JP2017139688A - スイッチ装置及び電力供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒステリシスを持たせつつ、低電圧範囲でスイッチの誤作動を減らすこと。【解決手段】ヒステリシス特性を持ったスイッチ装置(20)において、負荷回路に対する電力供給をON/OFFするスイッチ回路(21)と、スイッチ回路への入力電圧が上限閾値を超えると出力をノンアクティブからアクティブにする第1のリセット回路(25)と、スイッチ回路からの出力電圧が下限閾値を下回ると出力をアクティブからノンアクティブにする第2のリセット回路(26)と、第1のリセット回路及び第2のリセット回路の回路出力の論理和を出力して、当該論理和出力でスイッチ回路のON/OFFを制御する論理回路(27)とを備える構成にした。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒステリシスを持たせたヒステリシス付きのスイッチ装置及び電力供給システムに関する。
一般にスイッチ装置のON/OFF動作の実施にはコンパレータが使用され、コンパレータとしてはツェナー電圧をリファレンス電圧に利用したものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1に記載のコンパレータには、非反転入力端子に分圧抵抗等を介して入力電圧が印加され、反転入力端子に設定されたリファレンス電圧と比較される。リファレンス電圧は、反転入力端子のツェナーダイオードに接続された抵抗等によってヒステリシス幅が調整されている。このヒステリシス幅によって、入力電圧上昇時と入力電圧下降時のリファレンス電圧が異なるヒステリシス特性を持ったスイッチ動作が実現されている。
"LTC1540 リファレンス付きナノパワー・コンパレータ"、[Online]、リニアテクノロジー社、[平成28年1月8日検索]、インターネット(URL:http://cds.linear.com/docs/jp/datasheet/j1540_9.pdf)
しかしながら、非特許文献1に記載のコンパレータは、リファレンス電圧にツェナー電圧を使用しているため、ツェナー電圧が確立しなければスイッチ動作を保障することができない。すなわち、ツェナーダイオードに十分な逆方向電圧が印加されなければ、ツェナーダイオードが安定したリファレンス電圧を提供できず、本来の設計とは逆のリファレンス電圧以下でスイッチ回路がONになってしまう可能性があった。このため、ツェナー電圧以下の低電圧範囲ではスイッチ回路のON/OFFの制御ができず、スイッチ装置が誤動作してしまうという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ヒステリシスを持たせつつ、低電圧範囲でスイッチの誤作動を減らすことができるスイッチ装置及び電力供給システムを提供することを目的とする。
本発明のスイッチ装置は、ヒステリシス特性を持ったスイッチ装置において、負荷回路に対する電力供給をON/OFFするスイッチ回路と、前記スイッチ回路への入力電圧が上限閾値を超えると出力をノンアクティブからアクティブにする第1の検出回路と、前記スイッチ回路からの出力電圧が下限閾値を下回ると出力をアクティブからノンアクティブにする第2の検出回路と、前記第1の検出回路及び前記第2の検出回路の回路出力の論理和を出力して、当該論理和出力で前記スイッチ回路のON/OFFを制御する論理回路とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、入力電圧上昇時には上限閾値を基準にしてスイッチ回路がOFFからONに切り換えられ、出力電圧下降時には下限閾値を基準にしてスイッチ回路がONからOFFに切り換えられる。よって、スイッチ回路にヒステリシス特性を持たせたスイッチ動作を実現させることができる。また、ツェナー電圧をリファレンス電圧に使用する構成のようにツェナー電圧を確立させる必要がない。よって、ツェナー電圧以下の低電圧範囲でも第1の検出回路が適切に動作するため、入力電圧の低電圧範囲でのスイッチ回路の誤動作を低減することが可能になっている。
第1の実施の形態の電力供給システムのシステム構成図である。 第1の実施の形態のスイッチ装置の動作波形の一例を示す図である。 第2の実施の形態の電力供給システムのシステム構成図である。 第2の実施の形態のスイッチ装置の動作波形の一例を示す図である。 一般的なコンパレータの一例を示す模式図である。 一般的なスイッチ装置のヒステリシス波形を示す図である。 一般的なスイッチ装置の動作波形の一例を示す図である。 一般的なスイッチ装置の動作波形の一例を示す図である。
先ず、一般的なコンパレータを用いたスイッチ装置のスイッチ動作について簡単に説明する。図5は、一般的なコンパレータの一例を示す模式図である。図6は、一般的なスイッチ装置のヒステリシス波形を示す図である。図7は、一般的なスイッチ装置の動作波形の一例を示す図である。なお、図5においては説明の便宜上、スイッチ回路を省略して記載している。
図5に示すように、コンパレータ51はツェナーダイオード52と共にパッケージ化されており、パッケージの外面に複数のピンが設けられている。コンパレータ51の非反転入力端子53には分圧抵抗R1、R2で分圧された入力電圧がINピンを通じて印加され、コンパレータ51の反転入力端子54にはツェナーダイオード52によってリファレンス電圧が設定されている。コンパレータ51の出力端子55からは、非反転入力端子53の入力電圧と反転入力端子54のリファレンス電圧との比較結果がOUTピンを通じて出力され、スイッチ回路(不図示)のON/OFFが切り替えられている。
また、図5においては、REFピンとHYSTピンを短絡させているが、REFピンとHYSTピンの間、HYSTピンとVピンの間にそれぞれ抵抗を設けてヒステリシス回路を形成することも可能である。これにより、図6に示すように、入力電圧上昇時にはVaでスイッチ回路がONに切り替えられ、入力電圧下降時にはVaよりも低いVbでスイッチ回路がOFFに切り替えられる。しかしながら、図7に示すように、このヒステリシス回路では、ツェナー電圧をリファレンス電圧に利用しているため、ツェナー電圧以下の低電圧範囲ではスイッチ回路のスイッチ動作が不安定である。
このため、環境発電のように低電圧範囲でも適切なスイッチ動作が求められる電力供給システムにはコンパレータ51を適用することができない。電力供給システムでは、環境発電で得られた微弱な電力が充電コンデンサに保存され、動作保障電圧以上になった場合に負荷回路に電力が供給される。しかしながら、上記のヒステリシス回路でツェナー電圧以下の低電圧範囲でスイッチ回路がONにされると、負荷回路の動作保障電圧以下で環境発電側の充電コンデンサから負荷回路に無駄に電力が供給される。このため、充電コンデンサに電荷を蓄電するのに時間がかかっていた。
そこで、本実施の形態のスイッチ装置では、CPUのリセット等に使用されている低電圧で動作可能なリセット回路を利用してスイッチ回路のスイッチ動作を制御するようにしている。以下、第1の実施の形態のスイッチ装置を適用した電力供給システムについて説明する。図1は、第1の実施の形態の電力供給システムのシステム構成図である。なお、以下の説明では、電力供給システムとして環境発電からの電力を負荷回路に供給する構成を例示するが、この構成に限定されない。
図1に示すように、電力供給システム1は、環境発電装置10(発電装置)で発電された電力を充電コンデンサ11に充電し、スイッチ装置20を介して充電コンデンサ11の電力を負荷回路30に消費させるように構成されている。環境発電装置10は、例えば、照明光、廃熱、振動、電波、体温等のエネルギーを回収して電気エネルギーに変換している。環境発電の電力は微弱であるため、負荷回路30の動作保障電圧になるまで充電コンデンサ11に充電されて、充電コンデンサ11が動作保障電圧以上になった場合にスイッチ装置20を通じて負荷回路30に電力が供給される。
スイッチ装置20には第1、第2のリセット回路25、26(第1、第2の検出回路)及び論理回路27(制御回路)によってヒステリシス回路22が形成されており、ヒステリシス回路22によってスイッチ回路21のスイッチ動作が制御されている。スイッチ回路21の入力端子には充電コンデンサ11が接続され、スイッチ回路21の出力端子には負荷回路30が接続されている。また、スイッチ回路21の制御端子にはヒステリシス回路22が接続され、ヒステリシス回路22による制御によって充電コンデンサ11と負荷回路30との間の導通及び遮断が切り替えられている。
充電コンデンサ11にはヒステリシス回路22の第1のリセット回路25が接続されており、第1のリセット回路25によって充電コンデンサ11からスイッチ回路21への入力電圧が監視されている。第1のリセット回路25は、スイッチ回路21への入力電圧が上限閾値VHI(図2参照)を超えたか否かを検出しており、入力電圧が上限閾値VHIを超えるとリセット信号の出力レベルがLow(ノンアクティブ)からHigh(アクティブ)に変化する。第1のリセット回路25からのリセット信号は論理回路27に出力され、論理回路27でスイッチ回路21のスイッチ動作の制御に使用される。
スイッチ回路21の出力端子にはヒステリシス回路22の第2のリセット回路26が接続されており、第2のリセット回路26によってスイッチ回路21から負荷回路30への出力電圧が監視されている。第2のリセット回路26は、スイッチ回路21からの出力電圧が下限閾値VLOW(図2参照)を下回るか否かを検出しており、出力電圧が下限閾値VLOWを下回るとリセット信号の出力レベルがHigh(アクティブ)からLow(ノンアクティブ)に変化する。第2のリセット回路26からのリセット信号は論理回路27に出力され、論理回路27でスイッチ回路21のスイッチ動作の制御に使用される。
この場合、第1、第2のリセット回路25、26として、低電圧に適合した動作仕様のものを使用しているので、環境発電の初期充電や放電後の再充電等の低電圧時(例えば、0.6[V]以下)であっても回路が正常に動作する。例えば、第1、第2のリセット回路25、26は低電圧時に動作可能なように0.3[V]から0.6[V]の範囲の最低保障電圧に設定されている。このため、図5に示すような一般的なコンパレータ51とは異なり、ツェナー電圧(例えば、1.18[V])以下の低電圧時のスイッチ回路21の誤動作を抑えることが可能になっている。なお、第1、第2のリセット回路25、26としては、例えば、S−1009シリーズ(セイコーエプソン株式会社製)が使用されている。
論理回路27は、いわゆるOR回路であり、第1、第2のリセット回路25、26の回路出力の論理和を出力して、論理和出力でスイッチ回路21のON/OFFを制御している。第1、第2のリセット回路25、26の少なくとも一方のリセット信号の出力レベルがHighの間は論理回路27からHighが出力され、第1、第2のリセット回路25、26の両方のリセット信号の出力レベルがLowの間は論理回路27からLowが出力される。論理回路27からHighが出力されるとスイッチ回路21がONにされ、論理回路27からLowが出力されるとスイッチ回路21がOFFにされる。
この論理回路27によって、入力電圧が上限閾値VHIを超えてから出力電圧が下限閾値VLOWを下回るまではスイッチ回路21がONにされ、出力電圧が下限閾値VLOWを下回ってから入力電圧が上限閾値VHIを超えるまではスイッチ回路21がOFFにされる(図2参照)。このように、スイッチ回路21に対してヒステリシス特性を持たせたスイッチ動作を実現させることが可能になっている。なお、スイッチ回路21としては、負荷回路30に対する電力供給をON/OFF可能であればよく、例えばTCK107(Texas Instruments社製)が使用される。
続いて、図2を参照して、スイッチ装置のスイッチ動作について説明する。図2は、第1の実施の形態のスイッチ装置の動作波形の一例を示す図である。なお、図2においては、図1の符号を適宜使用して説明する。
図2に示すように、環境発電によって徐々に充電コンデンサ11に電荷が蓄電されると、充電コンデンサ11の入力電圧が上昇していく。この初期状態では、第1のリセット回路のリセット信号の出力レベルがLowのままであり、比較例のコンパレータ51(図5参照)とは異なり、ツェナー電圧以下であっても出力レベルが反転しない。なお、一般にリセット回路であっても0[V]付近では出力レベルが反転してスイッチ回路21が誤動作する可能性があるが、ツェナー電圧をリファレンス電圧に使用した構成と比較して、スイッチ回路21の動作不定の範囲が大幅に狭くなっている。
低電圧時の第1のリセット回路25の出力レベルの反転が抑えられるため、スイッチ回路21の誤動作によるONへの切り替えが抑えられる。よって、充電コンデンサ11から負荷回路30に電力が無駄に供給されることがなく、充電コンデンサ11に電荷を効率的に蓄電させることが可能になっている。そして、充電コンデンサ11に十分に電荷が蓄電されて入力電圧が上限閾値VHIを超えると、第1のリセット回路25のリセット信号の出力レベルがLowからHighに変化する。これにより、論理回路27のロジック出力がLowからHighになってスイッチ回路21がOFFからONに切り替わる。
また、スイッチ回路21がONに切り替わると、スイッチ回路21の出力電圧が下限閾値VLOWを超えるため、第2のリセット回路26のリセット信号の出力レベルがLowからHighに変化する。第1、第2のリセット回路25、26のリセット信号の出力レベルがHighになるため、論理回路27のロジック出力がHighから変化することがなく、スイッチ回路21がONのままで維持される。このように、入力電圧が上限閾値VHIを超えた時点で出力電圧も下限閾値VLOWを超えて、充電コンデンサ11からスイッチ回路21を介して負荷回路30に電力が供給され始める。
さらに、負荷回路30に電力が消費されて充電コンデンサ11の電荷が減少すると、充電コンデンサ11の入力電圧が下降していく。そして、入力電圧が上限閾値VHIを下回ると、第1のリセット回路25のリセット信号の出力レベルがHighからLowに変化する。しかしながら、出力電圧が上限閾値VHIと下限閾値VLOWの間にある場合には、第2のリセット回路26のリセット信号の出力レベルがHighから変化しない。このため、論理回路27のロジック出力がHighのままで、スイッチ回路21がONの状態に維持される。
さらに出力電圧が下限閾値VLOWを下回ると、第2のリセット回路26のリセット信号の出力レベルがHighからLowに変化する。第1、第2のリセット回路25、26のリセット信号の両方の出力レベルがLowになるため、論理回路27のロジック出力もHighからLowになってスイッチ回路21がONからOFFに切り替わる。このように、入力電圧が上限閾値VHIを下回った時点ではなく、出力電圧が下限閾値VLOWを下回った時点で、スイッチ回路21によって充電コンデンサ11から負荷回路30への電力の供給が停止される。
電圧上昇時に上限閾値VHIを基準にスイッチ回路21がOFFからONに切り替わり、電圧下降時に下限閾値VLOWを基準にスイッチ回路21がONからOFFに切り替わるヒステリシススイッチ動作が実現される。また、環境発電の初期充電時のスイッチ回路21の誤動作が抑えられ、環境発電で発電された電力を効率よく負荷回路30に供給して、入力電圧を負荷回路30の動作保障電圧まで早期に上昇させることができる。また、上記の説明では初期充電時のスイッチ動作について説明したが、放電後の再充電時においても同様な効果が得られる。
以上のように、第1の実施の形態のスイッチ装置20では、入力電圧上昇時には上限閾値VHIを基準にしてスイッチ回路21がOFFからONに切り換えられ、出力電圧下降時には下限閾値VLOWを基準にしてスイッチ回路21がONからOFFに切り換えられる。よって、スイッチ回路21にヒステリシス特性を持たせたスイッチ動作を実現させることができる。また、ツェナー電圧以下の低電圧範囲でも第1のリセット回路25が適切に動作するため、入力電圧の低電圧範囲でのスイッチ回路の誤動作が低減される。よって、低電圧時に負荷回路30に対して無駄に電力が供給されることがなく、環境発電によって充電コンデンサ11を効率的に充電させることができる。
ところで、環境発電を用いた電力供給システムでは、スイッチ回路がONになった時点で負荷回路のCPUやアンプ等が同時に動作して多くの電力が消費される。このとき、図8に示すように、線抵抗やスイッチ抵抗によって入出力電圧が下限閾値VLOWを瞬間的に下回ってスイッチ回路がONからOFFに切り替わる場合がある。そして、環境発電によって入力出電圧が十分に上昇して上限閾値VHIを超えたところでスイッチ回路が再びOFFからONに切り替わる。このチャタリングと呼ばれるON/OFF動作が繰り返されることでスイッチ回路がON状態に安定する。
この場合、スイッチ回路が負荷回路の電源スイッチとして機能するため、負荷回路に誤動作が発生するという問題がある。すなわち、負荷回路の最小起動時間Tが経過する前に入出力電圧が大幅に降下してスイッチ回路がOFFになると、負荷回路を1度で起動させることができず、次回の電圧上昇時まで起動が遅れてしまう。このとき、通常は下限閾値VLOWが動作保障電圧V以上に設定されているが、入出力電圧が下限閾値VLOWを下回ったら動作保障電圧V以上であるにも関わらず負荷回路の起動が中止される。
そこで、第2の実施の形態のスイッチ装置には、入力電圧の瞬間的な電圧降下でスイッチ回路が切り替わらないようにワンショットディレイが設定されている。以下、図3及び図4を参照して、第2の実施の形態のスイッチ装置について説明する。図3は、第2の実施の形態の電力供給システムのシステム構成図である。図4は、第2の実施の形態のスイッチ装置の動作波形の一例を示す図である。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成については説明を省略する。
図3に示すように、電力供給システム1では、第2の実施の形態のスイッチ装置20が、第1のリセット回路25と論理回路27との間にワンショット回路28を設けた点でのみ、第1の実施の形態と相違している。ワンショット回路28は、第1のリセット回路25の出力レベルがHigh(アクティブ)になるのに同期して、一定時間(ワンショット時間T)が経過するまで出力レベルをHigh(アクティブ)にしている。より詳細には、ワンショット回路28は、リセット信号の出力レベルがHighになるのに同期して立ち上がる一定幅のパルス信号を論理回路27に出力している。
このように、ワンショット回路28を介して第1のリセット回路25のリセット信号の出力時間が引き伸ばされて論理回路27に出力される。このため、入力電圧が上昇して第1のリセット回路25のリセット信号の出力レベルがHighになると、一定時間が経過するまでワンショット回路28の出力レベルがHighのままで維持される。この一定時間の間に出力電圧が降下して第2のリセット回路26の出力レベルがLowになっても、ワンショット回路28の出力レベルがHighから変化しないため、論理回路27のロジック出力がHighのままで維持される。
このため、ワンショット回路28の出力レベルがHighに保持される一定時間の間は、スイッチ回路21がONからOFFに切り替わることがない。スイッチ回路21のONになった直後に線抵抗やスイッチ抵抗によって瞬間的な電圧降下が生じても、スイッチ回路21がONの状態に維持される。よって、スイッチ回路21のチャタリングの発生が抑えられて、スイッチ回路21がON状態に安定すると共に、チャタリングに起因した負荷回路30の起動時の誤動作が防止される。なお、ワンショット回路28としては、例えば、標準ロジックIC(74シリーズ)の123(A)が使用されている。
図4に示すように、充電コンデンサ11に十分に電荷が蓄電されて入力電圧が上限閾値VHIを超えると、第1のリセット回路25のリセット信号の出力レベルがLowからHighに変化する。このとき、第1のリセット回路25に同期してワンショット回路28の出力レベルがLowからHighになって、第1のリセット回路25がHighになってからワンショット時間Tが経過するまで、ワンショット回路28の出力レベルがHighの状態に維持される。これにより、論理回路27のロジック出力がLowからHighになってスイッチ回路21がOFFからONに切り替わる。
スイッチ回路21がONに切り替わると、負荷回路30の起動動作が開始される。このとき、線抵抗やスイッチ抵抗等によって瞬間的な電圧降下が生じる。出力電圧が下限閾値VLOWを瞬間的に下回ると、第2のリセット回路26の出力レベルがHighからLowになるが、ワンショット時間T内ではワンショット回路28の出力レベルがHighのままであるため、論理回路27のロジック出力はHighの状態に維持されている。ワンショット時間Tは負荷回路30の最小起動時間Tよりも長く設定されているため、負荷回路30の最小起動時間Tの間はスイッチ回路21がONからOFFに切り替わらない。
よって、負荷回路30の起動が途中で中止されることなく最小起動時間Tが経過して、負荷回路30を一度で起動させることが可能になる。また、負荷回路30の起動が繰り返されないため、無駄な初期化電力を省くことが可能になっている。なお、下限閾値VLOWが負荷回路30の動作保障電圧Vよりも高く設定されているため、電圧が多少低下しても負荷回路30が正常に動作する。また、スイッチ回路21がONに切り替わった直後は負荷回路30では、CPUがリセットをかけている程度の動作しかしていない。このため、スイッチ回路21の切り替え直後に電圧降下が生じても、負荷回路30に大きな影響が生じることがない。
以上のように、第2の実施の形態のスイッチ装置20では、第1のリセット回路25の出力レベルがHighになってから一定時間の間は、電圧降下が生じてもワンショット回路28の出力レベルがHighに保持される。電圧降下によって第2のリセット回路26からの出力レベルがLowになっても、スイッチ回路21がOFFに切り替わらないため、スイッチ回路21のチャタリングの発生が防止される。また、スイッチ回路21のチャタリングに起因した負荷回路30の不具合を防止することができる。さらに、アクティブとスリープの動作時間を確保するだけの電圧を保持することができ、環境発電等による低電圧回路においてアクティブとスリープを繰り返して平均電力を下げることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記第1、第2の実施の形態では、論理回路27はOR回路で形成されることが好ましいが、他の論理回路を組み合わせて第1、第2のリセット回路25、26の回路出力の論理和を出力するように形成されてもよい。
また、上記第1、第2の実施の形態では、第1、第2の検出回路として第1、第2のリセット回路25、26を例示したが、この構成に限定されない。第1の検出回路は、スイッチ回路21への入力電圧が上限閾値VHIを超えると出力をノンアクティブからアクティブにする構成であれば、どのような構成でもよい。第2の検出回路は、スイッチ回路21からの出力電圧が下限閾値を下回ると出力をアクティブからノンアクティブにする構成であれば、どのような構成でもよい。
また、上記第1、第2の実施の形態では、スイッチ装置20が環境発電等の低電圧システムに適用される構成にしたが、この構成に限定されない。スイッチ装置20は、環境発電等の低電圧システム以外の他のシステムに適用されてもよい。このような構成であっても、スイッチ回路21への入力電圧が十分に上昇した後に、スイッチ回路21を介して充電コンデンサ11から負荷回路30に電力が供給される。よって、低電圧時に負荷回路30に対して無駄に電力が供給されることがない。
また、上記第2の実施の形態では、ワンショット回路28によるワンショット時間Tが負荷回路30の最小起動時間Tよりも長く設定されたが、この構成に限定されない。ワンショット回路28によるワンショット時間Tが負荷回路30の最小起動時間Tよりも短く設定されてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、第1のリセット回路25とワンショット回路28とが別体に形成されたが、一体に形成されてもよい。
下記に、上記の実施形態における特徴点を整理する。
上記実施形態に記載のスイッチ装置は、ヒステリシス特性を持ったスイッチ装置において、負荷回路に対する電力供給をON/OFFするスイッチ回路と、前記スイッチ回路への入力電圧が上限閾値を超えると出力をノンアクティブからアクティブにする第1の検出回路と、前記スイッチ回路からの出力電圧が下限閾値を下回ると出力をアクティブからノンアクティブにする第2の検出回路と、前記第1の検出回路及び前記第2の検出回路の回路出力の論理和を出力して、当該論理和出力で前記スイッチ回路のON/OFFを制御する論理回路とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、入力電圧上昇時には上限閾値を基準にしてスイッチ回路がOFFからONに切り換えられ、出力電圧下降時には下限閾値を基準にしてスイッチ回路がONからOFFに切り換えられる。よって、スイッチ回路にヒステリシス特性を持たせたスイッチ動作を実現させることができる。また、ツェナー電圧をリファレンス電圧に使用する構成のようにツェナー電圧を確立させる必要がない。よって、ツェナー電圧以下の低電圧範囲でも第1の検出回路が適切に動作するため、低電圧範囲でのスイッチ回路の誤動作を低減することが可能になっている。
また、上記実施形態に記載のスイッチ装置において、前記第1の検出回路が、入力電圧が上限閾値を超えるとLowからHighに出力レベルが変化する第1のリセット回路であり、前記第2の検出回路が、出力電圧が下限閾値を下回るとHighからLowに出力レベルが変化する第2のリセット回路であり、前記論理回路が、前記第1のリセット回路及び前記第2のリセット回路の少なくとも一方の出力レベルがHighの間は前記スイッチ回路をONにし、前記第1のリセット回路及び前記第2のリセット回路の両方の出力レベルがLowの間は前記スイッチ回路をOFFにする。この構成によれば、低電圧で動作可能な第1、第2のリセット回路の出力を論理回路で論理演算することでスイッチ回路のON/OFFが切り替えられる。よって、低電圧範囲でもスイッチ回路の誤動作を低減することができる。
また、上記実施形態に記載のスイッチ装置において、前記第1のリセット回路の出力レベルがHighになるのに同期して、一定時間が経過するまで出力レベルをHighにするワンショット回路を備え、前記論理回路が、前記ワンショット回路及び前記第2のリセット回路の少なくとも一方の出力レベルがHighの間は前記スイッチ回路をONにし、前記ワンショット回路及び前記第2のリセット回路の両方の出力レベルがLowの間は前記スイッチ回路をOFFにする。この構成によれば、第1のリセット回路の出力レベルがHighになってから一定時間の間は、電圧降下が生じてもワンショット回路の出力レベルがHighに保持される。電圧降下によって第2のリセット回路からの出力レベルがLowになっても、スイッチ回路がOFFに切り替えらないため、スイッチ回路のチャタリングの発生を防止することができる。
また、上記実施形態に記載のスイッチ装置において、前記ワンショット回路は、前記負荷回路の最小起動時間よりも長い一定時間が経過するまで出力レベルをHighにする。この構成によれば、負荷回路が起動する前にスイッチ回路が切り替わることがなく、負荷回路を一度で起動させることができる。
また、上記実施形態に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路が、充電コンデンサと前記負荷回路の間に設けられる。この構成によれば、スイッチ回路への入力電圧が十分に上昇した後に、スイッチ回路を介して充電コンデンサから負荷回路に電力が供給される。よって、低電圧時に負荷回路に対して無駄に電力が供給されることがない。
また、上記実施形態に記載の電力供給システムは、上記のスイッチ装置と、前記スイッチ装置を介して前記負荷回路に電力を供給する発電装置とを備え、前記発電装置は、照明光、廃熱、振動、電波、体温のいずれかのエネルギーを回収して電気エネルギーに変換して充電コンデンサに充電し、前記充電コンデンサから前記スイッチ装置を介して前記負荷回路に電力を供給する。この構成によれば、環境発電による微弱な電力を充電コンデンサに充電して、充電コンデンサが十分に充電された後にスイッチ装置を介して負荷回路に電力が供給される。よって、低電圧時に負荷回路に対して無駄に電力が供給されることがなく、環境発電によって充電コンデンサを効率的に充電させることができる。
以上説明したように、本発明は、ヒステリシスを持たせつつ、低電圧範囲でスイッチの誤作動を減らすことができるという効果を有し、特に、環境発電を利用した電力供給システムに使用されるスイッチ装置及び電力供給システムに有用である。
10 環境発電装置(発電装置)
11 充電コンデンサ
20 スイッチ装置
21 スイッチ回路
22 ヒステリシス回路
25 第1のリセット回路(第1の検出回路)
26 第2のリセット回路(第2の検出回路)
27 論理回路
28 ワンショット回路
30 負荷回路

Claims (6)

  1. ヒステリシス特性を持ったスイッチ装置において、
    負荷回路に対する電力供給をON/OFFするスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路への入力電圧が上限閾値を超えると出力をノンアクティブからアクティブにする第1の検出回路と、
    前記スイッチ回路からの出力電圧が下限閾値を下回ると出力をアクティブからノンアクティブにする第2の検出回路と、
    前記第1の検出回路及び前記第2の検出回路の回路出力の論理和を出力して、当該論理和出力で前記スイッチ回路のON/OFFを制御する論理回路とを備えたことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記第1の検出回路が、入力電圧が上限閾値を超えるとLowからHighに出力レベルが変化する第1のリセット回路であり、
    前記第2の検出回路が、出力電圧が下限閾値を下回るとHighからLowに出力レベルが変化する第2のリセット回路であり、
    前記論理回路が、前記第1のリセット回路及び前記第2のリセット回路の少なくとも一方の出力レベルがHighの間は前記スイッチ回路をONにし、前記第1のリセット回路及び前記第2のリセット回路の両方の出力レベルがLowの間は前記スイッチ回路をOFFにすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記第1のリセット回路の出力レベルがHighになるのに同期して、一定時間が経過するまで出力レベルをHighにするワンショット回路を備え、
    前記論理回路が、前記ワンショット回路及び前記第2のリセット回路の少なくとも一方の出力レベルがHighの間は前記スイッチ回路をONにし、前記ワンショット回路及び前記第2のリセット回路の両方の出力レベルがLowの間は前記スイッチ回路をOFFにすることを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記ワンショット回路は、前記負荷回路の最小起動時間よりも長い一定時間が経過するまで出力レベルをHighにすることを特徴とする請求項3に記載のスイッチ装置。
  5. 前記スイッチ回路が、充電コンデンサと前記負荷回路の間に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のスイッチ装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のスイッチ装置と、
    前記スイッチ装置を介して前記負荷回路に電力を供給する発電装置とを備え、
    前記発電装置は、照明光、廃熱、振動、電波、体温のいずれかのエネルギーを回収して電気エネルギーに変換して充電コンデンサに充電し、前記充電コンデンサから前記スイッチ装置を介して前記負荷回路に電力を供給することを特徴とする電力供給システム。
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