JP2001281330A - スペクトル拡散通信測距装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信測距装置

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JP2001281330A
JP2001281330A JP2000093611A JP2000093611A JP2001281330A JP 2001281330 A JP2001281330 A JP 2001281330A JP 2000093611 A JP2000093611 A JP 2000093611A JP 2000093611 A JP2000093611 A JP 2000093611A JP 2001281330 A JP2001281330 A JP 2001281330A
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JP
Japan
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time
correlation waveform
distance measuring
inflection point
spread spectrum
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JP2000093611A
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English (en)
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Yuichi Mimura
裕一 三村
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 マルチパス環境下で測距精度を向上させたス
ペクトル拡散通信測距装置を提供する。 【解決手段】 スペクトル拡散通信を用いた測距装置に
おいて、検出した相関波形のピーク時刻から理想相関波
形のピーク時刻を推定してS5、この推定値に基づいて
距離を算出するS6ものである。さらに、検出した相関
波形の変極点の時刻と、この相関波形の変極点と理想相
関波形の変極点とのずれとから理想相関波形の変極点時
刻を推定し、この時刻から理想相関波形のピーク時刻を
推定し、この推定値に基づいて距離を算出するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信(以下、単にSS通信という。)を用いた測距装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】SS通信を用いた測距装置は、小さいパ
ワーで測距が可能であり、しかも耐干渉性が強いという
利点があるため広く利用されている(例えば、電子情報
通信学会総合大会1996年B−171「60GHz帯
SS方式自動車レーダの基本性能の評価」橋本他)。こ
のSS方式による代表例としてGPSがあげられる。こ
れら広範囲の測距・測位装置がカバーできないようなビ
ルの谷間や屋内においては、測距側と被測距側の2者間
の測距装置が開発されており、先々にはネットワーク化
といった方向に進んでいく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電波を大気中に放出す
る場合、電波法により帯域を制限される。帯域が無制限
の場合、相関処理をおこなった後の波形は三角波となっ
て、ピークが鋭角になるが、帯域を制限された場合、戻
ってきた波形を相関処理すると、ピーク付近がなまった
ものとなる。また、距離の精度に悪影響を及ぼす建物等
の障害物による反射波(以下、マルチパスという。)が
加わる環境下では、図4に示すように、相関処理後の三
角波が大きく変形し、本来あるべきピーク時点を大幅に
誤り、測距精度が低減するという問題がある。すなわ
ち、マルチパス環境下での相関処理後の波形2は、理想
状態(マルチパスもノイズもない理想的な状態)での相
関処理後の波形1と大きく異なってしまう。
【0004】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する課題を解消し、マルチパス環境下で測距精
度を向上させたスペクトル拡散通信測距装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
スペクトル拡散通信を用いた測距装置において、検出し
た相関波形のピーク時刻から理想相関波形のピーク時刻
を推定して、この推定値に基づいて距離を算出する信号
処理部を有したことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、スペクトル拡散通
信を用いた測距装置において、検出した相関波形の変極
点の時刻と、この相関波形の変極点と理想相関波形の変
極点とのずれとから理想相関波形の変極点時刻を推定
し、この時刻から理想相関波形のピーク時刻を推定し、
この推定値に基づいて距離を算出する信号処理部を有し
たことを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、測距側と被測距側
とからなり、測距側からスペクトル拡散信号を被測距側
に送信し、この測距側では被測距側から送り返されたス
ペクトル拡散信号を受信し、相関部にて相関処理を行
い、信号処理部にてピーク時刻を検出し、送信時点に対
する受信時点の遅延時間から距離を算出するスペクトル
拡散通信測距装置において、上記信号処理部が、検出し
た相関波形の変極点の時刻と、この相関波形の変極点と
理想相関波形の変極点とのずれとから理想相関波形の変
極点時刻を推定し、この時刻から理想相関波形のピーク
時刻を推定する機能を有したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による一実施形態を
添付した図面を参照して説明する。
【0009】図1は、SS信号を用いた測距装置のブロ
ック図である。このSS信号を用いた測距装置は、測距
側1と被測距側2とからなる。測距側1の送信部3か
ら、SS信号をある周波数帯を用いて被測距側2に送信
し、この被測距側2の測距対象物4は何もしないか、あ
るいは何らかの処理をほどこすかして、測距側1にSS
信号を送り返す。この測距側1ではその送り返されたS
S信号を受信し、相関部5にて相関処理を行い、信号処
理部6にてピーク時刻を検出し、送信時点に対する受信
時点の遅延時間から距離を算出して出力する。
【0010】上記構成では、マルチパスの影響を受けた
波形が、相関処理後、理想状態におけるピークからずれ
るという問題がある。
【0011】本実施形態では、このずれているピークか
ら理想相関波形のピークを推定することによってこの問
題を解決する。
【0012】この理想状態の波形は既知であるので、ピ
ークとピーク前方の変極点との時間差はあらかじめ分っ
ている。
【0013】従って、マルチパスの影響を受けた波形か
ら、理想相関波形の変極点の時刻を求めれば、ピークず
れの問題が解決される。
【0014】図2は、理想状態での相関処理後の理想相
関波形F(t)を示す。ここで、Dは変極点とピーク間
の時間を示す。波形F(t)はあらかじめ既知であるた
め、立ち上がりから変極点までの時間Lは既知である。
波形F(t)のレベルは線形性が成り立つという仮定の
下に任意とする。
【0015】この波形F(t)の立ち上がりの時間が時
刻tsとすれば、波形F(t)の変極点の時刻は、ts
+Lである。
【0016】マルチパスの影響を受けた相関波形をG
(t)とすれば、この検出した相関波形G(t)の変極
点は、理想状態よりずれており、そのずれをΔTとする
と、波形G(t)の変極点の時刻は、ts+L+ΔTで
ある。
【0017】従って、波形G(t)の変極点の時刻を求
め、ずれΔTを求めれば、変極点時刻からずれΔTを減
算することによって、理想相関波形F(t)の変極点時
刻を求めることができ、上記問題が解決される。この変
極点時刻は2回微分で求められ、ΔTは、以下のように
求められる。
【0018】各々の変極点の時間における関数の差をA
とすると、(1)式が成り立つ。
【0019】
【数1】
【0020】F(t)、G(t)の各々の微分をF’
(t)、G’(t)とおくと
【0021】
【数2】
【0022】ここで、tsはF(t)の立ち上がりなの
で、 F(ts)=0 …(3) G(ts)は何らかの値を持つが、全体に対して非常に
小さい値であり、また0に近いため、 G(ts)=0 …(4) と近似すると、
【0023】
【数3】
【0024】積分は各々の範囲での被積分関数F’
(t)、G’(t)の面積を求めている。変極点は、
F’(t)、G’(t)において頂点、F’(ts)、
G’(ts)は何らかの値を持つが、全体に対して非常
に小さい値であるため、 F’(ts)=0 …(6) G’(ts)=0 …(7) と近似し面積を三角形近似すると
【0025】
【数4】
【0026】△Tについて解くと
【0027】
【数5】
【0028】三角形近似より、
【0029】
【数6】
【0030】が成り立ち、(1)(10)式より、
【0031】
【数7】
【0032】(11)式より、F(t)のレベルとは無
関係にΔTが求まり、この式より理想状態における変極
点時刻を推定できる。
【0033】これらの処理は、図1に示す信号処理部6
でおこなわれ、これによって上記ピークずれの問題が解
決される。
【0034】図3は、信号処理部6における処理を示す
フローチャートである。
【0035】まず、波形G(t)の変極点時刻ts+L
+ΔTが検出され(S1)、これに基づいて、G(ts
+L+ΔT)、G’(ts+L+ΔT)が算出される
(S2)。そして、上記した(11)式が演算され(S
3)、これから理想状態における推定変極点時刻、すな
わち(ts+L+ΔT)−ΔTが算出される(S4)。
そして、ピーク推定時刻、D+(ts+L)が算出され
(S5)、ピーク推定時刻から距離が算出される(S
6)。
【0036】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明は、これに限定されるものでないことは
明らかである。
【0037】このアルゴリズムは、相関処理後のアルゴ
リズムであるため、相関波形から距離を算出する方式の
SS測距方式であれば、いかなる方式においてもこのア
ルゴリズムを利用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明では、検出した相関波形のピーク
時刻から理想相関波形のピーク時刻を推定して、この推
定値に基づいて距離を算出する信号処理部を有したた
め、マルチパスの影響を低減した測距が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施形態を示す図である。
【図2】理想状態での相関処理後の波形F(t)を示す
図である。
【図3】信号処理部の処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】理想状態での相関処理後の波形とマルチパス環
境下での相関処理後の波形を示す図である。
【符号の説明】
1 測距側 2 被測距側 3 送信部 4 測距対象物 5 相関部 6 信号処理部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトル拡散通信を用いた測距装置に
    おいて、 検出した相関波形のピーク時刻から理想相関波形のピー
    ク時刻を推定して、この推定値に基づいて距離を算出す
    る信号処理部を有したことを特徴とするスペクトル拡散
    通信測距装置。
  2. 【請求項2】 スペクトル拡散通信を用いた測距装置に
    おいて、 検出した相関波形の変極点の時刻と、この相関波形の変
    極点と理想相関波形の変極点とのずれとから理想相関波
    形の変極点時刻を推定し、この時刻から理想相関波形の
    ピーク時刻を推定し、この推定値に基づいて距離を算出
    する信号処理部を有したことを特徴とするスペクトル拡
    散通信測距装置。
  3. 【請求項3】 測距側と被測距側とからなり、測距側か
    らスペクトル拡散信号を被測距側に送信し、この測距側
    では被測距側から送り返されたスペクトル拡散信号を受
    信し、相関部にて相関処理を行い、信号処理部にてピー
    ク時刻を検出し、送信時点に対する受信時点の遅延時間
    から距離を算出するスペクトル拡散通信測距装置におい
    て、 上記信号処理部が、検出した相関波形の変極点の時刻
    と、この相関波形の変極点と理想相関波形の変極点との
    ずれとから理想相関波形の変極点時刻を推定し、この時
    刻から理想相関波形のピーク時刻を推定する機能を有し
    たことを特徴とするスペクトル拡散通信測距装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101042751B1 (ko) 2008-02-20 2011-06-20 삼성전자주식회사 무선 환경에서 거리를 측정하는 장치 및 방법
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JP2017138270A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 株式会社日立産機システム 信号処理装置および受信装置ならびにコード追従方法

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