JP2017139362A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部粒子によって破壊が生じる可能性を低減できる半導体装置を提供する。
【解決手段】実施形態に係る半導体装置は、第1導電形の第1半導体領域、第1導電形の第2半導体領域、第1導電形の複数の第3半導体領域、第2導電形の複数の第4半導体領域、第2導電形の第5半導体領域、第1導電形の第6半導体領域、ゲート電極、および絶縁層を有する。第2半導体領域は、第1半導体領域上に設けられている。第2半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、第1半導体領域の第1導電形のキャリア濃度よりも低い。第3半導体領域は、第2半導体領域上に設けられている。第3半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、第2半導体領域の第1導電形のキャリア濃度よりも低い。第3半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、第1半導体領域の第1導電形のキャリア濃度の1/20倍以上1/2倍以下である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体装置は、電力変換機器や電力制御機器などに広く用いられている。半導体装置において、耐圧を保持しつつ、オン抵抗を低減する1つの手段として、ドリフト領域にスーパージャンクション構造(以下、SJ構造という)を用いる方法がある。
その一方で、SJ構造を用いることで、電界が深さ方向(電圧印加方向)に延びやすくなる。このため、半導体装置の外部から宇宙線などの高エネルギーを有する粒子が半導体装置内に入射し、電離により正孔と電子が生成されると、これらの正孔や電子は、より大きな電界によって加速される。加速された電子および正孔が他の原子に衝突することでさらに電子および正孔が生成され、この結果、大電流が半導体装置内を流れて半導体装置が破壊されてしまうことがある。
特開2005−175416号公報
本発明が解決しようとする課題は、外部粒子によって破壊が生じる可能性を低減できる半導体装置を提供することである。
実施形態に係る半導体装置は、第1導電形の第1半導体領域と、第1導電形の第2半導体領域と、第1導電形の複数の第3半導体領域と、第2導電形の複数の第4半導体領域と、第2導電形の第5半導体領域と、第1導電形の第6半導体領域と、ゲート電極と、絶縁層と、を有する。
前記第2半導体領域は、前記第1半導体領域上に設けられている。前記第2半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、前記第1半導体領域の第1導電形のキャリア濃度よりも低い。
前記第3半導体領域は、前記第2半導体領域上に設けられている。前記第3半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、前記第2半導体領域の第1導電形のキャリア濃度よりも低い。前記第3半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、前記第1半導体領域の第1導電形のキャリア濃度の1/20倍以上1/2倍以下である。
前記第4半導体領域は、前記複数の第3半導体領域の間に設けられている。
前記第5半導体領域は、前記第4半導体領域上に設けられている。
前記第6半導体領域は、前記第5半導体領域上に設けられている。
前記絶縁層は、前記第5半導体領域と前記ゲート電極との間に設けられている。
第1実施形態に係る半導体装置の一部を表す斜視断面図である。 図1のA−A’線上におけるn形不純物濃度の分布を表す図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を表す工程断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を表す工程断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を表す工程断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を表す工程断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を表す工程断面図である。 第2実施形態に係る半導体装置の一部を表す斜視断面図である。 図8のA−A’線上におけるn形不純物濃度の分布を表す図である。 第3実施形態に係る半導体装置の一部を表す斜視断面図である。 図10のA−A’線上におけるn形不純物濃度の分布を表す図である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
各実施形態の説明には、XYZ直交座標系を用いる。半導体層の表面に対して平行な方向であって相互に直交する2方向をX方向及びY方向とし、これらX方向及びY方向の双方に対して直交する方向をZ方向とする。
以下の説明において、n、n、n、n−−及びp、p−−の表記は、各導電形における不純物濃度の相対的な高低を表す。すなわち、「+」が付されている表記は、「+」および「−」のいずれも付されていない表記よりも不純物濃度が相対的に高いことを示す。「−」が付されている表記は、いずれも付されていない表記よりも不純物濃度が相対的に低く、「−−」が付されている表記は、「−」が付されている表記よりも不純物濃度が相対的に低いことを示す。
以下で説明する各実施形態は、各半導体領域のp形とn形を入れ替えて実施することも可能である。
(第1実施形態)
図1および図2を用いて、第1実施形態に係る半導体装置100を説明する。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置100の一部を表す斜視断面図である。
図2は、図1のA−A’線上におけるn形不純物濃度の分布を表す図である。
半導体装置100は、例えば、MOSFETである。
第1実施形態に係る半導体装置は、第1導電形の第1半導体領域(n形半導体領域1)と、第1導電形の第2半導体領域(n形半導体領域2)と、第1導電形の第3半導体領域(n−−形ピラー領域3)と、第2導電形の第4半導体領域(p−−形ピラー領域4)と、第2導電形の第5半導体領域(p形ベース領域5)と、第1導電形の第6半導体領域(n形ソース領域6)と、第1導電形の第7半導体領域(n形ドレイン領域7)と、ゲート電極と、第1電極(ソース電極)と、第2電極(ドレイン電極)と、を備える。を備える。
半導体層Sは、表面S1および裏面S2を有する。表面S1の上には、ソース電極46が設けられている。裏面S2の上には、ドレイン電極44が設けられている。
形ドレイン領域7は、半導体層Sの裏面S2側に設けられ、ドレイン電極44と電気的に接続されている。
n形半導体領域1は、n形ドレイン領域7の上に設けられている。
形半導体領域2は、n形半導体領域1の上に設けられている。
−−形ピラー領域3およびp−−形ピラー領域4は、n形半導体領域2の上に選択的に設けられている。n−−形ピラー領域3およびp−−形ピラー領域4は、X方向において交互に設けられ、それぞれがY方向に延びている。
p形ベース領域5は、p−−形ピラー領域4の上に設けられている。
形ソース領域6は、p形ベース領域5の上に選択的に設けられている。
ゲート電極40は、ゲート絶縁層42を介して、p形ベース領域5と対面している。
p形ベース領域5の上およびn形ソース領域6の上には、ソース電極46が設けられている。p形ベース領域5およびn形ソース領域6は、ソース電極46と電気的に接続されている。ゲート電極40とソース電極46とは、ゲート絶縁層42により電気的に分離されている。
ドレイン電極44に、ソース電極46に対して正の電圧が印加された状態で、ゲート電極40に閾値以上の電圧が印加されると、MOSFETがオン状態となる。このとき、p形ベース領域5のゲート絶縁層42近傍の領域にチャネル(反転層)が形成される。
MOSFETがオフ状態であり、かつソース電極46の電位に対してドレイン電極44に正の電位が印加されているときは、n−−形ピラー領域3とp−−形ピラー領域4のpn接合面からn−−形ピラー領域3およびp−−形ピラー領域4に空乏層が広がる。n−−形ピラー領域3およびp−−形ピラー領域4が空乏化し、n−−形ピラー領域3とp−−形ピラー領域4の接合面に対して平行な方向の電界集中を抑制するため、高い耐圧が得られる。
ここで、図2を用いて、図1に表す断面のA−A’線上におけるn形不純物濃度の分布について説明する。A−A’線のZ方向の一端は、例えば、表面S1に位置し、Z方向の他端は、裏面S2に位置している。
図2において、縦軸はn形不純物濃度を表し、横軸は深さ(Z方向における位置)を表している。
図2に表されるように、n形不純物濃度は、n−−形ピラー領域3からn形ドレイン領域7に向けて、段階的に高くなっている。具体的には、n形半導体領域1におけるn形不純物濃度は、n−−形ピラー領域3のn形不純物濃度の2倍以上20倍以下である。換言すると、n−−形ピラー領域3のn形不純物濃度は、n形半導体領域1におけるn形不純物濃度の、1/20倍以上1/2倍以下である。より具体的には、n形半導体領域1中の部分1fにおけるn形不純物濃度が、n−−形ピラー領域3中の部分3fにおけるn形不純物濃度の2倍以上20倍以下である。部分3fは、n−−形ピラー領域3のうち、Z方向におけるn形不純物濃度がほぼ一定の部分である。同様に、部分1fは、n形半導体領域1のうち、Z方向におけるn形不純物濃度がほぼ一定の部分である。その他の、図2に表す部分2fおよび部分7fについても同様である。
Z方向において、n−−形ピラー領域3の厚みは、n形半導体領域1の厚みとn形半導体領域2の厚みとの和の5倍以下である。換言すると、n形半導体領域1の厚みとn形半導体領域2の厚みとの和は、n−−形ピラー領域3の厚みの1/5倍以上である。n−−形ピラー領域3のZ方向の厚みは、例えば、境界部分P3と表面S1の間のZ方向の距離である。n形半導体領域2のZ方向の厚みは、例えば、境界部分P2と境界部分P3の間のZ方向の距離である。n形半導体領域1のZ方向の厚みは、例えば、境界部分P1と境界部分P2の間のZ方向の距離である。
境界部分P3は、n−−形ピラー領域3とn形半導体領域2の間の境界に位置し、例えば、部分3fにおけるn形不純物濃度と部分2fにおけるn形不純物濃度との中間のn形不純物濃度を有する部分である。境界部分P3のZ方向における位置は、例えば、p−−形ピラー領域4とn形半導体領域2との境界のZ方向における位置と等しい。
境界部分P2は、同様に、n形半導体領域2とn形半導体領域1の間の境界に位置し、例えば、部分2fにおけるn形不純物濃度と部分1fにおけるn形不純物濃度との中間のn形不純物濃度を有する部分である。境界部分P1は、n形半導体領域1とn形ドレイン領域7の間の境界に位置し、例えば、部分1fにおけるn形不純物濃度と部分7fにおけるn形不純物濃度との中間のn形不純物濃度を有する部分である。
次に、図3〜図7を用いて、半導体装置100の製造方法について説明する。
図3〜図7は、第1実施形態に係る半導体装置100の製造工程を表す、工程断面図である。
まず、図3(a)に表すように、n形の半導体基板Saを用意する。基板Saの主成分は、例えば、Siである。基板Saのn形不純物濃度は、例えば、図1に表すn形半導体領域2のn形不純物濃度と等しい。
次に、図3(b)に表すように、基板Saの裏面にn形不純物をイオン注入することで、n形半導体領域1とn形半導体領域7aを形成する。n形半導体領域7aの一部は、n形ドレイン領域7に対応する領域である。n形不純物として、例えば、リンまたはヒ素を用いることができる。
または、図3(a)および(b)に表す工程に代えて、図4に表す工程を行ってもよい。この場合、まず、図4(a)に表すように、n形の半導体基板Sbを有する。基板Sbのn形不純物濃度は、例えば、図1に表すn形ドレイン領域7のn形不純物濃度と等しい。
次に、図4(b)に表すように、基板Sbの上に、n形不純物を添加しながらSiをエピタキシャル成長させることで、n形半導体領域1とn形半導体領域2を形成する。基板Sb、n形半導体領域1、およびn形半導体領域2により、図3(b)に表す基板Saに相当する部材が得られる。
次に、図5(a)に表すように、基板Saの上に、n形不純物を添加しながらSiをエピタキシャル成長させることで、半導体層3aを形成する。
次に、図5(b)に表すように、半導体層3aに開口OPを形成する。開口OPは、例えば、フォトリソグラフィ法およびRIE(Reactive Ion Etching)法を用いて形成される。開口OPが形成される位置は、後にp−−形ピラー領域4が形成される位置に対応している。このとき、半導体層3aのうち、開口OPが形成されていない領域が、n−−形ピラー領域3に対応する。
次に、図6(a)に表すように、開口OPの内部に、p形不純物を添加したSiをエピタキシャル成長させることで、p形半導体層を形成する。この工程により、p−−形ピラー領域4が形成される。p形不純物として、例えば、ボロンを用いることができる。
次に、n−−形ピラー領域3の上およびp−−形ピラー領域4の上に、選択的にp形不純物のイオン注入を行い、p形ベース領域5を形成する。続いて、図6(b)に表すように、p形ベース領域5上に選択的にn形不純物のイオン注入を行い、n形ソース領域6を形成する。
次に、図7(a)に表すように、ゲート絶縁層42、ゲート電極40、およびソース電極46を形成する。
次に、図7(b)に表すように、基板Saの裏面を、基板Saが所定の厚さになるまで研磨する。このとき、研削の終了点が、n形ドレイン領域7中となるように、基板Saの裏面を研磨する。この工程により、図1に表す半導体層Sが得られる。
最後に、n形ドレイン領域7の上にドレイン電極44を形成することで、図1に表す半導体装置100が得られる。
次に、本実施形態に係る半導体装置100による作用および効果について説明する。
本実施形態によれば、n−−形ピラー領域3とp−−形ピラー領域4を含むSJ構造の下部に位置する、n形半導体領域1およびn形半導体領域2における電界強度を低減し、外部から入射する粒子による破壊を抑制することが可能となる。
この理由について、以下で具体的に説明する。
半導体装置の外部から高いエネルギーを有する粒子が半導体装置内部に入射した場合、この粒子が半導体装置内の原子に衝突して電離が生じることで正孔および電子が生成される。SJ構造部分に正孔および電子が生成されると、正孔および電子は、高い電界により加速され、アバランシェ降伏を発生させうる。この結果、より多くの正孔および電子が生成される。このとき正孔は、p−−形ピラー領域4、p形ベース領域5、およびn形ソース領域6を通って、ソース電極46に排出される。一方で、電子は、n−−形ピラー領域3、n形半導体領域2、n形半導体領域1、およびn形ドレイン領域7を通って、ドレイン電極44に排出される。
このとき、半導体装置中を流れる正孔の量が多いと、n形ソース領域6、p形ベース領域5、およびn−−形ピラー領域3により構成される寄生npnトランジスタがオン状態となる。さらに、電子がSJ構造下部からドレイン電極44に流れる際に、電界によって加速されることで、さらにアバランシェ降伏が引き起こされ、寄生npnトランジスタにより多くの電流が流れる。この結果、寄生npnトランジスタに二次降伏(セカンダリ・ブレークダウン)が生じ、半導体装置の破壊に至る。
この課題に対して、本実施形態に係る半導体装置では、SJ構造とn形ドレイン領域7との間に、n形半導体領域1およびn形半導体領域2が設けられている。すなわち、SJ構造からn形ドレイン領域7に向けて、図2に表すように、n形半導体領域におけるn形不純物濃度が段階的に増加している。このとき、n形半導体領域1におけるn形不純物濃度を、n−−形ピラー領域3におけるn形不純物濃度の2倍以上20倍以下とし、n形半導体領域2におけるn形不純物濃度を、これらの半導体領域におけるn形不純物濃度の間の値とすることで、SJ構造下部の領域における等電位線の集中が緩和され、これらの領域における電界強度を低減することができる。
このため、外部粒子により生成された電子がドレイン電極44に流れる際に、n形半導体領域2およびn形半導体領域1におけるアバランシェ降伏の発生が抑制される。n形半導体領域2およびn形半導体領域1におけるアバランシェ降伏の発生が抑制されることで、寄生npnトランジスタに流れる電流が低減され、二次降伏が生じる可能性が低減される。この結果、半導体装置が破壊される可能性を低減することが可能となる。
また、n形半導体領域1の厚さとn形半導体領域2の厚さとの和を、n−−形ピラー領域3の厚さの1/5倍以上とすることで、n形半導体領域1およびn形半導体領域2における電界強度をさらに低減することができる。
(第2実施形態)
図8および図9を用いて、第2実施形態に係る半導体装置200について説明する。
図8は、第2実施形態に係る半導体装置200の一部を表す斜視断面図である。
図9は、図8のA−A’線上におけるn形不純物濃度の分布を表す図である。
半導体装置200は、例えば、n形半導体領域2が、第1部分21および第2部分22を有する点で、半導体装置100と異なる。
第1部分21は、n形半導体領域1と複数のn−−形ピラー領域3との間、およびn形半導体領域1と複数のp−−形ピラー領域4との間に設けられている。
第2部分22は、n形半導体領域1と第1部分21との間に設けられている。
第1部分21は、例えば、n形半導体領域2のソース電極46側に設けられている。第2部分22は、n形半導体領域2のドレイン電極44側に設けられている。
第1部分21におけるn形不純物濃度は、n−−形ピラー領域3におけるn形不純物濃度よりも高く、第2部分22におけるn形不純物濃度よりも低い。
第2部分22におけるn形不純物濃度は、第1部分21におけるn形不純物濃度よりも高く、n形半導体領域1におけるn形不純物濃度よりも低い。
本実施形態において、n形半導体領域2は、第1部分21のn形不純物濃度および第2部分22のn形不純物濃度と異なるn形不純物濃度を有する他の部分を、さらに有していてもよい。例えば、n形半導体領域2は、n形半導体領域1と第2部分22との間に設けられ、第2部分22におけるn形不純物濃度よりも高く、n形半導体領域1におけるn形不純物濃度よりも低い、n形不純物濃度を有する第3部分を有していてもよい。
ここで、図9を用いて、図8に表す断面のA−A’線上におけるn形不純物濃度の分布について説明する。
図9では、図2と同様に、縦軸はn形不純物濃度を表し、横軸は深さ(Z方向における位置)を表している。図9に表されるように、n−−形ピラー領域3とn形半導体領域1との間において、n形不純物濃度は、第1部分21と第2部分22で階段状に減少している。図9に表すように、第1部分21および第2部分22は、n形半導体領域2のうち、Zにおけるn形不純物濃度がほぼ一定の部分である。
本実施形態によれば、n形半導体領域2が、第1部分21および第2部分22を有するため、第1実施形態に比べてn形半導体領域2における等電位線の間隔を広げ、n形半導体領域2における電界強度をさらに低減させることが可能となる。この結果、外部から入射する粒子によって半導体装置の破壊が生じる可能性を、より一層低減することが可能となる。
また、第1部分21のZ方向における厚さは、第2部分22のZ方向における厚さよりも、厚いことが望ましい。第1部分21を第2部分22よりも厚くすることで、第2部分22が第1部分21よりも厚い場合に比べて、n形半導体領域2においてアバランシェ降伏が生じる可能性を低減することができ、半導体装置の破壊が生じる可能性をさらに低減することができるためである。
(第3実施形態)
図10および図11を用いて、第3実施形態に係る半導体装置300について説明する。
図10は、第3実施形態に係る半導体装置300の一部を表す斜視断面図である。
図11は、図10のA−A’線上におけるn形不純物濃度の分布を表す図である。
半導体装置300は、半導体装置100との比較において、例えば、n形半導体領域2に差異を有する。n形半導体領域2以外の半導体装置300の構造については、半導体装置100と同様の構造を採用可能である。
形半導体領域2において、n形不純物濃度は、Z方向において、連続的に減少している。この点について、図10を用いて説明する。図11では、図2と同様に、縦軸はn形不純物濃度を表し、横軸は深さ(Z方向における位置)を表している。
図11に表されるように、n形半導体領域2において、n形不純物濃度は、連続的に変化している。すなわち、n形半導体領域2の下端(n形半導体領域2の−Z方向の端部)近傍におけるn形不純物濃度は、n形半導体領域1におけるn形不純物濃度とほぼ等しい。そして、n形半導体領域2の下端からZ方向に向かってn形不純物濃度が減少し、n形半導体領域2の上端(n形半導体領域2のZ方向の端部)近傍におけるn形不純物濃度は、n−−形ピラー領域3とほぼ等しくなる。
なお、n形半導体領域2中に、Z方向における濃度変化が存在しない微小な領域が存在していてもよい。また、n形半導体領域2に、局所的に、Z方向において濃度が増加している微小な領域があってもよい。そのような領域がn形半導体領域2に存在する場合であっても、それ以外のn形半導体領域2に含まれる領域におけるn形不純物濃度がZ方向において連続的に減少しているならば、n形半導体領域2におけるn形不純物濃度は、全体として、連続的に減少しているとみなすことができる。
本実施形態によれば、n形半導体領域2においてn形不純物濃度が連続的に変化しているため、第1実施形態に比べてn形半導体領域2における等電位線の間隔を広げ、n形半導体領域2における電界強度をさらに低減させることが可能となる。この結果、外部から入射する粒子によって半導体装置の破壊が生じる可能性を、より一層低減させることが可能となる。
図2、図9、および図11に表す、各実施形態のA−A’線上における各半導体領域の不純物濃度の相対的な高低および各半導体領域の厚みは、例えば、走査型静電容量顕微鏡(Scanning Capacitance Microscopy)を用いて確認することが可能である。なお、各半導体領域におけるキャリア濃度は、各半導体領域において活性化している不純物濃度と等しいものとみなすことができる。従って、各半導体領域の間のキャリア濃度の相対的な高低についても、SCMを用いて確認することができる。
また、各半導体領域における不純物濃度については、例えば、SIMS(二次イオン質量分析法)により測定することが可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
100、200、300…半導体装置、 1…n形半導体領域、 2…n形半導体領域、 3…n−−形ピラー領域、 4…p−−形ピラー領域、 5…p形ベース領域、 6…n形ソース領域、 7…n形ドレイン領域、 40…ゲート電極、 42…ゲート絶縁層、 44…ドレイン電極、 46…ソース電極、 S…半導体層

Claims (8)

  1. 第1導電形の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域上に設けられ、前記第1半導体領域の第1導電形のキャリア濃度よりも低い第1導電形のキャリア濃度を有する第1導電形の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域上に設けられ、前記第2半導体領域の第1導電形のキャリア濃度よりも低い第1導電形のキャリア濃度を有し、前記第1半導体領域の第1導電形のキャリア濃度の1/20倍以上1/2倍以下の第1導電形のキャリア濃度を有する第1導電形の複数の第3半導体領域と、
    前記複数の第3半導体領域の間に設けられた第2導電形の複数の第4半導体領域と、
    前記第4半導体領域上に設けられた第2導電形の第5半導体領域と、
    前記第5半導体領域上に設けられた第1導電形の第6半導体領域と、
    ゲート電極と、
    前記第5半導体領域と前記ゲート電極との間に設けられた絶縁層と、
    を備えた半導体装置。
  2. 前記第3半導体領域の、前記第1半導体領域から前記第2半導体領域に向かう第1方向における厚さは、前記第1方向における前記第1半導体領域の厚さと前記第2半導体領域の厚さとの和の5倍以下である請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2半導体領域の前記第1方向の厚さは、前記第1半導体領域の前記第1方向の厚さよりも厚い請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2半導体領域は、
    前記1半導体領域と前記複数の第3半導体領域との間、および前記第1半導体領域と前記複数の第4半導体領域との間に設けられた第1部分と、
    前記第1半導体領域と前記第1部分との間に設けられ、前記第1部分の第1導電形のキャリア濃度よりも高いキャリア濃度を有する第2部分と、
    を有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記第1部分の前記第1方向における厚みは、前記第2半導体領域の前記第1方向における厚みよりも厚い請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記第2半導体領域における第1導電形のキャリア濃度は、前記第1方向において階段状に減少している請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記第2半導体領域における第1導電形のキャリア濃度は、前記第1方向において連続的に減少している請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記第1半導体領域の第1導電形のキャリア濃度よりも高い第1導電形のキャリア濃度を有する第1導電形の第7半導体領域をさらに備え、
    前記第1半導体領域は、前記第2半導体領域と前記第7半導体領域との間に設けられた請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導体装置。
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