JP2017144034A - 駆血兼止血テープ - Google Patents

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Shinya Ishikawa
慎也 石河
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OSAKI MEDICAL CO Ltd
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Abstract

【課題】 腕の静脈で採血や点滴をするとき、駆血と止血を安全に簡単に行う。【解決手段】 駆血テープと止血テープを兼ねたテープである。テープ1は、合成樹脂にし、第1端と第2端のある細長い形状にし、第1端側の端部と第2端側の端部を使用者が左右の両手で摘まむ第1摘み部2と第2摘み部3にする。第1端側に第2端側が付着する粘着層4を片面に形成し、粘着層を形成した面と反対側の面には粘着層を形成しない。粘着層を形成した面を外面にして湾曲し、第1端側の粘着層の上に第2端側を被せて付着すると、輪になって、粘着層のない面が輪の内面になる構成にする。輪になったテープは、第1端側の粘着層に付着する第2端側の位置で輪の大きさ、締め付け力を調節可能にする。テープは、腕に巻き付けて締め付け駆血を行った後、腕の針跡部分に当てた止血パッドに被せて締め付け止血を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、採血や点滴を受ける人の腕の血管位置を見つけ易くする駆血と、採血や点滴の後に腕の針跡からの出血を止める止血の技術に関する。
腕の静脈で採血や点滴をするとき、針を刺す位置を決めるため、腕に駆血帯を巻き付ける。輪になった駆血帯で腕の周りを締め付け、腕内の静脈の血管を圧迫する。すると、腕内の静脈の血管は、圧迫位置の下流側部分がうっ血して拡張する。腕内の静脈の血管位置を見つけ易くなる。
採血や点滴が終わると、針を腕から抜き出し、腕の針跡の孔からの出血を止める止血処置をする。腕の針跡部分には、カーゼや綿の止血パッドを当てる。そして、止血パッドを覆って止血帯を腕に巻き付ける。輪になった止血帯で止血パッドを腕の針跡部分に押し付ける。止血パッドで腕の針跡部分を圧迫する。腕の針跡の孔からの出血が止められる。
駆血帯と止血帯は、それぞれ、繰り返して使用する。腕の針跡の孔からの出血などで汚れると、再利用のために消毒する。
駆血帯には、ゴム管製の駆血チューブや合成樹脂テープ製の駆血テープがある。
止血帯には、織物製の止血帯や合成樹脂テープ製の止血テープがある。
登録実用新案第3195468号公報 登録実用新案第3186252号公報
[課 題]
上記のような駆血帯と止血帯は、血液が付着することがある。繰り返して使用すると、付着血液を経て感染するおそれがある。また、消毒の手間が掛る。消毒による劣化のおそれがある。
駆血帯と止血帯との2本を用意する手間と費用が掛る。その2本を個別に使用する手間が掛る。
駆血帯と止血帯は、粘着層付きのテープで構成しているタイプでは、粘着層が腕に触れて粘着剤で腕の皮膚に障害が生じるおそれがある。
要するに、腕の静脈で採血や点滴をするとき、駆血と止血を安全に簡単に行いたい。
[構 想]
駆血帯と止血帯は、使い捨てにする。感染や劣化のおそれがなくなる。消毒が不要になる。
合成樹脂テープにする。安価になる。使い捨てし易い。使い捨てに適している。
駆血テープは、合成樹脂テープの片端側の片面に粘着層を形成する。粘着層は、腕に巻く際の外面、腕の肌に接触しない面に設ける。腕に巻く際の内面、腕の肌に接触する面には設けない。粘着層が腕に触れず、粘着剤による肌の障害が生じない。
駆血テープは、駆血後の止血にも使用する。止血テープを兼ねる。駆血と止血は、駆血兼止血テープの1本で済む。経済的で、便利になる。
駆血兼止血テープは、合成樹脂テープを透明にする。透明なテープは、腕の針跡部分に当てたカーゼや綿の止血パッドを覆って巻き付ける。透明なテープを透かして止血パッドの血の滲み具合、腕の針跡の孔からの出血状態を観察することができる。
[具体化]
〈止血兼駆血テープの構成〉
1)駆血兼止血テープは、合成樹脂テープにする。合成樹脂テープは、細長い形状にし、一方の端を第1端とし、他方の端を第2端とする。第1端側の端部と第2端側の端部は、それぞれ、第1摘み部と第2摘み部にする。看護師や医師などの使用者は、左右の両手でそれぞれ左右の第1摘み部と第2摘み部を摘まむ。
第1摘み部と第2摘み部は、それぞれ、目印付きにする。目印付き第1摘み部と目印付き第2摘み部は、摘む際に見つけ易い。目印付きには、色付き、色違い、模様付き、文字付きなどが例示される。
2)駆血兼止血テープは、合成樹脂テープの第1端側に粘着層を片面に形成する。合成樹脂テープは、粘着層を形成した面と反対側の面には粘着層を形成しない。粘着層は、合成樹脂テープの第1端側に、全面ではなく、部分的に形成する。第1端側の粘着層は、第1端側の第1摘み部と間隔を置いて又は隣接して配置する。第1摘み部を摘む使用者の指に粘着層が接触しない構成にする。粘着剤で使用者の指の皮膚に障害が生じるのを防止する。
合成樹脂テープは、湾曲自在にする。湾曲自在な合成樹脂テープは、粘着層のある面を外面にして湾曲し、第1端側の粘着層の上に第2端側を被せて付着する。すると、合成樹脂テープは、第1端側と第2端側が連結して、輪になる。その輪は、粘着層のない面が内面になる。粘着層のない面は、患者や健康診断受診者などの被使用者の腕の肌に接触する面になる。粘着層のある面は、外面になり、被使用者の腕の肌に接触しない面になる。粘着層が被使用者の腕に触れない構成にする。
また、輪になった合成樹脂テープは、第1端側の粘着層に付着する第2端側の位置で、輪の大きさ、締め付け力を調節する。
粘着層は、目印付きにする。目印付き粘着層は、付着する際に見つけ易い。目印付きには、摘み部におけるのと同様に、各種のものがある。
3)駆血兼止血テープは、合成樹脂テープを透明にする。透明な合成樹脂テープは、止血テープとしての使用時に、透明テープを透かして、カーゼや綿の止血パッドの血の滲み具合、腕の針跡の孔からの出血状態を観察することができる。
〈駆血兼止血テープの使用方法、駆血と止血の方法〉
駆血兼止血テープの使用時には、駆血と止血を行う使用者は、左右の両手で駆血兼止血テープの左右の第1摘み部と第2摘み部を摘み、駆血兼止血テープを左右方向に一直線状にする。この駆血兼止血テープは、採血や点滴を受ける被使用者の腕に巻き付ける。その際、粘着層のある面を外面にする。また、第1端側の粘着層の上に第2端側を重ね、第1端側の粘着層に第2端側を付着する。駆血兼止血テープは、第1端側と第2端側を連結して、輪にする。その際、第1端側の粘着層に付着する第2端側の位置で、輪の大きさ、締め付け力を調節する。輪になった駆血兼止血テープで腕の周りを締め付け、腕内の静脈の血管を圧迫する。すると、その血管は、圧迫位置の下流側部分が拡張する。
腕内の静脈の血管位置が見つかって腕に針を刺した後、駆血兼止血テープは、第2端側を第1端側の粘着層から剥して締め付けを緩め、緩い状態で第2端側を第1端側の粘着層に仮止めする。すると、駆血兼止血テープは、輪になって腕に巻き付いた形態で腕に留まっている。止血テープとしての使用を待機している。
採血や点滴が終わると、針を腕から抜き出し、腕の針跡部分にカーゼや綿の止血パッドを当て、止血パッドに待機中の駆血兼止血テープを被せる。駆血兼止血テープは、第2端側を第1端側の粘着層から剥し、締め付け力を高めた状態で第2端側を第1端側の粘着層に付着する。駆血兼止血テープで止血パッドを腕の針跡部分に押し付ける。止血パッドで腕の針跡部分を圧迫する。腕の針跡の孔からの出血が止められる。透明なテープを透かして、止血パッドの血の滲み具合、腕の針跡の孔からの出血状態を観察することができる。
腕の針跡の孔からの出血が停止した後、駆血兼止血テープは、第2端側を第1端側の粘着層から剥す。輪を解いて腕から取り外す。一度使用した駆血兼止血テープは、廃棄する。
〈駆血兼止血テープの保管時の形態〉
駆血兼止血テープは、細長い。保管には便利ではない。
長い駆血兼止血テープは、保管時には、短くする。折り畳み状態にする。折り畳む際、粘着層のある面を内面にする。第1端側の粘着層には、折返し部分を付着して置く。すると、折り畳み状態が維持される。また、第1端側の粘着層は、折返し部分で覆われた状態が維持される。保管中にゴミなどが付いて粘着力が低下するのが防止される。折り畳みは、二つ折りや三つ折りが好ましい。
また、折り畳み状態の駆血兼止血テープは、合成樹脂テープの折線部分が弾性力で膨らむことがある。折線部分が膨らむと、保管に便利ではない。
合成樹脂テープの折線部分は、内面に仮着層を形成する。すると、折線部分は、仮着層で付着して重なり状態が維持される。折線部分の膨らみが防止される。
仮着層は、一度しか付着しない仮着剤にする。すると、駆血兼止血テープは、一度使用した後、再び保管することが防止され易い。仮着層は、粘着層とは異なり、人の肌に接触しても、仮着剤で人の皮膚に障害が生じるおそれがない。
1.採血や点滴を受ける人の腕の血管位置を見つけ易くする駆血テープと、採血や点滴の後に腕の針跡部分に当てた止血パッドを腕の針跡部分に押し付ける止血テープを兼ねたテープであって、
このテープは、合成樹脂テープにし、第1端と第2端のある細長い形状にし、
細長い形状の合成樹脂テープは、第1端側の端部と第2端側の端部をそれぞれ第1摘み部と第2摘み部にし、第1摘み部と第2摘み部をそれぞれ使用者が左右の両手で摘まむ構成にし、
また、合成樹脂テープは、湾曲自在にし、第1端側に第2端側が付着する粘着層を片面に形成し、粘着層を形成した面と反対側の面には粘着層を形成せず、
湾曲自在な合成樹脂テープは、粘着層を形成した面を外面にして湾曲し、第1端側の粘着層の上に第2端側を被せて付着すると、輪になって、粘着層のない面が輪の内面になる構成にし、
輪になった合成樹脂テープは、第1端側の粘着層に付着する第2端側の位置で輪の大きさ、締め付け力を調節可能にし、
テープは、腕に巻き付けて締め付け、駆血を行った後、腕の針跡部分に当てた止血パッドに被せて締め付け、止血を行う構成にしていることを特徴とする駆血兼止血テープ。
2.上記1の駆血兼止血テープにおいて、
第1端側の粘着層は、第1摘み部と間隔を置いて又は隣接して配置し、第1摘み部を摘む使用者の指に接触しない構成にしていることを特徴とする。
3.上記1又は2の駆血兼止血テープにおいて、
テープは、透明にし、透明テープを透かして止血パッドの血の滲み具合を観察可能にしていることを特徴とする。
4.上記1、2又は3の駆血兼止血テープにおいて、
第1摘み部と第2摘み部は、目印付きにしていることを特徴とする。
5.上記1〜4のいずれかの駆血兼止血テープにおいて、
粘着層は、目印付きにしていることを特徴とする。
6.上記1〜5のいずれかの駆血兼止血テープにおいて、
テープは、保管のため、粘着層のある面を内面にして折り畳み、第1端側の粘着層に折返し部分を付着して粘着層を折返し部分で覆っていることを特徴とする。
7.上記6の駆血兼止血テープにおいて、
折り畳みは、二つ折り又は三つ折りにしていることを特徴とする。
8.上記6又は7の駆血兼止血テープにおいて、
折り畳み状態のテープは、折線部分を仮着層で付着して重なり状態を維持していることを特徴とする。
9.上記8の駆血兼止血テープにおいて、
仮着層は、一度しか付着しない仮着剤で形成していることを特徴とする。
10.上記1〜9のいずれかの駆血兼止血テープを使用して駆血と止血を行う方法であって、
駆血兼止血テープは、使用者が第1摘み部と第2摘み部を両手で摘んで一直線状にし、採血や点滴を受ける被使用者の腕に巻き付け、その際、粘着層のある面を外面にし、また、第1端側の粘着層の上に第2端側を重ね、第1端側の粘着層に第2端側を付着して輪にし、被使用者の腕の周りを締め付け、腕内の静脈の血管を圧迫して駆血を行い、
被使用者の腕に針を刺した後、駆血を行った駆血兼止血テープは、第2端側を第1端側の粘着層から剥して締め付けを緩め、緩い状態で第2端側を第1端側の粘着層に仮止めし、輪になって腕に巻き付いた形態で止血テープとしての使用を待機し、
被使用者の腕から針を抜いた後、待機していた駆血兼止血テープは、腕の針跡部分に当てた止血パッドに被せ、締め付け力を高めた状態で第2端側を第1端側の粘着層に付着し、止血パッドを腕の針跡部分に押し付けて止血を行い、
腕の針跡からの出血が停止した後、止血を行った駆血兼止血テープは、第2端側を第1端側の粘着層から剥し、輪を解いて腕から取り外すことを特徴とする駆血と止血の方法。
腕の静脈で採血や点滴をするとき、駆血と止血を安全に簡単に行うことができる。
本発明の実施形態の第1例における駆血兼止血テープの平面図で、テープを左右に2分割して左端側と右端側の部分を上下に配した分割図。 同テープの正面図で、同分割図、厚さ方向を拡大した図。 同テープの縦断正面図で、同分割図、厚さ方向を拡大した図。 同テープの保管時の二つ折り形態を示す平面図。 同テープの同形態を示す正面図で、厚さ方向を拡大した図。 同テープの同形態を示す縦断正面図で、厚さ方向を拡大した図。 同テープの使用手順を示す説明図。 第2例における駆血兼止血テープの平面図で、テープを左右に2分割して左端側と右端側の部分を上下に配した分割図。 同テープの正面図で、同分割図、厚さ方向を拡大した図。 同テープの縦断正面図で、同分割図、厚さ方向を拡大した図。 同テープの保管時の三つ折り形態を示す平面図。 同テープの同形態を示す正面図で、厚さ方向を拡大した図。 同テープの同形態を示す縦断正面図で、厚さ方向を拡大した図。
[第1例(図1〜図7参照)]
〈止血兼駆血テープの構成〉
本例の駆血兼止血テープは、図1〜図3に示すように、左右方向に細長い長方形状の合成樹脂テープ1にしている。帯状の合成樹脂テープ1は、湾曲自在にしている。また、無色透明にしている。実施例では、合成樹脂テープ1は、長さ、幅と厚さを、400mm強、20mm強、0.05mm位にしている。材料の合成樹脂はポリプロピレンにしている。いわゆるOPPテープにしている。機械的強度は、5%引張強度が2N/20mm以上で、破断強度が35N/20mm以上にしている。
細長い合成樹脂テープ1は、左端の第1端側の端部と右端の第2端側の端部をそれぞれ第1摘み部2と第2摘み部3にしている。使用者が左右の両手でそれぞれ左右の第1摘み部2と第2摘み部3を摘まむ構成にしている。
粘着可能な合成樹脂テープ1は、第1端側の上面に第2端側の上面が付着する粘着層4を形成している。第2端側の上面は、粘着層4に付着する範囲を離型処理している。粘着層4は、合成樹脂テープ1の第1端側に、全面ではなく、部分的に形成している。第1端側の粘着層4は、第1端側の第1摘み部2から間隔を置いて配置している。第1摘み部2を摘む使用者の指に接触しない位置に配置している。粘着層4を形成する粘着剤は、人の肌に障害を生じさせ難い医療用にしている。ゴム系の粘着剤にしている。粘着層4は、無色透明にしている。合成樹脂テープ1は、第2端側には、粘着層を形成していない。また、粘着層4を形成した上面と反対側の下面には、粘着層を形成していない。
湾曲自在な合成樹脂テープ1は、粘着層4のある上面を外面にして湾曲し、第1端側の粘着層4の上に第2端側の上面を被せて付着する。すると、第1端側と第2端側が連結して、輪になる。その輪は、粘着層のない面が内面になる。輪になった合成樹脂テープ1では、粘着層のない面は、内面になって、腕の肌に接触する面になる。粘着層のある面は、外面になって、腕の肌に接触しない面になる。また、輪になった合成樹脂テープ1は、第1端側の粘着層4に付着する第2端側の位置で、輪の大きさ、締め付け力を調節する。
無色透明な合成樹脂テープ1は、第1端側と第2端側の下面をそれぞれ印刷インク面5にして、印刷インクで色付き、模様付きにしている。合成樹脂テープ1の第1摘み部2と第2摘み部3は、それぞれ、印刷インク面5で色付きにしている。色付きの目印付きにしている。実施例では、青色の一色にしている。合成樹脂テープ1の無色透明な粘着層4を形成した部分は、印刷インク面5で模様付きにしている。模様付きの目印付きにしている。実施例では、青色と白色の2色による縞模様にしている。
なお、無色透明な合成樹脂テープ1は、第1摘み部2と粘着層4との間の部分を印刷インク面5で文字模様付きにしている。その文字模様は、実施例では、白地に青色でロゴを表示している。
〈駆血兼止血テープの保管時の形態〉
細長い駆血兼止血テープ1は、保管時には、短くするため、図4〜図6に示すように、合成樹脂テープ1を二つ折りにして折り畳んでいる。二つ折りの折り畳み状態の合成樹脂テープ1は、粘着層4のある面を内面にしている。第1端側の粘着層4には第2端側、折返し部分を被せて付着している。第1端側の第1摘み部2は、第2端の左側に突出している。第2端側の第2摘み部3は、粘着層4の左側に突出し、第1端側の第1摘み部2の右側に位置している。
折り曲げに対する弾性力のある合成樹脂テープ1は、保管時の二つ折りの折線部分、第1端側の折線部分の上面に仮着層6を形成している。仮着層6には第2端側の折線部分の上面、内面が付着する。第2端側の折線部分の上面は、離型処理している。仮着層6は、一度しか付着しない仮着剤で形成している。仮着剤は、オレフィン系にしている。人の肌に障害を生じさせない。
二つ折りの折り畳み状態の駆血兼止血テープ1は、第1端側と第2端側の折線部分の内面を仮着層6で付着して重なり状態を維持している。
〈駆血兼止血テープの使用方法、駆血と止血の方法〉
駆血兼止血テープ1の使用手順、駆血と止血の手順は、図7に駒1〜8で示している。
駆血と止血を行う使用者は、両手で保管時の折り畳み状態の駆血兼止血テープ1の左右の両摘み部2、3を摘む(駒1)。両手を左右に広げて、駆血兼止血テープ1の第1端側の粘着層4と仮着層6から駆血兼止血テープ1の第2端側を剥す。駆血兼止血テープ1は、保管時の折り畳み状態から一直線状に左右方向に展開する(駒2)。一直線状の駆血兼止血テープ1は、上下面を逆にし、二つ折り時の内面、展開時の上面を下面にする(駒3)。その駆血兼止血テープ1は、採血や点滴を受ける被使用者の腕aと交差し、腕aの下面に駆血兼止血テープ1の中央部の上面を当てる(駒4)。その駆血兼止血テープ1は、左右の両摘み部2、3をそれぞれ上方に移動し、左端側の第1摘み部2を右側に、右端側の第2摘み部3を左側に移動して、被使用者の腕aに巻き付ける(駒5)。その駆血兼止血テープ1は、腕aの上で、第1端側の粘着層4の上に第2端側を重ね、第1端側の粘着層4に第2端側を付着する(駒6)。駆血兼止血テープ1は、第1端側と第2端側を付着して連結し、輪にする。その際、第1端側の粘着層4に付着する第2端側の位置で、輪の大きさ、締め付け力を調節する。輪になった駆血兼止血テープ1で腕aの周りを締め付け、腕a内の静脈の血管を圧迫する。駆血を行う。すると、血管は、圧迫位置の下流側部分が拡張する。血管位置が見つけ易くなる。
駆血によって腕aの静脈の血管位置が見つかって、腕aに針を刺した後、腕aの周りを締め付けていた駆血兼止血テープ1は、第2端側を第1端側の粘着層4から剥して締め付けを緩め、緩い状態で第2端側を第1端側の粘着層4に仮止めする(駒7)。すると、腕aの周りの駆血兼止血テープ1は、輪になった形態で腕aに留まっている。駆血テープとして使用した駆血兼止血テープ1は、採血や点滴が行われている間、止血テープとしての使用を待機している。
採血や点滴が終わると、針を腕aから抜き出し、腕aの針跡部分にカーゼや綿の止血パッドpを当て、止血パッドpに待機中の駆血兼止血テープ1を被せる。駆血兼止血テープ1は、第2端側を第1端側の粘着層4から剥し、締め付け力を高めた状態で第2端側を第1端側の粘着層4に付着する。駆血兼止血テープ1で止血パッドpを腕aの針跡部分に押し付ける(駒8)。止血パッドpで腕aの針跡部分を圧迫する。腕aの針跡の孔からの出血が止められる。透明な駆血兼止血テープ1を透かして、止血パッドpの血の滲み具合が見える。
腕aの針跡の孔からの出血が停止した後、止血パッドpを腕aに押し付けていた駆血兼止血テープ1は、第2端側を第1端側の粘着層4から剥す。輪を解いて腕aから取り外す。止血パッドpも腕aから取り外す。一度使用した駆血兼止血テープ1は、廃棄する。
[第2例(図8〜図13参照)]
本例の駆血兼止血テープは、保管時の折り畳み形態を三つ折りにしている。第1例における二つ折りより短くなる。
駆血兼止血テープ1は、図8〜図10に示すように、合成樹脂テープ1の3個所にそれぞれ仮着層11、12、13を形成している。仮着層11、12、13を形成する仮着剤は、第1例におけるのと同様にしている。仮着層11、12、13がそれぞれ付着する範囲を離型処理している。保管時には、図11〜図13に示すように、三つ折りにして折り畳んでいる。
保管時の三つ折り状態の駆血兼止血テープ1は、第1端側の部分、中央部分と第2端側の部分を3層に重ねている。下層の第1端側の第1摘み部2は、中層の中央部分の左側に突出している。上層の第2端側の第2摘み部3は、中層の中央部分の右側に突出している。
下層の第1端側の粘着層4には、中層の中央部分、折返し部分を被せて付着している。第1端側の粘着層4は、折返し部分で覆われている。
下層の第1端側の部分と中層の中央部分の右側の折線部分は、仮着層11で付着して重なり状態を維持している。中層の中央部分と上層の第2端側の部分の左側の折線部分は、仮着層12で付着して重なり状態を維持している。中層の中央部分と上層の第2端側の部分の右側の重なり部分は、仮着層13で付着して重なり状態を維持している。
駆血兼止血テープ1の使用手順、駆血と止血の手順は、図7に駒1〜8で示した第1例におけるのと同様にしている。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。第1例におけるのと同様な部分には、図8〜図13中、第1例におけるのと同一の符号を付ける。
[変形例]
本発明は、上記の実施形態に限定されない。次のような変形が例示される。
1.上記の実施形態において、合成樹脂テープ1は、無色透明にしているが、有色透明にする。
2.上記の実施形態において、合成樹脂テープ1は、透明にしているが、不透明にする。
3.上記の実施形態において、粘着層4は、第1摘み部2から間隔を置いて配置しているが、第1摘み部2に隣接して配置する。
4.上記の実施形態において、二つ折り、三つ折りの折線部分は、仮着層6、仮着層11、12、13を設けているが、仮着層を設けない。
5.上記の実施形態において、左右の摘み部2、3は、目印付きにしているが、目印付きにしない。
6.上記の実施形態において、粘着層4は、無色透明にしているが、有色透明にする。
7.上記の実施形態において、粘着層4は、透明にしているが、不透明にする。
8.上記の実施形態において、粘着層4は、目印付きにしているが、目印付きにしない。
1 駆血兼止血テープ、合成樹脂テープ
2、3 左右の端部、摘み部
2 左端側、第1端側の端部、第1摘み部
3 右端側、第2端側の端部、第2摘み部
4 粘着層
5 印刷インク面
6 仮着層
a 被使用者の腕
p カーゼや綿の止血パッド
11 仮着層
12 仮着層
13 仮着層

Claims (10)

  1. 採血や点滴を受ける人の腕の血管位置を見つけ易くする駆血テープと、採血や点滴の後に腕の針跡部分に当てた止血パッドを腕の針跡部分に押し付ける止血テープを兼ねたテープであって、
    このテープは、合成樹脂テープにし、第1端と第2端のある細長い形状にし、
    細長い形状の合成樹脂テープは、第1端側の端部と第2端側の端部をそれぞれ第1摘み部と第2摘み部にし、第1摘み部と第2摘み部をそれぞれ使用者が左右の両手で摘まむ構成にし、
    また、合成樹脂テープは、湾曲自在にし、第1端側に第2端側が付着する粘着層を片面に形成し、粘着層を形成した面と反対側の面には粘着層を形成せず、
    湾曲自在な合成樹脂テープは、粘着層を形成した面を外面にして湾曲し、第1端側の粘着層の上に第2端側を被せて付着すると、輪になって、粘着層のない面が輪の内面になる構成にし、
    輪になった合成樹脂テープは、第1端側の粘着層に付着する第2端側の位置で輪の大きさ、締め付け力を調節可能にし、
    テープは、腕に巻き付けて締め付け、駆血を行った後、腕の針跡部分に当てた止血パッドに被せて締め付け、止血を行う構成にしていることを特徴とする駆血兼止血テープ。
  2. 第1端側の粘着層は、第1摘み部と間隔を置いて又は隣接して配置し、第1摘み部を摘む使用者の指に接触しない構成にしていることを特徴とする請求項1に記載の駆血兼止血テープ。
  3. テープは、透明にし、透明テープを透かして止血パッドの血の滲み具合を観察可能にしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆血兼止血テープ。
  4. 第1摘み部と第2摘み部は、目印付きにしていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の駆血兼止血テープ。
  5. 粘着層は、目印付きにしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の駆血兼止血テープ。
  6. テープは、保管のため、粘着層のある面を内面にして折り畳み、第1端側の粘着層に折返し部分を付着して粘着層を折返し部分で覆っていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の駆血兼止血テープ。
  7. 折り畳みは、二つ折り又は三つ折りにしていることを特徴とする請求項6に記載の駆血兼止血テープ。
  8. 折り畳み状態のテープは、折線部分を仮着層で付着して重なり状態を維持していることを特徴とする請求項6又は7に記載の駆血兼止血テープ。
  9. 仮着層は、一度しか付着しない仮着剤で形成していることを特徴とする請求項8に記載の駆血兼止血テープ。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の駆血兼止血テープを使用して駆血と止血を行う方法であって、
    駆血兼止血テープは、使用者が第1摘み部と第2摘み部を両手で摘んで一直線状にし、採血や点滴を受ける被使用者の腕に巻き付け、その際、粘着層のある面を外面にし、また、第1端側の粘着層の上に第2端側を重ね、第1端側の粘着層に第2端側を付着して輪にし、被使用者の腕の周りを締め付け、腕内の静脈の血管を圧迫して駆血を行い、
    被使用者の腕に針を刺した後、駆血を行った駆血兼止血テープは、第2端側を第1端側の粘着層から剥して締め付けを緩め、緩い状態で第2端側を第1端側の粘着層に仮止めし、輪になって腕に巻き付いた形態で止血テープとしての使用を待機し、
    被使用者の腕から針を抜いた後、待機していた駆血兼止血テープは、腕の針跡部分に当てた止血パッドに被せ、締め付け力を高めた状態で第2端側を第1端側の粘着層に付着し、止血パッドを腕の針跡部分に押し付けて止血を行い、
    腕の針跡からの出血が停止した後、止血を行った駆血兼止血テープは、第2端側を第1端側の粘着層から剥し、輪を解いて腕から取り外すことを特徴とする駆血と止血の方法。
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