JP2017141888A - チルト機構および端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】オペレータが回転部材を回転させるために要する操作力を低減させつつ、回転部材が速く回転しすぎてしまう可能性を抑制するチルト機構および端末を提供する。
【解決手段】水平方向の回転軸を基準として回転可能な回転部材を所定の範囲内において任意となる傾きで静止させるチルト機構において、回転部材の傾きに応じて生じる回転部材の自重によるトルクを打ち消すような弾性力によるトルクで回転部材を付勢するダンパースプリング142と、自重によるトルクと弾性力によるトルクとの差分を緩衝することにより回転部材の回転動作を規制するトルクリミッタ128と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、チルト機構および端末に関する。
従来、回転部材の傾きを変化させるチルト機構に関する技術として様々な技術が開示されている。例えば、回転部材の突出部が摺動するガイド穴の外側に複数の凹状の穴を設け、凹状の穴とガイド部材とを係合するようにしたチルト機構が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、圧縮コイルバネにより回転部材のバランスを取るチルト機構が開示されている(例えば、特許文献2参照)。また、摩擦力によって回転部材の位置を固定するヒンジ装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。また、回転部材に生じる重力がバネによる弾性力と釣り合うように構成したスタンド構造が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−34180号公報 特開平5−188865号公報 特開2011−231923号公報 特開2013−121505号公報
回転部材のバランスを取るための弾性部材がチルト機構に設けられることによって、オペレータが回転部材を回転させるために要する操作力を低減させることが可能であるが、回転部材が速く回転しすぎてしまう等操作性に問題が生じる可能性もある。したがって、オペレータが回転部材を回転させるために要する操作力を低減させつつ、回転に関わる操作性の問題が生じる可能性を抑制することが望まれる。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、水平方向の回転軸を基準として回転可能な回転部材を所定の範囲内において任意となる傾きで静止させるチルト機構において、前記回転部材の傾きに応じて生じる前記回転部材の自重によるトルクを打ち消すような弾性力によるトルクで前記回転部材を付勢する弾性部材と、前記自重によるトルクと前記弾性力によるトルクとの差分を緩衝するように前記回転部材の回転動作を規制する回転動作規制部材と、を備える、チルト機構が提供される。
前記回転動作規制部材は、前記自重によるトルクと前記弾性力によるトルクとの差分を緩衝するような負荷トルクを前記回転部材に与えることにより、前記回転部材の前記回転動作を規制してよい。
前記負荷トルクの大きさは、前記自重によるトルクと前記弾性力によるトルクとの差分の大きさよりも所定以上強くてよい。
前記チルト機構は、前記回転部材の前記回転軸から離れた位置に設けられ、前記回転部材の前記回転動作に連動して受け部材の面上を回転しながら移動する移動部材を備え、前記回転動作規制部材は、前記負荷トルクを前記移動部材に与えることにより、前記回転部材の前記回転動作を規制してよい。
前記移動部材は、前記受け部材の面上に設けられた歯と噛み合いながら前記受け部材の面上を移動する歯車を有してよい。
前記移動部材は、前記受け部材の面との間に生じる摩擦力によって前記受け部材の面上を移動する摩擦車を有してよい。
前記弾性部材は、前記弾性力が前記回転部材の傾きが水平に近くなるほど増すように配置されてよい。
前記弾性部材は、前記回転部材の前記回転軸を基準として、前記回転部材において前記回転部材の重心よりも近い位置を引っ張ることにより前記回転部材を付勢してよい。
前記チルト機構は、前記回転部材に設けられたガイド孔を摺動するシャフトと、オペレータによる操作に従って回動可能に構成されるとともに複数の凹部を有しており、前記シャフトが前記複数の凹部のいずれかに係合することによって前記回転部材を固定する固定部材と、を備えてよい。
前記回転部材は、所定の表示を行う表示装置を有してよい。
また、本発明の他の観点によれば、オペレータによって操作される端末であって、前記チルト機構を有する、端末が提供される。
以上説明したように本発明によれば、オペレータが回転部材を回転させるために要する操作力を低減させつつ、操作性の問題が生じる可能性を抑制することが可能となる。
一般的な航空管制卓の正面図である。 一般的な航空管制卓の右側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る航空管制卓の正面図である。 同実施形態に係る航空管制卓の右側面図である。 パネルベッド部の閉鎖時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットの正面図である。 パネルベッド部の閉鎖時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットの右側面図である。 パネルベッド部の閉鎖時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットの背面図である。 パネルベッド部の閉鎖時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットのA−A断面図である。 固定部材によるロック解除時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットのB−B断面図である。 パネルベッド部の全開時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットの右側面図である。 パネルベッド部の全開時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットの背面図である。 パネルベッド部の全開時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットのC−C断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るパネルベッド部の閉鎖時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットの正面図である。 同実施形態に係るパネルベッド部の閉鎖時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットの正面図である。 パネルベッド部の閉鎖時における航空管制卓のタッチパネルディスプレイユニットのD−D断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
(0.背景)
まず、本発明の実施形態の背景について説明する。
図1は、一般的な航空管制卓10の正面図である。また、図2は、一般的な航空管制卓10の右側面図である。図1および図2に示すように、一般的な航空管制卓10は、大型表示パネル11と、操作作業エリアテーブル12と、タッチパネルディスプレイユニット13と、タッチパネルディスプレイユニット13に搭載されるタッチパネルディスプレイ14とを備える。図2に示すように、タッチパネルディスプレイユニット13は、操作作業エリアテーブル12の後方上に配置されている。また、タッチパネルディスプレイ14は、図1に示すように、一列に配置されたタッチパネルディスプレイ領域14a〜14dを有しており、図2に示すように、座位からの視認性および操作性を確保するために適した傾きに固定されている。
しかしながら、一般的な航空管制卓10においては、タッチパネルディスプレイ14が一定の傾きで固定されているため、タッチパネルディスプレイ14の視認性および操作性を改善することが困難である。
一例として、タッチパネルディスプレイ14が液晶ディスプレイによって構成される場合には、タッチパネルディスプレイ14がブラウン管などによって構成される場合と比較して視野角が狭い。そのため、外光(例えば、蛍光灯など)のタッチパネルディスプレイ14での反射光が操作者の目に入るような場合であっても、反射光が操作者の目に入らないようにタッチパネルディスプレイ14の傾きを変化させて、視認性および操作性を改善することが困難である。
そこで、本発明の実施形態においては、タッチパネルディスプレイ14を所定の範囲において操作者による操作に従って任意となる傾きで静止させるようにする。かかる構成によれば、タッチパネルディスプレイ14の視認性および操作性を改善することが可能である。
そして、タッチパネルディスプレイ14の姿勢バランスを取るための弾性部材がタッチパネルディスプレイユニット13に設けられることによって、操作者がタッチパネルディスプレイ14を起立側に回転させるために要する操作力を低減させることが可能である。しかし、タッチパネルディスプレイ14が速く回転しすぎてしまう可能性もある。したがって、本発明の実施形態においては、操作者がタッチパネルディスプレイ14を回転させるために要する操作力を低減させつつ、タッチパネルディスプレイ14が速く回転しすぎてしまう可能性を抑制する技術を主に説明する。なお、操作力とは、押し引きによりタッチパネルディスプレイを回転させようとする際に操作者が加える力を指す。
(1.第1の実施形態)
続いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
(1−1.構成の説明)
まず、本発明の第1の実施形態に係る航空管制卓100の構成について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る航空管制卓100の正面図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係る航空管制卓100の右側面図である。図5は、パネルベッド部120−1の閉鎖時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103の正面図である。図6は、パネルベッド部120−1の閉鎖時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103の右側面図である。
図7は、パネルベッド部120−1の閉鎖時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103の背面図である。図8は、パネルベッド部120−1の閉鎖時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103のA−A断面図である。図9は、固定部材(以下、「ロックレバー」とも言う。)123によるロック解除時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103のB−B断面図である。図10は、パネルベッド部120−1の全開時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103の右側面図である。
図11は、パネルベッド部120−1の全開時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103の背面図である。図12は、パネルベッド部120−1の全開時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103のC−C断面図である。図3および図4に示すように、本発明の第1の実施形態に係る航空管制卓100は、大型表示パネル101と、操作作業エリアテーブル102と、タッチパネルディスプレイユニット103と、タッチパネルディスプレイ104とを備える。
図4に示すように、タッチパネルディスプレイユニット103は、操作作業エリアテーブル102の後方上に配置され、所定の表示を行う表示装置を有する。また、タッチパネルディスプレイ104は、図3に示すように、一列に配置されたタッチパネルディスプレイ領域104a〜104dを有しており、図4に示すように、操作者による操作に従って座位からの視認性および操作性を確保するために傾きが変化され得る。タッチパネルディスプレイ領域の数は特に限定されない。
図5に示すように、タッチパネルディスプレイユニット103は、航空管制卓100における水平面に固定されているベース部110と、タッチパネルディスプレイ104を搭載して回転可能なパネルベッド部(上部ユニット)120−1とを備える。チルト機構は、タッチパネルディスプレイユニット103の両側面に対称に配置されており、パネルベッド部120−1の両側面それぞれに取り付けられたカバー105によって覆われている。
ベース部110は、ベースフレーム111と、サポートシャフト112と、内歯車形状のラック113と、ベーススプリングフック部114と、リリースリンク115とを有する。内歯車形状のラック113およびリリースリンク115は、左右に一対存在する。ベースフレーム111は、航空管制卓100における水平面に固定されている。サポートシャフト112は、水平方向に伸びるシャフトであり、ベースフレーム111に固定されている。
内歯車形状のラック113はギア127と接触し、ギア127は内歯車形状のラック113の面上に設けられた歯と咬み合いながら支点シャフト140を中心に当該面上を回転移動可能である。
ベーススプリングフック部114は、弾性部材(以下、「ダンパースプリング」とも言う。)142の一端をベースフレーム111に接続する。リリースリンク115は、サポートシャフト112と水平方向に伸びるラチェットシャフト141とに連結し、サポートシャフト112を基準として回動可能に構成されている。
パネルベッド部120−1は、パネルベッドフレーム121と、ロックレバー123と、ロックシャフト124と、トルクリミッタシャフト126と、トルクリミッタブラケット125と、ギア127と、回転動作規制部材(以下、「トルクリミッタ」とも言う。)128と、ベッドスプリングフック部129とを有する。パネルベッドフレーム121、ロックレバー123、トルクリミッタブラケット125、ギア127およびトルクリミッタ128は、左右に一対存在する。パネルベッドフレーム121には、ラチェットシャフト141によって摺動されるガイド孔122がそれぞれ設けられている。
ロックレバー123は、ガイド孔122に併設するように設けられている。ロックシャフト124は、水平方向に伸びるシャフトである。ロックレバー123は、操作者による操作に従ってロックシャフト124を基準として回動可能に構成されるとともに複数の凹部を有しており(櫛歯形状を有しており)、ラチェットシャフト141が複数の凹部のいずれかに係合することによってパネルベッドフレーム121を固定する。
トルクリミッタシャフト126は、左右方向に伸びるシャフトである。トルクリミッタブラケット125は、パネルベッドフレーム121の底部に固定されるとともに、トルクリミッタシャフト126に固定されている。トルクリミッタ128は、パネルベッド部120−1の回転動作を規制する。トルクリミッタ128の詳細については後に説明する。
ギア127は、トルクリミッタシャフト126を軸に配置される。また、ベッドスプリングフック部129は、パネルベッドフレーム121に形成されている。ベッドスプリングフック部129には、ダンパースプリング142の他端が接続されている。
また、タッチパネルディスプレイユニット103は、リリースレバー130と、リリースアーム131と、リリースシャフト132と、リリーススプリング133と、ロックスプリング134と、支点シャフト140と、ラチェットシャフト141と、ダンパースプリング142とを有する。リリースアーム131およびロックスプリング134は、左右に一対存在する。
リリースレバー130は、タッチパネルディスプレイユニット103の背面側の左右方向における中央に配置される。リリースシャフト132は、リリースレバー130とリリースアーム131とを固定し、リリースレバー130およびリリースアーム131の回転支点として機能する。リリーススプリング133は、リリースシャフト132とロックレバー123とを接続する。ロックスプリング134は、ロックレバー123とパネルベッドフレーム121とを接続する。
支点シャフト140は、水平方向に伸びており、ベース部110とパネルベッド部120−1とを回転結合している。ラチェットシャフト141は、リリースリンク115とガイド孔122とを結合し、ガイド孔122を摺動する。ダンパースプリング142は、パネルベッド部120−1に起立力を付与する。内歯車形状のラック113のピッチ円の中心とギア127の中心軌跡の中心は同一(支点シャフト140の軸中心)のため、パネルベッド部120−1の開閉動作に対し、常に咬み合い状態を保っている。
(1−2.動作の説明)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る航空管制卓100の動作について説明する。まず、パネルベッド部120−1の閉鎖時を想定する。パネルベッド部120−1の閉鎖時において、パネルベッド部120は、ロックレバー123によってベース部110に固定されている。具体的には、図8に示すように、ロックレバー123は、ロックスプリング134の弾性力によってガイド孔122に引き付けられており、ロックレバー123とガイド孔122とによってラチェットシャフト141を挟み込むことによって、パネルベッド部120−1が固定されている。
ここで、操作者がリリースレバー130(図9参照)を上方に引き上げる操作を行うと、リリースレバー130の引き上げに連動したリリースアーム131がリリースシャフト132を回転させる。そして、リリースシャフト132の回転に伴ってロックレバー123が押し上げられると、ロックレバー123の凹部(櫛歯形状)が、ラチェットシャフト141から外れて、ガイド孔122を摺動可能となる。かかる構成により、パネルベッド部120が開放可能となる。
パネルベッド部120−1には重力が生じているが、パネルベッド部120−1の重力によって生じるトルク(以下、単に「パネルベッド部120−1の自重によるトルク」とも言う。)は、パネルベッド部120−1の傾きによって変化し得る。具体的には、パネルベッド部120−1の自重によるトルクは、パネルベッド部120−1の傾きが水平に近づくほど大きくなる。
一方、ダンパースプリング142は、パネルベッド部120−1の自重によるトルクを打ち消すような弾性力によるトルク(以下、単に「ダンパースプリング142の弾性力によるトルク」とも言う。)でパネルベッド部120−1を付勢している。このとき、パネルベッド部120−1の傾きが水平に近づくほど、ダンパースプリング142の伸びが大きくなり、ダンパースプリング142の弾性力によるトルクも大きくなる。しかし、パネルベッド部120−1の自重によるトルクとダンパースプリング142の弾性力によるトルクとの差分が、ある程度は生じ得る。
このとき、トルクリミッタ128は、パネルベッド部120−1の自重によるトルクとダンパースプリング142の弾性力によるトルクとの差分を緩衝することによりパネルベッド部120−1の回転動作を規制する。このようなトルクリミッタ128によるパネルベッド部120−1の回転動作の規制(トルク同士の差分を緩衝するガバナー機構)によって、パネルベッド部120−1が速く回転しすぎてしまう可能性を抑制することが可能となる。トルクリミッタ128はまた、パネルベッド部120−1の自重によるトルクとダンパースプリング142の弾性力によるトルクとの差分によりパネルベッド部120−1が自然に回転してしまうことを抑制することを可能としている。
より具体的には、トルクリミッタ128は、パネルベッド部120−1の自重によるトルクとダンパースプリング142の弾性力によるトルクとの差分を緩衝するような負荷トルク(以下、「トルクリミッタ128による負荷トルク」とも言う。)をパネルベッド部120−1に与えることにより、パネルベッド部120−1の回転動作を規制する。例えば、パネルベッド部120−1への負荷トルクの供給は、ダンパースプリング142の弾性力によるトルクのパネルベッド部120−1への伝達の強度を調整することによって実現され得る。
なお、トルクリミッタ128による負荷トルクの大きさが、パネルベッド部120−1の自重によるトルクとダンパースプリング142の弾性力によるトルクとの差分の大きさと同じに設定されてもよい。かかる場合には、パネルベッド部120−1の自重によるトルクとダンパースプリング142の弾性力によるトルクとトルクリミッタ128による負荷トルクとの3つが均衡を保つことになり、操作者は、パネルベッド部120−1の操作を軽微な操作力で回転させることが可能となる。
しかし、トルクリミッタ128による負荷トルクの大きさは、パネルベッド部120−1の自重によるトルクとダンパースプリング142の弾性力によるトルクとの差分の大きさよりも所定以上強いとよい。そうすれば、パネルベッド部120−1を回転させる感覚を操作者に与えることが可能になるため、操作者によるパネルベッド部120−1に対する操作性がさらに向上することが期待される。なお、上述のトルクの差分によりパネルベッド部120−1が回転してしまうことを抑制するためには、少なくとも差分によるトルクと同等か、差分をやや上回る負荷トルクを発生しうるトルクリミッタ128を使用するのがよい。
また、ダンパースプリング142がパネルベッド部120−1において支点シャフト140からあまり離れた位置を引っ張るようにすると、ダンパースプリング142がパネルベッド部120−1を多く引っ張る必要が生じる。そこで、支点シャフト140を基準として、パネルベッド部120−1においてパネルベッド部120−1の重心よりも近い位置を引っ張ることによりパネルベッド部120−1を付勢するとよい。これにより、ダンパースプリング142がパネルベッド部120−1を引っ張る長さを抑えることが可能となる。
さらに、トルクリミッタ128は、支点シャフト140から離れた位置に設けられたギア127に負荷トルクを与えることによってパネルベッド部120−1の回転動作を規制するのがよい。そうすれば、トルクリミッタ128は、支点シャフト140の中心位置でパネルベッド部120−1に負荷トルクを与えるよりも、小さな力でパネルベッド部120−1に負荷トルクを与えることが可能になる。また、トルクリミッタ128とギア127との嵌合部分(ピッチ円)の半径を調節することで、加える負荷トルクを調節することも可能となる。例えば、当該半径を大きくすれば負荷トルクが弱くなり、小さくすれば負荷トルクが強くなる。
続いて、操作者は、パネルベッド部120−1が所望の位置(例えば、パネルベッド部120−1のタッチパネルディスプレイ104が座位から見やすい位置)まで持ち上がったところでリリースレバー130の持ち上げを終了する。すると、図12に示したように、ロックスプリング134の弾性力によってロックレバー123がガイド孔122に引き付けられ、ロックレバー123の凹部(櫛歯形状)とラチェットシャフト141とが嵌合し、パネルベッド部120−1の角度が固定される。
(1−3.効果の説明)
本発明の第1の実施形態によれば、パネルベッド部120−1が所定の範囲内において任意となる傾きで静止される。かかる構成によれば、パネルベッド部120−1に搭載されたタッチパネルディスプレイ104の視認性および操作性を改善することが可能となる。パネルベッド部120−1の固定は、ラチェットシャフト141が櫛歯形状のロックレバー123に係合することによって実現され得る。
また、ラチェットシャフト141が櫛歯形状のロックレバー123に係合すると、操作者がリリースレバー130を持ち上げる操作を行わない限り、ラチェットシャフト141が櫛歯形状のロックレバー123から外れないように構成されている。そのため、操作者がパネルベッド部120−1に搭載されたタッチパネルディスプレイ104を押下したときの安全性が確保されるといった効果も享受される。
また、パネルベッド部120−1の自重によるトルクの他に、ダンパースプリング142の弾性力によるトルクがパネルベッド部120−1に与えられる。したがって、操作者によるパネルベッド部120−1の持ち上げる力を軽減することが可能となる。また、トルクリミッタ128は、パネルベッド部120−1の自重によるトルクとダンパースプリング142の弾性力によるトルクとの差分を緩衝する。これにより、パネルベッド部120−1が速く回転しすぎてしまう可能性を抑制することが可能となる。このように、操作者が加える必要のある操作力を軽減しつつ、適度な操作力による動作を実現するので、より好ましい操作感を持つチルト機構を提供することができる。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
(2.第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
(2−1.構成の説明)
まず、本発明の第2の実施形態に係る航空管制卓100の構成について説明する。図13は、本発明の第2の実施形態に係るパネルベッド部120−2の閉鎖時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103の正面図である。図14は、パネルベッド部120−2の閉鎖時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103の右側面図である。図15は、パネルベッド部120−2の閉鎖時における航空管制卓100のタッチパネルディスプレイユニット103のD−D断面図である。
図15に示したように、本発明の第2の実施形態に係るパネルベッド部120−2は、第1の実施形態に係るパネルベッド部120−1と比較して、内歯車形状のラック113の代わりに、円弧形状のガイド213を備え、ギア127の代わりに、摩擦車227を備える点が異なっている。そこで、本発明の第2の実施形態においては、円弧形状のガイド213および摩擦車227の構成を主に説明する。
円弧形状のガイド213は、内側にゴムなどで形成された摩擦面を有している。摩擦車227も、外側に摩擦面を有している。摩擦車227は、円弧形状のガイド213との間に生じる摩擦力によって、円弧形状のガイド213の面上を回転しながら移動することが可能である。円弧形状のガイド213のガイド面と摩擦車227の外周はパネルベッド部120−2の開閉動作に対し、常に押し付け合って摩擦力を発生させる状態を保っている。
(2−2.動作の説明)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る航空管制卓100の動作について説明する。パネルベッド部120−2の閉鎖時においては、本発明の第1の実施形態に係るパネルベッド部120−1の閉鎖時と同様に、パネルベッド部120−2が固定されている。また、本発明の第1の実施形態と同様に、操作者による操作によって、パネルベッド部120−2が開放可能となる。このとき、トルクリミッタ128は、パネルベッド部120−2の自重によるトルクとダンパースプリング142の弾性力によるトルクとの差分を緩衝することによりパネルベッド部120−2の回転動作を規制する。
このとき、トルクリミッタ128は、支点シャフト140から離れた位置に設けられたギア127に負荷トルクを与えることによってパネルベッド部120−1の回転動作を規制するのがよい。そうすれば、トルクリミッタ128は、支点シャフト140の位置でパネルベッド部120−2に負荷トルクを与えるよりも、小さな力でパネルベッド部120−2に負荷トルクを与えることが可能になる。
(2−3.効果の説明)
本発明の第2の実施形態において、パネルベッド部120−2は、第1の実施形態に係るパネルベッド部120−1と比較して、内歯車形状のラック113の代わりに、円弧形状のガイド213を備え、ギア127の代わりに、摩擦車227を備える。かかる構成により、本発明の第2の実施形態においても、本発明の第1の実施形態と同様の効果が享受される。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本発明の実施形態においては、オペレータが利用する端末として航空管制卓100を例に挙げて説明するが、オペレータが利用する端末は航空管制卓100に限定されない。すなわち、上記において説明した航空管制卓100は、タッチパネルディスプレイ104を所定の範囲において任意となる傾きで静止させるチルト機構を有するあらゆる端末(または装置)に適用され得る。
また、本発明の実施形態においては、操作者は航空管制官であることを想定しているが、操作者は航空管制官に限定されない。すなわち、上記において説明した操作者は、端末を操作する者に広く適用され得る。
また、本発明の実施形態においては、回転部材としてパネルベッド部120−1(およびパネルベッド部120−2)を例に挙げて説明するが、回転部材はパネルベッド部120−1(およびパネルベッド部120−2)に限定されない。すなわち、上記において説明したパネルベッド部120−1(およびパネルベッド部120−2)は、水平方向の回転軸を基準として回転可能なあらゆる部材に適用され得る。
また、本発明の実施形態においては、移動部材としてギア127(および摩擦車227)を例に挙げて説明するが、移動部材はギア127(および摩擦車227)に限定されない。すなわち、上記において説明したギア127(および摩擦車227)は、回転部材の回転動作に連動して受け部材の面上を回転しながら移動するあらゆる移動部材に適用され得る。
また、本発明の実施形態においては、受け部材として内歯車形状のラック113(および円弧形状のガイド213)を例に挙げて説明するが、受け部材は内歯車形状のラック113(および円弧形状のガイド213)に限定されない。すなわち、上記において説明した内歯車形状のラック113(および円弧形状のガイド213)は、移動部材と接触するあらゆる受け部材に適用され得る。
100 航空管制卓
101 大型表示パネル
102 操作作業エリアテーブル
103 タッチパネルディスプレイユニット
104 タッチパネルディスプレイ
104a タッチパネルディスプレイ領域
105 カバー
110 ベース部
111 ベースフレーム
112 サポートシャフト
113 内歯車形状のラック
114 ベーススプリングフック部
115 リリースリンク
120 パネルベッド部
121 パネルベッドフレーム
122 ガイド孔
123 ロックレバー
124 ロックシャフト
125 トルクリミッタブラケット
126 トルクリミッタシャフト
127 ギア
128 トルクリミッタ
129 ベッドスプリングフック部
130 リリースレバー
131 リリースアーム
132 リリースシャフト
133 リリーススプリング
134 ロックスプリング
140 支点シャフト
141 ラチェットシャフト
142 ダンパースプリング
213 ガイド
227 摩擦車

Claims (11)

  1. 水平方向の回転軸を基準として回転可能な回転部材を所定の範囲内において任意となる傾きで静止させるチルト機構において、
    前記回転部材の傾きに応じて生じる前記回転部材の自重によるトルクを打ち消すような弾性力によるトルクで前記回転部材を付勢する弾性部材と、
    前記自重によるトルクと前記弾性力によるトルクとの差分を緩衝することにより前記回転部材の回転動作を規制する回転動作規制部材と、
    を備える、チルト機構。
  2. 前記回転動作規制部材は、前記自重によるトルクと前記弾性力によるトルクとの差分を緩衝するような負荷トルクを前記回転部材に与えることにより、前記回転部材の前記回転動作を規制する、
    請求項1に記載のチルト機構。
  3. 前記負荷トルクの大きさは、前記自重によるトルクと前記弾性力によるトルクとの差分の大きさよりも所定以上強い、
    請求項2に記載のチルト機構。
  4. 前記チルト機構は、
    前記回転部材の前記回転軸から離れた位置に設けられ、前記回転部材の前記回転動作に連動して受け部材の面上を回転しながら移動する移動部材を備え、
    前記回転動作規制部材は、前記負荷トルクを前記移動部材に与えることにより、前記回転部材の前記回転動作を規制する、
    請求項2に記載のチルト機構。
  5. 前記移動部材は、前記受け部材の面上に設けられた歯と噛み合いながら前記受け部材の面上を移動する歯車を有する、
    請求項4に記載のチルト機構。
  6. 前記移動部材は、前記受け部材の面との間に生じる摩擦力によって前記受け部材の面上を移動する摩擦車を有する、
    請求項4に記載のチルト機構。
  7. 前記弾性部材は、前記弾性力が前記回転部材の傾きが水平に近くなるほど増すように配置される、
    請求項1に記載のチルト機構。
  8. 前記弾性部材は、前記回転部材の前記回転軸を基準として、前記回転部材において前記回転部材の重心よりも近い位置を引っ張ることにより前記回転部材を付勢する、
    請求項1に記載のチルト機構。
  9. 前記チルト機構は、
    前記回転部材に設けられたガイド孔を摺動するシャフトと、
    オペレータによる操作に従って回動可能に構成されるとともに複数の凹部を有しており、前記シャフトが前記複数の凹部のいずれかに係合することによって前記回転部材を固定する固定部材と、を備える、
    請求項1に記載のチルト機構。
  10. 前記回転部材は、所定の表示を行う表示装置を有する、
    請求項1に記載のチルト機構。
  11. オペレータによって操作される端末であって、請求項1に記載のチルト機構を有する、端末。
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