JP6557091B2 - 釣糸ガイド及び釣竿並びにガイドフレーム - Google Patents
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Description
ガイドリング2は、図1に示すように例えば円形の環状であるが、楕円形や長円形等であってもよい。本実施形態においてはガイドリング2が円形の場合について説明する。ガイドリング2は耐摩耗性に優れた、種々の硬質材料からなり、例えばSiC(シリコンカーバイト)に代表されるセラミックであっても無論よいが、本実施形態ではチタンからなる。チタンとしてはチタン合金が好ましい。チタン合金は、α相とβ相が混在しているものであって、主としてα相であって一部にβ相が残留したニアα型(少量のβ安定化元素を添加したα合金)、α+β型、β型が好適である。特にβ型のチタン合金であることが好ましく、冷間加工性が良く、部材の強度も容易に確保できる。ニアα型としては、例えば、Ti−8Al−1Mo−1VやTi−6Al−2Nb−1Ta−0.8Mo等である。α+β型は、ニアα型よりも多量のβ相が残留しており、例えば、Ti−3Al−2.5VやTi−6Al−4V等である。β型は、準安定β型とも称されるものであって、α+β型に比してβ安定化元素が多く、α安定化元素が少ない。β型では、残留β相中に微細な粒でα相が分散して生成しており、従って、β型においてもその表面にはα相とβ相とがまだら模様となって存在している。β型としては、例えば、Ti−15V−3Cr−3Sn−3Alや、Ti−3Al−8V−6Cr−4Zr−4Moや、Ti−10V−2Fe−3Al等があるが、特に、冷間加工性に優れていることからTi−15V−3Cr−3Sn−3Alが好ましい。
ガイドフレーム3は、竿体5の外周面に取り付けるための取付部32と、該取付部32から上側に向かって即ち竿体5から径方向外側に離れるように立ち上がって、竿体5から所定距離離れた位置でガイドリング2を保持するフレーム本体部とを備えている。そして、フレーム本体部は、ガイドリング2を保持する枠部30と、枠部30と取付部32とを連結する支持脚部31とを備えている。
フレーム本体部は、先端側(上側)の枠部30と基端側(下側)の支持脚部31とからなる。枠部30は、その内側にガイドリング2を保持するための部分であってフレーム本体部の先端側の領域を構成しており、所定の中心角θを有する円弧状に形成されている。枠部30は、中空状の金属線材34をガイドリング2の外周面に沿って曲げ加工することによって下側に開口したC字状に形成されており、従って、枠部30は、その全体が中空部である。枠部30はガイドリング2に対応したサイズ、形状となっている。枠部30の形状はガイドリング2の形状によって異なり、本実施形態では円形のガイドリング2を使用しているため枠部30もそれに対応して円弧状であるが、楕円形のガイドリング2を使用する場合には枠部30もそれに対応して楕円弧状となる。枠部30は、ガイドリング2の全周のうち上側所定範囲のみに当接してガイドリング2の外周面を支持する。枠部30はガイドリング2の所定角度範囲を周回するがその中心角θは180度近傍の角度であることが好ましく、150度〜240度であることが好ましい。本実施形態において枠部30の中心角θはガイドリング2の半周未満即ち180度未満であり、150度以上180度未満が好ましく、160度〜170度がより好ましい。このように枠部30の中心角θ、即ち、ガイドフレーム3がガイドリング2の外周面に当接する角度範囲が180度未満であると、支持脚部31が左右外側に膨らんだ形状となりやすく糸絡み防止に有利である。そのため、枠部30はガイドリング2の半周よりも僅かに短い角度範囲を周回するように構成されることが好ましい。
支持脚部31は、枠部30と取付部32との間に位置して枠部30と取付部32とを連結している。上述したフレーム本体部の根元部33は、支持脚部31の根元部33(下端部)である。従って、支持脚部31は、その大部分を占める上部が中空部であり、接合部36及び根元部33を含む下部が中実部である。支持脚部31は、左右に二本並んだ二本足の構成であって、左右対称形状とされている。即ち、左右一対の支持脚部31は、枠部30の両端部から下方に向けてそれぞれ延びている。左右一対の支持脚部31は、それぞれ枠部30の両端部から左右方向外側に膨らむようにして下方に延びて、その後、互いに接近するように、即ち、互いの間隔を狭くするように左右方向の内側に向けて延びていて、下端部においては、互いに当接あるいは若干の隙間を介して接近した状態となっている。左右の支持脚部31がそれぞれ左右方向の外側に膨らんだ形状となっていることから、両支持脚部31間の最大離間距離W1は枠部30の内周面の直径D(枠部30の内周面の半径の二倍)よりも大きい。図3に枠部30の内周面を延長した仮想円52を二点鎖線で示しているが、この仮想円52の直径Dよりも両支持脚部31間の最大離間距離W1は大きい。また、本実施形態では、左右一対の支持脚部31は、下端部において当接せずに若干の隙間を介して接近した状態にあり、左右一対の支持脚部31の下端部同士の間の離間間隔W2は、1mm以下、具体的には0.5〜1mmとすることが好ましい。但し、左右一対の支持脚部31が下端部において互いに当接していてもよい。
取付部32は、フレーム本体部の根元部33と共に中実部であって中実状の金属線材35から構成されている。中実状の金属線材35は一本である。図5にも示しているように、その一本の中実状の金属線材35が取付部32の後端部において左右に二つ折りに折り返されて中実部が構成されている。従って、一本の中実状の金属線材35の両端部35aは何れも前側に位置していて、その両端部35aが、中空状の金属線材34の両端部に接合するための一対の接合用挿入部となっている。
上述のように、枠部30は下方に開口したC字状であって、支持脚部31は左右一対の二本足の構成であって左右に離間している。また、枠部30はガイドリング2の外周面の上側所定角度領域のみに当接して支持していて、ガイドリング2の外周面のうち下側所定角度領域はガイドフレーム3には当接せず支持されていない。そこで、ガイドフレーム3を補強すると共にガイドフレーム3によるガイドリング2の保持を補完すべく、ガイドリング2の下側の位置にブリッジパーツ4が設けられている。
2 ガイドリング
3 ガイドフレーム
4 ブリッジパーツ
5 竿体
6 巻糸
7 筒状体
20 周溝
21 金属板
22 一端部(後端部)
23 他端部(前端部)
30 枠部
31 支持脚部
32 取付部
33 根元部
34 中空状の金属線材
35 中実状の金属線材(中実状の金属部材)
35a 端部(接合用挿入部)
36 接合部
37 切欠部
38 凹面部
40 補填部
41 連結部
42 上面
43a 円弧状部(下面)
43b 曲面部(下面)
44 側面
50 ガイドリングの中心線
51 竿体の中心線
52 枠部の内周面の仮想円
53 仮想直線
54 仮想直線が仮想円と接する接点
70 固定孔
71 突部
P 離反点
θ 枠部の中心角
Claims (7)
- 釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームとを備えた釣糸ガイドであって、
ガイドフレームは、ガイドリングを保持する枠部と、竿体に取り付けるための取付部と、枠部と取付部とを連結する支持脚部とを備え、
支持脚部の根元部は中実状の金属部材から構成され、該中実状の部分よりも先端側のガイドフレームの部分は中空状の金属線材から構成され、中実状の金属部材と中空状の金属線材とが接合一体化されていることを特徴とする釣糸ガイド。 - 取付部は、支持脚部の根元部と共に前記中実状の金属部材から構成されている請求項1記載の釣糸ガイド。
- 中実状の金属部材は、左右一対の接合用挿入部を備え、該一対の接合用挿入部がそれぞれ中空状の金属線材の両端部に挿入された状態で接合されている請求項2記載の釣糸ガイド。
- 中実状の金属部材は、中空状の金属線材の内径に対応した外径を有する中実状の金属線材から構成され、該中実状の金属線材は二つ折りの状態であって且つその両端部が左右一対の接合用挿入部として中空状の金属線材の両端部に挿入されている請求項3記載の釣糸ガイド。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の釣糸ガイドを備えていることを特徴とする釣竿。
- ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームであって、
ガイドリングを保持する枠部と、竿体に取り付けるための取付部と、枠部と取付部とを連結する支持脚部とを備え、
支持脚部の根元部は中実状の金属部材から構成され、該中実状の部分よりも先端側の部分は中空状の金属線材から構成され、中実状の金属部材と中空状の金属線材とが接合一体化されていることを特徴とする釣糸ガイドのガイドフレーム。 - 釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームと、竿体の外周面に固定又は遊動自在に装着される筒状体とを備えた釣糸ガイドであって、
ガイドフレームは、ガイドリングを保持する枠部と、筒状体に取り付けるための取付部と、枠部と取付部とを連結する支持脚部とを備え、
支持脚部の根元部は中実状の金属部材から構成され、該中実状の部分よりも先端側のガイドフレームの部分は中空状の金属線材から構成され、中実状の金属部材と中空状の金属線材とが接合一体化されていることを特徴とする釣糸ガイド。
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2015
- 2015-08-18 JP JP2015160838A patent/JP6557091B2/ja active Active
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