JP2017147980A - コンバイン - Google Patents

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一実 五島
和哉 奥村
Kazuya Okumura
和哉 奥村
岩本 浩
Hiroshi Iwamoto
岩本  浩
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Abstract

【課題】操縦部への乗降が容易で、作業時に障害とならず、なおかつ付加価値の高いステップ部を備えるコンバインを提供すること。
【解決手段】コンバイン(100)は、機体の左右一側に設けられた操縦部(6)と、操縦部(6)のフロア(64)下方に形成された空間(600)に臨むように、操縦部(6)側の機体側面に形成された開口部(601)と、操縦部(6)へ乗降するステップ部(65)とを備える。ステップ部(65)は、機体側に収納される収納位置と、機体の外方に張り出す使用位置とに位置切換自在に構成され、収納位置では開口部(601)を閉塞する。
【選択図】図8

Description

本発明は、コンバインに関する。
従来、例えば、操縦部の外側に、起伏自在とした可動式のステップ部を設け、操縦部内からステップ部の起伏操作を行えるようにした乗用型のコンバインが知られている(例えば、特許文献1を参照)。かかるコンバインでは、操縦部への乗降が容易になるとともに、ステップ部を起立させた場合、ステップ部が作業時の障害になるおそれがない。
特開平11−103644号公報
しかしながら、上述した従来の可動式のステップ部は、例えばステップ部を起こした場合の収納位置においても、機体外方への張り出し量が十分に抑えられているとは言えないものであった。また、コンバインにおける可動式のステップ部には、単に起伏するだけにとどまらず、さらなる付加価値が求められるところである。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操縦部への乗降が容易で、作業時に障害とならず、なおかつ付加価値の高いステップ部を備えるコンバインを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のコンバイン(100)は、機体の左右一側に設けられた操縦部(6)と、前記操縦部(6)のフロア(64)下方に形成された空間(600)に臨むように、前記操縦部(6)側の機体側面に形成された開口部(601)と、前記操縦部(6)へ乗降するステップ部(65)とを備え、前記ステップ部(65)は、前記機体側に収納される収納位置と、前記機体の外方に張り出す使用位置とに位置切換自在に構成され、前記収納位置では前記開口部(601)を閉塞することを特徴とする。
請求項2に記載のコンバイン(100)は、請求項1に記載のコンバイン(100)において、前記ステップ部(65)は、相対的に上下に位置する複数の踏板(651,652)と、各前記踏板(651,652)の長手側両端部を連結する一対の側板(653)とを備え、前記収納位置では、前記複数の踏板(651,652)により前記開口部(601)を閉塞することを特徴とする。
請求項3に記載のコンバイン(100)は、請求項2に記載のコンバイン(100)において、前記複数の踏板(651,652)のうち、前記収納位置で上側に位置する踏板(651)の前縁には、フランジ(656)が突出状に連接されていることを特徴とする。
請求項4に記載のコンバイン(100)は、請求項2または3に記載のコンバイン(100)において、前記操縦部(6)のフロア(64)下方に形成された前記空間(600)にバッテリ(70)が収納されており、前記ステップ部(65)が前記使用位置にある場合、前記開口部(601)から作業者が腕を差し入れて前記バッテリ(70)のメンテナンスを可能としたことを特徴とする。
請求項5に記載のコンバイン(100)は、請求項2〜4のいずれか一つに記載のコンバイン(100)において、前記複数の踏板(651,652)は、相対的に上下に位置する第1の踏板(651)および第2の踏板(652)であり、前記側板(653)の長手側両端部にそれぞれ互いに離反する方向に延在する第1の延在部(653a)および第2の延在部(653b)に前記第1の踏板(651)および前記第2の踏板(652)が連結され、前記ステップ部(65)は、前記使用位置では、前記側板(653)が前記機体に対して斜め下側外方に延在し、前記第1の踏板(651)および前記第2の踏板(652)がそれぞれ水平方向に互いに平行となるとともに、前記第1の踏板(651)が下側に、前記第2の踏板(652)が上側に位置する姿勢をとる一方、前記収納位置では、前記側板(653)が前記空間(600)内に引き込まれ、前記第1の踏板(651)が前記空間(600)の奥側下部に、前記第2の踏板(652)が手前側上部に位置する姿勢をとることを特徴とする。
請求項6に記載のコンバイン(100)は、請求項5に記載のコンバイン(100)において、前記ステップ部(65)の回動操作を行うステップ操作具(90)が前記操縦部(6)に設けられており、前記ステップ部(65)は、前記側板(653)の前記第2の延在部(653b)に連接され、機体進行方向に平行に設けられた軸体(657)が挿通される軸孔(654)が形成された作用部(653c)を有し、前記作用部(653c)には、前記軸孔(654)に近接して、一端が前記ステップ操作具(90)に連結された線条連結部材(91)の他端が連結される連結孔(655)が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載のコンバイン(100)は、請求項5または6に記載のコンバイン(100)において、原動機部(81)に冷却風を導入するために、前記操縦部(6)側の前記機体側面に形成された導風口を覆うカバー体(85)を備え、前記ステップ部(65)の前記使用位置において、前記第1の踏板(651)は、前記カバー体(85)よりも外方へ突出し、前記第2の踏板(652)は、前記開口部(601)を跨ぐように位置することを特徴とする。
請求項8に記載のコンバイン(100)は、請求項5〜7のいずれか一つに記載のコンバイン(100)において、前記ステップ部(65)の前記使用位置において、前記第1の踏板(651)は、機体フレーム(2)よりも下方に位置することを特徴とする。
請求項1に記載のコンバインによれば、操縦部への乗降が容易で、作業時にステップ部が障害となることがなく、しかも、ステップ部の収納位置では、操縦部のフロア下方に形成された空間に臨む開口部を閉塞することができるため、外部からの水やゴミの侵入を防止することができ、作業時において、例えば空間に収納した各種の部品や装置を守ることが可能となる。
請求項2に記載のコンバインによれば、ステップ部は、複数の踏板と、各踏板の長手側両端部を連結する一対の側板とにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、一体的にコンパクトに構成することができるとともに、複数の踏板を備えることによって、乗降性をより高めることができる。
請求項3に記載のコンバインによれば、収納位置で上側に位置する踏板の前縁にフランジが突出状に連接されているため、請求項2に記載の発明の効果に加えて、ステップ部の収納位置と使用位置との切換えを、手動によってより簡単に行うことができるようになる。
請求項4に記載のコンバインによれば、請求項2または3に記載の発明の効果に加えて、電装品であるバッテリを、水などからより確実に守ることが可能となる。
請求項5に記載のコンバインによれば、請求項2〜4のいずれか一つに記載の発明の効果に加えて、乗降性能をより高めることが可能となる。
請求項6に記載のコンバインによれば、請求項5に記載の発明の効果に加えて、ステップ部の収納位置と使用位置との切換えを、操縦部からでも簡単に行うことが可能となる。
請求項7に記載のコンバインによれば、請求項5または6に記載の発明の効果に加えて、乗降性能をより高めることが可能となる。
請求項8に記載のコンバインによれば、請求項5〜7のいずれか一つに記載の発明の効果に加えて、乗降性能をより高めることが可能となる。
図1は、実施形態に係るコンバインの右側面図である。 図2は、同上のコンバインの左側面図である。 図3は、同上のコンバインの平面図である。 図4は、同上のコンバインが備えるステップ部の説明図である。 図5は、同上のステップ部が収納位置にある状態を側面視で示す説明図である。 図6は、同上のステップ部が使用位置にある状態を側面視で示す説明図である。 図7は、同上のステップ部が使用位置にある状態を平面視で示す説明図である。 図8は、同上のステップ部が使用位置にある状態を正面視で示す説明図である。 図9は、同上のステップ部が収納位置にある状態を正面視で示す説明図である。 図10は、変形例に係るステップ部の説明図である。
以下、添付図面を参照して本願の開示するコンバインの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係るコンバイン100の右側面図、図2は、同コンバイン100の左側面図、図3は、同コンバイン100の上面図である。なお、図1〜3では、便宜上、実際の構成の一部が省略されている。
また、以下では、説明の便宜上、図示のように互いに直交する3つの方向をそれぞれ前後方向、左右方向および上下方向とし、この定義に従い各部の構成を説明する。前後方向は、コンバイン100の長さ方向、左右方向は幅方向、上下方向は高さ方向である。そして、このうちの前方は、刈り取り作業時におけるコンバイン100の進行方向、左方は、前方に向かって左手方向、右方は、前方に向かって右手方向、下方は、重力が作用する方向である。なお、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。
先ず、本実施形態に係るコンバイン100の全体構成について説明する。コンバイン100は、走行しながら農作物の刈取りおよび脱穀を行う移動式農業機械であり、いわゆる自脱型コンバインである。コンバイン100は、機体フレーム2の下部に配置された走行装置3と、機体フレーム2の前端部に取り付けられた刈取り装置4とを備える。また、コンバイン100は、機体フレーム2の上部であって、左方に搭載された脱穀装置5と、右前部に配置された操縦席61と、右方における操縦席61の後方に配置されたグレンタンク7とを備える。そして、コンバイン100は、操縦席61の後部下方に駆動装置8が配置されており、この駆動装置8からの動力が走行装置3を構成する左右一対の履帯3aに伝えられて走行する。
刈取り装置4は、分草具4aと、引き起こし装置4bと、切刃4cと、搬送装置4dとを備える。分草具4aは、穀稈を分草し、引き起こし装置4bは、分草された穀稈を引き起こす。切刃4cは、引き起こされた穀稈の根元を切断する。かかる構成により、刈取り装置4は、圃場に植生する穀稈を所定の高さで刈り取る。
搬送装置4d(図2参照)は、引き起こし装置4bの後方に配設されており、後述するフィード機構9の前端部分の前方側から後方側にかけて形成される。すなわち、搬送装置4dは、前端部分がフィード機構9の前端部分よりも前端に位置し、後端部分がフィード機構9の前端部分よりも後方に位置する。搬送装置4dは、不図示の搬送チェーンを含む搬送機構を有し、刈り取った穀稈の穂先を右側、株元を左側へ向けて穀稈の搬送をフィード機構9へ引き継ぐ。
フィード機構9は、フィードチェーン9aと、挟扼杆9bと、脱穀漏斗9cとを備える。フィードチェーン9aは、軸線を左右方向に向けて設けられた回転軸(不図示)に掛け回され、かかる回転軸周りに回転駆動することによって、搬送装置4dから脱穀装置5の脱穀部51へ向けて、刈取り装置4が刈り取った穀稈を搬送する。
挟扼杆9bは、フィードチェーン9aの上方に設けられ、フィードチェーン9a側へ向けて付勢される。すなわち、挟扼杆9bは、穀稈の株元にフィードチェーン9aへ向かう力を付与する。これにより、フィードチェーン9aおよび挟扼杆9bの間に送り込まれた穀稈の株元は、フィードチェーン9aと挟扼杆9bとに挟み込まれ、フィードチェーン9aが回転駆動されることによって、脱穀装置5へ搬送される。また、脱穀漏斗9cは、機体幅方向における挟扼杆9bの右方に配設され、穀稈の穂先部を、以下に説明する脱穀装置5の脱穀部51内へ案内する。
脱穀装置5は、フィードチェーン9aにより穀稈が後方に搬送される過程において穀稈から穀粒を切り離し(脱粒)、藁などの夾雑物と穀粒とを分離する。脱穀装置5を通過して、穀粒が扱ぎ取られた穀稈(排藁)は、フィードチェーン9aにより、機体フレーム2の後端部に設けられた排藁切断装置10へ搬送される。排藁は、排藁切断装置10で切断された後、例えば圃場へ放出される。
脱穀装置5は、図2に示すように、脱穀部51と、選別部52と、揚穀部53とを有する。脱穀部51は、フィードチェーン9aにより搬送された穀稈の穂先部から穀粒を脱粒する。選別部52は、脱穀部51の上方に配置され、脱穀部51で脱粒された穀粒を含む被処理物から夾雑物を除去して穀粒を回収する。揚穀部53は、選別部52とグレンタンク7との間に配置され、選別部52で回収された穀粒をグレンタンク7へ搬送する。グレンタンク7内の穀粒は、グレンタンク7の後方に立設した縦排出部11a、および、縦排出部11aの上部から延在する横排出部11bを有する排出装置11により外部へ排出される。
操縦部6は、操縦席61と、操縦台62と、各種の操作レバー63と、ステップフロア64とを備える。図3に示すように、操縦部6は、作業者(操縦者)が右側から乗降するように配置されたステップフロア64が配設されており、作業者は、操縦部6の右方に形成された空間から乗降する。フロアステップ64の後部には、後述する駆動装置8の上方に位置するように操縦席61が配置される。そして、操縦席61の前方および左方には、操縦台62が配置される。操縦台62には、コンバイン100の操縦や、刈取り装置4および脱穀装置5における運転の開始や停止などを操作する操作レバー63が設けられる。すなわち、操作レバー63として、刈取・脱穀レバー63a、副変速レバー63b、主変速レバー63c、アクセルレバー63dなどが設けられる(図7参照)。
グレンタンク7は、図1に示すように、操縦席61の後方に設けられ、操縦席61(すなわち前方)へ向けて張り出した張出部71を有する。張出部71は、駆動装置8の上部において、操縦席61へ向けて湾曲しつつ張り出し、操縦席61とグレンタンク7との間の空間の少なくとも一部を上方から覆う。
駆動装置8は、原動機部である水冷式のディーゼルエンジン(以下、「エンジン」という)81と、ラジエータファン83と、エアクリーナ84と、ディーゼル用酸化触媒86(以下、DOC:Diesel Oxidation Catalystという)と、制御装置89(以下、ECU:Engine Control Unitという)とを備える。
駆動装置8を構成する大部分の要素は、操縦席61の後部下方に形成されたエンジンルーム82内に設けられており、エンジンルーム82に形成された導風口(不図示)には、カバー体であるラジエータカバー85が取付けられる。なお、導風口は、エンジン81に冷却風を導入するための開口であり、操縦部6の側をなす機体側面に形成される。すなわち、ラジエータカバー85は、エンジンルーム82およびエアクリーナ84の右方を覆うように取付けられる。
エンジン81は、走行装置3や刈取り装置4、脱穀装置5などに動力を供給する。また、ラジエータファン83は、エンジンルーム82内において、エンジン81の右方に配設され、エンジン81へ冷却風を送風する。
エアクリーナ84は、操縦席61とグレンタンク7との間において張出部71の下方に配置され、外気を濾過してエンジン81へ供給する。DOC86は、排気浄化装置であり、エンジン81の排気ガスに含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、一酸化窒素(NO)などを酸化する酸化触媒である。かかるDOC86は、エンジンルーム82内における操縦席61の下方から後方にわたり配置される。すなわち、DOC86と操縦席61とは、上方からみた場合に、一部重複するように配設されている(図3参照)。ECU89は、操縦席61とグレンタンク7との間において張出部71の下方に配置されてエンジン81を制御する。
上述したコンバイン100は、図1に示すように、操縦部6におけるステップフロア64の下方に、例えば後述するバッテリ70などのような部品を収納する収納空間600が形成されている。そして、この収納空間600に臨むように、操縦部6側の機体側面には開口部601(図5および図6参照)が形成され、さらに、かかる開口部601が形成された機体側面には、操縦部6へ乗降するステップ部65が設けられている。
以下、ステップ部65の構成について、さらに図4〜図9を参照しながら詳述する。図4は、コンバイン100が備えるステップ部65の説明図である。図5は、同ステップ部65が収納位置にある状態を側面視で示す説明図、図6は、同ステップ部65が使用位置にある状態を側面視で示す説明図であり、図7は、同ステップ部65が使用位置にある状態を平面視で示す説明図である。また、図8は、同ステップ部65が使用位置にある状態を正面視で示す説明図、図9は、同ステップ部65が収納位置にある状態を正面視で示す説明図である。
ステップ部65は、機体側に収納される収納位置(図1、図5および図9を参照)と、機体の外方に張り出す使用位置(図6〜図8を参照)とに位置切換自在に構成され、収納位置では開口部601を閉塞するように、起伏自在に設けられる。すなわち、図8の矢印Fで示すように、ステップ部65は、機体の外方に張り出す使用位置と、開口部601を閉塞するように収納空間600内に収納される収納位置との間を揺動するように構成されている。なお、ここで、ステップ部65が開口部601を閉塞するというのは、後述する第1の踏板651および第2の踏板652が、機体の側方から見て開口部601の略全域と重なる状態を指す。
かかるステップ部65は、図4に示すように、相対的に上下に位置する複数の踏板として、第1の踏板651と第2の踏板652と有し、第1の踏板651が下側に、第2に踏板652が上側に配置されている。
また、ステップ部65は、第1の踏板651および第2の踏板652の各長手側両端部、すなわち、第1の踏板651および第2の踏板652の左右端部を連結する一対の側板653,653を備える。
第1、第2の踏板651,652は、それぞれ鋼板により、所定の縦寸および横寸を有する矩形形状に形成されており、その表面には滑り止め加工が施されている。一方、側板653,653は、これらも鋼板により形成されるが、図4および図6〜図8に示すように、長板部の下端部に形成された第1の延在部653aと長板部の上端側に形成された第2の延在部653bとを有する。
すなわち、側板653は、当該側板653の長手部材となる長板部の両端に、第1の延在部653aと第2の延在部653bとが、それぞれ互いに離反する方向に延在している。換言すれば、側板653は、側面視で傾倒したクランク形状に近似した形状に形成されている。そして、上側の第1の延在部653aに第1の踏板651が連結され、従側の第2の延在部653bに第2の踏板652が連結される。
また、第2の延在部653bには、軸孔654と、連結孔655とが形成された作用部653cが連接されている。すなわち、第2の延在部653bに、作用部653cが下方に向けて延設されており、軸孔654には軸体である枢軸657が挿通されるとともに、連結孔655には、操縦部6に設けられたステップ操作具90(図7〜図9)に一端が連結された線条連結部材としての操作ロッド91の他端が連結される。
かかるステップ部65は、図5および図9に示すように、不使用時、すなわち収納位置においては、操縦部6のステップフロア64下方に形成された収納空間600に収納される。すなわち、かかる収納位置にある場合、ステップ部65は、側板653が収納空間600内に引き込まれ、第2の踏板652が収納空間600の奥側下部に位置し、第1の踏板651が収納空間600に通じる開口部601の手前側上部に位置する姿勢をとる。そして、この姿勢において、ステップ部65は、第1の踏板651および第2の踏板652により、開口部601を閉塞する。
このとき、図5に示すように、上側の第1の踏板651と下側の第2の踏板652との間には、わずかな間隙650が形成されるが、開口部601の大部分が第1の踏板651と第2の踏板652とによって閉塞されるため、収納空間600への水や埃などの侵入を大きく減じることができる。
特に、本実施形態においては、図6および図8に示すように、収納空間600内には、電装品であるバッテリ70を収納している。したがって、例えばバッテリ70の端子710などが水に濡れるといった好ましくない状態に至ることを可及的に防止できる。また、図示するように、ステップ部65が使用位置にある場合、開口部601の略上半部は大きく開いた状態となるため、作業者が腕を差し入れてバッテリ70のメンテナンスを行うことができる。このように、本実施形態に係るステップ部65は、バッテリ70を水や埃から保護することができるとともに、メンテナンス性も向上させることができる。
他方、図6および図8に示すように、使用時、すなわち使用位置においては、ステップ部65は、側板653が機体に対して斜め下側外方に延在し、第1の踏板651および第2の踏板652がそれぞれ水平方向に互いに平行となるとともに、第1の踏板651が下側に、第2の踏板652が上側に位置する姿勢をとる。
また、この場合、すなわち、ステップ部65が使用位置にある場合、図8に示すように、第1の踏板651は、エンジンルーム82に形成された導風口を覆うラジエータカバー85よりも、例えば第1の突出長さD1だけ外方へ突出し、第2の踏板652は、開口部601を跨ぐように位置することになる。このとき、第2の踏板652の外側縁は、開口部601から第2の突出長さD2だけ突出するようにしている。
さらに、この場合、ステップ部65の第1の踏板651は、機体フレーム2を構成するステップフレーム20よりも下方に位置するようにしている。なお、ここでは、ステップフレーム20よりも下方に位置するだけに止めているが、乗降機能を損なわないのであれば、機体フレーム2の最下面よりも下方に位置させることもできる。
かかる構成により、作業者は、操縦部6のステップフロア64から降車する場合、第1の踏板651が大きく外へ張り出すとともに、第2の踏板652も一部は外方へ突出しているため、足元の視認性が向上し、安全性が向上する。また、第1の踏板651がステップフレーム20よりも下方に位置するため、地上へ降りやすく、より安全性が高まる。また、乗車する場合も、第1の踏板651および第2の踏板652へ足を載せやすくなるため、乗降全体に関し、機能性および安全性が向上する。
ところで、ステップ部65の回動操作を行う場合、本実施形態では、操縦部6の設けたステップ操作具90を用いるようにしている。ステップ操作具90は、レバー状に構成されており、図7に示すように、操縦席61の左前方に設けられた操縦台62に設けられている。ここでは、図示するように、操作レバー63よりも操縦席61により近い位置に配設されている。なお、図7において、符号82aは、エンジンルーム82の天板を、符号82cは当該天板82aから上方へ延在する壁部を示し、かかる天板82aおよび壁部82cによって画定された領域にエアクリーナ84およびECU89が配設される。
また、図8および図9に示すように、ステップ操作具90の下端には、複数のロッドが互いに回転自在に連結された操作ロッド91の一端が連結され、他端がステップ部65の作用部653cに設けられた連結孔655に連結されている。そして、図示しないが、ステップ部65を常時収納位置へ付勢するドグルバネを有する死点越え機構と、操作ロッド91との協働により、ステップ操作具90のレバー操作によって、ステップ部65を、枢軸657(図4参照)回りに回動させることができる。なお、図8および図9中、符号910は、操作ロッド91のロッド体を、符号920はロッド体910を被覆する被覆カバーを示す。
かかる構成により、図9に示すように、ステップ部65が収納空間600に収納された状態からステップ操作具90がレバー操作されて操作ロッド91が押し込まれると、トグルバネによるステップ部65の付勢力が解消されるとともに、上方に位置する第1の踏板651により回転モーメントが生じ、ステップ部65は、図8に示す使用位置へと回動する。
反対に、図8に示す使用位置にステップ部65がある状態から、ステップ操作具90がレバー操作されて操作ロッド91が引かれると、トグルバネが死点越えになってステップ部65を収納位置へと付勢し、ステップ部65は、図9に示す収納位置へと回動する。そして、前述したように、側板653が収納空間600内に引き込まれ、第2の踏板652が収納空間600の奥側下部に、第1の踏板651が開口部601の手前側上部に位置する姿勢をとる。
なお、ステップ操作具90とステップ部65とを、剛体である操作ロッド91により連結したが、例えば、ワイヤを線条連結部材として用いることもできる。その場合、例えばステップ部65を枢軸回りに回動させる作動装置を別途設け、かかる作動装置のオン・オフをステップ操作具90によるワイヤ操作で行うようにするとよい。あるいは、必ずしも機械的な構成とせずに、作動装置を電動式として、電気的なスイッチ操作によりステップ部65を回動させるようにしてもよい。
次に、ステップ部65の変形例について説明する。図10は、変形例に係るステップ部65の説明図である。図示するように、変形例に係るステップ部65は、収納位置で上側に位置する第1の踏板651の前縁に、フランジ656が所定の幅で突出するように連接されている。
かかるフランジ656は、図示するように、第1の踏板651に対して所定の勾配で斜め下方に延伸するように接合されており、ステップ部65の収納位置では、機体外側上方に向かって突出することになる。したがって、使用位置では、乗降に支障を来すことが無く、収納位置においては、作業者が、ステップ操作具90を用いることなく、例えば手や足などをフランジ656に引っ掛けて、半ば力ずくでステップ部65の倒伏操作を行うことができる。
ところで、フランジ656としては、例えば、第1、第2の踏板651,652や側板653などと同じ鋼板を、例えば溶接などで接合して形成するとよい。なお、フランジ656は、必ずしも、鋼板である必要はなく、十分な強度を有し、第1の踏板651に接合容易な材料であればなんでもよい。
上述してきた実施形態より、以下のコンバイン100が実現できる。
(1)機体の左右一側に設けられた操縦部6と、操縦部6のステップフロア64の下方に形成された収納空間600に臨むように、操縦部6の側の機体側面に形成された開口部601と、操縦部6へ乗降するステップ部65とを備え、ステップ部65は、機体側に収納される収納位置と、機体の外方に張り出す使用位置とに位置切換自在に構成され、収納位置では開口部601を閉塞するコンバイン100。
(2)上記(1)において、ステップ部65は、相対的に上下に位置する第1の踏板651および第2の踏板652(複数の踏板)と、第1の踏板651および第2の踏板652それぞれの長手側両端部を連結する一対の側板653,653とを備え、収納位置では、第1の踏板651および第2の踏板652(複数の踏板)により開口部601を閉塞するコンバイン100。
(3)上記(2)において、収納位置で上側に位置する第1の踏板651の前縁には、フランジ656が突出状に連接されているコンバイン100。
(4)上記(2)または(3)において、操縦部6のステップフロア64の下方に形成された収納空間600にバッテリ70が収納されており、ステップ部65が使用位置にある場合、開口部601からのバッテリ70のメンテナンスを可能としたコンバイン100。
(5)上記(2)〜(4)のいずれか一つにおいて、側板653の長手側両端部にそれぞれ互いに離反する方向に延在する第1の延在部653aおよび第2の延在部653bに第1の踏板651および第2の踏板652が連結され、ステップ部65は、使用位置では、側板653が機体に対して斜め下側外方に延在し、第1の踏板651および第2の踏板652がそれぞれ水平方向に互いに平行となるとともに、第1の踏板651が下側に、第2の踏板652が上側に位置する姿勢をとる一方、収納位置では、側板653が収納空間600内に引き込まれ、第2の踏板652が収納空間600の奥側下部に、第1の踏板651が開口部601の手前側上部に位置する姿勢をとるコンバイン100。
(6)上記(5)において、ステップ部65の回動操作を行うステップ操作具90が操縦部6に設けられており、ステップ部65は、側板653の第2の延在部653bに連接され、機体進行方向に平行に設けられた枢軸657(軸体)が挿通される軸孔654が形成された作用部653cを有し、作用部653cには、軸孔654に近接して、一端がステップ操作具90に連結された操作ロッド91(線条連結部材)の他端が連結される連結孔655が設けられているコンバイン100。
(7)上記(5)または(6)において、エンジン81(原動機部)に冷却風を導入するために、操縦部6の側の機体側面に形成された導風口を覆うラジエータカバー85(カバー体)を備え、ステップ部65の使用位置において、第1の踏板651は、ラジエータカバー85(カバー体)よりも外方へ突出し、第2の踏板652は、開口部601を跨ぐように位置するコンバイン100。
(8)上記(5)〜(7)のいずれか一つにおいて、ステップ部65の使用位置において、第1の踏板651は、機体フレーム2よりも下方に位置するコンバイン100。
上述のコンバイン100によれば、操縦部6への乗降が容易で、作業時にステップ部65が障害となることがない。そして、ステップ部65の収納位置では、操縦部6のステップフロア64の下方に形成された収納空間600に臨む開口部601を閉塞することができるため、収納空間600への外部からの水やゴミの侵入を可及的に防止することができる。したがって、作業時において、例えば、収納空間600に収納したバッテリ70などの部品や装置を、水や埃から守ることが可能となる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
2 機体フレーム
6 操縦部
64 ステップフロア
81 エンジン(原動機部)
85 ラジエータカバー(カバー体)
90 ステップ操作具
91 連結ロッド(線条連結部材)
100 コンバイン
600 収納空間
601 開口部
651 第1の踏板
652 第2の踏板
653 側板
653a 第1の延在部
653b 第2の延在部
653c 作用部

Claims (8)

  1. 機体の左右一側に設けられた操縦部と、
    前記操縦部のフロア下方に形成された空間に臨むように、前記操縦部側の機体側面に形成された開口部と、
    前記操縦部へ乗降するステップ部と、
    を備え、
    前記ステップ部は、
    前記機体側に収納される収納位置と、前記機体の外方に張り出す使用位置とに位置切換自在に構成され、前記収納位置では前記開口部を閉塞する
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記ステップ部は、
    相対的に上下に位置する複数の踏板と、各前記踏板の長手側両端部を連結する一対の側板とを備え、
    前記収納位置では、前記複数の踏板により前記開口部を閉塞する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記複数の踏板のうち、前記収納位置で上側に位置する踏板の前縁には、フランジが突出状に連接されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記操縦部のフロア下方に形成された前記空間にバッテリが収納されており、前記ステップ部が前記使用位置にある場合、前記開口部から作業者が腕を差し入れて前記バッテリのメンテナンスを可能とした
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のコンバイン。
  5. 前記複数の踏板は、相対的に上下に位置する第1の踏板および第2の踏板であり、
    前記側板の長手側両端部にそれぞれ互いに離反する方向に延在する第1の延在部および第2の延在部に前記第1の踏板および前記第2の踏板が連結され、
    前記ステップ部は、
    前記使用位置では、
    前記側板が前記機体に対して斜め下側外方に延在し、前記第1の踏板および前記第2の踏板がそれぞれ水平方向に互いに平行となるとともに、前記第1の踏板が下側に、前記第2の踏板が上側に位置する姿勢をとる一方、
    前記収納位置では、
    前記側板が前記空間内に引き込まれ、前記第2の踏板が前記空間の奥側下部に、前記第1の踏板が前記開口部の手前側上部に位置する姿勢をとる
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載のコンバイン。
  6. 前記ステップ部の回動操作を行うステップ操作具が前記操縦部に設けられており、
    前記ステップ部は、
    前記側板の前記第2の延在部に連接され、機体進行方向に平行に設けられた軸体が挿通される軸孔が形成された作用部を有し、
    前記作用部には、前記軸孔に近接して、一端が前記ステップ操作具に連結された線条連結部材の他端が連結される連結孔が設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載のコンバイン。
  7. 原動機部に冷却風を導入するために、前記操縦部側の前記機体側面に形成された導風口を覆うカバー体を備え、
    前記ステップ部の前記使用位置において、
    前記第1の踏板は、前記カバー体よりも外方へ突出し、前記第2の踏板は、前記開口部を跨ぐように位置する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のコンバイン。
  8. 前記ステップ部の前記使用位置において、
    前記第1の踏板は、機体フレームよりも下方に位置する
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか一つに記載のコンバイン。
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