JP2017138941A - 情報処理装置、プログラム、課金方法 - Google Patents

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達也 永瀬
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Abstract

【課題】残高が少なくなっても料金を徴収して会議などの通信を継続できる情報処理装置を提供すること。【解決手段】伝送端末10aaが複数の伝送端末10とコンテンツデータの伝送を行なう場合、少なくとも前記伝送端末の口座から伝送に関する使用料金を引き落とす情報処理装置50であって、前記使用料金を算出する料金算出手段58と、前記料金算出手段が算出した前記使用料金を前記伝送端末の前記口座から引き落とすことができるか否かを判定する残高判定手段62と、前記使用料金を引き落とすことができないと前記残高判定手段が判定した場合、前記使用料金を引き落とすことができない前記伝送端末に関係する複数の他の伝送端末の内1つの伝送端末の口座の残高を用いて、前記伝送端末の前記使用料金を徴収する課金手段59と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、プログラム及び課金方法に関する。
インターネット等の通信ネットワークを介して複数の拠点に設置された端末装置同士が通信して、遠隔地に存在する参加者同士が会議を行う伝送システムが知られている。この伝送システムの使用例として伝送システムが会議に使用される場合を説明する。参加者の一方がいる会議室などに設置された端末装置が参加者等を撮像し、また、参加者が発言した音声を収集する。端末装置は、参加者等の画像データや発言内容の音声データを他方の参加者がいる拠点に設置された端末装置に送信する。画像データや音声データを受信した端末装置はディスプレイに画像を表示し、スピーカから音声を出力する。これにより、実際の会議に近い状態で遠隔地の複数の拠点間で参加者が会議を行うことができる。
このような伝送システムに対する課金方法として、毎月、一定料金が課金される方式やタイムチャージにより使用した分だけが課金される方式の他、プリペイド方式がある。ユーザは予め自分の口座に対して任意の金額をチャージ(入金)しておく。伝送システムは各ユーザの伝送システムの使用時間等に応じて、口座から使用料金を引き落とす。プリペイド方式では、残高がゼロなどの閾値未満になった場合、ユーザは伝送システムを利用することができなくなり、会議中であれば会議から退出させられる(他の拠点と通信できなくなる)。
急に会議に参加できなくなることは業務に支障が出るなどの不都合があるため、会議を継続するための技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、残高が少なくなると音声や画像の品質を低下させることでユーザに課金の必要性を認識させ、課金残高がゼロになっても会話の継続が可能なシステムが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載されている会議システムでは、残高がゼロでも会議の継続は可能なので、会議システムの提供者側としては会議を無料で継続されてしまい、収益が得られにくいという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、残高が少なくなっても料金を徴収して会議などの通信を継続できる情報処理装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、伝送端末が1つ以上の他の伝送端末とコンテンツデータの伝送を行なう場合、少なくとも前記伝送端末の口座から伝送に関する使用料金を引き落とす情報処理装置であって、前記使用料金を算出する料金算出手段と、前記料金算出手段が算出した前記使用料金を前記伝送端末の前記口座から引き落とすことができるか否かを判定する残高判定手段と、前記使用料金を引き落とすことができないと前記残高判定手段が判定した場合、前記使用料金を引き落とすことができない前記伝送端末に関係する複数の他の伝送端末の内1つの伝送端末の口座の残高を用いて、前記伝送端末の前記使用料金を徴収する課金手段と、を有する。
残高が少なくなっても料金を徴収して会議などの通信を継続できる情報処理装置を提供することができる。
本実施例の会議システムの概略的な動作を説明する図の一例である。 本実施例に係る伝送システムの一例の概略図である。 伝送端末のハードウェア構成図の一例である。 伝送管理システムのハードウェア構成図の一例である。 伝送システムに含まれる伝送管理システム及び伝送端末の機能ブロック図の一例である。 複数の伝送端末の間で通信を開始する準備段階の処理を示したシーケンス図の一例である。 複数の伝送端末の間でセッションを確立する処理の一例のシーケンス図である。 会議開始前に伝送端末のユーザが臨時請求先の承認依頼を行なうフローチャート図の一例である。 伝送端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。 課金する請求先を一時的に変更して会議を継続するフローチャート図の一例である。 会議中に伝送端末が請求先となることの承認依頼を受信した場合に臨時請求先承認部がディスプレイに表示する承認依頼画面の一例である。 伝送システムに含まれる伝送管理システム及び伝送端末の機能ブロック図の一例である。 伝送端末10abの残高を伝送端末10aaの残高に移転して伝送端末10aaが会議を継続するフローチャート図の一例である。 会議中に伝送端末が残高の移転に対する承認依頼を受信した場合にディスプレイに表示する承認依頼画面の一例である。 伝送システムに含まれる伝送管理システム及び伝送端末の機能ブロック図の一例である(実施例3)。 伝送端末が複数の臨時請求先候補に対し、1つの通信IDごとに順番に承認依頼を送信し、課金する請求先を一時的に変更して会議を継続するフローチャート図の一例である。 伝送システムに含まれる伝送管理システム及び伝送端末の機能ブロック図の一例である(実施例4)。 伝送端末が複数の臨時請求先候補の伝送端末に対し、いっせいに承認依頼を送信し、課金する請求先を一時的に変更して会議を継続するフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本実施例の会議システムの概略的な動作を説明する図の一例である。異なる拠点にそれぞれ設置された伝送端末10aa(後述する通信IDは01aa)と伝送端末10ab(通信IDは01ab)が通信し、参加者によるテレビ会議が行われている。参加者は予め伝送端末10に関連付けられている口座にポイントをチャージ(入金)している。課金を行う伝送管理システム50は口座から使用料金を引き落としたり残高が十分かどうかなどを管理している。伝送管理システム50は単位時間ごとに例えば50ポイントを引き落とすものとして説明する。
(1)伝送端末10aaの残高が150ポイント、伝送端末10abの残高が2050ポイントの状態で単位時間が経過すると、伝送管理システム50は伝送端末10aaと10abからそれぞれ50ポイントを引き落とす。
(2)さらに単位時間が経過したが、伝送端末10aaの残高が100ポイントであるため予め定めた閾値(例えば110)未満になっている。これにより伝送管理システム50は伝送端末10aaの口座から使用料金を引き落とせないと判定する。
(3)このため伝送管理システム50は、伝送端末10aaのテレビ会議の相手である伝送端末10abのユーザに、伝送端末10abの口座から引き落としてよいかどうかの承認を求める。
(4)伝送端末10abのユーザが承認すると、伝送管理システム50は伝送端末10abの口座から伝送端末10aaの使用料金を引き落とす。したがって、伝送端末10abの口座の残高から2台の伝送端末10aa、10abの使用料金の合計である100ポイントが引き落とされる。
このように、本実施例の伝送システムでは、残高が閾値を下回った場合、テレビ会議の相手のユーザの口座から使用料金を引き落とす。したがって、伝送システムの提供者側は使用料金を確実に徴収することができる。また、口座の残高が少なくなっても音声や画像の品質が落とされないため、テレビ会議の参加者は高画質の画像かつすぐれた音質でテレビ会議を行うことができる。
<用語について>
伝送端末10を使用する者をユーザという。ユーザが伝送端末10でテレビ会議に参加する場合、ユーザは参加者と呼ばれる。本実施例ではユーザと参加者を厳密には区別しない。
伝送端末10の使用料金は伝送システム1の提供者側により課金又は徴収される。具体的には、口座から引き落とされたり決済されたりする。本実施例では、徴収、課金、引き落とし又は決済を厳密には区別しない。
本実施例においてIDとは、複数の対象からある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらの組み合わせをいう。IDを識別情報や識別子と称してもよい。
口座から使用料金を引き落とすことができないとは、口座の残高を使用料金に使用できないことをいう。何らかの理由で口座の残高を使用料金に使用できない場合を含む。具体的には、上記のように口座の残高が足りない場合、口座が凍結されているなどにより引き落としができない場合、課金に関するサーバがメンテナンス中である場合などである。
<システム構成例>
図2は、本実施例に係る伝送システム1の一例の概略図である。伝送システム1は、伝送管理システム50を介して複数の伝送端末間で情報や感情等を相互に伝達するためのコミュニケーションシステムである。伝送システム1の具体的なシステム例として、テレビ会議システム、テレビ電話システム、音声会議システム、音声電話システム、PC(Personal Computer)画面共有システム、テキストチャットシステム等が例として挙げられる。また、伝送システム1には、伝送管理システム50を介して一方の伝送端末から他方の伝送端末に一方向でコンテンツデータを伝送するデータ提供システムが含まれる。
本実施例では、コミュニケーションシステムの一例としてのテレビ会議を行うことができるシステムを想定して説明する。
図2に示されている伝送システム1は、複数の伝送端末(10aa,10ab,・・・)、複数の携帯端末(20aa,20ab,・・・)、各伝送端末(10aa,10ab,・・・)用のディスプレイ(120aa,120ab,・・・)、複数の中継装置(30a,30b,・・・)、伝送管理システム50、及び、プログラム提供システム90によって構築されている。
複数の伝送端末10は、コンテンツデータの一例としての画像データ及び音声データの送受信を行う。すなわち、複数の伝送端末10は、テレビ会議サービスを利用することができるテレビ会議端末(テレビ会議に専用の端末)である。
他方、複数の携帯端末20は、コンテンツデータの一例としての画像データ及び音声データの送受信を行う。携帯端末20はテキストデータを送受信可能であってもよい。すなわち、複数の携帯端末20は、テレビ会議だけでなく、テキストチャットを利用できてもよい。本実施例では、携帯端末20は、特に断らない限り、タブレット型端末、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC、ゲーム機器、汎用PC端末、カーナビゲーション端末、電子ホワイトボード、プロジェクタ、監視カメラ、通信機能を備えた産業用機器などであってもよい。また、産業用機器には、MFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)等のオフィス機器、内視鏡等の医療用機器、耕耘機等の農業用機器などが含まれる。ウェアラブルPCには腕時計やヘッドマウントディスプレイ等が含まれる。なお、携帯端末20は、例えば携帯電話通信網やWiFi(Wireless Fidelity)などを介して通信ネットワーク2に無線で接続されている。
後述するハードウェア構成から明らかなように伝送端末10及び携帯端末20は情報処理装置としての機能を有している。
なお、以下では、複数の伝送端末(10aa,10ab,・・・)のうちの任意の伝送端末は「伝送端末10」と表され、複数の携帯端末(20aa,20ab,・・・)のうちの任意の携帯端末は「携帯端末20」と表されている。ディスプレイ120、中継装置30、ルータ70についても同様とする。
また、一方の伝送端末10又は携帯端末20から他方の伝送端末10又は携帯端末20へテレビ会議の開始を要求する伝送端末は「要求元端末」と表され、要求先である宛先としての端末は「宛先端末」と表されている。
伝送端末10及び携帯端末20は、伝送システム1の呼制御を管理する伝送管理システム50により管理される。伝送システム1において、要求元端末と宛先端末との間では、伝送管理システム50を介して、各種の管理情報を送受信するための管理情報用セッションが確立される。また、要求元端末と宛先端末との間では、中継装置30を介して、コンテンツデータを送受信するためのセッションが確立される。なお、コンテンツデータのセッションでは、必ず中継装置30を介する必要はなく、伝送管理システム50を介して通信してもよいし、要求元端末と宛先端末とが直接、通信してもよい。
中継装置30は、上記のように、複数の伝送端末10と携帯端末20との間で、コンテンツデータの中継を行う。
伝送管理システム50は、伝送端末10又は携帯端末20の間で呼制御を行う。その他、伝送端末10及び携帯端末20のログイン認証、通話状況の管理、宛先リストの管理、及び、中継装置30に対しコンテンツデータの送信先を通知したり、通話状況を管理させたりする等を行う。
伝送管理システム50は情報処理装置であるが、又は、監視カメラ、通信機能を備えた産業用機器、ウェアラブルPC等であってもよい。また、産業用機器には、MFP等のオフィス機器、内視鏡等の医療用機器、耕耘機等の農業用機器などが含まれる。ウェアラブルPCには腕時計やヘッドマウントディスプレイ等が含まれる。
プログラム提供システム90は、後述のHD(Hard Disk)204に、伝送端末10や携帯端末20に各種機能を実現させるための端末用プログラムを記憶しており、伝送端末10や携帯端末20に端末用プログラムを送信することができる。プログラム提供システム90は後述するHD304に、伝送管理システム50に各種機能を実現させるための管理装置用プログラムをも記憶しており、伝送管理システム50に管理装置用プログラムを送信することができる。
伝送端末(10aa,10ab,10ac,・・・)、中継装置30a、及びルータ70aは、LAN2aによって通信可能に接続されている。伝送端末(10ad,10bb,10bc,・・・)、携帯端末(20aa、20ab、…)、中継装置30b、及びルータ70bは、LAN2bによって通信可能に接続されている。また、LAN2a及びLAN2bは、ルータ70abが含まれた専用線2abによって通信可能に接続されており、所定の地域A内で構築されている。例えば、地域Aは日本であり、LAN2aは東京の事業所内で構築されており、LAN2bは大阪の事業所内で構築されている。また、携帯端末(20aa,20ab,・・・)は、地域Aで利用されている。
一方、伝送端末(10ca,10cb,10cc,・・・)、中継装置30c、及びルータ70cは、LAN2cによって通信可能に接続されている。伝送端末(10da,10db,10dc,・・・)、携帯端末(20ac、20ad、…)、中継装置30d、及びルータ70dは、LAN2dによって通信可能に接続されている。また、LAN2c及びLAN2dは、ルータ70cdが含まれた専用線2cdによって通信可能に接続されており、所定の地域B内で構築されている。例えば、地域Bはアメリカ合衆国であり、LAN2cはニューヨークの事業所内で構築されており、LAN2dはワシントンD.C.の事業所内で構築されている。また、携帯端末(20ac,20ad,・・・)は、地域Bで利用されている。
また、伝送管理システム50及びプログラム提供システム90は、インターネット2iを介して、伝送端末10、携帯端末20及び中継装置30と通信可能に接続されている。伝送管理システム50又はプログラム提供システム90は、地域A又は地域Bに設置されていてもよいし、これら以外の地域に設置されていてもよい。
また、図2において、各伝送端末10、各携帯端末20、各中継装置30、伝送管理システム50、各ルータ70、及び、プログラム提供システム90の下に示されている4組の数字は、一般的なIPv4におけるIPアドレスを簡易的に示している。
<ハードウェア構成>
<<伝送端末>>
次に、図3を用いて、伝送端末10のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例に係る伝送端末のハードウェア構成図の一例である。図3に示されているように、本実施例の伝送端末10は、伝送端末10全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)101を有する。また、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)102、及び、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)103を有する。また、端末用プログラム、画像データ、及び音声データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリ104を有する。また、CPU101の制御にしたがってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するSSD(Solid State Drive)105を有する。また、フラッシュメモリ等の記録メディア106に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ107、及び、伝送端末10の宛先を選択する場合などに操作される操作ボタン108を有する。また、伝送端末10の電源のON/OFFを切り換えるための電源スイッチ109、及び、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F(Interface)111を備えている。
また、伝送端末10は、CPU101の制御にしたがって被写体を撮像して画像データを得る内蔵型のカメラ112、このカメラ112の駆動を制御する撮像素子I/F113、及び、音声を入力する内蔵型のマイク114を有する。また、音声を出力する内蔵型のスピーカ115、及び、CPU101の制御にしたがってマイク114及びスピーカ115との間で音声信号の入出力を処理する音声入出力I/F116を有する。また、CPU101の制御にしたがって外付けのディスプレイ120に画像データを伝送するディスプレイI/F117、及び、各種の外部機器を接続するための外部機器接続I/F118を有する。また、認証受付I/F119、及び、上記各構成要素を図3に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン110を備えている。
ディスプレイ120は、被写体の画像や操作用アイコン等を表示する液晶や有機ELによって構成された表示装置である。また、ディスプレイ120は、ケーブル120cによってディスプレイI/F117に接続される。伝送端末10のディスプレイ120は、ケーブル120cによってディスプレイI/F117に接続されているが、これに限られず、ディスプレイ120は、伝送端末10に内蔵されていてもよい。
外部機器接続I/F118には、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイク、及び外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ接続可能である。
認証受付I/F119は、ユーザから認証情報の入力を受け付けるインタフェースであり、具体的には、ICカードリーダや(例えばNFC(Near field communication))、SDカードやSIMカード等の読み取り器が該当する。
さらに、端末用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア106等の、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、端末用プログラムは、フラッシュメモリ104ではなくROM102に記憶させるようにしてもよい。
携帯端末20のハードウェア構成については伝送端末10のハードウェア構成と重複しているものとする。また、その相違があるとしても伝送システム1を構築する上で支障がないものとする。
≪伝送管理システム、中継装置、プログラム提供システム≫
次に、図4を用いて、伝送管理システム50のハードウェア構成について説明する。図4は、本実施例に係る伝送管理システム50のハードウェア構成図の一例である。
なお、図示する伝送管理システム50等のハードウェア構成は、1つの筐体に収納されていたりひとまとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、伝送管理システム50等が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。また、クラウドコンピューティングに対応するため、本実施例の伝送管理システム50等の物理的な構成は固定的でなくてもよく、負荷に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成されてよい。
伝送管理システム50は、伝送管理システム50全体の動作を制御するCPU301、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM302、及び、CPU301のワークエリアとして使用されるRAM303を有する。また、管理装置用プログラム等の各種データを記憶するHD304、及び、CPU301の制御にしたがってHD304に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)305を有する。また、フラッシュメモリ等の記録メディア306に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ307、及び、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示するディスプレイ308を有する。また、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F309、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード311、及び、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス312を有する。また、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)313に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ314を有する。さらに、上記各構成要素を図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン310を備えている。
なお、管理装置用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア306やCD−ROM313等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、管理装置用プログラムは、HD304ではなくROM302に記憶されるようにしてもよい。
また、中継装置30及びプログラム提供システム90は、上記の伝送管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。
<伝送システムの機能構成>
次に、図5を用いて本実施例の伝送システム1の機能構成について説明する。図5は、本実施例の伝送システム1に含まれる伝送管理システム50及び伝送端末10の機能ブロック図の一例である。図5では、伝送端末10及び伝送管理システム50が通信ネットワーク2を介してデータ通信することができるように接続されている。図2に示されている中継装置30とプログラム提供システム90は、テレビ会議の通信において直接関係ないため、図5では省略されている。
<<伝送端末の各機能構成>>
伝送端末10は、送受信部11、操作入力受付部12、ログイン要求部13、撮像部14、表示制御部15、音声入力部16、音声出力部17、宛先リスト作成部18、臨時請求先承認依頼部19、臨時請求先承認部21、及び、記憶・読出処理部29を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ104からRAM103上に展開された端末用プログラム1010に従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される機能、又は提供される手段である。
また、伝送端末10は、図3に示されているRAM103、ROM102及びフラッシュメモリ104によって構築される記憶部1000を有している。記憶部1000には、端末用プログラム1010が記憶されている。
(伝送端末の各機能構成)
次に、伝送端末10の各機能構成について詳細に説明する。伝送端末10の送受信部11は、図3に示されているCPU101からの命令、及び図3に示されているネットワークI/F111によって実現され、通信ネットワーク2を介して中継装置30及び伝送管理システム50と各種データの送受信を行う。送受信部11は、所望の宛先端末と通信を開始する前から、伝送管理システム50と宛先候補としての各端末の状態を示す各状態情報の受信を開始する。なお、この状態情報は、各伝送端末10の稼動状態(オンラインかオフラインかの状態)だけでなく、オンラインであってもさらに通話中であるか、離籍中であるか等の詳細な状態を示す。送受信部11は受信手段の一例である。
操作入力受付部12は、図3に示されているCPU101からの命令、操作ボタン108及び電源スイッチ109等によって実現され、ユーザによる各種入力を受け付ける。例えば、ユーザが、図3に示されている電源スイッチ109をONにすると、図3に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付けて、電源をONにする。
ログイン要求部13は、図3に示されているCPU101からの命令等によって実現され、電源ONの受け付けを契機として、送受信部11から通信ネットワーク2を介して伝送管理システム50に、ログインを要求する旨を示すログイン要求情報、及び要求元端末の現時点のIPアドレスを自動的に送信する。また、ユーザが電源スイッチ109をONの状態からOFFにすると、送受信部11が伝送管理システム50へ電源をOFFする旨の状態情報を送信した後に、操作入力受付部12が電源を完全にOFFにする。これにより、伝送管理システム50側では、伝送端末10が電源ONから電源OFFになったことを把握することができる。
撮像部14は、図3に示されているCPU101からの命令、カメラ112及び撮像素子I/F113等によって実現され、被写体を撮像して、この撮像して得た画像データを出力する。
表示制御部15は、図3に示されているCPU101からの命令、及びディスプレイI/F117等によって実現され、他の拠点から送信された画像データを画像として表示するための画像処理を行ってディスプレイ120に画面として表示する。
音声入力部16は、図3に示されているCPU101からの命令、及び音声入出力I/F116等によって実現され、マイク114によってユーザの音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音声データを入力する。
音声出力部17は、図3に示されているCPU101からの命令、及び音声入出力I/F116等によって実現され、音声データに係る音声信号をスピーカに出力し、スピーカ115から音声を出力させる。
宛先リスト作成部18は、図3に示されているCPU101からの命令等により実現され、伝送管理システム50から受信した、各宛先候補としての伝送端末10の状態情報に基づいて、宛先候補の伝送端末10の状態がアイコンで示された宛先リストの作成及び更新を行う。
臨時請求先承認依頼部19は、図3に示されているCPU101からの命令等により実現され、臨時請求先となる伝送端末10の選択を受け付け、臨時請求先となることの承認依頼を、ユーザが選択した伝送端末10に送信する。
臨時請求先承認部21は、図3に示されているCPU101からの命令等により実現され、伝送端末10が臨時請求先の承認依頼を取得した場合に、後述するメッセージ等をディスプレイ120に表示し、ユーザから承認依頼を了承するか否かを受け付ける。
記憶・読出処理部29は、図3に示されているCPU101からの命令、及びSSD105によって実行され、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。なお、記憶部1000には、図示されるものの他、宛先端末との通話を行う際に受信される画像データ及び音声データが受信される度に上書き記憶される。
<<伝送管理システムの機能構成>>
伝送管理システム50は、送受信部51、端末認証部52、状態管理部53、端末抽出部54、端末状態取得部55、セッション管理部56、中継装置決定部57、料金計算部58、課金部59、臨時請求先設定部60、臨時請求先判定部61、残高判定部62、及び、記憶・読出処理部69を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD304からRAM303上に展開された管理装置用プログラム5010に従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能又は提供される手段である。
また、伝送管理システム50は、図4に示されているHDD305、RAM303、ROM302等により構築される記憶部5000を有している。以下、記憶部5000に記憶されている各種データベースについて説明する。
Figure 2017138941

記憶部5000には、中継装置管理テーブルを保持する中継装置管理DB(Data Base)5001が構築されている。この中継装置管理テーブルでは、各中継装置30の中継装置ID毎に、各中継装置30の稼動状態、稼動状態が伝送管理システム50で受信された受信日時、中継装置30のIPアドレス、及び中継装置30における最大データ伝送速度(Mbps)が関連付けられて管理される。
Figure 2017138941

また、記憶部5000には、端末認証管理テーブルを保持する端末認証管理DB5002が構築されている。この端末認証管理テーブルでは、伝送管理システム50によって管理される全ての伝送端末10の通信IDに対して、各パスワードが関連付けられて管理される。なお、ICカードや生体認証情報によりユーザが認証されてもよい。
Figure 2017138941

また、記憶部5000には、通信ID管理テーブルを保持する通信ID管理DB5003が構築されている。この通信ID管理テーブルでは、各伝送端末10の通信ID毎に、各伝送端末10を宛先とした場合の名称(宛先名)、伝送端末10のIPアドレス、各伝送端末10の稼動状態、料金情報、請求先、及び臨時請求先が関連付けられて管理される。通信ID、名称、料金情報及び請求先は、伝送端末10の管理者などが予め登録している。稼動状態は、例えば、オンラインとオフラインとがあり、伝送管理システム50による監視結果が登録される。料金情報は伝送端末10ごとの単位時間当たりの料金を示し詳細は料金情報管理DB5004に登録されている。請求先は伝送端末10の口座に関する情報であり詳細は料金請求先管理DB5008に登録されている。臨時請求先は、請求先が示す伝送端末10の口座の残高が足りなくなった場合に臨時の請求先となる口座である。
Figure 2017138941

また、記憶部5000には、料金情報管理テーブルを保持する料金情報管理DB5004が構築されている。この料金情報管理テーブルでは、料金情報IDに対応付けて料金請求時間と料金が対応付けられている。料金情報IDにより通信ID管理DB5003の料金情報と対応付けられる。料金請求時間は使用料金を算出する単位時間である。料金は単位時間当たりの課金額である。例えば、料金情報IDがfe_001と対応付けられている伝送端末10は、会議開始後、1分ごとに使用料金が算出され、1分あたり10円が引き落とされる。料金情報管理DB5004の情報は、伝送端末10の管理者やユーザが設定できる。
Figure 2017138941

また、記憶部5000には、セッション管理テーブルを保持するセッション管理DB5005が構築されている。セッション管理DB5005には、セッションを識別するためのセッションID毎に、通信ID、料金請求先ID、会議開始時刻及び料金引落し時間が対応付けて管理される。セッションIDと通信IDは、どの伝送端末10とどの伝送端末10がテレビ会議を行っているか示す。つまり、同じテレビ会議に参加している伝送端末10を示す。料金請求先IDは伝送端末10の使用料金がどの口座から引き落とされるかを示す。会議開始時刻は、伝送端末10がテレビ会議を開始した時刻である。テレビ会議を開始するとは、伝送端末10がログインに成功し、ユーザが指定した宛先端末とコンテンツデータの伝送を開始することをいう。料金引き落とし時刻は、最後に料金が引き落とされた時刻である。料金引き落とし時刻は単位時間の測定の起点として使用される。なお、セッション管理テーブルの情報は動的に更新される。
表5の例では、セッションIDがse1のテレビ会議では、通信IDが01aa、01abの伝送端末10がテレビ会議を行なっており、テレビ会議の開始時刻は2015/03/25 15:30:30、料金が引き落とされた最新の日時は2015/03/25 16:20:30である。
Figure 2017138941

また、記憶部5000には、宛先リスト管理テーブルを保持する宛先リスト管理DB5006が構築されている。この宛先リスト管理テーブルでは、テレビ会議における通話の開始を要求する要求元端末の通信IDに対して、宛先端末の候補として登録されている宛先端末の通信IDが全て関連付けられて管理される。
表6に示されている宛先リスト管理テーブルでは、通信IDが「01aa」である要求元端末から通信の開始を要求することができる宛先端末の候補は、通信IDが「01ab」、「01ac」、及び「01ad」の端末である。この宛先端末の候補は、任意の要求元端末から伝送管理システム50に対する追加又は削除の要請により、追加又は削除されることで更新される。
Figure 2017138941

また、記憶部5000には、閾値金額管理テーブルを保持する閾値金額管理DB5007が構築されている。閾値金額管理テーブルでは、閾値金額IDに閾値金額が対応付けられている。閾値金額は、チャージされている残高がこの金額未満になった場合に伝送管理システム50が料金請求先の変更判定を行なうための閾値である。閾値金額は、ユーザや伝送端末10の管理者が設定できる。表7において閾値金額がゼロでないのは、完全にゼロになる前に残高が少なくなっていることをユーザが把握できるようにするためである。ただし、閾値金額はゼロでもよいし、また、全ての伝送端末10に共通でもよい。
Figure 2017138941

また、記憶部5000には、料金請求先管理テーブルを保持する料金請求先管理DB5008が構築されている。料金請求先管理テーブルでは、請求先IDに残高と閾値金額が対応付けられている。請求先IDとは使用料金が引き落とされる口座(又は、アカウント、勘定など)の識別情報である。閾値金額には閾値金額管理DB5007の閾値金額IDが設定されている。
料金請求先管理テーブルによって、請求先IDが示す口座の残高はどのくらいか(伝送端末10に対応付けられている残高がどのくらいか)、閾値金額がいくらなのかが管理される。使用料金が引き落とされると残高が減少し、入金されると増加する。
なお、以上の説明で、DBやテーブルと称したのは説明の便宜のためであって、記憶部5000に記憶されている情報がDBやテーブルの形態で記憶されている必要はない。また、DBやテーブルと称されていなくてもよい。
(伝送管理システムの各機能構成)
次に、伝送管理システム50の各機能構成について詳細に説明する。送受信部51は、図4に示されているCPU301からの命令及びネットワークI/F309によって実行され、通信ネットワーク2を介して伝送端末10又は中継装置30と各種データの送受信を行う。
端末認証部52は、図4に示されているCPU301からの命令によって実現され、送受信部51を介して受信されたログイン要求情報に含まれている通信ID及びパスワードを検索キーとし伝送端末10を認証する。すなわち、端末認証管理DB5002を検索し、端末認証管理DB5002に同一の通信ID及びパスワードが管理されているかを判定することによって端末認証を行う。なお、認証方法はこれに限られず、クライアント証明書(公開鍵と秘密鍵を用いた認証方法)を用いてもよい。
状態管理部53は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、ログイン要求してきた要求元端末の稼動状態を管理すべく、通信ID管理DB5003にこの要求元端末の通信ID、要求元端末の稼動状態、及び要求元端末のIPアドレスを関連付けて記憶して管理する。ログインにより要求元端末の稼動状態はオンラインとなる。
また、状態管理部53は、ユーザが伝送端末10の電源スイッチ109をONの状態からOFFにすることで、伝送端末10から送られてきた、電源をOFFする旨の状態情報に基づいて、通信ID管理DB5003のオンラインを示す稼動状態をオフラインに変更する。
端末抽出部54は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、ログイン要求した要求元端末の通信IDをキーとして宛先リスト管理DB5006を検索し、要求元端末と通話することができる宛先端末の候補の通信IDを読み出す。また、端末抽出部54は、ログイン要求してきた要求元端末の通信IDをキーとして宛先リスト管理DB5006を検索し、要求元端末の通信IDを宛先端末の候補として登録している他の要求元端末の通信IDも抽出する。
端末状態取得部55は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、端末抽出部54によって抽出された宛先端末の候補の通信IDを検索キーとして、通信ID管理DB5003を検索し、端末抽出部54によって抽出された通信ID毎に稼動状態を読み出す。これにより、端末状態取得部55は、ログイン要求してきた要求元端末と通話することができる宛先端末の候補の稼動状態を取得することができる。
セッション管理部56は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、セッション管理DB5005に、セッションID、要求元端末の通信ID、宛先端末の通信ID、料金請求先ID、会議開始時刻、及び、料金引落し時刻を関連付けて記憶して管理する。
中継装置決定部57は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、テレビ会議が行われるセッションごとに適切な1台以上の中継装置を決定する。中継装置管理DB5001のIPアドレスに基づいて伝送端末に10に近い中継装置を決定したり、最大データ伝送速度が最も高い中継装置を決定したりする。
料金計算部58は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、料金情報管理DB5004を参照して、伝送端末10が伝送システム1を使用した使用料金を算出する。
課金部59は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、料金計算部58が算出した使用料金を料金請求先管理DB5008の残高から引き落とす。
残高判定部62は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、使用料金の引き落としにより残高が閾値金額未満(閾値未満)になるかどうかを判定する。
臨時請求先判定部61は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、残高が足りないと判定された場合、通信ID管理DB5003に残高が足りないと判定された伝送端末10の臨時請求先が設定されているか否かを判定する。
臨時請求先設定部60は、図4に示されているCPU301からの命令等によって実現され、承認依頼を受けた伝送端末10が臨時請求先となることを了承した場合、通信ID管理DB5003の臨時請求先に承認した伝送端末10の請求先(ac_001等で示される口座)を設定する。
記憶・読出処理部69は、図4に示されているCPU301からの命令及びHDD305によって実行され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<通信の開始からセッションの確立まで>
図6は、複数の伝送端末10の間で通信を開始する準備段階の処理を示したシーケンス図の一例である。図6では伝送端末10aaが伝送端末10ab,10adと通信を開始する準備の処理を説明する。
まず、ユーザが電源スイッチ109をONにすると伝送端末10aaの操作入力受付部12が電源ONを受け付けて、電源をONにする(ステップS21)。
そして、伝送端末10aaのログイン要求部13は電源ONの受信を契機とし、送受信部11から通信ネットワーク2を介して伝送管理システム50に、ログイン要求を示すログイン要求情報を自動的に送信する(ステップS22)。ログイン要求は電源ON時だけでなくユーザ操作によって任意のタイミングで送信されることができる。このログイン要求情報には、要求元である伝送端末10aaを識別するための要求元端末の通信ID、及びパスワードが含まれている。なお、伝送端末10aaから伝送管理システム50へログイン要求情報が送信される際、受信側である伝送管理システム50は伝送端末10aaの「IPアドレス」を把握することができる。
次に、伝送管理システム50の端末認証部52は、送受信部51を介して受信したログイン要求情報に含まれている通信ID及びパスワードと同一の通信ID及びパスワードが管理されているかを判定することによって端末認証を行う(ステップS23)。本実施例では、認証が成立したものとして説明する。
端末認証部52によって、伝送端末10の認証が成立した場合、状態管理部53は通信ID管理テーブルに、伝送端末10aaの通信ID、伝送端末10aaの「IPアドレス」、「稼動状態(オンライン)」を関連付けて記憶する(ステップS24)。なお、通信IDは予め設定されていてもよい。
伝送管理システム50の送受信部51は、端末認証部52によって得られた認証結果が示された認証結果情報を、通信ネットワーク2を介してログイン要求してきた伝送端末10aaに送信する(ステップS25)。
伝送管理システム50の端末抽出部54は、ログイン要求した伝送端末10aaの通信IDである"01aa"を検索キーとして宛先リスト管理テーブルを検索し、伝送端末10aaと通信することができる伝送端末の候補の通信IDを読み出すことによって抽出する(ステップS26)。ここでは、伝送端末10aaの通信IDである"01aa"に対応する宛先端末(10ab,10ac、10ad)のそれぞれの通信IDである"01ab"、"01ac"、"01ad"が抽出されることになる。
次に、端末状態取得部55は、端末抽出部54によって抽出された伝送端末10ab、10ac、10adの通信ID("01ab"、"01ac"、"01ad")を検索キーとして通信ID管理テーブルを検索し、通信ID毎に「稼動状態」を読み出す(S27)。ここでは説明のため、伝送端末10ab、10adが"オンライン"、伝送端末10acが"オフライン"であるとする。
次に、送受信部51は、端末抽出部54が抽出した通信ID("01ab"、"01ac"、"01ad")と「稼動状態」とが含まれた宛先状態情報を、通信ネットワーク2を介して伝送端末10aaに送信する(ステップS28)。これにより、伝送端末10aaは、伝送端末10aaと通信することができる伝送端末(10ab,10ac、10ad)の現時点のそれぞれの「稼動状態」を把握することができる。
さらに、伝送管理システム50の端末抽出部54は、ログイン要求してきた伝送端末10aaの通信IDである"01aa"を検索キーとして宛先リスト管理テーブルを検索し、通信IDである"01aa"を宛先端末の候補として登録している伝送端末10の通信IDを抽出する(ステップS29)。ここでは説明のため、抽出される他の伝送端末10の通信IDは"01ab""01ac""01ad"であるとする。
次に、伝送管理システム50の端末状態取得部55は、ログイン要求して来た伝送端末10aaの通信IDである"01aa"を検索キーとして、通信ID管理テーブルを検索し伝送端末10aaの「稼動状態」を取得する(ステップS30)。
そして、送受信部51は、上記ステップS29で抽出された通信ID("01ab"、"01ac""01ad")に係る伝送端末10のうち、通信ID管理DB5003で「稼動状態」が"オンライン"となっている伝送端末10に、上記ステップS30で取得された伝送端末10aaの通信IDである"01aa"と「稼動状態」として"オンライン"が含まれる宛先状態情報を送信する(ステップS31、S32)。したがって、伝送端末10ab、10adに宛先状態情報が送信される。
次に、伝送端末10aaの宛先リスト作成部18は、ステップS28で宛先状態情報を受け取ると、宛先リスト画面を作成し、表示装置203に表示させる(ステップS33)。この場合の宛先リスト画面には、伝送端末10ab、10adの名称と「稼動状態」として"オンライン"が表示され、伝送端末10acの名称と「稼動状態」として"オフライン"が表示される。
一方、他の伝送端末10ab、10adでも、図6と同様の処理を行うことで、各伝送端末10ab、10adが宛先候補の伝送端末10のディスプレイ120に宛先リスト画面が表示される。
図7は、本実施例に係る複数の伝送端末10の間でセッションを確立する処理の一例のシーケンス図である。
ユーザが伝送端末10aaの操作ボタン108から宛先リスト画面に表示された通信IDとして例えば"01ab"の宛先端末を選択すると、操作入力受付部12は、接続を開始する要求を受け付ける(ステップS41)。
伝送端末10aaの送受信部11は、伝送端末10aaの通信IDである"01aa"と、「宛先端末の通信ID」である"01ab"とが含まれ、接続を開始したい旨を示す開始要求情報を伝送管理システム50に送信する(ステップS42)。これにより、伝送管理システム50は要求元端末(伝送端末10aa)の「IPアドレス」を把握する。
次に、伝送管理システム50のセッション管理部56は「セッションID」を生成する(ステップS43)。「セッションID」としては重複しないIDが生成される。
そして、この生成した「セッションID」と、要求元端末(伝送端末10aa)の通信IDである"01aa"と、宛先端末(伝送端末10ab)の通信IDである"01ab"とをセッション管理DB5005に関連付けて記憶して管理する(ステップS44)。また、セッション管理部56は通信IDである"01aa"をキーにして通信ID管理DB5003を検索し、請求先を読み出す。そして、読み出した請求先を生成したセッションIDに対応付けてセッション管理DB5005の料金請求先IDに設定する。
さらに、伝送管理システム50の中継装置決定部57は、要求元端末と宛先端末とが通信するのに適切な中継装置30を決定する(ステップS45)。中継装置30を決定するための方法は、例えば受信と送信の帯域が最も広い通信ネットワーク2上にある中継装置30を選択する等の方法が考えられる。
なお、中継装置30を選択せずに、要求元端末及び宛先端末間で直接セッションを確立してもよいし、伝送管理システム50を介したセッションを確立してもよい。
そして、伝送管理システム50の送受信部51は、ステップS43で生成した「セッションID」と、ステップS45で決定した中継装置30の「IPアドレス」とを要求元端末(伝送端末10aa)及び宛先端末(伝送端末10ab)に送信する(ステップS46,47)。
伝送端末10abの表示制御部15は要求元端末(伝送端末10aa)の通信IDや名称をディスプレイ120に表示するなどして、操作入力受付部12がユーザによるテレビ会議の許可を受け付ける。そして、伝送端末10abの送受信部11は開始許可を伝送管理システム50に送信する(ステップS47−1)。
次に、伝送管理システム50の状態管理部53は、中継開始要求情報として、要求元端末(伝送端末10aa)の「IPアドレス」と通信ID、宛先端末(伝送端末10ab)の「IPアドレス」と通信ID、及び、セッションIDを中継装置30に送信する(ステップS48)。
中継装置30はセッションID、通信ID及びIPアドレスを対応づけて管理する。伝送端末10がコンテンツデータを中継装置30に送信すると、中継装置30はIPアドレス等に基づき伝送端末10を識別しコンテンツデータを、同じセッションIDに対応付けられている伝送端末10に送信する。あるいは、中継装置30がセッションIDに対応付けられている伝送端末10にデータIDを通知してもよい。この場合、伝送端末10はコンテンツデータにデータIDを付与して中継装置30に送信するので、中継装置30は同じデータIDの伝送端末10にコンテンツデータを送信する。
中継装置30は伝送管理システム50から中継開始要求情報を受信すると、伝送端末10aaと10abが送信する通信IDを元にこれらがコンテンツデータの送信先であることを検出する。これにより、要求元端末(伝送端末10aa)と宛先端末(伝送端末10ac)との間でセッションが確立される(ステップS49)。セッションが確立することで、伝送端末10aaは中継装置30を介してコンテンツデータを伝送端末10abに送信し、伝送端末10abは中継装置30を介してコンテンツデータを伝送端末10aaに送信する。セッションが確立することで、伝送管理システム50のセッション管理部56はセッション管理DB5005のセッションIDに対応付けて会議開始時刻を登録する。
次に、伝送端末10aaのユーザが招待通知を伝送管理システム50に送信する(ステップS50)。招待通知とは、すでにセッションが確立されているテレビ会議に別の伝送端末10を参加させるための通知である。招待通知には招待通知を送信した伝送端末10aaの通信IDである"01aa"、招待される伝送端末10の通信IDが含まれる。招待される伝送端末10は宛先リスト管理DB5006において"01aa"の通信IDに対応付けられている宛先通信IDの伝送端末10のうち稼動状態がオンラインの伝送端末10である。したがって、伝送端末10adの通信ID"01ad"が送信される。
伝送管理システム50の送受信部51が招待通知を受信すると、伝送管理システム50の端末状態取得部55は通信ID管理DB5003から招待される伝送端末10adの「IPアドレス」を取得する。これにより、伝送管理システム50の送受信部51は伝送端末10adに招待通知を送信する(ステップS51)。
伝送端末10adの表示制御部15は要求元端末(伝送端末10aa)の通信IDや名称をディスプレイ120に表示するなどして、操作入力受付部12がユーザによるテレビ会議への招待に対する応答を受け付ける。ここではユーザは招待を受諾したものとする。そして、伝送端末10adの送受信部11は招待受諾を伝送管理システム50に送信する(ステップS52)。
伝送管理システム50の送受信部51は招待通知を送信した伝送端末10aaに招待受諾を送信する(ステップS53)。
この後、伝送管理システム50の送受信部51は招待された伝送端末10adに関し、ステップS47、S48の処理を行うことで、伝送端末10aaと10abのセッションに伝送端末10adが参加することができる。伝送管理システム50のセッション管理部56は伝送端末10adに伝送端末10aa、10abと同じセッションIDに対応付けてセッション管理DB5005に通信IDを登録する。招待受諾によりセッションが確立するので、セッション管理部56は料金請求先IDと会議開始時刻をセッション管理DB5005に登録する。中継装置30は同じセッションIDの伝送端末10aa、10ab、10adの間でコンテンツデータを送信(転送)する。
以降は、要求元端末(伝送端末10aa)、宛先端末(伝送端末10ab)、及び、招待された伝送端末10adとの間で、中継装置30を介してコンテンツデータが送受信される。
<会議開始前の承認依頼>
まず、テレビ会議の開始前の承認依頼と臨時請求先の登録について説明する。
図8は、会議開始前に伝送端末10のユーザが臨時請求先の承認依頼を行なうフローチャート図の一例である。図8の処理は、会議開始前(セッションの確立前)の任意のタイミングで実行される。図8では、通信IDが01acの伝送端末10acが、通信IDが01adの伝送端末10adに対して承認依頼を出す場合を例にして説明する。また、図9は伝送端末10のディスプレイ120に表示される画面の一例を示す図である。
まず、伝送端末10acの臨時請求先承認依頼部19は、図9(a)の承認依頼送信画面をディスプレイ120acに表示する。承認依頼送信画面の表示の契機はユーザの操作でもよいし、伝送端末10acの残高が閾値金額を下回るか又は閾値金額に近い場合に伝送管理システム50が指示することでもよい。
伝送端末10acの送受信部11は、臨時請求先として登録したいユーザが選択した伝送端末10adの通信ID(01ad)を指定して、伝送管理システム50に臨時請求先の承認依頼を送信する(S1101)。
伝送管理システム50の送受信部51は承認依頼を受信し、臨時請求先設定部60が伝送端末10adに承認依頼を送信する。伝送端末10adの送受信部11は承認依頼を受信するので、伝送端末10adの臨時請求先承認部21は図9(b)の承認依頼画面を表示する。これにより、伝送端末10adのユーザは承認するかどうかを判断し、承認ボタン513又は否認ボタン514を押下する。承認ボタン513又は否認ボタン514のいずれかが押下されたという回答結果が伝送管理システム50に送信される。
伝送管理システム50の送受信部51は回答結果を受信し、臨時請求先設定部60は承認されたか否かを判定する(S1102)。
承認された場合(S1102のYes)、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は伝送端末10acの通信IDである01acに対応付けて、通信ID管理DB5003の臨時請求先に伝送端末10adの口座を示すac_004という請求先IDを登録する(S1103)。
ステップS1103に続き、及び、承認されなかった場合(S1102のNo)、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は承認の可否を伝送端末10acに通知する。これにより、伝送端末10acのユーザは臨時請求先が設定されたか否かを把握できる。
画面について説明する。図9(a)は伝送端末10acのディスプレイ120acに表示される承認依頼送信画面501の一例を示す図である。承認依頼送信画面501は、臨時請求先プルダウンボタン502、決定ボタン504及びキャンセルボタン505を有する。ユーザは操作ボタン108を操作して臨時請求先プルダウンボタン502を押下する。伝送端末10acの操作入力受付部12は臨時請求先プルダウンボタン502の押下を受け付け、臨時請求先承認依頼部19は臨時請求先選択欄503を表示する。臨時請求先選択欄503には、宛先リスト管理DB5006に登録されている伝送端末10acの宛先端末の候補の名称が表示される。伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は予め宛先リスト管理DB5006と通信ID管理DB5003を参照して、伝送端末10acの宛先端末の候補の名称を伝送端末10acに送信しておく。これにより、伝送管理システム50は承認依頼の候補を伝送端末10acの宛先端末の候補に制限できるため、伝送端末10acのユーザがテレビ会議を行う相手とならない伝送端末10に承認依頼を送信してしまうことを抑制できる。伝送端末10acの宛先端末の候補は、伝送端末10acに関係する伝送端末の一例である。
さらに、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は通信ID管理DB5003において稼動状態がオンラインの伝送端末10の名称のみを伝送端末10acに送信してもよい。これにより、伝送端末10acのユーザが選択した伝送端末10に、伝送管理システム50が承認依頼を送信できない事態が生じることを抑制できる。ただし、伝送端末10acのユーザが選択した伝送端末10がオフラインでも、伝送管理システム50は伝送端末10がオンラインになったタイミングで承認依頼を送信できる。
なお、伝送管理システム50は、臨時請求先選択欄503に表示される名称を伝送端末10acの宛先端末の候補に限定しなくてもよい。非常に多くの伝送端末10を管理している企業などでは、宛先端末の候補に制限しなくても臨時請求先に設定可能な伝送端末10があるためである。一方で、伝送端末10が何ら関係のない伝送端末10に承認依頼を送信しても承認される可能性が低いので、承認依頼を送信する伝送端末10と何らかの関係がある伝送端末10の名称のみを伝送管理システム50が表示させることが好ましい。例えば、宛先端末の候補の他、伝送端末10の管理者が所属、部署、グループ、地域、職責等に応じて予め関連付けている伝送端末10などである。当然ながら、会議中の伝送端末10は、互いに関係する伝送端末10に含まれる。
ユーザは操作ボタン108を操作して臨時請求先選択欄503から臨時請求先としたい伝送端末10の名称を選択する。伝送端末10acの臨時請求先承認依頼部19は名称の選択を受け付ける。ユーザが決定ボタン504を押下すると操作入力受付部12は決定ボタン504の押下を受け付け、伝送端末10acの送受信部11は名称として表示されている伝送端末10の通信IDを伝送管理システム50に送信する。
図9(b)は、伝送端末10adが臨時請求先の承認依頼を受信した場合に臨時請求先承認部21がディスプレイ120adに表示する承認依頼画面511の一例である。図9(b)の承認依頼画面511には、「「大阪事業所」さんから緊急時の請求先に登録する承認依頼が来ています。」というメッセージ512、承認ボタン513、及び、否認ボタン514が表示されている。「大阪事業所」は通信ID管理DB5003に登録されている伝送端末10acの名称である。伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は伝送端末10acの名称を通信ID管理DB5003から読み出して、メッセージ512を生成して伝送端末10adに送信する。
伝送端末10adのユーザが承認ボタン513又は否認ボタン514のどちらを押下すると、伝送端末10adの臨時請求先承認部21が押下を受け付ける。そして、伝送端末10adの臨時請求先承認部21は送受信部11を介して承認ボタン513又は否認ボタン514のどちらが押下されたという回答結果を伝送管理システム50に送信する。この回答結果が図8のステップS1102の判定で使用される。
このようにして、通信ID管理DB5003の臨時請求先が登録されると、テレビ会議の開催中にテレビ会議の相手に承認依頼する必要がない。したがって、臨時請求先の承認のためにテレビ会議が中断されることがない。
<会議中における引き落とし処理>
図8,9ではテレビ会議の開始前の臨時請求先の登録について説明したが、臨時請求先が登録されていない伝送端末10の残高がテレビ会議の開始後に足りなくなることも少なくない。以下では、テレビ会議の開始後に残高が足りない場合にも対応した、使用料金の引き落とし方法(課金方法)について説明する。
伝送端末10aaと10abがテレビ会議を行っている場合に、セッション管理DB5005において伝送端末10aaの料金請求先IDに対応付けられている残高が閾値金額を下回ったものとする。伝送端末10aaは伝送端末10abの口座(ac_002)を請求先に変更し、使用料金を支払うことによりテレビ会議を継続する。なお、伝送端末10aaの通信IDは"01aa"、伝送端末10abの通信IDは"01ab"である。
図10は、使用料金の引落先を一時的に変更してテレビ会議を継続するフローチャート図の一例である。この例では、伝送端末10aaが請求先を変更するための承認依頼を会議中に行なう。会議中とはコンテンツデータの伝送中である。伝送端末10aaから見て伝送端末10abがコンテンツデータの伝送先である。
テレビ会議の開始後、まず、伝送管理システム50の料金計算部58は必要な使用料金を算出する(S1001)。使用料金の算出はセッション管理DB5005の会議開始時刻から開始される。通信ID管理DB5003によれば、伝送端末10aaの料金情報はfe_001となっている。また、料金情報管理DB5004によればfe_001の料金請求時間は1分、料金は10円である。したがって、料金計算部58は1分ごとに10円の使用料金を算出する。
次に、伝送管理システム50の残高判定部62はセッション管理DB5005において伝送端末10aaの料金請求先ID(ac_001)が示す残高から使用料金を引き落とせるか否かを判定する(S1002)。料金請求先管理DB5008によればac_001の残高は105円である。また、ac_001に紐付く閾値金額はth_001であるが、閾値金額管理DB5007によればth_001の閾値金額は100円である。
伝送管理システム50の残高判定部62は、
判定式1=(対象端末の請求先の残高 - 使用料金)<閾値金額
を満たすか否かを判定する。具体的には「105−10<100」が成立するので、処理はステップS1003へ進む。つまり、伝送端末10aaは使用料金を引き落とすと残金が足りない状態になると判定される。
ステップS1003以降の処理を説明する。伝送管理システム50の臨時請求先判定部61は通信ID管理DB5003において01aaの通信IDに臨時請求先が登録されているか否かを判定する(S1003)。表4の通信ID管理DB5003の通信ID"01aa"に臨時請求先としてac_002が登録されているが、臨時請求先が登録されている場合はテレビ会議の開始前に臨時請求先の口座から使用料金を引き落とすという承認が得られている。このため、臨時請求先が登録されている場合(S1003のYes)、処理はステップS1006に進む。
表4の通信ID管理DB5003において通信ID"01aa"に仮に臨時請求先が登録されていない場合、伝送端末10aaはテレビ会議を継続できなくなる。
そこで、臨時請求先が登録されていない場合(S1003のNo)、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は請求先を変更するための承認依頼の処理を行う(S1004)。すなわち、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60はテレビ会議をしている伝送端末10abに対し伝送端末10abの口座から使用料金を引き落としていいかどうかを問い合わせる承認依頼を行なう。具体的には、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は伝送端末10aaの通信IDをキーに通信ID管理DB5003の名称「本社」を読み出し、図11の画面に表示されるメッセージ515を作成する。また、伝送端末10aaと同じセッションIDに対応付けられている通信IDを読み取り、この通信IDの伝送端末10abにメッセージ515を含む画面データ送信する。これにより、伝送端末10abのディスプレイ120abには図11のような画面が表示される。
伝送端末10abのユーザは承認依頼に回答するので、回答結果が伝送管理システム50に送信される。
伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は回答結果に基づいて承認されたか否かを判定する(S1005)。
承認されなかった場合(S1005のNo)、伝送管理システム50は伝送端末10aaをテレビ会議から退出させる(S1012)。すなわち、中継装置30に伝送端末10aaと伝送端末10abのセッションを切断させる。より具体的には、伝送端末10aaから送信される画像データと音声データの中継を中止させ、伝送端末10abから送信された画像データと音声データの中継を中止させる。
承認された場合(S1005のYes)、又は、ステップS1003でYesと判定された場合、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60はセッション管理DB5005の通信ID"01aa"の料金請求先IDを変更する。すなわち、臨時請求先(ac_002)又は通信ID管理DB5003において通信IDが"01ab"の請求先(ac_002)に変更する(S1006)。これにより、伝送管理システム50の課金部59は伝送端末10aaの使用料金を伝送端末10abの口座から引き落とすことができる。
ステップS1006で料金請求先IDが更新されたので、伝送管理システム50の残高判定部62は変更後の請求先から使用料金を引き落とせるか否かを判定する(S1007)。伝送管理システム50の残高判定部62は、
判定式2=(変更後の請求先の残高 - 必要な使用料金)<閾値金額
を満たすか否かを判定する。具体的には「5000−10<100」が成立しないので、処理はステップS1008へ進む。つまり、伝送端末10aaは伝送端末10abのac_002の口座から使用料金を引き落としてもらうことができる。
この場合、伝送管理システム50の課金部59は一定時間が経過するまで待機する(S1008)。これは、使用料金が引き落とされるタイミングよりも前にステップS1001で使用料金が算出されているためである。したがって、この一定時間とは料金情報管理DB5004の料金請求時間とほぼ同じである。
そして、一定時間が経過するとステップS1001で算出された使用料金を伝送管理システム50の課金部59が徴収することとなる(S1009)。このため、伝送管理システム50のセッション管理部56はセッション管理DB5005の料金引落し時刻を更新する。次回のステップS1001の使用料金の算出とステップS1009の引落しは料金引落し時刻を基準に行われる。
なお、ステップS1007の判定がYesの場合、残高が閾値金額未満になるので伝送管理システム50は伝送端末10aaをテレビ会議から退出させる(S1012)。
伝送管理システム50は以上説明された図10の処理をテレビ会議が継続されている間、繰り返す。伝送端末10aaの請求先が変更されたので伝送端末10abの残高が閾値金額以上の間、ステップS1002でNoと判定される。したがって、伝送端末10abの口座から伝送端末10aaの使用料金を引き落とすことができる。
なお、テレビ会議が終了するとセッション管理テーブルが削除されるので、セッション管理DB5005の料金請求先IDが変更されていても、次回のテレビ会議には支障がない。
ステップS1002でNoと判定された場合を説明する。この場合、残高判定部62は料金請求先管理テーブルの伝送端末10aaの残高が閾値金額以上かどうかを判定する(S1010)。使用料金を考慮して閾値金額+αを閾値としてもよい。ステップS1002でNoと判定されるのはセッション管理テーブルの料金請求先IDに対応付けられている請求先の残高から使用料金を支払える場合である。しかし、伝送端末10aaのユーザが会議中に自分の口座(料金請求先管理テーブルの請求先IDで特定される口座)に入金する場合がある。このため、ステップS1010で伝送端末10aaのユーザが会議中に口座に入金したか否かを判定し、セッション管理テーブルの料金請求先IDを元に戻すことを可能にする。
したがって、ステップS1010でYesと判定されると、臨時請求先設定部60はセッション管理DB5005の通信ID"01aa"の料金請求先IDに、通信ID管理テーブルで伝送端末10aaに対応付けられている請求先を設定する(S1011)。すなわち、ステップS1006で請求先が変更されている場合は元に戻す。ステップS1002でNoと判定される場合には、請求先が変更されていない場も含まれるがステップS1010でYesと判定されてもセッション管理テーブルの料金請求先IDは元のままで変更されないので不都合はない。
次に、処理はステップS1008に進む。この場合、使用料金を引き落としても残高が閾値以上であるので、課金部59は一定時間経過後にステップS1001で算出した使用料金を請求先ID(ac_001)が示す口座から引き落とす(S1009)。
このような処理によれば、臨時請求先の口座から使用料金を引き落としてもらうためにテレビ会議を行っている相手のユーザの承認が必要なので、相手のユーザが知らないうちに使用料金が引き落とされることがない。例えば、家族などでスマートフォン等の通信容量を分け合う通信キャリアの利用形態が知られているが、この利用形態では家族間の承認がないまま家族の各メンバーが通信容量を消費してしまう。これに対し本実施例の伝送システム1は、請求先の変更にこの請求先を口座とする伝送端末10のユーザの承認が必要なので不測の事態が生じることがほとんどない。また、テレビ会議の相手から承認を受ける場合、テレビ会議の相手もテレビ会議を継続したいはずなので、請求先の変更が受け入れられやすい。
<<承認依頼を受信した伝送端末10が表示する画面>>
図11は、会議中に伝送端末10abが請求先となることの承認依頼を受信した場合に臨時請求先承認部21がディスプレイ120abに表示する承認依頼画面の一例である。なお、図11の説明では図9(b)との相違を主に説明する。承認依頼画面511は、「「本社」さんから緊急時の請求先に登録する承認依頼が来ています。」というメッセージ515、承認ボタン513、及び、否認ボタン514が表示されている。
伝送端末10abのユーザはメッセージ515を確認して承認ボタン513又は否認ボタン514を押下する。伝送端末10abの臨時請求先承認部21は承認ボタン513又は否認ボタン514の押下を受け付ける。伝送端末10abの送受信部11は承認ボタン513又は否認ボタン514のどちらが押下されたかを示す回答結果を伝送管理システム50に送信する。
伝送端末10abのユーザが承認ボタン513を押下した場合、承認ボタン513が押下されたという回答結果が伝送管理システム50に送信される。これにより、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は伝送端末10aaの通信IDである01aaに対応付けて、セッション管理DB5005の料金請求先IDに伝送端末10abの口座を示すac_002を登録する。
以上説明したように、本実施例の伝送システム1は、テレビ会議の開始前及びテレビ会議の開始後のいずれの場合も口座を使用する伝送端末10のユーザの承認を得て、口座の残高が足りなくなったユーザの使用料金を引き落とすことができる。このため、伝送システム1の提供者はユーザから使用料金を徴収でき、口座の残高が足りなくなったユーザもテレビ会議の継続することができる。また、画像や音声の品質が低下することもない。
実施例1では、臨時請求先又は変更後の請求先の口座に残高がある限り、伝送端末10がテレビ会議を継続できる。しかし、会議開催中は臨時請求先又は変更後の請求先の口座の残高が減り続けてしまう。そこで、本実施例では、テレビ会議の開始前及びテレビ会議の開始後に、残高が足りない伝送端末10がテレビ会議の所定時間分の残高を移転してもらう伝送システム1について説明する。
図12は、本実施例の伝送システム1に含まれる伝送管理システム50及び伝送端末10の機能ブロック図である。本実施例において、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。図12の伝送管理システム50は残高移転部63を有している。残高移転部63は、図3に示されているCPU101からの命令等によって実現され、請求先となることをユーザが承認した伝送端末10の口座から所定時間分の残高を、残高が足りない伝送端末10の口座に移転する。
<会議開始前の承認依頼>
本実施例においてもテレビ会議の開始前に臨時請求先が登録され、テレビ会議中に臨時請求先の有無が判定されるのは同様である。したがって、図8の処理が行われたものとする。
<会議中における引き落とし処理>
図13を用いて、所定時間分の残高の移転について説明する。なお、図13の処理では図10と同様に、伝送端末10aaと10abがテレビ会議を行っている場合に、セッション管理DB5005の伝送端末10aaの料金請求先IDに対応付けられている口座の残高が閾値金額を下回ったものとする。
図13は、伝送端末10abの残高を伝送端末10aaの残高に移転して伝送端末10aaがテレビ会議を継続するフローチャート図の一例である。この例では、伝送端末10aaが伝送端末10abに残高を移転してもらうための承認依頼を会議中に行なう。まず、ステップS1001〜S1003、S1005、S1008,S1009、及び、S1012については図10と同様である。また、図13では図10のステップS1010、S1011は不要になる。
ステップS1003においてNoと判定された場合、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は承認依頼を会議中の伝送端末10abに送信する(S10041)。伝送端末10abは承認依頼画面511を表示するが、この承認依頼画面511については図14で説明する。
ステップS1005において承認された場合(S1005のYes)、伝送管理システム50の残高判定部62は伝送端末10abの口座の残高を伝送端末10aaの口座に移転できるかどうかを判定する(S10051)。これは、移転することで伝送端末10abの口座の残高が閾値金額未満になると伝送端末10abがテレビ会議を継続できなくなるため、残高を移転すべきでないためである。具体的には、伝送管理システム50の残高判定部62は、
判定式3=(移転元の請求先の残高-一定金額)<閾値金額
を満たすか否かを判定する。一定金額は、例えば10分などの所定時間分の使用料金に相当する金額である。料金情報管理DB5004によれば伝送端末10aaの料金は10(円/分)なので、10(円/分)×10分=100円が一定金額になる。
なお、判定式3の閾値金額は閾値金額管理DB5007の閾値金額でなくてもよい。閾値金額管理DB5007の閾値金額はテレビ会議の継続が困難となる閾値なので、閾値金額管理DB5007の閾値金額よりも判定式3の閾値金額を大きくすることで、伝送端末10abがテレビ会議を所定時間以上、継続できる範囲で残高を移転できる。
ステップS10051の判定がYesの場合、残高を移転すべきでないので処理はステップS1012に進む。したがって、伝送端末10aaは退出させられる。
ステップS10051の判定がNoの場合、伝送管理システム50の残高移転部63は、承認依頼を出した伝送端末10aaの口座に、承認した伝送端末10abの口座から所定時間分の残高を移転する(S10052)。例えば、請求先IDがac_001で示される伝送端末10aaの口座の残高が105円、請求先IDがac_002で示される伝送端末10abの口座の残高が5000円であるとする。一定金額が100円なので、伝送端末10aaの口座の残高は205円、伝送端末10abの口座の残高は4900円となる。
なお、ステップS10052の処理は、ステップS1003において臨時請求先が設定されていると判定された場合も行われる。この場合、会議前に承認されているので会議中には承認されていなくも、残高が移転される。
実施例1と異なりセッション管理DB5005の料金請求先IDには変更がないので、処理はステップS1008、S1009に進み、伝送端末10aaの口座から使用料金が引き落とされる。
このような処理によれば、臨時の請求先となることを承認したユーザが使用する伝送端末10abの口座から無制限に使用料金が引き落とされることを防止できる。例えば、何回も承認要求された伝送端末10abのユーザは承認要求に対し否認すればよい。
<<承認依頼を受信した伝送端末10が表示する画面>>
図14(a)は、会議中に伝送端末10abが残高の移転に対する承認依頼を受信した場合にディスプレイ120abに表示する承認依頼画面の一例である。なお、図14(a)では主に図11との相違点を説明する。図14(a)の承認依頼画面は、「「本社」さんから残高の移転について承認依頼が来ています。」というメッセージ516、承認ボタン513、及び、否認ボタン514が表示されている。伝送端末10abのユーザは会議中に残高を移転するかどうかを判断できる。
また、図14(b)に示すように、伝送端末10abの残高と移転される一定金額を表示してもよい。図14(b)では、「移転される金額は100円(10分)、移転後のあなたの残高は4900円です」というメッセージ516が表示されている。これにより、伝送端末10abのユーザは自分の残高を考慮して移転を承認するか否かを判断できる。100円や4900円の算出は、図13のステップS10051、S10052の処理を伝送管理システム50の残高判定部62が行う。なお、図14(b)のようなメッセージの表示は実施例1でも可能である。
また、図14(c)に示すように、伝送端末10abのユーザが移転する金額を入力可能でもよい。図14(c)では、「現在のあなたの残高は5000円です。承認する場合は移転金額を入力してください。」というメッセージ517、移転金額選択欄518が表示されている。ユーザが操作ボタン108を操作して移転金額選択欄518を押下することで選択欄519が表示される。したがって、伝送端末10abのユーザは自分の現在の残高を考慮して、移転する金額を入力できる。
なお、伝送管理システム50の臨時請求先設定部60は料金請求先管理DB5008から残高を読み出しメッセージ517を生成する。また、移転金額選択欄518及び選択欄519を表示させる画面データを生成し、伝送端末10abに送信する。
このように、本実施例の伝送システム1では、所定時間分の金額だけを移転できるので、承認依頼されたユーザも移転を承認しやすくなる。
実施例1では、残高が足りなくなったユーザの変わりに料金が徴収されるユーザが一人しかいない。このため、複数の拠点で会議を行なっている場合でも、残金が足りなくなった伝送端末10は会議参加者の一人にしか料金の臨時請求を依頼できない。このため、会議を継続できる可能性が必ずしも高くないという問題があった。
そこで、本実施例では、会議参加者のうち複数の参加者に料金の臨時請求の承認を依頼できる伝送システム1について説明する。
図15は、本実施例の伝送システム1に含まれる伝送管理システム50及び伝送端末10の機能ブロック図の一例である。本実施例において、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
まず、本実施例の伝送管理システム50は図5の記憶部5000に示したデータベースに加え、グループ管理DB5011、承認依頼先範囲管理DB5012、承認依頼順決定条件管理DB5013、及び、臨時請求先履歴管理DB5014を有している。以下、記憶部5000に記憶されている各種データベースについて説明する。
Figure 2017138941
本実施例の通信ID管理テーブルは、表3の通信ID管理テーブルに加え、通信IDに対応付けてグループ、臨時請求先承認依頼範囲、及び、臨時請求先承認依頼順決定条件を関連付けて管理している。グループは、伝送端末が属しているグループを表し、後述する表10のグループ管理テーブルに詳細が登録されている。グループは例えば、同じ部署に所属する複数の伝送端末10であったり、同じ管理者が管理する複数の伝送端末10である。臨時請求先承認依頼範囲は、残高が足りなくなった伝送端末10が会議中に臨時請求先として複数の伝送端末10に登録承認依頼を送信する際、登録承認依頼を出す範囲を示す。詳細は表11の承認依頼先範囲管理テーブルに登録されている。臨時請求先承認依頼順決定条件は、残高が足りなくなった伝送端末10が会議中に複数の伝送端末10に臨時請求先への登録承認依頼を送信する際に、どの順番で承認依頼を出していくかを示し、詳細は表12の承認依頼順決定条件管理テーブルに登録されている。
Figure 2017138941
記憶部5000には、表10に示すグループ管理テーブルを保持するグループ管理DB5011が構築されている。このグループ管理テーブルでは、グループIDに好ましくは複数の通信IDが対応付けられている。なお、1つの通信IDは複数のグループIDと対応付けられていてもよい。
Figure 2017138941
また、記憶部5000には、表11に示す承認依頼先範囲管理テーブルを保持する承認依頼先範囲管理DB5012が構築されている。この承認依頼先範囲管理テーブルでは、範囲IDに依頼先範囲が対応付けられている。依頼先範囲は、複数の臨時請求先候補がある場合、1つの臨時請求先候補ごとに順番に承認依頼を送信し、課金する請求先を一時的に変更して会議を継続する処理を伝送管理システム50が行う際に、承認依頼先候補の順序を決定するために使われる。臨時請求先候補とは、課金の請求先に一時的に変更される候補の伝送端末10である。
依頼先範囲には「全員」「同じグループ」「残高(所定以上の残高を有する伝送端末10)」が登録されている。依頼先範囲が「全員」であれば、会議を行なっている全ての伝送端末10が臨時請求先候補となる。「同じグループ」であれば、表10で定義されているグループIDと紐付く通信IDが臨時請求先候補の通信IDとなる。ただし、同じ会議を行なっている伝送端末に限る。「残金1000円以上」であれば、同じ会議を行なっている伝送端末10の内、表8の料金請求先管理テーブルで管理されている残高が1000円以上の伝送端末10が臨時請求先候補となる。
Figure 2017138941
また、記憶部5000には、表12に示す承認依頼順決定条件管理テーブルを保持する承認依頼順決定条件管理DB5013が構築されている。この承認依頼順決定条件管理テーブルでは、依頼順IDと依頼順決定条件が対応付けられている。承認依頼順決定条件は、複数の臨時請求先候補から課金する請求先を一時的に選択して会議を継続する処理を伝送管理システム50が行う際に、どの順番で承認依頼を出していくかを定める。例えば、「残高が多い」であれば、複数の伝送端末10の内、残高が高い順に承認依頼を送信することを規定する。「臨時請求先に設定した日時が近い」であれば、後述する表13の臨時請求先履歴管理テーブルで、臨時請求先候補の内、最も最近に臨時請求先として設定された伝送端末10から順に承認依頼を送信する「臨時請求先にした回数が多い」であれば、表13の臨時請求先履歴管理テーブルで、最も多く臨時請求先になった伝送端末10から順に承認依頼を送信する。
Figure 2017138941
また、記憶部5000には、表13に示す臨時請求先履歴管理テーブルを保持する臨時請求先履歴管理DB5014が構築されている。この臨時請求先履歴管理テーブルでは、日時と臨時請求先通信IDが対応付けられている。臨時請求先通信IDとは、課金の請求先に一時的に変更された伝送端末10の通信IDである。通信IDごとに臨時請求先履歴管理テーブルが存在し、表13の例は通信IDが01aaの伝送端末10aaの履歴を表す。
(伝送管理システム50の機能について)
図15の伝送管理システム50は図5と比較して、承認依頼先選出部64、及び、承認依頼順決定部65を有している。
承認依頼先選出部64は、図3に示されているCPU101からの命令等によって実現され、臨時請求先への登録の承認依頼を送信する臨時請求先候補を選出する。臨時請求先候補は複数の場合もある。
承認依頼順決定部65は、図3に示されているCPU101からの命令等によって実現され、複数の臨時請求先候補の中からどの順番で承認依頼を送信するかを決定する。
<動作手順>
図16は、伝送端末10が複数の臨時請求先候補に対し、1つの通信IDごとに順番に承認依頼を送信し、課金する請求先を一時的に変更して会議を継続するフローチャート図の一例である。なお、ステップS3001、S3002は図10のステップS1001、S1002と同様であり、ステップS3010以降は図10のステップS1010以降と同様である。
本実施例では、通信ID が「01aa,01ab,01ac,01ad」の伝送端末10aa、10ab、10ac、10adがテレビ会議を行なっている際に、通信IDが01aaの残高が閾値金額を下回った場合について説明する。
ステップS3003でYesと判定された場合、処理はステップS3006に進み、その後の処理は図10のフローチャート図と同様でよい。
ステップS3003でNoと判定された場合、処理はステップS3003-2に進み、伝送管理システム50の承認依頼先選出部64は表9の通信ID管理テーブルから通信ID(01aa)と対応付けられている臨時請求先承認依頼範囲(ra_002)を読み出し、臨時請求先候補の伝送端末10を選出する。表11の承認依頼先範囲管理テーブルによれば範囲IDが「ra_002」の依頼先範囲は「同じグループ」である。そして、表9で通信ID(01aa)と対応付けられているグループは「gr_001」である。承認依頼先選出部64はgr_001に属している通信IDと会議を行なっている通信IDの双方に属している通信IDを選出する。表10のグループ管理テーブルでグループ「gr_001」に対応付けられている通信IDは01aa、01ab、01ad、01bbなので、臨時請求先候補の通信IDとして01ab、01adが選出される。仮に、通信IDが01aaの臨時請求先承認依頼範囲がra_001(全員)であれば、01ab, 01ac, 01adが選出されることとなる。
次にステップS3003-3では、承認依頼順決定部65は、S3003-2にて選出された臨時請求先候補の内、どの順番で承認依頼を行うかを決定する(S3003-3)。表9で通信IDが01aaに対応付けられている臨時請求先承認依頼順決定条件はso_001なので、表12の承認依頼順決定管理テーブルより、「残高が多い」順となる。承認依頼順決定部65は、表8の料金請求先管理テーブルを参照し、通信IDが01abの請求先ID「ac_002」と、通信IDが01adの請求先ID「ac_004」の残高を比較すると、ac_002の残高の方が多い(5000 > 3000)。したがって、承認依頼を出す順番は01ab、01adの順となる。
次に、ステップS3004では、ステップS3003-3で決定された順番にしたがって臨時請求先設定部60は臨時請求先に登録することの承認を求める承認依頼を送信する。ステップS3003-3で決定された順番によると、まず、通信IDが01abの伝送端末10abに承認依頼を送信し、ステップS3005へ進む。
ステップS3005では、臨時請求先設定部60は通信IDが01abの伝送端末10abが承認したかどうかを判定する(S3005)。
承認された場合、処理はステップS3006へ進む。ステップS3006以降の処理は図10と同様でよいが、ステップS3007でYesの場合、処理はステップS3003-2に進む。これは、ステップS3007でYesと判定されても承認依頼先の候補が残っている可能性があるためである。
承認されなかった場合、処理はステップS3005-2へ進む。ステップS3005-2では、臨時請求先候補の伝送端末10が残っているか否かを臨時請求先設定部60は判定する(S3005-2)。ステップS3003-2では通信IDが01abと01adの伝送端末10ab、10adが選出され、通信IDが01abの伝送端末10abに否認されても、伝送端末10adが残っているため、処理はステップS3004へ進む。したがって、臨時請求先設定部60は伝送端末10adに対し承認依頼を送信する。
臨時請求先候補の伝送端末10が残っていなければ、処理はステップS3012へと進み、伝送端末10aaは退出させられる(会議は終了する)。退出とは、セッションが切断されることをいう。
図16の処理は、臨時請求先候補となっている伝送端末10の内、いずれかの伝送端末10が承認するか、又は、臨時請求先候補となっている全ての伝送端末10が否認するまで実行される。
図10の処理と比較すると、図10のステップS1007でYesと判定されるとその時点で伝送端末10aaは会議から退出させられてしまう。図16の処理では、ステップS1007に対応するステップS3007で臨時請求先候補となっているいずれかの伝送端末10が許可すれば、処理はステップS3008へと進み、伝送管理システム50は他の伝送端末10を臨時請求先として登録できる。このため、会議を継続しやすくなる。
以上のように、本実施例の伝送システム1は、テレビ会議に参加している複数の伝送端末10に順番に承認依頼を送信するので、会議を継続できる可能性を増大させることができる。
本実施例では、実施例3と同様に会議を継続できる可能性を増大させることを目的にするが、承認依頼を臨時請求先候補の伝送端末10に対しいっせいに送信する伝送システム1について説明する。
図17は、本実施例の伝送システム1に含まれる伝送管理システム50及び伝送端末10の機能ブロック図である。本実施例において、図15において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図17に示すように、図15の承認依頼順決定条件管理DB5013の代わりに臨時請求先決定条件管理DB5015を有する。また、本実施例では通信ID管理テーブルが実施例3と異なっている。まず、これらのデータベースについて説明する。
Figure 2017138941
表14は、本実施例の通信ID管理テーブルを示す。表14では表9との相違を説明する。表14では、表9の臨時請求先承認依頼順決定条件に替えて臨時請求先決定条件が通信IDに関連付けて管理されている。臨時請求先決定条件は、伝送端末10が会議中に複数の臨時請求先候補の伝送端末10に承認依頼をいっせいに送信し、複数の伝送端末10が承認した場合にその中からどの伝送端末10を臨時請求先に登録するかの条件を示す。詳細は表15の臨時請求先決定条件管理テーブルに登録されている。
Figure 2017138941
また、記憶部5000には、表15に示す臨時請求先決定条件管理テーブルを保持する臨時請求先決定条件管理DB5015が構築されている。この臨時請求先決定条件管理テーブルでは、決定条件IDと臨時請求先決定条件が対応付けられている。臨時請求先決定条件は、複数の臨時請求先候補に対し、臨時請求先候補の全員にいっせいに承認依頼を出し、課金する請求先を一時的に変更して会議を継続する際、複数の伝送端末10が承認した場合に、どの伝送端末10を臨時請求先とするかを定める。例えば、決定条件IDがdc_001, dc_002, dc_003については表12の説明と同様である。dc_004の「承認が一番早い」については、臨時請求先決定部66は、承認した伝送端末10の内、一番承認が早かった伝送端末10を臨時請求先に登録する。
(伝送管理システム50の機能について)
図17の伝送管理システム50は図15と比較して、臨時請求先決定部66を有している。臨時請求先決定部66は、図3に示されているCPU101からの命令等によって実現され、複数の伝送端末10が臨時請求先となることを了承した場合、どの伝送端末10を臨時請求先として登録するかを決定する。
<動作手順>
図18は、伝送端末10が複数の臨時請求先候補の伝送端末10に対し、いっせいに承認依頼を送信し、課金する請求先を一時的に変更して会議を継続するフローチャート図の一例である。なお、ステップS4001〜S4003は、図16のステップS3001〜S3003と同様であり、ステップS4010以降は図16のステップS3010以降と同様である。
本実施例も通信ID が「01aa,01ab,01ac,01ad」の伝送端末10aa、10ab、10ac、10adがテレビ会議を行なっている際に、通信IDが01aaの残高が閾値金額を下回った場合について説明する。
まず、ステップS4003-2では、通信IDが01ab, 01adの伝送端末10ab、10adが承認依頼先候補に選出されたものとする。
ステップS4004では、臨時請求先設定部60はステップS4003-2で選出された伝送端末10ab、10adに対し臨時請求先に登録することを依頼する承認依頼をいっせいに送信する(S4005)。
次に、ステップS4005では、臨時請求先決定部66が承認した臨時請求先があるか否かを判定する(S4005)。承認した伝送端末10が存在しなければ、処理はステップS4012へと進み伝送端末10aaはテレビ会議から退出させられる。
承認した伝送端末10が1つ以上存在した場合、処理はステップS4005-2へ進む。ステップS4005-2では、臨時請求先決定部66は承認した伝送端末10の内、どの伝送端末10を臨時請求先として登録するかを臨時請求先決定条件にしたがって決定する。表14の通信ID管理テーブルを参照すれば、通信IDが01aaに対応する臨時請求先決定条件は「dc_001」である。また、表15の臨時請求先決定条件管理テーブルによれば臨時請求先決定条件が「dc_001」の臨時請求先決定条件は「一番残高が多い」である。臨時請求先決定部66は残高が一番多い伝送端末10を臨時請求先として登録する。表8の料金請求先管理テーブルを参照すると、通信IDが01abに対応付けられた請求先IDの ac_002と、通信IDが01adに対応付けられた請求先IDのac_002の残高を比較すると、ac_002の残高の方が多い(5000 > 3000)。したがって、臨時請求先決定部66は伝送端末10abを臨時請求先に決定する。
ステップS4006以降の手順は図16と同様でよい。
本実施例によれば、実施例3の効果に加え、複数の臨時請求先候補にいっせいに承認依頼を送信するので、実施例3よりも短時間に臨時請求先の伝送端末10を決定しやすい。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施例では、セッションを確立している伝送端末10の数について説明していないが、セッションを確立している伝送端末10は3台以上でもよい。
また、本実施例では、会議に参加した全ての伝送端末10から使用料金が徴収されたが、一般の電話のように要求元端末の伝送端末10の口座だけから使用料金が徴収されてもよい。この場合も要求元端末の伝送端末10の口座の残高が足りなくなれば、宛先端末の伝送端末10の口座から使用料金が徴収される。
また、本実施例では、中継装置30を介して伝送端末10が通信しているが、伝送端末10は中継装置を介さずに通信してもよい。このような通信の通信プロトコルとして例えばWebRTC(Web Real-Time Communication)が知られている。
また、図5などの構成例は、伝送管理システム50及び伝送端末10による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。伝送管理システム50及び伝送端末10の処理は、処理内容に応じてさらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
また、本実施例では説明の都合上、伝送管理システム50と中継装置30を別々の装置として説明したが、両者の機能が統合された装置が伝送管理システム50と中継装置30の機能を提供してもよい。
また、伝送システム1が複数の伝送管理システム50を有していてもよく、伝送管理システム50の機能が複数のサーバに分散して設置されていてもよい。
また、伝送管理システム50が記憶部5000に有する各データベースの1つ以上は通信ネットワーク2上に存在していてもよい。伝送端末10が記憶部1000に有するデータベースについても同様である。
また、記憶部1000に示されたデータベースの構成は一例に過ぎない。例えば、表8の料金請求先管理DB5008では、各請求先IDに閾値金額が設定されているが、閾値金額が通信ID管理DBに登録されていてもよい。
なお、上記の伝送端末10aaは伝送端末の一例であり、伝送端末10abは他の伝送端末の一例である。料金計算部58は料金算出手段の一例であり、残高判定部62は残高判定手段の一例であり、課金部59は課金手段の一例であり、臨時請求先設定部60は請求承認手段の一例であり、宛先リスト管理DB5006は伝送端末リスト情報の一例である。宛先リスト管理DB5006の宛先端末の候補は候補伝送端末の一例であり、残高移転部63は金額移転手段の一例である。承認依頼順決定部65は順番決定手段の一例であり、臨時請求先決定部66は引落先決定手段の一例である。依頼順決定管理テーブルは順番決定情報の一例であり、臨時請求先決定条件管理テーブルは引落先決定情報の一例である。
1 :伝送システム
10 :伝送端末
19 :臨時請求先承認依頼部
21 :臨時請求先承認部
50 :伝送管理システム
58 :料金計算部
59 :課金部
60 :臨時請求先設定部
61 :臨時請求先判定部
62 :残高判定部
63 :残高移転部
特開2008−060270号公報

Claims (12)

  1. 伝送端末が1つ以上の他の伝送端末とコンテンツデータの伝送を行なう場合、少なくとも前記伝送端末の口座から伝送に関する使用料金を引き落とす情報処理装置であって、
    前記使用料金を算出する料金算出手段と、
    前記料金算出手段が算出した前記使用料金を前記伝送端末の前記口座から引き落とすことができるか否かを判定する残高判定手段と、
    前記使用料金を引き落とすことができないと前記残高判定手段が判定した場合、前記使用料金を引き落とすことができない前記伝送端末に関係する前記他の伝送端末のうち1つの伝送端末の口座の残高を用いて、前記伝送端末の前記使用料金を徴収する課金手段と、を有する情報処理装置。
  2. 前記使用料金を引き落とすことができないと前記残高判定手段が判定した場合、
    前記伝送端末の前記使用料金を引き落としてよいか否かを、前記コンテンツデータの伝送先の前記他の伝送端末に問い合わせる請求承認手段を有し、
    前記請求承認手段が引き落としを承認するという回答結果を取得した場合、前記課金手段は、前記伝送端末の前記使用料金を、前記他の伝送端末の口座から引き落とす請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記請求承認手段は、前記伝送端末が前記コンテンツデータの伝送を開始する前に、前記伝送端末の前記使用料金を引き落としてよいか否かを、前記伝送端末により指定された前記他の伝送端末に問い合わせ、
    引き落としを承認するという回答結果を取得した場合、前記伝送端末に該伝送端末により指定された前記他の伝送端末の口座を対応付けておき、
    前記コンテンツデータの伝送中に、前記使用料金を引き落とすことができないと前記残高判定手段が判定した場合、前記課金手段は、前記コンテンツデータの伝送先の前記他の伝送端末に問い合わせることなく、前記伝送端末に対応付けられている前記他の伝送端末の口座から、前記伝送端末の前記使用料金を引き落とす請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記課金手段は、前記伝送端末に前記他の伝送端末の口座が対応付けられているか否かを判定し、
    前記伝送端末に前記他の伝送端末の口座が対応付けられていない場合に、前記伝送端末の前記使用料金を引き落としてよいか否かを前記コンテンツデータの伝送先の前記他の伝送端末に問い合わせる請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記伝送端末が前記コンテンツデータを伝送する伝送先の候補となる候補伝送端末が登録された伝送端末リスト情報を前記請求承認手段が参照して、前記候補伝送端末を前記コンテンツデータの伝送を開始する前の前記伝送端末に送信し、
    前記請求承認手段は、前記伝送端末が選択を受け付けた前記候補伝送端末を前記伝送端末により指定された前記他の伝送端末として、該伝送端末の口座を前記伝送端末に対応付けておく請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記使用料金を引き落とすことができないと前記残高判定手段が判定した場合、
    前記伝送端末の前記使用料金を引き落としてよいか否かを、前記他の伝送端末に問い合わせる請求承認手段を有し、
    前記請求承認手段が引き落としを承認するという回答結果を取得した場合、前記伝送端末の口座に、前記他の伝送端末の口座から、所定時間分の前記コンテンツデータの伝送に必要な金額を移転する金額移転手段を有する請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記金額移転手段は、前記コンテンツデータの伝送先の前記他の伝送端末がユーザから受け付けた金額を前記伝送端末の口座に移転する請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記伝送端末リスト情報には1つの伝送端末に対し複数の前記候補伝送端末が登録されており、
    前記伝送端末の前記使用料金を引き落としてよいか否かの問い合わせを複数の前記候補伝送端末に行う際の順番を決定するための順番決定情報を参照して、前記順番を決定する順番決定手段を有し、
    前記請求承認手段は、引き落としを承認するという回答結果を前記候補伝送端末から取得するか、又は、前記候補伝送端末がなくなるまで、前記順番で、前記伝送端末の前記使用料金を引き落としてよいか否かの問い合わせ行う請求項5に記載の情報処理装置。
  9. 前記伝送端末リスト情報には1つの伝送端末に対し複数の前記候補伝送端末が登録されており、
    前記請求承認手段は、前記伝送端末の前記使用料金を引き落としてよいか否かの問い合わせを複数の前記候補伝送端末に対しいっせいに行い、
    引き落としを承認するという回答結果を複数の前記候補伝送端末から取得した場合、複数の前記候補伝送端末から前記使用料金の引落先を決定するための引落先決定情報を参照して、前記引落先を決定する引落先決定手段、を有する請求項5に記載の情報処理装置。
  10. 伝送端末が1つ以上の他の伝送端末とコンテンツデータの伝送を行なう場合、少なくとも前記伝送端末の口座から伝送に関する使用料金を引き落とす情報処理装置を、
    前記使用料金を算出する料金算出手段と、
    前記料金算出手段が算出した前記使用料金を前記伝送端末の前記口座から引き落とすことができるか否かを判定する残高判定手段と、
    前記使用料金を引き落とすことができないと前記残高判定手段が判定した場合、前記使用料金を引き落とすことができない前記伝送端末に関係する前記他の伝送端末の内1つの伝送端末の口座の残高を用いて、前記伝送端末の前記使用料金を徴収する課金手段として機能させるためのプログラム。
  11. 前記使用料金を引き落とすことができないと前記残高判定手段が判定した場合、
    前記情報処理装置を、さらに、
    前記伝送端末の前記使用料金を引き落としてよいか否かを、前記コンテンツデータの伝送先の前記他の伝送端末に問い合わせる請求承認手段として機能させ、
    前記請求承認手段が引き落としを承認するという回答結果を取得した場合だけ、前記課金手段は、前記伝送端末の前記使用料金を、前記他の伝送端末の口座から引き落とす請求項10に記載のプログラム。
  12. 伝送端末が1つ以上の他の伝送端末とコンテンツデータの伝送を行なう場合、少なくとも前記伝送端末の口座から伝送に関する使用料金を引き落とす情報処理装置が行う課金方法であって、
    料金算出手段が、前記使用料金を算出するステップと、
    残高判定手段が、前記料金算出手段が算出した前記使用料金を前記伝送端末の前記口座から引き落とすことができるか否かを判定するステップと、
    前記使用料金を引き落とすことができないと前記残高判定手段が判定した場合、前記使用料金を引き落とすことができない前記伝送端末に関係する前記他の伝送端末の内1つの伝送端末の口座の残高を用いて、前記伝送端末の前記使用料金を徴収するステップと、を有する課金方法。
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