JP2017147704A - 位置指令制御装置およびバンド除去フィルタ - Google Patents

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【課題】フィルタ演算の演算処理負担が小さく、フィルタ特性を急峻に設計しても、起動時の逆振れや停止時の飛越しが防止できる特徴を持ったフィルタを提供する。【解決手段】バンド除去フィルタは、多重ノッチフィルタブロックと、第1の移動平均フィルタブロックと、第2の移動平均フィルタブロックと、を入力信号に対して並列配置し、前記三つのフィルタブロックの出力加算値を出力信号として出力する。前記多重ノッチフィルタブロックは、第1の遅延器の後段に、多重バンドノッチフィルタを、直列接続して構成され、前記第1の移動平均フィルタブロックは、前記所定の段数をカスケード接続した移動平均フィルタの後段に、第1の増幅器を、直列接続して構成され、前記第2の移動平均フィルタブロックは、前記所定の段数より少ない段数をカスケード接続した移動平均フィルタの後段に、第2の遅延器と第2の増幅器を直列接続して構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械やロボットアーム等の軸制御を行うサーボ制御装置に用いられる位置指令制御装置であって、特に、制御対象プラントの機台振動を抑制するために、位置指令値から振動成分を除去する機能を有する位置指令制御装置に関するものである。
一般的に、数値制御機械の軸制御に適用される位置指令制御装置は、駆動サーボモータの制御出力τmを適宜制御することで、上位装置から指令された位置指令値Xc通りに、制御対象である対象プラントの位置xを制御するものである。かかる位置指令制御装置には、システムの安定性(振動抑制性を含む)とともに、高い指令追従性能が求められる。
図7は、一般的な位置指令制御装置の一例を示すブロック図である。本例では、トルク制御部や電力増幅部を省略して、位置指令制御装置100の出力τmを、そのまま、サーボモータの出力トルクτmとしている。サーボモータは、カップリング等を介してボールネジ等と接続され、回転運動は、制御対象である駆動テーブル等の直線運動に変換される(なお、カップリング、ボールネジ等の伝達機構や駆動テーブル等は、図7の対象プラント200に含まれる機械部材である)。
以下、図7の位置指令制御装置100について説明する。上位装置(図示しない)から指令される位置指令値Xcは、前置フィルタ1に入力される。前置フィルタ1は、対象プラント200で発生する機台振動を低減するため、位置指令値Xcから振動成分を除去する事を目的とした伝達関数F(z)を持つ帯域除去フィルタ(BRF)である。なお、前置フィルタ1の後段で、位置指令値が、適当な加速度や加々速度を持つように加減速処理を処す場合も多いが、ここでは省略している。
本例では、指令応答の高速化を図るため、フィードフォワード構成を設けている。具体的には、前置フィルタ1の出力である位置指令値Xcoは、微分器56で時間微分されて、速度フィードフォワード量Vcoとなり、更に、微分器57で時間微分されて、加速度指令値Aとなる。増幅器58における増幅率ATFは、対象プラント200に、加速度Aを発生させるモータトルク相当の加減速トルクフィードフォワード量τを求める定数である。
フィードバック構成は、次の様になっている。前置フィルタ1の出力である位置指令値Xcoから、減算器50で、制御対象あるいはサーボモータに設置された位置検出器(図示しない)により検出された位置xが減算される。減算器50の出力である位置偏差は、位置偏差増幅器51で位置ループゲインKp倍に増幅される。その出力は、加算器52で速度フィードフォワード量Vcoと加算されて速度指令値Vmとなる。
サーボモータに設置された位置検出器(図示しない)から得られる位置検出値を、時間微分する等によって、モータ速度vmが検出できる。減算器53は、速度指令値Vmから、モータ速度vmを減算する。減算器53の出力である速度誤差は、速度誤差増幅器54で、通常、増幅率Gvで比例積分増幅される。速度誤差増幅器54の出力と加減速トルクフィードフォワード量τが、加算器55で加算されて、サーボモータのトルク指令値τmとなる。
次に、前置フィルタ1について説明する。位置指令値Xcを処理する前置フィルタ1は、線形(直線)位相特性を有する事が必須要件である。このため、前置フィルタ1には、一般的に、FIRフィルタが搭載されるが、対象プラント200で発生する機台振動周波数は、通常、数十Hz帯と低いため、この周波数帯を除去するBRFの垂下特性を設計するためには、数Hzの周波数分解能が必要になる。
例えば、除去中心周波数20HzのBRFに関して垂下特性を考える場合、最低でも、20Hzを3ポイント目(周波数分解能の3倍)に設定する必要がある。よって、周波数分解能は、20/3=6.66・・Hzにとる必要があり、サンプリング演算周期Ts=1msとすると、フィルタ次数は、1000/6.66・・=150となる。つまり、低周波の機台振動周波数を除去するためには、150を超える高い次数を持つFIRフィルタを搭載する必要がある。
ここで、図7の位置指令制御装置100に、図8の下段で示した往復位置指令値Xcを入力した場合について説明する。上位装置(図示しない)は、位置指令値Xcを1ms周期で演算して、位置指令制御装置100に出力する。図8の上側の速度指令値Vcは、位置指令値Xcの演算周期ごとの変化量より求めた速度である。
前置フィルタ1には、BRFとして、フィルタ次数161で、除去中心周波数18.6Hzに設計したFIRフィルタを設定する。なお、(1000/161)・3≒18.6であるから、18.6Hzは、周波数分解能の3倍に設定している。図9は前置フィルタ1の出力である位置指令値Xcoと、その時間変化量である速度指令値Vcoである。図8の速度指令値Vcと図9の速度指令値Vcoの差異から、前置フィルタ1によるフィルタリング影響が確認できる。
図10は、図9に対して、起動時(100msあたり)と往復動作終了時(1050msあたり)の位置指令値Xcoを拡大表示したものである。ここで、起動時逆振れや停止時飛越しの発生は、対象プラント200が他の構造物に衝突する可能性を含むため、位置指令制御装置が回避すべき重要課題である。しかしながら、図10の拡大表示からは、起動時の逆振れと、停止時の飛越しが60μmほど発生している事が確認できる。
低周波帯を除去するBRFでは、フィルタ前後で発生する位置指令軌跡誤差を低減するために、高い垂下特性が求められる。しかし、この要求に沿って公知の周波数サンプリング法等で設計されたFIRフィルタは、フィルタ係数列に負符号を含んでおり、一般的な加減速動作指令に対しても、図10で示した様に、起動時逆振れや停止時飛越しを発生しやすいフィルタとなる。
特公平1−19772号公報
以上説明した様に、位置指令値Xcから、低周波の機台振動周波数成分を除去するための前置フィルタとして、公知の周波数サンプリング法等で設計したFIRフィルタを適用すると、フィルタ次数が高いことで、フィルタ演算の乗算回数が増えて、演算処理負担が大きくなる。更に、フィルタ特性を急峻に設計することで、起動時の逆振れや停止時の飛越しが発生し易いという特徴があった。本発明が解決しようとする課題は、線形(直線)位相特性で、フィルタ演算の演算処理負担が小さく、フィルタ特性を急峻に設計しても、起動時の逆振れや停止時の飛越しが防止できる特徴を持った前置フィルタを搭載した位置指令制御装置を提供することである。
本発明は、多重バンドノッチフィルタと、多重バンドノッチフィルタの0Hz帯の除去バンドを補填するために、カスケード接続されたSMA(移動平均)フィルタで構成されたゲイン補償部と、線形(直線)位相特性を確保するための遅延器によって、前置フィルタを構成することで前記課題を解決するものである。
本発明によるフィルタは、ノッチフィルタの急峻な垂下特性と線形(直線)位相特性を有し、更に、遅延と加減演算を中心とした演算処理で構成できるため、フィルタ演算の演算処理負担が小さくなる。このため、前置フィルタとして位置指令制御装置に搭載すると、機台振動の低減と、前置フィルタ前後における位置指令軌跡誤差の発生を抑制することができ、更に、起動時の逆振れや停止時の飛越しを防止できる。
本発明のフィルタの構成例を示すブロック図である。 図1内のMCICの構成を示すブロック図である。 本発明フィルタの各部ゲイン特性の一例を示すグラフである。 本発明フィルタと従来のFIRフィルタのゲイン特性の一例を示すグラフである。 図8の位置指令値Xcを入力した時の、本発明のフィルタ出力を示すグラフである。 図5の本発明フィルタの出力である位置指令値Xcoを拡大したグラフである。 一般的な位置指令制御装置の一例を示すブロック図である。 位置指令制御装置に入力する往復位置指令値Xcの一例を示すグラフである。 図8の位置指令値Xcを入力した時の、従来FIRフィルタ出力を示すグラフである。 図9の従来FIRフィルタの出力である位置指令値Xcoを拡大したグラフである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について例(以下実施例という)を用いて説明する。図1は、本発明によるフィルタの一例を示すブロック図であり、位置指令制御装置100内の前置フィルタ1として適用する事を想定している。
多重バンドノッチフィルタ2は、例えば、「ビギナーズ デジタルフィルタ」(中村尚吾著、第1版、東京電機大学出版局、(1994年5月20日発行)、p.164−169)などで公知の技術である。以下、多重バンドノッチフィルタ2の構成と特性について説明する。MCIC(11a,・・・,11b)は、モデファイドCICフィルタであり、ここでは、CAS(=2n)段のMCICをカスケード接続している。
図2は、MCICの内部動作を説明するブロック図である。遅延器20は、MCICの入力信号のNサンプリング(サイクル回数:N)前の入力信号を出力する。MCICの入力信号から、この遅延器20の出力を減算し、現サイクルの減算器出力を得る。加算器22は、現サイクルの減算器出力と、遅延器23の出力と、を加算し、現サイクルの加算器出力を得る。遅延器23は、Pサンプリング前の加算器出力を出力する。現サイクルの加算器出力は、増幅器24で1/Qに減衰されて、MCICの現サイクル出力となる。このMCICの現サイクル出力(増幅器24の出力)が、後段のMCICの入力信号、または、後述する減算器13の入力信号となる。
ここで、N,P,Qは、N=PQ(但し、Q≧2)の関係を満たす正の整数である。この構成から、MCICの伝達関数H(z)は、式(1)で表現できる。
Figure 2017147704
また、MCICの周波数特性H(jω)は、サンプリング演算周期Tsとすると、式(2)で表せる。
Figure 2017147704
よって、図1の多重バンドノッチフィルタ2において、MCICをCAS(=2n)段、カスケードに接続した部分の周波数特性Hd(jω)は、式(3)となる。
Figure 2017147704
多重バンドノッチフィルタ2の出力は、減算器13の出力値である。多重バンドノッチフィルタ2の出力は、遅延器12で、n(N−P)サンプリング遅らせた多重バンドノッチフィルタ2の入力から、カスケード接続されたMCICの出力を減算することで生成される。このため、多重バンドノッチフィルタ2の周波数特性Hn(jω)は、式(4)となる。
Figure 2017147704
式(4)で示した多重バンドノッチフィルタ2のゲイン特性において、ゲイン=0になるωは、カスケード接続されたMCIC部分がゲイン=1になる値であり、分母であるsin(ωPTs/2)がゼロ、すなわち、sin(ωPTs/2)=0となる値である。すなわち、ゲイン=0となるωは、次の式(5)を満たす値である。
ω=ωp
ωp=(2π/P)Ts-1 k (k=0,1,2,・・・) ・・・・・(5)
なお、ω=ωpとなった場合、分子であるsin(ωNTs/2)もゼロ、すなわち、sin(ωNTs/2)=0となる。したがって、このωpがMCIC部分のバンド毎のピークゲインになる。つまり、式(5)で示されるωpが多重バンドノッチフィルタ2のノッチ角周波数になる。
ここで、本発明のフィルタを前置フィルタとして位置指令制御装置に適用することを考える。まず、式(5)において、除去する機台振動周波数をk=1時のωpに相当する様、Pを選定する。すると、位置指令値の周波数成分で、k=2,3,・・・時のノッチ角周波数に対応する成分は殆ど存在しないため、k≧2のノッチ特性は、前置フィルタ出力に影響を与えない。
次に、k=0時のωp(=0)、つまり、0Hz帯のノッチ領域に対して、ゲイン特性を1に戻すことを考える。図1のゲイン補償部4の中のSMA(6a,・・・,6d)は、移動平均フィルタである。ここで、移動平均サイクル数TのSMAをCAS(=2n)段、カスケードに接続した時の伝達関数Hs(z)と周波数特性Hs(jω)は、式(6),式(7)になる。
Figure 2017147704
いま、式(4)と式(7)を比較すると、移動平均サイクル数TをT=Nと選ぶと、Hn(jω)が持つ0Hz帯のノッチ領域は、Hs(jω)でゲイン特性の相当量が補填できる。そこで、位相特性を一致させるため、多重バンドノッチフィルタ2の前段に、γサイクルの遅延を与える遅延器3を直列に導入し、γを式(8)で決定する。
γ=n{(T−1)−(N−P)} ・・・・・ (8)
更に、SMAの段数を削減すると、ゲインの垂下特性が緩やかになる事を利用して、式(9)を満たす様に、CAS(=2n)段のSMAを、CS_1段とCS_2段の2つに分け、CS_1段のSMAブロックには、βサイクルの遅延を与える遅延器8を導入し、βを式(10)で決定する。
AS=CS_1+CS_2=2n ・・・・・ (9)
β={(T−1)/2}・CS_2 ・・・・・ (10)
次に、重み定数α(0≦α<1)を用いて、ゲイン補償部4におけるCAS(=2n)段のSMAブロックと、CS_1段のSMAブロックに重み付けを行う。増幅器7は、(1−α)倍の増幅率を持ち、CAS(=2n)段のSMAブロックの後段に配置される。一方、増幅器9は、α倍の増幅率を持ち、CS_1段のSMAブロックの遅延器8の後段に配置される。
増幅器7と増幅器9の出力は、加算器10で加算され、加算器10の出力は、ゲイン補償部4の出力となる。ゲイン補償部4は、0Hz帯のノッチ領域を補填して、低域ゲインを1に近似させる補償部であるから、この出力は、加算器5で、多重バンドノッチフィルタ2の出力と加算され、本発明によるフィルタの出力となる。
図3は、本発明によるフィルタのゲイン特性の一例を示している。条件は、前述した従来のFIRフィルタと同様に、サンプリング演算周期Ts=1ms,除去中心周波数18.6Hzとする。式(5)より、P=1/(fp・Ts)=1/(18.6・1・10-3)=53.76・・≒53とし、適当な垂下特性を与えるため、n=2,Q=3を選んでいる。前述したN=PQと、T=Nの関係から、N=T=159になる。すると、式(8)から、γ=2{(159−1)−(159−53)}=104になる。ここでは、式(9)において、CAS=2n=4を、CS_1=3,CS_2=1に分割した。よって、式(10)より、β={(159−1)/2}・1=79になる。重み定数αは、低域のゲイン特性から、α=0.35を調整・選定している。
以下、図3の説明を図1のブロック図と関連させて行う。図3のMNFLは、図1において、遅延器3と多重バンドノッチフィルタ2よりなるブロックのゲイン特性を示している。同様に、図3のSMA(4)は、図1の4段のSMAと増幅器7によるブロックのゲイン特性を、図3のSMA(3)は図1の3段のSMAと遅延器8と増幅器9によるブロックのゲイン特性を示している。
これら3ブロックの位相特性は一致しているから、パラレルに配置された3ブロックを加算した、本発明例のフィルタのゲイン特性は、図3のLNFLとなり、多重バンドノッチフィルタが持つ0Hz帯のノッチ領域のゲイン特性を1に近似できていることがわかる。
図4は、本発明のフィルタの一例である、前記図3のLNFLと、前述した従来のFIRフィルタのゲイン特性を比較したグラフである。LNFLは構成から線形位相特性を有したノッチフィルタ特性のBRFだと見る事ができる。このため、従来のFIRフィルタに較べて、小さいフィルタ演算処理負担で、高い垂下特性を持った低域除去型BRFを構成できる。
ここで、本発明のフィルタの一例を、図7の位置指令制御装置100の前置フィルタ1に搭載して、図8で示した往復位置指令値Xcを入力した場合の応答動作について説明する。図5が前置フィルタ1の出力(応答)波形になる。図6は、図5に対して、起動時と往復動作終了時の位置指令値Xcoを拡大表示したものである。この拡大表示から、起動時の逆振れと、停止時の飛越しが発生していない事が確認できる。
ここで適用した本発明のフィルタは、除去中心周波数:18.6Hz,CAS=4は同じだが、Q=3をQ=2に変更して除去帯域を広げて、機台振動抑制効果を高めている。このQの設定に合わせて、N=T=159は、N=T=106になるため、式(10)からCS_2は、偶数値とする必要があり、CS_1=2,CS_2=2を選ぶ。なお、重み定数αは、低域のゲイン特性から、α=0.35を調整・選定している。
以上説明した様に、本発明によるフィルタは、ノッチフィルタの急峻な垂下特性と線形(直線)位相特性を有し、更に、遅延と加減演算を中心とした演算処理で構成できるため、フィルタ演算の演算処理負担が小さくなる。このため、前置フィルタとして位置指令制御装置に搭載すると、機台振動の低減と、前置フィルタ前後における位置指令軌跡誤差の発生を抑制することができ、更に、起動時の逆振れや停止時の飛越しを防止できる。
また、上記実施例では、本発明によるフィルタは、位置指令値の前置フィルタとして、位置指令制御装置の入力部に搭載しているが、位置指令制御装置の上位装置(図示しない)内部に搭載することもできる。
1 前置フィルタ、2 多重バンドノッチフィルタ、3,8,12,20,23 遅延器、4 ゲイン補償部、5,10,22,52,55 加算器、6a,6b,6c,6d SMA、7,9,24,58 増幅器、11 MCIC、13,21,50,53 減算器、51 位置偏差増幅器、54 速度誤差増幅器、56,57 微分器、100 位置指令制御装置、200 対象プラント。

Claims (2)

  1. 多重ノッチフィルタブロックと、第1の移動平均フィルタブロックと、第2の移動平均フィルタブロックと、を入力信号に対して並列配置するとともに、前記三つのフィルタブロックの出力加算値を出力信号として出力し、
    前記多重ノッチフィルタブロックは、前記入力信号が入力される第1の遅延器の後段に、所定の段数をカスケード接続したモデファイドCICフィルタを含む多重バンドノッチフィルタを、直列接続して構成され、
    前記第1の移動平均フィルタブロックは、前記所定の段数をカスケード接続した移動平均フィルタの後段に、第1の増幅器を、直列接続して構成され、
    前記第2の移動平均フィルタブロックは、前記所定の段数より少ない段数をカスケード接続した移動平均フィルタの後段に、第2の遅延器と第2の増幅器を直列接続して構成されている、
    ことを特徴とするバンド除去フィルタ。
  2. 対象プラントをサーボモータにより駆動して、上位装置より指令された位置指令値に従って前記対象プラントの位置を制御する位置指令制御装置において、
    位置指令値から特定の周波数成分を除去する前置フィルタとして、請求項1記載のバンド除去フィルタを搭載したことを特徴とした位置指令制御装置。
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