JP2017143732A - 給電装置および給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性を高めることができる給電装置および給電システムを提供する。
【解決手段】給電装置80は、複数の給電電極が並設された給電電極アレイ12A,12Bと、給電電極アレイを介して受電装置に電力を供給可能であり、本給電を行う前に、複数の給電電極を順次切り換えてプレ給電を行う給電部17と、プレ給電における結果に基づいて、給電電極ごとに本給電における給電条件を設定する制御部89とを備える。制御部は、プレ給電での、アンテナ84から出力される検出信号に基づいて、本給電に用いる給電電極を決定する。
【選択図】図26

Description

本開示は、ワイヤレスで電力を供給する給電装置および給電システムに関する。
近年、例えば携帯電話機や携帯音楽プレーヤー等のCE機器(Consumer Electronics Device:民生用電子機器)に対し、ワイヤレスで電力を供給する給電システム(ワイヤレス給電システム)が注目を集めている。このような給電システムでは、例えば、給電トレー(給電装置)上に携帯電話機(受電装置)を置くことにより、携帯電話機を充電することができる。すなわち、ワイヤレス給電システムでは、給電装置と受電装置とをケーブルなどで互いに接続することなく給電することができる。
このようなワイヤレス給電を行う方法としては、例えば、電磁誘導方式などの磁界結合方式、電界結合方式、電磁波伝送方式などがある。これらのうち、電界結合方式は、給電する際の受電装置の配置の自由度が高く、電磁界の漏れが少なく、また発熱が小さいなどの利点を有する。例えば、特許文献1には、電界結合方式の給電装置が開示されている。
特表2009−531009号公報
ところで、電子機器は、一般にユーザが安全に使用できることが望まれ、給電システムにおいても、安全性が高いことが期待される。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、安全性が高めることができる給電装置および給電システムを提供することにある。
本開示の給電装置は、電極アレイと、給電部と、設定部とを備えている。電極アレイは、複数の給電電極が並設されたものである。給電部は、電極アレイを介して受電装置に電力を供給可能であり、本給電を行う前に、複数の給電電極を順次切り換えてプレ給電を行うものである。設定部は、プレ給電における結果に基づいて、給電電極ごとに本給電における給電条件を設定するものである。
本開示の給電システムは、給電装置と、受電装置とを備えている。給電装置は、電極アレイと、給電部と、設定部とを有している。電極アレイは、複数の給電電極が並設されたものである。給電部は、電極アレイを介して受電装置に電力を供給可能であり、本給電を行う前に、複数の給電電極を順次切り換えてプレ給電を行うものである。設定部は、プレ給電における結果に基づいて、給電電極ごとに本給電における給電条件を設定するものである。
本開示の給電装置および給電システムでは、電極アレイを介して、受電装置に電力が供給される。本給電を行う前に行われるプレ給電では、複数の給電電極が順次切り換えられる。そして、このプレ給電における結果に基づいて、本給電における給電電極ごとに給電条件が設定される。
本開示の給電装置および給電システムによれば、本給電を行う前に、複数の給電電極を順次切り換えてプレ給電を行うようにしたので、安全性が高めることができる。
本開示の第1の実施の形態に係る給電システムの一構成例を表す説明図である。 図1に示した給電装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 図1に示したモバイルバッテリの一構成例を表す平面図および断面図である。 図1に示した給電システムの一状態を説明するための説明図である。 図1に示した給電装置の一構成例を表すブロック図である。 図1に示したモバイルバッテリの一構成例を表すブロック図である。 図1に示した給電システムの一動作例を表す流れ図である。 図1に示した給電システムの一動作例を説明するための説明図である。 図1に示した給電システムの他の状態を説明するための説明図である。 図1に示した給電システムの他の状態を説明するための説明図である。 第1の実施の形態の変形例に係る給電装置の一構成例を表すブロック図である。 第2の実施の形態に係る給電システムの一構成例を表す説明図である。 図12に示した給電装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 図12に示した給電装置の一構成例を表すブロック図である。 図12に示した給電システムの一動作例を説明するための説明図である。 第3の実施の形態に係る給電システムの一構成例を表す説明図である。 図16に示した給電装置の一構成例を表すブロック図である。 図16に示した給電システムの一動作例を説明するための説明図である。 第4の実施の形態に係る給電システムの一構成例を表す説明図である。 図19に示した給電装置の一構成例を表すブロック図である。 図19に示した給電システムの一動作例を説明するための説明図である。 第5の実施の形態に係る給電システムの一構成例を表す説明図である。 図22に示したモバイルバッテリの一構成例を表すブロック図である。 図22に示した給電装置の一構成例を表すブロック図である。 第6の実施の形態に係る給電システムの一構成例を表す説明図である。 図25に示した給電装置の一構成例を表すブロック図である。 図25に示した給電システムの一動作例を表す流れ図である。 図25に示した給電システムの一動作例を説明するための説明図である。 第6の実施の形態の変形例に係る給電装置の一構成例を表すブロック図である。 第7の実施の形態に係る給電システムの一構成例を表す説明図である。 図30に示した給電装置の一構成例を表すブロック図である。 図30に示したモバイルバッテリの一構成例を表すブロック図である。 図30に示した給電システムの一動作例を表す流れ図である。 実施の形態の適用例を表す説明図である。 変形例に係る給電装置の一構成例を表す平面図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.第5の実施の形態
6.第6の実施の形態
7.第7の実施の形態
8.適用例
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、第1の実施の形態に係る給電システムの一構成例を表すものである。給電システム1は、ワイヤレスで電力を供給する給電システムである。なお、本開示の実施の形態に係る給電装置は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。
給電システム1は、給電装置10と、モバイルバッテリ20とを備えている。給電装置10は、トレー型の装置であり、この給電装置10の上にモバイルバッテリ20を置くことにより、モバイルバッテリ20に内蔵されたバッテリ27(後述)を充電することができるものである。この給電装置10の上面(モバイルバッテリ20と接する側)には、複数の給電電極11(後述)が配置されており、モバイルバッテリ20の下面(給電装置10と接する側)には、受電電極21A,21B(後述)が配置されている。給電装置10は、これらの電極を用いて、電界結合により、モバイルバッテリ20に対して電力を供給するようになっている。
図2(A)は、給電装置10の平面図を表すものであり、図2(B)は、(A)に示した給電装置10のII−II矢視方向の断面構成を表すものである。給電装置10のモバイルバッテリ20と接する側には、給電電極アレイ12A,12Bと、8つのアンテナ14とが配置されている。
給電電極アレイ12A,12Bは、複数の給電電極11が並設して構成されたものである。給電電極11は、モバイルバッテリ20に対して電力を供給する電極である。この例では、給電電極11は、給電電極アレイ12A,12Bにおいて、市松模様状にそれぞれ配置されている。なお、これに限定されるものではなく、給電電極11は、給電電極アレイ12A,12Bにおいて、どのように配置されていてもよい。この給電電極アレイ12A,12Bは、絶縁体13によりそれぞれ覆われている。これにより、給電電極11は、モバイルバッテリ20の受電電極21A,21Bとの間で、この絶縁体13などを介して電界結合するようになっている。
アンテナ14は、給電装置10の無線通信部15(後述)がアクセスポイント100との間で無線通信をするためのアンテナである。この例では、8つのアンテナ14のうちの4つが、給電電極アレイ12Aを囲むように配置されるとともに、残りの4つが、給電電極アレイ12Bを囲むように配置されている。
図3(A)はモバイルバッテリ20の平面図を表すものであり、図3(B)は、(A)に示したモバイルバッテリ20のIII−III矢視方向の断面構成を表すものである。モバイルバッテリ20の給電装置10と接する側には、2つの受電電極21A,21Bが配置されている。受電電極21A,21Bは、給電装置10から電力を受け取る電極である。受電電極21Aは、給電装置10の給電電極アレイ12Aに対応した位置に配置され、受電電極21Bは、給電装置10の給電電極アレイ12Bに対応した位置に配置されている。これらの受電電極21A,21Bは、絶縁体23によりそれぞれ覆われている。これにより、受電電極21A,21Bは、給電装置10の給電電極11との間で、この絶縁体23などを介して電界結合するようになっている。
図4は、モバイルバッテリ20を給電装置10上に置いた場合を表すものであり、(A)は断面図を示し、(B)は、給電電極アレイ12A,12Bと受電電極21A,21Bとの相対的な位置関係を示す。図4に示したように、受電電極21Aの面積は、給電電極アレイ12Aの面積よりも小さく、同様に、受電電極21Bの面積は、給電電極アレイ12Bの面積よりも小さい。すなわち、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうち、受電電極21Aに対応する領域RAに係る給電電極11が、受電電極21Aと対向し、同様に、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうち、受電電極21Bに対応する領域RBに係る給電電極11が、受電電極21Bと対向する。これにより、ユーザがモバイルバッテリ20を給電装置10上に置く際、受電電極21A,21Bが給電電極アレイ12A,12Bの中心からそれぞれややずれるように置いても、受電電極21A,21Bが、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11と対向しやすくすることができる。このように、給電システム1では、ユーザが、受電電極21A,21Bと給電電極アレイ12A,12Bとの位置合わせを気にする必要がないため、ユーザの利便性を高めることができるようになっている。
このような構成において、図4に示したように、ユーザが、受電電極21A,21Bが給電電極アレイ12A,12Bの中心からそれぞれややずれるようにモバイルバッテリ20を置くと、この例では、給電電極アレイ12Bに係る一部の給電電極11(部分P1)がモバイルバッテリ20の配置領域からはみ出してしまう。よって、給電装置10が、仮に、給電電極アレイ12Bに係る全ての給電電極11を用いて、モバイルバッテリ20に対して電力を供給する場合には、ユーザが誤ってこの部分P1付近に触れると、感電するおそれがある。そこで、給電時において、給電装置10は、モバイルバッテリ20に対して、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11のうち、主に、受電電極21A,21Bと対向する給電電極11を用いて電力を供給するようになっている。すなわち、給電装置10は、部分P1に係る給電電極11を用いずに、モバイルバッテリ20に電力を供給する。これにより、給電システム1では、給電する際の安全性を高めることができるようになっている。
図5は、給電装置10の一構成例を表すものである。給電装置10は、給電電極アレイ12A,12Bおよびアンテナ14に加え、セレクタ16、無線通信部15、給電部17、スイッチ部18A,18B、および制御部19を有している。
セレクタ16は、セレクタ制御信号SSELに基づいて、8つのアンテナ14のうち1つを順次選択し、選択したアンテナ14と無線通信部15とを接続するものである。
無線通信部15は、セレクタ16により選択されたアンテナ14を用いて、アクセスポイント100との間で無線通信を行うものである。具体的には、無線通信部15は、この例では、無線LAN(Local Area Network)により、2つのアンテナ100A,100Bを有するアクセスポイント100との間で無線通信を行う。そして、無線通信部15は、受信時の電波強度RPおよび送信時の伝達関数Hを取得する。電波強度RPは、受信電力(スカラー値)を表すものであり、例えば、いわゆるRSSI(Received Signal Strength Indication)である。また、伝達関数Hは、8つのアンテナ14のそれぞれから送信された電波Wを、アクセスポイント100の2本のアンテナ100A,100Bのそれぞれで受信するときの伝達関数(ベクトル値)である。具体的には、例えば、以下の式で表されるものである。
Figure 2017143732
ここで、h11〜h28は伝達関数Hの行列成分を示し、T1〜T8は、8つのアンテナ14のそれぞれから送信した時の送信信号を示し、R1,R2は、その信号をアクセスポイント100の2つのアンテナ100A,100Bで受信した時の受信信号を示す。そして、無線通信部15は、この電波強度RPおよび伝達関数Hを、制御部19に供給するようになっている。
なお、この例では、無線通信部15は、無線LANにより、アクセスポイント100との間で無線通信を行うようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、携帯電話の基地局との間で例えばLTE(Long Term Evolution)などにより無線通信を行うようにしてもよいし、また、例えば、他の電子機器との間で例えばBluetooth(登録商標)などにより無線通信を行うようにしてもよい。
給電部17は、両端間に交流の電力信号SPを生成するものである。給電部17の一端はスイッチ部18Aに接続されており、他端はスイッチ部18Bに接続されている。電力信号SPの電圧振幅は、例えば1000[Vpp]であり、周波数は、例えば50[kHz]である。
スイッチ部18Aは、スイッチ制御信号SSWAに基づいて、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうち、給電に用いる1または複数の給電電極11を選択し、この選択した給電電極11と給電部17の一端とを接続するものである。スイッチ部18Bは、スイッチ制御信号SSWBに基づいて、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうち、給電に用いる1または複数の給電電極11を選択し、この選択した給電電極11と給電部17の他端とを接続するものである。
制御部19は、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ16を制御して、無線通信部15から電波強度RPおよび伝達関数Hを取得するとともに、この電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御するものである。具体的には、制御部19は、後述するように、まず、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ16を制御し、8つのアンテナ14のうちの1つを無線通信部15と順次接続させ、無線通信部15から、電波強度RPおよび伝達関数Hを取得する。この電波強度RPおよび伝達関数Hは、後述するように、給電装置10と、給電装置10上のモバイルバッテリ20との相対的な位置関係に応じたものになる。そして、制御部19は、この電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11のうちの給電に用いる給電電極11を決定し、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御して、給電に用いる給電電極11と給電部17とを接続させるようになっている。
図6は、モバイルバッテリ20の一構成例を表すものである。モバイルバッテリ20は、受電電極21A,21Bに加え、電源回路25およびバッテリ27を有している。電源回路25は、受電電極21A,21B間に生じた電圧に基づいて、バッテリ27の充電に適した電圧を生成するものである。この電源回路25は、整流回路26を有している。整流回路26は、受電電極21A,21B間に生じた電圧(交流信号)を整流するものであり、例えばダイオードなどを用いて構成されるものである。電源回路25は、この整流した信号に基づいて、バッテリ27の充電に適した電圧を生成し、バッテリ27を充電するようになっている。バッテリ27は、電源回路25から供給された電力を蓄えるものであり、例えば、リチウムイオン電池などの充電池(2次電池)を用いて構成されるものである。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の給電システム1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図5,6を参照して、給電システム1の全体動作概要を説明する。給電装置10において、セレクタ16は、セレクタ制御信号SSELに基づいて、8つのアンテナ14のうちの1つを順次選択し、選択したアンテナ14と無線通信部15とを接続する。無線通信部15は、選択されたアンテナ14を用いて、アクセスポイント100との間で無線通信を行い、電波強度RPおよび伝達関数Hを取得する。給電部17は、両端間に交流の電力信号SPを生成する。スイッチ部18Aは、スイッチ制御信号SSWAに基づいて、給電電極アレイ12Aにおける給電電極11のうち、給電に用いる1または複数の給電電極11を選択し、この選択した給電電極11と給電部17の一端とを接続する。スイッチ部18Bは、スイッチ制御信号SSWBに基づいて、給電電極アレイ12Bにおける給電電極11のうち、給電に用いる1または複数の給電電極11を選択し、この選択した給電電極11と給電部17の他端とを接続する。制御部19は、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ16を制御して、無線通信部15から電波強度RPおよび伝達関数Hを取得し、この電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御する。これにより、給電装置10は、給電電極アレイ12A,12Bにおける選択された給電電極11を用いて、モバイルバッテリ20に対して給電する。
モバイルバッテリ20では、受電電極21A,21Bが、モバイルバッテリ20から電力を受け取る。電源回路25は、受電電極21A,21B間に生じた電圧に基づいて、バッテリ27の充電に適した電圧を生成する。そして、バッテリ27は、電源回路25から供給された電力を蓄える。
(詳細動作)
図7は、給電システム1の一動作例を示すフローチャートを表すものである。給電システム1では、給電装置10の無線通信部15は、アンテナ14を用いてアクセスポイント100と無線通信し、電波強度RPおよび伝達関数Hを取得する。そして、制御部19は、この電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11のうちの給電に用いる給電電極11を決定する。以下に、その詳細を説明する。
まず、制御部19は、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ16を制御し、8つのアンテナ14のうちの1つと、無線通信部15とを接続させる(ステップS1)。
次に、無線通信部15は、ステップS1で選択されたアンテナ14を用いて、アクセスポイント100と無線通信を行う(ステップS2)。
次に、無線通信部15は、ステップS2における無線通信により、電波強度RPおよび伝達関数Hを取得し、その電波強度RPおよび伝達関数Hを制御部19に供給する(ステップS3)。
次に、制御部19は、8つのアンテナ14の全てを用いて通信をしたか否かを確認する(ステップS4)。全てのアンテナ14を用いて通信した場合には、ステップS5に進む。また、全てのアンテナ14を用いて通信していない場合には、ステップS1に戻り、他のアンテナ14を選択する。このようにして、全てのアンテナ14を用いて通信するまでステップS1〜S4を繰り返す。
ステップS4において、全てのアンテナ14を用いて通信したことを確認した場合には、制御部19は、ステップS1〜S4において取得した電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、給電に用いる給電電極11を決定する(ステップS5)。すなわち、電波強度RPおよび伝達関数Hは、以下に示すように、給電装置10と、給電装置10上のモバイルバッテリ20との相対的な位置関係に応じて変化するため、制御部19は、電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいてこの位置関係を把握し、給電に用いる給電電極11を決定する。
図8は、給電電極11の決定動作を表すものである。以下、説明の便宜上、給電電極アレイ12Aの周囲に配置された4つのアンテナ14のうち、給電電極アレイ12Aの上側に配置されたものをアンテナ141とし、給電電極アレイ12Aの左側に配置されたものをアンテナ142とし、給電電極アレイ12Aの下側に配置されたものをアンテナ143とし、給電電極アレイ12Aの右側に配置されたものをアンテナ144とする。
この例では、モバイルバッテリ20を、給電装置10上の、図8における左下方向にややずらして配置している。すなわち、受電電極21Aに対応する領域RAは、給電電極アレイ12Aの領域内の左下に位置し、同様に、受電電極21Bに対応する領域RBは、給電電極アレイ12Bの領域内の左下に位置している。そして、この例では、無線通信部15は、アンテナ141〜144を用いて、図8の左上の方向から来た電波Wを受信する。この場合、アンテナ143,144において受信した電波Wの電波強度RPは、給電装置10の上に置かれているモバイルバッテリ20により電波の一部が遮断されるため、アンテナ141,142において受信した電波Wの電波強度RPよりも低くなる。さらに、この電波の遮断によって、電波の伝搬特性が変化するため、伝達関数Hの各行列成分の振幅や位相もまた、モバイルバッテリ20が置かれた位置に応じて変化する。
制御部19は、このような電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、給電電極アレイ12Aの領域内における、受電電極21Aが配置されている場所を判断する。そして、制御部19は、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうち、受電電極21Aが配置されていると判断した領域RAに係る給電電極11を、給電に用いる給電電極11として決定する。全く同様に、制御部19は、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうち、受電電極21Bが配置されていると判断した領域RBに係る給電電極11を、給電に用いる給電電極11として決定する。
次に、制御部19は、ステップS5において、給電に用いる給電電極11を正常に決定することができたか否かを判断する(ステップS6)。すなわち、制御部19は、給電装置10上に、モバイルバッテリ20が置かれているかどうかを判断する。
例えば、給電装置10上に、モバイルバッテリ20が置かれていない場合には、全てのアンテナ141〜144に係る電波強度RPが高くなり、伝達関数Hの全ての行列成分の振幅値が高い値になる。そのような電波強度RPおよび伝達関数Hは、給電装置10上にモバイルバッテリ20が置かれている場合の電波強度RPおよび伝達関数Hとは異なる、特殊なパターンとなる。また、給電装置10上に、モバイルバッテリ20以外のものがある場合、電波強度RPおよび伝達関数Hは、給電装置10上にモバイルバッテリ20が置かれている場合の電波強度RPおよび伝達関数Hは、異なったものとなる。
図9は、給電電極アレイ12B上に導体C1がある場合を示し、図10は、給電電極アレイ12B上に人間の指がある場合を示す。このような場合には、例えば、全てのアンテナ141〜144に係る電波強度RPが低い値になるとともに、伝達関数Hの全ての行列成分の振幅値が低い値になり、あるいは、アンテナ141〜144のうちの対向する2つのアンテナに係る電波強度RPおよび伝達関数Hの行列成分が、他の2つのアンテナに係る電波強度RPおよび伝達関数Hの行列成分と異なるなど、特殊なパターンとなる。
制御部19は、電波強度RPおよび伝達関数Hがこのような特殊なパターンである場合には、給電に用いる給電電極11を正常に決定することができないと判断する。
このように、制御部19が、給電に用いる給電電極11を正常に決定することができないと判断した場合には、ステップS7に進んで所定時間待った後に、再度ステップS1〜S6を繰り返す。また、制御部19が、給電に用いる給電電極11を正常に決定することができたと判断した場合には、ステップS8に進む。
次に、制御部19は、スイッチ制御信号SSWAを介してスイッチ部18Aを制御し、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうちの給電に用いる給電電極11と給電部17の一端とを接続させるとともに、スイッチ制御信号SSWBを介してスイッチ部18Bを制御し、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうちの給電に用いる給電電極11と給電部17の他端とを接続させる(ステップS8)。
そして、給電部17は、両端間に交流の電力信号SPを生成し、給電装置10がモバイルバッテリ20に対して給電する(ステップS9)。
以上でこのフローは終了する。
このように、給電システム1では、給電電極アレイ12A,12Bを受電電極21A,21Bよりも大きくしている。これにより、ユーザがモバイルバッテリ20を給電装置10上に置く際、受電電極21A,21Bが給電電極アレイ12A,12Bの中心からそれぞれややずれるように置いても、受電電極21A,21Bが、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11と対向しやすくすることができ、ユーザの利便性と高めることができる。
また、給電システム1では、無線通信部15が、アンテナ14を用いてアクセスポイント100と無線通信を行って電波強度RPおよび伝達関数Hを取得し、制御部19が、その電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、給電に用いる給電電極11を決定するようにしている。これにより、例えば、図4に示したように、モバイルバッテリ20が、受電電極21A,21Bが給電電極アレイ12A,12Bの中心からそれぞれややずれるように置かれた場合でも、給電する際の安全性を高くすることができる。すなわち、このような場合には、制御部19は、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11のうち、主に受電電極21A,21Bと対向する給電電極11を給電に使用し、受電電極21A,21Bと対向しない給電電極11(図4の部分P1付近)を給電に使用しないようにすることができる。よって、給電システム1では、ユーザが誤ってこの部分P1付近に触れても、ユーザが感電するおそれを低減することができ、給電する際の安全性を高くすることができる。
また、給電システム1では、無線通信部15が、無線LANを使ってアクセスポイント100と無線通信を行うことにより、電波強度RPおよび伝達関数Hを取得するようにしている。すなわち、標準化された既存の通信技術を用いることができるため、開発コストを低減することができるとともに、汎用品を用いることにより、部品コストを削減することができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、給電電極アレイを受電電極よりも大きくするとともに、給電電極アレイに係る給電電極のうち、給電に用いる給電電極を選択するようにしたので、ユーザの利便性と高めるとともに、給電する際の安全性を高くすることができる。
本実施の形態では、無線LANを使ってアクセスポイントと無線通信を行うことにより、電波強度および伝達関数を取得するようにしたので、開発コストや部品コストを削減することができる。
[変形例1−1]
上記実施の形態では、給電前に、無線通信部15がアクセスポイント100と無線通信を行うようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、給電中にも無線通信を行うようにしてもよい。以下に、本変形例について、詳細に説明する。
図11は、本変形例に係る給電装置10Bの一構成例を表すものである。給電装置10Bは、無線通信部15Bと、給電部17Bとを備えている。無線通信部15Bは、給電前は、上記実施の形態に係る無線通信部15と同様の動作を行うものである。そして、無線通信部15Bは、給電中にも、アンテナ14を用いてアクセスポイント100と無線通信を行い、その通信状態(例えば電波強度RPおよび伝達関数H)に基づいて、給電装置10Bの周囲に人間がいるか否かを検出し、その検出結果に応じた制御信号CTLを生成するものである。給電部17Bは、給電前は、上記実施の形態に係る給電部17と同様の動作を行い、給電中は、制御信号CTLに基づいて、給電を行いあるいは給電を停止するものである。この構成により、給電中において、給電装置10Bの周囲に人間がいる場合には給電を停止することができるため、給電する際の安全性を高くすることができる。
また、上記第1の実施の形態の場合において、例えば、モバイルバッテリ20の代わりにデジタルカメラなどを用い、デジタルカメラに内蔵されたバッテリを充電する給電システムとして用いた場合には、給電中に、給電装置10がデジタルカメラから写真データを取得し、その写真データをアクセスポイント100経由で例えばNAS(Network Attached Storage)に転送するようにしてもよい。
[変形例1−2]
上記実施の形態では、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11のうち、給電に用いる給電電極11を選択するように構成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11ごとに、給電条件を設定するようにしてもよい。具体的には、例えば、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11のうち、受電電極21A,21Bと対向する給電電極11は、大きな電力を給電し、受電電極21A,21Bと対向しない給電電極11は、小さな電力を給電するように構成することができる。
[変形例1−3]
上記実施の形態では、給電電極アレイ12Aを囲むように4つのアンテナ14を配置するとともに、給電電極アレイ12Bを囲むように4つのアンテナ14を配置したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、給電電極アレイ12Aを囲むように、例えば3つ以下または5つ以上のアンテナ14を配置するとともに、給電電極アレイ12Bを囲むように、例えば3つ以下または5つ以上のアンテナ14を配置してもよい。
[変形例1−4]
上記実施の形態では、アクセスポイント100は、2本のアンテナ100A,100Bを有するようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、1本または3本以上のアンテナを有するようにしてもよい。
[変形例1−5]
上記実施の形態では、制御部19は、電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11のうちの給電に用いる給電電極11を選択したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、電波強度RPおよび伝達関数Hの一方に基づいて、給電に用いる給電電極11を選択してもよい。
[変形例1−6]
上記実施の形態では、無線通信部15は受信時の電波強度RPを取得したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、受信時の伝達関数を取得するようにしてもよい。この受信時の伝達関数は、送信時の伝達関数H(式(1))と同様のものであり、アクセスポイント100の2本のアンテナ100A,100Bのそれぞれから送信された電波Wを、8つのアンテナ14のそれぞれで受信するときの伝達関数である。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る給電システム2について説明する。本実施の形態は、無線通信部15が、給電電極11をアンテナとして用いて無線通信を行うように構成したものである。なお、上記第1の実施の形態に係る給電システム1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図12は、本実施の形態の給電システム2の一構成例を表すものである。給電システム2は、給電装置30を備えている。給電装置30は、無線通信部15が、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11を用いて、アクセスポイント100との間で無線通信を行うものである。すなわち、上記第1の実施の形態に係る無線通信部15は、アンテナ14を用いて無線通信を行うようにしたが、本実施の形態に係る無線通信部15は、給電電極11をアンテナとして用いて無線通信を行うようにしている。
図13(A)は給電装置30の平面図を表すものであり、図13(B)は、(A)に示した給電装置30のXIII−XIII矢視方向の断面構成を表すものである。給電装置30は、給電電極アレイ12A,12Bを有している。すなわち、給電装置30は、上記第1の実施の形態に係る給電装置10の構成から、アンテナ14を省いたものである。この給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11は、モバイルバッテリ20に対して電力を供給するとともに、給電前には、無線通信部15が無線通信を行う際のアンテナとしても機能するものである。
図14は、給電装置30の一構成例を表すものである。給電装置30は、セレクタ36と、制御部39とを有している。
セレクタ36は、セレクタ制御信号SSELに基づいて、給電電極アレイ12A,12Bに係る複数の給電電極11のうちの1つを順次選択し、選択した給電電極11と無線通信部15とを接続するものである。無線通信部15は、セレクタ36により選択された給電電極11をアンテナとして用いて、アクセスポイント100との間で無線通信を行うことにより、電波強度RPおよび伝達関数Hを取得し、これらを制御部39に供給するようになっている。
制御部39は、上記第1の実施の形態に係る制御部19と同様に、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ36を制御して、無線通信部15から電波強度RPおよび伝達関数Hを取得するとともに、この電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御するものである。
図15は、給電電極11の決定動作を表すものである。この例では、受電電極21Aに対応する領域RAは、給電電極アレイ12Aの領域内の左下に位置し、同様に、受電電極21Bに対応する領域RBは、給電電極アレイ12Bの領域内の左下に位置している。この場合、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうち、受電電極21Aと対向する給電電極11(例えば給電電極111)において受信した電波Wの電波強度RPは、受電電極21Aと対向しない給電電極11(例えば給電電極112)において受信した電波Wの電波強度RPに比べて低くなる。すなわち、アクセスポイント100から給電電極111に送信された電波Wの一部が、受電電極21Aにより遮られるため、給電電極111における電波強度RPが低くなる。さらに、この電波の遮断によって、電波の伝搬特性が変化するため、伝達関数Hの各行列成分の振幅や位相もまた、モバイルバッテリ20が置かれた位置に応じて変化する。
制御部39は、このような電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、給電電極アレイ12Aの領域内における、受電電極21Aが配置されている場所を判断する。そして、制御部39は、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうち、受電電極21Aが配置されていると判断した領域RAにおける給電電極11を、給電に用いる給電電極11として決定する。
このように、給電装置30では、無線通信部15が、給電電極11をアンテナとして用いて無線通信を行うようにしている。これにより、アンテナ14を省くことができるため、部品コストを削減できるとともに、外観をよりシンプルにすることができる。また、給電を行う給電電極11を、無線通信を行う際のアンテナとしても用いるようにしたので、受電電極21A,21Bと対向している給電電極11を高い精度で得ることができるため、より細かな給電制御を行うことができる。
以上のように本実施の形態では、無線通信部が、給電電極をアンテナとして用いて無線通信を行うようにしたので、部品コストを削減できるとともに、外観をよりシンプルにすることができる。
本実施の形態では、給電を行う給電電極を、無線通信を行う際のアンテナとしても用いるようにしたので、受電電極と対向している給電電極を高い精度で得ることができ、より細かな給電制御を行うことができる。
その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
[変形例2−1]
上記実施の形態に係る給電システム2に、上記第1の実施の形態の変形例を適宜適用してもよい。
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る給電システム3について説明する。本実施の形態は、給電装置に2つの無線通信部を設け、それぞれが互いに異なるアンテナ14を用いて、その無線通信部間で無線通信を行うように構成したものである。なお、上記第1の実施の形態に係る給電システム1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図16は、本実施の形態の給電システム3の一構成例を表すものである。給電システム3は、給電装置40を備えている。給電装置40は、2つの無線通信部45A,45B(後述)が、互いに異なるアンテナ14を用いて、相互間で無線通信を行うものである。すなわち、上記第1の実施の形態に係る無線通信部15は、アクセスポイント100との間で無線通信を行うようにしたが、本実施の形態に係る無線通信部45A,45Bは、相互間で互いに無線通信を行うようにしている。
図17は、給電装置40の一構成例を表すものである。給電装置40は、セレクタ46と、無線通信部45A,45Bと、制御部49とを有している。
セレクタ46は、セレクタ制御信号SSELに基づいて、8つのアンテナ14のうちの2つのアンテナ14を順次選択し、一方のアンテナ14を無線通信部45Aに接続するとともに、他方のアンテナ14を無線通信部45Bに接続するものである。
無線通信部45A,45Bは、セレクタ46により選択された互いに異なるアンテナ14をそれぞれ用いて、相互間で無線通信を行うことにより、電波強度RPおよび伝達関数Hを取得するものである。そして、無線通信部45A,45Bは、取得した電波強度RPおよび伝達関数Hを、制御部49に供給するようになっている。
制御部49は、上記第1の実施の形態に係る制御部19と同様に、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ46を制御して、無線通信部45A,45Bから電波強度RPおよび伝達関数Hを取得するとともに、この電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御するものである。
図18は、給電電極11の決定動作を表すものである。無線通信部45A,45Bは、8つのアンテナ14のうちの互いに異なるアンテナ14をそれぞれ用いて、相互間で無線通信を行う。具体的には、例えば、アンテナ141に接続された無線通信部45Aと、アンテナ142に接続された無線通信部45Bが、相互間で無線通信を行い、また、例えば、アンテナ141に接続された無線通信部45Aと、アンテナ144に接続された無線通信部45Bが、相互間で無線通信を行い、また、例えば、アンテナ141に接続された無線通信部45Aと、給電電極アレイ12Bの周囲に配置されたアンテナ14のうちの1つに接続された無線通信部45Bが、相互間で無線通信を行う。このように、無線通信部45A,45Bは、様々な組み合わせの2つのアンテナ14を用いて、相互間で無線通信を行う。
その際、これらの相互間の無線通信は、モバイルバッテリ20により、異なった条件で電波が遮断される。よって、電波強度RPは、アンテナ141〜144のうち無線通信を行う際に用いるアンテナ14の組み合わせにより異なった値となる。同様に、伝達関数Hの各行列成分の振幅や位相もまた、モバイルバッテリ20が置かれた位置に応じて変化する。
制御部49は、このような電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、給電電極アレイ12Aの領域内における、受電電極21Aが配置されている場所を判断する。そして、制御部49は、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうち、受電電極21Aが配置されていると判断した領域RAにおける給電電極11を、給電に用いる給電電極11として決定する。
このように、給電装置40では、2つの無線通信部45A,45Bが相互間で無線通信を行うようにしたので、上記第1の実施の形態等の場合とは異なり、アクセスポイント100がない環境などでも動作することができるため、ユーザの利便性を高めることができる。
以上のように本実施の形態では、2つの無線通信部が相互間で無線通信を行うようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
[変形例3−1]
上記実施の形態に係る給電システム3に、上記の各実施の形態の変形例を適宜適用してもよい。
<4.第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態に係る給電システム4について説明する。本実施の形態は、給電装置に2つの無線通信部を設け、それぞれが互いに異なる給電電極11をアンテナとして用いて、その無線通信部間で無線通信を行うように構成したものである。なお、上記第3の実施の形態に係る給電システム3と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図19は、本実施の形態の給電システム4の一構成例を表すものである。給電システム4は、給電装置50を備えている。給電装置50は、2つの無線通信部45A,45Bが、互いに異なる給電電極11を用いて、相互間で無線通信を行うものである。すなわち、上記第3の実施の形態に係る無線通信部45A,45Bは、アンテナ14を用いて無線通信を行うようにしたが、本実施の形態に係る無線通信部45A,45Bは、給電電極11をアンテナとして用いて無線通信を行うようにしている。
図20は、給電装置50の一構成例を表すものである。給電装置50は、セレクタ56と、制御部59とを有している。
セレクタ56は、セレクタ制御信号SSELに基づいて、給電電極アレイ12A,12Bに係る複数の給電電極11のうち、2つの給電電極11を順次選択し、一方の給電電極11を無線通信部45Aに接続するとともに、他方の給電電極11を無線通信部45Bに接続するものである。そして、無線通信部45A,45Bは、セレクタ56により選択された互いに異なる給電電極11をアンテナとしてそれぞれ用いて、相互間で無線通信を行うことにより、電波強度RPおよび伝達関数Hを取得し、それらを制御部19に供給するようになっている。
制御部59は、上記第3の実施の形態に係る制御部49と同様に、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ56を制御して、無線通信部45A,45Bから電波強度RPおよび伝達関数Hを取得するとともに、この電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御するものである。
図21は、給電電極11の決定動作を表すものである。無線通信部45A,45Bは、給電電極アレイ12A,12Bに係る複数の給電電極11のうちの互いに異なる給電電極11をアンテナとしてそれぞれ用いて、相互間で無線通信を行う。具体的には、例えば、モバイルバッテリ20の下にある給電電極11(例えば給電電極111)に接続された無線通信部45Aと、モバイルバッテリ20の下にある他の給電電極11(例えば給電電極113)に接続された無線通信部45Bが、相互間で無線通信を行い、また、例えば、モバイルバッテリ20の下にない給電電極11(例えば給電電極112)に接続された無線通信部45Aと、モバイルバッテリ20の下にある給電電極11(例えば給電電極113)に接続された無線通信部45Bが、相互間で無線通信を行い、また、例えば、モバイルバッテリ20の下にない給電電極11(例えば給電電極112)に接続された無線通信部45Aと、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうちの1つに接続された無線通信部45Bが、相互間で無線通信を行う。このように、無線通信部45A,45Bは、様々な組み合わせの2つの給電電極11をアンテナとして用いて、相互間で無線通信を行う。
その際、例えば、給電電極111,113を用いて無線通信を行った場合の電波強度RPは、給電電極112,113を用いて無線通信を行った場合の電波強度RPに比べて低くなる。すなわち、給電電極111,113は、モバイルバッテリ20の下にあるのに対して、給電電極112は、モバイルバッテリ20の下にない。よって、給電電極111,113を用いた無線通信は、給電電極112,113を用いた無線通信に比べて、モバイルバッテリ20による電波の遮断が生じやすいので、電波強度RPが低くなる。同様に、給電電極111,113間の無線通信に係る伝達関数Hは、給電電極112,113間の無線通信に係る伝達関数Hに比べて、その振幅成分が小さくなる。
制御部59は、このような電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、給電電極アレイ12Aの領域内における、受電電極21Aが配置されている場所を判断する。そして、制御部59は、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうち、受電電極21Aが配置されていると判断した領域RAにおける給電電極11を、給電に用いる給電電極11として決定する。
このように、給電装置50では、2つの無線通信部45A,45Bが、互いに異なる給電電極11をアンテナとしてそれぞれ用いて、相互間で無線通信を行うようにしている。これにより、上記第3の実施の形態において用いたアンテナ14を省くことができるため、部品コストを削減できるとともに、外観をよりシンプルにすることができる。また、給電を行う給電電極11を、無線通信を行う際のアンテナとしても用いるようにしたので、受電電極21A,21Bと対向している給電電極11を高い精度で得ることができるため、より細かな給電制御を行うことができる。
以上のように本実施の形態では、無線通信部が、給電電極をアンテナとして用いて無線通信を行うようにしたので、部品コストを削減できるとともに、外観をよりシンプルにすることができる。
本実施の形態では、給電を行う給電電極を、無線通信を行う際のアンテナとしても用いるようにしたので、受電電極と対向している給電電極を高い精度で得ることができ、より細かな給電制御を行うことができる。
その他の効果は、上記第3の実施の形態の場合と同様である。
[変形例4−1]
上記実施の形態に係る給電システム4に、上記の各実施の形態の変形例を適宜適用してもよい。
<5.第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態に係る給電システム5について説明する。本実施の形態は、モバイルバッテリ側に無線通信部を設け、その無線通信部が受電電極をアンテナとして用いて、アクセスポイント100と無線通信を行うように構成したものである。なお、上記第1の実施の形態等に係る給電システム1等と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図22は、本実施の形態の給電システム5の一構成例を表すものである。給電システム5は、モバイルバッテリ70と、給電装置60とを備えている。モバイルバッテリ70は、無線通信部75(後述)を有するものであり、この無線通信部75が、受電電極21A,21Bをアンテナとして用いて、アクセスポイント100と無線通信を行うようになっている。すなわち、上記第1の実施の形態に係る給電システム1では、給電装置10の無線通信部15がアクセスポイント100と無線通信を行うようにしたが、本実施の形態に係る給電システム5では、モバイルバッテリ70の無線通信部75がアクセスポイント100と無線通信を行うようにしている。そして、モバイルバッテリ70は、この無線通信部75が取得した電波強度RPおよび伝達関数Hを、通信部71(後述)を介して給電装置60に伝えるようになっている。
図23は、モバイルバッテリ70の一構成例を表すものである。モバイルバッテリ70は、セレクタ76と、無線通信部75と、制御部79と、通信部71とを有している。
セレクタ76は、セレクタ制御信号SSEL2に基づいて、受電電極21A,21Bのうちの1つを順次選択し、その選択された受電電極を無線通信部75に接続するものである。
無線通信部75は、受電電極21A,21Bのうちのセレクタ76により選択された受電電極をアンテナとして用いて、アクセスポイント100との間で無線通信を行い、電波強度RPおよび伝達関数Hを取得するものである。そして、無線通信部75は、電波強度RPおよび伝達関数Hを制御部79に供給するようになっている。
制御部79は、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ76を制御して、無線通信部75から電波強度RPおよび伝達関数Hを取得し、それらを通信部71に供給するものである。
通信部71は、制御部79から供給された電波強度RPおよび伝達関数Hを、給電装置60の通信部61(後述)に供給するものである。通信手段としては、例えば有線や無線を使用することができる。有線を使用する場合には、例えばUSB(登録商標)(Universal Serial Bus)などを用いることができる。また、無線を使用する場合には、例えば、FeliCa(登録商標)などのNFC(Near Field Communication)や、TransferJet(登録商標)を用いることができる。これらの無線技術を使用する場合には、受電電極21A,21Bをアンテナとして使用してもよい。
図24は、給電装置60の一構成例を表すものである。給電装置60は、通信部61と、制御部69とを有している。通信部61は、モバイルバッテリ70の通信部71と通信を行うことにより、電波強度RPおよび伝達関数Hを受け取り、これらを制御部69に供給するものである。制御部69は、供給された電波強度RPおよび伝達関数Hに基づいて、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御するものである。
以上のように本実施の形態では、モバイルバッテリ側に無線通信部を設け、その無線通信部が受電電極をアンテナとして用いて、アクセスポイントと無線通信を行うようにしている。このように構成しても、上記第1の実施の形態などと同様の効果を得ることができる。
[変形例5−1]
上記実施の形態に係る給電システム5に、上記の各実施の形態の変形例を適宜適用してもよい。
<6.第6の実施の形態>
次に、第6の実施の形態に係る給電システム6について説明する。本実施の形態は、給電装置が、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11を用いて、モバイルバッテリ20に対して事前に給電(プレ給電)を行い、その際にアンテナで検出した検出値に基づいて、本給電に用いる給電電極11を決定するように構成したものである。なお、上記第1の実施の形態等に係る給電システム1等と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図25は、本実施の形態の給電システム6の一構成例を表すものである。給電システム6は、給電装置80を備えている。給電装置80は、モバイルバッテリ20に対して本給電を行う前に、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11を順次選択してプレ給電を行うものである。その際、給電装置80では、アンテナ84(後述)および検出部85(後述)が、各給電電極11から生じる放射電磁界の高調波成分を検出し、その検出結果DETに基づいて、本給電に用いる給電電極11を決定するようになっている。
図26は、給電装置80の一構成例を表すものである。給電装置80は、8つのアンテナ84と、セレクタ86と、検出部85と、制御部89とを有している。
アンテナ84は、給電装置80が、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11を順次選択して、モバイルバッテリ20に対してプレ給電を行う際に、各給電電極11から生じる放射電磁界の高調波成分を検出するセンサであり、例えば、磁界プローブや微小ループアンテナを含んで構成されるものである。この例では、8つのアンテナ84のうちの4つが給電電極アレイ12Aを囲むように配置され、残りの4つが給電電極アレイ12Bを囲むように配置されている。
セレクタ86は、プレ給電の際、セレクタ制御信号SSELに基づいて、8つのアンテナ84のうちの1つを順次選択し、選択したアンテナ84と検出部85とを接続するものである。
検出部85は、プレ給電の際、セレクタ86により選択されたアンテナ84から出力される検出信号に基づいて、放射電磁界の高調波成分を検出するものである。
制御部89は、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御して、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうちの1つを給電部17の一端に順次接続させるとともに、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうちの1つを給電部17の他端に順次接続させ、モバイルバッテリ20に対してプレ給電を行う。その際、制御部89は、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ86を制御し、8つのアンテナ84を検出部85と順次接続させ、検出部85から放射電磁界の高調波成分の検出結果DETを取得する。この高調波成分は、後述するように、給電装置80と、給電装置80上のモバイルバッテリ20との相対的な位置関係に応じたものになる。制御部89は、この検出結果DETに基づいて、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11のうちの本給電に用いる給電電極11を決定するようになっている
ここで、給電電極アレイ12A,12Bは、本開示における「電極アレイ」の一具体例に対応する。制御部89は、本開示における「設定部」の一具体例に対応する。アンテナ84は、本開示における「電磁界センサ」の一具体例に対応する。
図27は、給電システム6の一動作例を示すフローチャートを表すものである。
まず、制御部89は、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御し、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうちの1つを給電部17の一端に接続させるとともに、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうちの1つを給電部17の他端に接続させる(ステップS21)。
次に、給電部17は、モバイルバッテリ20に対してプレ給電を行う(ステップS22)。
次に、検出部85は、放射電磁界の高調波成分の検出を行う(ステップS23)。具体的には、制御部89が、セレクタ制御信号SSELを介してセレクタ86を制御し、検出部85と、8つのアンテナ84のうちの1つとを順次接続させる。そして、検出部85が、そのアンテナ84から供給される検出信号に基づいて、放射電磁界の高調波成分の検出を行い、その検出結果DETを制御部89に供給する。
次に、制御部89は、給電電極アレイ12A,12Bに係る全ての給電電極11を用いてプレ給電を行ったか否かを確認する(ステップS24)。全ての給電電極11を用いてプレ給電を行った場合には、ステップS25に進む。また、全ての給電電極11を用いてプレ給電を行っていない場合には、ステップS21に戻り、他の給電電極11を選択する。このようにして、全ての給電電極11を用いてプレ給電を行うまで、ステップS21〜S24を繰り返す。
ステップS24において、全ての給電電極11を用いてプレ給電を行ったことを確認した場合には、制御部89は、ステップS21〜S24において取得した放射電磁界の高調波成分の検出結果DETに基づいて、本給電に用いる給電電極11を決定する(ステップS25)。すなわち、この高調波成分は、以下に示すように、給電装置80と、給電装置80上のモバイルバッテリ20との相対的な位置関係に応じて変化するため、制御部89は、この高調波成分の検出結果DETに基づいてこの位置関係を把握し、本給電に用いる給電電極11を決定する。
図28は、給電電極11の決定動作を表すものである。以下、説明の便宜上、給電電極アレイ12Aの周囲に配置された4つのアンテナ84のうち、給電電極アレイ12Aの上側に配置されたものをアンテナ841とし、給電電極アレイ12Aの左側に配置されたものをアンテナ842とし、給電電極アレイ12Aの下側に配置されたものをアンテナ843とし、給電電極アレイ12Aの右側に配置されたものをアンテナ844とする。この例では、受電電極21Aに対応する領域RAは、給電電極アレイ12Aの領域内の左下に位置し、同様に、受電電極21Bに対応する領域RBは、給電電極アレイ12Bの領域内の左下に位置している。この場合、例えば、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうち、受電電極21Aと対向する給電電極11(例えば給電電極115)を用いてプレ給電を行ったときにアンテナ842で検出された放射電磁界の高調波成分は、受電電極21Aと対向しない給電電極11(例えば給電電極116)を用いてプレ給電を行ったときにアンテナ842で検出された放射電磁界の高調波成分よりも、強度が強くなる。これは、受電電極21Aと対向する給電電極11(例えば給電電極115)を用いてプレ給電を行ったときに、給電電極115と受電電極21Aとの間に変位電流が発生し、その変位電流の高調波成分が電波として遠方まで放射されるからである。
制御部89は、このような放射電磁界の高調波成分の検出結果DETに基づいて、給電電極アレイ12Aの領域内における、受電電極21Aが配置されている場所を判断する。そして、制御部89は、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうち、受電電極21Aが配置されていると判断した領域RAにおける給電電極11を、本給電に用いる給電電極11として決定する。
次に、制御部89は、上記第1の実施の形態のステップS6と同様に、本給電に用いる給電電極11を正常に決定することができたか否かを判断する(ステップS26)。制御部89が、本給電に用いる給電電極11を正常に決定することができないと判断した場合には、ステップS7に進んで所定時間待った後に、再度ステップS21〜S26を繰り返す。また、制御部89が、本給電に用いる給電電極11を正常に決定することができたと判断した場合には、上記第1の実施の形態の場合と同様に、給電電極11を選択し(ステップS8)、モバイルバッテリ20に対して本給電し(ステップS9)、このフローを終了する。
このように、給電システム6では、本給電の前に、給電電極11ごとにプレ給電を行い、その際生じる放射電磁界の高調波成分に基づいて、本給電に用いる給電電極11を決定するようにしている。これにより、給電システム6では、上記第1〜第5の実施の形態の場合とは異なり、給電装置やモバイルバッテリに無線通信部を設ける必要がないため、シンプルな構成を実現することができる。
また、給電システム6では、放射電磁界の高調波成分(高周波電磁界)を用いるようにしたので、放射電磁界の基本波成分を用いる場合に比べて、電波がより遠方に放射されるため、検出感度を高めることができるとともに、アンテナ81〜84などの配置の自由度を高めることができる。これにより、受電電極21A,21Bと対向している給電電極11を高い精度で得ることができるため、より細かな給電制御を行うことができる。
なお、この例では、放射電磁界の高調波成分を用いるようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、アンテナ81〜84を給電電極アレイ12A,12Bの近傍に配置することができる場合には、高調波成分の代わりに、基本波成分の電磁界を検出するようにしてもよい。
以上のように本実施の形態では、プレ給電により生じる放射電磁界の高調波成分に基づいて、本給電に用いる給電電極を決定するようにしたので、シンプルな構成を実現することができる。
本実施の形態では、高調波成分を用いるようにしたので、検出感度を高めることができ、より細かな給電制御を行うことができる。
その他の効果は、上記第1の実施の形態などの場合と同様である。
[変形例6−1]
上記実施の形態では、本給電前に、検出部85が、プレ給電により生じる放射電磁界の高調波成分を検出するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、本給電中にも放射電磁界の高調波成分を検出してもよい。以下に、本変形例について詳細に説明する。
図29は、本変形例に係る給電装置80Bの一構成例を表すものである。給電装置80Bは、検出部85Bと、周波数可変フィルタ81と、逆位相信号生成部82と、給電部87とを有している。検出部85Bは、本給電前には、上記実施の形態に係る検出部85と同様に動作し、本給電中には、アンテナ84から供給された検出信号を、周波数可変フィルタ81に供給するものである。周波数可変フィルタ81は、検出部85Bから供給された検出信号のうちの特定の周波数範囲の信号を通過させるバンドパスフィルタである。この周波数可変フィルタ81は、例えば、最も強い高調波成分を通過させるように設定される。逆位相信号生成部82は、周波数可変フィルタ81の出力信号の逆位相の信号を生成するものである。給電部87は、信号加算部83を有している。信号加算部83は、交流の電力信号に、逆位相信号生成部82の出力信号を加算するものである。給電部87は、この加算した信号を電力信号SPとして出力する。
これにより、給電装置80Bでは、本給電中において、放射電磁界の高調波成分を抑制することができるため、放射電磁界の高調波成分が人間に影響を及ぼすおそれを低減することができ、給電する際の安全性を高めることができる。
[変形例6−2]
上記実施の形態に係る給電システム6に、上記の各実施の形態の変形例を適宜適用してもよい。
<7.第7の実施の形態>
次に、第7の実施の形態に係る給電システム7について説明する。本実施の形態は、給電装置が、給電電極アレイ12A,12Bの各給電電極11を用いて、モバイルバッテリ20に対してプレ給電を行い、そのプレ給電の可否に基づいて、本給電に用いる給電電極11を決定するように構成したものである。なお、上記第1の実施の形態等に係る給電システム1等と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図30は、本実施の形態の給電システム7の一構成例を表すものである。給電システム7は、給電装置90と、モバイルバッテリ120とを備えている。給電装置90は、モバイルバッテリ120に対して本給電を行う前に、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11を順次選択してプレ給電を行うものである。その際、給電装置90では、変調部93(後述)が、電力信号SPを、その選択された給電電極11を識別するためのアドレスコードADRで変調して変調電力信号SP2を生成するようになっている。モバイルバッテリ120では、プレ給電による電力を受け取る際、復調部123(後述)が電力信号SPを復調してアドレスコードADRを取得し、このアドレスコードADRを給電装置90に供給する。給電装置90は、このアドレスコードADRに基づいて、本給電に用いる給電電極11を決定するようになっている。
図31は、給電装置90の一構成例を表すものである。給電装置90は、給電部97と、通信部91と、制御部99とを有している。
給電部97は、変調部93を有している。変調部93は、プレ給電の際、スイッチ制御信号SSWA,SSWBに基づいて、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうちのスイッチ部18Aにより選択された給電電極11に係るアドレスコードADRと、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうちのスイッチ部18Bにより選択された給電電極11に係るアドレスコードADRとに基づいて、電力信号SPを変調して変調電力信号SP2を生成するものである。給電部97は、この変調電力信号SP2を、スイッチ部18A,18Bを介して、給電電極11に供給するようになっている。
通信部91は、プレ給電の際、モバイルバッテリ120の通信部121(後述)と通信を行うことによりアドレスコードADRを受け取り、これを制御部99に供給するものである。通信手段としては、上記第5の実施の形態に係る通信部61,71の場合と同様に、有線や無線を使用することができる。
制御部99は、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御して、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうちの1つを給電部17の一端に順次接続させるとともに、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうちの1つを給電部17の他端に順次接続させ、モバイルバッテリ20に対してプレ給電を行う。その際、制御部99は、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介して変調部93を制御し、交流の電力信号を、スイッチ部18A,18Bにより選択された給電電極11に係るアドレスコードADRにより変調させる。また、制御部99は、通信部91から供給されたアドレスコードADRに基づいて、給電電極アレイ12A,12Bに係る給電電極11のうちの本給電に用いる給電電極11を決定するようになっている。
図32は、モバイルバッテリ120の一構成例を表すものである。モバイルバッテリ120は、復調部123と、通信部121とを有している。
復調部123は、プレ給電の際、受電電極21A,21B間に生じた電圧(交流信号)に基づいて復調処理を行い、アドレスコードADRを取得するものである。そして、復調部123は、このアドレスコードADRを、通信部121に供給するようになっている。
通信部121は、復調部123から供給されたアドレスコードADRを、給電装置90の通信部91に供給するものである。
ここで、復調部123は、本開示における「識別情報取得部」の一具体例に対応する。通信部121は、本開示における「通信部」の一具体例に対応する。
図33は、給電システム7の一動作例を示すフローチャートを表すものである。
まず、制御部99は、スイッチ制御信号SSWA,SSWBを介してスイッチ部18A,18Bを制御し、給電電極アレイ12Aに係る給電電極11のうちの1つを給電部97の一端に接続させるとともに、給電電極アレイ12Bに係る給電電極11のうちの1つを給電部97の他端に接続させる(ステップS41)。
次に、給電部97は、スイッチ制御信号SSWA,SSWBに基づいて変調電力信号SP2を生成し、この変調電力信号SP2を用いてモバイルバッテリ120に対してプレ給電を行う(ステップS42)。
次に、復調部123は、アドレスコードADRを取得する(ステップS43)。そして、モバイルバッテリ120の通信部121は、このアドレスコードADRを、給電装置90の通信部91を介して制御部99に供給する。
次に、制御部99は、給電電極アレイ12A,12Bに係る全ての給電電極11を用いてプレ給電を行ったか否かを確認する(ステップS44)。全ての給電電極11を用いてプレ給電を行った場合には、ステップS45に進む。また、全ての給電電極11を用いてプレ給電を行っていない場合には、ステップS41に戻り、他の給電電極11を選択する。このようにして、全ての給電電極11を用いてプレ給電を行うまで、ステップS41〜S44を繰り返す。
ステップS44において、全ての給電電極11を用いてプレ給電を行ったことを確認した場合には、制御部99は、ステップS41〜S44において取得したアドレスコードADRに基づいて、本給電に用いる給電電極11を決定する(ステップS45)。具体的には、制御部99は、例えば、アドレスコードADRが取得できた給電電極11を、本給電に用いる給電電極11として決定する。
次に、制御部99は、上記第1の実施の形態のステップS6などと同様に、ステップS45において、本給電に用いる給電電極11を正常に決定することができたか否かを判断する(ステップS46)。制御部99が、本給電に用いる給電電極11を正常に決定することができないと判断した場合には、ステップS7に進んで所定時間待った後に、再度ステップS41〜S46を繰り返す。また、制御部99が、本給電に用いる給電電極11を正常に決定することができたと判断した場合には、上記第1の実施の形態の場合と同様に、給電電極11を選択し(ステップS8)、モバイルバッテリ120に対して本給電し(ステップS9)、このフローを終了する。
このように、給電システム7では、実際の給電動作の前に、給電電極11ごとにプレ給電を行い、アドレスコードADRが取得できたか否かに基づいて、すなわち、プレ給電の可否に基づいて、本給電に用いる給電電極11を決定するようにしている。これにより、給電システム7では、上記第1〜第5の実施の形態の場合とは異なり、給電装置やモバイルバッテリに無線通信部を設ける必要がないため、シンプルな構成を実現することができる。
以上のように本実施の形態では、アドレスコードADRが取得できたか否かにに基づいて、本給電に用いる給電電極を決定するようにしたので、シンプルな構成を実現することができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態などの場合と同様である。
[変形例7−1]
上記実施の形態に係る給電システム7に、上記の各実施の形態の変形例を適宜適用してもよい。
<8.適用例>
次に、上記実施の形態および変形例で説明した給電システムの適用例について説明する。
図34は、上記実施の形態等の給電システムの適用例を表すものである。この例では、トレー型の給電装置と、バッテリが内蔵された携帯電話220とを用いて、給電システムを構成している。この給電装置210および携帯電話220は、上記実施の形態等に係る給電システムにより構成されている。
上記実施の形態等の電源システムは、このような携帯電話の他、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯型ゲーム機、モバイルストレージなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、上記実施の形態等の電源装置は、バッテリを有するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
以上、いくつかの実施の形態および変形例、ならびにそれらの電子機器への適用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態等では、2つの給電電極アレイ12A,12Bを設けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図35に示したように、1つの給電電極アレイ312を設けるようにしてもよい。この場合でも、上記実施の形態等と同様の方法により、例えば、給電電極アレイ312に係る給電電極11のうち、モバイルバッテリ20の受電電極21A,21Bに対向する給電電極11のみを用いて、モバイルバッテリ20に給電することができる。
1〜6…給電システム、10,30,50,60,80,80B,90,300…給電装置、11…給電電極、12A,12B,312…給電電極アレイ、13…絶縁体、14,84…アンテナ、15,45A,45B,75…無線通信部、16,36,46,56,76,86…セレクタ、17,87,97…給電部、18A,18B…スイッチ部、19,39,49,59,69,79,89,99…制御部、20,70,120…モバイルバッテリ、21A,21B…受電電極、23…絶縁体、25…電源回路、26…整流回路、27…バッテリ、61,71,91,121…通信部、81…周波数可変フィルタ、82…逆位相信号生成部、83…信号加算部、85,85B…検出部、93…変調部、123…復調部、100…アクセスポイント、100A,100B…アンテナ、ADR…アドレスコード、RA,RB…領域、RP…電波強度、SP…電力信号、SP2…変調電力信号、SSEL,SSEL2…セレクタ制御信号,SSWA,SSWB…スイッチ制御信号、H…伝達関数。

Claims (13)

  1. 複数の給電電極が並設された電極アレイと、
    前記電極アレイを介して受電装置に電力を供給可能であり、本給電を行う前に、前記複数の給電電極を順次切り換えてプレ給電を行う給電部と、
    前記プレ給電における結果に基づいて、前記給電電極ごとに前記本給電における給電条件を設定する設定部と
    を備えた給電装置。
  2. 複数の電磁界センサをさらに備え、
    前記設定部は、前記プレ給電での、前記複数の電磁界センサにおける検出結果に基づいて、前記給電条件を設定する
    請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記複数の電磁界センサは、電磁界の高調波成分を検出するものである
    請求項1または請求項2に記載の給電装置。
  4. 前記給電部は、前記本給電を行う際に、検出された前記高調波成分に基づいて、その高調波成分が少なくなるように負帰還制御を行う
    請求項3に記載の給電装置。
  5. 前記給電部は、前記プレ給電において、前記複数の給電電極を順次切り換えるとともに、その給電電極に対応する電極識別情報を前記受電装置に通知する
    請求項1に記載の給電装置。
  6. 前記給電部は、前記電極識別情報が変調された電力信号を前記受電装置に供給することにより前記プレ給電を行う
    請求項5に記載の給電装置。
  7. 前記設定部は、前記受電装置からの指示に基づいて前記給電条件を設定する
    請求項6に記載の給電装置。
  8. 前記設定部は、前記複数の給電電極のうち、給電に用いる給電電極を選択する
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の給電装置。
  9. 前記設定部は、前記給電電極ごとに、給電する電力を設定する
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の給電装置。
  10. 前記給電部は、電界結合により、前記受電装置にワイヤレスで電力を供給する
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の給電装置。
  11. 給電装置と
    受電装置と
    を備え、
    前記給電装置は、
    複数の給電電極が並設された電極アレイと、
    前記電極アレイを介して受電装置に電力を供給可能であり、本給電を行う前に、前記複数の給電電極を順次切り換えてプレ給電を行う給電部と、
    前記プレ給電における結果に基づいて、前記給電電極ごとに前記本給電における給電条件を設定する設定部と
    を有する
    給電システム。
  12. 前記給電部は、前記プレ給電において、前記複数の給電電極を順次切り換えるとともに、その給電電極に対応する電極識別情報を前記受電装置に通知し、
    前記受電装置は、
    前記電極識別情報を取得する識別情報取得部と、
    取得した前記電極識別情報を前記設定部に伝える通信部と
    を有し、
    前記設定部は、前記通信部から受け取った前記電極識別情報に基づいて前記給電条件を設定する
    請求項11に記載の給電システム。
  13. 前記給電装置は、前記電極アレイを所定数有し、
    前記受電装置は、前記所定数の受電電極をさらに有し、
    前記電極アレイの面積は、前記受電電極の面積よりも広い
    請求項11または請求項12に記載の給電システム。
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