JP2017147176A - 波長変換素子、照明装置およびプロジェクター - Google Patents

波長変換素子、照明装置およびプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】光射出面の面積の増大を低減しつつ、蛍光の取り出し効率を向上できる波長変換素子を提供する。【解決手段】本発明の波長変換素子30は、第1の面32aと、第1の面32aと対向する第2の面32bと、第1の面32aを第2の面32bと結合する側面部33と、を有する波長変換層32を備える。側面部33は、凸部34と、凸部34の表面に設けられた反射部と、を有する。第1の面32aと垂直な断面において、凸部34の頂点よりも第1の面32a側における凸部34の平均傾斜角は、頂点よりも第2の面32b側における凸部34の平均傾斜角よりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、波長変換素子、照明装置およびプロジェクターに関する。
プロジェクター等に用いられる照明装置として、半導体レーザー等の光源から射出された励起光を蛍光体に照射し、蛍光体から得られる蛍光を利用する照明装置が提案されている。
例えば下記の特許文献1に、励起光が入射されることにより蛍光を放射する蛍光体を有し、蛍光体の内部に散乱体が分散された発光デバイスが開示されている。この発光デバイスにおいて、蛍光体の励起光入射面と蛍光射出面とは互いに平行で反対側に位置しており、励起光入射面および蛍光射出面以外の側面に反射層が設けられている。特許文献1には、蛍光体内部に散乱体が分散されているため、蛍光の進行方向がランダムに変化し、蛍光体の表面で全反射して内部に閉じ込められる蛍光が減ることにより、蛍光の取り出し効率を高めることができる、と記載されている。
特開2014−186882号公報
特許文献1の発光デバイスにおいて、一般に反射層の反射率は100%ではないため、蛍光が反射層に入射する度に蛍光の損失が生じる。また、蛍光体内部に散乱体が分散されているため、散乱体が存在しない場合に比べて、蛍光が反射層に入射する回数が増え、蛍光の損失が大きくなる、という問題がある。また、蛍光の取り出し効率を高める一つの手段として、光射出面の面積を大きくすることが考えられる。しかしながら、発光デバイスの光射出面を大きくすると、エテンデューが大きくなる。この場合、この発光デバイスの後段に設けられた光学素子における光利用効率が低下するという問題がある。
本発明の一つの態様は、上記の課題のうち少なくとも一つを解決するためになされたものであって、光射出面の面積の増大を低減しつつ、蛍光の取り出し効率を向上できる波長変換素子を提供することを目的の一つとする。本発明の一つの態様は、上記の波長変換素子を備えた照明装置を提供することを目的の一つとする。本発明の一つの態様は、上記の照明装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の波長変換素子は、第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面と、前記第1の面を前記第2の面と結合する側面部と、を有する波長変換層を備え、前記側面部は、凸部と、前記凸部の表面に設けられた反射部と、を有し、前記第1の面と垂直な断面において、前記凸部の頂点よりも前記第1の面側における前記凸部の平均傾斜角は、前記頂点よりも前記第2の面側における前記凸部の平均傾斜角よりも大きい。
本発明の一つの態様の波長変換素子において、波長変換層の内部で発生した光は側面部の凸部の表面に設けられた反射部で反射する。ここで、凸部の頂点よりも第1の面側における凸部の平均傾斜角は、凸部の頂点よりも第2の面側における凸部の平均傾斜角よりも大きいため、波長変換層内部で発生し、反射部で反射する光のうち、第1の面の側に向かって進む光の割合が、第2の面の側に向かって進む光の割合よりも大きくなる。これにより、光射出面となる第1の面の面積の増大を低減しつつ、光の取り出し効率を向上することができる。
本発明の一つの態様の波長変換素子において、前記凸部は、前記波長変換層とは別体の部材からなり、前記部材が前記波長変換層に接合されていてもよい。
この構成によれば、凸部を備えた波長変換素子を容易に製造することができる。
本発明の一つの態様の波長変換素子において、前記部材の屈折率は前記波長変換層の屈折率と等しくてもよい。
この構成によれば、部材と波長変換層との界面における光の反射を減らすことができ、光の取り出し効率を向上することができる。
本発明の一つの態様の波長変換素子は、第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面と、前記第1の面を前記第2の面と結合する側面部と、を有する波長変換層を備え、前記側面部は、凹部と、前記凹部の表面に設けられた反射部と、を有し、前記第1の面と垂直な断面において、前記凹部の最下点よりも前記第1の面側における前記凹部の平均傾斜角は、前記最下点よりも前記第2の面側における前記凹部の平均傾斜角よりも小さい。
本発明の一つの態様の波長変換素子において、波長変換層の内部で発生した光は側面部の凹部の表面に設けられた反射部で反射する。ここで、凹部の最下点よりも第1の面側における凹部の平均傾斜角は、最下点よりも第2の面側における凹部の平均傾斜角よりも小さいため、波長変換層内部で発生し、反射部で反射する光のうち、第1の面の側に向かって進む光の割合が、第2の面の側に向かって進む光の割合よりも大きくなる。これにより、光射出面となる第1の面の面積の増大を低減しつつ、光の取り出し効率を向上することができる。
本発明の一つの態様の照明装置は、本発明の一つの態様の波長変換素子と、前記波長変換層を励起するための励起光を射出する励起光源と、を備えている。
この構成によれば、本発明の一つの態様の波長変換素子を備えたことにより、光利用効率が高い照明装置を提供することができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置から射出される光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置を備えているため、光利用効率が高いプロジェクターを実現することができる。
本発明の一実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 本発明の一実施形態の照明装置の概略構成図である。 第1実施形態の波長変換素子の斜視図である。 波長変換素子に設けられた凸部の断面図である。 第2実施形態の波長変換素子の斜視図である。 第3実施形態の波長変換素子における凸部の断面図である。 シミュレーションで用いる波長変換素子の斜視図である。 傾斜角の比と光取り出し効率との関係を示すグラフである。 第4実施形態の波長変換素子における側面部の断面図である。 第5実施形態の波長変換素子における側面部の断面図である。 第6実施形態の波長変換素子の斜視図である。 第7実施形態の波長変換素子の斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態について、図1〜図4を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(プロジェクター)
本実施形態のプロジェクターは、3つの透過型液晶ライトバルブを用いたプロジェクターの一例である。
図1は、本実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。図2は、本実施形態の光源装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6と、を備えている。照明装置2は、照明光WLを照射する。色分離光学系3は、照明装置2からの照明光WLを赤色光LR、緑色光LG、青色光LBに分離する。光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bは、各色光LR,LG,LBを画像情報に応じて変調し、各色の画像光を形成する。合成光学系5は、各光変調装置4R,4G,4Bからの各色の画像光を合成する。投射光学系6は、合成光学系5からの合成された画像光をスクリーンSCRに向かって投射する。
照明装置2は、半導体レーザーから射出された青色の励起光のうち、波長変換されずに射出される青色の励起光の一部と、蛍光体による励起光の波長変換によって生じる黄色の蛍光と、が合成された白色の照明光(白色光)WLを射出する。照明装置2は、略均一な照度分布を有するように調整された照明光WLを色分離光学系3に向けて射出する。照明装置2の具体的な構成については後述する。
色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aと、第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8aと、第2の反射ミラー8bと、第3の反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aと、第2のリレーレンズ9bと、を備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2から射出された照明光WLを、赤色光LRと、緑色光LGと青色光LBとが混合された光と、に分離する。そのため、第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過するとともに、緑色光LGおよび青色光LBを反射する特性を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGと青色光LBとが混合された光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。そのため、第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射するとともに、青色光LBを透過する特性を有する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置され、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。第2の反射ミラー8bおよび第3の反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置され、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGの光路中に配置され、緑色光LGを反射して光変調装置4Gに導く。
第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中の第2のダイクロイックミラー7bの後段に配置されている。第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることによる青色光LBの光損失を補償する。
光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの各々は、液晶パネルから構成されている。光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの各々は、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBの各々を通過させる間に、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBの各々を画像情報に応じて変調し、各色に対応した画像光を形成する。光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの各々の光入射側および光射出側には、偏光板(図示略)がそれぞれ配置されている。
光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの各々の光入射側には、光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの各々に入射する赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBの各々を平行化するフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,およびフィールドレンズ10Bが設けられている。
合成光学系5は、クロスダイクロイックプリズムから構成されている。合成光学系5は、光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの各々からの各色の画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向かって射出する。
投射光学系6は、投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向かって拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像(画像)が表示される。
(光源装置)
次に、本実施形態の照明装置2について説明する。
図2は、照明装置2の概略構成を示す図である。
図2に示すように、照明装置2は、励起光源110と、アフォーカル光学系11と、ホモジナイザー光学系12と、集光光学系20と、波長変換素子30と、コリメート光学系60と、インテグレーター光学系125と、偏光変換素子140と、を備える。
励起光源110は、レーザー光からなる青色の励起光Bを射出する複数の半導体レーザー110Aから構成されている。励起光Bの発光強度のピークは、例えば445nmである。複数の半導体レーザー110Aは、照明光軸100axと直交する一つの平面内においてアレイ状に配置されている。なお、励起光源110としては、445nm以外の波長、例えば460nmの青色光を射出する半導体レーザーを用いることもできる。
アフォーカル光学系11は、例えば凸レンズ11aと、凹レンズ11bと、を備えている。アフォーカル光学系11は、励起光源110から射出された複数のレーザー光からなる光束の径を縮小する。なお、アフォーカル光学系11と励起光源110との間にコリメーター光学系を配置し、アフォーカル光学系11に入射する励起光を平行光束に変換するようにしてもよい。
ホモジナイザー光学系12は、例えば第1マルチレンズアレイ12aと、第2マルチレンズアレイ12bと、を備えている。ホモジナイザー光学系12は、励起光の光強度分布を後述する波長変換層上で均一な状態、いわゆるトップハット分布に変換する。ホモジナイザー光学系12は、第1マルチレンズアレイ12aの複数のレンズから射出された複数の光束を、集光光学系20とともに、波長変換層上で互いに重畳させる。これにより、波長変換層上に照射される励起光Bの光強度分布を均一な状態、いわゆるトップハット分布とする。
集光光学系20は、例えば第1レンズ20aと、第2レンズ20bと、を備えている。集光光学系20は、ホモジナイザー光学系12から波長変換素子30までの光路中に配置され、励起光Bを集光させて波長変換素子30の波長変換層に入射させる。本実施形態において、第1レンズ20aおよび第2レンズ20bは、それぞれ凸レンズから構成されている。
コリメート光学系60は、例えば第1コリメートレンズ62と、第2コリメートレンズ64と、を備えている。コリメート光学系60は、波長変換素子30から射出された光を略平行化する。第1コリメートレンズ62および第2コリメートレンズ64は、それぞれ凸レンズから構成されている。
インテグレーター光学系125は、例えば第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ130と、重畳レンズ150と、を備えている。第1レンズアレイ120は、コリメート光学系60から射出された光を複数の部分光束に分割するための複数の第1レンズ122を有する。複数の第1レンズ122は、照明光軸100axと直交する面内においてマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120の複数の第1レンズ122に対応する複数の第2レンズ132を有する。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1レンズ122の像を光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bの画像形成領域もしくはその近傍に結像させる。複数の第2レンズ132は、照明光軸100axに直交する面内においてマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第2レンズアレイ130から射出された光を直線偏光に変換する。偏光変換素子140は、例えば、偏光分離膜と位相差板と(ともに図示略)を備えている。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140から射出された各部分光束を集光して光変調装置400R,光変調装置400G,および光変調装置400Bの画像形成領域もしくはその近傍に重畳させる。第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130および重畳レンズ150は、波長変換素子30からの光の強度分布を均一にするインテグレーター光学系125を構成する。
(波長変換素子)
以下、本実施形態の波長変換素子について説明する。
図3は、第1実施形態の波長変換素子30の斜視図である。図4は、波長変換素子30に設けられた凸部の断面図である。
図3に示すように、波長変換素子30は、基材31と、基材31の面31aに設けられた波長変換層32と、を備えている。
基材31は、面31aの法線方向から見た形状が矩形の板材で構成されている。基材31は、例えばガラス、石英等の透光性を有する材料で構成されていてもよいし、例えば金属等の透光性を有していない材料で構成されていてもよい。金属材料の場合、アルミニウム、銅等の放熱性に優れた金属が用いられることが望ましい。基材31の形状は、矩形に限らず、適宜変更が可能である。
波長変換層32は、基材31の面31aに設けられている。波長変換層32は、青色の励起光Bを吸収して黄色の蛍光Yに変換して射出する蛍光体粒子(図示略)を含む。ただし、波長変換層32では励起光Bの全てが蛍光Yに変換されるわけではなく、波長変換層32からは、波長変換層32に入射した励起光のうち、蛍光Yに変換されなかった一部の励起光Bが蛍光Yとともに射出される。
蛍光体粒子として、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体が用いられる。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であってもよいし、2種以上の材料を用いて形成された粒子が混合されたものが用いられてもよい。波長変換層32には、耐熱性および表面加工性に優れたものを用いることが好ましい。このような波長変換層32として、例えばアルミナ等の無機バインダー中に蛍光体粒子を分散させた蛍光体層、バインダーを用いずに蛍光体粒子を焼結した蛍光体層などが好適に用いられる。
波長変換層32は、略直方体状の形状を有している。波長変換層32を6つの面を有する直方体と見なしたとき、1つの面を第1の面32aと称し、第1の面32aと対向する面を第2の面32bと称する。また、第1の面32aを第2の面32bと結合する4つの面のうち、後述する凸部が設けられた面を側面部33と称する。
また、残りの3つの面をそれぞれ第3の面32c、第4の面32d、第5の面32eと称する。第1の面32aは、蛍光Yを射出させる蛍光射出面である。第3の面32cは、励起光Bを入射させる励起光入射面である。第4の面32dは、基材31の面31aと接する面である。第5の面32eは、第3の面32cと対向する面である。
図4に示すように、側面部33は、複数の凸部34と、複数の凸部34の表面に設けられた反射膜35と、を有する。本実施形態の反射膜35は、特許請求の範囲の反射部に対応する。図3に示すように、複数の凸部34は、波長変換層32の一辺に略平行な方向(x方向)に延在する凸部34が、凸部34の延在方向と直交する方向(y方向)に複数並べられた構成を有する。本実施形態では、複数の凸部34の形状および寸法は全て同一とするが、複数の凸部34の形状および寸法は必ずしも全てが同一でなくてもよい。
凸部34は、波長変換層32とは別体の部材から構成され、その部材が波長変換層32に接合されていてもよい。この場合、部材の屈折率と波長変換層32の屈折率とが等しいことが望ましい。部材を波長変換層32に接合する手段は、部材の材質に応じて適宜選択すればよく、特に限定されない。
もしくは、凸部34は、波長変換層32と一体に構成されていてもよい。例えば、波長変換層32の一つの側面を切削などによって加工することで凸部34を形成してもよい。これによれば、蛍光射出面の面積が増大することはない。
図4に、複数の凸部34の延在方向(x方向)と垂直な波長変換層32の断面Cを示す。断面Cにおいて、凸部34の断面形状は、略直角三角形状である。断面Cにおいて、凸部34の頂点T1よりも第1の面32a側における凸部34の平均傾斜角α1は、凸部34の頂点T1よりも第2の面32b側における凸部34の平均傾斜角α2よりも大きい。本実施形態の場合、平均傾斜角α1は90°であり、平均傾斜角α2は30°である。ただし、平均傾斜角α1および平均傾斜角α2は、これらの角度に限るものではない。
断面Cにおいて、凸部34は、頂点T1の第1の面32a側に傾斜面34aを有し、頂点T1の第2の面32b側に傾斜面34bを有している。傾斜面34aの下端Q1と傾斜面34bの下端Q2とを通り、第4の面32dと平行な直線を直線Pとする。
ここで、平均傾斜角α1は、第1の面34aと直線Pとのなす角度である。平均傾斜角α2は、第2の面34bと直線Pとのなす角度である。
また、凸部34の高さHは、例えば0.2μmである。凸部34のピッチLは、例えば1μmである。
ここで、凸部34の高さHは、直線Pから凸部34の頂点T1までの距離である。凸部34のピッチLは、1つの凸部34の第1の面34aの下端Q1と第2の面34bの下端Q2との間の距離である。
反射膜35は、凸部34の第1の面34aと第2の面34bとに沿うように、複数の凸部34にわたって連続して設けられている。反射膜35は、波長変換層32の内部を進行する光、すなわち励起光Bおよび蛍光Yを反射させる。反射膜35には、例えばアルミニウム、銀等の光反射率の高い金属材料が用いられることが望ましい。
なお、本実施形態では、凸部34の表面に反射膜35が設けられているが、反射膜35は必ずしも設けられていなくてもよい。反射膜35が設けられていない場合であっても、波長変換層32の内部から凸部34の表面(凸部34と空気層との界面)に入射した光のうち、臨界角を超える入射角で入射した光は凸部34の表面で反射する。したがって、この場合、反射膜35が設けられていなくても、凸部34の表面は反射部として機能する。
波長変換層32の複数の面のうち、蛍光射出面(第1の面32a)と励起光入射面(第3の面32c)とを除く面、すなわち、第2の面32b、第4の面32d、および第5の面32eには反射膜が設けられていることが望ましい。反射膜には、側面部33の反射膜35と同様、例えばアルミニウム、銀等の光反射率の高い金属材料が用いられることが望ましい。なお、基材31が光反射性を有する材料で構成されている場合、基材31と接する第4の面32dには、反射膜が設けられていなくてもよい。
蛍光Yは、蛍光体粒子から等方的に発せられる。ここで、波長変換層32の周囲が平坦な反射膜で囲まれていた従来の波長変換素子においては、蛍光が反射膜で反射を繰り返す度に損失を生じ、蛍光の取り出し効率が低下するという問題があった。
これに対して、第1実施形態の波長変換素子30において、凸部34の頂点T1よりも第1の面32a側における凸部34の平均傾斜角α1は、凸部34の頂点T1よりも第2の面32b側における凸部34の平均傾斜角α2よりも大きい。そのため、波長変換層32の内部を様々な方向に進む光のうち、符号S1,S2の光路で示したように第1の面32aの側に向かって進む光の割合は、第2の面32bの側に向かって進む光の割合よりも大きくなる。これにより、第1実施形態の波長変換素子30によれば、蛍光射出面の面積の増大を低減しつつ、光の取り出し効率を向上することができる。
特に第1実施形態の場合、凸部34の表面に反射膜35が設けられているため、光の取り出し効率をより向上することができる。さらに、波長変換層32の第2の面32b、第4の面32d、および第5の面32eにも反射膜が設けられていれば、光の取り出し効率を更に向上することができる。
第1実施形態の照明装置2は、蛍光射出面の面積の増大を低減しつつ、高い効率で光を取り出すことができる波長変換素子30を備えているため、光利用効率が高い。さらに、第1実施形態のプロジェクターは上記の光源装置を備えているため、光利用効率が高い。
なお、側面部は、複数の凹部と、複数の凹部の表面に設けられた反射膜と、を有していてもよい。この場合、複数の凹部は、波長変換層の一辺に略平行な方向(x方向)に延在する凹部が、凹部の延在方向と直交する方向(y方向)に複数並べられた構成を有するものであれば、本実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。図4に示したように、波長変換層32は複数の凸部34を備えているが、見方を変えれば、波長変換層32は複数の凹部を備えている。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
以下の実施形態のプロジェクターおよび光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、波長変換素子の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび光源装置全体の説明は省略し、波長変換素子についてのみ説明する。
図5は、第2実施形態の波長変換素子の斜視図である。図5は、第1実施形態における図3に対応している。
図5において、図3と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の波長変換素子30では、波長変換素子30は一つの側面部を有していた。これに対して、図5に示すように、第2実施形態の波長変換素子40は、二つの側面部(第1の側面部33aおよび第2の側面部33b)を有している。第1の側面部33aは、第1実施形態の波長変換素子30における側面部33に対応する。第2の側面部33bは、第1実施形態の波長変換素子30における第5の面32eに対応して設けられている。
第1の側面部33aを構成する凸部34aと第2の側面部33bを構成する凸部34bとは、形状もしくは寸法が互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1の側面部33aおよび第2の側面部33bのいずれにおいても、凸部34a,34bの頂点よりも第1の面32a側における凸部34a,34bの平均傾斜角α1は、凸部34a,34bの頂点よりも第2の面32b側における凸部34a,34bの平均傾斜角α2よりも大きい。
波長変換素子40のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態においても、第1の面32aの側に向かって進む光の割合が第2の面32bの側に向かって進む光の割合よりも大きくなり、蛍光射出面の面積の増大を低減しつつ、光の取り出し効率を向上することができる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図6を用いて説明する。
図6は、第3実施形態の波長変換素子の凸部の断面図である。図6は、第1実施形態における図4に対応している。
図6において、図4と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1,第2実施形態と同様、凸部44の頂点T1よりも第1の面32a側における凸部44の平均傾斜角α1は、凸部44の頂点T1よりも第2の面32b側における凸部44の平均傾斜角α2よりも大きい。しかし、図6に示すように、平均傾斜角α1が90°よりも小さい。
波長変換素子のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
第3実施形態においても、第1の面32aの側に向かって進む光の割合が第2の面32bの側に向かって進む光の割合よりも大きくなり、蛍光射出面の面積の増大を低減しつつ、光の取り出し効率を向上することができる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
ここで、本発明者は、実施例の波長変換素子と比較例の波長変換素子についてシミュレーションを行い、光取り出し効率を比較した。
図7は、シミュレーションの基本となる波長変換素子の斜視図である。
以下、シミュレーション条件を説明する。
基本構成の波長変換素子として、
(1)図7に示すように、直方体状の波長変換層42を用い、波長変換層42の各辺の長さをそれぞれA1=1mm、A2=0.8mm、A3=0.8mm、とした。
(2)図7に示す波長変換層42の左側面を蛍光射出面42aとした。
(3)蛍光射出面42aは、透過率100%の透過面とした。
(4)波長変換層42の上面42cおよび手前側面42dを除く4つの面のうち、蛍光射出面42aを除く3つの面を反射率が98%、吸収率が2%の反射面とした。
(5)波長変換層42の内部は、等方的に発光を生じる光源と設定した。
(6)波長変換層42には、用いる蛍光体材料の物性値である屈折率を設定した。
(7)光取り出し効率は、蛍光射出面42aから波長変換層42の外部に放射された光パワーを蛍光体内部に設定した光パワーで割ることにより求めた。
(8)波長変換層42の上面42cおよび手前側面42dを反射率が98%、吸収率が2%の等方散乱面とした。
本発明の実施例の波長変換素子として、比較例の条件(1)〜(7)を共通とした上で、(8)に代えて、
(9)波長変換層42の上面42cおよび手前側面42dを、平均傾斜角α1=90°、平均傾斜角α2=10°の凸部を付与し、凸部の表面に反射率が98%、吸収率が2%の反射ミラーを設定した。
上記のシミュレーション条件に従って光取り出し効率を計算した結果、比較例の波長変換素子の光取り出し効率は、22.8%であった。これに対して、実施例の波長変換素子の光取り出し効率は、53.1%であった。このように、実施例の波長変換素子の光取り出し効率は、比較例に比べて高いことが判った。
また、本発明者は、実施例の波長変換素子において、凸部の形状を変えて光取り出し効率を計算した。具体的には、90°、80°、70°の各平均傾斜角α1に対してα2/α1を変化させ、光取り出し効率を計算した。
図8は、光取り出し効率の計算結果を示すグラフである。横軸は平均傾斜角α1と平均傾斜角α2との比(α2/α1)であり、縦軸は光取り出し効率(%)である。
図8に示すように、上述の3つの平均傾斜角α1(=90°、80°、70°)のいずれにおいても、平均傾斜角の比α2/α1が0.6以下の範囲では、光取り出し効率が概ね40%以上となり、比較例の波長変換素子(22.8%)に対して高い光取り出し効率が得られた。一方、平均傾斜角の比α2/α1が0.6よりも大きくなる程、光取り出し効率が低下する傾向にあることが判った。したがって、上記のシミュレーション条件においては、平均傾斜角の比α2/α1を0.6以下とすることが望ましい。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図9を用いて説明する。
図9は、第4実施形態の波長変換素子の側面部の断面図である。図9は、第1実施形態における図4に対応している。
図9において、図4と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の側面部33においては、凸部34の傾斜面は平坦面であった。これに対して、図9に示すように、第4実施形態の側面部46では、凸部47の傾斜面が曲面となっている。
波長変換素子のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
第4実施形態の場合、凸部47の傾斜面が曲面であるため、傾斜面の傾斜角が一定でない。そこで、断面Cにおいて、凸部47の頂点T1から直線Pに向けて垂線Vを引き、直線Pと垂線Vとの交点を点Q0とし、凸部47の第1の面32a側の傾斜面47aの下端Q1から点Q0までの距離をL1とし、凸部47の第2の面32b側の傾斜面47bの下端Q2から点Q0までの距離をL2としたとき、tanα1=H/L1の関係から、平均傾斜角α1を求めることができる。また、tanα2=H/L2の関係から、平均傾斜角α2を求めることができる。このようにして求めた平均傾斜角に対して、平均傾斜角α1が平均傾斜角α2よりも大きいという条件を満たせばよい。
第4実施形態においても、第1の面32aの側に向かって進む光の割合が第2の面32bの側に向かって進む光の割合よりも大きくなり、蛍光射出面の面積の増大を低減しつつ、光の取り出し効率を向上することができる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について、図10を用いて説明する。
図10は、第5実施形態の波長変換素子の側面部の断面図である。図10は、第1実施形態における図4に対応している。
図10において、図4と共通の構成要素に同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の側面部33においては、凸部34の傾斜面は平坦面であった。これに対して、図10に示すように、第5実施形態の側面部49では、凸部50の頂点T1よりも第2の面32b側における傾斜面50bは、傾斜角が異なる2つの平面50ba,50bbで構成されている。
波長変換素子のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
第5実施形態の場合、断面Cにおいて、凸部50の第2の面32b側の傾斜面50bの下端Q2と凸部の頂点T1とを結ぶ直線Kを引き、直線Kと直線Pとのなす角度を平均傾斜角α2と定義すればよい。このようにして求めた平均傾斜角に対して、平均傾斜角α1が平均傾斜角α2よりも大きいという条件を満たせばよい。
第5実施形態においても、第1の面32aの側に向かって進む光の割合が第2の面32bの側に向かって進む光の割合よりも大きくなり、蛍光射出面の面積の増大を低減しつつ、光の取り出し効率を向上することができる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
第5実施形態において、凸部の頂点よりも第2の面側における傾斜面は、傾斜角が異なる3つ以上の面で構成されていてもよい。また、凸部の頂点よりも第1の面側における傾斜面についても、傾斜角が異なる複数の面で構成されていてもよい。
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態について、図11を用いて説明する。
図11は、第6実施形態の波長変換素子の斜視図である。図11は、第1実施形態における図3に対応している。
図11において、図3と共通の構成要素に同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の波長変換素子30において、側面部33は複数の凸部34を有していた。これに対して、図11に示すように、第6実施形態の波長変換素子70において、側面部71は1つの凸部72を有している。断面Cにおいて、凸部72の頂点T1よりも第1の面32a側における凸部72の平均傾斜角α1は、凸部72の頂点T1よりも第2の面32b側における凸部72の平均傾斜角α2よりも大きい。
第6実施形態では、凸部72が波長変換層32とは別体の凸部構成部材73から構成されている例を示す。凸部構成部材73は、例えばガラス等の光透過性材料で構成されている。凸部構成部材73の屈折率は、波長変換層32の屈折率と等しいことが望ましい。凸部構成部材73は、例えば接着剤層74を介して波長変換層32に接合されている。ただし、凸部構成部材73を波長変換層32に接合する手段は、凸部構成部材73の材質に応じて適宜選択すればよく、特に限定されない。
第6実施形態においても、第1の面32aの側に向かって進む光の割合が第2の面32bの側に向かって進む光の割合よりも大きくなり、蛍光射出面の面積の増大を低減しつつ、光の取り出し効率を向上することができる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第7実施形態]
以下、本発明の第7実施形態について、図12を用いて説明する。
図12は、第7実施形態の波長変換素子の斜視図である。図12は、第1実施形態における図3に対応している。ただし、図12では、波長変換素子の向きを、z軸を中心として180°回転させて示している。
図12において、図3と共通の構成要素に同一の符号を付し、説明を省略する。
図12に示すように、第7実施形態の波長変換素子80において、波長変換層32は、第1の面32aと、第1の面32aと対向する第2の面32bと、第1の面32aを第2の面32bと結合する側面部81と、を有する。側面部81は、凹部82と、凹部82の表面に設けられた反射膜83と、を有している。
凹部82の延在方向(x方向)と垂直な波長変換層32の断面C’において、凹部82の最下点B1よりも第1の面32a側における凹部82の平均傾斜角α1は、凹部82の最下点B1よりも第2の面32b側における凹部82の平均傾斜角α2よりも小さい。
断面C’において、凹部82の最下点B1を通り、第4の面32dと平行な直線を直線Rとする。ここで、平均傾斜角α1は、凹部82の第1の面32aに近い側の第1の面82aと直線Rとのなす角度である。平均傾斜角α2は、凹部82の第2の面32bに近い側の第2の面82bと直線Rとのなす角度である。
第7実施形態においても、第1の面32aの側に向かって進む光の割合が第2の面32bの側に向かって進む光の割合よりも大きくなり、蛍光射出面の面積の増大を低減しつつ、光の取り出し効率を向上することができる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、波長変換層における側面部の数、側面部を構成する凸部もしくは凹部の数、形状および寸法などについては、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
その他、波長変換素子および光源装置を構成する各構成要素の数、形状、材料、配置等については、適宜変更が可能である。また、上記実施形態では、3つの光変調装置を備えるプロジェクターを例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに本発明を適用することも可能である。さらに、光変調装置としては、上述した液晶パネルに限らず、例えばデジタルミラーデバイスなどを用いることもできる。
その他、プロジェクターの各種構成要素の形状、数、配置、材料等については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2…照明装置、4R,4G,4B…光変調装置、6…投射光学系、30,40,70,80…波長変換素子、31…基材、32,42…波長変換層、33,43,46,49,52…側面部、34,44,47,50…凸部、35…反射膜(反射部)、53…凹部、73…凸部構成部材、110…励起光源。

Claims (6)

  1. 第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面と、前記第1の面を前記第2の面と結合する側面部と、を有する波長変換層を備え、
    前記側面部は、凸部と、前記凸部の表面に設けられた反射部と、を有し、
    前記第1の面と垂直な断面において、前記凸部の頂点よりも前記第1の面側における前記凸部の平均傾斜角は、前記頂点よりも前記第2の面側における前記凸部の平均傾斜角よりも大きい、波長変換素子。
  2. 前記凸部は前記波長変換層とは別体の部材からなり、
    前記部材が前記波長変換層に接合されている、請求項1に記載の波長変換素子。
  3. 前記部材の屈折率は前記波長変換層の屈折率と等しい、請求項2に記載の波長変換素子。
  4. 第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面と、前記第1の面を前記第2の面と結合する側面部と、を有する波長変換層を備え、
    前記側面部は、凹部と、前記凹部の表面に設けられた反射部と、を有し、
    前記第1の面と垂直な断面において、前記凹部の最下点よりも前記第1の面側における前記凹部の平均傾斜角は、前記最下点よりも前記第2の面側における前記凹部の平均傾斜角よりも小さい、波長変換素子。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の波長変換素子と、
    前記波長変換層を励起するための励起光を射出する励起光源と、を備えた、照明装置。
  6. 請求項5に記載の照明装置と、
    前記照明装置から射出される光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える、プロジェクター。
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