JP2017140631A - プレス加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークWのプレス成形と二次加工とを行なうプレス加工装置において、金型サイズの拡大を抑えながら、二次加工具4〜7の位置決め精度を高める。
【解決手段】ラム1の下降によってワークWをプレス成形する上型2及び下型3と、二次加工具4〜7と、ラム1にガイド機構9を介して昇降自在に支持され、油圧シリンダ10によって駆動される昇降プレート8と、昇降プレート8の下面に重ね合わせ状態にして固定された上ホルダ11とを備え、上ホルダ11に二次加工具4〜7が設けられ、油圧シリンダ10の作動により、上ホルダ11が上型2に対して相対的に下降してワークWの二次加工を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークのプレス成形と、該プレス成形に続く当該ワークの二次加工とを連続的に行なうプレス加工装置に関する。
加熱したワーク(鋼板)を型で成形しながら急冷することで、焼入れされたプレス成形品を得るホットプレス(ダイクエンチ)は一般に知られている。このホットプレスで得られる成形品は、焼入れによって硬度が高くなっているため、後工程でトリミングやピアッシング等の二次加工を行なうことが難しくなる。
これに対して、ワークのホットプレスと二次加工を同じプレス加工装置で行なうことは知られている。例えば、特許文献1には、プレス加工装置の上型ホルダーに、ワークに鉛直方向(プレス方向)の貫通孔を形成する第1加工部、ワークの外周縁部を切除する第2加工部、並びにワークに傾斜方向の貫通孔を形成する第3加工部を別個に入れ子方式で設け、各々を油圧シリンダで駆動することが記載されている。
特開2012−091207号公報
しかし、特許文献1のように、独立して動作する複数の二次加工部をそれぞれ入れ子として設ける場合、各加工具(抜き刃)を下型に対して精度良く位置決めするためには、その各々にガイド機構を設ける必要がある。そのため、適切な位置に入れ子をレイアウトすることが難しくなり、従って、加工具の動作軌跡の精度を保証することが困難になる。その結果、例えば、抜き加工において適正なクリアランスを保証することが困難になり、バリの発生を招いて、得られるプレス成形品の品質が悪化する。そして、各入れ子を適切な位置に配置しようとすると、金型全体のサイズを拡大しなければならなくなる。
これに対して、図5に参考例を示すように、複数の二次加工具Aを個々に入れ子構造にするのではなく、上型Bを保持する上型ホルダCとは別に二次加工用の可動ホルダDを設け、この可動ホルダDに複数の二次加工具Aを支持することが考えられる。この場合、油圧シリンダEの取付プレートFをプレス機のラムGに固定し、可動ホルダDを油圧シリンダEによって駆動することになる。このようにすれば、複数の二次加工具Aを個々に入れ子構造にする場合に比べて、ガイド機構は少なくなる。
しかし、その場合でも、ボルスタHに固定された下型ホルダIに対する上型ホルダCの昇降ガイド機構J(ラムGを水平状態で昇降させるために必須の機構)とは別に、二次加工用の可動ホルダDの昇降をガイドする機構Kは必要であるから、金型全体のサイズが大きくなる。また、当該ガイド機構Kによる各二次加工具Aの位置精度を保証するためには、可動ホルダDの剛性を高くする必要があり、そのために、金型全体のサイズがさらに拡大することになる。さらに、可動ホルダDが落下しないように、該可動ホルダDを上型ホルダCに押し付けるリターンスプリングも別に必要になる。
また、ワークWの二次加工の際には各二次加工具Aの背後で力を受ける必要がある。しかし、多数の油圧シリンダEを前後左右に一定間隔で配置できるようにした汎用の取付プレートFを利用する場合、二次加工具Aを最適な位置に設けようとしても、その背後の適切な位置に油圧シリンダEが配置されないケースが出てくる。すなわち、二次加工具Aの配置(レイアウト)が取付プレートFに設定されている油圧シリンダEの取付位置によって制約を受ける。
さらに、二次加工具Aの背後に位置する一部の油圧シリンダEで二次加工を担うから、二次加工に必要な推力を確保するために、大径の油圧シリンダを採用しなければならなくなる。それは、二次加工具Aの駆動に必要な油圧シリンダの作動油量が多くなることを意味する。そのため、作動油の流速が過度に上昇しないように、油圧シリンダに接続する作動油管の管径を大きくせざるを得ず、その配管の自由度も低下する。
このような問題は、ホットプレス(熱間プレス成形)に限らず、ワークのプレス成形と二次加工を同じプレス加工装置で行なうときは、冷間プレス成形であっても、同様に出てくる問題である。
そこで、本発明は、ワークのプレス成形と当該ワークの二次加工とを連続的に行なうプレス加工装置において、金型全体のサイズの拡大を抑えながら、ワークに対する二次加工具の位置決め精度の向上を図ることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、プレス機のラムにガイド機構を介して昇降プレートを昇降自在に支持し、この昇降プレートに複数の二次加工具を支持するホルダを固定するようにした。
ここに開示するプレス加工装置は、ワークのプレス成形と、該プレス成形に続く当該ワークの二次加工とを行なう装置であって、
プレス機のラムの下降によって上記ワークをプレス成形する上型及び下型と、
各々上記ワークの二次加工をする複数の二次加工具と、
上記ラムにガイド機構を介して昇降自在に支持され、背部に配置された液圧シリンダによって駆動される昇降プレートと、
上記昇降プレートの下面に重ね合わせ状態にして固定され、該昇降プレートと共に昇降する上ホルダとを備え、
上記上ホルダに上記複数の二次加工具が設けられており、
上記液圧シリンダの作動により、上記上ホルダが上記上型に対して相対的に下降して上記ワークの二次加工が行なわれることを特徴とする。
このプレス加工装置では、上ホルダをラムに固定せず昇降プレートに固定し、上ホルダがラムに対して昇降するようにしているが、昇降プレートの昇降をガイド機構でガイドするから、この昇降プレートに固定された上ホルダの昇降が安定したものになる。よって、上ホルダに設けられた二次加工具の昇降が安定し、ワークに対する二次加工具の位置決め精度を高める上で有利になる。
また、昇降プレートが上ホルダに重ねられているから、該昇降プレートが上ホルダの補強となる。従って、上ホルダ自体の剛性を高めなくても、二次加工具同士の相対位置が狂うことが避けられる。すなわち、昇降プレートによる上ホルダの補強によって各二次加工具の位置精度が保証される。
そうして、上ホルダをその剛性アップのために大型化する必要がなく、ガイド機構も少なくて済むため、金型全体が大型化することを避けることができる。
好ましい実施形態では、上記昇降プレートは、該プレートの背部に配置された複数の液圧シリンダによって駆動される。
二次加工の際の力は上ホルダを介して昇降プレート全体で受けられる。従って、二次加工に必要な推力は、個々の二次加工具の背部に配置された一部の液圧シリンダが担うのではなく、昇降プレートの背部に配置した全ての液圧シリンダによって分担されることになる。よって、昇降プレートにおける液圧シリンダの位置によって二次加工具の配置が制約を受けることがなくなる。つまり、二次加工具の配置に関する設計の自由度が大きくなる。
また、二次加工に必要な推力が昇降プレート背部の全ての液圧シリンダで分担されるということは、各液圧シリンダが担う推力が小さくなることを意味する。従って、各液圧シリンダのシリンダ径を小さくすることができる。よって、昇降プレート及び上ホルダに貫通孔を設け、該貫通孔にロッドを通してラムの下降力を上型に伝える場合において、液圧シリンダと貫通孔を干渉しないようにレイアウトすることが容易になる。また、液圧シリンダを細かいピッチで縦横に並べることができるため、液圧シリンダの推力で昇降プレート及び上ホルダを下降させるとき、この昇降プレート及び上ホルダがたわみにくくなる。よって、この昇降プレート及び上ホルダの剛性を下げる(例えば、板厚を薄くする)ことができる。また、そのシリンダ径が小さくなるため、作動油圧を下げることができ、従って、油圧配管及びその他の油圧設備の耐圧性能を下げることができる。
好ましい実施形態では、上記下型は、上記プレス機のボルスタに固定された下ホルダに支持され、上記上ホルダと上記下ホルダの間に、上記上ホルダの昇降をガイドする第2のガイド機構が設けられている。
ラムが昇降するとき、該ラムにガイド機構を介して支持された昇降プレート及び上ホルダがラムと一体になって昇降するが、下ホルダに対する上ホルダの昇降が第2のガイド機構によってガイドされるため、ラム、昇降プレート及び上ホルダの一体となった昇降が安定する。よって、この上ホルダに設けられた二次加工具のワークに対する位置決め精度が高くなる。
好ましい実施形態では、上記上型は、上記上ホルダに、第3のガイド機構を介して相対的に昇降するように支持されている。これにより、上述の如く昇降プレートによって補強され、且つ該昇降プレートのガイド機構によって安定的に昇降する上ホルダが基準となって、下型に対する上型の昇降がガイドされることになるから、ワークのプレス成形精度の確保に有利になる。
上記二次加工具としては、例えば、上記ワークのトリミング、ピアッシング、バーリング、ベンディング又はコイニングを行なう加工具があげられる。
上記上型及び下型が、加熱された上記ワークのプレス成形と、該プレス成形がされた当該ワークの焼入れのための冷却とを行なうホットプレス型であるケースでは、上記二次加工具として、少なくとも上記ワークのトリミングを行なうトリム加工具を備えていることが好ましい。ワークの焼入れによってワークの硬度が高くなる前にトリミングを実施するものである。
本発明によれば、プレス機のラムの下降によってワークをプレス成形する上型及び下型と、該ワークの二次加工をする複数の二次加工具と、上記ラムにガイド機構を介して昇降自在に支持され液圧シリンダによって駆動される昇降プレートと、該昇降プレートの下面に重ね合わせ状態にして固定され、該昇降プレートと共に昇降する上ホルダとを備え、該上ホルダに上記複数の二次加工具が設けられており、上記液圧シリンダの作動により、上ホルダが上型に対して相対的に下降してワークの二次加工が行なわれるから、金型全体の大型化を招くことなく、ワークに対する二次加工具の位置決め精度を高めることができる。
実施形態に係るプレス加工装置の断面図。 ワークがプレスされた状態を示す同プレス加工装置の断面図。 同ワークが二次加工された状態を示す同プレス加工装置の断面図。 二次加工具が元位置に復帰した状態を示す同プレス加工装置の断面図。 本発明の課題を説明するためのプレス加工装置の参考例の断面図。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示すプレス加工装置は、プレス機のラム1の下降によってワーク(鋼板)Wをプレス成形する上型2及び下型3と、該プレス成形に続いて各々ワークWの二次加工をする複数の二次加工具4〜7を備えている。本例のプレス加工装置は、加熱したワークWを上型(ダイ)2及び下型(パンチ)3にて断面ハット形状に曲げ成形するとともに、該成形に続いてワークWを急冷する。これにより、焼入れされた高張力鋼製プレス成形品が得られる。そして、ワークWのプレス成形後、急冷硬化する前に、二次加工具4〜7によるワークWのトリミング(ワーク周縁部の切除)及びピアッシング(孔開け)が行なわれる。
プレス加工装置では、ラム1に一つの昇降プレート8が第1ガイド機構9を介して昇降自在に支持されている。昇降プレート8は、その背部(ラム1と昇降プレート8の間)に配置した複数の液圧シリンダとしての油圧シリンダ10によって駆動される。この昇降プレート8の下面に一つの上ホルダ11が重ね合わせ状態にされて固定され、この上ホルダ11に上記二次加工具4〜7が設けられている。油圧シリンダ10には各種の油圧制御弁を備えた油圧回路が設けられている。
上ホルダ11は、プレス機のボルスタ12に固定した下ホルダ13に対して、第2ガイド機構14によって昇降がガイドされている。
上型2は、上ホルダ11に対して、第3ガイド機構15を介して相対的に昇降自在に支持されている。下型3は下ホルダ13に固定されている。
以下、プレス加工装置を構成する各要素を具体的に説明する。
昇降プレート8は、多数の油圧シリンダ10を前後左右に一定間隔をおいて配置することができるようにした汎用プレートであり、ラム1に固定した支持部材21にリターンスプリング22を介して受けられている。昇降プレート8は、油圧シリンダ10の作動(圧油(作動油)の供給)によって下降し、油圧シリンダ10への圧油の供給が解除されると、リターンスプリング22の付勢によって上昇する。昇降プレート8の側面には支持部材21の縦面を摺動するスライダ23が固定されている。昇降プレート8は、スライダ23が支持部材21の縦面を摺動することによって、ラム1に対して平行を保って昇降する。ラム1の支持部材21と昇降プレート8のスライダ23によって第1ガイド機構9が構成されている。この第1ガイド機構9は、昇降プレート8の周辺部の複数箇所に設けられている。
上ホルダ11は、上板部11a、この上板部11aより上型2の両側を下方に延びる延設部11b,11c、並びに、一方の延設部11bの外側に設けられたカムドライバー11dを備えている。昇降プレート8が上ホルダ11の上板部11aに重ね合わされて、該昇降プレート8に上ホルダ11が固定されている。この上ホルダ11には、二次加工具として、ワークWのトリミングを行なうトリム刃4,5と、ワークWに対して垂直にピアッシングする垂直ピアス刃6と、ワークWに対して斜めにピアッシングする斜行ピアス刃7とが設けられている。
トリム刃4,5は、上型2の両側を下方に延びる上ホルダ11の延設部11b,11cの下端に固定されている。垂直ピアス刃6は、ワークWの頂部に上方から孔を明けるべく、上ホルダ11の上板部11aに固定されている。斜行ピアス刃7は、ワークWの側部にその側方から孔を明けるべく、上ホルダ11の一方の延設部11bにスライド自在に支持されている。この斜行ピアス刃7は、上ホルダ11のカムドライバー11dの下降力を受けて斜め下方へ前進し、カムドライバー11dが上昇すると、リターンスプリング(図示省略)の付勢によって後退する。
下型3には、ワークWのトリミングを行なうためのトリム刃4,5に対応する切刃24,25が設けられ、垂直ピアス刃6及び斜行ピアス刃7各々に対応するダイス26,27が設けられている。
第2ガイド機構14は、上ホルダ11に固定したガイドロッド28と、下ホルダ13に固定したガイド孔29とによって構成されている。ガイドロッド28とガイド孔29の摺動自在な嵌合により、上ホルダ11の下ホルダ13に対する昇降がガイドされる。第2ガイド機構14は上ホルダ11の周辺部の複数箇所に設けられている。
第3ガイド機構15は、上ホルダ11の延設部11b,11cの相対する縦面と、上型2の両側面に固定したスライダ31とによって構成されている。スライダ31が延設部11b,11cの縦面を摺動することによって、上ホルダ11に対する上型2の昇降がガイドされる。上ホルダ11の延設部11b,11cには、上型2を支持するとともに、上ホルダ11に対する上型2の相対的な昇降を許容する支持部材32が設けられている。なお、延設部11c側の支持部材32の図示は省略している。
昇降プレート8と上ホルダ11には相対する貫通孔が複数形成されており、これらの相対する貫通孔を通してラム1に固定したロッド33と上型2に固定したロッド34が相接触している。これにより、ラム1の下降力がロッド33,34を介して上型2に伝わるようになっている。
上記プレス加工装置ではプレス成形品の冷却に水冷が採用されている。図示は省略するが、上型2及び下型3各々には冷却水通路が形成され、各々のワークWを成形する成形面に冷却水の噴出口と冷却水の吸込口が開口している。上型2及び下型3各々の成形面とプレス成形品の間に冷却水を供給することで、プレス成形品を急冷して焼き入れする。なお、上型2及び下型3各々に冷却水通路を形成し、冷却水を噴出させることなく、上型2及び下型3を介してプレス成形品を間接的に水冷することもできる。
−プレス加工装置の作動−
図1に示すように、ワークWを上型2と下型3の間に搬入した状態でラム1を下降させると、上型2がロッド33,34を介してラム1で押されて下降する。これにより、ワークWは上型2と下型3に挟まれて上向きの凸になるように変形していく。そして、図2に示すように、ワークWはハット状にプレス成形された状態になる。その状態で、上型2及び下型3への冷却水の供給によるワークWの冷却が開始される。
図3に示すように、ワークWのプレス成形に続いて、油圧シリンダ10への圧油の供給により、上ホルダ11が昇降プレート8と共に下降する。これにより、トリム刃4,5によってワークWのトリミングが行なわれるとともに、垂直ピアス刃6及び斜行ピアス刃7によるワークWのピアッシングが行なわれる(二次加工)。この時点では、ワークWは冷却の途中段階であって未だ焼入れ硬化していないから、過大な力を要することなく、ワークWの二次加工を行なうことができる。
次いで、油圧シリンダ10から圧油をリターンさせると、リターンスプリング22の付勢によって、図4に示すように、上ホルダ11が昇降プレート8と共に上昇する。これにより、トリム刃4,5、垂直ピアス刃6及び斜行ピアス刃7が元位置に復帰する。そして、ワークWの焼入れに必要な冷却水の供給を停止した後、ラム1を上昇させる。これにより、プレス成形及び二次加工が施されたワークWの取出しが可能になる。
上記プレス加工装置では、上ホルダ11は、ラム1には固定されておらず、ラム1に対して昇降する。しかし、上ホルダ11を固定した昇降プレート8の昇降を第1ガイド機構9でガイドするから、上ホルダ11の昇降は安定したものになる。すなわち、ラム1が昇降するとき、ラム1に昇降プレート8が第1ガイド機構9を介して支持されているから、昇降プレート8及び上ホルダ11はラム1と一体になって昇降する。そして、下ホルダ13に対する上ホルダ11の昇降が第2ガイド機構14によってガイドされるため、ラム1、昇降プレート8及び上ホルダ11の一体となった昇降が安定する。よって、この上ホルダ11に設けられた二次加工具4〜7のワークWに対する位置決め精度が高くなる。
また、昇降プレート8が上ホルダ11の上板部11aに重ね合わされているから、この昇降プレート8が上ホルダ11の補強になる。よって、上ホルダ11自体の剛性を高めなくても、二次加工具4〜7の相対位置が狂うことが避けられる。すなわち、昇降プレート8による上ホルダ11の補強によって二次加工具2〜7の位置精度が保証される。
また、上ホルダ11の昇降が、昇降プレート8による補強と第1ガイド機構9及び第2ガイド機構14によるガイドによって安定するから、この上ホルダ11に対して第3ガイド機構15を介して昇降自在に設けられた上型2の昇降も安定する。よって、上ホルダ11はラム1に固定されていないものの、上型2と下型3によるワークWのプレス成形精度は確保される。
そうして、上述の如く、上ホルダ11を昇降プレート8で補強するとともに、その昇降を第1ガイド機構9でガイドし、この上ホルダ11に上型2及び二次加工具4〜7を支持する構成を採用したから、上ホルダ11をその剛性アップのために大型化する必要がなく、ガイド機構も少なくて済むため、金型全体が大型化することが避けられる。
また、金型交換においては、昇降プレート8は第1ガイド機構9を介してラム1に支持した状態のままにして、上型2及び二次加工具4〜7を支持する上ホルダ11を昇降プレート8に対して脱着すればよい。すなわち、第1ガイド機構9によるガイドの精度が金型交換に伴って落ちることが避けられる。これに対して、図5に示す参考例の場合、可動ホルダDとラムGの間にガイド機構を設けようとしても、金型交換に伴って、可動ホルダDをラムGから外すときに、当該ガイド機構を一旦解体する必要があるから、ガイド精度の確保が難しくなる。
また、二次加工の際の力は上ホルダ11を介して昇降プレート8の全体で受けられる。すなわち、二次加工に必要な推力は、個々の二次加工具4〜7の背部に配置された一部の油圧シリンダ10が担うのではなく、昇降プレート8の背部に配置した全ての油圧シリンダ10によって分担される。従って、昇降プレート8における油圧シリンダ10の位置によって二次加工具4〜7の配置が制約を受けることがない。
また、二次加工に必要な推力が昇降プレート8の背部の全ての油圧シリンダ10で分担されるから、各油圧シリンダ10が担う推力が小さくなり、そのシリンダ径を小さくすることができる。従って、ロッド33,34を通す貫通孔と油圧シリンダ10とを干渉しないようにレイアウトすることが容易になる。また、油圧シリンダ10を細かいピッチで縦横に並べることができるため、油圧シリンダ10の推力で昇降プレート8及び上ホルダ11を下降させるとき、この昇降プレート8及び上ホルダ11がたわみにくくなる。よって、この昇降プレート8及び上ホルダ11の剛性を下げる(例えば、板厚を薄くする)ことができる。また、油圧シリンダ10のシリンダ径が小さくなるため、作動油圧を下げることができ、従って、油圧配管及びその他の油圧設備の耐圧性能を下げることができる。
なお、上記実施形態は、ホットプレスに関するが、本発明は冷間プレス加工にも適用することができる。
また、二次加工具としては、トリミング及びピアッシングに限らず、バーリング用、ベンディング用、コイニング用、フォーミング用、フランジング用等の加工具であってもよい。
1 ラム
2 上型
3 下型
4〜7 二次加工具
8 昇降プレート
9 第1ガイド機構
10 油圧シリンダ(液圧シリンダ)
11 上ホルダ
14 第2ガイド機構
15 第3ガイド機構
W ワーク

Claims (5)

  1. ワークのプレス成形と、該プレス成形に続く当該ワークの二次加工とを行なうプレス加工装置であって、
    プレス機のラムの下降によって上記ワークをプレス成形する上型及び下型と、
    各々上記ワークの二次加工をする複数の二次加工具と、
    上記ラムにガイド機構を介して昇降自在に支持され、背部に配置された液圧シリンダによって駆動される昇降プレートと、
    上記昇降プレートの下面に重ね合わせ状態にして固定され、該昇降プレートと共に昇降する上ホルダとを備え、
    上記上ホルダに上記複数の二次加工具が設けられており、
    上記液圧シリンダの作動により、上記上ホルダが上記上型に対して相対的に下降して上記ワークの二次加工が行なわれることを特徴とするプレス加工装置。
  2. 請求項1において、
    上記昇降プレートは、該プレートの背部に配置された複数の液圧シリンダによって駆動されることを特徴とするプレス加工装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記下型は、上記プレス機のボルスタに固定された下ホルダに支持され、
    上記上ホルダと上記下ホルダの間に、上記上ホルダの昇降をガイドする第2のガイド機構が設けられていることを特徴とするプレス加工装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記上型は、上記上ホルダに、第3のガイド機構を介して相対的に昇降するように支持されていることを特徴とするプレス加工装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    上記上型及び下型は、加熱された上記ワークのプレス成形と、該プレス成形がされた当該ワークの焼入れのための冷却とを行なうホットプレス型であり、
    上記二次加工具として、少なくとも上記ワークのトリミングを行なう加工具を備えていることを特徴とするプレス加工装置。
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