JP2017145819A - 燃料圧力制御装置 - Google Patents

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純平 高橋
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Abstract

【課題】製造コストの増大を抑制しつつ高圧通路内の燃圧を低下させることができる燃料圧力制御装置を提供することを課題とする。【解決手段】制御部は、高圧通路内の減圧要求があった場合に、減圧要求がない場合よりも低圧ポンプの回転数を増大させて制御通路内の燃圧を上昇させることにより、押圧部材によりリリーフ逆止弁を開弁させる。【選択図】図4

Description

本発明は、燃料圧力制御装置に関する。
筒内噴射弁を有した内燃機関の燃料圧力制御装置においては、低圧ポンプにより加圧された燃料が更に高圧ポンプにより加圧され、高圧通路を介して筒内噴射弁に供給される。このような内燃機関において、例えば燃料噴射が一時的に停止される燃料カットが実行される場合がある。燃料カット中では、高圧通路内の燃料は消費されずに滞留することにより加熱され、高圧通路内の燃圧が上昇する場合がある。この場合、燃料カットからの復帰時には燃圧が目標燃圧値よりも高くなっており、燃料噴射の再開後の筒内噴射弁の燃料噴射量を、適切に制御できない可能性がある。
このため、例えば特許文献1では、高圧通路から燃料タンクまで延びたリリーフ通路とこのリリーフ通路に電磁駆動式の開閉弁を設けて、燃料カット時に開閉弁を開弁させることにより、高圧通路内の燃料を燃料タンクに戻して高圧通路内の燃圧を低下させる技術が提案されている。
特開2010−71132号公報
しかしながら特許文献1の技術では、高圧通路内の燃圧を低下させるために電磁駆動式の開閉弁を新たに設ける必要があり、製造コストが増大する可能性がある。
そこで本発明は、製造コストの増大を抑制しつつ高圧通路内の燃圧を低下させることができる燃料圧力制御装置を提供することを目的とする。
上記目的は、燃料を貯留した燃料タンクと、前記燃料タンクから燃料を吸引する低圧ポンプと、前記低圧ポンプから燃料が吐出される低圧通路と、前記低圧通路から供給された燃料を加圧する高圧ポンプと、前記高圧ポンプから燃料が吐出される高圧通路と、前記高圧通路から燃料が供給され、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、前記低圧ポンプから吐出された燃料の圧力により駆動する開弁機構と、前記低圧ポンプの回転数を制御する制御部と、を備え、前記高圧ポンプは、シリンダと、前記内燃機関の駆動に連動して前記シリンダ内を往復するプランジャと、前記プランジャの往復により容積が増減する加圧室と、前記低圧通路及び加圧室を連通した吸入通路と、前記吸入通路及び加圧室の連通状態を切り替える吸入弁と、前記加圧室及び高圧通路を連通した吐出通路と、前記吐出通路に設けられ、前記加圧室側からの燃料の流通は許容するがその逆方向の流通は規制する吐出逆止弁と、前記吐出逆止弁よりも前記加圧室側及び高圧通路側で前記吐出通路に連通したリリーフ通路と、前記リリーフ通路に設けられ、前記高圧通路側からの燃料の流通は許容するがその逆方向の流通は規制するリリーフ逆止弁と、を含み、前記リリーフ逆止弁は、弁体と、孔が形成され前記弁体よりも前記高圧通路側に位置する弁座部と、前記孔を閉鎖するように前記弁体を前記弁座部に付勢する付勢部と、を含み、前記開弁機構は、前記低圧通路から分岐して前記低圧ポンプから燃料が吐出される制御通路と、前記制御通路内から前記リリーフ通路内にまで延びており、前記制御通路内の燃圧を受けて前記弁座部の前記孔を介して前記弁座部から離れるように前記弁体を前記付勢部の付勢力に抗して押圧することにより、前記リリーフ逆止弁を開弁させる押圧部材と、を含み、前記制御部は、前記高圧通路内の減圧要求があった場合に、前記減圧要求がない場合よりも前記低圧ポンプの回転数を増大させて前記制御通路内の燃圧を上昇させることにより、前記押圧部材により前記リリーフ逆止弁を開弁させる、燃料圧力制御装置によって達成できる。
低圧ポンプの回転数を増大させて制御通路内の燃圧を上昇させることにより、この燃圧を受けて押圧部材がリリーフ逆止弁の弁体を押圧して開弁させる。これにより、高圧通路内の燃圧を低下させることができる。また、低圧ポンプからの燃圧を利用してリリーフ逆止弁を開弁させることができるので、高圧通路内の燃圧を低下させるために電磁駆動式の開閉弁を設けた場合と比較して、製造コストの増大が抑制される。
上記構成において、前記低圧通路から燃料が供給され、前記内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射弁を備え、前記制御部は、前記開弁機構による前記リリーフ逆止弁の開弁後に前記減圧要求がなくなった場合には、前記減圧要求があった場合よりも前記低圧ポンプの回転数を減少させ、かつ前記ポート噴射弁から燃料を噴射させることにより、前記押圧部材の前記弁体への押圧力を低下させて、前記付勢部の付勢力に従って前記リリーフ逆止弁を閉弁させる、構成であってもよい。
また、上記目的は、燃料を貯留した燃料タンクと、前記燃料タンクから燃料を吸引する低圧ポンプと、前記低圧ポンプから燃料が吐出される低圧通路と、前記低圧通路から供給された燃料を加圧する高圧ポンプと、前記高圧ポンプから燃料が吐出される高圧通路と、前記高圧通路から燃料が供給され、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、前記低圧ポンプから吐出された燃料の圧力により駆動する開弁機構と、制御部と、を備え、前記高圧ポンプは、シリンダと、前記内燃機関の駆動に連動して前記シリンダ内を往復するプランジャと、前記プランジャの往復により容積が増減する加圧室と、前記低圧通路及び加圧室を連通した吸入通路と、前記吸入通路及び加圧室の連通状態を切り替える吸入弁と、前記加圧室及び高圧通路を連通した吐出通路と、前記吐出通路に設けられ、前記加圧室側からの燃料の流通は許容するがその逆方向の流通は規制する吐出逆止弁と、前記吐出逆止弁よりも前記加圧室側及び高圧通路側で前記吐出通路に連通したリリーフ通路と、前記リリーフ通路に設けられ、前記高圧通路側からの燃料の流通は許容するがその逆方向の流通は規制するリリーフ逆止弁と、を含み、前記リリーフ逆止弁は、弁体と、孔が形成され前記弁体よりも前記高圧通路側に位置する弁座部と、前記孔を閉鎖するように前記弁体を前記弁座部に付勢する付勢部と、を含み、前記開弁機構は、前記低圧通路から分岐して前記低圧ポンプから燃料が吐出される制御通路と、前記制御通路内から前記リリーフ通路内にまで延びており、前記制御通路内の燃圧を受けて前記弁座部の前記孔を介して前記弁座部から離れるように前記弁体を前記付勢部の付勢力に抗して押圧することにより、前記リリーフ逆止弁を開弁させる押圧部材と、を含み、前記制御部は、前記高圧通路内の減圧要求があった場合に、前記吸入弁を開弁させることによって、前記プランジャの往復に伴う燃圧の脈動を前記押圧部材に作用させて、前記押圧部材により前記リリーフ逆止弁を開弁させる、燃料圧力制御装置によっても達成できる。
吸入弁を開弁させて燃圧の脈動を押圧部材に作用させてリリーフ逆止弁の弁体を押圧して開弁させる。これによっても、高圧通路内の燃圧を低下させることができる。また、燃圧の脈動を利用してリリーフ逆止弁を開弁させることができるので、高圧通路内の燃圧を低下させるために電磁駆動式の開閉弁を設けた場合と比較して、製造コストの増大が抑制される。
上記構成において、前記押圧部材は、前記制御通路内に配置され前記低圧ポンプからの燃圧を受けて前記制御通路内を移動するフランジ部と、前記フランジ部に連結され前記フランジ部よりも小さい径を有し前記制御通路内から前記リリーフ通路内に延びた棒体と、を備え、前記低圧ポンプ側から燃圧を受ける部分の前記フランジ部の表面積は、前記加圧室側から燃圧を受ける部分の前記弁体の表面積よりも大きい、構成であってもよい。
本発明によれば、製造コストの増大を抑制しつつ高圧通路内の燃圧を低下させることができる燃料圧力制御装置を提供できる。
図1は、本実施例の制御装置の概略構成図である。 図2は、リリーフ弁及び開弁機構周辺の拡大図である。 図3は、ECUが実行する減圧制御の一例を示したフローチャートである。 図4Aは、通常制御時での弁体に作用する力F1〜F4を示した図であり、図4Bは、リリーフ弁の開弁時での弁体に作用する力を示した図である。 図5は、ECUが実行する変形例の減圧制御を示したフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施例について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施例の制御装置1の概略構成図である。制御装置1は、エンジン10、燃料タンク21、低圧ポンプ22、低圧管25、低圧デリバリパイプ26、高圧管35、高圧デリバリパイプ36、燃圧センサ28及び38、高圧ポンプ40、開弁機構80、及びECU(Electronic Control Unit)5等を備える。制御装置1は、燃料圧力制御装置の一例である。
エンジン10は、各気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁37、及び各吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射弁27を備えた火花点火式の4気筒エンジンである。また、エンジン10は、複数のピストンに連動したクランク軸に連動し吸気弁又は排気弁を駆動するカム軸15を備えている。
燃料タンク21には、燃料であるガソリンが貯留されている。低圧ポンプ22は、燃料を加圧して低圧管25内、及び低圧管25から分岐した開弁機構80の制御通路81に吐出する。低圧管25内に吐出された燃料は、低圧デリバリパイプ26を介してポート噴射弁27に供給され、また低圧管25から分岐した分岐管25aを介して高圧ポンプ40にも供給される。低圧管25、分岐管25a、及び低圧デリバリパイプ26、及び制御通路81は、低圧ポンプ22から燃料が吐出される低圧通路の一例である。
高圧ポンプ40は、分岐管25aから供給された燃料を加圧して、高圧管35に吐出する。高圧ポンプ40により加圧された燃料は、高圧管35及び高圧デリバリパイプ36を介して筒内噴射弁37に供給される。高圧管35及び高圧デリバリパイプ36は、高圧ポンプ40から燃料が吐出される高圧通路の一例である。
燃圧センサ28及び38は、それぞれ低圧デリバリパイプ26及び高圧デリバリパイプ36内の燃圧を検出する。ECU5は、燃圧センサ28及び38の検出値を取得する。
ECU5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を含む。ECU5は、ROM内に予め格納された制御プログラムに従って、センサからの情報や予めROMに格納されている情報等に基づいて、後述する減圧制御を実行する。減圧制御は、CPU、ROM、及びRAMにより機能的に実現される制御部により実行される。減圧制御は、ECU5が低圧ポンプ22の回転数を制御することにより行われる。詳しくは後述する。
また、ECU5は、後述する減圧要求がない場合に、通常噴射量マップに基づいて、ポート噴射弁27及び筒内噴射弁37の各燃料噴射量を制御する。通常噴射量マップは、具体的には、エンジン10の運転領域に応じてポート噴射弁27及び筒内噴射弁37のそれぞれに要求される要求噴射量を規定したマップであり、予めECU5のROMに記憶されている。例えば通常噴射量マップでは、低負荷領域ではポート噴射弁27のみが噴射し、中負荷領域ではポート噴射弁27及び筒内噴射弁37の双方が噴射し、高負荷領域では筒内噴射弁37のみが噴射するように各要求噴射量を規定している。
次に、高圧ポンプ40について説明する。高圧ポンプ40には、シリンダ41、プランジャ42、加圧室43、吸入通路45、吐出通路47、リリーフ通路49、吸入弁50、吐出弁60、及びリリーフ弁70が設けられている。
プランジャ42は、エンジン10の駆動に連動してシリンダ41内を往復する。詳細には、プランジャ42は、カム軸15と共に回転するカムCP側にバネにより付勢され、カムCPの回転によりシリンダ41内を往復する。
加圧室43は、シリンダ41及びプランジャ42により画定され、プランジャ42の上昇により加圧室43の容積は減少し、プランジャ42の下降により加圧室43の容積は増大する。
吸入通路45は、低圧管25から分岐した分岐管25aと加圧室43とを連通している。吸入通路45には、燃圧脈動を抑制するパルセーションダンパ44が設けられている。吐出通路47は、加圧室43と高圧管35とを連通している。リリーフ通路49は、吐出弁60よりも加圧室43側の吐出通路47と吐出弁60よりも高圧管35側の吐出通路47とを連通している。即ち、リリーフ通路49は、吐出弁60をバイパスしている。
吸入弁50は、加圧室43の燃料導入口側に設けられ、吸入通路45及び加圧室43の連通状態を切り替える電磁駆動式の開閉弁である。吸入弁50は、弁体51と、弁体51を駆動するコイル55と、弁体51を常に開方向に付勢するバネ53とを有している。コイル55の通電は、ECU5により制御される。コイル55が通電されると、弁体51は、バネ53の付勢力に抗して吸入通路45と加圧室43とを遮断する。コイル55が非通電の状態では、弁体51は、バネ53の付勢力により開状態が維持される。
吐出弁60は、吐出通路47上に設けられ、加圧室43側から高圧管35側への燃料の流通は許容するが逆方向の流通は規制する吐出逆止弁の一例である。具体的には、吐出弁60は、加圧室43の燃圧が高圧管35内の燃圧より所定の分だけ高くなったときに開弁する。
高圧ポンプ40の吸入行程では、吸入弁50が開きプランジャ42が下降して、燃料が分岐管25aから吸入通路45を介して加圧室43に充填される。加圧行程では、吸入弁50が閉じプランジャ42の上昇に伴い加圧室43の容積が減少し、加圧室43内の燃料が昇圧される。吐出行程では、加圧室43側から吐出弁60に作用する燃圧の力が、高圧管35側から吐出弁60に作用する燃圧の力と吐出弁60のばねの付勢力とにより大きくなったときに吐出弁60が開き、昇圧された燃料が高圧管35を介して高圧デリバリパイプ36へ供給される。
リリーフ弁70は、リリーフ通路49上に設けられ、高圧管35側から加圧室43側への燃料の流通は許容するが逆方向の流通は規制するリリーフ逆止弁の一例である。リリーフ弁70は、高圧デリバリパイプ36や筒内噴射弁37に異常が発生し得るほどに高圧デリバリパイプ36内の燃圧が過度に上昇した場合に開弁することにより、これらに異常が発生することを抑制する。リリーフ弁70については詳しくは後述する。
開弁機構80は、低圧ポンプ22から吐出された燃料の圧力により駆動してリリーフ弁70を強制的に開弁させる機構であり、制御通路81、差圧弁83、及び押圧部材85を含む。制御通路81は低圧管25から分岐している。制御通路81の先端82側は、高圧ポンプ40のリリーフ通路49の一部に向けて延びてこれに対向している。差圧弁83は、制御通路81上に設けられ、差圧弁83を挟んで低圧ポンプ22側及び先端82側での差圧が所定値以上になると開弁する。押圧部材85は、制御通路81の差圧弁83よりも先端82側に設けられている。
次に、リリーフ弁70及び開弁機構80について詳細に説明する。図2は、リリーフ弁70及び開弁機構80周辺の拡大図である。リリーフ弁70は、弁体71、弁座部73、及びバネ75を含む。弁体71は球状である。弁座部73には、孔73aが形成され弁体71よりも高圧管35側に位置している。バネ75は、孔73aを閉鎖するように弁体71を弁座部73に付勢する付勢部の一例である。尚、吐出弁60もリリーフ弁70と同様の構造である。
開弁機構80の押圧部材85は、フランジ部86及び棒体87を含む。フランジ部86は、制御通路81の先端82側の内径と略同じ外径を有した略円板状であり、低圧ポンプ22側からの燃圧に応じて制御通路81内を移動可能である。また、フランジ部86が配置された制御通路81の先端82側は、リリーフ通路49内のリリーフ弁70に向けて延びており、この方向は、弁体71が弁座部73から離間可能な方向である。このため、フランジ部86は、弁体71が弁座部73から離間可能な方向に移動できる。
棒体87は、先端82側のフランジ部86の面に固定され、フランジ部86よりも径が小さい棒状である。棒体87は、先端82に形成された挿通孔82a、及び高圧ポンプ40の外壁に形成されリリーフ通路49に連通した挿通孔49aを貫通して、制御通路81内からリリーフ通路49内にまで延びている。また、棒体87の先端は、弁座部73の孔73aを介して弁体71の先端に接触している。
詳しくは後述するが、低圧ポンプ22の回転数を増大させて燃料の吐出量を増大させることにより、制御通路81内の燃圧が上昇して、フランジ部86及び棒体87はリリーフ弁70側に移動する。このため、棒体87は、孔73aを介して、バネ75の付勢力に抗して弁座部73から離れるように弁体71を押圧できる。このように簡易な開弁機構80により、リリーフ弁70を強制的に開弁することができる。尚、挿通孔82a及び49aには、棒体87の移動に伴う制御通路81及びリリーフ通路49からの燃料の漏れを防止するシール部材が設けられている。
次に、減圧制御について説明する。減圧制御とは、ある条件成立下で減圧要求が発生した場合に、高圧デリバリパイプ36内の燃圧を低下させる制御である。具体的には、開弁機構80によりリリーフ弁70を強制的に開弁することにより減圧制御が実行される。
ここで、減圧要求は、ポート噴射弁27及び筒内噴射弁37からの燃料噴射が停止される燃料カット要求が発生した場合に発生する。このような燃料カットの実行中に、開弁機構80によりリリーフ弁70を開弁させることにより、高圧デリバリパイプ36内の燃圧を低下させることができる。これにより、燃料カットからの復帰時での高圧デリバリパイプ36内の燃圧が目標燃圧値よりも増大しており、燃料カットからの復帰後での筒内噴射弁37からの燃料噴射量が過多になることを抑制できる。
尚、燃料噴射を再開する復帰要求は、アクセルペダルが踏み込まれずにスロットル弁が閉状態でエンジン回転数が予め設定された燃料復帰回転数以下となった場合に発生する自然復帰要求と、アクセルペダルの踏み込みによって発生する強制復帰要求がある。
減圧要求は、例えば以下の場合に取り消される。上述したように、高負荷領域及び中負荷領域で筒内噴射弁37から燃料が噴射され、ECU5のROMには、予め筒内噴射弁37から燃料が噴射される際での高圧デリバリパイプ36内の目標燃圧の下限値が記憶されている。このため、燃料カット中に燃圧センサ38の検出値が、上記の目標燃圧の下限値以下となった場合には、燃料カット中であっても減圧要求は取り消される。
また、燃圧センサ38の検出値が上述した目標燃圧の下限値を超えている間に強制復帰要求が発生した場合には、以下のようにして減圧要求が取り消される。燃圧センサ38の検出値が、強制復帰要求の発生時点でのアクセルペダルの踏み込み量に応じた目標燃圧以下の場合には、減圧要求が取り消される。これに対して、燃圧センサ38の検出値が、強制復帰要求の発生時点でのアクセルペダルの踏み込み量に応じた目標燃圧を超えている場合には、強制復帰要求の発生後も燃圧センサ38の検出値が目標燃圧に低下するまで減圧要求は取消されず、燃圧センサ38の検出値が目標燃圧に至った場合に減圧要求は取消される。
次に、ECU5が実行する減圧制御の一例について説明する。図3は、ECU5が実行する減圧制御の一例を示したフローチャートである。ECU5は、減圧制御を所定時間毎に繰り返し実行する。
まずECU5は、上述した減圧要求があるか否かを判定する(ステップS1)。減圧要求がない通常制御時の場合、ECU5は本制御を終了する。ここで、減圧要求がなく且つ高圧デリバリパイプ36内の燃圧が上述したように過度に上昇していない場合には、弁体71には図4Aに示す力F1〜F4が作用し、(F1+F4)>(F2+F3)の関係が成立してリリーフ弁70は閉弁状態が維持される。図4Aは、通常制御時での弁体71に作用する力F1〜F4を示した図である。
ここで、弁体71に作用する力F1〜F4について説明する。力F1及びF4は、弁体71が弁座部73に向う方向、即ちリリーフ弁70が閉弁する方向の力である。力F2及びF3は、弁体71が弁座部73から離れる方向、即ちリリーフ弁70が開弁する方向の力である。力F1は、弁体71がバネ75から受ける力である。力F2は、高圧管35側のリリーフ通路49内の燃圧から弁体71が受ける力である。力F3は、押圧部材85を介して制御通路81内の燃圧から弁体71が受ける力である。力F4は、リリーフ弁70よりも加圧室43側のリリーフ通路49内の燃圧から弁体71が受ける力である。
力F4は、高圧ポンプ40の行程に応じて、最大値及び最小値間で増減を繰り返す。リリーフ弁70よりも加圧室43側のリリーフ通路49内の燃料は、吸入行程では加圧室43に吸引され、加圧行程及び吐出行程ではリリーフ弁70側に吐出されるからである。
力F3は、低圧ポンプ22の回転数が大きいほど増大し、また、押圧部材85のフランジ部86の低圧ポンプ22側から燃圧を受ける表面積が大きいほど増大する。制御通路81内に配置されたフランジ部86の低圧ポンプ22側は、差圧弁83を介して低圧ポンプ22から供給される燃圧を受けるからである。
ここで、低圧ポンプ22の回転数は、ECU5により目標回転数になるように制御されている。この目標回転数は、減圧要求がない通常制御時では、燃料が減圧沸騰しない程度の燃圧となる回転数である。例えばこの際の燃圧は300kPa程度である。従って、減圧要求がない通常時では、制御通路81内のフランジ部86は300kPa程度の燃圧を受ける。
このため、制御通路81内の燃圧が減圧沸騰しない低圧であり、力F4が上述した最小値であり、高圧デリバリパイプ36内の燃圧が過度に上昇していない場合であっても、(F1+F4)>(F2+F3)となるように、バネ75による力F1や、力F3を規定するフランジ部86の低圧ポンプ22側の表面積が設定されている。このため、減圧要求がなく且つ高圧デリバリパイプ36内の燃圧が過度に上昇していない場合には、リリーフ弁70は閉弁状態が維持される。
一方、減圧要求がある場合、即ち、燃料カット要求がある場合には、ECU5は、低圧ポンプ22の回転数を、燃料カット要求がない通常制御時での目標回転数よりも高い減圧制御時での目標回転数になるように増大させて、リリーフ弁70を強制的に開弁させる(ステップS3)。減圧制御時での目標回転数は、制御通路81の先端82側の燃圧が、差圧弁83を介して例えば500kPa程度になる回転数である。尚、通常制御時及び減圧制御時での各目標回転数は、予めECU5のROMに記憶されている。
ここで、燃料カット要求があった場合には燃料噴射は実行されないため、高圧デリバリパイプ36内に燃料を供給する必要はなく、ECU5は吸入弁50を開弁状態に維持する。このため、リリーフ弁70よりも加圧室43側でのリリーフ通路49内の燃圧は、低圧管25等を介して制御通路81内の燃圧と同じになる。従って、この状態で低圧ポンプ22の回転数が増大すると、リリーフ弁70よりも加圧室43側でのリリーフ通路49内と制御通路81内との双方の燃圧が増大する。
ここで、フランジ部86及び弁体71の大きさや形状は、制御通路81内で低圧ポンプ22側から燃圧を受ける部分のフランジ部86の表面積が、加圧室43側から燃圧を受ける部分の弁体71の表面積よりも大きくなるように設定されている。具体的には、燃圧を受ける部分でのフランジ部86の表面積は、フランジ部86の半径がrの円板状の場合には、πr である。加圧室43側から燃圧を受ける部分の弁体71の表面積は、球状である弁体71の全体の表面積の約2分の1であり、弁体71の半径がrであるとすると、2πr である。従って、πr >2πr 、即ちr>21/2×rとなるように、フランジ部86及び弁体71の径が設計されている。
このため、制御通路81内の燃圧とリリーフ通路49内の加圧室43側の燃圧とが同じ場合には、力F3は力F4よりも大きく、この燃圧が増大するほど力F3は力F4に対して相対的に増大する。ここで、上述のように低圧ポンプ22の回転数が増大すると、力F3は力F4に対して増大して、(F1+F4)=(F2+F3)となり、その後に(F1+F4)<(F2+F3)となる。これにより、図4Bに示すように、リリーフ弁70が開弁して弁体71の両側の燃圧が同じとなり、F2=F4=0となる。図4Bは、リリーフ弁70の開弁時での弁体71に作用する力F1及びF3を示した図である。従って、F1<F3となってリリーフ弁70の開弁状態が維持され、高圧デリバリパイプ36内の燃圧を低下させることができる。
次に、ECU5は、継続して減圧要求があるか否かを判定し(ステップS5)、減圧要求がある場合には、低圧ポンプ22の回転数が上述した減圧制御時での目標回転数に維持されて、リリーフ弁70が開弁状態に維持される(ステップS3)。
減圧要求がなくなると、ECU5は、低圧ポンプ22の燃料の回転数を通常制御時での目標回転数にまで低下させ、かつ所定期間ポート噴射弁27によるポート噴射を実行することによりリリーフ弁70を閉弁させる(ステップS7)。低圧ポンプ22の回転数を低下しつつポート噴射により低圧デリバリパイプ26内の燃料を消費することにより、低圧デリバリパイプ26に連通した制御通路81内の燃圧を早期に低下させることができる。これにより、力F3が早期に低下して、F1>F3となり、リリーフ弁70を早期に閉弁できる。リリーフ弁70が閉じた後は、図4Aに示したように、再び(F1+F4)>(F2+F3)となり、リリーフ弁70が閉じた状態が維持される。
上記のように、減圧要求がなくなってから所定期間は、エンジン10の運転状態に関わらずに、ポート噴射が実行される。上記の所定期間とは、減圧要求がなくなってから低圧ポンプ22の回転数を元の状態にまで低下させた場合に、燃圧センサ28の検出値が300kPaに低下するまでの期間である。この期間での燃料噴射量は、復帰噴射量マップに基づいて制御される。復帰噴射量マップは、上述した通常噴射量マップとは異なるマップであり、例えば復帰噴射量マップでは、低負荷領域ではポート噴射弁27のみが噴射し、中負荷領域及び高負荷領域ではポート噴射弁27及び筒内噴射弁37の双方が噴射するように各要求噴射量を規定している。復帰噴射量マップは、予めECU5のROMに記憶されている。この復帰噴射量マップは、減圧要求がなくなった後の燃料噴射量が過多にならないように各要求噴射量を規定している。
以上により、制御通路81内の燃圧を早期に低下させてリリーフ弁70を早期に閉弁できる。また、ECU5は、燃圧センサ28の検出値が元の300kPa程度までに低下すると、リリーフ弁70は閉弁したと判断して、この復帰噴射量マップに基づくポート噴射が終了し、上述した通常噴射量マップに基づいて燃料噴射量が制御される。
以上のように、開弁機構80によりリリーフ弁70を強制的に開弁することにより、高圧デリバリパイプ36内の燃圧を低下させることができる。また、開弁機構80は、低圧ポンプ22からの燃圧を利用してリリーフ弁70を開弁できる簡易な機構であるため、例えば高圧デリバリパイプ36内の燃圧を低下させるために電磁駆動式の開閉弁を新たに設けた場合と比較して、製造コストの増大を抑制できる。このため、制御装置1の製造コストの増大を抑制しつつ高圧デリバリパイプ36内の燃圧を低下させることができる。
次に、ECU5が実行する変形例の減圧制御について説明する。図5は、ECU5が実行する変形例の減圧制御を示したフローチャートである。尚、上述した実施例の減圧制御と同一の処理については、その説明を省略する。ECU5は、変形例に係る減圧制御を所定時間毎に繰り返し実行する。
減圧要求がある場合、ECU5は、吸入弁50を所定期間開弁状態に維持して、リリーフ弁70を強制的に開弁させる(ステップS3a)。所定期間とは、少なくとも、吸入弁50が開弁状態に維持されてから、プランジャ42の往復によって発生する燃圧の脈動が、吸入通路45、分岐管25a、低圧管25、制御通路81を介して押圧部材85のフランジ部86にまで作用してリリーフ弁70が開弁するまでの期間である。燃圧の脈動は、主にプランジャ42の往復に起因し、この燃圧の脈動によって上述した力F3が増大して、押圧部材85がリリーフ弁70を開弁させる。これにより高圧デリバリパイプ36内の燃圧を低下させることができる。
次に、ECU5は、燃圧センサ38の検出値が目標値と一致するように吸入弁50の開閉状態をフィードバック制御する(ステップS5a)。これにより、高圧デリバリパイプ36内の燃圧を低下させて目標値に制御することができる。尚、上記のフィードバック制御は、減圧要求がない場合にも実施されている制御と同じであり、このフィードバック制御が実行されることにより、押圧部材85のフランジ部86に作用していた燃圧の脈動は減少して上記の力F3が低下し、力F1によってリリーフ弁70が閉弁する。
以上のように、減圧制御の変形例では、上記実施例とは異なり、低圧ポンプ22の回転数を増大せずにリリーフ弁70を開弁させることができるため、低圧ポンプ22の回転数の増大に伴う電力消費量の増大を抑制できる。
尚、ステップS3aの「所定期間」は、例えば減圧要求があってから、燃圧センサ38の検出値と目標値との差が所定値未満となるまでの期間であってもよい。また、予め実験などにより算出された期間であってもよいし、エンジン10の回転数に応じて変化させてもよい。
また、減圧制御の変形例では、所定期間吸入弁50を開弁状態に維持させるが、これに限定されない。例えば、プランジャ42の下降中に吸入弁50を閉じて加圧室43内を減圧し、プランジャ42の上昇開始時に吸入弁50を開弁させて減圧された加圧室43内に燃料を流入させつつ、プランジャ42の上昇に伴って燃料を低圧管25側に戻すようにしてもよい。このようにプランジャ42の往復に連動させて吸入弁50の開閉を適切に制御することにより、燃圧の脈動を意図的に押圧部材85のフランジ部86に作用させてリリーフ弁70を開弁させることができる。尚、この場合、プランジャ42の位置を検出するためのセンサを設けて、プランジャ42の位置に応じて吸入弁50の開閉を制御する必要がある。
尚、減圧制御の変形例では、燃圧の脈動を利用するが、脈動の大きさや周期は、プランジャ42の往復の速さ、即ちエンジン10の回転数によって変化する。このため、例えばエンジン10の回転数が、燃圧の脈動が増大する領域に属する場合に限り変形例に係る減圧制御を行い、属さない場合には、上記実施例の減圧制御を行ってもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
尚、上記実施例では、減圧要求が発生する場合の一例として、燃料カット要求がある場合を説明したが、これに限定されない。例えば、燃料カット要求ではなく、筒内噴射弁37からの燃料噴射が実行される運転領域における高圧デリバリパイプ36内の目標燃圧値が、燃圧センサ38の検出値よりも小さく、この目標燃圧値と燃圧センサ38の検出値との差が所定値を超えた場合に減圧要求が発生するとしてもよい。
尚、上記実施例では制御通路81に差圧弁83を設けたが、なくてもよい。
上記実施例では、燃料が減圧沸騰しない程度の燃圧値の一例として300kPa程度として説明したが、この値に限定されない。また、低圧ポンプ22の回転数を増大させてリリーフ弁70を開弁させる際の制御通路81内の燃圧は500kPa程度と説明したが、これに限定されず、減圧沸騰しない程度の燃圧値よりも大きい値であればよい。
1 制御装置(燃料圧力制御装置)
5 ECU(制御部)
10 エンジン(内燃機関)
15 カム軸
21 燃料タンク
22 低圧ポンプ
25 低圧管(低圧通路)
25a 分岐管(低圧通路)
26 低圧デリバリパイプ(低圧通路)
27 ポート噴射弁
28、38 燃圧センサ
35 高圧管(高圧通路)
36 高圧デリバリパイプ(高圧通路)
37 筒内噴射弁
40 高圧ポンプ
41 シリンダ
42 プランジャ
43 加圧室
47 吐出通路
49 リリーフ通路
50 吸入弁
60 吐出弁
70 リリーフ弁(リリーフ逆止弁)
71 弁体
73 弁座部
73a 孔
75 バネ
80 開弁機構
81 制御通路
82 先端
82a 挿通孔
85 押圧部材
86 フランジ部
87 棒体
CP カム

Claims (4)

  1. 燃料を貯留した燃料タンクと、
    前記燃料タンクから燃料を吸引する低圧ポンプと、
    前記低圧ポンプから燃料が吐出される低圧通路と、
    前記低圧通路から供給された燃料を加圧する高圧ポンプと、
    前記高圧ポンプから燃料が吐出される高圧通路と、
    前記高圧通路から燃料が供給され、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、
    前記低圧ポンプから吐出された燃料の圧力により駆動する開弁機構と、
    前記低圧ポンプの回転数を制御する制御部と、を備え、
    前記高圧ポンプは、
    シリンダと、
    前記内燃機関の駆動に連動して前記シリンダ内を往復するプランジャと、
    前記プランジャの往復により容積が増減する加圧室と、
    前記低圧通路及び加圧室を連通した吸入通路と、
    前記吸入通路及び加圧室の連通状態を切り替える吸入弁と、
    前記加圧室及び高圧通路を連通した吐出通路と、
    前記吐出通路に設けられ、前記加圧室側からの燃料の流通は許容するがその逆方向の流通は規制する吐出逆止弁と、
    前記吐出逆止弁よりも前記加圧室側及び高圧通路側で前記吐出通路に連通したリリーフ通路と、
    前記リリーフ通路に設けられ、前記高圧通路側からの燃料の流通は許容するがその逆方向の流通は規制するリリーフ逆止弁と、を含み、
    前記リリーフ逆止弁は、
    弁体と、
    孔が形成され前記弁体よりも前記高圧通路側に位置する弁座部と、
    前記孔を閉鎖するように前記弁体を前記弁座部に付勢する付勢部と、を含み、
    前記開弁機構は、
    前記低圧通路から分岐して前記低圧ポンプから燃料が吐出される制御通路と、
    前記制御通路内から前記リリーフ通路内にまで延びており、前記制御通路内の燃圧を受けて前記弁座部の前記孔を介して前記弁座部から離れるように前記弁体を前記付勢部の付勢力に抗して押圧することにより、前記リリーフ逆止弁を開弁させる押圧部材と、を含み、
    前記制御部は、前記高圧通路内の減圧要求があった場合に、前記減圧要求がない場合よりも前記低圧ポンプの回転数を増大させて前記制御通路内の燃圧を上昇させることにより、前記押圧部材により前記リリーフ逆止弁を開弁させる、燃料圧力制御装置。
  2. 前記低圧通路から燃料が供給され、前記内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射弁を備え、
    前記制御部は、前記開弁機構による前記リリーフ逆止弁の開弁後に前記減圧要求がなくなった場合には、前記減圧要求があった場合よりも前記低圧ポンプの回転数を減少させ、かつ前記ポート噴射弁から燃料を噴射させることにより、前記押圧部材の前記弁体への押圧力を低下させて、前記付勢部の付勢力に従って前記リリーフ逆止弁を閉弁させる、請求項1の燃料圧力制御装置。
  3. 燃料を貯留した燃料タンクと、
    前記燃料タンクから燃料を吸引する低圧ポンプと、
    前記低圧ポンプから燃料が吐出される低圧通路と、
    前記低圧通路から供給された燃料を加圧する高圧ポンプと、
    前記高圧ポンプから燃料が吐出される高圧通路と、
    前記高圧通路から燃料が供給され、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、
    前記低圧ポンプから吐出された燃料の圧力により駆動する開弁機構と、
    制御部と、を備え、
    前記高圧ポンプは、
    シリンダと、
    前記内燃機関の駆動に連動して前記シリンダ内を往復するプランジャと、
    前記プランジャの往復により容積が増減する加圧室と、
    前記低圧通路及び加圧室を連通した吸入通路と、
    前記吸入通路及び加圧室の連通状態を切り替える吸入弁と、
    前記加圧室及び高圧通路を連通した吐出通路と、
    前記吐出通路に設けられ、前記加圧室側からの燃料の流通は許容するがその逆方向の流通は規制する吐出逆止弁と、
    前記吐出逆止弁よりも前記加圧室側及び高圧通路側で前記吐出通路に連通したリリーフ通路と、
    前記リリーフ通路に設けられ、前記高圧通路側からの燃料の流通は許容するがその逆方向の流通は規制するリリーフ逆止弁と、を含み、
    前記リリーフ逆止弁は、
    弁体と、
    孔が形成され前記弁体よりも前記高圧通路側に位置する弁座部と、
    前記孔を閉鎖するように前記弁体を前記弁座部に付勢する付勢部と、を含み、
    前記開弁機構は、
    前記低圧通路から分岐して前記低圧ポンプから燃料が吐出される制御通路と、
    前記制御通路内から前記リリーフ通路内にまで延びており、前記制御通路内の燃圧を受けて前記弁座部の前記孔を介して前記弁座部から離れるように前記弁体を前記付勢部の付勢力に抗して押圧することにより、前記リリーフ逆止弁を開弁させる押圧部材と、を含み、
    前記制御部は、前記高圧通路内の減圧要求があった場合に、前記吸入弁を開弁させることによって、前記プランジャの往復に伴う燃圧の脈動を前記押圧部材に作用させて、前記押圧部材により前記リリーフ逆止弁を開弁させる、燃料圧力制御装置。
  4. 前記押圧部材は、
    前記制御通路内に配置され前記低圧ポンプからの燃圧を受けて前記制御通路内を移動するフランジ部と、
    前記フランジ部に連結され前記フランジ部よりも小さい径を有し前記制御通路内から前記リリーフ通路内に延びた棒体と、を備え、
    前記低圧ポンプ側から燃圧を受ける部分の前記フランジ部の表面積は、前記加圧室側から燃圧を受ける部分の前記弁体の表面積よりも大きい、請求項1乃至3の何れかの燃料圧力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019157676A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 株式会社デンソー 燃料噴射弁および燃料噴射システム
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