JP2007009659A - 壁パネル、そのアンカー及びその取付方法 - Google Patents
壁パネル、そのアンカー及びその取付方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】埋設アンカー20は、挿通孔23を備え壁パネル10の内部に挿入される係止部材21と、挿通孔23に壁パネル10の内部で挿通されるアンカー棒29とを含み構成され、該係止部材21には、弾性部材26が装着されている。この弾性部材26は、弾性的に広がりながらアンカー棒29を挿通させる掴持孔27を備え、該挿通後は少なくても2方向からアンカー棒29を弾性的に掴持するように構成されている。この係止部材21は、内面に雌ネジが形成され且つ挿通孔23が径方向に貫通した筒状の部材であって、弾性部材26は、係止部材21の内部に挿入されている。
【選択図】 図1
Description
(i)図1〜図3に示す長方形の断面形状をした掴持孔27を備えた弾性部材26による掴持や、図5(b)に示すスリット43を備えた弾性部材42による掴持等、対向する2方向からの掴持。
(ii)図5(a)に示す円形の断面形状をした掴持孔41を備えた弾性部材40による掴持等、該掴持孔41の全周にわたる全方向からの掴持。
(iii)三角形の断面形状をした掴持孔を備えた弾性部材による3方向からの掴持や、四角形の断面形状をした掴持孔を備えた弾性部材による4方向からの掴持等、多方向からの掴持。
(A)図5(i)、図5(j)或いは図7(a)に示す弾性部材56、58、66の場合のように、前記弾性部材を、アンカー棒の長さ方向と直交する方向へ撓ませる形態。
(B)図8に示す弾性部材72のように、前記孔又はスリットの周囲に切り込みを設け、前記弾性部材を、アンカー棒の長さ方向へ撓ませる形態。
(a)前記係止部材は、雄ネジを備えた外部部材を装着するための雌ネジを備えたもの。
(b)前記係止部材は、雌ネジを備えた外部部材を装着するための雄ネジを備えたもの。
(c)前記係止部材は、嵌合凸部を備えた外部部材を装着するための嵌合凹部を備えたもの。
(d)前記係止部材は、嵌合凹部を備えた外部部材を装着するための嵌合凸部を備えたもの。
(ア)前記係止部材は、内面に雌ネジが形成され且つ前記挿通孔が径方向に貫通した筒状の部材であって、前記弾性部材は、前記係止部材の内部に挿入されたもの。
(イ)前記係止部材は、内面に雌ネジが形成され且つ前記挿通孔が径方向に貫通した筒状又は有底筒状の部材であって、前記弾性部材は、前記係止部材の外周部に取り付けられたもの。
(ウ)前記係止部材は、雄ネジが形成された棒状の基端部と、前記挿通孔が径方向に貫通し且つ先端側の端面が開口した有底筒状の先端部とからなり、前記弾性部材は、前記先端部の内部に挿入されたもの。
(エ)前記係止部材は、雄ネジが形成された棒状の基端部と、前記挿通孔が枠内に形成された枠状の先端部とからなり、前記弾性部材は前記先端部に取り付けられたもの。
(1)まず、弾性部材26を装着孔24に押し込み、該弾性部材26を係止部材21の内部に装着する。
(2)次に、該係止部材21を壁パネル10の裏面孔12に挿入する。
(3)その後、小口面孔17にアンカー棒29を挿入し、壁パネル10の内部で、アンカー棒29を係止部材21の挿通孔23に挿通させるとともに弾性部材26の掴持孔27に挿通させ、埋設アンカー20を組み立てる。なお、このとき、所定長さの個所にストッパーのついた押し込み治具(図示略)を使いアンカー棒29を小口面孔17に挿入すれば、簡単に該所定長さ分だけ押し込むことができ、その後は該ストッパーが当るため押し込み過ぎることはない。
(4)その後、該埋設アンカー20に、外部金物31をボルト36で緩く止め仮止めする。
(5)その後、壁パネル10を、建物躯体8と当接する所定の取付位置にまで移動させる。
(6)最後に、外部金物31と裏面11との間にフランジ9を挟み込み、仮止めしていたボルト36をしっかりと締め付け、取付を完了させる。
(変更例1)図5(a)に示す弾性部材40は、長方形板状の形状をしており、直径がアンカー棒29の直径より小さい円形の断面形状をした掴持孔41を備えている。この掴持孔41の直径は、アンカー棒29の直径の0.6〜0.8倍となっている。よって、本変更例1では、アンカー棒29は、掴持孔41への挿通後は掴持孔41の全周にわたる全方向から弾性的に掴持される。
(変更例15)図7(b)に示す弾性部材70は、一端に係止部材の外周面に引っ掛かるストッパー70aを備えた円筒状の部材であって、その筒孔71は、直径がアンカー棒29の直径より小さい円形の断面形状をしている。
(変更例16)図8(a)に示す弾性部材72は、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂等からなる長方形の薄板状の部材であって、直径がアンカー棒29の直径より小さい円形の断面形状をした掴持孔73を備えている。そして、この掴持孔73の周囲には、切り込み74が、該掴持孔73の中心から弾性部材72の角部に向かって2〜4本設けられている。この掴持孔73の直径は、アンカー棒29の直径の0.7〜0.95倍となっている。また、この弾性部材72の厚さは、0.1mm〜0.8mmとなっており、該切り込み74の長さは2〜4mmとなっている。この弾性部材72の板バネ係数は、0.5〜3.5N/mmであることが好ましく、1.0〜2.1N/mmであることがより好ましい。本変更例16においては、このように切り込み74があるため、アンカー棒29を挿通させ易い他、該挿通後は図8(b)に示すように、切り込み74の周辺部分がアンカー棒29の長さ方向へ撓み曲げられた状態でアンカー棒29に当接するため、接触面積が増しアンカー棒29が更にずれ難くなる。なお、このとき、アンカー棒29は、掴持孔73の全周にわたる全方向から掴持されるといってもよいし、該切り込み74によって分けれた各方向から掴持されるといってもよい。
11 裏面
12 裏面孔
16 小口面
17 小口面孔
20 埋設アンカー
21 係止部材
23 挿通孔
26 弾性部材
27 掴持孔(孔又はスリット)
29 アンカー棒
Claims (5)
- 裏面に開口した裏面孔に、弾性部材を装着した係止部材が挿入され、小口面に開口し且つ前記裏面孔に連通した小口面孔にアンカー棒が挿入され、内部で、前記係止部材が備える挿通孔、及び前記弾性部材が備える孔又はスリットに前記アンカー棒が挿通され、前記弾性部材に前記アンカー棒が少なくとも2方向から弾性的に掴持された壁パネル。
- 挿通孔を備え壁パネルの内部に挿入される係止部材と、前記挿通孔に前記壁パネルの内部で挿通されるアンカー棒とを含む埋設アンカーにおいて、
弾性的に広がりながら前記アンカー棒を挿通させる孔又はスリットを備え、該挿通後は少なくても2方向から前記アンカー棒を弾性的に掴持する弾性部材を、前記係止部材に装着したことを特徴とする壁パネルの埋設アンカー。 - 前記係止部材は、内面に雌ネジが形成され且つ前記挿通孔が径方向に貫通した筒状の部材であって、前記弾性部材は、前記係止部材の内部に挿入された請求項1又は2記載の壁パネル又は壁パネルの埋設アンカー。
- 前記係止部材は、内面に雌ネジが形成され且つ前記挿通孔が径方向に貫通した筒状又は有底筒状の部材であって、前記弾性部材は、前記係止部材の外周部に取り付けられた請求項1又は2記載の壁パネル又は壁パネルの埋設アンカー。
- 弾性的に広がる孔又はスリットを備えた弾性部材を埋設アンカーの係止部材に装着し、前記係止部材を壁パネルの裏面に開口した裏面孔に挿入し、前記埋設アンカーのアンカー棒を前記壁パネルの小口面に開口し且つ前記裏面孔に連通した小口面孔に挿入し、前記壁パネルの内部で、前記アンカー棒を、前記係止部材が備える挿通孔に挿通させるとともに前記弾性部材の孔又はスリットに挿通させる壁パネルへの埋設アンカーの取付方法。
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