JP4015580B2 - 返しを有する固定具 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
基盤上に物を取り付けるための固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、振動を有する器物に部品等を接合する場合に振動によってゆるみが生じないための様々なネジ、鋲等が発明考案されてきた。振動に伴ってネジをゆるませないための一例に、雄ネジの一部を切り欠いて雌ねじに食い込ませ逆回転を防ごうとするもの、一つは雄ネジに二重の山を形成して弾力を持たせ、雌ネジとの密着性を高めることで逆回転を防ごうとするもの等が挙げられる。しかしながら、ネジである以上逆方向の回転を完全に防ぐことには無理があり、十分な効果を上げてこなかった。
【0003】
【特許文献1】
公開実用新案公報昭61−193215
前記ネジの逆回転を防止する物に対し、クリップ・鋲等によって前後から押さえ込みことで接合を図ろうとする物がある。公開実用新案公報昭61−193215に示された考案は「固定部を有する軸?と、その軸?の先端に一体に設けられて弾性的に拡張する上下2つの係止鉤とよりなり、上下係止鉤は取り付け孔内壁に保有弾力に抗して逆止的に掛着するV字形を呈し、下部係止鉤は上部係止鉤のV字部の途中より分岐して取り付け孔の出口側板面係止するよう左右両即にV字形を呈して一体成形してなることを特徴とする」クリップである。
【0004】
上記考案の目的は弾圧的に作用するようにクリップ力を高め、がたつきのないクリップを提供すること、又、周方向の遊動を無くし抜脱の恐れのないクリップを提供することにある。当該考案の係止鉤は本願発明に於ける返しと似ている面があるが取り付け孔内壁に接する係止鉤は「上部の係止鉤3は取り付け孔7内に嵌入されると内側へ押しすぼめられるため、下部係止鉤4は分岐点8を支点に矢印イの方向に拡開する力を生じる。」という記載があり、取り付け孔内壁に係止鉤が食い込んで係止するものではない。「下部係止鉤は上部係止鉤のV字部の途中より分岐」するなど、構成も複雑である。
【0005】
前記考案の明細書中(作用及び効果)の記載によれば前述の通り、「分岐点8を支点に矢印イの方向に拡開する力を生じ」下部係止鉤4の先端は4bベースプレート5の下面5’を下から上向きに押圧することになっている。前記考案第1図及び2図に於いて矢印イの方向に向う力を生じさせるためには、係止鉤3を本体中心軸方向に向かってすぼめる力を加える必要がある。図2の如く取り付け孔7に嵌入した状態で新たな力を加えるということは本体クリップを横にずらした場合のみであり、その場合片側が締め付けられると反対側は緩めるような力を発揮することになる。
【0006】
又、係止鉤4がすぼめられた状態から周方向に拡張するのは開始鉤の先端4bが取り付け孔7から抜け出した時点からであり、前記拡張によってベースプレート5と被取り付け物6を締結するものとは思われない。そうしてみると、前記考案は取り付け孔中でのがたつきを無くして安定した取り付け状態を維持するためのものであって、強い力でベースプレート5と被取り付け物6を締結するものではないと思われる。基盤上に取り付け物を確実に固定できる振動によってゆるみの生じない固定具が望まれる。
【0007】
【特許文献2】
特開平9−79238
特開平9−79238に示された発明は「複数枚の板材を締結するリベットにおいて、先端に鍔部を有する筒部と、前記筒部の先端部で延出し対向する第1の支持部と第2の支持部と、弾性を有する前記第1の支持部と第2の支持部に設けた前記筒部の内側にやや突出する第1の凸部と第2の凸部と、前記第1の支持部と第2の支持部を連結する弾性を有する連結部と、前記連結部の両端には前記板材を係止する第1の係止部と第2の係止部を具備することを特徴とするリベット。」である。
【0008】
前記発明によれば、基盤と取り付け物を締結するための強い力が得られ、接合が確実に行われる。支持部及び連結部が弾性を有していることから第1の支持部と第2の支持部を押し広げ係止部を作用させるためには前記第1の支持部と第2の支持部を押し広げるための芯部を第1の凸部と第2の凸部の間に挿入したままにして、固定する必要があり、部品が複数となり、構成も複雑である。単純な構成で安価に製造でき、基盤上に素材を確実に接合でき、振動によってゆるみの生じない固定具が望まれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
単純な構成で安価に製造でき、基盤上に取り付け物を確実に固定でき、振動によってゆるみの生じない固定具を提供すること。
【0010】
【課題を解決するための手段】
単一の硬質弾性板体による固定具において、本体胴部の上端が左右に分かれて前後に曲折した固定部と、前記本体胴部の左右両側のそれぞれに斜め下方に向かう複数の切れ込みを入れて前後に曲折起立させた揺動可能で鋭利な返しを設け、前記本体胴部の下端に侵入部先端を備えた固定具であり、基盤上に取り付け物を裁置し、その上から前記侵入部を打ち込み、前記固定部によって前記取り付け物を前記基盤に押圧し、前記固定部が有する弾性によって、打ち込んだ前記本体胴部を引き戻す力を発揮させ、前記基盤が軟質の場合において、前記「返しが」前記本体胴部が挿入される孔の内にあるときは、孔の側面に食い込み、前記「返し」が孔の外に出たときは該孔の外に出た「返し」が外壁に掛着し、前記基盤が硬質であり孔の内壁側面にネジ山状の溝が切ってある場合には、当該溝に前記「返し」が掛着し、内壁が平滑であった場合には貫通して孔の外に出た「返し」が外壁に掛着し、前記「返し」を前記基盤に食い込ませるか掛着することで、前記基盤上に前記取り付け物を取り付け可能としたことを特徴とする返しを有する固定具を供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は実施例1の斜視図であり、硬質の棒状体で構成された本体胴部1の上端に固定部2を構成し、下端を侵入部先端3とし、当該先端もしくは本体胴部1に返し4を形成した固定具である。
【0012】
図2は実施例1の作用図である。図Aは基盤5上に取り付け物6を裁置し、その上から前記侵入部先端3を打ち込んで固定部2によってを前記取り付け物6を基盤5に押圧した状態を表している。当該図Aは取り付け物6及び固定部2が弾性を発揮し、固定部2のゆがみ20と取り付け物物6のゆがみ60が生じた例である。図Bは前記取り付け物6と前記固定部2の弾性によって、図Aに於ける前記固定部2と取り付け物6が形状を復元して前記基盤5に打ち込んだ前記本体胴部1を引き戻し、前記返し4を前記基盤5に食い込ませることで、前記基盤上5に前記取り付け物6を取り付けた状態を表している。
【0013】
図3は実施例2の斜視図であり、弾性を有する硬質の棒状体で構成された本体胴部1の上端に固定部2を構成し、下端を侵入部先端3とし、当該侵入部先端3もしくは本体胴部1に返し4を形成した返しを有する固定具である。固定部2はその中央である本体胴部最上端11との接点から曲折して下方に向かい、本体胴部最上端11と固定部の最下端21とを結ぶ線と、胴部の中心線が形成する屈折角7が鋭角をなす。
【0014】
図4は実施例2の使用状態を示す断面図である。基盤5上に取り付け物6を裁置し、その上から前記侵入部先端3を打ち込むと、一旦、両横に引き延ばされた固定部2が元の形状を復元することで、基盤5内に侵入した本体胴部1を引き戻し、返し4は基板内部で開くように力を発揮し、返し4を基板に食い込ませて固定を確実なものにする。
【0015】
図5は実施例2における異なる使用状態の断面図である。基盤5が硬質であり、基板の穴50が設けられ穴の側壁にネジ状の溝51が形成されている。基盤5上に取り付け物6を裁置し、その上から前記侵入部先端3を打ち込むと、一旦、左右に引き延ばされた固定部2が元の形状を復元することで、基盤5内に侵入した本体胴部1を引き戻し、返し4の先端がネジ状の溝51に掛着する。基板5が硬質であっても穴50の側壁にネジ状の溝51を形成することで、柔軟性あるいは可塑性を有している基板5に使用する本願返しを有する固定具の使用が可能となる。
【0016】
図6は返し4の先端部の様々な形状を表した斜視図である。図Aは先端部A41を持つ返し4のの斜視図であり、もっとも一般的に使用され、基板に先端A41を食い込ませ易い。図Bは先端部B42を持つ返し4のの斜視図であり、先端部42は先端A41よりも鈍化しており、基板5が柔軟性あるいは可塑性に富んでいる場合に使用される。図Cは先端部C43を持つ返し4のの斜視図であり、先端部B42よりも先端部が更に鈍化している。基板5が更に柔軟性あるいは可塑性に富んでいる場合や、穴の外に突出すること等に対する安全上の配慮等から使用される。
【0017】
図7は実施例3の斜視図であり、弾性を有する硬質の板状体で構成された本体胴部1の上端を屈折させて屈折部A71を形成し、屈折部A71の上部を固定部2とし、屈折部A71の下部を本体胴部B10とし、下端を侵入部先端3とする。当該先端もしくは本体胴部B10に返し4を形成した固定具の例である。
【0018】
ここでは、実施上の具体策として前記本体胴部B10を鋼板とし、前記固定部2を前記本体胴部B10である鋼板の一端を屈折部A71で曲折させることで形成し、このことで生じる屈折角7が鋭角であるか、当該固定部2の先端を下方に屈折あるいは下方向に突起させて、本体胴部1の中心軸と、前記本体胴部1の最上端11と前記固定部2の最下端を結ぶ線によって形成される角である屈折角7が鋭角である固定具とし、基板内に打ち込むか挿入した際に固定部2にゆがみを生じさせ、当該ゆがみを元に戻そうとして前記本体胴部B10を引き戻す力を与えた固定具を提示する。
【0019】
また、本体胴部B10に切り込み8を形成することで屈折部B72より屈折可能とし、切り込み部81の先端を本体胴部B10から引き離して立ち上げ、返し4とし、上端部は複数に分割して屈折部A71で前後方向に曲折させ、固定部2とする固定具を提示する。鋼板を使用することで本体胴部B10の上端部を曲折し固定部2が形成しやすく、固定部2の弾性により本体胴部B10を引き戻す力も得やすい、かさばらずに扱いやすい固定具が実現する。
【0020】
図8は実施例4の斜視図である。実施上の具体策として、前記本体胴部B10を鋼板とし、当該本体胴部B10の側端部に斜め下方に向かう複数の切れ込み8を入れ、当該複数の切れ込み8よって生じた複数の鋭角を有する切り込み部81を本体胴部B10の元の位置から離れるように前後方向に曲折させて複数の返し4を形成した固定具を提示した例である。返し4を多数設けることが可能であり、そのことで基板5への係止力が高まり、固定を確実なものにすることができる。
【0021】
図9は実施例4の使用の状態を示す一部断面を含む斜視図である。基板5及び取り付け物6に本願固定具を打ち込むと固定部2が横方向に押し広げられ、本体胴部B10が基板5及び取り付け物6内に侵入する。ついで、固定部2が形状を復元しようとして本体胴部B10を引き戻すと返し4の先端は基板5あるいは取り付け物6に刺さることで基板5に取り付け物6を固定する。返しの数4が複数であることから返し4の先端にかかる力を分散させることが可能で固定能力を高めることができる。
【0022】
図10は実施例4の使用状態の異なる場合の一部断面を含む斜視図である。基盤5が硬質であり、基板の穴50が設けられている。基盤5上に取り付け物6を裁置し、その上から前記侵入部先端3を打ち込むと、基板5が硬質であることから返し4の先端は基板の穴50の側壁には刺さることも掛着することも出来ず、開けない状態の返し44として基板の穴50の内部に留まる。
【0023】
本体胴部B10が基板5を貫通し、穴50の外に出た状態で返し4は本体胴部B10から離れるように拡がる。一旦、左右に引き延ばされた固定部2が元の形状を復元することで、基盤5内に侵入した本体胴部10を引き戻すと穴50の外の返し4は変形しながら、外で開いた状態の返し45となって前記引き戻すことを阻止する。以上のことで取り付け物6は基板5に固定され、柔軟性あるいは可塑性を有している基板5に使用するための本願返しを有する固定具が硬質の基板に対しても使用可能となる。
【0024】
図11は実施例5の斜視図であり、実施上の具体策として、前記本体胴部B10を鋼板で形成し、当該本体胴部B10に縦方向の折り目を設け屈折部C73とした固定具を提示したものである。本体胴部B10の上端部を屈折部A71で外側に折り返し、固定部2とする。本体胴部B10のの側部に返し4を形成する。その効果に実施例4との大きな差異はないが前記本体胴部B10に使用する鋼板が薄いものであっても横方向への曲げ強度を強くすることができる。
【0025】
図12は実施例6の斜視図であり、実施上の具体策として、前記本体胴部B10を鋼板とし、当該鋼板の中央部で二つ折りにし、屈折部D74を形成して前記鋼板の中央部を侵入部先端3とした本体胴部B10が2枚合わせになった返しを有する固定具の例を提示したものである。実施例3とその効果に大きな差異はないが二枚の本体胴部B10が左右方向への弾力を有しているため、本体胴部B10を基板あるいは取り付け物の有する穴に挿入した際、本体胴部B10が穴の側壁に圧着して安定する。返し4も左右方向への弾力を有するため、穴の径に多少の不揃いがあっても上記弾性がこれを解消する。
【0026】
図13は実施例7の斜視図であり、実施上の具体策として、前記本体胴部B10を鋼板とし、固定部2の側面2カ所で折り返して屈折部E75とし、本体胴部が2枚合わせになった返しを有する固定具を提示したものである。実施例4とその効果に大きな差異はないが二枚の本体胴部B10が2枚合わせで左右方向への弾力を有しているため、本体胴部B10に複数の返しを設けた場合、実施例4に比べ、返し4の数を2倍にして形成可能であり、ほぼ2倍の係止力が生じる。基板の材質にもろさがあるような場合に返し4にかかる力を分散する効果が高まる。
【0027】
図14は実施例8の斜視図であり、前記本体胴部B10が一枚の鋼板であって、上下それぞれの先端である侵入部先端3と侵入部先端B31から本体胴部B10の上下の中央方向に向かって返し4を設けた返しを有する固定具の例である。上下をほぼ対照形として形成可能であるため、上下の区別なく使用可能であり、使用に当たっての利便性が高い。なお「ほぼ対照形」の語意は似た形状を意味し、厳密な意味での対照形を意味するものではない。
【0028】
図15は実施例8の使用の状態を示す一部断面を含む斜視図である。基板5に取り付け物6を裁置し、本願固定具を打ち込むと下部に位置する返し4は基板5及び取り付け物6に侵入し、上部に位置する返しB40は取り付け物6に突き刺さり、多少周囲の取り付け物6を傷つけながら横方向に押し広げらる。返しB40は本体胴部B10を侵入部先端Bに向かって引き戻すように弾力を発揮して固定部としての役割を果たし、基板5に取り付け物6を固定する。以上により、上下の区別のない返しを有する固定具が実現できる。
【0029】
【発明の効果】
単一の硬質弾性板体による固定具において、本体胴部の上端が左右に分かれて前後に曲折した固定部と、前記本体胴部の左右両側のそれぞれに斜め下方に向かう複数の切れ込みを入れて前後に曲折起立させた揺動可能で鋭利な返しを設け、前記本体胴部の下端に侵入部先端を備えた固定具であり、基盤上に取り付け物を裁置し、その上から前記侵入部を打ち込み、前記固定部によって前記取り付け物を前記基盤に押圧し、前記固定部が有する弾性によって、打ち込んだ前記本体胴部を引き戻す力を発揮させ、前記基盤が軟質の場合において、前記「返しが」前記本体胴部が挿入される孔の内にあるときは、孔の側面に食い込み、前記「返し」が孔の外に出たときは該孔の外に出た「返し」が外壁に掛着し、前記基盤が硬質であり孔の内壁側面にネジ山状の溝が切ってある場合には、当該溝に前記「返し」が掛着し、内壁が平滑であった場合には貫通して孔の外に出た「返し」が外壁に掛着し、前記「返し」を前記基盤に食い込ませるか掛着することで、前記基盤上に前記取り付け物を取り付け可能としたことを特徴とする返しを有する固定具であるため次の効果を奏する。
【0030】
非常に単純な構成で安価に製造でき、基盤上に取り付け物を確実に接合でき、振動によってゆるみの生じない固定具を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の斜視図である。
【図2】 実施例1の作用図である。
【図3】 実施例2の斜視図である。
【図4】 実施例2の使用状態を示す断面図である。
【図5】 実施例2における異なる使用状態の断面図である。
【図6】 返しの先端部の形状を表した斜視図である。
【図7】 実施例3の斜視図である。
【図8】 実施例4の斜視図である。
【図9】 実施例4の使用の状態を示す一部断面を含む斜視図である。
【図10】 実施例4の異なる使用状態の一部断面を含む斜視図である。
【図11】 実施例5の斜視図である。
【図12】 実施例6の斜視図である。
【図13】 実施例7の斜視図である。
【図14】 実施例8の斜視図である。
【図15】 実施例8の使用の状態を示す一部断面を含む斜視図である。
【符号の説明】
1 本体胴部
10 胴部B
11 本体胴部最上端
2 固定部
20 固定部のゆがみ
3 侵入部先端
31 侵入部先端B
4 返し
40 返しB
41 先端部A
42 先端部B
43 先端部C
44 開けない状態の返し
45 外で開いた状態の返し
5 基盤
50 基板の穴
51 溝
6 取り付け物
60 取り付け物のゆがみ
7 屈折角
71 屈折部A
72 屈折部B
73 屈折部C
74 屈折部D
75 屈折部E
8 切り込み
81 切り込み部
Claims (1)
- 単一の硬質弾性板体による固定具において、本体胴部の上端が左右に分かれて前後に曲折した固定部と、前記本体胴部の左右両側のそれぞれに斜め下方に向かう複数の切れ込みを入れて前後に曲折起立させた揺動可能で鋭利な返しを設け、前記本体胴部の下端に侵入部先端を備えた固定具であり、基盤上に取り付け物を裁置し、その上から前記侵入部を打ち込み、前記固定部によって前記取り付け物を前記基盤に押圧し、前記固定部が有する弾性によって、打ち込んだ前記本体胴部を引き戻す力を発揮させ、前記基盤が軟質の場合において、前記「返しが」前記本体胴部が挿入される孔の内にあるときは、孔の側面に食い込み、前記「返し」が孔の外に出たときは該孔の外に出た「返し」が外壁に掛着し、前記基盤が硬質であり孔の内壁側面にネジ山状の溝が切ってある場合には、当該溝に前記「返し」が掛着し、内壁が平滑であった場合には貫通して孔の外に出た「返し」が外壁に掛着し、前記「返し」を前記基盤に食い込ませるか掛着することで、前記基盤上に前記取り付け物を取り付け可能としたことを特徴とする返しを有する固定具。
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