JP2017139588A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の撮像素子を有する撮像装置において、撮像素子の温度上昇による画質劣化の進行を低減し、撮影継続時間を改善することを可能にした撮像装置を提供すること。【解決手段】複数の撮像素子の温度を測定する温度取得手段と、前記撮像素子の何れかを駆動して画像取得を行うかを選択する制御手段を備え、前記制御手段は、前記温度取得手段の取得結果に応じて、駆動する撮像素子の選択を行う構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法に関し、特に複数の撮像素子を有する撮像装置に関する。
近年、デジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置では、撮像素子としてCCDやCMOS型イメージセンサを使用するのが一般的である。撮像素子を用いた撮像装置では、静止画撮影に加えて撮像素子を連続駆動して画像情報を取得する事で、取得した画像を画像表示部に表示させるライブビュー機能や動画像として記録する動画記録機能を有している事が少なくない。
この様な近年の撮像装置の多機能化に伴い、2つの撮像素子を有し、同時に被写体を撮像する事が可能な撮像装置が知られている。
この撮像装置は、例えば、被写体像を結像する光路上にハーフミラーを備え、被写体からの入射光を反射光と透過光に分割し、分割したそれぞれの光束を異なる撮像素子に結像している。従って、一方の撮像素子でライブビュー画像を取得し、同時に他方の撮像素子で静止画の画像を取得する事が出来る。また、2つの撮像素子で交互に画像を取得する事で高速連続撮影などが可能となる。
また、ライブビューや動画記録により、撮像素子を連続駆動させた場合、撮像素子自体の発熱や、他のデバイス(画像処理部、画像表示部、電源回路部など)の発熱による撮像装置内部の温度上昇により、撮像素子における暗電流のノイズ量が多くなる。その為、取得画像のS/N比が低下し、画像品質が低下するという問題があった。
上記問題に対して、特許文献1には、撮像素子の温度情報を取得し、温度情報に応じてライブビュー表示を行う時間を変更する技術が提案されている。
特開2009−33508号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、撮像素子の温度が上昇した場合にライブビュー表示を停止するので、長時間の使用が出来ない場合がある。また、上述の特許文献に開示された従来技術では、1つの撮像素子によりライブビュー画像と静止画像を取得する装置に関するものであり、複数の撮像素子を有している場合の利点を活かせていない。
そこで、本発明の目的は、複数の撮像素子を有する撮像装置において、温度上昇による画質劣化の進行を低減し、撮影継続時間を改善することを可能にした撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
光学像を電気信号に変換する複数の撮像素子と、前記撮像素子或いはその周辺温度を測定する温度取得手段と、前記撮像素子の何れかを駆動して画像取得を行うかを選択する制御手段を備え、前記制御手段は、前記温度取得手段の取得結果に応じて、駆動する撮像素子の選択を行うことを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子の温度を取得し、取得した撮像素子の温度情報に応じて駆動する撮像素子を切替えて画像取得を行う為、撮像素子の温度上昇による画質劣化の進行を遅延させ、撮影継続時間を改善した撮像装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るデジタルカメラのブロック図 本発明の実施の形態1に係る駆動する撮像素子の選択に関するフローチャート 本発明の実施の形態2に係る駆動する撮像素子の選択に関するフローチャート 本発明の実施の形態に係る各部の温度遷移例を示す図 本発明の実施の形態3に係る駆動する撮像素子の選択に関するフローチャート
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1]
図1は本発明の第1の実施例によるデジタルカメラの電気回路の構成を示すブロック図である。
デジタルカメラは、カメラ本体1とレンズ50から構成されており、レンズ50はカメラ本体1から着脱可能に構成されている。
図1において、カメラ本体1の電源回路部2は電池3より電源供給を受け、安定化電源を生成して以下に説明する各回路構成要素を動作可能とする。マイコン4はCPUを内蔵したマイクロコンピュータであり、カメラ本体1の全体制御を行う。マイコン4は各種動作モードに応じて各回路構成要素への電源供給の制御信号を電源回路部2へ出力する。また、マイコン4にはレリーズスイッチ5及び、操作部材6が接続されている。レリーズスイッチ5は撮影準備動作(半押し)と撮影開始を指示する(全押し)釦である。
また、操作部材6は各種カメラ動作の設定を行う為のスイッチであり、ユーザは操作部材6を用いて撮影モード(静止画撮影、動画撮影、ライブビュー表示の有無など)の設定を行う事が出来る。
ハーフミラー7はレンズ50を透過した被写体からの光束を透過光と反射光に分割する。ハーフミラー7の透過光は光学ローパスフィルタ及び赤外カットフィルタを一体化した光学フィルタ8を透過し第1の撮像素子9に露光され、反射光は同様に光学フィルタ14を透過し第2の撮像素子15に露光される。
尚、本実施例において、説明の簡略化の為に、ハーフミラー7での透過光と反射光は1:1に2分割されるものとし、2つの撮像素子を備える撮像装置の構成にて説明を行うが、本発明はこれに限るものでは無い。被写体からの光束を3つ以上に分割し、3つ以上の撮像素子に結像する構成としても良いし、それ以外でも良い。
撮像素子9、15は光学像を電気信号に変換する例えばCCD或いはCMOS等の2次元エリアセンサーから構成される。撮像素子9、15の出力はCDS/AGC10、16でノイズリダクションとゲイン調整が実施され、A/D変換回路11、17でアナログ信号からデジタル信号に変換され、画像処理部13に入力される。
画像処理部13は画像情報に対する色合い調整やコントラスト調整やエッジ強調(輪郭強調)などの画像処理を施したり、記憶部19に対して画像情報の記憶や読み出しを行うために画像情報の圧縮や伸長等の画像データの変換処理を行う。記憶部19は着脱可能な半導体メモリや磁気ディスク、光ディスク等からなり、撮像された画像情報を記憶する。
更に、画像処理部13は、被写体の輝度を算出し、マイコン4へ通知する。マイコン4は、取得した被写体の輝度情報から、レンズ50の絞り(不図示)を制御し、撮像素子8への露出量を制御する。また、画像処理部13はタイミングジェネレータ(TG/VDR)12、18を駆動して、これによって撮像素子9、15に供給すべきクロック信号等を発生させる。
マイコン4と画像処理部13には一次メモリ20が接続されており、提供すべきプログラムを格納したり、撮影画像を一時的に格納したりするため、及び、作業領域としても使われる。
画像処理部13は表示用画像情報を表示部21に出力し、撮像された画像等がモニタ表示される。表示部21は液晶装置等で構成され、液晶装置の場合、その内部は液晶パネル21aとバックライト21bに分割される。液晶装置の表示の明るさは、バックライト21bの輝度を変えることで実現される。
第1の温度取得部22は第1の撮像素子9の近傍に配置される温度計であり、第2の温度取得部23は第2の撮像素子15の近傍に配置される温度計である。尚、本実施例では第1の温度取得部22、第2の温度取得部23はそれぞれの撮像素子近傍に配置される温度計を備える事としているが、これに限るものでは無い。例えば、撮像素子内に温度取得手段を設けても良い。
外装温度取得部24はカメラ本体1の外装の温度を測定する温度計であり、ライブビューや動画撮影時に、外装の中でも最も温度が高くなる箇所と、逆にカメラ内部の温度上昇の影響が最も伝わり難い箇所の複数に配置する事が望ましい。外装の中でも最も温度が高くなる箇所は、ユーザが触れたときに不快に感じる温度を精度良く取得する為である。また、カメラ内部の温度上昇の影響が最も伝わり難い箇所は、外気温を精度良く取得する為であり、これにより、撮像素子の温度や外装温度の飽和した時の予測温度を精度良く算出する事が出来る。
図2は本実施の形態1に係る駆動する撮像素子の選択動作を示すフローチャートである。
ユーザによるレリーズスイッチ5の半押し状態や操作部材6を用いた操作により撮像動作が開始される。
(S201)マイコン4は、選択された撮影モードに応じて2つの撮像素子を同時に駆動する必要があるかの判別を行う。例えば単写の静止画撮影や低フレームレートでのライブビュー撮影モードであれば、2つの撮像素子を駆動する必要が無いので、S202へ移行する。また、高速連続撮影や、動画撮影中の静止画撮影を許可する撮影モードの場合には、複数の撮像素子を駆動する必要があるので、実施例3にて別途後述する。
(S202)マイコン4は、第1の温度取得部22より第1の撮像素子9の温度情報『TA』を取得し、更に、第2の温度取得部23より第2の撮像素子15の温度情報『TB』を取得する。
(S203)マイコン4は、取得した撮像素子それぞれの温度情報『TA』、『TB』の比較を行う。比較結果により第1の撮像素子9の温度情報『TA』が第2の撮像素子15の温度情報『TB』よりも温度が低いと判断した場合には204へ移行し、第1の撮像素子15の温度情報『TA』の方が低くないと判断した場合には205へ移行する。
(S204)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、第1の撮像素子9を駆動し、画像取得を行う。
(S205)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、第2の撮像素子15を駆動し、画像取得を行う。
(S206)マイコン4は、撮像素子の駆動時間を計測する時間『Time』のカウンタを0にクリアし、計測を開始する。
(S207)静止画撮影時や、ライブビュー撮影時にユーザの操作部材6を用いた操作によりのライブビュー撮影終了の操作がされた場合にはS216へ移行する。それ以外の場合には、引き続き撮像素子を駆動し画像取得を行う必要があるので、S208へ移行する。
(S208)マイコン4は、第1の温度取得部22より第1の撮像素子9の温度情報『TA』を取得し、更に、第2の温度取得部23より第2の撮像素子15の温度情報『TB』を再取得する。ここで、駆動中の撮像素子の温度を『Ton』、駆動停止している撮像素子の温度を『Toff』とする。例えば、第1の撮像素子を駆動している場合には、『Ton』=『TA』、『Toff』=『TB』となる。
(S209)取得した駆動している撮像素子の温度情報『Ton』と第1の温度閾値『T1』との比較を行う。ここで、第1の温度閾値『T1』とは撮像素子の温度上昇による暗電流の増大によりS/Nが低下し、画質劣化への影響が大きくなると予測される撮像素子の温度である。『Ton』が『T1』より高い場合は、取得画像の画質劣化が起きる可能性が高いのでS210へ移行する。『Ton』が『T1』以下の場合には、S212へ移行する。
(S210)駆動していない撮像素子の温度情報『Toff』と第1の温度閾値『T1』との比較を行う。比較結果により『Toff』が『T1』より高い場合は、撮像素子を切替えても取得画像の画質劣化が起きる可能性が高いのでS211へ移行する。『Toff』が『T1』以下の場合は、撮像素子を切替える事で撮影が継続可能なので、S214へ移行する。
(S211)表示部21に撮影を継続すると取得画像の画質に影響が出る旨の警告表示を行い、S216へ移行する。
(S212)マイコン4は、駆動中の撮像素子の温度『Ton』と駆動停止している撮像素子の温度『Toff』との差分を取り、第2の温度閾値『T2』との比較を行う。ここで、『T2』とは撮像素子のノイズ量が取得画像に影響しないと考えられる撮像素子の温度の差分値である。撮像素子の温度差が所定以上となって切替えた場合には、ノイズ量の差によってユーザが不快に感じてしまう可能性がある。しかしながら、一般的に撮像素子の駆動・停止には所定の処理が必要で、その分時間が掛かる。即ち、切替えを行わない場合と比較して、切替え時の消費電流が増える事となり、極力切替えを行わない方が、省エネの観点では良い。従って、『Ton』と『Toff』が『T2』以内の場合には撮像素子の切替えを禁止する事で、切替えによる消費電流の増加及び、撮像素子のノイズ量の差を抑制する事が出来る。
尚、『T1』『T2』はデバイス(撮像素子、CDS/AGC)や画像処理部での補正、取得する画像サイズなどによって決定されるものであり、固定値でも良いし、感度の設定値や撮像素子のノイズ量、画像サイズに応じて変更する事としても良い。
『Ton』と『Toff』の差分が『T2』より高い場合は、S213へ移行する。『Ton』と『Toff』の差分が『T2』以下の場合には、撮像素子を切替える必要が無いので、撮像素子の切替えを行わないで画像取得を実施し、S207へ戻る。
(S213)マイコン4は、撮像素子の駆動時間『Time』と切替え制限時間『Wait』との比較を行う。ここで、切替え制限『Wait』は、撮像素子の切替えが頻繁に行われるのを防ぐ事が目的であり、撮像素子の駆動・停止処理や各種デバイスの消費電流などから決定する値である。『Time』が『Wait』より長い場合は、S214へ移行する。『Time』が『Wait』以下の場合には、撮像素子の切替えを行わないで画像取得を実施し、S207へ戻る。
(S214)マイコン4は、外装温度取得部24よりカメラの外装温度『TM』を取得し、ユーザがカメラに触れた場合に不快に感じる第3の閾値と比較を行う。比較結果により『TM』が『T3』より高い場合は、カメラを使用しているユーザが不快に感じる可能性が高いのでS211へ移行し警告を表示装置に表示する。『TM』が『T3』以下の場合は、撮影を継続する事が可能なので、S215へ移行する。通常、撮像素子を連続駆動させた場合には、撮像素子の温度上昇による画質劣化も発生するが、カメラ内部だけでなく同様にカメラの外装温度も上昇している。そこで、このように外装温度を測定し撮影の継続を制限することで、ユーザがカメラに触れて不快に感じる事を未然に防止する事が可能となる。
(S215)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、駆動していた撮像素子を停止させると共に、駆動していなかった撮像素子を駆動して画像取得を行いS206へ戻る。
(S216)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、駆動していた撮像素子を停止させ、撮影シーケンスを終了させる。
尚、本実施例において、第1及び第2の撮像素子の温度が画質劣化の第1の閾値『T1』より高い場合には、画像取得を停止し撮影を終了させる事としたが、この限りでは無い。ユーザに警告をしたまま画像取得を継続しても良い。
また、本実施例(S212、S213)において撮像素子の切替えが頻繁に行われるのを防ぐ為、所定の条件を満たしていないと切替えない処理を入れているが、この処理はどちらか一方だけでも良いし、両方実施しなくても良い。例えば『T2』、『Wait』を0(ゼロ)とする事で、それぞれの条件を無効にすることが出来る。
また、本実施例において、ライブビュー撮影中や連続撮影中にも駆動する撮像素子を切替える構成としたが、その限りでは無い。撮像素子の切替えにより発生する可能性がある画像のノイズ感や色味の変化を抑制する為、ライブビュー撮影中や連続撮影中は撮像素子の切替えを禁止し、表示装置の表示が変わる場合のみに、撮像素子の切替えを行っても良い。
以上述べた様に本実施の形態1によれば、複数の撮像素子の温度を取得し、温度が低い撮像素子を用いることにより、温度上昇による画質劣化を軽減する事が出来る。更に、撮像素子を切替えて用いることにより、撮像素子の温度上昇による画質劣化の進行を遅延させ、撮影継続時間を改善した撮像装置を提供することができる。
[実施例2]
図3は本実施の形態2に係る撮像素子の飽和温度予測に基づく選択動作を示すフローチャートである。
図3において、S301〜S305は図2におけるS201〜S205同様であり、説明は省略する。
(S306)マイコン4は、外装温度取得部より外装温度『TM』を取得し、カメラ外部の周囲温度である外気温『TO』=『TM』とする。
(S307)静止画撮影時や、ライブビュー撮影時にユーザの操作部材6を用いた操作によりのライブビュー撮影終了の操作がされた場合にはS311へ移行する。それ以外の場合には、引き続き撮像素子を駆動し画像取得を行う必要があるので、S308へ移行する。
(S308)マイコン4は、外気温『TO』及び撮像素子の駆動モードなどから、撮像素子の飽和温度TXを算出する。
図4は撮像素子を連続動作させた場合の各部の温度遷移例である。
図4において、撮像素子を駆動させる前は各部の温度はほぼ同じである。撮像素子の駆動開始から撮像素子及び外装部は時間経過により温度が上昇する。しかしながら撮像素子の温度が所定値まで達すると温度上昇が止まる。この温度を撮像素子の飽和温度『TX』とする。飽和温度『TX』は外気温『TO』から上昇した温度であり、ΔTは使用しているデバイスの消費電力、構成しているメカ部材の材質や質量・形状に依存して決まる値である。従って、撮影モードによる駆動デバイスの消費電流に応じた可変値としても良いし、固定値としても良い。
尚、撮像素子の飽和温度を算出する方法はこれに限るものでは無い。例えば外装温度『TM』は撮像素子を駆動する事により同様に温度上昇する。その為、撮像素子を駆動し、一度停止してから、外装温度『TM』が外気温まで下がる前に再度撮像素子を駆動した場合には、外気温『TO』を正しく算出できなくなってしまう。そこで、外気温『TO』の算出タイミングを撮影開始のタイミングではなく、カメラの起動時のみとして、電源オン中は更新しない方法も考えられる。また、外装温度『TM』から算出するのでは無く、駆動している撮像素子の温度を複数回取得して、温度推移から撮像素子の飽和温度を予測する方法なども考えられる。更に他の方法を用いても良い。
(S309)マイコン4は、算出した駆動中の撮像素子の飽和温度『TX』と画質劣化の影響が大きいと考えられる第1の温度閾値『T1』との比較を行う。比較結果により『TX』が『T1』より高い場合、途中で撮像素子を切替えないで撮影を継続すると、撮像素子が取得画像の画質劣化が発生する温度まで上昇する可能性が高い。従って、撮影を継続すると撮像素子の切替えが発生する必要があるのでS310へ移行する。また、比較結果により『TX』が『T1』以下の場合には、撮像素子を切替えずに撮影を継続しても撮像素子が取得画像の画質劣化が発生する温度まで上昇する可能性が低い。従って、撮像素子の変更を実施せずに画像取得を行いS307へ移行する。
(S310)本実施例1で説明したフローチャート(S207からS215)に沿って、駆動する撮像素子の切替えを実行する。
(S311)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、駆動していた撮像素子を停止させ、撮影シーケンスを終了させる。
以上述べた様に本実施の形態2によれば、撮像素子の温度を取得し撮像素子を連続駆動した場合の撮像素子の飽和温度を予測する事により、飽和温度を超えない場合には、駆動する撮像素子を切替えない事が出来る。従って、画質劣化の温度まで上昇しない条件では、切替えによって発生する電力の増加や撮像素子毎のノイズ感の違いなどを抑制した撮像装置を提供することができる。
尚、本実施の形態2では、撮像素子の飽和温度について予測したが、外装温度の飽和温度を予測する構成としても良い。また、撮像素子の配置などに応じて各撮像素子を駆動した場合の外装温度が所定の温度まで上昇する時間は異なる。そこで、各撮像素子毎にそれぞれを駆動した場合の温度上昇する温度対時間の関係を持っていて、『T3』に達するまでの時間が長い方の撮像素子を選択する構成としても良い。
[実施例3]
図5は本実施の形態3に係る撮像素子を同時に駆動するモード時の撮像素子の選択動作を示すフローチャートである。
(S501)マイコン4は、第1の温度取得部22より第1の撮像素子9の温度情報『TA』を取得し、更に、第2の温度取得部23より第2の撮像素子15の温度情報『TB』を取得する。
(S502)マイコン4は、取得した撮像素子それぞれの温度情報『TA』、『TB』の比較を行う。比較結果により第1の撮像素子9の温度情報『TA』が第2の撮像素子15の温度情報『TB』よりも温度が低いと判断した場合には503へ移行し、第1の撮像素子15の温度情報『TA』の方が低くないと判断した場合には504へ移行する。
(S503)第1の撮像素子9を温度が低い撮像素子『SL』とし、第2の撮像素子15を温度が高い撮像素子『SH』とする。
(S504)第1の撮像素子9を温度が高い撮像素子『SH』とし、第2の撮像素子15を温度が低い撮像素子『SL』とする。
(S505)マイコン4はユーザにより選択された撮影モードが静止画の高速連続撮影モードか否かの判別を行い、静止画の高速連続撮影モードの場合にはS506へ移行し、異なる場合にはS507へ移行する。
(S506)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、第1の撮像素子9、第2の撮像素子15を駆動し、交互に画像取得を行う。
(S507)マイコン4はユーザによるレリーズスイッチ5の全押し状態が解除されるか否かを判別し、全押しが解除された場合にはS514へ移行する。レリーズスイッチ5の全押し状態が継続されている間は、S506へ戻り解除されるまで撮影を繰り返す。
(S508)マイコン4はユーザにより選択された撮影モードが動画撮影モードか否かの判別を行い、動画撮影モードの場合にはS509へ移行し、異なる場合にはS510へ移行する。
(S509)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、温度が高い撮像素子『SH』を駆動し、動画用の画像取得を行う。尚、本実施例では、静止画撮影の記録画像の解像度は、動画像の記録画像の解像度よりも高いものとして説明を行う。
(S510)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、温度が高い撮像素子『SH』を駆動し、ライブビュー用の画像取得を行う。
(S511)マイコン4はユーザによるレリーズスイッチ5の全押し状態を検出した場合には、静止画撮影を実施する為に、S512へ移行する。
(S512)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、温度が低い撮像素子『SL』を駆動し、静止画用の画像取得を行う。従って、記録が必要で解像度が高い静止画用の画像は、温度が低い撮像素子を用いて取得することが出来るので、温度による画質劣化の影響が少ない画像を得る事が出来る。
(S513)マイコン4は、ユーザの操作部材6を用いた操作により、動画撮影やライブビュー撮影終了の操作がされた場合にはS514へ移行する。それ以外の場合には、引き続き撮像素子を駆動し画像取得を行い、S511へ移行し、動画撮影やライブビュー撮影の終了操作がされるまで繰り返す。
(S514)画像処理部13はマイコン4からの指示に基づき、駆動していた撮像素子を停止させ、撮影シーケンスを終了させる。
以上述べた様に本実施の形態3によれば、複数の撮像素子を同時に駆動しなければならない場合でも、複数の撮像素子の温度を取得し、記録する画像或いは解像度の高い側の画像を取得する撮像素子を温度が低い撮像素子を用いることが出来る。従って、温度上昇による画質劣化の影響を軽減する撮像装置を提供出来る。
尚、本実施例では、静止画撮影の記録画像の解像度は、動画像の記録画像の解像度よりも高いものとして説明を行ったが、これに限るものでは無い。動画撮影の記録画像が高い場合には、動画記録用に温度が低い撮像素子を用いても良い。但し、その場合には連続駆動により撮像素子の温度が上昇し、継続すると撮像素子の温度が駆動していない撮像素子よりも高くなる可能性が高い。従って、本実施の形態1の様に撮像素子を切替える事が望ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 カメラ、4 マイコン、9 第1の撮像素子、15 第2の撮像素子、
21 表示部、22 第1の温度取得部、23 第2の温度取得部、
24 外装温度取得部

Claims (11)

  1. 光学像を電気信号に変換する複数の撮像素子と、
    前記撮像素子或いはその周辺温度をそれぞれ測定する温度取得手段と、
    前記撮像素子の何れかを駆動して画像取得を行うかを選択する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記温度取得手段の取得結果に応じて、駆動する撮像素子の選択を行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記温度取得手段の取得結果により、温度が低い方の撮像素子を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記温度取得手段の取得結果により、駆動している撮像素子の温度が、画質劣化への影響が大きいと判断する第1の閾値以下の場合には、駆動する撮像素子の切替えを行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記温度取得手段の取得結果により、駆動している撮像素子の温度と、駆動していない撮像素子の温度との差分が、撮像素子のノイズ量が同じとなる第2の閾値以上となった場合に、駆動する撮像素子を切替えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の閾値及び、第2の閾値は、撮像素子の感度情報、ノイズ量、或いは取得画像サイズに応じて決定することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像素子の温度取得手段の取得結果を複数回取得し、駆動している撮像素子の飽和温度を予測し、予測結果が画質劣化への影響が大きいと判断する第1の閾値以下の場合には、駆動する撮像素子の切替えを行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 請求項1に記載の撮像装置において、外装温度或いは外装温度相当の温度を取得する外装温度取得手段を有し、
    駆動している撮像素子の前記温度取得手段から取得した撮像素子の温度情報と、前記外装温度取得手段の外装温度情報を取得し、撮像素子の飽和温度を予測し、予測結果が第1の閾値以下の場合には、駆動する撮像素子の切替えを行わないことを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1に記載の撮像装置において、外装温度或いは外装温度相当の温度を取得する外装温度取得手段を有し、
    前記制御手段は、前記外装温度取得手段の外装温度情報を取得し、
    撮像装置の外装温度が、前記撮像素子をそれぞれ駆動した場合にユーザが撮像装置の外装に触れて不快に感じる第3の閾値に達するまでの時間を予測し、
    第3の閾値に達するまでの時間が長い方の撮像素子を選択することを特徴とする撮像装置。
  9. 駆動する撮像素子の切替えは、切替えを実施してから所定時間或いは、連続した撮影動作を実行時には実施しないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  10. 画像を表示する表示手段を備え、
    前記表示手段に表示する為の画像取得と記録用の画像取得を同時に行う事が可能な撮影モードを有し、
    前記制御手段は、前記温度取得手段からの温度取得結果の温度が高い方の撮像素子を用いて表示用の画像取得を行い、温度が低い方の撮像素子を用いて記録用の画像取得を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記複数の撮像素子を同時に使用して解像度の異なる画像を取得する撮影モードを有し、
    前記制御手段は、前記温度取得手段からの温度取得結果の温度が高い方の撮像素子を用いて解像度が低い画像取得を行い、温度が低い方の撮像素子を用いて解像度が高い画像取得を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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