<通信システムの動作の概略>
まず、図1を用いて、本実施形態の通信システムの動作の概略について説明する。図1は、ゲストGが操作する端末装置70の画面の一例を示す。図1では、一例として通信システムが旅行代理店の接客に導入されており、旅行代理店の店舗に端末装置70が配置されている。旅行代理店のオペレータに相談するため、自分が行きたい旅先の地域をゲストGが選択すると、その地域を担当するオペレータと通信が接続され、ゲストGはオペレータと遠隔コミュニケーションすることができる。
図1では、ゲストGが選択する項目として地域名のリスト110が画面に表示されている。通信システムは予め地域を担当するオペレータのプレゼンスを管理している。プレゼンスとは通話可能かどうかに関するオペレータの状態である。端末装置70は通話を開始可能なオペレータがいない場合、一例として項目名を低輝度で表示する。ただし、通話を開始可能なオペレータがいない場合でも、通話を開始可能なオペレータがいる項目と同じように項目名を表示してもよい。
ゲストGが通話を開始可能なオペレータがいない項目を押下した場合、通信システムは該項目の逸機回数を1つ大きくする。逸機回数は、ゲストGがオペレータとの通話を希望したにも関わらず、通話を開始可能なオペレータがいないために、接客の機会を逃した回数である。
図1(a)に示すように、例えば、「山陰地方」110fを担当するオペレータが通話を開始可能でない場合に、ゲストGが「山陰地方」110fを選択した場合、通信システムは山陰地方の逸機回数を1つ大きくする。こうすることで、項目ごとに逸機回数を測定でき、旅行代理店としては接客の機会を逃した機会損失が発生したか、発生したとすればどのくらいの機会損失が発生したか評価することができる。
通話を開始可能なオペレータがいない項目は低輝度に表示されるためゲストGが選択しないことも考えられるが、この場合も通信システムは逸機回数を測定できる。図1(b)では、「関東」110c、「近畿」110e、「九州」110hの3つの地域で通話を開始可能なオペレータがいないため、それぞれの項目が低輝度で表示されている。ゲストGはこの3つの地域のいずれかについてオペレータと相談したいが、オペレータがいないためどの項目も選択しなかった。
この場合、通信システムはゲストGが画面遷移したことを契機に、「関東」110c、「近畿」110e、「九州」110hの逸機回数を1/3ずつ大きくする。つまり、ゲストGが「関東」110c、「近畿」110e、「九州」110hのうちどの地域のオペレータと通話したかったのか不明なので、各地域の逸機回数を1/3ずつ大きくする。こうすることで、ゲストGが項目を選択しなかった場合でも、逸機回数を測定できる。
このように本実施形態の通信システムは、ゲストGが項目を選択した場合でも、しなかった場合でも、接客の機会を逃した機会損失に関する評価を通信システムが行うことができる。
<用語について>
オペレータの特徴に関する特徴情報とは、オペレータが担当できる接客の分野である。旅行代理店では、例えば地域、言語、又はツアーコースなどである。特徴情報をスキル、技能、資格等と称してもよい。
オペレータが通話できるかどうかに関する状態は、ゲストの接客が可能な状態かどうかである。本実施形態では、プレゼンスという用語で説明され、この状態には、例えば通話中と不在がある。これ以外の状態があってよい。
評価とは、程度を見積もることを言う。機会損失の評価の場合、機会損失が発生しているか否か、発生しているとすればどの位の機会損失が発生したかの指標となる値を作成することをいう。本実施形態では逸機回数という用語で説明される。
<システム構例>
図2は、本実施形態の通信システム100の一例の概略構成図である。本実施形態の通信システム100は、図2に示すように、各拠点に設置された複数の端末装置10、70、1つ以上の中継装置30、及び、1つ以上の管理システム50を備える。ここで拠点とは、活動のよりどころとなる所である。端末装置10,70の設置場所又はユーザの所在が拠点である。図2には3つの拠点(コールセンター8、店舗7X、及び、店舗7Y)が示されている。
コールセンター8には端末装置10a~10dが配置されており、店舗7Xには端末装置70xが配置されており、店舗7Yには端末装置70yが配置されている。これらの数は図示する数に限らない。また、複数の端末装置70x,70yのうち、任意の端末装置を「端末装置70」と表し、複数の端末装置10a~10dのうち、任意の端末装置を「端末装置10」と表す。複数の店舗7X、7Yのうち、任意の店舗を「店舗7」と表す。
コールセンター8とはゲストからの問い合わせに対応する部署である。コールセンター8で問い合わせに応答する者を本実施形態ではオペレータと称する。コンシェルジュ、説明員、指導員、又はアドバイザーなどと称してもよい。また、店舗7は営業を行うための施設である。商品の実物又はサービスのパンフレットが置いてあり、ゲストが訪問することができる。例えば、旅行代理店、銀行、病院などが考えられるが、ユーザが訪問する施設であればよい。店舗7を訪問したゲストは予め配置されている端末装置70を操作して、コールセンター8の端末装置10とテレビ会議を開始する。こうすることで、店舗7に常駐する店員の数を最小限にすることができたり、専門性の高い店員と各地のゲストがテレビ会議したりすることができる。
なお、図2では、コールセンター8にオペレータ用の端末装置10が配置されているが、店舗7にオペレータ用の端末装置10が配置される場合もある。例えば、店舗7が閑散状態の場合、店舗7のスタッフがオペレータとして対応できるようにするためである。次述するように端末装置10,70は一般的な情報処理装置でよいので、アプリケーションソフト(テレビ会議用のアプリケーションソフト)によりオペレータ用とゲスト用を切り替えることができる。
端末装置10,70はPC(Personal Computer)など一般的な情報処理装置でよい。専用の端末でもよい。端末装置10にはオペレータ向けのアプリケーションソフトがインストールされ、端末装置70にはゲスト向けのアプリケーションソフトがインストールされている。従って、アプリケーションソフトにより各端末装置10,70の属性情報が決定される。このようにアプリケーションソフトで属性情報が決まってもよいし、後述する通信IDで属性情報が決まってもよい。この場合、通信IDに属性情報が対応付けられたテーブルを各端末装置10,70が利用できる。
端末装置10、70はそれぞれ一般的な情報処理装置であるため、テレビ会議用のアプリケーションソフト以外にもプレゼンテーションやブラウザなどのソフトウェアを実行できる。端末装置10,70はPCの他、タブレット端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)などである。ただし、アプリケーションソフトが実行可能であればよい。例えば、カーナビゲーション装置、テレビ受像器、デジタルサイネージ端末、電子黒板、プロジェクタなどでもよい。また、端末装置10、70が同じ種類の情報処理装置である必要はない。
なお、端末装置10、70にはテレビ会議に専用の専用端末装置が用いられてもよい。一形態として電源ONだけで管理システム50にログインして映像と音声を送受信する専用端末装置がある。
本実施形態の通信システム100は、テレビ会議に適用されるものとして説明される。しかし、通信システム100は、コミュニケーションシステム、又はデータ通信システムにも適用される。また、通信システム100には、サーバを介して一方の端末装置10から複数の端末装置10に一方向で画像データ又は音声データを送信するデータ提供システムが含まれる。また、テレビ会議をビデオ会議という場合がある。テレビ会議の他、遠隔会議、遠隔相談、遠隔コンサルティングなどと称してもよい。3つ以上の端末装置70が同時に通信できる。
端末装置10、管理システム50、及び、中継装置30は通信ネットワーク1又は2に接続されている。通信ネットワーク1は、例えば、LAN(Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)、又はインターネットなど、一般的なネットワークであればよい。例えば、広域イーサネット(登録商標)、VPN(Virtual Private Network)などの専用線を含んでもよい。無線通信の場合、端末装置は基地局2aをアクセスポイントにして通信ネットワーク2(移動体通信網)に接続する。通信ネットワーク2は、3G、4G、LTE(Long Term Evolution)、5G、及び、Bluetooth(登録商標)などの無線による通信が行われる箇所が含まれる。通信ネットワーク1と2の間はゲートウェイにより接続されている。
本実施形態の通信システム100では、複数の端末装置10,70が中継装置30を介した画像データ(静止画及び動画を含む。また、映像データと称してもよい)及び音声データ等の送受信を行う。この際、複数の端末装置10,70の間には、管理システム50を介して、各種の管理情報を送受信するための管理情報用セッションが確立される。また、複数の端末装置10,70の間には、中継装置30を介して、画像データ及び音声データの送受信を行うためのデータ用セッションが確立される。ここで、特に、データ用セッションで送受信される画像データは、スケーラブルに符号化された符号化データであり、例えば、高品質映像の符号化データ、中品質映像の符号化データ、低品質映像の符号化データが、それぞれ別々のチャンネルで送受信される。
テレビ会議の機能として、端末装置10,70はカメラ(撮像装置)で撮像した画像データ、マイクで集音した音声データ、及び、説明などに使用する資料データを、中継装置30を介してテレビ会議に参加している他の拠点の端末装置10,70に送信する機能がある。更に手書き情報を他の拠点の端末装置10,70に送信することもできる。また、他の拠点の端末装置10,70から受信した画像データ、資料データ及び手書き情報をディスプレイに表示し、受信した音声データをスピーカから出力する機能がある。画像データ、資料データ、手書き情報、及び、音声データをまとめて又は1つ以上をコンテンツデータという場合がある。
テレビ会議が開始されると、端末装置10,70は中継装置30に対して画像データ、音声データ、資料データ及び手書き情報を送信し、中継装置30は、テレビ会議に参加している他の端末装置に対して画像データ、音声データ、資料データ及び手書き情報を送信する。また、端末装置10,70は、中継装置30を介して他方の端末装置10から画像データ、音声データ、資料データ及び手書き情報を受信する。
管理システム50は端末装置10、70の通信IDなどを管理し、着信があった場合に2つ以上の端末装置間でセッションを開始するなどの呼制御を行う呼制御サーバとして機能する。管理システム50はサーバであるので情報処理装置の機能を有する。呼制御とは、通信を開始するための発信、その着信、着信への応答、通信の切断など、通話をかけたり切ったりするための一連の処理をいう。この他、端末装置10、70の認証、検索、死活の監視なども行う場合が多い。更に、管理システム50は、端末装置10、70の認証情報など通信システム100の制御に必要なデータベースの管理も行う。
中継装置30は画像データ、音声データ、資料データ及び手書きデータを一方の拠点の端末装置10,70から他の拠点の端末装置10,70に中継するサーバ(情報処理装置)である。管理システム50は通信ネットワーク2の帯域や中継装置30の通信負荷を監視して適切な中継装置30を端末装置10、70に割り当てる。
管理端末40は店舗の管理者等が使用する情報処理装置である。管理端末40ではブラウザソフトが動作しており、逸機回数を表示することができる。管理端末40は、PC、タブレット端末、スマートフォン、PDAなど、ブラウザソフトが動作すればよい。
<ハードウェア構成例>
<<端末装置>>
図3は、端末装置10,70の一例のハードウェア構成図である。図3に示されているように、端末装置10,70は、端末装置全体の動作を制御するCPU701、プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)702、CPU701のワークエリアとして使用されるRAM703、CPU701の制御に従ってデータの読み出し又は書き込みを行うHDD(Hard Disk Drive)704、フラッシュメモリ等の記録メディア706に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアI/F707、及びCPU701の制御に従って被写体を撮像し画像データを得るカメラ712a、712bを備えている。
なお、HDD704には、CPU701が実行するオペレーティングシステム(OS)、その他のプログラム、及び、種々データが記憶されている。また、カメラ712a、712bは、光を電荷に変換して被写体の画像を電子化する電荷結合素子である。カメラ712a、712bは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー又はCCD(Charge Coupled Device)センサーでよい。カメラ712a、712bは3つ以上あってもよい。カメラ712a、712bのうち任意のカメラを「カメラ712」という。
更に、端末装置10,70は、音を音信号に変換するマイク714、音信号を音に変換するスピーカ715、アンテナ711a、このアンテナ711aを利用して無線通信信号により、最寄りの基地局2aと通信を行う通信部711、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機ELなどのディスプレイ720、このディスプレイ720上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ720上におけるタッチ位置を検出するタッチパネル721、及び、上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン710を備えている。
また、図3では、マイク714,スピーカ715が1つであるが、マイク714,スピーカ715が2つ以上あってもよい。
<<管理システム>>
図4は、管理システム50の一例のハードウェア構成図である。管理システム50は、管理システム50全体の動作を制御するCPU201、IPL(Initial Program Reader)等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、管理システム50用のプログラム等の各種データを記憶するHD204、CPU201の制御に従ってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD205(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアI/F207、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示するディスプレイ208、通信ネットワーク2を利用してデータ通信するためのネットワークI/F209、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード211、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス212、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD-ROM213(Compact Disc Read Only Memory)に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD-ROMドライブ214、及び、上記各構成要素を図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン210を備えている。
中継装置30又は管理端末40は、管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。
<アプリケーションソフト>
図5(a)は、一実施形態に係る端末装置10のソフトウェア構成図である。端末装置10には、オペレータ用のアプリケーションソフトA1がインストールされている。図5(a)に示されているように、OS1020、及びオペレータ用のアプリケーションソフトA1は、端末装置10のRAM703の作業領域1010上で動作する。これらのうち、OS1020は、基本的な機能を提供し、端末装置10全体を管理する基本ソフトウェアである。オペレータ用のアプリケーションソフトA1は、他の端末装置10,70と通信するためのアプリである。
図5(b)は、一実施形態に係る端末装置70のソフトウェア構成図である。端末装置70には、ゲスト用のアプリケーションソフトA7がインストールされている。図5(b)に示されているように、OS1020、及びゲスト用のアプリケーションソフトA7は、RAM703の作業領域1010上で動作する。これらのうち、OS1020は、基本的な機能を提供し、端末装置70全体を管理する基本ソフトウェアである。ゲスト用のアプリケーションソフトA7は、他の端末装置10,70と通信するためのアプリである。
ただし、ゲスト用のアプリケーションソフトA7はオペレータ用のアプリケーションソフトA1に対し機能が制限されている。原則的に操作はオペレータが行い、ゲストは最小限の操作のみを行えばよいとする設計方針のためである。一例として、ゲストが行える操作は、以下のようになっている。
1.オペレータの呼び出しボタンの押下
2.スピーカ715の音量調節
3.自拠点の画像の表示・非表示の切り替え
なお、アプリケーションソフトの通信プロトコルとしては、(1)SIP(Session Initiation Protocol)、(2)H.323、(3)SIPを拡張したプロトコル、(4)インスタントメッセンジャーのプロトコル、(5)SIPのMESSAGEメソッドを利用したプロトコル、(6)インターネットリレーチャットのプロトコル(IRC(Internet Relay chat))、(7)インスタントメッセンジャーのプロトコルを拡張したプロトコル等が挙げられる。このうち、(4)インスタントメッセンジャーのプロトコルは、例えば、(4-1)XMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)、又は(4-2)ICQ(登録商標)、AIM(登録商標)、若しくはSkype(登録商標)などで利用されるプロトコルである。また、(7)インスタントメッセンジャーのプロトコルを拡張したプロトコルは、例えば、Jingleである。
<機能について>
図6は、本実施形態の通信システム100が有する端末装置10、70、及び管理システム50の一例の機能ブロック図である。なお、中継装置30は画像データを中継するに過ぎないため図6ではその機能が省略されている。
<<端末装置の機能構成>>
以下では、コールセンター8のオペレータが使用する端末装置10、及び、店舗7を訪問したゲストが使用する端末装置70の機能をそれぞれ説明する。この機能の違いはアプリケーションソフトの違いである。ただし、コールセンター8の端末装置と店舗7の端末装置が同じアプリケーションソフトを実行し、認証によりオペレータのみが実行できる操作を用意することで機能が異なってもよい。
・コールセンターの端末装置10(第一の端末装置の一例)
コールセンター8の端末装置10は、送受信部11、操作入力受付部12、起動部13、画像出力部17、撮像部18、音声出力部19、音声取得部20、及び、記憶・読出処理部29を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HDD704からRAM703上に展開されたオペレータ用のアプリケーションソフトA1に従ったCPU701からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、端末装置10は、図3に示されているRAM703、及びHDD704によって構築される記憶部1000を有している。記憶部1000には、管理システム50等からダウンロードしたオペレータ用のアプリケーションソフトA1が記憶されており、また、画像データ、音声データ、資料データ、及び、手書き情報が一時的に保持される。オペレータ用のアプリケーションソフトA1により設定される属性情報(オペレータ)も記憶される。
また、記憶部1000には、端末装置10を識別するための通信ID(Identification)、及びパスワード等が記憶されている。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。この他のIDについても同様である。
送受信部11は、通信ネットワーク2を介して管理システム50、及び中継装置30(これらを介して他の端末装置10と通信する)と各種データ(又は情報)の送受信を行う。送受信部11は、所望の宛先端末と通話を開始する前から、管理システム50より、通信相手の候補としての各端末の状態を示す各状態情報の受信を開始する。
操作入力受付部12は、コールセンター8のオペレータによる端末装置10に対する各種入力を受け付ける。例えば、利用者が電源スイッチをONにすると、操作入力受付部12が電源オンを受け付けて、起動部13に通知する。
起動部13は、電源のONにより端末装置10を起動させる。例えばIPLを実行して、記憶部1000のオペレータ用のアプリケーションソフトA1を読み出し、図3のRAM703に転送する。更に、起動部13はオペレータ用のアプリケーションソフトA1をCPU701に実行させることにより、端末装置10を管理システム50にログインさせるなどの処理を行う。
画像出力部17は、中継装置30から送信された画像データ、資料データ及び手書き情報をディスプレイ720に送出するための制御を行う。また、画像出力部17は、ディスプレイ720に各種の画面を表示させる。
撮像部18は、カメラ712a、712bにより被写体を撮像して得られた撮像データを、所定の画像データに変換して出力する。撮像部18は、カメラ712a、712bを切り替えて画像を出力できる。
音声出力部19は、中継装置30から送信された音声データをスピーカ715から再生出力する。
音声取得部20は、マイク714によって操作者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号を所定の音声データに変換して出力する。
記憶・読出処理部29は、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
・店舗の端末装置70(第二の端末装置の一例)
店舗7の端末装置70は、送受信部71、操作入力受付部72、起動部73、評価情報作成部74、集計部75、逸機回数送信部76、画像出力部77、撮像部78、音声出力部79、音声取得部80、状態管理部81、送信制御部82、人物認識部83、予想待ち時間提供部84、出勤スケジュール提供部85、及び、記憶・読出処理部89を有している。これらの説明においては主にコールセンター用の端末装置10との相違を説明する。
評価情報作成部74は、通話の機会損失を評価するための評価情報を作成する。評価情報は例えば、通話の機会損失が測定された回数である。例えば、ゲストが離席するまで(一人のゲストの接客の間)、重複して逸機回数をカウントしないようにして、項目ごとに逸機回数を測定する。測定するとはカウントすること、計上すること、数えることなどをいう。逸機回数は1つずつ大きくなるとは限らない。
集計部75は、単位時間当たりの逸機回数を集計する。例えば、1時間ごとに集計するのであれば、1時間の間に接客した各ゲストについて各項目の逸機回数を合計する。逸機回数には日時が対応付けられる(端末装置70が対応付けても管理システム50が対応付けてもよい)。集計の単位は1時間に限らず、分単位、数時間単位などでもよい。また、定期的に集計するのでなく、例えばゲストが離席したタイミングで集計してもよい。
逸機回数送信部76は、集計部75が集計した逸機回数を管理システム50に送信する。送信するタイミングは集計のタイミングと同じでもよいし、集計のタイミングよりも遅くてもよい。何回かの集計結果をまとめて送信してもよい。
状態管理部81は、CPU701からの命令によって実現され、端末装置10から送られてくるプレゼンス情報に基づいて、宛先候補(オペレータ)のプレゼンスを管理する。
送信制御部82は、CPU701からの命令によって実現され、宛先候補の状態に基づいて、宛先候補への通話の開始要求の送信を制御する。
人物認識部83は、同一人物(同一ゲスト)がオペレータと継続して通話しているか否かを判断する。ゲストがカメラ712a、712bの前にいれば、ゲストの着席から離席まで撮像部78がゲストの顔を撮像する。人物認識部83は、ゲストの着席後、顔を認識し、顔の特徴点を抽出し、以後、定期的に、撮像部78が撮像した顔の特徴点と比較して、同一人物が継続して通話しているか否かを判断する。特徴点としては例えば、眼球、鼻孔、口角、眉、輪郭、などがある。それぞれの形状を点列で表して部品ごとに形状を比較したり、部品間の相対位置を比較したりする。人物認識部83は離席検出部の1つである。
予想待ち時間提供部84は、ゲストが通話中のオペレータが担当する項目を選択した場合、当該項目のオペレータと通話可能となるまでの予想の待ち時間をゲストに提供する(表示又は音声出力する)。管理システム50はオペレータの特徴情報に対応する項目ごとの待ち人数を管理しており、予想待ち時間はこの待ち人数によって決定されている。なお、待ち人数を表示してもよい。
また、予想待ち時間提供部84は、ゲストの操作に応じて待ち申請を管理システム50に送信し、また、ゲストが離席した場合、待ち解除を管理システム50に通知する。管理システム50ではこの待ち申請したゲストの人数が管理されている。
出勤スケジュール提供部85は、ゲストが不在のオペレータが担当する項目を選択した場合、該項目を担当するオペレータの出勤予定日を表示する。オペレータの出勤スケジュールは管理システム50により管理されている。
店舗7の端末装置70の記憶部7000には、属性情報(ゲスト)7004の他、宛先管理DB7001、プレゼンス管理DB7002、及び、送信先管理DB7003が構築されている。
図7(a)は宛先管理DB7001に記憶されている宛先管理テーブルの一例を示す。宛先管理テーブルでは、宛先候補であるオペレータの端末装置10の通信ID、宛先候補の状態を示すプレゼンス、及びこの宛先候補の特徴を示す特徴情報が関連付けられて管理される。この特徴情報は項目の略称である。通信IDは、通信システム100において、通信先を特定するための情報である。通信IDとしては、特に限定されないが、例えば、端末装置10、70の識別情報、端末装置10、70のユーザの識別情報、メールアドレス等が含まれる。なお、プレゼンスの詳細については後述する。
図7(b)はプレゼンス管理DB7002(状態管理情報記憶部の一例)に記憶されているプレゼンス管理テーブルを示す概念図である。プレゼンス管理テーブルでは、宛先候補の特徴を示す特徴情報、その特徴の各宛先候補の各プレゼンスを統合したプレゼンス、その特徴の宛先候補のうち通話可能なプレゼンス「online」の端末装置10の通信ID、及びその特徴の宛先候補のうち通話中のプレゼンス「chat」の端末装置10の通信IDが関連付けられて管理される。なお、各宛先候補の各プレゼンスを統合して、特徴のプレゼンスを生成する処理については後述する。
図7(c)は、送信先管理DB7003に記憶されている送信先管理テーブルを示す概念図である。端末装置70はゲストによって使用され、端末装置10はオペレータによって使用される。端末装置70は、同じタイミングに複数の端末装置10へ通話の開始要求を送信することができる。送信先管理テーブルは、端末装置70による現在の通話の開始要求の送信先の端末装置10の通信IDを管理する。端末装置70による通話の開始要求の送信処理、通話の開始要求のキャンセルの処理によって送信先管理テーブルにおいて管理される通信IDの数は変動する。
<管理システムの機能構成>
図6に戻って説明する。管理システム50は、送受信部51、認証部52、管理部53、セッション制御部54、逸機回数管理部55、待ち人数管理部56、画面情報生成部57、スケジュール管理部58、及び記憶・読出処理部59を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された管理システム50用のプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能である。また、管理システム50は、HD204により構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、以下に示すような各テーブルによって各DBが構築される。
図7(d)は、認証管理DB5001に記憶されている認証管理テーブルを示す概念図である。認証管理テーブルでは、管理システム50によって管理される全ての端末装置10,70の各通信IDに対して、認証用のパスワードが関連付けられて管理される。
図7(e)は、端末管理DB5002に記憶されている端末管理テーブルを示す概念図である。端末管理テーブルでは、端末装置10,70の通信ID毎に、端末装置10,70のIPアドレスが関連付けられて管理される。
図8(a)は、逸機回数管理DB5003に記憶されている逸機回数管理テーブルを示す概念図である。逸機回数管理テーブルには、項目(本実施形態では地域)とその特徴情報に対応付けて、単位時間当たりの逸機回数が管理されている。図8(a)ではある日の1時間ごとの逸機回数が管理されている。20時までの集計が終わっており、更に1時間が経過すると21時台の逸機回数が登録される。
図8(b)は待ち人数管理DB5004に記憶されている待ち人数管理テーブルを示す概念図である。待ち人数管理テーブルには、項目(地域)とその特徴情報に対応付けて、現在の待ち人数が管理されている。待ち人数は、ゲストが待ち申請することで増え、待ち解除(例えば離席)により減少する。増減の単位は一人である。
図8(c)は出勤スケジュール管理DB5005に記憶されている出勤スケジュール管理テーブルを示す概念図である。出勤スケジュール管理テーブルには、日付ごとに、オペレータとその特徴情報に対応付けて、出社時刻と退社時刻が管理されている。なお、一人のオペレータが複数の特徴情報を有する場合がある。
<管理システムの各機能構成>
次に、管理システム50の各機能構成について詳細に説明する。送受信部51は、CPU201からの命令、及びネットワークI/F209によって実現され、通信ネットワーク2を介して各端末、装置又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
認証部52は、CPU201からの命令によって実現され、送受信部51で受信された通信ID及びパスワードを検索キーとして、認証管理テーブルを検索し、この認証管理テーブルに同一の通信ID及びパスワードが管理されているかを判断することによって端末の認証を行う。
管理部53は、CPU201からの命令によって実現され、図7(e)に示した端末管理テーブルに端末装置10,70の情報を記録することで、端末装置10,70を管理する。
セッション制御部54は、CPU201からの命令によって、端末装置10,70の間でコンテンツデータを送信するためのセッションを制御する。この制御としては、セッションを確立するための制御、確立されたセッションに端末装置10,70を参加させる制御、セッションから退出する制御等が含まれる。
逸機回数管理部55は、ゲストの端末装置70から送信された逸機回数を逸機回数管理部55DBに登録して管理する。
待ち人数管理部56は、ゲストの端末装置70から送信された待ち申請に基づいて待ち人数管理DB5004の申請された項目の待ち人数を増大させ、待ち解除の通知に基づいて待ち人数管理DB5004の通知された項目の待ち人数を減少させる。待ち解除の通知は、離席により待ち申請を送信した端末装置70から送信される。
画面情報生成部57は、Webサーバとして管理端末40が表示する画面の画面情報を生成する。画面情報は、HTML、XML、CSS(Cascade Style Sheet)、及びJavaScript(登録商標)等により作成される。本実施形態では、逸機回数管理部55DBに記憶されている逸機回数をグラフなどに加工して表示する画面情報を生成する。このような画面をWebページという場合があり、WebページはWebアプリにより提供されてよい。Webアプリとは、ブラウザ上で動作するプログラミング言語(たとえばJavaScript(登録商標))によるプログラムとWebサーバ側のプログラムが協調することによって動作し、ブラウザ上で実行されるソフトウェア又はその仕組みを言う。WebアプリによりWebページを動的に変更できる。
スケジュール管理部58は、オペレータの出勤日を管理している。各オペレータの出勤日は出勤スケジュール管理DB5005に登録されている。オペレータの出勤日は管理者が前月までに登録し、各オペレータの希望により調整される。
記憶・読出処理部59は、CPU201からの命令及びHDD205によって実現され、又はCPU201からの命令によって実現され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000に記憶された各種データを抽出したりする処理を行う。
<管理端末>
管理端末40は、通信部41、操作受付部42、及び、表示制御部43を有する。管理端末40が有するこれら各機能部は、これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された管理端末40用のプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能である。このプログラムは、ブラウザソフトが想定されている。管理端末40は、店舗の管理者が逸機回数を評価するために使用される。
管理端末40が有する通信部41は管理システム50等と各種の情報を送受信する。例えば、HTTP通信でポータルサイトのWebページを要求し、Webページに対する各種の操作内容を管理システム50に送信する。
操作受付部42は、管理端末40が表示するWebページ(画面)に対する各種の操作を受け付ける。表示制御部43は、管理システム50から各種の画面情報(例えば逸機回数を表示する画面)を解析してディスプレイ208に表示する。
<通信システムの処理・動作>
続いて、図9を用いて、端末装置10,70が管理システム50へログインする処理を説明する。図9は、端末装置10,70が管理システム50へログインする処理の一例を示すシーケンス図である。
店舗7のスタッフ等が端末装置70の電源スイッチをONにすると、操作入力受付部72が電源ONを受け付けて、端末装置70を起動させる(ステップS1)。端末装置70が起動すると、起動部73は、端末装置70にインストールされているゲスト用のアプリケーションを起動させる(ステップS2)。以下、端末装置70における処理は、ゲスト用のアプリケーションの命令により実行される。
端末装置70の送受信部71は、通信ネットワーク2を介して管理システム50に、ログイン要求を送信する(ステップS3)。このログイン要求には、ログイン要求元である自端末を識別するための通信ID、及びパスワードが含まれている。本実施形態において、端末装置70の通信IDは、頭文字が「C」で表されている。以下、端末装置70X,端末装置70Yの通信IDが「C01,C02」であるものとする。
管理システム50の送受信部51は、ログイン要求を受信する。端末装置70から管理システム50へログイン要求が送信されることで、受信側である管理システム50は、送信側である端末装置70のIPアドレスを取得することができる。
次に、管理システム50の認証部52は、ログイン要求に含まれている通信ID及びパスワードを検索キーとして、記憶部5000の図7(d)に示した認証管理テーブルを検索し、この認証管理テーブルに同一の通信ID及びパスワードが管理されているかを判断することによって認証を行う(ステップS4)。
認証部52によって、正当な利用権限を有する端末装置70からのログイン要求であると認証された場合には、管理部53は、図7(e)に示した端末管理テーブルに、ログイン要求元の端末装置70の通信ID、及びIPアドレスを関連付けて記録する(ステップS5)。
管理システム50の送受信部51は、認証部52による認証結果が示された認証結果情報を、通信ネットワーク2を介して、ログイン要求元の端末装置70へ送信する(ステップS6)。これにより、端末装置70の送受信部71は、認証結果情報を受信する。以下、ログイン要求元の端末装置70X,70Yの認証に成功し、端末装置70X,70Yが管理システム50にログインした場合について説明する。
一方、オペレータ側の端末装置10のオペレータが電源スイッチをONにすると、操作入力受付部12が電源ONを受け付けて、端末装置10を起動させる(ステップS11)。端末装置10が起動すると、起動部13は、端末装置10にインストールされているオペレータ用のアプリケーションソフトA1を起動させる(ステップS12)。以下、端末装置10における処理は、オペレータ用のアプリケーションソフトA1の命令により実行される。
端末装置10の画像出力部17は、端末装置10のユーザであるオペレータの特徴の入力を受け付ける受付画面をディスプレイ720に出力する。
図10は、受付画面の一例を示す図である。受付画面140には、通信ID、及びパスワードの入力を受け付ける欄141,142の他、オペレータの特徴として、旅行先の説明として対応可能な国又は地域の選択肢143と選択用のチェックボックス144が含まれている。オペレータが、対応可能な国又は地域を選択して、受付画面140のOKボタン145を押下する操作を行うと、操作入力受付部12は、オペレータの特徴の入力を受け付ける(ステップS13-1)。
記憶・読出処理部29は、選択された特徴に対応する特徴情報を記憶部1000に記憶させる。以下、特徴「北海道、東北、関東、中部、近畿、山陰山陽、四国、九州」に対応する特徴情報は、それぞれ「hd,th,kt,cb,kk,ss,sk,ks」であるものとする。したがって、図10のチェック状態では「hd、th、ks」がこのオペレータの特徴情報である。
端末装置10は、管理システム50へログイン要求を送信して、管理システム50へログインする(ステップS13-2,S14,S15,S16)。この処理は、端末装置70と管理システム50との間のステップS3,S4,S5,S6の処理と同様であるので、説明を省略する。但し、ログイン要求で端末装置10から管理システム50へ送信される通信IDは、オペレータ側の端末装置10であることを判別可能なように、頭文字が「O」で表されている。以下、端末装置10a,10b,10cの通信IDが「O01,O02,O03」であるものとする。ログイン要求元の端末装置10a,10b,10cの認証に成功すると、端末装置10a,10b,10cは、管理システム50にログインする。
続いて、図11を用いて、端末装置10から端末装置70へ、オペレータ側の状態を示すプレゼンス情報を送信する処理について説明する。図11は、プレゼンス情報を送信する処理の一例を示すシーケンス図である。
オペレータ用のアプリケーションソフトA1は、記憶部1000において、状態遷移の契機となるイベント、及びイベント発生による遷移後のプレゼンスを管理している。プレゼンスは、端末装置10のユーザであるオペレータが通話を開始可能な状態であるか特定するために利用される。通話を開始可能な状態を示すプレゼンスには、当該端末装置10が管理システム50へログインしており、ゲスト側の端末装置70と通信していない状態を示す「online」が含まれる。通話を開始不可能な状態を示すプレゼンスには、当該端末装置10が管理システム50へログインしていない状態を示す「offline」、及び、当該端末装置10が管理システム50へログインしているが、既にカスタマー側の端末装置70と通信しているため新たに通話を開始できない状態を示す「chat」が含まれる。なお、プレゼンスは、上記のものに限定されない。例えば、プレゼンスには、ユーザの入力に基づくものが含まれていても良い。ユーザの入力に基づくプレゼンスのうち、通話を開始不可能な状態を示すプレゼンスの一例としては、「離席中」が挙げられる。
プレゼンス「online」への遷移の契機となるイベントの一例としては、端末装置10による、上記ステップS16の認証結果情報の受信や、ユーザからの通話の終了要求の入力の受け付け等が挙げられる。プレゼンス「offline」への遷移の契機となるイベントの一例としては、端末装置10による、管理システム50からのログアウトが挙げられる。プレゼンス「chat」への遷移の契機となるイベントの一例としては、端末装置70,10間の通信の確立(後述のステップS105)が挙げられる。なお、プレゼンスの遷移の契機となるイベントは、検出可能なものであれば特に限定されず、通信プロトコルやアプリケーションソフトによる処理内容に応じて、任意に設定可能である。
端末装置10aで上記のいずれかのイベントが発生すると(ステップS21)、記憶・読出処理部29は、特徴情報を記憶部1000から読み出す。読み出される特徴情報は、図10の受付画面140によりログイン時に端末装置10aのユーザであるオペレータにより入力された「北海道」等の特徴に対応している。端末装置10aの送受信部11は、ステップS21のイベント発生による遷移後の状態を示すプレゼンス、記憶部1000から読み出された特徴情報、及び送信元の端末装置10aの通信ID「O01」が含まれるプレゼンス情報を、管理システム50へ送信する(ステップS22)。例えば、端末装置10aは、ステップS16で認証結果情報を受信すると、プレゼンス「online」を含むプレゼンス情報を管理システム50へ送信する。また、端末装置10aは、ログアウトの要求が受け付けられると、プレゼンス「offline」を含むプレゼンス情報を管理システム50へ送信する。また、端末装置10aは、端末装置70との間の通信の確立に応じて、プレゼンス「chat」を含むプレゼンス情報を管理システム50へ送信する。なお、ステップS13-1で特徴情報が記憶部1000に記録されてから特徴情報が更新されなければ、端末装置10aは、イベントが発生する度に、同じ特徴情報を含むプレゼンス情報を管理システム50へ送信する。
管理システム50の送受信部51は、端末装置10aによって送信されるプレゼンス情報を受信すると、受信したプレゼンス情報を、管理システム50へログインしている店舗7の端末装置70x,70yへ送信する(ステップS23,S24)。管理システム50へログインしている店舗側の端末装置70を特定する方法は特に限定されないが、一例として、図7(e)の端末管理テーブルから、「C」が頭文字の通信IDを読み出す方法が挙げられる。
端末装置70x,70yの送受信部71は、コールセンター8の端末装置10aから管理システム50を介して送信されるプレゼンス情報を受信する。端末装置70x,70yの記憶・読出処理部89は、受信したプレゼンス情報に含まれる通信ID、プレゼンス、及び特徴情報を関連付けて図7(a)の宛先管理テーブルに記録する(ステップS25,S26)。受信したプレゼンス情報に含まれる通信IDと同一の通信IDのレコードが宛先管理テーブルに存在する場合、記憶・読出処理部89は、新たに受信されたプレゼンス情報に基づいて、このレコードに記録されているプレゼンスを上書更新する。これにより、端末装置70x,70yは、端末装置10a側の最新のプレゼンスを管理することができる。
オペレータ側の端末装置10bにおいて、上記のイベントが発生すると、端末装置10b、管理システム50、及び端末装置70x,70y間では、端末装置10a、管理システム50、及び端末装置70x,70y間のステップS21,S22,S23,S24,S25,S26と同様の処理が実行される(ステップS31,S32,S33,S34,S35,S36)。オペレータ側の端末装置10cにおいて、上記のイベントが発生すると、端末装置10c、管理システム50、及び端末装置70x,70y間では、端末装置10a、管理システム50、及び端末装置70x,70y間のステップS21,S22,S23,S24,S25,S26と同様の処理が実行される(ステップS41,S42,S43,S44,S45,S46)。これにより、端末装置70x,70yは、端末装置10b,10c側の最新のプレゼンスを管理することができる。
続いて、図12を用いて、特徴毎のプレゼンスを管理する処理について説明する。図12は、特徴毎のプレゼンスを管理する処理の一例を示すフロー図である。以下、ゲスト側からオペレータ側へ通話を要求することを想定して、オペレータ側を宛先候補と表す。なお、宛先候補のオペレータがステップS13-1で複数の特徴(例えば、「北海道、東北、九州」)を選択した場合、その宛先候補は、複数の特徴のグループに属することになる。特徴のプレゼンス「online」は、この特徴の宛先候補のうち、いずれかの宛先候補が通話可能なプレゼンス「online」であることを表す。特徴のプレゼンス「chat」は、この特徴のグループの宛先候補のいずれもプレゼンス「online」の状態ではなく、通話中のプレゼンス「chat」の宛先候補が一以上含まれていることを表す。
特徴のプレゼンス「offline」は、この特徴の宛先候補のいずれもプレゼンス「offline」であることを表す。以下、端末装置70xの処理について説明するが、端末装置70yも同様の処理を実行可能である。
端末装置70xの状態管理部81は、ステップS26,S36,S46で、図7(a)に示した宛先管理テーブルのプレゼンスが更新される度、更新されたレコードに記録されている通信ID、プレゼンス、及び特徴情報を取得する(ステップS51)。
端末装置70xの状態管理部81は、図7(b)に示したプレゼンス管理テーブルにおいて、ステップS51で取得される特徴情報が含まれる各レコードを更新する。すなわち、ステップS51で特徴情報「hd,th,ks」が取得された場合、状態管理部81は、プレゼンス管理テーブルにおける、特徴情報「hd,th,ks 」が含まれる各レコードを更新する。
以下、一例として、端末装置10aから端末装置70xへ、プレゼンス情報「online,(hd,th,ks ),O01」が送信され、ステップS51でこれらの情報が取得されたときの処理について説明する(ステップS52のonline)。
まず、ループ処理で、プレゼンス管理テーブルのうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードを更新する処理について説明する。端末装置70xの状態管理部81は、プレゼンス管理テーブルのうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドを参照する。これにより、状態管理部81は、通話可能通信IDのフィールドに、ステップS51で取得された通信ID「O01」が含まれているか判断する(ステップS53)。
プレゼンス管理テーブルにおける通話可能通信IDのフィールドに、ステップS51で取得された通信ID「O01」が含まれていないと判断された場合(ステップS53のNO)、状態管理部81は、通話可能通信IDのフィールドに、取得された通信ID「O01」を追加する(ステップS54)。
ステップS54の処理が完了した場合、又は、ステップS53のYESの場合、端末装置70xの状態管理部81は、プレゼンス管理テーブルのうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話中通信IDのフィールドを参照する。これにより、状態管理部81は、通話中通信IDのフィールドに、ステップS51で取得される通信ID「O01」が含まれているか判断する(ステップS55)。
プレゼンス管理テーブルにおける通話中通信IDのフィールドに、ステップS51で取得された通信ID「O01」が含まれていると判断された場合(ステップS55のYES)、通話中通信IDのフィールドから、取得された通信IDを削除する(ステップS56)。ここまでの処理により、端末装置10a側のプレゼンスが、「chat」から「online」へ遷移する場合も、「offline」から「online」へ遷移する場合も、プレゼンス管理テーブルの特徴情報「hd」が記録されたレコードには、通話可能通信IDのフィールドにのみ端末装置10aの通信IDが記録されるようになる。
ステップS56の処理が完了した場合、又は、ステップS55のNOの場合、端末装置70xの状態管理部81は、プレゼンス管理テーブルのうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスを参照する。これにより、状態管理部81は、グループのプレゼンスが「online」であるか判断する(ステップS57)。
特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスが「online」ではないと判断された場合(ステップS57のNO)、状態管理部81は、この特徴のプレゼンスを「online」に更新する。特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスが「online」であると判断された場合(ステップS57のYES)、状態管理部81は、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスを更新しない。ここまでの処理により、プレゼンス管理テーブルの特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスは「online」になる。
ステップS51では特徴情報「hd,th,ks」が取得されているので、状態管理部81は、ループ処理で、プレゼンス管理テーブルにおける特徴情報「th,ks」が記録された各レコードについても、同様に更新する。ループ処理が完了すると、図7(b)のプレゼンス管理テーブルは、表1のように更新される。なお、プレゼンスの変更は図7(a)の宛先管理テーブルにも反映される。
続いて、端末装置10aから端末装置70xへ、プレゼンス情報「chat,(hd,th,ks ),O01」が送信され、ステップS51でこれらのプレゼンス情報が取得されたときの処理について説明する(ステップS52のchat)。
まず、ループ処理で、プレゼンス管理テーブルのうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードを更新する処理について説明する。端末装置70xの状態管理部81は、プレゼンス管理テーブルのうち(表1参照)、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドを参照する。これにより、状態管理部81は、通話可能通信IDのフィールドに、ステップS51で取得された通信ID「O01」が含まれているか判断する(ステップS63)。
プレゼンス管理テーブルにおける通話可能通信IDのフィールドに、ステップS51で取得された通信ID「O01」が含まれていると判断された場合(ステップS63のYES)、通話可能通信IDのフィールドから、取得された通信IDを削除する(ステップS64)。
ステップS64の処理が完了した場合、又は、ステップS63のNOの場合、端末装置70xの状態管理部81は、プレゼンス管理テーブル(表1参照)のうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話中通信IDのフィールドを参照する。これにより、状態管理部81は、通話中通信IDのフィールドに、ステップS51で取得される通信ID「O01」が含まれているか判断する(ステップS65)
プレゼンス管理テーブルにおける通話中通信IDのフィールドに、ステップS51で取得された通信ID「O01」が含まれていないと判断された場合(ステップS65のNO)、通話中通信IDのフィールドに、取得された通信ID「O01」を追加する(ステップS66)。ここまでの処理により、プレゼンス管理テーブルの特徴情報「hd」が記録されたレコードには、通話中通信IDのフィールドにのみ端末装置10aの通信IDが記録されるようになる。
ステップS66の処理が完了した場合、又は、ステップS65のYESの場合、端末装置70xの状態管理部81は、プレゼンス管理テーブルのうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドを参照する。これにより、状態管理部81は、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0であるか判断する(ステップS67)。
特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0である場合(ステップS67のYES)、状態管理部81は、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスを「chat」に更新する(ステップS68)。
特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0ではない場合(ステップS67のNO)、状態管理部81は、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスを更新しない。すなわち、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドに通信IDが記録されている場合、対応するプレゼンスは「online」のまま更新されない。
ステップS51では特徴情報「hd,th,ks」が取得されているので、状態管理部81は、ループ処理で、プレゼンス管理テーブルにおける特徴情報「th,ks」が記録された各レコードについても、同様に更新する。これにより、表1のプレゼンス管理テーブルは、表2のようになる。
続いて、端末装置10cから端末装置70xへプレゼンス情報「offline,(hd,kt,cb),O03」が送信され、ステップS51でこれらのプレゼンス情報が取得された場合について説明する(ステップS52のoffline)。
まず、ループ処理で、プレゼンス管理テーブルのうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードを更新する処理について説明する。端末装置70xの状態管理部81は、プレゼンス管理テーブル(表2参照)のうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可のフィールドを参照する。これにより、状態管理部81は、通話可能通信IDのフィールドに、ステップS51で取得された通信ID「O03」が含まれているか判断する(ステップS73)。
プレゼンス管理テーブルにおける通話可能通信IDのフィールドに、ステップS51で取得された通信ID「O03」が含まれていると判断された場合(ステップS63のYES)、通話可能通信IDのフィールドから、取得された通信ID「O03」を削除する(ステップS74)。
ステップS74の処理が完了した場合、又は、ステップS73のNOの場合、端末装置70xの状態管理部81は、プレゼンス管理テーブル(表2参照)のうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話中通信IDのフィールドを参照する。これにより、状態管理部81は、通話中通信IDのフィールドに、ステップS51で取得される通信ID「O03」が含まれているか判断する(ステップS75)。
プレゼンス管理テーブルにおける通話中通信IDのフィールドに、ステップS51で取得された通信ID「O03」が含まれていると判断された場合(ステップS75のYES)、通話中通信IDのフィールドから、取得された通信ID「O03」を削除する(ステップS76)。ここまでの処理により、プレゼンス管理テーブルにおける特徴情報「hd」が記録されたレコードから端末装置10cの通信IDが削除される。
ステップS76の処理が完了した場合、又は、ステップS75のNOの場合、端末装置70xの状態管理部81は、プレゼンス管理テーブル(表2参照)のうち、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信ID及び通話中通信IDのフィールドを参照する。これにより、状態管理部81は、条件IF1,IF2に該当するか判断する(ステップS77)。条件IF1は、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0であり、通話中通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0ではない場合である。条件IF2は、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0であり、通話中通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0である場合である。
特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0であり、通話中通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0ではない場合(ステップS77のIF1)、状態管理部81は、プレゼンス管理テーブルの特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスを「chat」に更新する(ステップS78)。
特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける通話可能通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0であり、通話中通信IDのフィールドに記録されている通信IDの数が0である場合(ステップS77のIF2)、状態管理部81は、プレゼンス管理テーブルの特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスを「offline」に更新する(ステップS79)。
ステップS77でIF1にもIF2にも該当しない場合(ステップS77のNO)、状態管理部81は、特徴情報「hd」が記録されたレコードにおける特徴のプレゼンスを「online」のまま更新しない。
ステップS51では特徴情報「hd,kt,cb」が取得されているので、状態管理部81は、ループ処理で、プレゼンス管理テーブルにおいて、特徴情報「kt,cb」が記録された各レコードについても、同様に更新する。これにより、表2のプレゼンス管理テーブルは、表3のようになる。
続いて、図13を用いて、通信を開始する処理について説明する。図13は、通信を開始する処理の一例を示すシーケンス図である。以下、一例として、端末装置70xが通信を開始する処理について説明するが、端末装置70yも同様の処理により通信を開始することができる。図13の処理を開始する時点で、宛先管理テーブルは図7(a)の状態であり、プレゼンス管理テーブルは表2の状態である場合について説明する。
端末装置70xの操作入力受付部72は、ユーザによる操作入力に応じて、宛先候補の特徴一覧の表示要求を受け付ける。表示要求に応じて、画像出力部77は、プレゼンス管理テーブル(表2参照)に記録されている各特徴情報、及びこの特徴情報に対応するグループのプレゼンスの組を取得する。記憶部7000には、特徴情報に対応する表示画像、及び特徴のプレゼンスに対応する表示画像のデータが予め記憶されている。一例として、特徴情報「hd」に対応する表示画像のデータは「北海道」を示すテキストデータである。また、一例として、特徴のプレゼンス「online,offline,chat」に対応する表示画像のデータは、それぞれ、通常輝度、低輝度、通常輝度+吹き出しのアイコン、の画像データである。画像出力部77は、取得された特徴情報、及びプレゼンスの組ごとに、対応するテキスト及びアイコンの表示画像のデータの組を記憶部7000から取得する。画像出力部77は、取得された表示画像のデータの組を所定の表示領域の同じ行に対応付けて配列することで特徴一覧の画像データを生成する。画像出力部77は、生成された特徴一覧の画像データをディスプレイ720へ出力する(ステップS81)。
図14は、プレゼンス管理テーブルが表2の状態である場合に表示される特徴一覧の画面の一例を示す図である。
画像出力部77は、プレゼンス管理テーブルが更新される度に、上記の処理を繰り返し実行する。これにより、特徴毎の最新のプレゼンスが示された特徴一覧がディスプレイ720に表示される。
ステップS81で、画像出力部77は、「online」に対応する項目を通常輝度の項目(ボタン)を出力し、「offline」に対応する項目(ボタン)を低輝度で出力し、「chat」に対応する項目を通常輝度+吹き出しのアイコン(ボタン)で出力する。図14では「東北」110bと「九州」110hに吹き出しのアイコン111が表示されている。また、「山陰山陽」110fが低輝度で表示されている。
例えば、ユーザにより、図14に示された特徴一覧における「東北」又は「九州」に対応する項目を押下する操作が行われた場合、操作入力受付部72は、操作入力を受け付け、図18に示す通話中画面を表示する。一方、図14に示された特徴一覧における「山陰山陽」の項目を押下する操作が行われた場合、操作入力受付部72は、操作入力を受け付け、図19に示す不在画面を表示する。詳細は図18,図19で説明する。
以下、特徴「北海道」の選択が受け付けられた場合の処理について説明する。操作入力受付部72は、「北海道」に対応する特徴の選択を受け付ける(ステップS82)。
特徴「北海道」の選択が受け付けられると、記憶・読出処理部89は、ステップS82で選択された特徴を示す特徴情報「hd」を検索キーとして、図7(a)の宛先管理テーブルを検索し、対応する通信ID、及びプレゼンスの組「O01,chat」、「O02,online」、「O03,online」を読み出す(ステップS83)。
端末装置70xの送受信部71は、ステップS83で読み出された通信IDのうち、対応するプレゼンスが「online」である通信ID「O02」、自端末装置70xの通信ID「C01」、及びステップS82で選択された特徴を示す特徴情報「hd」を含む通話の開始要求を管理システム50へ送信する(ステップS84-1)。
同様に、端末装置70xの送受信部71は、ステップS83で読み出された通信IDのうち、対応するプレゼンスが「online」である通信ID「O03」、自端末装置70xの通信ID「C01」、及びステップS82で選択された特徴を示す特徴情報「hd」を含む通話の開始要求を管理システム50へ送信する(ステップS86-1)。
管理システム50の送受信部51は、端末装置70xによって送信される通話の開始要求を受信すると、通話の開始要求に含まれる通信ID「O02」によって特定される端末装置10bへ、この通話の開始要求を送信する(ステップS84-2)。同様に、管理システム50の送受信部51は、端末装置70xによって送信された通話の開始要求を受信すると、通話の開始要求に含まれる通信ID「O03」によって特定される端末装置10cへ、この通話の開始要求を送信する(ステップS86-2)。
端末装置70xの送信制御部82は、通話の開始要求の送信先の端末装置10bの通信ID「O02」を送信先管理テーブルに記録することにより更新する(ステップS85)。同様に、端末装置70xの送信制御部82は、通話の開始要求の送信先の端末装置10cの通信ID「O03」を送信先管理テーブルに記録することにより更新する(ステップS87)。
オペレータ側の端末装置10aにおいて通話の終了要求の入力が受け付けられると(ステップS21')、送受信部11は、記憶部1000から読み出される特徴情報「hd,th,ks」、端末装置10aの通信ID「O01」、プレゼンス「online」を含むプレゼンス情報を管理システム50へ送信する(ステップS22')。
管理システム50の送受信部51は、端末装置10aによって送信されたプレゼンス情報を受信すると、受信したプレゼンス情報を、管理システム50へログインしているゲスト側の端末装置70xへ送信する(ステップS24')。
端末装置70xの送受信部71は、オペレータ側の端末装置10aから管理システム50を介して送信されるプレゼンス情報を受信する。端末装置70xの記憶・読出処理部89は、受信したプレゼンス情報に含まれる通信ID、プレゼンス、及び特徴情報を宛先管理テーブルに記録する(ステップS26')。これにより、宛先管理テーブルは、図7(a)の状態から表4の状態に更新される。
端末装置70xの送信制御部82は、ステップS24'で受信されたプレゼンス情報の送信元の端末装置10aへ通話の開始要求を送信するか判断する(ステップS88)。この処理で、端末装置70xの送信制御部82は、宛先管理テーブルにおいて更新された端末装置10aのプレゼンスを参照して、このプレゼンスが「online」であるか判断する。端末装置10aのプレゼンスが「online」ではない場合には、送信制御部82は通話の開始要求を送信しない旨、判断して処理を終了する。
端末装置10aのプレゼンスが「online」であると判断された場合、宛先管理テーブルにおいて端末装置10aの特徴情報「hd,th,ks」を参照して、これらの特徴情報のいずれかが、ステップS82で選択された特徴「北海道」を示すか判断する。特徴情報のいずれも選択された特徴を示さない場合には、送信制御部82は開始要求を送信しない旨、判断して処理を終了する。
特徴情報のいずれかが選択された特徴を示す場合、端末装置70xの送信制御部82は、開始要求を送信する旨、判断する。開始要求を送信する旨の判断に応じて、端末装置70xの送受信部71は、プレゼンス情報の送信先の端末装置10aの通信ID「O01」、自端末装置70xの通信ID「C01」、及びステップS82で選択された特徴を示す特徴情報「hd」を含む通話の開始要求を管理システム50へ送信する(ステップS89-1)。
管理システム50の送受信部51は、端末装置70xによって送信された通話の開始要求を受信すると、通話の開始要求に含まれる通信ID「O01」によって特定される端末装置10aへ、この通話の開始要求を送信する(ステップS89-2)。
続いて、図15を用いて、端末装置10,70間の通信を確立する処理について説明する。図15は、端末装置10,70間の通信を確立する処理の一例を示すシーケンス図である。以下、端末装置10aが、端末装置70xによる通話の開始要求に対して応答する場合について説明する。
端末装置10aの送受信部11は、端末装置70xから管理システム50を介して送信される通話の開始要求を受信する(ステップS89-2参照)。通話の開始要求が受信されると、端末装置10aの画像出力部17は、通話の開始要求に含まれる通信ID「CO1」に対応する要求元の情報、及び通話の開始要求に含まれる特徴情報「hd」に対応する特徴「北海道」を含むメッセージをディスプレイ720へ出力する。
図16は、メッセージの表示例である。メッセージ150に特徴151を示すことにより、端末装置70のユーザであるオペレータは、どの国又は地域について説明を求められるか、通話開始する前から事前に把握することができる。
図16のメッセージには、通話の開始の許可を受け付けるための応答ボタン152が含まれている。端末装置10aにおいて、ユーザが画面上の応答ボタン152を押下すると、操作入力受付部12は、応答の許可の操作入力を受け付ける(ステップS101)。応答の許可の操作入力が受け付けられると、端末装置10aの送受信部11は、通話の開始要求元の通信ID「C01」、自端末装置10aの通信ID「O01」が含まれる応答を管理システム50へ送信する(ステップS102)。
管理システム50の送受信部51は、端末装置10aによって送信される応答を受信する。管理システム50の送受信部51は、受信した応答を応答に含まれる通信ID「C01」によって特定される端末装置70xへ送信する(ステップS103)。
端末装置70xの送受信部71は、応答を受信すると、応答の送信元の端末装置10aとの間で通信を確立するための通信確立要求を管理システム50へ送信する(ステップS104)。通信確立要求には、自端末装置の通信ID「C01」、及び応答の送信元の端末装置10aの通信ID「O01」が含まれる。
管理システム50の送受信部71は、通信確立要求を受信する。管理システム50のセッション制御部54は、通信確立要求に含まれる通信ID「O01,C01」により特定される端末装置10a,70xの間で中継装置30を介して画像データ及び音データのコンテンツデータを送信するためのセッションを確立する制御を行う(ステップS105)。なお、セッションは、上記に限られず、端末装置10a,70xの間で通信ネットワーク2を介して直接コンテンツデータを送信するためのセッションであっても良い。
端末装置10a,70x間の通信が確立すると、端末装置10a,70xは、自端末で撮像された画像の画像データ、及び自端末で集音された音データを、中継装置30を介して相手側の端末装置70x,10aへ送信する。端末装置10a,70xの画像出力部17,77は、受信したコンテンツデータを出力する。これにより、ユーザ間で通話を開始できるようになる。
<プレゼンスがoffline又はchatの項目をゲストが選択した場合>
続いて、offline又はchatの項目をゲストが選択した場合について説明する。まず、図17により、図14に示した特徴一覧に遷移する前の画面について説明する。通常、ゲストは大項目から分類がより小さい小項目へと項目の選択を繰り返していき、最終的な項目を選択する。これにより、多くの項目の一覧から所望の項目を直接、選択するよりも操作性を向上できる。
図17は大分類の項目の選択画面119の一例である。旅行の場合の大分類の項目118は国内旅行、外国旅行、クルーズ、プレミアム、世界遺産などであり、それぞれの項目が表示されている。ゲストが国内旅行の項目を選択した場合、図14の特徴一覧が表示される。以下では、図14の特徴一覧に基づいて説明するが、外国旅行、クルーズ、プレミアム、又は、世界遺産が選択された場合も小分類の項目が表示され、同様に特徴一覧に基づいて逸機回数が測定される。
なお、大分類の項目が表示されることは必須でなく、逸機回数が測定される項目が表示されるまでの階層(大分類、中分類、小分類、最小分類など)はいくつでもよい。
図18は図14に示された特徴一覧において「東北」110b又は「九州」110hの項目が選択された場合に表示される通話中画面120を示す。図18には、「東北を担当するオペレータが通話中です。予想待ち時間は10分です。待ち申請なさいますか?」というメッセージ121、はいボタン122、及び、いいえボタン123が表示されている。端末装置70の画像出力部77は、プレゼンスが「chat」の項目が選択された場合に、図18に示す通話中画面120を表示する。
はいボタン122はゲストが待ち申請するためのボタンであり、いいえボタン123は待ち申請せずに図14の特徴一覧に戻るためのボタンである。はいボタン122が押下された場合について詳細は図20Aのシーケンス図で説明する。
図19は図14に示された特徴一覧において「山陰山陽」110fの項目が選択された場合に表示される不在画面130を示す。図19には、「山陰山陽を担当するオペレータはお休みを頂いております。誠に申し訳ございません。山陰山陽を担当するオペレータの出勤予定をご覧になりますか?」というメッセージ131、はいボタン132、及び、いいえボタン133が表示されている。端末装置70の画像出力部77は、プレゼンスが「offline」の項目が選択された場合に、図19に示す不在画面130を表示する。
はいボタン132は「山陰山陽」110fの特徴情報を有するオペレータの出勤スケジュールを表示させるためのボタンであり、いいえボタン133は図14の特徴一覧に戻るためのボタンである。はいボタン132が押下された場合について詳細は図20Bのシーケンス図で説明する。
<逸機回数の測定>
図14の特徴一覧で、「東北」110b、「九州」110h、又は「山陰山陽」110fの項目が選択された場合、店舗としては接客の機会を逃したことになる。本実施形態ではこの機会損失した逸機回数を測定する。
図20Aは、通信システム100が逸機回数を測定する手順を示すシーケンス図の一例である。図20Aの処理は図13のステップS81、S82のより詳細な説明である。
S201:まず、ゲストが端末装置70の前に着席する。必ずしも着席する必要はなく、カメラ712a、712bの前に存在すればよい。
S202:撮像部78はゲストの撮像を開始し、人物認識部83がゲストの認識を継続的に行い、同一人物であることを確認する。
S203:端末装置70は常に図17に示した大分類の項目の選択画面119を表示しているか、又は、ゲストがいない間は広告や映像を流しておきゲストが端末装置70のディスプレイ720に触れるなどにより選択画面119を表示する。
S204:ゲストが大分類の項目を選択すると操作入力受付部72が項目の選択を受け付ける。
S205:これにより、画像出力部は図14に示した特徴一覧を表示する。
S206:ゲストが、「東北」110b、「九州」110h、又は「山陰山陽」110fの項目を特徴一覧から選択したものとする。すなわち、オペレータが「chat」か「offline」のプレゼンスである項目を選択したものとする。操作入力受付部72は押下された座標に基づいてどの項目が選択されたのか判断し、選択された特徴情報(すなわち項目)を特定する。
S207:評価情報作成部74は、選択された項目に対応する特徴情報の逸機回数を1つ大きくする。例えば、選択された項目が北海道なら「hd 1」、選択された項目が東北なら「th 1」、選択された項目が九州なら「ks 1」のように測定する。なお、同じゲストが同じ項目を連打した場合に逸機回数が実際よりも多く測定されないように、ゲストが小分類を複数回押下した場合、最初の1回のみを測定する。つまり、一人のゲストについて1つの特徴情報の逸機回数は最大値が1である。
また、通話中と不在で測定数を変えてもよい。例えば、通話中の逸機回数は「0.7」、不在の逸機回数は「1.0」のように測定する。
S208:図14の特徴一覧でプレゼンスが「chat」の項目が選択された場合、予想待ち時間提供部84は、送受信部71を介して選択された特徴情報を管理システム50に送信し、待ち人数を問い合わせる。
S209:管理システム50の送受信部51は待ち人数の問い合わせを受信し、待ち人数管理部56が特徴情報に対応付けられた待ち人数を待ち人数管理DB5004から取得する。管理システム50の送受信部51は待ち人数を端末装置70に送信する。
S210:端末装置70の送受信部71は待ち人数を受信し、予想待ち時間提供部84が待ち人数を予想待ち時間に変換して、図18に示した通話中画面120を表示する。待ち人数から予想待ち時間への変換は例えば一定の係数を乗じることなどで行う。管理システム50が予想待ち時間を送信してもよい。また、待ち人数そのものを表示してもよい。なお、予想待ち時間はゲストによる項目の選択後に問い合わせるのでなく、端末装置70は特徴一覧と共に各特徴情報の待ち人数を取得しておいてもよい。こうすることで、予想待ち時間を表示するまでの時間を短縮できる。ただし、「chat」の項目が選択されたタイミングで要求することで最新の予想待ち時間を提供できる。
S211:ゲストが待ち申請するために通話中画面120ではいボタン122を押下した場合、操作入力受付部72がそれを受け付ける。
S212:端末装置70の送受信部71は、ゲストが選択した特徴情報の待ち申請を管理システム50に送信する。管理システム50の送受信部51は待ち申請を受信し、待ち人数管理部56が待ち人数管理DB5004において特徴情報に対応付けられた待ち人数を1つ大きくする。
なお、待ち申請はゲストが申請しなくても管理システム50に送信されてよい。この場合、オペレータが通話中の項目をゲストが選択すると自動的に待ち申請が送信される。この場合でも待ち申請は離席により解除されるので待ち人数が実際よりも大きくなりすぎることがない。
S213:一方、図14の特徴一覧でプレゼンスが「offline」の項目が選択された場合、端末装置70の画像出力部77は図19に示した不在画面130を表示する。
S214:ゲストが出勤予定を表示させるため不在画面130ではいボタン132を押下した場合、操作入力受付部72がそれを受け付ける。
S215:端末装置70の出勤スケジュール提供部85は送受信部71を介して選択された特徴情報を管理システム50に送信し、出勤スケジュールを問い合わせる。
S216:管理システム50の送受信部51は出勤スケジュールの問い合わせを受信し、スケジュール管理部58が特徴情報に対応付けられた出勤スケジュールを出勤スケジュール管理DB5005から取得する。スケジュール管理部58は出勤スケジュールを加工し、管理システム50の送受信部51は出勤スケジュールを送信する。
S217:端末装置70の送受信部71は出勤スケジュールを受信し、出勤スケジュール提供部85が出勤予定画面を表示する。出勤予定画面の一例を図21に示す。
続いて、出勤予定画面を確認したゲストは画面を操作するなどして大分類の項目の選択画面119に戻ったとする。
S218:ゲストが端末装置70を操作して大分類の項目の選択画面119を表示させる。
S219:操作入力受付部72がこの操作を受け付けて、大分類の項目の選択画面119を表示する。
S220:ゲストが大分類の項目を選択すると操作入力受付部72が項目の選択を受け付ける。
S221:これにより、画像出力部77は図14とは別の特徴一覧を表示する。この特徴一覧は地域名などが図14とは異なる可能性があるが、項目が表示されるなどの構成は同じである。
S222:次に、ゲストが特徴一覧で何も選択せずに大分類の項目の選択画面119に戻す操作を行った。操作入力受付部72はこの操作を受け付ける。
S223:この場合、評価情報作成部74は特徴一覧において通話できない全ての項目について、逸機回数として「1/通話できない項目数」だけ大きくする(「通話できない項目数」分の1を計上する)。例えば、特徴一覧で「chat」又は「offline」の項目が「北海道(hd)、東北(th)、九州(ks)」の場合、通話できない項目数が3なので、「hd 1/3」「th 1/3」及び「ks 1/3」のようにそれぞれの特徴情報の逸機回数を1/3とする。
この場合も、通話中と不在で測定数を変えてもよい。例えば、「hd(通話中) 1/4」、「th(不在) 1/2」、「ks(通話中) 1/4」とする。
オペレータが通話中又は不在の項目をゲストが押下した場合は、ステップS223では逸機回数は測定されないので、逸機回数が1を超える可能性は低い。しかし、ゲストが何回かの画面遷移で何も選択せずに大分類の項目の選択画面119に戻った場合、評価情報作成部74は、1つの特徴情報の逸機回数が1を超えないようにする(1超の逸機回数は1と見なされる)。
また、単に大分類の項目の選択画面119でユーザが項目を間違えて選択した場合も、ゲストが特徴一覧で何も選択せずに大分類の項目の選択画面119に戻す操作を行うが、このような場合は逸機回数を測定しないために、一定時間内に選択画面119に戻った場合は逸機回数を測定しないとよい。
なお、ステップS223の測定のタイミングは大分類の項目の選択画面119に戻った場合だけでなく、離席したタイミングで測定してよい。ゲストが項目を選択しなかったという点で同じだからである。
S224:操作入力受付部72はステップS222の操作を受け付けて、画像出力部77は再度、大分類の項目の選択画面119を表示する。
S225:ゲストが離席する。離席とは端末装置70から離れることを言う。
S226:撮像部78がゲストを撮像しなくなるので、人物認識部83は同一人物が検出されないことを検出する。人物認識部83は、離席によりこれまで操作していたゲストの接客が終了したと判断する。離席により、次のゲストの逸機回数を測定できるようになる。
S227:集計部75は、単位時間ごとに接客の逸機回数を集計する。例えば、直近の1時間の間に3人のゲストが操作した場合、3人分の逸機回数を特徴情報ごとに集計する。
S228:逸機回数送信部76は送受信部71を介して、集計した逸機回数を管理システム50に送信する。なお、集計や送信のタイミングは毎離席ごとでも1日に1回などでもよい。管理システム50の送受信部51は逸機回数を受信し、逸機回数管理部55が項目(特徴情報)と時間帯に対応付けて、逸機回数を逸機回数管理DB5003に登録する。なお、他の端末装置70から送信された逸機回数があれば合計する。
S229:待ち申請を行っていた場合、離席により待ち申請が不要になったので、端末装置70の予想待ち時間提供部84は特徴情報を指定して待ち解除を管理システム50に送信する。この特徴情報は、待ち申請したものであり予想待ち時間提供部84により保持されている。管理システム50の送受信部51は待ち解除を受信し、待ち人数管理部56が待ち人数管理DB5004の特徴情報に対応付けられた待ち人数を1つ少なくする。こうすることで待ち人数の精度を向上できる。
なお、待ち解除は、離席の他、ゲストの操作により管理システム50に送信されてよい。
端末装置70が待ち解除を送信するタイミングとしては、離席の他、通話を介した場合もある。端末装置70の送信制御部82は、ゲストが図14で選択した特徴情報のプレゼンスが「online」に代わったことを検出して、通話を開始し、また、待ち解除を送信する。
以上のように、端末装置は特徴情報ごとに逸機回数を測定できる。なお、図20A、図20Bのシーケンスは一例であり、画面の遷移や処理の流れはゲストの操作の順番などによって変わってよい。
図21は、出勤予定画面の一例である。図21の出勤予定画面300は、「山陰山陽」という特徴情報について、当日から1週間分のオペレータの出勤予定を時間単位に示している。図21に示すように、1時間単位に、何人のオペレータが出勤予定であるかが人数で示されている。
スケジュール管理部58は、例えば特徴情報「th」で出勤スケジュール管理DB5005を検索し、同じ日の同じ1時間の間に出勤予定のオペレータの人数を加算していく処理を、1時間ごとに繰り返す。これにより、図21に示すような出勤予定画面300を端末装置70が表示できる。
なお、図21は一例に過ぎず、30分ごとに人数を算出してもよいし、1週間分を表示しなくてもよい。
<離席の検出方法の別の一例>
上記ではカメラ712a、712bにより同一人物の顔画像が撮像されないことから離席を検出する例を説明したが、離席は物理的なセンサーにより検出してもよい。
図22は、着席と離席を検出する圧力センサー250を模式的に示す。図22に示すように、ゲストが端末装置70を操作する際に着席する席に圧力センサー250が内蔵されている。圧力センサー250はゲストの体重に応じた電圧を出力する。圧力センサーとして例えば圧電素子(ピエゾ素子)が使用されるが、素子はこれに限られず圧力を検出できればよい。例えば、所定以上の押圧でオンになるメカニカルスイッチでもよい。圧力センサー250は離席検出部の1つである。
圧力センサー250の出力は端末装置70に有線又は無線で送信されており、評価情報作成部74は圧力センサーの検出値で、同じ特徴情報の逸機回数を測定してよいか否かを判断する。例えば、圧力センサー250からの信号で着座を検出するとフラグをオンにしておき、フラグがオンの間は同じ特徴情報の逸機回数を1回しか測定しない。圧力センサー250からの信号で離席を検出するとフラグをオフにして、特徴情報の逸機回数を初期化する。
なお、圧力センサー250の他、赤外線センサー、超音波センサーなどで着座と離席を判断してもよい。
<管理端末が表示する逸機回数の画面例>
店舗側の管理者は任意のタイミングで管理端末40を管理システム50と通信させ、逸機回数表示画面を管理端末40に表示させることができる。
図23は、管理端末40が表示した逸機回数表示画面310の一例である。図23では、横軸の特徴情報ごとに、縦軸に逸機回数が棒グラフで表示されている。逸機回数は期間ごとに算出できるので、逸機回数が算出された期間331が表示されている。管理者はこのような画面を見て、どの特徴情報の逸機回数が多いか評価できる。
管理者は管理端末40で、期間、日付、曜日、又は時間帯等を指定でき、特定の日、曜日、時間帯ごとにどの特徴情報の逸機回数が多いか評価できる。
<まとめ>
以上説明しように、本実施形態の通信システム100は、ゲストが項目を選択した場合でも、しなかった場合でも、接客の機会を逃した逸機回数を管理者に提供するので、管理者は逸機回数を評価できる。