根元部が中実状とされ、それよりも先端側の部分が中空状とされているので、金属板を打ち抜いたガイドフレームに比して軽量化でき、しかも、ガイドフレームが根元部において大きく塑性変形したとしても破損しにくく元の状態に復帰させやすい。
本発明の一実施形態における釣糸ガイドを前側から見た正面図。 同釣糸ガイドを竿体に取り付けた状態を示す一部破断線を含む断面図。 同釣糸ガイドのガイドフレームを前側から見た正面図。 同ガイドフレームの側面図。 (a)は同ガイドフレームの平面図、(b)は同ガイドフレームの底面図。 同釣糸ガイドのガイドリングの製造工程を示す図であって、(a)は正面図、(b)は断面図。 (a)及び(b)は同釣糸ガイドのガイドリングの製造工程を示す断面図。 同釣糸ガイドの製造工程を示す図であって、(a)及び(b)は後側から見た背面図、(c)は(b)の要部断面図。 (a)及び(b)は同釣糸ガイドの製造工程を示す断面図。 同釣糸ガイドを竿体に取り付けた状態を示す概略図であって、(a)は釣糸ガイドを基準状態から前側に塑性変形させた変形状態を示し、(b)は(a)の変形状態から元の基準状態に復元させた状態を示す。 本発明の他の実施形態における釣糸ガイドを竿体に取り付けた状態を示す前側から見た正面図。 図11のA−A断面図。 本発明の他の実施形態における釣糸ガイドを示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドについて図1〜図10を参酌しつつ説明する。図1に示す釣糸ガイド1は、釣糸を直接案内するためのガイドリング2と、該ガイドリング2を保持すると共にガイドリング2と竿体5とを繋ぐためのガイドフレーム3と、ガイドフレーム3を補強するためのブリッジパーツ4とを備えている。
図中、竿体5の軸線方向を前後方向と称すると共に、竿先側(前側)を符号X1で示し、竿尻側(後側)を符号X2で示す。また、竿体5の軸線方向と直交する方向であってガイドリング2の中心線50を通る平面上の方向を上下方向とし、竿体5から離れる方向を上側として符号Z1で示し、竿体5に近づく方向を下側として符号Z2で示す。尚、上側を先端側と、下側を基端側と称する場合がある。また、上側から見た平面視において竿体5の軸線方向と直交する方向を左右方向とし、それを符号Yで示す。尚、竿体5の軸線方向(前後方向)は竿体5の中心線51の方向であって、後述するガイドフレーム3の取付部32の長手方向である。
<ガイドリング2>
ガイドリング2は、図1に示すように例えば円形の環状であるが、楕円形や長円形等であってもよい。本実施形態においてはガイドリング2が円形の場合について説明する。ガイドリング2は耐摩耗性に優れた、種々の硬質材料からなり、例えばSiC(シリコンカーバイト)に代表されるセラミックであっても無論よいが、本実施形態ではチタンからなる。チタンとしてはチタン合金が好ましい。チタン合金は、α相とβ相が混在しているものであって、主としてα相であって一部にβ相が残留したニアα型(少量のβ安定化元素を添加したα合金)、α+β型、β型が好適である。特にβ型のチタン合金であることが好ましく、冷間加工性が良く、部材の強度も容易に確保できる。ニアα型としては、例えば、Ti−8Al−1Mo−1VやTi−6Al−2Nb−1Ta−0.8Mo等である。α+β型は、ニアα型よりも多量のβ相が残留しており、例えば、Ti−3Al−2.5VやTi−6Al−4V等である。β型は、準安定β型とも称されるものであって、α+β型に比してβ安定化元素が多く、α安定化元素が少ない。β型では、残留β相中に微細な粒でα相が分散して生成しており、従って、β型においてもその表面にはα相とβ相とがまだら模様となって存在している。β型としては、例えば、Ti−15V−3Cr−3Sn−3Alや、Ti−3Al−8V−6Cr−4Zr−4Moや、Ti−10V−2Fe−3Al等があるが、特に、冷間加工性に優れていることからTi−15V−3Cr−3Sn−3Alが好ましい。
ガイドリング2は、釣糸が挿通する糸挿通孔を有しており、ガイドリング2の内周面を釣糸が摺動することで釣糸を直接案内する。ガイドリング2の内周面は、断面視において内側凸となる曲面である。また、ガイドリング2の外周面も断面視において内側凸となる曲面である。即ち、ガイドリング2の外周面には、ガイドフレーム3が係合可能な周溝20が全周に亘って形成されており、該周溝20の断面形状が曲面状となっている。後述するようにガイドフレーム3は断面円形の金属線材からなる部分を有しており、その円形断面の全周のうち90度以上180度未満の角度範囲がガイドリング2の外周面の周溝20に係合することが好ましい。また、ガイドリング2の径方向(内外方向)の厚さは全周に亘って一定であって薄肉である。即ち、図7(b)のように、ガイドリング2の径方向の厚さG1は、ガイドリング2の中心線50の方向に沿った寸法G2(長さ)よりも小さい。
ガイドリング2は、金属板を所定形状にプレス加工することにより形成されている。図6のように例えばチタン合金からなる金属板をドーナツ状に打ち抜き、この打ち抜いた金属板21を図7(a)のように一方の面側から矢印で示すようにプレス加工して筒状に変形させると共に、筒状となったガイドリング2の一端部22を径方向外側に鍔状に湾曲させる。次に、図7(b)のように反対側である他方の面側から矢印で示すように筒状のガイドリング2を更にプレス加工してその他端部23も一端部22と同様に径方向外側に鍔状に湾曲させて、ガイドリング2の断面形状を全体として中心側凸に湾曲した断面視円弧状の形状とする。尚、ガイドリング2の他端部23の湾曲の大きさは一端部22のそれに比して小さい。従って、ガイドリング2の外径は他端部23よりも一端部22の方が大きい。このようにして形成されたガイドリング2は、その両端部22,23が径方向外側に鍔状に突出していて、即ち、両端部22,23にそれぞれ鍔部を有する形状であって、その両端部22,23の間にガイドフレーム3が係合する。詳細には、図2のように径方向外側への湾曲の度合いが相対的に大きい一端部22が後側となり、径方向外側への湾曲の度合いが相対的に小さい他端部23が前側となるようにガイドフレーム3に装着されている。ガイドリング2はその両端部22,23が鍔状となっていてその間にガイドフレーム3が係合しているので、ガイドフレーム3に対する前後の移動が規制され且つ前側や後側へ抜け落ちも防止される。尚、ガイドリング2の外周面とガイドフレーム3とは径方向に切断した断面視において面接触してもよいが、点接触してもよい。ガイドフレーム3は円形断面を有する金属線材であるが、ガイドリング2の外周面とガイドフレーム3とが点接触する場合、一点ではなく前後(金属線材の円形断面の周方向)に間隔をあけて複数点で接触する構成とすることが好ましく、二点あるいは三点で接触することがより好ましい。
<ガイドフレーム3>
ガイドフレーム3は、竿体5の外周面に取り付けるための取付部32と、該取付部32から上側に向かって即ち竿体5から径方向外側に離れるように立ち上がって、竿体5から所定距離離れた位置でガイドリング2を保持するフレーム本体部とを備えている。そして、フレーム本体部は、ガイドリング2を保持する枠部30と、枠部30と取付部32とを連結する支持脚部31とを備えている。
ガイドフレーム3は、金属線材から構成されている。具体的には、ガイドフレーム3は二つの部材から構成されており、中空状の金属線材34からなる中空部と中実状の金属線材35からなる中実部とを有している。ガイドフレーム3は、一本の中空状の金属線材34と一本の中実状の金属線材35とが互いに接合された構成であり、中空状の金属線材34の両端部と中実状の金属線材35の両端部35aがそれぞれ接合されて一体化されている。従って、ガイドフレーム3は、二本の金属線材34,35から構成されていて、全体として無端状となっており、接合部36を二箇所有している。
フレーム本体部は、図4のように、取付部32の前端部から湾曲しつつ上側に向かった後、直線的に上側に延びている。フレーム本体部において湾曲しつつ上側に向かっている部分がフレーム本体部の根元部33である。尚、本実施形態においては、取付部32に対してフレーム本体部が直角に立ち上がっていて、従って、ガイドリング2の中心線50が竿体5の中心線51と平行になっているが、ガイドリング2の中心線50が竿体5の中心線51と平行ではなく傾斜するようにフレーム本体部が立ち上がっていてもよい。即ち、フレーム本体部が前傾姿勢で立ち上がった構成であってもよい。
フレーム本体部の根元部33及び取付部32が中実状の金属線材35から構成された中実部であり、該中実部よりも先端側のフレーム本体部の部分は中空状の金属線材34から構成された中空部である。二箇所の接合部36は、根元部33の直ぐ上側の位置にあって、その接合部36よりも下側の部分が中実部であり、接合部36よりも上側の部分が中空部である。中実状の金属線材35は中空状の金属線材34の内径に対応した外径を有しており、中実状の金属線材35の端部35aが接合用挿入部として中空状の金属線材34の端部に挿入されて接合されている。接合方法は接着によるものであってもよいが、溶接によることが好ましい。但し、接着剤を併用してもよい。
また、フレーム本体部は、金属線材がU字状に曲げられて形成されており、本実施形態では金属線材の両端部がフレーム本体部の下端部で左右に並んだ構成とされている。尚、フレーム本体部の下端部は中実状の金属線材35からなる中実部である。そして、図3のように、前側から見た正面視において、フレーム本体部は、取付部32から全体として徐々に左右方向に広がりつつ上側に延びて、途中からガイドリング2の外形に沿って延びている。即ち、フレーム本体部は、その先端側においてガイドリング2を所定角度に亘って周回している。より詳細には、前側から見た正面視において、上述した根元部33の下部においては、上側に向けて真っ直ぐに伸びていて、根元部33の上部においては、上側に向けて左右方向に広がりつつ延びている。
金属線材は、例えばチタン合金やステンレス、アルミニウム合金からなる。その中でも特に軽量化の観点からはチタン合金が好ましい。チタン合金の詳細についてはガイドリング2と同様であり、冷間加工性が良く、部材の強度も容易に確保できることから、β型のチタン合金が好ましい。尚、中空状の金属線材34と中実状の金属線材35とは、互いに異なる材質であってもよいし、同じ材質であってもよく、一例としては、何れもβ型のチタン合金として軽量化を図ることができる。金属線材は、円形の断面形状を有している。中空状の金属線材34の外径、即ち、金属線材の線径は例えば0.3〜6mm、好ましくは1〜3mmである。中実状の金属線材35の外径は、上述したように中空状の金属線材34の内径に対応したものが好ましい。
<枠部30>
フレーム本体部は、先端側(上側)の枠部30と基端側(下側)の支持脚部31とからなる。枠部30は、その内側にガイドリング2を保持するための部分であってフレーム本体部の先端側の領域を構成しており、所定の中心角θを有する円弧状に形成されている。枠部30は、中空状の金属線材34をガイドリング2の外周面に沿って曲げ加工することによって下側に開口したC字状に形成されており、従って、枠部30は、その全体が中空部である。枠部30はガイドリング2に対応したサイズ、形状となっている。枠部30の形状はガイドリング2の形状によって異なり、本実施形態では円形のガイドリング2を使用しているため枠部30もそれに対応して円弧状であるが、楕円形のガイドリング2を使用する場合には枠部30もそれに対応して楕円弧状となる。枠部30は、ガイドリング2の全周のうち上側所定範囲のみに当接してガイドリング2の外周面を支持する。枠部30はガイドリング2の所定角度範囲を周回するがその中心角θは180度近傍の角度であることが好ましく、150度〜240度であることが好ましい。本実施形態において枠部30の中心角θはガイドリング2の半周未満即ち180度未満であり、150度以上180度未満が好ましく、160度〜170度がより好ましい。このように枠部30の中心角θ、即ち、ガイドフレーム3がガイドリング2の外周面に当接する角度範囲が180度未満であると、支持脚部31が左右外側に膨らんだ形状となりやすく糸絡み防止に有利である。そのため、枠部30はガイドリング2の半周よりも僅かに短い角度範囲を周回するように構成されることが好ましい。
<支持脚部31>
支持脚部31は、枠部30と取付部32との間に位置して枠部30と取付部32とを連結している。上述したフレーム本体部の根元部33は、支持脚部31の根元部33(下端部)である。従って、支持脚部31は、その大部分を占める上部が中空部であり、接合部36及び根元部33を含む下部が中実部である。支持脚部31は、左右に二本並んだ二本足の構成であって、左右対称形状とされている。即ち、左右一対の支持脚部31は、枠部30の両端部から下方に向けてそれぞれ延びている。左右一対の支持脚部31は、それぞれ枠部30の両端部から左右方向外側に膨らむようにして下方に延びて、その後、互いに接近するように、即ち、互いの間隔を狭くするように左右方向の内側に向けて延びていて、下端部においては、互いに当接あるいは若干の隙間を介して接近した状態となっている。左右の支持脚部31がそれぞれ左右方向の外側に膨らんだ形状となっていることから、両支持脚部31間の最大離間距離W1は枠部30の内周面の直径D(枠部30の内周面の半径の二倍)よりも大きい。図3に枠部30の内周面を延長した仮想円52を二点鎖線で示しているが、この仮想円52の直径Dよりも両支持脚部31間の最大離間距離W1は大きい。また、本実施形態では、左右一対の支持脚部31は、下端部において当接せずに若干の隙間を介して接近した状態にあり、左右一対の支持脚部31の下端部同士の間の離間間隔W2は、1mm以下、具体的には0.5〜1mmとすることが好ましい。但し、左右一対の支持脚部31が下端部において互いに当接していてもよい。
尚、支持脚部31の形状は種々変更可能である。例えば、図3には、支持脚部31の下端部を起点とし上述の仮想円52と接する仮想直線53を二点鎖線で示しているが、この仮想直線53に沿って支持脚部31が形成されていてもよい。但し、支持脚部31は仮想直線53に対して少なくとも外側に膨らむ形状であることが好ましく、糸絡みを防止する効果がある。尚、上述した枠部30の中心角θは、仮想直線53が仮想円52と接する接点54間の角度を最大とすることが好ましい。
<取付部32>
取付部32は、フレーム本体部の根元部33と共に中実部であって中実状の金属線材35から構成されている。中実状の金属線材35は一本である。図5にも示しているように、その一本の中実状の金属線材35が取付部32の後端部において左右に二つ折りに折り返されて中実部が構成されている。従って、一本の中実状の金属線材35の両端部35aは何れも前側に位置していて、その両端部35aが、中空状の金属線材34の両端部に接合するための一対の接合用挿入部となっている。
また、一本の中実状の金属線材35が二つ折りされて取付部32が形成されているので、取付部32は、金属線材35からなる左右一対の線状部が左右に平行に並んで構成されている。左右一対の線状部は、互いに当接していてもよいが、本実施形態では互いに僅かに離間している。左右一対の線状部同士の間に隙間を設けることにより、薄板を介在させて金属線材35を正確に二つ折りすることができて、二つ折りの工程が容易になる。両線状部間の隙間W2は、左右一対の支持脚部31の下端部同士の間の間隔W2と等しく、例えば1mm以下、具体的には0.5〜1mmとすることが好ましい。
取付部32は、図2のように巻糸6によって竿体5の外周面に巻き付けられる。取付部32の抜け止めのために、取付部32の両側縁部にはそれぞれ切欠部37が設けられており、該切欠部37において巻糸6がしっかりと巻き付けられる。この切欠部37の形状や個数は任意であるが、例えば、半円状とされ、取付部32の左右両側縁部にそれぞれ間隔をあけて二箇所ずつ左右対向配置で設けられる。また、取付部32の下面には、竿体5の曲面に沿うように上側凸に左右方向に沿って湾曲した凹面部38が形成されている。該凹面部38の曲率半径R(図3参照)は例えば竿体5の外周面の曲率半径(竿体5の外径の1/2)とされる。竿体5への取付の容易さを考慮して取付部32の下面全体を凹面部38とすることが好ましい。
<ブリッジパーツ4>
上述のように、枠部30は下方に開口したC字状であって、支持脚部31は左右一対の二本足の構成であって左右に離間している。また、枠部30はガイドリング2の外周面の上側所定角度領域のみに当接して支持していて、ガイドリング2の外周面のうち下側所定角度領域はガイドフレーム3には当接せず支持されていない。そこで、ガイドフレーム3を補強すると共にガイドフレーム3によるガイドリング2の保持を補完すべく、ガイドリング2の下側の位置にブリッジパーツ4が設けられている。
ブリッジパーツ4は、ガイドフレーム3の内側であって、ガイドリング2に対して取付部32側(竿体5への装着状態においては竿体5に近い側)に位置していて、ガイドリング2の外周面の下側所定角度領域に当接してガイドリング2の外周面の下側所定角度領域を支持すると共に、左右一対の支持脚部31同士を左右に連結する。ブリッジパーツ4は、ガイドフレーム3がガイドリング2を支持しない角度領域の大部分を支持して、ガイドリング2の保持力をアップさせる。尚、ガイドリング2は、ガイドフレーム3の枠部30とブリッジパーツ4によって上下に狭持されるように保持される。また、ブリッジパーツ4が左右一対の支持脚部31同士を左右に連結して突っ張り部として機能することでガイドフレーム3が補強され、ガイドフレーム3の枠部30の開口部近傍がブリッジパーツ4によって連結されることにもなる。
また、ブリッジパーツ4は、ガイドフレーム3がガイドリング2の外周面から離れていく左右二箇所においてガイドフレーム3とガイドリング2との間の空間を補填しており、このブリッジパーツ4による空間補填によって糸絡みが防止される。即ち、ガイドフレーム3の左右の支持脚部31がそれぞれガイドリング2の外周面から離れていく左右二箇所においては、支持脚部31とガイドリング2の外周面との間に急峻な谷状の空間がV字状となって形成される。この左右二箇所の空間をブリッジパーツ4が補填している。具体的には、ブリッジパーツ4は、ガイドフレーム3がガイドリング2の外周面から離れていく左右二箇所においてガイドフレーム3とガイドリング2との間の空間に位置する左右一対の補填部40と、両補填部40同士を連結する連結部41とを備えている。
ブリッジパーツ4は一つの部材から構成されており、従って、左右一対の補填部40とその間の連結部41は一体的に形成されている。補填部40は、ガイドリング2とガイドフレーム3との間の空間に対応してその空間に挿入できるように、図1に示すような正面視において、ガイドリング2からガイドフレーム3が離れる離反点Pに向けて徐々に細くなっていく先細り形状とされていて、逆に言えば、その離反点Pから下側に離れる程に幅広となっている。また、連結部41は、ガイドリング2の外周面に沿って弧を描くように延びている。尚、連結部41におけるガイドリング2の径方向の寸法(厚さ)は、連結部41におけるガイドリング2の中心線50の方向の寸法よりも小さいことが好ましく、軽量化できる。
ブリッジパーツ4は、ガイドリング2側に位置する上面42と、反ガイドリング2側に位置する下面と、左右一対の側面44とを備えている。尚、ガイドリング2の中心に対する内外方向で見れば、ブリッジパーツ4の上面42は内側に位置する面であるから内面であり、またブリッジパーツ4の下面は外側に位置する面であるから外面である。ブリッジパーツ4の上面42はガイドリング2の外周面に当接する。従って、ブリッジパーツ4の上面42は、ガイドリング2の外周面に沿った形状であって、ガイドリング2の外周面の所定角度範囲に当接できるようにその角度範囲に対応した中心角を有する正面視円弧状の凹形状となっている。尚、ブリッジパーツ4の上面42がガイドリング2の外周面に当接する角度範囲は180度未満であることが好ましい。
また、ブリッジパーツ4の上面42は、ガイドリング2の径方向に沿って切断した断面視において、ガイドリング2の外周面との接触面積を十分に確保できるようにガイドリング2の外周面に対応した断面形状であることが好ましい。上述したようにガイドリング2の外周面には周溝20が形成されている。従って、ブリッジパーツ4の上面42は、ガイドリング2の径方向に沿って切断した断面視において、ガイドリング2の外周面の周溝20に係合する断面形状であることが好ましく、ガイドリング2の中心に向かって凸に湾曲した凸状曲面とされることが好ましい。
ブリッジパーツ4の下面は、上面42とは上下反対側に位置する面である。ブリッジパーツ4の下面は、ガイドリング2の外周面に対応して、ブリッジパーツ4の上面42やガイドリング2と同心円状である円弧状部43aと、該円弧状部23aの両側にそれぞれ形成されて、ガイドフレーム3に近づくにつれて徐々にガイドリング2から離れていくように凹状に湾曲した左右一対の曲面部43bとを備えている。ブリッジパーツ4の下面の曲面部43bは、換言すれば、ブリッジパーツ4の左右方向両端に近づくにつれて徐々にブリッジパーツ4の上面42から離れていくように湾曲している。
ブリッジパーツ4の側面44は、ガイドフレーム3の支持脚部31の内側に当接する。ブリッジパーツ4の側面44には、ガイドフレーム3が係合可能な係合溝(図示省略)が形成されることが好ましい。係合溝は、断面視において、中空状の金属線材34の断面形状である円形に対応した円弧状の断面形状である。ブリッジパーツ4は、前後方向(ガイドリング2の中心線50の方向)の厚さが一定の板状とすることができ、その厚さは、好ましくは、ガイドフレーム3の中空状の金属線材34の外径と等しい。
ブリッジパーツ4の材質は、比重の小さいものが好ましく、例えば、硬質樹脂や繊維強化樹脂とすることができ、特に、強化繊維にカーボン繊維を使用した繊維強化樹脂とすることが好ましく、射出成形により形成された樹脂成形品であることが好ましい。尚、ガイドフレーム3と同様にチタン合金等の金属製であってもよい。
以上のように構成された釣糸ガイド1は例えば以下のような順で組み立て製造される。上述したが、図6及び図7のようにしてチタン合金等の金属板21からガイドリング2を製造する。そして、図8のように、別途製造しておいたブリッジパーツ4をガイドリング2に合体させる。尚、図8は、ガイドリング2及びブリッジパーツ4を図1とは反対側の後側から見ている。図8(a)は合体前の状態で、図8(b)は合体後の状態であり、図8(c)は合体後の状態の要部をガイドリング2のみを部分的に断面で示したものである。詳細には、ブリッジパーツ4の上面42をガイドリング2の外周面の周溝20に係合させるように当接させて、ブリッジパーツ4とガイドリング2とを接着固定する。
一方、中空状の金属線材34をU字状に曲げてガイドフレーム3の第二の部材である中空部材を形成すると共に中実状の金属線材35を二つ折りに折り曲げてガイドフレーム3の第一の部材である中実部材を形成する。そして、中空部材の両端部に中実部材の両端部をそれぞれ挿入して溶接により接合一体化して、ガイドフレーム3を形成する。
更に、ブリッジパーツ4を合体させたガイドリング2をガイドフレーム3に装着する。尚、ブリッジパーツ4とガイドリング2とを別々に独立してガイドフレーム3に装着してもよい。ガイドフレーム3にガイドリング2を装着する際には、図9(a)のように、ガイドフレーム3の後側からガイドリング2を前側に向けて押し込むようにする。ガイドリング2の外径はガイドフレーム3の枠部30の内周面の直径D(仮想円52の直径)よりも大きい。ガイドリング2の前端部である他端部23の外径は、ガイドリング2の後端部である一端部22の外径よりは小さいが、それでも尚、ガイドフレーム3の枠部30の内周面の直径D(仮想円52の直径)よりも大きい。そのため、ガイドフレーム3にガイドリング2を前側に向けて押し付けることでガイドフレーム3を若干拡径させながら、ガイドリング2をガイドフレーム3の枠部30に押し込む。ガイドフレーム3の枠部30は下側に開口するC字状であって支持脚部31も左右離間した二本足構成であるため、ガイドフレーム3がガイドリング2の周溝20に係合する構成であっても、ガイドリング2を押し込むことでガイドフレーム3が左右に開くように弾性変形してガイドリング2を受け入れ、図9(b)のようにガイドリング2の外周面の周溝20にガイドフレーム3が係入した状態となる。
特に、ガイドフレーム3の枠部30や支持脚部31が金属線材34から構成されているので左右に開き変形しやすく、従って、ガイドリング2をスムーズに嵌入できる。また、金属線材34の断面形状が円形であるので、スムーズにガイドリング2を嵌入できる。更には、ガイドフレーム3の枠部30や支持脚部31の上部主要領域を構成している金属線材34が中空状であるため、中実状の金属線材35に比して弾性変形しやすく、容易且つスムーズにガイドリング2を挿入できる。尚、ガイドリング2の前端部(他端部23)の外側への湾曲変形の度合いは後端部(一端部22)のそれよりも小さいので、ガイドリング2の前端部をガイドフレーム3の後側から押入することが好ましく、スムーズに装着できる。尚、ブリッジパーツ4についても同様にガイドフレーム3が左右に開くように弾性変形することで容易に装着できて、ブリッジパーツ4の両側面44の係合溝にガイドフレーム3が係入した状態となる。尚、ガイドフレーム3にガイドリング2やブリッジパーツ4を装着するにあたって接着剤を使用してもよい。接着剤は補助的に使用してもよいし、例えば、周溝20や係合溝を設けずに接着剤のみで接着固定する構成としてもよい。
このようにして製造された釣糸ガイド1は、図2のように釣竿の竿体5の外周面に取り付けられる。具体的には、竿体5の上に釣糸ガイド1の取付部32を載置し、取付部32と竿体5とに亘って巻糸6を巻き付けて釣糸ガイド1を竿体5に緊縛する。更に、接着性のある合成樹脂(接着剤)を巻糸6の巻き付け部分に塗布して固める。本実施形態において、竿体5への取付状態においてガイドリング2は直立姿勢となっているが、前側に傾斜した前傾姿勢であってもよい。
そして、万一、釣糸ガイド1のガイドフレーム3がその根元部33において大きく塑性変形したとしても破壊しにくい。即ち、フレーム本体部の根元部33が中実状であるので、例えばガイドフレーム3に前側に向けて大きな外力が作用して、図10(a)のようにガイドフレーム3が根元部33において前側に大きく曲がるように塑性変形したとしても、逆方向である後側に向けてガイドフレーム3を手で曲げる等して元の姿勢に復帰させることができる。仮にフレーム本体部の根元部33が中空状であると、元の状態に復帰させようとしても根元部33で破損しやすいために復帰させるのが困難であるが、フレーム本体部の根元部33が中実状であるので元の状態に復帰させても根元部33が破損しにくいのである。
一方、フレーム本体部の主要部が中空状の金属線材34から構成されていて中空部であるので、従来のように全体が金属板から構成されたガイドフレーム3に比して軽量化でき、しかも、大きな強度を容易に確保することができる。
また、フレーム本体部の根元部33のみならず取付部32も中実状の金属線材35から構成されているので、ガイドフレーム3を中実状の金属線材35からなる第一の部材と中空状の金属線材34からなる第二の部材という二つの部材から構成でき、ガイドフレーム3の構造が複雑なものにはならず簡素な構成にできる。
更に、中実状の金属線材35が中空状の金属線材34の内径に対応した外径を有していて、その中実状の金属線材35の両端部35aが接合用挿入部として構成されて、その中実状の金属線材35の両端部35aがそれぞれ中空状の金属線材34の両端部に挿入されて接合一体化されているので、中実状の金属線材35の両端部35aを中空状の金属線材34の両端部に容易に挿入して接合することができ、しかも、強固に接合できる。
また更に、中実状の金属線材35が取付部32の後端部において二つ折りされて取付部32が一本の中実状の金属線材35から構成されていると共にその両端部35aから左右一対の接合用挿入部が構成されているので、中実状の金属線材35を二本使用する構成に比して取付部32や接合用挿入部の構成が容易になって中実部材を容易に製造でき、取付部32の形状も安定しやすく、竿体5への取付作業も容易になって綺麗且つ強固に取り付けることができる。
尚、本実施形態では、支持脚部31が二本足の構成であったが、一本足の構成であってもよい。従って、取付部32の接合用挿入部も左右一対ではなく一つであってもよい。また、取付部32の構成も任意であって、二本の金属線材35から構成されたものであってもよく、その場合、二本の金属線材35が左右に分離独立した構成であってもよいし、左右に並べて溶接等により一体化した構成であってもよい。更には、取付部32は、必ずしも金属線材から構成されていなくてもよく、中実状の金属部材であればよく、例えば、金属板から構成されたものであってもよい。
また、釣糸ガイド1は、上述したような竿体5の外周面の所定位置に巻糸6によって巻き付け固定される構成の他、竿体5の外周面に装着される筒状体7を備えたものであってもよい。即ち、竿体5の外周面に接着剤等により固定される、あるいは、遊動自在に外装される筒状体7を備えた構成としてもよい。即ち、筒状体7を備える釣糸ガイド1は、筒状体7が竿体5の外周面の所定位置に固定される固定ガイドであってもよいし、竿体5の外周面に対して遊動自在である遊動ガイドであってもよい。このような筒状体7を備えた釣糸ガイド1は例えば振出竿に使用される。
例えば、釣糸ガイド1は、図11及び図12のように、竿体5に外装着される筒状体7を備え、ガイドフレーム3は、筒状体7に取り付けるための取付部32と、該取付部32から上方に延びる即ち竿体5から径方向外側に離れるように延びるフレーム本体部とを備える。フレーム本体部は同様に枠部30と支持脚部31とからなる。フレーム本体部は、上記実施形態のものとは根元部33の形状が異なっている。上記実施形態においてはフレーム本体部の根元部33は取付部32の前端部から曲がりながら上方に向かう形状であったが、図11及び図12に示す実施形態では、フレーム本体部の根元部33は取付部32から前後方向に曲がることなくそのまま上側に立ち上がっている。また、取付部32の構成も上記実施形態のものとは異なっている。即ち、取付部32はC字状に形成されていて筒状体7の外周面を周回するようにしてその外周面に装着固定されている。尚、筒状体7の外周面に取付部32が係合する周溝を形成してその周溝に取付部32が係合してもよい。何れにしても取付部32は一本の中実状の金属線材35からC字状に形成されていてその取付部32の両端部からフレーム本体部が上方に延設されている。二箇所の接合部36等の構成については上記実施形態と同様である。尚、筒状体7に取り付けるための取付部32は筒状体7の外周面の略全周に亘って周回する形状でなくてもよく、筒状体7の外周面を周回する角度範囲は任意であって例えば180度程度としてもよい。
また、取付部32が筒状体7の外周面を所定角度範囲に亘って周回する構成とするのではなく、二本足の構成としてそれぞれ筒状体7に取り付けられるように構成してもよい。例えば、図13のように、二本足構成である左右一対の支持脚部31にそれぞれ接合部36において接合一体化された二本の中実状の金属線材35から取付部32及びフレーム本体部の根元部33を含む下部領域を構成してもよい。二本の中実状の金属線材35の上端部35aはそれぞれ接合用挿入部とされて中空状の金属線材34の両端部に挿入接合される。一方、二本の中実状の金属線材35の下端部は取付部32としてそれぞれ筒状体7に取付固定される。取付部32は支持脚部31に対して例えば後側に折り曲げ形成されてよい。取付部32の筒状体7への取付構成は任意であって、例えば中実状の金属線材35の端部を筒状体7の外周面に単に接着固定する構成としてもよいが、図13のように筒状体7の外周面に固定孔70を左右一対形成し、その一対の固定孔70にそれぞれ取付部32を挿入して固定するようにしてもよい。尚、筒状体7の外周面に突部71を形成してその突部71に固定孔70を形成するようにすることが好ましい。
1 釣糸ガイド
2 ガイドリング
3 ガイドフレーム
4 ブリッジパーツ
5 竿体
6 巻糸
7 筒状体
20 周溝
21 金属板
22 一端部(後端部)
23 他端部(前端部)
30 枠部
31 支持脚部
32 取付部
33 根元部
34 中空状の金属線材
35 中実状の金属線材(中実状の金属部材)
35a 端部(接合用挿入部)
36 接合部
37 切欠部
38 凹面部
40 補填部
41 連結部
42 上面
43a 円弧状部(下面)
43b 曲面部(下面)
44 側面
50 ガイドリングの中心線
51 竿体の中心線
52 枠部の内周面の仮想円
53 仮想直線
54 仮想直線が仮想円と接する接点
70 固定孔
71 突部
P 離反点
θ 枠部の中心角

Claims (7)

  1. 釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームとを備えた釣糸ガイドであって、
    ガイドフレームは、ガイドリングを保持する枠部と、竿体に取り付けるための取付部と、枠部と取付部とを連結する支持脚部とを備え、
    支持脚部の根元部は中実状の金属部材から構成され、該中実状の部分よりも先端側のガイドフレームの部分は中空状の金属線材から構成され、中実状の金属部材と中空状の金属線材とが接合一体化されていることを特徴とする釣糸ガイド。
  2. 取付部は、支持脚部の根元部と共に前記中実状の金属部材から構成されている請求項1記載の釣糸ガイド。
  3. 中実状の金属部材は、左右一対の接合用挿入部を備え、該一対の接合用挿入部がそれぞれ中空状の金属線材の両端部に挿入された状態で接合されている請求項2記載の釣糸ガイド。
  4. 中実状の金属部材は、中空状の金属線材の内径に対応した外径を有する中実状の金属線材から構成され、該中実状の金属線材は二つ折りの状態であって且つその両端部が左右一対の接合用挿入部として中空状の金属線材の両端部に挿入されている請求項3記載の釣糸ガイド。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の釣糸ガイドを備えていることを特徴とする釣竿。
  6. ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームであって、
    ガイドリングを保持する枠部と、竿体に取り付けるための取付部と、枠部と取付部とを連結する支持脚部とを備え、
    支持脚部の根元部は中実状の金属部材から構成され、該中実状の部分よりも先端側の部分は中空状の金属線材から構成され、中実状の金属部材と中空状の金属線材とが接合一体化されていることを特徴とする釣糸ガイドのガイドフレーム。
  7. 釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームと、竿体の外周面に固定又は遊動自在に装着される筒状体とを備えた釣糸ガイドであって、
    ガイドフレームは、ガイドリングを保持する枠部と、筒状体に取り付けるための取付部と、枠部と取付部とを連結する支持脚部とを備え、
    支持脚部の根元部は中実状の金属部材から構成され、該中実状の部分よりも先端側のガイドフレームの部分は中空状の金属線材から構成され、中実状の金属部材と中空状の金属線材とが接合一体化されていることを特徴とする釣糸ガイド。
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