JP2017138270A - 信号処理装置および受信装置ならびにコード追従方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レプリカ信号のC/Aコードへの追従性を向上可能にする技術を提供する。
【解決手段】衛星信号をデジタル信号として保持する信号保持部201と、レプリカ信号のずれ量を所定値ずつ変化させ、信号保持部201により保持される衛星信号のC/Aコードとレプリカ信号との相関値が変化するサンプル点を抽出するサンプル点抽出部202と、サンプル点抽出部202により抽出されたサンプル点を、抽出された順番に並べ替えた再配置データを生成する再配置データ生成部203と、再配置データ生成部203により生成された再配置データに基づき、サンプル点が抽出されたずれ量ごとの相関値を算出する相関値算出部204と、相関値が最大になるずれ量を衛星信号のコードタイミングとして決定するコードタイミング決定部205とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、信号処理装置および受信装置ならびにコード追従方法に関する。
本技術分野の背景として、特開2013−246017号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、「衛星信号を利用した測位システムとしては、GPS(Global Positioning System)が広く知られており、携帯型電話機やカーナビゲーション装置等に内蔵された受信装置に利用されている。GPSでは、複数のGPS衛星の位置や各GPS衛星から受信装置までの擬似距離等の情報に基づいて受信装置の位置座標と時計誤差とを求める位置計算を行う。」と記載されている。
GPS衛星から送信される衛星信号は、拡散符号の一種であるC/A(Coarse and Acquisition)コードを用いたCDMA(Code Division Multiple Access)方式でスペクトラム拡散されている。また、GPS衛星の位置を計算するために必要な軌跡情報などを含む航法メッセージは、C/Aコードを20PNフレーム単位でBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調することで搬送されている。C/Aコードは、コード長1023チップを1PNフレームとする擬似ランダム雑音符号である。そして、航法メッセージは、C/Aコードと同形式のレプリカ信号を発生させ、レプリカ信号の位相を変化させながら、C/Aコードとの相関値を測定することで得られる。
受信装置が各GPS衛星から送信される衛星信号を復調し、GPS衛星が衛星信号を発射した時刻を算出するには、C/Aコードを正確に追尾する必要がある。非特許文献1には、C/Aコードを追尾する方式として一般的であるDLL(Delay Lock Loop)方式が記載されている。
特開2013−246017号公報
W.J.Gill、"A Comparison of Binary Delay−Lock Tracking−Loop Implementations"、IEEE Transactions on Aerospace and Electronic Systems,vol.ARS−2,No.4,July,1966.
特許文献1と、非特許文献1とに記載されている技術では、マルチパスの影響による追尾誤差を軽減させることは考慮されていない。そのため、マルチパスの影響によりレプリカ信号のC/Aコードへの追従性が低下する可能性があった。
本発明の目的は、レプリカ信号のC/Aコードへの追従性を向上可能にする技術を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の一実施の形態の信号処理装置は、レプリカ信号を衛星信号のC/Aコードに追従させるための信号処理装置であって、前記衛星信号をデジタル信号として保持する信号保持部を有する。また、前記レプリカ信号のずれ量を所定値ずつ変化させ、前記信号保持部により保持される前記衛星信号の前記C/Aコードと前記レプリカ信号との相関値が変化するサンプル点を抽出するサンプル点抽出部を有する。また、前記サンプル点抽出部により抽出された前記サンプル点を、抽出された順番に並べ替えた再配置データを生成する再配置データ生成部を有する。また、前記再配置データ生成部により生成された前記再配置データに基づき、前記サンプル点が抽出された前記ずれ量ごとの前記相関値を算出する相関値算出部を有する。また、前記相関値が最大になる前記ずれ量を前記衛星信号のコードタイミングとして決定するコードタイミング決定部を有する。
また、本発明の一実施の形態の受信装置は、レプリカ信号を衛星信号のC/Aコードに追従させるための信号処理装置を有する受信装置であって、前記衛星信号をデジタル信号として保持する信号保持部を有する。また、前記レプリカ信号のずれ量を所定値ずつ変化させ、前記信号保持部により保持される前記衛星信号の前記C/Aコードと前記レプリカ信号との相関値が変化するサンプル点を抽出するサンプル点抽出部を有する。また、前記サンプル点抽出部により抽出された前記サンプル点を、抽出された順番に並べ替えた再配置データを生成する再配置データ生成部を有する。また、前記再配置データ生成部により生成された前記再配置データに基づき、前記サンプル点が抽出された前記ずれ量ごとの前記相関値を算出する相関値算出部を有する。また、前記相関値が最大になる前記ずれ量を前記衛星信号のコードタイミングとして決定するコードタイミング決定部とを有する。
また、本発明の一実施の形態のコード追従方法は、レプリカ信号を衛星信号のC/Aコードに追従させるための信号処理装置におけるコード追従方法であって、前記信号処理装置の信号保持部が、前記衛星信号をデジタル信号として保持する信号保持ステップを有する。また、前記信号処理装置のサンプル点抽出部が、前記レプリカ信号のずれ量を所定値ずつ変化させ、前記信号保持部により保持される前記衛星信号の前記C/Aコードと前記レプリカ信号との相関値が変化するサンプル点を抽出するサンプル点抽出ステップを有する。また、前記信号処理装置の再配置データ生成部が、前記サンプル点抽出ステップにて抽出された前記サンプル点を、抽出された順番に並べ替えた再配置データを生成する再配置データ生成ステップを有する。また、前記信号処理装置の相関値算出部が、前記再配置データ生成ステップにて生成された前記再配置データに基づき、前記サンプル点が抽出された前記ずれ量ごとの前記相関値を算出する相関値算出ステップを有する。また、前記信号処理装置のコードタイミング決定部が、前記相関値が最大になる前記ずれ量を前記衛星信号のコードタイミングとして決定するコードタイミング決定ステップを有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態によれば、レプリカ信号のC/Aコードへの追従性が向上する。
相関値と、位相差との関係を示す図である。 0.5チップコリレータにおける、相関値と位相差との関係を示す図である。 求めたいコードタイミングが0であるときの、Zの位置とZの位置とを示す図である。 求めたいコードタイミングが0.2であるときの、Zの位置とZの位置とを示す図である。 とZとの差と、コードタイミングとの相関関係を示す図である。 相関値とZとZとの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における、受信装置の構成例の概要を示す図である。 本発明の一実施の形態における、抽出した順番にサンプル点を並べ替える処理を説明するための図である。 本発明の一実施の形態における、抽出した順番にサンプル点を並べ替える処理を説明するための他の図である。 本発明の一実施の形態における、ソートコリレータを実装することで出力されるコリレータ波形の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、図1〜図6を用いて、従来のDLL方式について説明する。まず、GPS衛星から受信したGPS信号を正規化、ダウンコンバートした衛星信号r(t)は、下記の(数1)を満足する。(数1)に示されるように、衛星信号r(t)は、誤差εを含む。
Figure 2017138270
図1は、相関値(C/Aコードとレプリカ信号との相関値)と、位相差との関係を示す図である。相関値c(u)は、下記の(数2)を満足する。なお、(数2)のx(t)は、周期Nのコードを表し、時間が1ずれると相関が0になる関数である。また、x(t−u)は、ずれ量uずらした場合のC/Aコードを表す関数である。
Figure 2017138270
そして、図2に示されるように、一般的なDLL方式の相関器は、衛星信号に対して1/2チップ進んだコード(レプリカ信号)と、1/2チップ遅れたコード(レプリカ信号)とを発生させ、これら2つのコードに対する衛星信号の相関値が等しくなるようにコードのタイミングを制御する。また、このような相関器を0.5チップコリレータと呼ぶ。
相関値を算出するための数式である(数3)のZ(u)は相関値を示し、uはずれ量を示し、tは時間を示し、εは他のGPS衛星からの衛星信号やその他の雑音に起因する誤差成分の総和を示す。また、(数3)は、相関値Z(u)が最大となるコードタイミングτを算出するために用いられる。また、予想が正しければ求めるべきコードタイミングの値であるτの絶対値は、0に近づく。
Figure 2017138270
すなわち、0.5チップコリレータでは、(数3)により、Z(0.5)であるZと、Z(−0.5)であるZとが算出される。また、図3に示されるように、Z、Zは、Z(u)上の点として理解できる。
次に、コードタイミングτの値が0の場合と、コードタイミングτの値が0.2の場合のZ、Zの位置を図3と図4とを用いて説明する。図3に示されるように、コードタイミングτの値が0の場合には、ZとZとの差であるZが小さくなる。一方、コードタイミングτの値が0から0.2へと大きくなると、図4に示されるように、ZとZとの差であるZが大きくなる。なお、ZとZとの差は、(数4)を満足する。
Figure 2017138270
次に、ZとZとの差であるZとコードタイミングτとの関係を、図5を用いて説明する。図5に示されるように、τの値が、−0.5を超え、0.5未満であると仮定した場合、Zの絶対値が最小になるτを算出できる。
ここで、従来のDLL方式では、マルチパスによって追尾誤差が発生するという問題があった。ここで、Gがマルチパスの相対的なゲインを示し、τがマルチパスの相対的な遅れ量を示す(数5)を、衛星信号は、満足する。マルチパスの相対的なゲインであるGは、−1(Gが負である場合は、マルチパスが逆位相になっていることを示す)を超え、1未満であり、メインパスよりも絶対値が小さい。また、マルチパスの相対的な遅れ量であるτは0を超え、メインパスよりも遅れて到着する。また、この条件で上述した相関値であるZ(u)は、以下の(数6)を満足する。
Figure 2017138270
Figure 2017138270
次に、相関値であるZ(u)と、Z、Zとの相関関係を、図6を用いて説明する。図6に示されるように、Z、Zは、マルチパスの影響をうけて別の値になり、求めるべきコードタイミングτの推定値に誤差が生じることになる。また、マルチパスによる追尾誤差を軽減するために、コードタイミング差を0.5よりも狭くする方式(ナローコリレータ)が知られているが、弱い衛星信号を追尾することが困難になるという問題がある。
以下、本発明の一実施の形態について図7〜図10を用いて詳細に説明する。本発明の一実施の形態では、ずれ量uを、所定範囲(例えば、−0.5(ずれ量の下限値)<u<0.5(ずれ量の上限値))内で変化させ、ずれ量uごとに、相関値Z(u)を算出する。そして、算出した各相関値Z(u)の最大値に基づき、τを算出する。すなわち、全ての相関値Z(u)を算出し、その最大値から、数式(τ=max argZ(u))として、τを算出する。
図7は、本発明の一実施の形態における受信装置10の構成例の概要を示す図である。図1に示されるように、測位衛星から送信される衛星信号に基づいて測位演算を行う受信装置10は、アンテナ101と、RF受信回路部(受信回路部)102と、信号処理装置200と、測位演算処理部300とを有する。
アンテナ101は、GNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナなどである。
信号処理装置200は、レプリカ信号を衛星信号のC/Aコードに追従させる。また、信号処理装置200は、信号保持部201と、サンプル点抽出部202と、再配置データ生成部203と、相関値算出部204と、コードタイミング決定部205とを有する。
RF受信回路部102は、GPS衛星から送信される衛星信号を受信する。RF受信回路部102は、受信した衛星信号をデジタル信号へ変換する。そして、RF受信回路部102は、デジタル信号に変換した後の衛星信号を、信号保持部201と、相関値算出部204とに入力する。
信号保持部201は、GPS衛星から送信される衛星信号をデジタル信号として保持する。
サンプル点抽出部202は、レプリカ信号をずれ量が所定値ずつ変化させていくことで、信号保持部201により保持される衛星信号のC/Aコードとレプリカ信号との相関値が変化するサンプル点を抽出する。また、サンプル点抽出部202は、サンプル点を抽出した順番と、抽出したサンプル点の位置を特定するための情報とを再配置データ生成部203に入力する。
再配置データ生成部203は、サンプル点抽出部202により抽出されたサンプル点を、抽出された順番に並べ替えた再配置データを生成する。
相関値算出部204は、再配置データ生成部203により生成された再配置データに基づき、ずれ量ごとの相関値を算出する。より詳細には、相関値算出部204は、サンプル点が抽出された順番で、サンプル点におけるC/Aコードとレプリカ信号との相関値を前回算出した相関値に積算し、サンプル点が抽出されたずれ量ごとの相関値を算出する。
相関値算出部204は、算出したずれ量ごとの相関値をコードタイミング決定部205に入力する。
コードタイミング決定部205は、相関値算出部204から入力されたずれ量ごとの相関値の中から、相関値が最大になるずれ量を衛星信号のコードタイミングとして決定する。コードタイミング決定部205は、決定したコードタイミングを相関値算出部204に入力する。
相関値算出部204は、コードタイミング決定部205から入力されたコードタイミングに基づきレプリカ信号を生成する。そして、相関値算出部204は、生成したレプリカ信号を測位演算処理部300へ入力する。
測位演算処理部300は、相関値算出部204から入力されたレプリカ信号に基づき、測位衛星までの距離を算出する。
以下、衛星信号r(t)を構成するサンプル点とC/Aコードとの相関値Z(u)をずれ量uごとに算出する方法を詳細に説明する。一般に、衛星信号r(t)は、有限のサンプル点r(t)から構成されており、Z(u)の計算においては、以下の(数7)を満足する。
Figure 2017138270
また、以下の(数8)に示されるように、r(u)は、ディラックのデルタ関数を用いてサンプル点以外で0であるような関数と考えることができる。
Figure 2017138270
サンプル点抽出部202は、以下の(数9)を用いて、あるuにおける相関値Z(u)が得られているとして、Z(u+Δ)の相関値を求める。ここで、(数9)を構成するx(τ−u+Δ)−x(τ−u)の値は、Δの値が小さくなるほど小さくなる。また、r(t)もいたるところが0の関数である。そのため、(数10)に示されるように、Δの値が0に近い場合には、x(τ−u+Δ)−x(τ−u)の値も0に近くなる。(数9)によって、Z(u+Δ)の相関値とZ(u)の相関値との差分を算出できる。
Figure 2017138270
Figure 2017138270
サンプル点抽出部202が、0に近い状態からΔの値を、少しずつ大きくしていくと、x(τ−u+Δ)−x(τ−u)の値が0でなくなるとともに、r(t)を構成するいずれかのサンプル点の値が0でなくなる。その瞬間においては、x(τ−u+Δ)−x(τ−u)の値は、0、−2、2のいずれかになるため以下の(数11)を満足する。なお、(数11)のΔおよびpは、uによって求める値である。また、Kは、2/Nまたは−2/Nである。
Figure 2017138270
サンプル点抽出部202は、Δの値を少し(所定値)ずつ大きくし、値が変化するサンプル点を抽出する処理を繰り返すことによって、値が変化するすべてのサンプル点を抽出する。例えば、サンプル点抽出部202は、ずれ量の下限値から上限値までΔの値を少しずつ大きくし、値が変化するサンプル点を抽出する処理を繰り返すことによって、値が変化するすべてのサンプル点を抽出する。なお、サンプル点抽出部202は、ずれ量の上限値から下限値までΔの値を少し(所定値)ずつ小さくし、値が変化するサンプル点を抽出する処理を繰り返すことによって、値が変化するすべてのサンプル点を抽出しても良い。
その後、再配置データ生成部203は、サンプル点の順番を、サンプル点抽出部202により抽出された順番に並べ替え(ソートして)、再配置データを生成する。
相関値算出部204は、サンプル点とC/Aコードとの相関値を、再配置データ生成部203により並べ替えられた順番に積算することで、サンプル点が抽出されたずれ量uごとの相関値Z(u)を算出する。なお、実装においては、実際に必要となるのはZ(u)を最大化する引数のみであるので、Kを1または−1として計算して良い。
次に、相関値を算出する方法について、図8と図9とを用いて具体的に説明する。Δの値を少しずつ大きくしていくと、図8に示される例では、まず、サンプル点のrの値が変化し、次にrの値が変化し、次にrの値が変化し、次にrの値が変化する。
そして、本発明の一実施の形態におけるソートコリレータでは、値が変化した順にサンプル点を並べ替える。図8に示される例では、値が最初に変化したrが先頭に、2番目に値が変化したrが2番目に、3番目に値が変化したrが3番目に、4番目に値が変化したrが4番目に並べ替えられる。
また、図9に示されるように、Δの値を少しずつ大きくしてレプリカ信号をずらしていくと、最初にサンプル点rの値が変化(反転)し、次にrの値が変化し、次にrの値が変化し、次にrの値が変化し、次にrの値が変化し、次にrの値が変化する。そして、値が最初に変化したrが先頭に、2番目に値が変化したrが2番目に、3番目に値が変化したrが3番目に、4番目に値が変化したrが4番目に、5番目に値が変化したrが5番目に、6番目に値が変化したrが6番目に並べ替えられる。すなわち、値が変化したサンプル点は、x(τ)の変化するポイントからの距離をキーとして、並べ替えられる。なお、距離が同一になる場合は、サンプル点をすべて加算すればよい。
図10は、本発明の一実施の形態におけるソートコリレータを実装することで出力されるコリレータ波形の一例を示す図である。図10の横軸はずれ量uを示し、縦軸は相関値Z(u)を示す。
図10に示されるように、Δの値を大きくする前の相関値は0である。そして、その後、Δの値を少しずつ大きくし、値が変化するサンプル点を抽出する処理を繰り返す。そして、値が変化するサンプル点とC/Aコードとの相関値と、値が変化する前のサンプル点とC/Aコードとの相関値との差分を、前回算出した相関値に加算する。すなわち、値が変化するサンプル点とC/Aコードとの相関値を積算することで、順次、ずれ量uごとのサンプル点とC/Aコードとの相関値Z(u)がプロットされる。そして、算出した各相関値Z(u)の最大値(ピーク)に基づき、求めるべきコードタイミングτが算出される。
<実施の形態の効果>
以上説明した本実施の形態によれば、相関値算出部204が、サンプル点が抽出されたずれ量ごとの相関値を算出することで、相関値を広い範囲で一度に求めることができる。そして、コードタイミングの差を0とした場合に得られる理論的には極限の値をτの推定値によらずに求められる。また、マルチパス誤差を低減できる。さらに、この場合の、マルチパスは同相であっても逆相であってもよく、単一であっても複数であってもよく、遅延量にも依存しない。また、誤差および高周波成分の欠落により、推定誤差やマルチパスによる誤差が出現することを抑制できる。
また、相関値算出部204が、サンプル点が抽出された順番で、サンプル点におけるC/Aコードとレプリカ信号との相関値を前回算出した相関値に積算し、サンプル点が抽出されたずれ量ごとの相関値を算出することで、ずれ量ごとの相関値を算出する計算量を従来よりも減らすことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
10…受信装置、
101…アンテナ、102…RF受信回路部、
200…信号処理装置、201…信号保持部、202…サンプル点抽出部、203…再配置データ生成部、204…相関値算出部、205…コードタイミング決定部、
300…測位演算処理部。

Claims (4)

  1. レプリカ信号を衛星信号のC/Aコードに追従させるための信号処理装置であって、
    前記衛星信号をデジタル信号として保持する信号保持部と、
    前記レプリカ信号のずれ量を所定値ずつ変化させ、前記信号保持部により保持される前記衛星信号の前記C/Aコードと前記レプリカ信号との相関値が変化するサンプル点を抽出するサンプル点抽出部と、
    前記サンプル点抽出部により抽出された前記サンプル点を、抽出された順番に並べ替えた再配置データを生成する再配置データ生成部と、
    前記再配置データ生成部により生成された前記再配置データに基づき、前記サンプル点が抽出された前記ずれ量ごとの前記相関値を算出する相関値算出部と、
    前記相関値が最大になる前記ずれ量を前記衛星信号のコードタイミングとして決定するコードタイミング決定部と、
    を有する、信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記相関値算出部は、前記サンプル点が抽出された順番で、前記サンプル点における前記C/Aコードと前記レプリカ信号との前記相関値を、前回算出した前記相関値に積算することで、前記サンプル点が抽出された前記ずれ量ごとの前記相関値を算出する、信号処理装置。
  3. レプリカ信号を衛星信号のC/Aコードに追従させるための信号処理装置を有する受信装置であって、
    前記信号処理装置は、
    前記衛星信号をデジタル信号として保持する信号保持部と、
    前記レプリカ信号のずれ量を所定値ずつ変化させ、前記信号保持部により保持される前記衛星信号の前記C/Aコードと前記レプリカ信号との相関値が変化するサンプル点を抽出するサンプル点抽出部と、
    前記サンプル点抽出部により抽出された前記サンプル点を、抽出された順番に並べ替えた再配置データを生成する再配置データ生成部と、
    前記再配置データ生成部により生成された前記再配置データに基づき、前記サンプル点が抽出された前記ずれ量ごとの前記相関値を算出する相関値算出部と、
    前記相関値が最大になる前記ずれ量を前記衛星信号のコードタイミングとして決定するコードタイミング決定部と、
    を有する、
    受信装置。
  4. レプリカ信号を衛星信号のC/Aコードに追従させるための信号処理装置におけるコード追従方法であって、
    前記信号処理装置の信号保持部が、前記衛星信号をデジタル信号として保持する信号保持ステップと、
    前記信号処理装置のサンプル点抽出部が、前記レプリカ信号のずれ量を所定値ずつ変化させ、前記信号保持部により保持される前記衛星信号の前記C/Aコードと前記レプリカ信号との相関値が変化するサンプル点を抽出するサンプル点抽出ステップと、
    前記信号処理装置の再配置データ生成部が、前記サンプル点抽出ステップにて抽出された前記サンプル点を、抽出された順番に並べ替えた再配置データを生成する再配置データ生成ステップと、
    前記信号処理装置の相関値算出部が、前記再配置データ生成ステップにて生成された前記再配置データに基づき、前記サンプル点が抽出された前記ずれ量ごとの前記相関値を算出する相関値算出ステップと、
    前記信号処理装置のコードタイミング決定部が、前記相関値が最大になる前記ずれ量を前記衛星信号のコードタイミングとして決定するコードタイミング決定ステップと、
    を有する、コード追従方法。
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