JP2017139380A - スイッチング制御装置 - Google Patents

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広道 井上
Hiromichi Inoue
広道 井上
上園 浩一
Koichi Uesono
浩一 上園
小島 直哉
Naoya Kojima
直哉 小島
佐藤 幸喜
Koki Sato
幸喜 佐藤
広太 中西
Kota Nakanishi
広太 中西
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Abstract

【課題】大型化することなく良好な放熱特性が得られるスイッチング制御装置を提供する。【解決手段】第1の半導体スイッチ素子18(1)〜18(n)と、第2の半導体スイッチ素子19(1)〜19(n)とを互いに逆極性の状態で直列に接続した回路を、電流経路に挿入し、前記第1の半導体スイッチ素子18と、前記第2の半導体スイッチ素子19との間を接続する中間部位に、中間部放熱部材として中間バスバ14を備えた。電流が入出力する端部からの放熱だけでなく、中間部位でも放熱するので、効率よく放熱でき、各半導体デバイスの温度上昇を抑制できる。更に、中間バスバ14に熱引き用電線17を接続可能にした。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば車両上の電源回路等において電流を遮断するために利用可能なスイッチング制御装置に関する。
様々な車両においては、電源としてオルタネータ(発電機)やバッテリーが搭載されており、これらが供給する電源電力をワイヤハーネスを経由して負荷である様々な電装品にそれぞれ給電できるように構成されている。このような電源回路においては、故障の発生や短絡の発生などの際に、電源から負荷へ向かって異常に大きな電流が流れる可能性がある。また、もしも異常に大きな電流が流れ続けると、例えばワイヤハーネスの異常な発熱により、発煙や火災が生じる可能性も考えられる。そのため、例えば大電流が流れた時に溶断するヒューズを電源回路の途中に挿入するのが一般的である。
また、車両の主要な電源回路に関しては、ワイヤハーネスの一部分にヒュージブルリンク(fusible link)と呼ばれる部品を挿入し、ワイヤハーネスの過熱を未然に防止する場合がある。ヒュージブルリンクは、大電流が流れて異常な発熱が生じる時に、ワイヤハーネスの他の箇所で破損が生じる前に溶断し、問題の発生を最小限に食い止めることができる。すなわち、ヒュージブルリンクを採用することにより、特定の部位以外でワイヤハーネスが異常に過熱したり、破損するのを防止できるので、故障時のメンテナンスが容易になる。
しかし、ヒューズやヒュージブルリンクは、異常時に物理的に溶断して回路を遮断するので、誤動作による遮断であったり、異常の原因が取り除かれた場合であっても、部品を交換しない限り元の状態に復旧することができない。そのため、回路遮断の発生時に車両を動かせなくなったり、メンテナンスの手間やコストが増大するという課題がある。したがって、回路遮断時の部品の交換を不要にするために、半導体スイッチを採用したスイッチング制御装置を構成し、このスイッチング制御装置を電源回路の遮断等の用途で使用する場合もある。
例えば、特許文献1に示された車両用パワーディストリビュータは、半導体スイッチング素子を用いている。また、各端子が金属板で構成され、板厚方向と直交する平面上に配置されている。更に、ケース本体の裏面の略全域にわたって配設された大型の放熱部材(図6参照)も示されている。
また、特許文献2に示された車両用電源分配器は、入力側バスバ、出力側バスバと、複数のFET、プリント基板、両バスバ間に介在させた過電流阻止用のヒューズ部材、放熱板を示している。
特開2001−268785号公報 特開2003−324823号公報
例えば、車両上でオルタネータやバッテリーと接続するための電源回路においては、100[A]クラスの大電流を扱う必要がある。したがって、このような大電流を扱うスイッチング制御装置は、大電流を流すことのできるパワー半導体スイッチデバイスを備える必要がある。
また、このようなパワー半導体スイッチデバイスは通電に伴って大きな熱を発生するので、温度上昇を抑制する必要がある。そのため、例えば特許文献1および特許文献2に示されているような放熱器を装備する必要がある。また、大電流を流す必要があるので、配線における電気抵抗を減らすために、特許文献2に示されているような断面積の大きいバスバを用いる場合もある。
一方、車両上等の環境においては、通常とは異なる異常な状況が発生する可能性がある。例えば、作業ミスに起因してバッテリーが通常とは反対の極性で接続されてしまう場合が考えられる。このような異常な状況においては、電源電流を遮断するスイッチング制御装置にも異常な極性の電圧が供給されることになる。そして、パワー半導体スイッチデバイスを内蔵している場合には、異常な極性の電圧の印加によって、異常な電流が流れたり、半導体が破壊される可能性がある。
例えば、MOS(metal-oxide-semiconductor)型の電界効果トランジスタ(FET:field-effect transistor)を採用している場合には、そのデバイスの構造上、ドレイン(D)−ソース(S)間に寄生ダイオード(内蔵ダイオード)が形成されてしまうので、ドレイン−ソース間に通常と逆方向に電圧を印加することができない。
スイッチング制御装置の回路を工夫することにより、逆方向の極性の電圧が印加されたとしても、異常な電流が流れたりデバイスが破壊されるのを防止することが可能である。しかし、その場合は半導体デバイスの通電による発熱量が増え、放熱性能も低下する傾向がある。したがって、例えば特許文献1に示されているように大型の放熱器を装備しなければならず、装置の大型化が懸念される。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型化することなく良好な放熱特性が得られるスイッチング制御装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るスイッチング制御装置は、下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1) 第1の電極と第2の電極との間の通電を制御するスイッチング制御装置であって、
前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流経路に配置され、互いに直列に接続された第1の半導体スイッチ素子および第2の半導体スイッチ素子と、
前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子とが共通に接続される中間部位に配置された中間部放熱部材と、
を備えたことを特徴とするスイッチング制御装置。
(2) 前記中間部放熱部材は、前記第1の半導体スイッチ素子の端子および前記第2の半導体スイッチ素子の端子と電気的に接続されたバスバである、
ことを特徴とする上記(1)に記載のスイッチング制御装置。
(3) 前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子とは、極性が反対になるよう配置された、
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のスイッチング制御装置。
(4) 前記第1の半導体スイッチ素子として、複数の半導体が同じ極性で並列に接続され、
前記第2の半導体スイッチ素子として、複数の半導体が同じ極性で並列に接続されている、
ことを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のスイッチング制御装置。
(5) 前記第1の半導体スイッチ素子および前記第2の半導体スイッチ素子の一方は、通常と反対方向の極性の印加電圧に対して通電を阻止する機能を有する、
ことを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のスイッチング制御装置。
(6) 前記中間部放熱部材は、所定の放熱用電線を接続するための電線取り付け部を有する、
ことを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれかに記載のスイッチング制御装置。
上記(1)の構成のスイッチング制御装置によれば、電流経路において、第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子とが共通に接続される中間部位に中間部放熱部材が配置されているので、第1の半導体スイッチ素子が発生する熱と、第2の半導体スイッチ素子が発生する熱との両方を効率よく放熱することが可能になる。
上記(2)の構成のスイッチング制御装置によれば、バスバを利用するので、第1の半導体スイッチ素子の端子、および第2の半導体スイッチ素子の端子との間を電気的に接続し、同時に放熱も実現できる。
上記(3)の構成のスイッチング制御装置によれば、電流経路に対して第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子とが互いに反対の極性で直列に接続されるので、バッテリーの逆接続などの異常が発生した状況であっても、異常な電流が流れたり、半導体が破壊されるのを防止できる。
上記(4)の構成のスイッチング制御装置によれば、第1の半導体スイッチ素子および第2の半導体スイッチ素子の各々に、複数の半導体が同じ極性で並列に接続されているので、大電流の通電およびスイッチングが可能になる。
上記(5)の構成のスイッチング制御装置によれば、第1の半導体スイッチ素子および第2の半導体スイッチ素子の一方が、通常と反対方向の極性の印加電圧に対して通電を阻止するので、反対方向の極性の電圧印加を許容できる。したがって、例えば車両においてバッテリーが逆極性で接続された場合であっても、異常な動作やデバイスの破壊を防止できる。
上記(6)の構成のスイッチング制御装置によれば、中間部放熱部材に対して所定の放熱用電線を接続することにより、更に放熱性能を向上することが可能になる。
本発明のスイッチング制御装置によれば、大型化することなく良好な放熱特性が得られる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態のスイッチング制御装置における外観の具体例を示す斜視図である。 図2は、図1に示した装置の電気的な構成を表す電気回路図である。 図3は、図2に示した回路の一部分を示す電気回路図である。 図4は、中間バスバの具体的な形状の例を示す斜視図である。 図5(a)は図4に示した中間バスバの形状を表す平面図、図5(b)は同じ中間バスバの側面図、図5(c)は同じ中間バスバの正面図である。 図6は、図4の中間バスバをプリント基板に装着した状態を示す斜視図である。 図7は、図6に示した中間バスバとプリント基板との接続状態を示す縦断面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
まず、装置の概要および外観について説明する。
本発明の実施形態のスイッチング制御装置における外観の具体例を図1に示す。図1に示したスイッチングユニット10が本発明のスイッチング制御装置に相当する。
図1に示したスイッチングユニット10の具体的な機能は、ヒューズと同じように電源回路における電流の通電および遮断を制御することである。例えば、車両上の電源回路において、オルタネータ(発電機)と、バッテリーおよび負荷との間の通電経路中に、このスイッチングユニット10を挿入して、ヒューズやヒュージブルリンクの代わりに使用することが想定される。勿論、本発明のスイッチング制御装置は、これ以外の用途にも適用できる。
図1に示したスイッチングユニット10においては、重要な事項として、以下に示す項目を考慮する必要がある。
(1)例えば100[A]クラスの大電流の通過および遮断に対応する必要がある。
(2)用途によっては通常とは逆方向の極性の電圧が印加される場合があるので、その場合に異常な動作や回路の破損を防止する必要がある。例えば、車両の場合には、バッテリーが逆極性で接続される可能性がある。
(3)半導体素子を利用するので、通電によって発生する熱を十分に放熱し、半導体素子の破壊や誤動作を防止する必要がある。
図1に示したように、このスイッチングユニット10は、プリント基板11、第1バスバ12、第1スイッチ部13、中間バスバ14、第2スイッチ部15、第2バスバ16、および熱引き用電線17を備えている。
プリント基板11の表面および裏面には、図示しない回路パターンが形成されている。この回路パターンは、例えば銅箔のように非常に薄い導電体により形成されており、必要な部品間の回路接続を実現するために用いられる。なお、プリント基板11の回路パターンは非常に薄いので、熱容量が小さく、大きな熱に対しては十分に放熱するための機能を果たさない可能性がある。
第1バスバ12は、良好な導電性を有し、かつ、比較的大きな表面積を有する薄板状の金属(例えば銅板)により構成されており、端子部12a、垂直部12b、および水平部12cを備えている。第1バスバ12はプリント基板11の回路パターンと比べて十分な厚みを有している。つまり、比較的大きな熱容量を有し、良好な放熱性能を有している。
第1バスバ12の端子部12aは、外部回路、例えば車両上のワイヤハーネスと電気的に接続するために利用される。垂直部12bは、プリント基板11の面に対して垂直な方向に起立した状態でプリント基板11にしっかりと固定され、プリント基板11上の回路パターンと電気的に接続されている。水平部12cは、垂直部12bに対してほぼ90度曲がり、プリント基板11の面とほぼ平行な水平方向に配置されている。
第1スイッチ部13は、プリント基板11上に1列に並べた状態で配置された複数のn個の半導体スイッチング素子18を有している。複数の半導体スイッチング素子18の各々はプリント基板11上の回路パターンと電気的に接続されている。また、複数の半導体スイッチング素子18は電気的に互いに並列に接続されており、半導体スイッチング素子18の1つの端子(ドレインD)は回路パターンを介して第1バスバ12と電気的に接続されている。
第2バスバ16は、良好な導電性を有し、かつ、比較的大きな表面積を有する薄板状の金属(例えば銅板)により構成されており、端子部16a、垂直部16b、および水平部16cを備えている。第2バスバ16は、プリント基板11の回路パターンと比べて十分な厚みを有している。つまり、比較的大きな熱容量を有し、良好な放熱性能を有している。
第2バスバ16の端子部16aは、外部回路、例えば車両上のワイヤハーネスと電気的に接続するために利用される。垂直部16bは、プリント基板11の面に対して垂直な方向に起立した状態でプリント基板11にしっかりと固定され、プリント基板11上の回路パターンと電気的に接続されている。水平部16cは、垂直部16bに対してほぼ90度曲がり、プリント基板11の面とほぼ平行な水平方向に配置されている。
第2スイッチ部15は、プリント基板11上に1列に並べた状態で配置された複数のn個の半導体スイッチング素子19を有している。複数の半導体スイッチング素子19の各々はプリント基板11上の回路パターンと電気的に接続されている。また、複数の半導体スイッチング素子19は電気的に互いに並列に接続されており、半導体スイッチング素子19の1つの端子(ドレインD)は回路パターンを介して第2バスバ16と電気的に接続されている。
中間バスバ14は、良好な導電性を有し、かつ、比較的大きな表面積を有する薄板状の金属(例えば銅板)により構成されている。この中間バスバ14は、プリント基板11の表面上の回路パターンに重ねた状態でしっかりと固定してある。中間バスバ14はプリント基板11の回路パターンと比べて十分な厚みを有している。つまり、比較的大きな熱容量を有し、良好な放熱性能を有している。
中間バスバ14は、第1スイッチ部13の各半導体スイッチング素子18の1つの端子(ソースS)と、第2スイッチ部15の各半導体スイッチング素子19の1つの端子(ソースS)との間を、回路パターンを介して電気的に接続している。
したがって、第1バスバ12は、第1スイッチ部13の各半導体スイッチング素子18で発生した熱を、その端子(ドレインD)から引き込んで大気中に放熱させることができる。また、第2バスバ16は、第2バスバ16の各半導体スイッチング素子19で発生した熱を、大気中に放熱させることができる。また、中間バスバ14は、第1スイッチ部13の各半導体スイッチング素子18で発生した熱、および第2バスバ16の各半導体スイッチング素子19で発生した熱をこれらの端子(ソースS)から引き込んで大気中に放熱させることができる。
図1に示した例では、熱引き用電線17が中間バスバ14上に設けた接続部14aと接続されている。例えば、中間バスバ14による放熱機能を増大させたい場合に、中間バスバ14から熱引き用電線17を経由して外部に熱を引き出し、放熱効果を高めることができる。
次に、電気回路の構成について説明する。
図1に示したスイッチングユニット10の電気回路の構成を図2に示す。また、図2に示した回路の一部分を図3に示す。
図2に示すように、第1スイッチ部13は互いに並列に接続したn個の半導体スイッチング素子18により構成されている。各半導体スイッチング素子18は、MOS(metal-oxide-semiconductor)型の電界効果トランジスタ(FET:field-effect transistor)である。また、第2スイッチ部15は互いに並列に接続したn個の半導体スイッチング素子19により構成されている。各半導体スイッチング素子19も、MOS型の電界効果トランジスタである。
図3に示すように、各半導体スイッチング素子18のドレインDが第1バスバ12と接続され、半導体スイッチング素子18のソースSが中間バスバ14と接続されている。また、半導体スイッチング素子18の構造上、そのドレインD−ソースS間に寄生ダイオード(内蔵ダイオード)Dxが形成されている。
また、各半導体スイッチング素子19のドレインDが第2バスバ16と接続され、半導体スイッチング素子19のソースSが中間バスバ14と接続されている。また、半導体スイッチング素子19の構造上、そのドレインD−ソースS間に寄生ダイオードDxが形成されている。
したがって、第1バスバ12と第2バスバ16との間の電流の経路中に、半導体スイッチング素子18と半導体スイッチング素子19との直列回路が挿入されている。但し、半導体スイッチング素子18と半導体スイッチング素子19とは互いに極性が反対になった状態で接続されている。
つまり、互いに逆極性で半導体スイッチング素子18、19が接続されているので、半導体スイッチング素子18内の寄生ダイオードDxと、半導体スイッチング素子19内の寄生ダイオードDxとが互いに逆極性で接続されている。
このように、半導体スイッチング素子18と半導体スイッチング素子19とを互いに極性が反対になった状態で直列に接続することにより、第1バスバ12および第2バスバ16を介して外部から印加される電圧が通常とは逆の極性になった場合であっても、寄生ダイオードDxを介して異常な電流が流れたり、半導体が破壊されるのを防ぐことができる。
例えば、車両の電源回路において、オルタネータとバッテリーとの間では通常は事前に定めた極性の電圧に従い、一定の方向に電流が流れる。しかし、作業ミス等に起因してバッテリーが逆極性で接続される場合があり、その時には、通常とは異なる方向に電流が流れる。このような異常な極性の電流に対しても、スイッチングユニット10が正しく動作するように、互いに逆極性の半導体スイッチング素子18、19をペアにした直列回路を構成している。
第1スイッチ部13の各半導体スイッチング素子18のゲートGは共通に接続されている。また、第2スイッチ部15の各半導体スイッチング素子19のゲートGは共通に接続されている。図示しない制御部から出力される制御信号が、第1スイッチ部13の各半導体スイッチング素子18のゲートG、および第2スイッチ部15の各半導体スイッチング素子19のゲートGにそれぞれ印加される。
なお、第1バスバ12と、中間バスバ14と、第2バスバ16との間は、これらが電気的に接触しないように、互いに間隔を空けて配置してある。また、回路のショートを防止するために、例えばこれらの材料の表面に樹脂などの電気絶縁性の被膜を形成したり、外側を覆う絶縁性のカバーを設けても良い。
次に、スイッチングユニット10の動作について説明する。
通常は、前記制御信号によって、第1スイッチ部13の各半導体スイッチング素子18、および第2スイッチ部15の各半導体スイッチング素子19が導通状態になり、端子部12aと端子部16aとの間の電流経路に電流が流れる。そして、例えば異常に大きな電流が流れると、前記制御信号が切り替わり、半導体スイッチング素子18、および半導体スイッチング素子19のドレインD−ソースS間の導通が遮断され、端子部12aと端子部16aとの間の電流経路が遮断される。
また、通常とは逆極性の電圧が端子部12aと端子部16aとの間に印加された場合であっても、半導体スイッチング素子18の寄生ダイオードDxと、半導体スイッチング素子19の寄生ダイオードDxとが互いに逆方向の極性で接続されているので、電流がこれらの寄生ダイオードDxを通過することはなく、端子部12aと端子部16aとの間の電流経路を遮断することができる。
一方、例えば車両の電源回路にスイッチングユニット10を接続する場合には、端子部12aと端子部16aとの間に、100[A]クラスの大電流を流す必要がある。この電流が流れる時に、第1スイッチ部13内の各半導体スイッチング素子18、および第2スイッチ部15内の各半導体スイッチング素子19において大きな発熱が生じる。この発熱を放置すると、異常な温度上昇により半導体の誤動作が生じたりデバイスの破壊が生じるので、十分な放熱対策が必要になる。
図1に示したスイッチングユニット10においては、半導体スイッチング素子18の内部で生じた熱を効率よく外部に放出するために、半導体スイッチング素子18のドレインDが第1バスバ12と、半導体スイッチング素子18のソースSが中間バスバ14とそれぞれ接続されている。つまり、半導体スイッチング素子18の熱は、ドレインDを通る経路とソースSを通る経路とで第1バスバ12および中間バスバ14に伝達され、面積および熱容量が十分に大きいため効率よく放熱される。
同様に、半導体スイッチング素子19の内部で生じた熱を効率よく外部に放出するために、半導体スイッチング素子19のドレインDが第2バスバ16と、半導体スイッチング素子19のソースSが中間バスバ14とそれぞれ接続されている。つまり、半導体スイッチング素子19の熱は、ドレインDを通る経路とソースSを通る経路とで第2バスバ16および中間バスバ14に伝達され、面積および熱容量が十分に大きいため効率よく放熱される。
次に、中間バスバ14の具体例について説明する。
中間バスバ14の形状、構造等の仕様については、所定以上の放熱性能を有し、第1バスバ12、第2バスバ16等の他の部位との電気絶縁性が確保できている限り、様々な変更が可能であるが、形状等の具体例について以下に説明する。
中間バスバ14の具体的な形状の例を図4および図5に示す。図5(a)は図4に示した中間バスバの形状を表す平面図、図5(b)は同じ中間バスバの側面図、図5(c)は同じ中間バスバの正面図である。また、図4の中間バスバ14をプリント基板11に装着した状態の斜視図を図6に示す。また、図6に示した中間バスバとプリント基板との接続部位の断面構造を図7に示す。
図4に示すように、中間バスバ14の平面部14bは十分な放熱面積を有している。また、平面部14bの右側の側部14cは、平面部14bに対して90度折り曲げて下方(垂直方向)に向けてある。この側部14cから突出するように、複数の突起部21(1)、21(2)、21(3)、・・・が形成されている。突起部21(1)、21(2)、21(3)、・・・の各々は、図4に示すように3個のピン状の突起を有している。
図5(c)に示すように、平面部14bの左側の側部14dも、平面部14bに対して90度折り曲げて下方(垂直方向)に向けてある。そして、側部14cと同様に、側部14dから突出するように、複数の突起部22が形成されている。突起部22の各々は、図7に示すように3個のピン状の突起を有している。
図6および図7に示すように、プリント基板11上に形成されている多数の貫通孔に、中間バスバ14の突起部21および22のピン状の突起を差し込んで、例えば半田付けにより固定することができる。プリント基板11の各貫通孔に挿入されたピン状の各突起は、プリント基板11に形成されている回路パターンを介して、もしくは回路パターンを使わずに直接、他の部品と電気的に接続することができる。
図6に示した例では、突起部21(1)、21(2)、21(3)、・・・の各々の近傍に、それぞれ半導体スイッチング素子19(1)、19(2)、19(3)、・・・が配置されている。したがって、図2に示した各半導体スイッチング素子19(1)、19(2)、19(3)、・・・のソースSの電極を、突起部21(1)、21(2)、21(3)、・・・のいずれかまたは全てのピンと電気的および熱的に容易に接続することができる。
また、上記と同じように、図2に示した各半導体スイッチング素子18(1)、18(2)、18(3)、・・・のソースSの電極を、突起部22(1)、22(2)、22(3)、・・・のいずれかまたは全てのピンと電気的および熱的に容易に接続することができる。
中間バスバ14の突起部21(1)、21(2)、21(3)、・・・の各々が複数のピン状の突起を備えているので、各々の突起が細い場合であっても、この接続部位における電気抵抗および熱抵抗を小さくすることが可能であり、大電流を流すことが可能になる。また、中間バスバ14を物理的にしっかりとプリント基板11に固定することも可能になる。突起部22(1)、22(2)、23(3)、・・・についても同様である。
ここで、上述した本発明に係るスイッチング制御装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[7]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 第1の電極(端子部12a)と第2の電極(端子部16a)との間の通電を制御するスイッチング制御装置(スイッチングユニット10)であって、
前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流経路に配置され、互いに直列に接続された第1の半導体スイッチ素子(18)および第2の半導体スイッチ素子(19)と、
前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子とが共通に接続される中間部位に配置された中間部放熱部材(中間バスバ14)と、
を備えたことを特徴とするスイッチング制御装置。
[2] 前記中間部放熱部材は、前記第1の半導体スイッチ素子の端子(ソースS)および前記第2の半導体スイッチ素子の端子(ソースS)と電気的に接続されたバスバである、
ことを特徴とする上記[1]に記載のスイッチング制御装置。
[3] 前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子とは、極性が反対になるよう配置された、
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のスイッチング制御装置。
[4] 前記第1の半導体スイッチ素子として、複数の半導体が同じ極性で並列に接続され(第1スイッチ部13)、
前記第2の半導体スイッチ素子として、複数の半導体が同じ極性で並列に接続されている(第2スイッチ部15)、
ことを特徴とする上記[1]乃至[3]のいずれかに記載のスイッチング制御装置。
[5] 前記第1の半導体スイッチ素子および前記第2の半導体スイッチ素子の一方は、通常と反対方向の極性の印加電圧に対して通電を阻止する機能を有する、
ことを特徴とする上記[1]乃至[4]のいずれかに記載のスイッチング制御装置。
[6] 前記中間部放熱部材は、所定の放熱用電線(熱引き用電線17)を接続するための電線取り付け部(接続部14a)を有する、
ことを特徴とする上記[1]乃至[5]のいずれかに記載のスイッチング制御装置。
[7] 前記第1の半導体スイッチ素子(18)および前記第2の半導体スイッチ素子(19)は、MOS型の電界効果トランジスタ素子である、
上記[1]乃至[6]のいずれかに記載のスイッチング制御装置。
10 スイッチングユニット
11 プリント基板
12 第1バスバ
12a,16a 端子部
12b,16b 垂直部
12c,16c 水平部
13 第1スイッチ部
14 中間バスバ
14a 接続部
14b 平面部
14c,14d 側部
15 第2スイッチ部
16 第2バスバ
17 熱引き用電線
18,19 半導体スイッチング素子
21,22 突起部
D ドレイン
S ソース
G ゲート
Dx 寄生ダイオード

Claims (6)

  1. 第1の電極と第2の電極との間の通電を制御するスイッチング制御装置であって、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流経路に配置され、互いに直列に接続された第1の半導体スイッチ素子および第2の半導体スイッチ素子と、
    前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子とが共通に接続される中間部位に配置された中間部放熱部材と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング制御装置。
  2. 前記中間部放熱部材は、前記第1の半導体スイッチ素子の端子および前記第2の半導体スイッチ素子の端子と電気的に接続されたバスバである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング制御装置。
  3. 前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子とは、極性が反対になるよう配置された、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング制御装置。
  4. 前記第1の半導体スイッチ素子として、複数の半導体が同じ極性で並列に接続され、
    前記第2の半導体スイッチ素子として、複数の半導体が同じ極性で並列に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスイッチング制御装置。
  5. 前記第1の半導体スイッチ素子および前記第2の半導体スイッチ素子の一方は、通常と反対方向の極性の印加電圧に対して通電を阻止する機能を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスイッチング制御装置。
  6. 前記中間部放熱部材は、所定の放熱用電線を接続するための電線取り付け部を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング制御装置。
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