JP2017137168A - ウェブ搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理液中を搬送されるウェブに対して随伴流が与える影響を抑制することができるウェブ搬送装置を提供する。
【解決手段】少なくとも一つのガイドローラ8が液中に設けられ、ウェブUがガイドローラ8を介して液中を通過するウェブ搬送装置3において、ガイドローラ8に衝突するウェブUの随伴流の流量を抑制する衝突抑制部材を備え、衝突抑制部材がガイドローラ8にウェブUの随伴流を内部に案内する貫通孔8bを外周面に有する中空のガイドローラ8から構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウェブ搬送装置に関する。詳しくは、液中に設けられた少なくとも一つのガイドローラを介してウェブが処理液中を通過するウェブ搬送装置に関する。
従来、帯状のウェブに様々な材料の塗布や印刷等の加工を連続的に行う製造装置が知られている。ウェブに塗布や印刷等によって所定の加工を施し、加工後の複数のウェブを重ね合わせることで所望の機能を有する積層製品を連続的に製造するものである。このような製造装置において、ウェブを低張力で処理液中を通過させて所定の加工を行うものがある。例えば特許文献1の如くである
特許文献1に記載のフィルム材の連続処理槽(製造装置)は、処理槽内に設けられたガイドローラを経由してウェブを搬送することで、ウェブが処理液中を通過するように構成されている。連続処理槽内のガイドローラには、案内面である外周面に複数の小孔が形成され、処理液が噴出循環するように構成されている。フィルム材の連続処理槽は、ガイドローラの小孔から噴出させた処理液によってガイドローラとウェブとの間に処理液の液膜層を形成させる。これにより、フィルム材の連続処理槽は、処理槽内のガイドローラとウェブとの間の摩擦抵抗を最小にすることができる。しかし、特許文献1に記載の技術は、ウェブが処理液中を移動する際にウェブの移動速度に応じて発生する随伴流の影響については考慮されていない。従って、特許文献1に記載のフィルム材の連続処理槽は、ウェブの搬送速度が速い場合に随伴流がウェブに与える影響を抑制できない点で不利であった。
実開平6−31866号公報
本発明の目的は、処理液中を搬送されるウェブに対して随伴流が与える影響を抑制することができるウェブ搬送装置の提供を目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、ウェブ搬送装置は、少なくとも一つのガイドローラが液中に設けられ、ウェブが前記ガイドローラを介して液中を通過するウェブ搬送装置において、前記ガイドローラに衝突するウェブの随伴流の流量を抑制する衝突抑制部材を備えるものである。
ウェブ搬送装置は、前記衝突抑制部材が、ウェブの随伴流を内部に案内する貫通孔を外周面に有する中空の前記ガイドローラから構成されるものである。
ウェブ搬送装置は、記ガイドローラに前記貫通孔からウェブの随伴流を内部に吸引する吸引手段が接続されるものである。
ウェブ搬送装置は、前記衝突抑制部材が、液中のウェブにおける前記ガイドローラ側の面に対向するように配置される抵抗板から構成されるものである。
ウェブ搬送装置は、前記抵抗板の対向面に複数の突出部が形成されるものである。
ウェブ搬送装置は、前記衝突抑制部材が、液中のウェブにおける前記ガイドローラ側の面に一端部が近接し、他端部が離間するように配置される案内板から構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
ウェブ搬送装置においては、ガイドローラに衝突するウェブの随伴流が少なくなるのでウェブの随伴流がガイドローラに衝突することで発生するウェブの搬送抵抗が小さくなる。これにより、処理液中を搬送されるウェブに対して随伴流が与える影響を抑制することができる。
ウェブ搬送装置においては、随伴流の一部がガイドローラの内部に案内されるのでガイドローラの外周面と随伴流との衝突によって発生するウェブの搬送抵抗が小さくなる。これにより、処理液中を搬送されるウェブに対して随伴流が与える影響を抑制することができる。
ウェブ搬送装置においては、ウェブの移動により発生する随伴流の流量が減少するのでガイドローラの外周面と随伴流との衝突によって発生するウェブの搬送抵抗が小さくなる。これにより、処理液中を搬送されるウェブに対して随伴流が与える影響を抑制することができる。
ウェブ搬送装置においては、随伴流の一部がガイドローラから離間する方向に案内されるのでガイドローラの外周面と随伴流との衝突によって発生するウェブの搬送抵抗が小さくなる。これにより、処理液中を搬送されるウェブに対して随伴流が与える影響を抑制することができる。
ウェブ搬送装置を備える製造装置の一実施形態における全体構成を示す概略図。 ウェブ搬送装置の一実施形態における制御構成を表すブロック図。 ウェブ搬送装置の一実施形態における衝突抑制部材の第一実施形態を示す部分断面図。 ウェブ搬送装置の一実施形態における衝突抑制部材の第一実施形態における随伴流の流れを示す模式図。 ウェブ搬送装置の二実施形態における衝突抑制部材の第一実施形態における随伴流の流れを示す模式図。 ウェブ搬送装置の三実施形態における衝突抑制部材の第一実施形態における随伴流の流れを示す模式図。
まず、図1と図2とを用いて、ウェブ搬送装置3を備える製造装置の一実施形態である製造装置1について説明する。なお、本実施形態においてウェブ搬送装置3には、加工装置として連続処理槽2が設けられているがこれに限定されるものではない。
図1と図2とに示すように、製造装置1は、帯状のウェブU(フィルム基材)を加工して所望の製品を製造するものである。製造装置1は、連続処理槽2、ウェブ搬送装置3を具備している。
連続処理槽2は、ウェブUに塗布したり、ウェブUに塗布されている材料を溶融したり置換したりする材料が溶け込んだ処理液Lqを貯留するものである。連続処理槽2は、ウェブ搬送装置3を構成する連続処理槽用バッファ装置6の下流側であって連続処理槽用駆動モータ7の上流側に配置されている。連続処理槽2の内部には、ウェブ搬送装置3を構成するガイドローラ8が配置されている。連続処理槽2は、ウェブUがガイドローラ8に案内されながら処理液Lq内を通過するように構成されている。
ウェブ搬送装置3は、ウェブUを搬送するものである。ウェブ搬送装置3は、ウェブ貯蔵部4、供給用駆動モータ5、連続処理槽用バッファ装置6、ガイドローラ8、連続処理槽用駆動モータ7、制御装置10を備える。
ウェブ貯蔵部4は、供給するウェブUを貯蔵するものである。ウェブ貯蔵部4は、ウェブ搬送装置3における最も上流側に配置されている。ウェブ貯蔵部4は、ロール状に巻き取られているウェブロールUaが回転可能な状態で支持されている。つまり、ウェブ貯蔵部4は、ウェブロールUaからウェブUを任意の量だけ繰り出し可能な状態で保持されている。
ウェブUを送るアクチュエータである供給用駆動モータ5は、ウェブロールUaからウェブUを下流側に供給するものである。供給用駆動モータ5は、ウェブ貯蔵部4の下流側に配置されている。供給用駆動モータ5は、回転数や回転速度を制御可能なサーボモータから構成されている。供給用駆動モータ5は、出力軸に供給用駆動ローラ5aが設けられている。供給用駆動モータ5は、供給用駆動ローラ5aがウェブUに接触するように設けられている。供給用駆動モータ5は、制御装置10からの指令値に基づいて供給用駆動ローラ5aを回転させてウェブロールUaからウェブUを任意の量だけ繰り出す。
連続処理槽用バッファ装置6は、連続処理槽用バッファ装置6よりも上流側のウェブUの送り量と連続処理槽用バッファ装置6よりも下流側のウェブUの送り量とを調整するものである。連続処理槽用バッファ装置6は、連続処理槽2の上流側に配置されている。連続処理槽用バッファ装置6は、バッファローラーの移動によってウェブUの経路長さを変更してウェブUの送り量を調整する。すなわち、連続処理槽用バッファ装置6は、上流側の供給用駆動モータ5によるウェブUの送り量と下流側の連続処理槽用駆動モータ7によるウェブUの送り量との差を吸収する。
ウェブUを送るアクチュエータである連続処理槽用駆動モータ7は、ウェブUを連続処理槽2に供給するものである。連続処理槽用駆動モータ7は、ウェブ搬送装置3に設けられている連続処理槽2の下流側に配置されている。連続処理槽用駆動モータ7は、回転数や回転速度を制御可能なサーボモータから構成されている。連続処理槽用駆動モータ7は、出力軸に連続処理槽用駆動ローラ7aが設けられている。連続処理槽用駆動モータ7は、連続処理槽用駆動ローラ7aがウェブUに接触するように設けられている。印刷用駆動モータは、制御装置10からの指令値に基づいて連続処理槽用駆動ローラ7aを回転させて連続処理槽用バッファ装置6にバッファされているウェブUを任意の量だけ繰り出し、連続処理槽2に供給する。
ガイドローラ8は、ウェブUを連続処理槽2に案内するものである。ガイドローラ8は、連続処理槽2の内部に配置されている。ガイドローラ8は、中空円筒状に形成され、外周面によってウェブUを案内するように構成されている。ガイドローラ8は、その軸心に設けられる支持軸8aによって回転自在に支持されている。ガイドローラ8には、後述する吸引ポンプ9が支持軸8aを介して接続されている。
図2に示すように、制御装置10は、ウェブ搬送装置3を制御するものである。制御装置10は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。制御装置10は、図示しない製造装置1の制御装置10に接続され、ウェブ搬送装置3等を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。
制御装置10は、供給用駆動モータ5と連続処理槽用駆動モータ7とに接続され、供給用駆動モータ5と連続処理槽用駆動モータ7とにそれぞれウェブUの送り量の指令値を送信してウェブUを送るように制御することができる。また、制御装置10は、供給用駆動モータ5と連続処理槽用駆動モータ7とから作動量をそれぞれ取得することができる。
制御装置10は、連続処理槽用バッファ装置6に接続され、供給用駆動モータ5と連続処理槽用駆動モータ7とによるウェブUの送り量に基づいて連続処理槽用バッファ装置6を制御することができる。
制御装置10は、吸引ポンプ9に接続され、連続処理槽用駆動モータ7の動作状態に基づいて吸引ポンプ9を制御することができる。
このように構成されるウェブ搬送装置3は、供給用駆動モータ5によってウェブ貯蔵部4のウェブロールUaからウェブUを任意の量だけ繰り出す。ウェブ搬送装置3は、連続処理槽用駆動モータ7によってウェブUを連続処理槽2に送る。ウェブ搬送装置3は、ガイドローラ8を介してウェブUを搬送することで、ウェブUが処理液Lq中を通過する。この際、ウェブ搬送装置3は、ウェブUの送り量が連続処理槽用バッファ装置6によって調整される。
以下では、図3と図4とを用いて、処理液Lq中を搬送されるウェブUの随伴流fとガイドローラ8との衝突を抑制する衝突抑制部材の第一実施形態であるガイドローラ8の構造およびその機能について説明する。
図3に示すように、ガイドローラ8の案内面である外周面には、ウェブUの随伴流fをその内部に案内する複数の貫通孔8bが形成されている。さらに、ガイドローラ8には、支持軸8aを介して吸引ポンプ9が接続されている。吸引ポンプ9は、ガイドローラ8の内部から処理液Lqを吸引し、連続処理槽2に排出するように構成されている。つまり、ガイドローラ8は、その内部と外部の連続処理槽2との間で処理液Lqが吸引ポンプ9によって循環するように構成されている。ガイドローラ8の内部には、貫通孔8bから内部に流入した随伴流fが対向する貫通孔8bから外部に流出しないように仕切り板8c(図4参照)が設けられている。仕切り板8cは、ガイドローラ8の内部を二分して、上流側と下流側とに分けるように配置されている。仕切り板8cは、ガイドローラ8とともに回転することなくその位置を維持するように構成されている。これにより、ガイドローラ8の内部に流入した随伴流fは、仕切り板8cによってウェブUを案内している外周面からガイドローラ8の外部に流出しない。なお、本実施形態において、ガイドローラ8の外周面には複数の貫通孔8bが形成されているがこれに限定されるものではない。例えば、ガイドローラの外周面にスリット形状の孔が形成されていてもよい。
図4に示すように、ウェブ搬送装置3は、供給用駆動モータ5と連続処理槽用駆動モータ7とによってウェブUを連続処理槽2の処理液Lq中に搬送する(黒塗矢印参照)。処理液Lq中を搬送されるウェブUには、その搬送速度に応じて周囲の空間の処理液Lqに随伴流fとなる搬送方向の流れを発生させる(矢印参照)。ガイドローラ8側の面に発生している随伴流fは、ウェブUに随伴して処理液Lq中を流れてガイドローラ8に到達する。ガイドローラ8に到達した随伴流fの一部は、ガイドローラ8の上流側の貫通孔8bからガイドローラ8の内部に案内される。ガイドローラ8の内部に流入した随伴流fは、仕切り板8cによって支持軸8aに向かって案内される。このため、随伴流fは、ウェブUを案内しているガイドローラ8の外周面からガイドローラ8の外部に流出しない。そして、ウェブ搬送装置3は、ガイドローラ8の内部に流入した随伴流fを吸引ポンプ9によって吸引し、連続処理槽2に排出する。
このように構成することで、衝突抑制部材の第一実施形態であるガイドローラ8を具備するウェブ搬送装置3は、ウェブUの搬送に伴って発生する随伴流fの一部をガイドローラ8の内部に流入させ、吸引ポンプ9で強制的にガイドローラ8の外部に排出することでガイドローラ8に衝突する随伴流fの流量を少なくしている。つまり、ウェブ搬送装置3は、随伴流fとガイドローラ8との衝突によりウェブUに加わる搬送抵抗を減少させる。これにより、ウェブ搬送装置3は、処理液Lq中を搬送されるウェブUに対して随伴流fが与える影響を抑制することができる。なお、本実施形態において、ウェブ搬送装置3は、吸引ポンプ9によってガイドローラ8の内部に流入した随伴流fを排出しているが、これに限定されるものではなく、貫通孔8bによって随伴流fをガイドローラ8の内部に案内して、随伴流fとガイドローラ8との衝突を抑制するだけの構成でもよい。
次に、図5を用いて、衝突抑制部材の第二実施形態である抵抗板11について説明する。なお、以下の衝突抑制部材の第二実施形態である抵抗板11を備えるウェブ搬送装置3は、図1から図5に示すウェブ搬送装置3において、ウェブ搬送装置3に替えて適用されるものとして、その説明で用いた名称、図番、記号を用いることで、同じものを指すものとする。また、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
ウェブ搬送装置3は、ウェブUを搬送するものである。ウェブ搬送装置3は、ウェブ貯蔵部4(図1参照)、供給用駆動モータ5(図1参照)、連続処理槽用バッファ装置6(図1参照)、連続処理槽用駆動モータ7(図1参照)、ガイドローラ8、吸引ポンプ9、制御装置10(図2参照)および抵抗板11を備える。
抵抗板11は、ウェブUの随伴流fの流量を減少させるものである。抵抗板11は、連続処理槽2の内部にウェブUのガイドローラ8側の面に沿うように配置されている。抵抗板11は、ウェブUの幅よりも大きい幅で、その側面がガイドローラ8に近接するように配置されている。
以下では、処理液Lq中を搬送されるウェブUの随伴流fとガイドローラ8との衝突を抑制する衝突抑制部材の第二実施形態である抵抗板11の構造およびその機能について説明する。
抵抗板11のウェブUに対向する側面には、複数の突出部11aが形成されている。抵抗板11は、突出部11aがウェブUに接触しない範囲でウェブUに近接するように配置されている。突出部11aは、ウェブUと抵抗版との間の処理液Lqが移動する際に抵抗力を発生させる抵抗部材となるように構成されている。
ウェブ搬送装置3は、供給用駆動モータ5と連続処理槽用駆動モータ7とによって(図1参照)ウェブUを連続処理槽2の処理液Lq中に搬送する(黒塗矢印参照)。処理液Lq中を搬送されるウェブUは、その搬送速度に応じて周囲の空間の処理液Lqに随伴流fとなる搬送方向の流れを発生させる。この際、ウェブ搬送装置3は、随伴流fが生じる空間を抵抗板11によって小さく制限している。これにより、ウェブ搬送装置3は、随伴流fの発生量が少なくなる。また、ウェブ搬送装置3は、抵抗板11の突出部11aによって随伴流fに抵抗力を発生させている。これにより、ウェブ搬送装置3は、随伴流fの流速が小さくなる。
このように構成することで、衝突抑制部材の第二実施形態である抵抗板11を具備するウェブ搬送装置3は、抵抗板11によって随伴流fの発生量を少なくし、随伴流fの流速を小さくすることでガイドローラ8に衝突する随伴流fの単位時間当たりの流量が少なくなる。つまり、ウェブ搬送装置3は、随伴流fとガイドローラ8との衝突によりウェブUに発生する搬送抵抗を減少させる。これにより、ウェブ搬送装置3は、処理液Lq中を搬送されるウェブUに対して随伴流fが与える影響を抑制することができる。
次に、図6を用いて、衝突抑制部材の第三実施形態である案内板12について説明する。なお、以下の衝突抑制部材の第三実施形態である案内板12を備えるウェブ搬送装置3は、図1から図5に示すウェブ搬送装置3において、ウェブ搬送装置3に替えて適用されるものとして、その説明で用いた名称、図番、記号を用いることで、同じものを指すものとする。また、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
ウェブ搬送装置3は、ウェブUを搬送するものである。ウェブ搬送装置3は、ウェブ貯蔵部4(図1参照)、供給用駆動モータ5(図1参照)、連続処理槽用バッファ装置6(図1参照)、連続処理槽用駆動モータ7(図1参照)、ガイドローラ8、吸引ポンプ9、制御装置10(図2参照)および案内板12を備える。
案内板12は、ウェブUの随伴流fを案内するものである。案内板12は、連続処理槽2の内部にウェブUの幅よりも大きい幅で、ガイドローラ8側の面に配置されている。案内板12は、側面視で略U字状になるように一側端部と他側端部が同じ側に屈曲されている。案内板12は、その一端部がウェブUのガイドローラ側の面に近接し、かつガイドローラ8を覆うように配置されている。
以下では、処理液Lq中を搬送されるウェブUの随伴流fとガイドローラ8との衝突を抑制する衝突抑制部材の第三実施形態である案内板12の機能について説明する。
案内板12の一端部は、ガイドローラ8の近傍かつウェブUに接触しない範囲でウェブUに近接するように配置されている。案内板12の他端部は、ガイドローラ8から離間するように配置されている。つまり、案内板12は、一側端部で随伴流fをウェブUから引き離すととともに、他側端部で随伴流fをガイドローラ8から離間する方向に案内するように構成されている。
ウェブ搬送装置3は、供給用駆動モータ5と連続処理槽用駆動モータ7と(図1参照)によってウェブUを連続処理槽2の処理液Lq中に搬送する(黒塗矢印参照)。処理液Lq中を搬送されるウェブUには、その搬送速度に応じて周囲の空間の処理液Lqに随伴流fとなる搬送方向の流れを発生させる。ウェブ搬送装置3は、ウェブUの近傍に発生している随伴流fの一部を案内板12によってウェブUから離間させるとともにガイドローラ8から離間する方向に案内する。これにより、ウェブ搬送装置3は、ガイドローラ8に到達する随伴流fの流量が少なくなる。
このように構成することで、衝突抑制部材の第三実施形態である案内板12を具備するウェブ搬送装置3は、案内板12によって随伴流fをウェブUから離間させることでガイドローラ8に衝突する随伴流fの流量が少なくなる。つまり、ウェブ搬送装置3は、随伴流fとガイドローラ8との衝突によりウェブUに発生する搬送抵抗を減少させる。これにより、ウェブ搬送装置3は、処理液Lq中を搬送されるウェブUに対して随伴流fが与える影響を抑制することができる。
以上、ウェブ搬送装置3の一実施形態であるウェブ搬送装置3には、衝突抑制部材の第一実施形態であるガイドローラ8を備えた場合、ガイドローラ8と第二実施形態である抵抗板11とを備えた場合、およびガイドローラ8と第三実施形態である案内板12とを備えた場合において説明したがこれに限定されるものではなくガイドローラ8と抵抗板11と案内板12とのうち少なくとも一つを備えていればよい。また、ガイドローラ8を備えた場合において、吸引ポンプ9による吸引がされない態様でもよい。上述の実施形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、一実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
3 ウェブ搬送装置
8 ガイドローラ
U ウェブ
f 随伴流

Claims (6)

  1. 少なくとも一つのガイドローラが液中に設けられ、ウェブが前記ガイドローラを介して液中を通過するウェブ搬送装置において、
    前記ガイドローラに衝突するウェブの随伴流の流量を抑制する衝突抑制部材を備えるウェブ搬送装置。
  2. 前記衝突抑制部材が、ウェブの随伴流を内部に案内する貫通孔を外周面に有する中空の前記ガイドローラから構成される請求項1に記載のウェブ搬送装置3。
  3. 前記ガイドローラに前記貫通孔からウェブの随伴流を内部に吸引する吸引手段が接続される請求項2に記載のウェブ搬送装置3。
  4. 前記衝突抑制部材が、液中のウェブにおける前記ガイドローラ側の面に対向するように配置される抵抗板から構成される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のウェブ搬送装置。
  5. 前記抵抗板の対向面に複数の突出部が形成される請求項4に記載のウェブ搬送装置。
  6. 前記衝突抑制部材が、液中のウェブにおける前記ガイドローラ側の面に一端部が近接し、他端部が離間するように配置される案内板から構成される請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のウェブ搬送装置。
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