JP2017147182A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】改質水を供給するポンプに改質水が供給されない改質水供給異常の発生を確実に検知できる燃料電池システムの提供をすることを目的とする。
【解決手段】燃料電池システム1は、改質水を蒸発部32に供給するプランジャ式の改質水ポンプ40と、プランジャ44の往復運動の際に生じる改質水ポンプ40の振動を検出する振動検出装置50と、を備えている。燃料電池システム1の制御装置15は、コイル43への通電開始時点からプランジャ44が第一接触部42a3に衝突する衝突時点までのプランジャ44が移動中である第一時間Tm1内において、振動検出装置50によって検出された移動振動Vmの第一振幅A1が第一判定値ThA1以上である場合、改質水ポンプ40に改質水が供給されない改質水供給異常が発生したと判定する異常判定部(ステップS110,112)を備えている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図1に示されているように、燃料電池システムは、燃料(改質用原料)を水蒸気改質するためにタンク4内に貯められた水(改質水)を蒸発部2まで搬送するポンプ80およびポンプ80を駆動するモータ82を備えている。
特開2012−133915号公報
上述した特許文献1に記載されている燃料電池システムにおいては、ポンプ80が正常に駆動しているか否かを判定するために、一般的に、ポンプ80を駆動するモータ82の回転数を検出する回転センサがモータ82に設けられている。これにより、モータ82が故障して、モータ82の回転駆動が停止した場合、回転センサによって検出される回転数が低下するため、モータ82に異常が発生していることを検知することができる。しかしながら、ポンプに改質水が供給されない改質水供給異常が発生し、かつ、モータ82が正常に回転駆動している場合には、回転センサによって改質水供給異常を検知することができない。この場合において、燃料電池システムの運転が継続されたとき、蒸発部2にて水蒸気が生成されず、改質部3内にて改質用原料が水蒸気改質されずに炭化(コーキング)して、改質部3内の改質触媒の劣化が発生する。
これに対し、改質水供給異常を検知するために、改質水の流量を検出する流量センサや、改質水の圧力を検出する圧力センサが、改質水の流路上に設けられる場合がある。この場合において、改質水の目標流量が比較的少ないときにおいては、改質水の流量および圧力値の検出精度が比較的低いため、改質水供給異常を精度よく検知することができないことが考えられる。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、改質水を供給するポンプに改質水が供給されない改質水供給異常の発生を確実に検知できる燃料電池システムの提供をすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、改質水から水蒸気を生成する蒸発部と、改質用原料と水蒸気とから燃料を生成して燃料電池に供給する改質部と、シリンダ内に往復運動可能に収納され、コイルが通電されることにより移動し、かつ、被衝突部に衝突するプランジャを有するとともに、改質水を蒸発部に供給するプランジャ式の改質水ポンプと、プランジャの往復運動の際に生じる改質水ポンプの振動を検出する振動検出装置と、改質水ポンプを少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、制御装置は、コイルへの通電開始時点からプランジャが被衝突部に衝突する衝突時点までのプランジャが移動中である第一時間内において、振動検出装置によって検出された振動の振幅が第一判定値以上である場合、改質水ポンプに改質水が供給されない改質水供給異常が発生したと判定する異常判定部を備えている。
改質水ポンプに改質水が正常に供給され、かつ、改質水ポンプが正常に作動している場合、シリンダ内の改質水の量が比較的多いため、シリンダ内の改質水が、プランジャの往復運動の際に生じる改質水ポンプの振動に対する緩衝材として作用する。その結果、プランジャの移動中に振動検出装置によって検出される振動の振幅が抑制される。一方、改質水ポンプに改質水が供給されない改質水供給異常が発生したことにより、シリンダ内の改質水の量が比較的少なくなった場合、改質水ポンプに改質水が正常に供給されているときに比べて、プランジャの移動中に振動検出装置によって検出される振動の振幅が大きくなる。
この知見に基づき、本発明の制御装置の異常判定部は、プランジャの移動中である第一時間内において、振動検出装置によって検出された振動の振幅が第一判定値以上である場合、改質水供給異常が発生したと判定する。よって、改質水供給異常の発生を確実に検知できる。
本発明による燃料電池システムの一実施形態を示す概要図である。 図1に示す改質水ポンプの軸方向断面図であり、コイルが通電されていない状態を表している。 図1に示す改質水ポンプの軸方向断面図であり、コイルが通電されている状態を表している。 図1に示す改質水ポンプの動作を示すタイムチャートであり、上段から順に、コイルの通電状態、改質水ポンプに異常が無い場合の振動検出装置の検出値、改質水供給異常が発生した場合の振動検出装置の検出値、および、改質水ポンプの異常が発生した場合の振動検出装置の検出値を示している。 図1に示す制御装置にて実行される制御プログラムのフローチャートである。
以下、本発明による燃料電池システムの一実施形態について説明する。なお、本明細書においては説明の便宜上、図1の左側および右側、並びに、図2および図3の上側および下側をそれぞれ燃料電池システム1の上方および下方として説明する。図1に示すように、燃料電池システム1は、発電ユニット10および貯湯槽21を備えている。発電ユニット10は、筐体10a、燃料電池モジュール11(30)、熱交換器12、インバータ装置13、水タンク14、および制御装置15を備えている。
燃料電池モジュール30は、後述するように燃料電池34を少なくとも含んで構成されるものである。燃料電池モジュール11は、改質用原料、改質水およびカソードエアが供給されている。具体的には、燃料電池モジュール11は、一端が供給源Gsに接続されて改質用原料が供給される改質用原料供給管11aの他端が接続されている。改質用原料供給管11aは、原料ポンプ11a1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端が水タンク14に接続されて改質水が供給される水供給管11bの他端が接続されている。水タンク14は、改質水を貯留するものである。水供給管11bには、後述する改質水ポンプ11b1(40)が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端がカソードエアブロワ11c1に接続されてカソードエアが供給されるカソードエア供給管11cの他端が接続されている。
熱交換器12は、燃料電池モジュール11から排気される燃焼排ガスが供給されるとともに貯湯槽21からの貯湯水が供給され、燃焼排ガスと貯湯水とが熱交換する熱交換器である。具体的には、貯湯槽21は、貯湯水を貯湯するものであり、貯湯水が循環する(図にて矢印の方向に循環する)貯湯水循環ライン22が接続されている。貯湯水循環ライン22上には、貯湯槽21の下端から上端に向かって順番に貯湯水循環ポンプ22aおよび熱交換器12が配設されている。熱交換器12は、燃料電池モジュール11からの排気管11dが接続(貫設)されている。熱交換器12は、水タンク14に接続されている凝縮水供給管12aが接続されている。
熱交換器12において、燃料電池モジュール11からの燃焼排ガスは、排気管11dを通って熱交換器12内に導入され、貯湯水との間で熱交換が行われ凝縮されるとともに冷却される。凝縮後の燃焼排ガスは排気管11dを通り外部に排出される。また、凝縮された凝縮水は、凝縮水供給管12aを通って水タンク14に供給される。なお、水タンク14は、凝縮水をイオン交換樹脂によって純水化するようになっている。
上述した熱交換器12、貯湯槽21および貯湯水循環ライン22から、排熱回収システム20が構成されている。排熱回収システム20は、燃料電池モジュール11の排熱を貯湯水に回収して蓄える。
さらに、インバータ装置13は、燃料電池34から出力される直流電圧を入力し所定の交流電圧に変換して、交流の系統電源16aおよび外部電力負荷16c(例えば電化製品)に接続されている電源ライン16bに出力する。また、インバータ装置13は、系統電源16aからの交流電圧を、電源ライン16bを介して入力し、かつ、所定の直流電圧に変換して補機(各ポンプ、ブロワなど)や制御装置15に出力する。なお、制御装置15は、補機を駆動して燃料電池システム1の運転を制御する。
燃料電池モジュール30は、ケーシング31、蒸発部32、改質部33および燃料電池34を備えている。ケーシング31は、断熱性材料で箱状に形成されている。
蒸発部32は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部32は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料とを混合して改質部33に供給するものである。改質用原料としては天然ガス、LPガスなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
蒸発部32には、一端が供給源Gsに接続された改質用原料供給管11aの他端が接続されている。供給源Gsは、例えば都市ガスのガス供給管、LPガスのガスボンベである。また、蒸発部32には、一端が水タンク14に接続された水供給管11bの他端が接続されている。水供給管11bには、改質水ポンプ11b1(40)が設けられている。
改質水ポンプ40は、水タンク14に貯留された改質水を蒸発部32に供給するものである。改質水ポンプ40は、プランジャポンプである。改質水ポンプ40は、図2に示すように、第一ハウジング41、第二ハウジング42、筒状のコイル43、プランジャ44およびスプリング45を備えている。
第一ハウジング41は、本体部41a、フランジ部41b、第一逆止弁41cおよび第二逆止弁41dを備えている。本体部41aは、軸線41a1方向に沿って延びる円筒状に形成されている。本体部41aには、入口開口41a2、出口開口41a3、第一流路41a4および第二流路41a5が設けられている。
入口開口41a2は、第一ハウジング41(本体部41a)に設けられ、水タンク14からの改質水が流入する開口部である。入口開口41a2は、水供給管11bを介して水タンク14に接続されている。出口開口41a3は、第一ハウジング41(本体部41a)に設けられ、本体部41a内の後述するポンプ室PRからの改質水が流出する開口部である。出口開口41a3は、水供給管11bを介して蒸発部32に接続されている。
第一流路41a4は、第一ハウジング41(本体部41a)に設けられ、入口開口41a2とポンプ室PRとを接続する流路である。第二流路41a5は、第一ハウジング41(本体部41a)に設けられ、ポンプ室PRと出口開口41a3とを接続する流路である。
フランジ部41bは、本体部41aの上端部にて、本体部41aの軸線41a1の周方向に全周に亘って突出するように形成されている。
第一逆止弁41cは、第一流路41a4に設けられ、水タンク14から蒸発部32へ向かう第一方向の改質水の流れを許容するが、第一方向と反対方向の改質水の流れを規制する逆止弁である。第一逆止弁41cは、具体的には、入口開口41a2からポンプ室PRへの改質水の流れを許容するが、ポンプ室PRから入口開口41a2への改質水の流れを規制する。
第一逆止弁41cは、図2の上側から下側に向かって順に、改質水が流通可能な貫通穴41c1aが形成された第一保持板41c1、第一保持板41c1に保持されている第一スプリング41c2、第一スプリング41c2に付勢された球状の第一弁体41c3および第一弁座41c4から構成されている。第一弁座41c4は、隔壁41a6に形成された貫通穴41a6aの図2の上側の開口縁に形成されている。第一保持板41c1は、第一流路41a4に、例えば圧入により固定されている。第一逆止弁41cは、第一弁体41c3と第一弁座41c4とが当接することにより、改質水の流れを規制する「閉状態」(図2および図3に実線にて示す)、および第一弁体41c3と第一弁座41c4とが離れることにより、改質水の流れを許容する「開状態」(図3に破線にて示す)の2つの状態を有している。
第二逆止弁41dは、第二流路41a5に設けられ、水タンク14から蒸発部32へ向かう第一方向の改質水の流れを許容するが、第一方向と反対方向の改質水の流れを規制する逆止弁である。第二逆止弁41dは、具体的には、ポンプ室PRから出口開口41a3への改質水の流れを許容するが、出口開口41a3からポンプ室PRへの改質水の流れを規制する。
第二逆止弁41dは、図2の右側から左側に向かって順に、改質水が流通可能な貫通穴41d1aが形成された第二保持板41d1、第二保持板41d1に保持されている第二スプリング41d2、第二スプリング41d2に付勢された球状の第二弁体41d3および第二弁座41d4から構成されている。第二弁座41d4は、板部材41d5に形成された貫通穴41d5aの図2の右側の開口縁に形成されている。第二保持板41d1および板部材41d5は、第二流路41a5に、例えば圧入により固定されている。第二逆止弁41dは、第二弁体41d3と第二弁座41d4とが当接することにより、改質水の流れを規制する「閉状態」(図2および図3に実線にて示す)、および第二弁体41d3と第二弁座41d4とが離れることにより、改質水の流れを許容する「開状態」(図2に破線にて示す)の2つの状態を有している。
第二ハウジング42は、シリンダ42a、および、シリンダ42aの下端部にて、軸線41a1の周方向に全周に亘って突出するように形成されたフランジ部42bを備えている。第二ハウジング42は、フランジ部42bの下端面が第一ハウジング41のフランジ部41bの上端面に接触し、第一ハウジング41の上端を覆うように配設され、第一ハウジング41に、例えば取付ボルト(図示なし)によって固定されている。
シリンダ42aは、プランジャ44を軸線41a1方向に往復運動可能に収納するものである。シリンダ42aは、軸線41a1と同軸に、下端を本体部41a内に向けて開口する有底円筒状に形成されている。シリンダ42aは、プランジャ44を収納する大径部42a1および大径部42a1の上方に大径部42a1より径が小さい小径部42a2が形成されている。大径部42a1と小径部42a2とによって、プランジャ44の上端面が接触可能な段状の第一接触部42a3が形成されている。また、大径部42a1は、本体部41aの内径より大きくなるように形成されている。これにより、第一ハウジング41(フランジ部41b)の上端面にプランジャ44の下端面が接触可能な段状の第二接触部41b1が形成される。
コイル43は、筒状に導線が巻かれたものである。コイル43は、シリンダ42aと同軸にシリンダ42aの周囲に配設されている。また、コイル43は、プランジャ44の中央部から上端部までがコイル43内に埋設するように配設されている。コイル43は、通電されることにより磁場を形成する。
プランジャ44は、円柱状に形成され、第一ハウジング41と同軸に、シリンダ42a内に往復運動可能かつ摺動可能に収納されている。シリンダ42aの内周面とプランジャ44の外周面とが摺動可能に接触するように、プランジャ44およびシリンダ42aが形成されている。プランジャ44の上端面は、シリンダ42aの第一接触部42a3と接触可能に配設されている(図3参照)。また、プランジャ44の下端面は、第一ハウジング41の第二接触部41b1と接触可能に配設されている(図2参照)。
スプリング45は、シリンダ42a内に、シリンダ42a内の上端面とプランジャ44の上端面との間に配設され、プランジャ44を第一ハウジング41側に付勢するものである。
また、改質水ポンプ40は、第一ハウジング41と第二ハウジング42との間からの改質水の漏れを防止するシール部材46を、さらに備えている。シール部材46は、弾性体(例えばNBR)によって環状に形成されている。
また、改質水ポンプ40は、ポンプ室PRを備えている。ポンプ室PRは、第一逆止弁41cの第一弁座41c4と、第二逆止弁41dの第二弁座41d4との間に形成されている。ポンプ室PRは、具体的には、隔壁41a6、第一流路41a4、本体部41a、シリンダ42a、プランジャ44、第二流路41a5および板部材41d5によって区画された空間である。ポンプ室PRは、図2および図3に示すように、プランジャ44の往復運動に応じて容積が変化する。
次に、異常がない場合における改質水ポンプ40の作動について説明する。コイル43が通電されていない場合、図2に示すように、プランジャ44は、スプリング45の付勢力によりシリンダ42a内の下端部に位置している。具体的には、この場合におけるプランジャ44の位置は、プランジャ44の下端面が、第二接触部41b1と接触する位置である。また、各弁体41c3,41d3は、スプリング41c2,41d2の付勢力によって、各弁座41c4,41d4にそれぞれ当接している。すなわち、各逆止弁41c,41dは、共に「閉状態」である。
このような状態において、コイル43が通電された場合、コイル43が形成する磁界によって、プランジャ44がシリンダ42aの上方に向けて吸引される。プランジャ44は、スプリング45の付勢力に抗して、シリンダ42a内を上方に向けて移動する。そして、プランジャ44の上端面が第一接触部42a3(本発明の被衝突部に相当)に衝突して、図3に示すように、プランジャ44が、第一接触部42a3に接触した状態で位置決めされる。
また、この場合、ポンプ室PRの容積が増加するように変化する。これにより、ポンプ室PR内の圧力値が低下するため、第一弁体41c3が第一スプリング41c2の付勢力に抗して上方に向けて移動する。このとき、第一逆止弁41cが「開状態」となるとともに、入口開口41a2から第一流路41a4を通って改質水がポンプ室PRに流入する。そして、ポンプ室PR内の圧力値が上昇して、第一逆止弁41cが「閉状態」となる。なお、この場合、第二逆止弁41dは、「閉状態」のままである。
続けて、コイル43への通電が停止されると、コイル43によって形成された磁界が無くなる。よって、プランジャ44は、スプリング45の付勢力により、シリンダ42a内を下方に向けて移動する。そして、プランジャ44の下端面が第二接触部41b1(本発明の被衝突部に相当)に衝突して、図2に示すように、プランジャ44が、第二接触部41b1に接触した状態で位置決めされる。
また、この場合、ポンプ室PRの容積が減少するように変化する。これにより、ポンプ室PR内の改質水が加圧され、かつ、ポンプ室PR内の圧力値が上昇するため、第二弁体41d3が第二スプリング41d2の付勢力に抗して右方に移動する。このとき、第二逆止弁41dが「開状態」となるとともに、ポンプ室PRから改質水が第二流路41a5を通って出口開口41a3から流出する。そして、ポンプ室PR内の圧力値が低下するため、第二逆止弁41dが「閉状態」となる。なお、この場合、第一逆止弁41cは、「閉状態」のままである。
このように、コイル43への通電と非通電とが繰り返されることで、プランジャ44が往復運動することにより、改質水が、入口開口41a2を通ってポンプ室PR内へ流入し、さらに、ポンプ室PR内から出口開口41a3を通って流出する。
また、プランジャ44が一往復したときに出口開口41a3から吐出される改質水の量は、ポンプ室PRの容積の変化量に相当する。よって、出口開口41a3から吐出される改質水の流量(単位時間あたりの流量)は、プランジャ44の単位時間あたりの往復回数によって定まる。したがって、改質水の流量の調整は、プランジャ44の単位時間あたりに一往復する回数(周波数)を調整することにより行う。具体的には、制御装置15により、コイル43への単位時間あたりの通電と非通電とが繰り返される回数(周波数)が調整されている。ここで、改質水ポンプ40は、制御装置15によりPWM制御によって駆動されている。改質水ポンプ40の制御指令値は、制御装置15によって、PWM制御のデューティ比にて、改質水ポンプ40のドライバ回路(図示なし)に出力される。すなわち、制御装置15によってデューティ比が調整されることにより、コイル43への単位時間あたりの通電と非通電とが繰り返される回数(周波数)、ひいては、改質水の流量が調整されている。改質水の目標流量は、燃料電池34の発電量に基づいて予め設定され、制御装置15に記憶されている。なお、改質水の流量は、およそ0.3〜30mL/分の範囲内となるように設定されている。
このように、改質水ポンプ40は、シリンダ42a内に往復運動可能に収納され、コイル43が通電されることにより移動し、かつ、各接触部42a3,41b1に衝突するプランジャ44を有するとともに、改質水を蒸発部32に供給するプランジャ式のポンプ(プランジャポンプ)である。
また、燃料電池システム1は、振動検出装置50をさらに備えている。振動検出装置50は、プランジャ44の往復運動の際に生じる改質水ポンプ40の振動(後述する)を検出するものである。本実施形態において、振動検出装置50は、図2および図3に示すように、第一ハウジング41のフランジ部41bの外表面に配設されている。また、振動検出装置50は、加速度センサであり、振動の加速度を検出する。振動検出装置50は、例えば、静電容量式加速度センサである。振動検出装置50は、制御装置15と電気的に接続され、振動検出装置50によって検出された検出値が制御装置15に送信されるようになっている。
次に、プランジャ44の往復運動の際に生じる改質水ポンプ40の振動について図4に示すタイムチャートを用いて説明する。はじめに、改質水ポンプ40に異常が発生していない場合について説明する。改質水ポンプ40の振動は、コイル通電時間Tk内において、第一時間Tm1内と第二時間Tm2内とで、異なる振動が生じている。第一時間Tm1は、コイル43の通電開始時点(時刻t1)からプランジャ44が第一接触部42a3に衝突する衝突時点(時刻t2)までのプランジャ44が移動中である時間である。第二時間Tm2は、衝突時点(時刻t2)からコイル43の通電終了時点(時刻t3)までの時間である。
第一時間Tm1内においては、プランジャ44の外周面がシリンダ42aの内周面と接触しながらプランジャ44が移動することにより、比較的小さい振動(以下、移動振動Vmとする。)が発生する。改質水ポンプ40に異常が無い場合、シリンダ42a内に改質水の量が比較的多く存在するため、この改質水が移動振動Vmに対する緩衝材として作用する。よって、この場合、シリンダ42a内に改質水の量が比較的少ない場合に比べて、移動振動Vmが抑制される。
そして、第二時間Tm2内においては、プランジャ44が第一接触部42a3に衝突することにより、移動振動Vmより大きい振動(以下、衝突振動Vaとする。)が発生する。衝突振動Vaは、プランジャ44と第一接触部42a3とが衝突した時に発生し、その後減衰する。改質水ポンプ40に異常が無い場合、シリンダ42a内に改質水の量が比較的多く存在するため、この改質水が衝突振動Vaに対する緩衝材として作用する。よって、この場合、シリンダ42a内に改質水の量が比較的少ない場合に比べて、衝突振動Vaが抑制される。
これら移動振動Vmおよび衝突振動Vaが第二ハウジング42全体および第一ハウジング41全体に伝達するとともに、振動検出装置50によって検出される。なお、図4に示す振動検出装置50の検出値(加速度)は、コイル43が非通電から通電となった場合に生じる改質水ポンプ40の振動が示されており、コイル43が通電から非通電となる場合に生じる移動振動Vm、および、プランジャ44と第二接触部41b1とが衝突することにより生じる衝突振動Vaは、省略されている。
次に、改質水供給異常が発生した場合において、プランジャ44の往復運動の際に生じる改質水ポンプ40の振動について説明する。改質水供給異常は、改質水ポンプ40に異常は無いが、改質水ポンプ40に改質水が供給されない異常である。改質水供給異常は、例えば、水タンク14に貯留されている改質水の不足によって発生する。
改質水供給異常が発生した場合において改質水ポンプ40が作動したとき、ポンプ室PR内には改質水でなく空気が流入するため、シリンダ42a内の改質水の量が比較的少なくなる。この場合、改質水が緩衝材として作用しないため、改質水供給異常がない場合に比べて、移動振動Vmおよび衝突振動Vaが大きくなる。
続けて、改質水ポンプ40の異常(以下、ポンプ異常とする。)が発生した場合において、プランジャ44の往復運動の際に生じる改質水ポンプ40の振動について説明する。ポンプ異常は、改質水ポンプ40が動作しない異常である。ポンプ異常は、具体的には、プランジャ44が作動しない異常である。ポンプ異常は、例えば、コイル43の断線、スプリング45の破損、シリンダ42aとプランジャ44との間への異物の噛み込み等によって発生する。
ポンプ異常が発生した場合、プランジャ44が作動しないため、移動振動Vmおよび衝突振動Vaが生じない。よって、この場合、改質水ポンプ40に異常が無い場合にくらべて、コイル43が通電されているコイル通電時間Tk内における振動検出装置50の検出値が小さい。
図1に戻って、燃料電池システム1の構成の説明を続ける。
改質部33は、後述する燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部32から供給された混合ガス(改質用原料、水蒸気)から改質ガスを生成して導出するものである。改質部33内には、触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、混合ガスが触媒によって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素などを含んだガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。改質ガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の天然ガス(メタンガス)、改質に使用されなかった改質水(水蒸気)を含んでいる。このように、改質部33は改質用原料(原燃料)と改質水とから改質ガス(燃料)を生成して燃料電池34に供給する。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応である。
燃料電池34は、燃料と酸化剤ガスとから発電するものである。燃料電池34は、燃料極、空気極(酸化剤極)、および両極の間に介装された電解質からなる複数のセル34aが積層されて構成されている。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池34の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。
セル34aの燃料極側には、燃料である改質ガスが流通する燃料流路34bが形成されている。セル34aの空気極側には、酸化剤ガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路34cが形成されている。
燃料電池34は、マニホールド35上に設けられている。マニホールド35には、改質部33からの改質ガスが改質ガス供給管38を介して供給される。燃料流路34bは、その下端(一端)がマニホールド35の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出される改質ガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。カソードエアブロワ11c1によって送出されたカソードエアはカソードエア供給管11cを介して供給され、空気流路34cの下端から導入され上端から導出されるようになっている。
燃焼部36は、燃料電池34と蒸発部32および改質部33との間に設けられている。燃焼部36は、燃料電池34からのアノードオフガス(燃料オフガス)と燃料電池34からのカソードオフガス(酸化剤オフガス)とが燃焼されて蒸発部32および改質部33を加熱する。
燃焼部36では、アノードオフガスが燃焼されて燃焼ガス(火炎37)が発生している。燃焼部36では、アノードオフガスが燃焼されてその燃焼排ガスが発生している。燃焼部36には、アノードオフガスを着火させるための一対の着火ヒータ36a1,36a2が設けられている。
制御装置15は、改質水ポンプ40を少なくとも制御するものである。制御装置15は、演算処理を実行するCPU部(図示なし)、および、プログラムなどを保存するROMやRAMなどの記憶部(図示なし)を備えている。また、制御装置15は、異常判定制御を実行する。異常判定制御は、改質水供給異常およびポンプ異常が発生したか否かを判定する制御である。
次に、制御装置15によって実行される異常判定制御について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
制御装置15は、ステップS102にて、コイル43への通電が開始されたか否かを判定する。コイル43が通電されていない場合、制御装置15は、ステップS102を繰り返し実行する。一方、コイル43が通電された場合、制御装置15は、ステップS102にて「YES」と判定し、プログラムをステップS104に進める。
制御装置15は、ステップS104にて振動検出装置50の検出値を取得および記憶し(記憶部)、ステップS106にてコイル43への通電が終了したか否かを判定する。コイル43への通電が終了していない場合、制御装置15は、ステップS106にて「NO」と判定し、ステップS104を再度実行する。一方、コイル43への通電が終了した場合、制御装置15は、ステップS106にて「YES」と判定し、プログラムをステップS108に進める。すなわち、制御装置15は、コイル通電時間Tk内における振動検出装置50の検出値を時系列に記憶する。
制御装置15は、ステップS108にて、第一振幅A1および第二振幅A2を導出する。第一振幅A1は、第一時間Tm1内における振動検出装置50によって検出された振動(移動振動Vm)の振幅である。制御装置15は、具体的には、記憶部に記憶された第一時間Tm1内における振動検出装置50の検出値の最大値と最小値との差を第一振幅A1として導出する(図4参照)。第二振幅A2は、第二時間Tm2内における振動検出装置50によって検出された振動(衝突振動Va)の振幅である。制御装置15は、具体的には、記憶部に記憶された第二時間Tm2内における振動検出装置50の検出値の最大値と最小値との差を第二振幅A2として導出する(図4参照)。第一振幅A1および第二振幅A2は、本発明の振幅に相当する。
続けて、制御装置15は、ステップS110にて、改質水供給異常が発生しているか否かを判定する(異常判定部)。制御装置15は、具体的には、第一振幅A1が第一判定値ThA1以上であるか否かを判定する。第一判定値ThA1は、改質水ポンプ40に異常が無い場合における第一振幅A1より大きく、かつ、改質水供給異常が発生した場合における第一振幅A1より小さい振幅に設定されている(図4参照)。第一判定値ThA1は、予め実験等により実測されて導出されている。改質水供給異常が発生している場合、上述したように改質水ポンプ40に異常が無い場合に比べて、移動振動Vmが大きくなる。その結果、第一振幅A1が第一判定値ThA1以上である場合、制御装置15は、改質水供給異常が発生していると判定する。この場合、制御装置15は、ステップS110にて「YES」と判定し、ステップS114にて燃料電池システム1の運転を停止する。
一方、改質水供給異常が発生していない場合、上述したように移動振動Vmが抑制される。その結果、第一振幅A1が第一判定値ThA1より小さい場合、制御装置15は、改質水供給異常が発生していないと判定する。この場合、制御装置15は、ステップS110にて「NO」と判定し、プログラムをステップS112に進める。
制御装置15は、ステップS112にて、ポンプ異常が発生しているか否かを判定する(異常判定部)。制御装置15は、具体的には、第二振幅A2が第二判定値ThA2以下であるか否かを判定する。第二判定値ThA2は、改質水ポンプ40に異常が無い場合における第二振幅A2より小さく、かつ、ポンプ異常が発生した場合における第二振幅A2より大きい振幅に設定されている(図4参照)。第二判定値ThA2は、予め実験等により実測されて導出されている。ポンプ異常が発生している場合、上述したように衝突振動Vaが発生しない。その結果、第二振幅A2が第二判定値ThA2以下である場合、制御装置15は、ポンプ異常が発生していると判定する。この場合、制御装置15は、ステップS112にて「YES」と判定し、ステップS114にて燃料電池システム1の運転を停止する。
一方、ポンプ異常が発生していない場合、上述したように衝突振動Vaが発生している。その結果、第二振幅A2が第二判定値ThA2より大きい場合、制御装置15は、ポンプ異常が発生していないと判定する。この場合、制御装置15は、ステップS112にて「NO」と判定する。すなわち、この場合、改質水供給異常およびポンプ異常が発生していない。そして、制御装置15は、プログラムをステップS102に戻すことにより、異常判定制御を繰り返し実行する。
本実施形態によれば、燃料電池システム1は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池34と、改質水から水蒸気を生成する蒸発部32と、改質用原料と水蒸気とから燃料を生成して燃料電池34に供給する改質部33と、シリンダ42a内に往復運動可能に収納され、コイル43が通電されることにより移動し、かつ、各接触部42a3,41b1に衝突するプランジャ44を有するとともに、改質水を蒸発部32に供給するプランジャ式の改質水ポンプ40と、プランジャ44の往復運動の際に生じる改質水ポンプ40の振動を検出する振動検出装置50と、改質水ポンプ40を少なくとも制御する制御装置15と、を備えている。制御装置15は、コイル43への通電開始時点からプランジャ44が第一接触部42a3に衝突する衝突時点までのプランジャ44が移動中である第一時間Tm1内において、振動検出装置50によって検出された振動(移動振動Vm)の振幅(第一振幅A1)が第一判定値ThA1以上である場合、改質水ポンプ40に改質水が供給されない改質水供給異常が発生したと判定する異常判定部(ステップS110,112)を備えている。
改質水ポンプ40に改質水が正常に供給され、かつ、改質水ポンプ40が正常に作動している場合、シリンダ42a内の改質水の量が比較的多いため、シリンダ42a内の改質水が、プランジャ44の往復運動の際に生じる改質水ポンプ40の振動に対する緩衝材として作用する。その結果、プランジャ44の移動中に振動検出装置50によって検出される振動の振幅が抑制される。一方、改質水ポンプ40に改質水が供給されない改質水供給異常が発生したことにより、シリンダ42a内の改質水の量が比較的少なくなった場合、改質水ポンプ40に改質水が正常に供給されているときに比べて、プランジャ44の移動中に振動検出装置50によって検出される振動の振幅が大きくなる。
この知見に基づき、制御装置15の異常判定部(ステップS110,112)は、プランジャ44の移動中である第一時間Tm1内において、振動検出装置50によって検出された振動(移動振動Vm)の振幅(第一振幅A1)が第一判定値ThA1以上である場合、改質水供給異常が発生したと判定する。よって、改質水供給異常の発生を確実に検知できることができる。
さらに、制御装置15は、改質水供給異常が発生したと判定された場合、例えば燃料電池システム1の運転を停止する等の対処を行うことができる。
また、制御装置15は、水タンク14に改質水が貯留されていないことによる改質水供給異常が発生していることを判定できる。よって、水タンク14に改質水が貯留されているか否かを検知するために、水タンク14の水位を検出する水位センサを不要とすることができる。よって、水タンク14に水位センサが設けられている場合に比べて燃料電池システム1の部品点数を低減することができる。よって、燃料電池システム1の低コスト化を図ることができる。
また、従来技術の改質水ポンプ40を構成するポンプおよびポンプを駆動するモータにおいて、モータは、例えばDCモータやステッピングモータであるため、モータの部品点数ひいては改質水ポンプ40の部品点数が比較的多い。これに対し、本実施形態の改質水ポンプ40は、プランジャポンプであるため、従来技術の改質水ポンプを構成するポンプおよびモータの組み合わせに比べて部品点数を少なくすることができる。よって、改質水ポンプ40の低コスト化を図ることができる。
さらに、振動検出装置50は、改質水と接触しないように配設されているため、振動検出装置50が改質水の流路内に改質水に接触するように配設されている場合に比べて、改質水の汚染や改質水ポンプ40内の空気溜りを抑制することができる。
また、制御装置15の異常判定部(ステップS110,112)は、衝突時点からコイル43への通電終了時点までの第二時間Tm2内において、振動検出装置50によって検出された振動(衝突振動Va)の振幅(第二振幅A2)が第二判定値ThA2以下である場合、改質水ポンプ40の異常(ポンプ異常)が発生したと判定する。
コイル43への通電がされた場合においてもプランジャ44が移動しないポンプ異常が発生した場合、プランジャ44の被衝突部への衝突による改質水ポンプ40の振動が発生しない。よって、この場合、改質水ポンプ40が正常に作動しているときに比べて、振動検出装置50によって検出される振動の振幅が小さくなる。
これに対し、制御装置15の異常判定部(ステップS110,112)は、プランジャ44が第一接触部42a3に衝突する第二時間Tm2内において、振動検出装置50によって検出された振動(衝突振動Va)の振幅(第二振幅A2)が第二判定値ThA2以下である場合、プランジャ44が移動しないポンプ異常が発生したと判定する。よって、燃料電池システム1は、上述した改質水供給異常に加え、別途部材を追加することなく、ポンプ異常を確実に検知することができる。
なお、上述した実施形態において、燃料電池システムの一例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、制御装置15は、改質水供給異常およびポンプ異常の何れか一方が発生したとの判定を一回行った場合、燃料電池システム1の運転の停止をしているが(ステップS114)、これに代えて、改質水供給異常およびポンプ異常の何れか一方が発生したとの判定を連続して所定回数(例えば3回)行った場合、燃料電池システム1の運転の停止をするようにしても良い。
また、上述した実施形態において、コイル通電時間Tkが終了した時点にて、改質水供給異常が発生したか否かを判定しているが、これに代えて、第一時間Tm1が終了した時点にて、改質水供給異常が発生したか否かを判定するようにしても良い。
また、上述した実施形態において、振動検出装置50は、第一ハウジング41のフランジ部41bの外表面に配設されているが、これに代えて、第一ハウジング41の本体部41aの側面または、第二ハウジング42の上面に配設するようにしても良い。
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、改質水供給異常およびポンプ異常を判定するタイミングや、振動検出装置50の配設位置を変更するようにしても良い。
1…燃料電池システム、11(30)…燃料電池モジュール、11b1(40)…改質水ポンプ、15…制御装置、32…蒸発部、33…改質部、34…燃料電池、41…第一ハウジング、41b1…第二接触部(被衝突部)、42a3…第一接触部(被衝突部)、43…コイル、44…プランジャ、50…振動検出装置、A1…第一振幅(振幅)、A2…第二振幅(振幅)、ThA1…第一判定値、ThA2…第二判定値、Tm1…第一時間、Tm2…第二時間、Tk…コイル通電時間、Va…衝突振動(振動)、Vm…移動振動(振動)。

Claims (2)

  1. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    改質水から水蒸気を生成する蒸発部と、
    改質用原料と前記水蒸気とから前記燃料を生成して前記燃料電池に供給する改質部と、
    シリンダ内に往復運動可能に収納され、コイルが通電されることにより移動し、かつ、被衝突部に衝突するプランジャを有するとともに、前記改質水を前記蒸発部に供給するプランジャ式の改質水ポンプと、
    前記プランジャの往復運動の際に生じる前記改質水ポンプの振動を検出する振動検出装置と、
    前記改質水ポンプを少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記コイルへの通電開始時点から前記プランジャが前記被衝突部に衝突する衝突時点までの前記プランジャが移動中である第一時間内において、前記振動検出装置によって検出された前記振動の振幅が第一判定値以上である場合、前記改質水ポンプに前記改質水が供給されない改質水供給異常が発生したと判定する異常判定部を備えている燃料電池システム。
  2. 前記異常判定部は、前記衝突時点から前記コイルへの通電終了時点までの第二時間内において、前記振動検出装置によって検出された前記振動の振幅が第二判定値以下である場合、前記改質水ポンプの異常が発生したと判定する請求項1記載の燃料電池システム。
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JP2016072055A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 アイシン精機株式会社 燃料電池システム

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