JP2017135536A - スイッチング装置 - Google Patents

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Yosuke Osanai
洋介 長内
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Abstract

【課題】メインスイッチング素子のターンオフ時に生じるリンギングを抑制するスナバ回路を低耐圧部品で構成する。
【解決手段】メインスイッチング素子のゲート端子とオフ電圧の間に、第1抵抗と第1スイッチング素子の直列回路と、第2抵抗と第2スイッチング素子の直列回路を並列に接続する。第1抵抗の抵抗値<第2抵抗の抵抗値とする。メインスイッチング素子のターンオフ時には、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子のゲート端子に接続されている
制御装置が、第1スイッチング素子を先にオンさせ、その後に第1スイッチング素子をオフさせて第2スイッチング素子をオンさせるゲート電圧を出力する。メインスイッチング素子がオフした後は、メインスイッチング素子のドレイン・ゲート間の容量と、第2抵抗によるRCスナバ回路が機能し、リンギングを減衰させる。
【選択図】 図1

Description

本明細書では、負荷に対する通電をオン・オフするスイッチング装置を開示する。
電源と負荷とスイッチング素子を直列に接続し、そのスイッチング素子のオン・オフを切り換えることによって負荷に対する通電をオン・オフするスイッチング装置が普及している。本明細書では、負荷に供給する電流をメイン電流といい、メイン電流をオン・オフするスイッチング素子をメインスイッチング素子という。
メインスイッチング素子をターンオフすると、メインスイッチング素子の主電極間電圧(ソース・ドレイン間電圧あるいはエミッタ・コレクタ間電圧)に電圧振動(リンギング)が発生し、メインスイッチング素子の主電極間に電源電圧以上の高電圧が印加されることがある。リンギングの発生を抑制するスナバ回路が開発されている。
特許文献1に開示されているスナバ回路は、メインスイッチング素子の主電極間を接続するコンデンサと抵抗の直列回路と、その直列回路と並列に接続されているスイッチング素子を備えている。スイッチング素子のゲート端子は、コンデンサと抵抗の接続点に接続されている。
特許文献2に開示されているスナバ回路は、メインスイッチング素子の主電極間を接続するコイルとコンデンサとダイオードの直列回路と、コンデンサとダイオードの接続点に接続されている抵抗を備えている。
特開2009−55692号公報 特開2015−12742号公報
従来のスナバ回路は、メインスイッチング素子の主電極間を接続しており、主電極間に印加される電圧がスナバ回路に印加される。スナバ回路を構成するコンデンサ等には、主電圧間に印加される電圧に耐えられる高耐圧部品を用いる必要があり、高価な部品を必要とする。
本明細書では、主電極間電圧に耐えられる高耐圧部品を必要とせず、メインスイッチング素子のゲート電圧を制御する回路に生じる電圧(主電極間電圧に比して低い)に耐えられればよい安価な部品で構成できるスナバ回路を開示する。
メインスイッチング素子をターンオフさせるために、メインスイッチング素子のゲート端子とオフ電圧(通常は接地電圧)の間を、抵抗とスイッチング素子を介して接続する放電回路が用いられる。スイッチング素子がオンすると、メインスイッチング素子のゲート電極に帯電していた電荷が放電され、メインスイッチング素子のゲート電位がオフ電圧となり、メインスイッチング素子がターンオフする。本明細書では、単にスイッチング素子という場合は、メインスイッチング素子のゲート端子に接続されているスイッチング素子をいう。
また、メインスイッチング素子は、ドレイン・ゲート間容量(あるいはコレクタ・ゲート間容量)を内蔵している。
本明細書で開示するスイッチング装置は、メインスイッチング素子が備えている前記容量と、放電回路が備えている前記抵抗を利用してスナバ回路を構成する。
上記した放電回路は公知のものである。従来の放電回路によって、メインスイッチング素子が内蔵しているドレイン・ゲート間容量(あるいはコレクタ・ゲート間容量)と前記抵抗によって、スナバ回路が構成されるようにも思われる。しかしながら、メインスイッチング素子のゲート電圧を放電する第1抵抗の抵抗値は小さく、リンギングを減衰させることはできない。
本明細書で開示するスイッチング装置は、メインスイッチング素子と、メインスイッチング素子のゲート端子とオフ電圧の間を第1抵抗と第1スイッチング素子を介して接続する第1放電回路と、メインスイッチング素子のゲート端子とオフ電圧の間を第2抵抗と第2スイッチング素子を介して接続する第2放電回路を備えている。第1抵抗の抵抗値<第2抵抗の抵抗値の関係にある。またこのスイッチング装置は、第1スイッチング素子のゲート端子と第2スイッチング素子のゲート端子に接続されている制御装置を備えている。メインスイッチング素子をターンオフする時には、その制御装置が、第1スイッチング素子をオンさせてからオフさせ、その第1スイッチング素子をオフさせる時までに第2スイッチング素子をオンさせるゲート電圧を出力する。
本明細書に開示する技術では、抵抗値が大きい第2抵抗が挿入されている第2放電回路を利用する。ただし、第1抵抗と第2抵抗を並列に接続するだけでは、スナバ回路にならない。抵抗値の小さな第1抵抗を通電するために、リンギングを減衰させることができないからである。さりとて、第1抵抗の抵抗値を大きくしてしまうとメインスイッチング素子のターンオフ速度が低下してしまい、スイッチング損失が増大してしまう。
本明細書に開示する技術では、第1抵抗と第2抵抗を時間的に切換えて用いる。メインスイッチング素子がターンオフするまでは、第1抵抗を介して放電するようにしてメインスイッチング素子のターンオフ速度を低下させない。メインスイッチング素子がターンオフしてリンギングが生じる期間となると、第2抵抗を介して通電するようにしてリンギングを抑止する。この切換技術によると、メインスイッチング素子が内蔵しているドレイン・ゲート間容量(あるいはコレクタ・ゲート間容量)と第2抵抗を利用してリンギングを減衰することができる。すなわち、メインスイッチング素子が持っている前記容量を利用してスナバ回路を実現することができる。メインスイッチング素子はもともと高耐圧であり、リンギングの抑制のために高耐圧とする必要はない。第2放電回路を構成する第2抵抗と第2スイッチング素子には、主電極間電圧といった大きな電圧は印加されない。低耐圧な第2抵抗と低耐圧な第2スイッチング素子を利用してスナバ回路を構成することができる。
実施例1のスイッチング装置の回路を示す。 実施例1のスイッチング装置に生じる現象を示す。 実施例2のスイッチング装置の回路を示す。 実施例2のスイッチング装置に生じる現象を示す。 実施例3のスイッチング装置の回路を示す。 実施例3のスイッチング装置が実行する制御手順を示す。 実施例4のスイッチング装置の回路を示す。 実施例4のスイッチング装置に生じる現象を示す。
以下に示す実施例の特徴を列記しておく。
(特徴1)第2抵抗の抵抗値は、第1抵抗の抵抗値よりも大きく、閾値電圧以下に低下したメインスイッチング素子のゲート電圧が振動して閾値電圧に達する抵抗値より小さい。
(特徴2)メインスイッチング素子のゲート端子とオン電圧の間を、充電用スイッチング素子と抵抗を介して接続する充電回路が設けられている。
(特徴3)充電用スイッチング素子がターンオフする時に第1スイッチング素子がターンオンする。
(特徴4)オフ電圧は接地電位である。
(特徴5)第1放電回路に第1の第2放電回路と第2の第2放電回路が加えられている。
(特徴6)第1抵抗<第1の第2抵抗<第2の第2抵抗の関係にある。
(特徴7)第1放電回路を有効とする期間と、第1の第2放電回路を有効とする期間と、第2の第2放電回路を有効する期間を、その順序で切り替える。
(特徴8)リンギングの周期が時間の経過の経過とともに短くなる。
(特徴9)リンギングの振幅が減衰するにつれてリンギングの周期が短くなる。
(特徴10)前記周期に基づいて、有効とする放電回路を順に切り替える。
(特徴11)第1放電回路にツェナ―ダイオードを挿入し、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子のゲート端子に同じ制御電圧を印加する。メインスイッチング素子がターンオフした後は第1放電回路を無効化する。
(特徴12)メインスイッチング素子のゲート端子に、小さな抵抗を介して放電する第1放電回路と、大きな抵抗を介して放電する第2放電回路を並列に接続する。放電初期には少なくとも第1放電回路を有効にして迅速に放電させる。メインスイッチングがオフした後に第1放電回路を無効にして第2放電回路を有効とする。
(実施例1)
図1は、実施例1のスイッチング装置6の回路を示す。このスイッチング装置6は、電源2と負荷4に直列に接続して用いる。スイッチング装置6は、メインスイッチング素子S1を備えている。メインスイッチング素子S1は、FETとダイオードで構成されており、FETのドレインに高電圧が印加され、ソースに低電圧が印加される向きに接続される。ダイオードは、アノードがソースに接続され、カソードがドレインに接続される向きに配置されている。ダイオードはフリーホイールダイオードとして機能する。FETにフリーホイールダイオードが並列に接続されているという構成は、後記するスイッチング素子M1,M2,M3に共通する特徴であり、その説明を繰り返さない。負荷4は、電源2とメインスイッチング素子S1の間に接続してもよいし、メインスイッチング素子S1と接地点の間に接続してもよい。
メインスイッチング素子S1のゲート端子は、抵抗R3と充電用スイッチング素子M3を介して、Vcc電圧に接続されている。Vcc電圧は、メインスイッチング素子S1のゲートに印加するとメインスイッチング素子S1がオンする電圧に維持されている。Vcc電圧とゲート端子を接続する配線を、充電回路8という。
メインスイッチング素子S1のゲート端子は、第1抵抗R1と第1スイッチング素子M1を介して、接地電圧に接続されている。接地電圧をメインスイッチング素子S1のゲートに印加するとメインスイッチング素子S1がオフする。接地電圧はオフ電圧である。第1抵抗R1と第1スイッチング素子M1を介してゲート端子と接地電圧を接続する配線を第1放電回路10という。
メインスイッチング素子S1のゲート端子は、第2抵抗R2と第2スイッチング素子M2を介して、接地電圧に接続されている。第2抵抗R2と第2スイッチング素子M2を介してゲート端子と接地電圧を接続する配線を第2放電回路12という。
第1スイッチング素子M1と第2スイッチング素子M2と充電用スイッチング素子M3の夫々のゲート端子には制御装置14が接続されている。制御装置14は、夫々のゲート端子に、ハイとローの間で変化する電圧を印加する。第1スイッチング素子M1はnチャネルであり、ゲート端子に印加される電圧Vin1がハイであれば第1スイッチング素子M1がオンし、Vin1がローであれば第1スイッチング素子M1がオフする。第2スイッチング素子M2もnチャネルであり、ゲート端子に印加される電圧Vin2がハイであれば第2スイッチング素子M2がオンし、Vin2がローであれば第2スイッチング素子M2がオフする。充電用スイッチング素子M3はpチャネルであり、ゲート端子に印加される電圧Vin3がローであれば充電用スイッチング素子M3がオンし、Vin3がハイであれば充電用スイッチング素子M3がオフする。
図2に、メインスイッチング素子S1をターンオフする際に、制御装置14が出力するVin1とVin2とVin3の時間変化を示す。タイミングt1以前は、Vin1とVin2がローであるために第1スイッチング素子M1と第2スイッチング素子M2はオフしており、Vin3がローであるために充電用スイッチング素子M3はオンしている。この状態ではメインスイッチング素子S1のゲート電圧はVccであるためにメインスイッチング素子S1がオンし、負荷4に通電される。
タイミングt1はターンオフタイミングであり、このタイミングでVin3がハイに反転して充電用スイッチング素子M3がオフし、Vin1がハイに反転して第1スイッチング素子M1がオンする。すると、メインスイッチング素子S1のゲートに帯電していた電電荷が第1抵抗R1を介して放電され、ゲート電圧は低下していく。図2のVgは、メインスイッチング素子S1のゲート電圧を示しており、タイミングt1以降は低下する。タイミングt2は、メインスイッチング素子S1のゲート電圧Vgが閾値Vthに低下したタイミングを示しており、このタイミングt2でメインスイッチング素子S1はオフとなる。それによってメインスイッチング素子S1の主電極間(ドレイン・ソース間)電圧が上昇する。図2のVdsは、メインスイッチング素子S1の主電極間電圧を示しており、V0は電源電圧である。メインスイッチング素子S1がオフしたタイミングt2の直後には、寄生インダクタンス等の影響によって生じたリンギング(電圧振動)が電源電圧V0に重畳し、メインスイッチング素子S1の主電極間電圧Vdsが電源電圧V0以上に上昇する時間帯が生じる。リンギングは好ましい現象でなく、急速に減衰させることが好ましい。
なお、タイミングt1とt2の間に、ゲート電圧Vgが一定に維持される時間帯が存在しているが、ミラー期間中に生じる事象である。
図1の回路では、メインスイッチング素子S1のドレイン・ゲート間容量と第1抵抗R1の直列回路が、メインスイッチング素子S1のドレイン・ソース間を接続しており、その直列回路がリンギングを減衰させるように作用する。しかしながら、第1抵抗R1の抵抗値は、ゲート電圧Vgを速やかに低下させるために小さな値である必要があり、リンギングを減衰させるには小さすぎる。第1抵抗R1では、リンギングを実効的に減衰させることはできない。
本実施例では、メインスイッチング素子S1がオフしたタイミングt2に続くタイミングt3で、第1スイッチング素子M1をオフして第2スイッチング素子M2をオンする。すなわち、タイミングt3以降は、メインスイッチング素子S1のゲート端子を第2抵抗R2を介して接地電圧に接続する。タイミングt3以降は、第1放電回路10を無効化して第2放電回路6を有効とする。第2抵抗R2は、メインスイッチング素子S1のターンオフ速度に影響しないために、リンギングの減衰に有効な抵抗値のものを使用することができる。第1抵抗R1の抵抗値<第2抵抗R2の抵抗値の関係とすることができる。
メインスイッチング素子S1の主電極間電圧Vdsにリンギングが生じると、メインスイッチング素子S1のドレイン・ゲート間に形成されている容量によって、メインスイッチング素子S1のゲート電圧Vgも振動する。第2抵抗R2が大きいほど、メインスイッチング素子S1のゲート電圧Vgの振動振幅は大きくなる。第2抵抗R2があまりに大きいと、閾値電圧Vth以下に低下したゲート電圧が、前記した電圧振動によって、再び閾値電圧Vth以上に上昇してしまう。すると、メインスイッチング素子S1が意図に反してオンしてしまう。第2抵抗R2の抵抗値は、閾値電圧Vth以下に低下したゲート電圧が電圧振動によって再び閾値電圧Vth以上に上昇してしまう抵抗値よりは小さくしておく必要がある。その制約があっても、第1抵抗R1の抵抗値<第2抵抗R2の抵抗値の関係にすることができ、第2抵抗R2によってメインスイッチング素子S1の主電極間電圧Vdsに生じるリンギングを急速に減速させることができる。
図2に示すVds(主電極間電圧)のグラフの実線は、タイミングt3において第1放電回路10を無効化して第2放電回路12を有効化した場合の変化を示す。それに対して破線は、タイミングt3以降も第1放電回路10のみを有効とした場合の変化を示す。明らかに、第1放電回路10を無効化して第2放電回路12を有効化することによって、リンギング(電圧振動)が速やかに減衰する。
メインスイッチング素子S1の主電極間電圧がリンギングすると、メインスイッチング素子S1のドレイン・ゲート間容量によってゲート電圧Vgも振動する。グラフVgの実線は、タイミングt3において第1放電回路10を無効化して第2放電回路12を有効化した場合のVgの変化を示す。それに対して、破線は、タイミングt3以降も第1放電回路10のみを有効とした場合のVgの変化を示す。この実施例では、タイミングt3以降は、メインスイッチング素子S1のゲート端子を、大きな抵抗値を持つ第2抵抗R2を介して接地するために、ゲート電圧Vgの振動振幅が大きくなる。本実施例では、閾値電圧Vth以下に低下した電圧Vgが再び閾値電圧Vthに達することがない大きさの抵抗値を持つものを第2抵抗R2に利用する。そのために、メインスイッチング素子S1が意図しないタイミングでオンすることはない。また上記制約の第2抵抗R2でも、第1抵抗R1より高抵抗であり、リンギングを十分に減衰させることができる。
第2スイッチング素子M2は、第1スイッチング素子M1をオンするタイミングt1からオフするタイミングt3までの間にオンさせればよい。すなわち、t3まで待ってオンする必要はなく、第1スイッチング素子M1と第2スイッチング素子M2の双方がオンする期間が存在していてもよい。すくなくともリンギングを減衰させる必要がある期間に第1スイッチング素子M1がオフして第2スイッチング素子M2がオンしている期間があれば、第2抵抗R2の大きな抵抗値を利用してリンギングを減衰させることができる。それに先立って、第1スイッチング素子M1と第2スイッチング素子M2の双方がオンする期間が存在していても格別の不都合は存在しない。メインスイッチング素子S1のゲート電圧は第1抵抗R1を介して速やかに放電されるので、第2放電回路12が有効化されていても問題はない。
(実施例2)
以下では、説明済みの実施例と相違する点のみを説明する。図2に示す実施例2のスイッチング装置18では、メインスイッチング素子S1のゲート端子と接地電圧の間に、第2の第2放電回路12−2が付加されている。第2の第2放電回路12−2は、第2の第2抵抗R2−2と第2の第2スイッチング素子M2−2の直列回路で構成されている。それとの対比から、本実施例の説明では、第1の第2放電回路12−1、第1の第2抵抗R2−1、第1の第2スイッチング素子M2−1の名称と符号を用いる。抵抗値に関しては下記の関係にある。
第1抵抗R1<第1の第2抵抗R2−1<第2の第2抵抗R2−2
本実施例では、タイミングt1で充電用スイッチング素子M3をオフした後は、下記の順で放電用スイッチング素子のオン・オフを切り換える。
t1〜t3:第1スイッチング素子M1のみをオンし、第1放電回路10のみを有効とする。この間に、メインスイッチング素子S1のゲート電圧Vgは閾値Vth以下に低下してオフする。t3は、メインスイッチング素子S1のゲート電圧Vgが閾値Vthに低下するタイミングt2以降に設定されている。
t3〜t4:第1の第2スイッチング素子M2−1のみをオンし、第1の第2放電回路12−1のみを有効とする。第1の第2抵抗R2−1によってリンギングを減衰させる。
t4〜:第2の第2スイッチング素子M2−2のみをオンし、第2の第2放電回路12−2のみを有効とする。第2の第2抵抗R2−2によってリンギングを減衰させる。
第2放電回路12に挿入されている抵抗は、その抵抗値が高いほど主電極間電圧Vdsのリンギングを急速に減衰させる。反面、抵抗値が高いほどゲート電圧Vgに生じる電圧変動の振幅が増大する。前者に着目して抵抗値を大きくすると、後者によって閾値電圧Vth以下に低下したゲート電圧Vgが再び閾値電圧Vthに達する現象が生じる可能性がある。ゲート電圧Vgに生じる電圧変動の振幅は、主電極間電圧Vdsのリンギングが減衰するにつれて減少する。従って、閾値電圧Vth以下に低下した電圧Vgが再び閾値電圧Vthに達する現象を生じさせない抵抗値の最大値も、主電極間電圧Vdsのリンギングが減衰するにつれて上昇する。t3〜t4の期間とt4〜の期間を比較すると、前者では主電極間電圧Vdsのリンギングが大きく、後者では主電極間電圧Vdsのリンギングが小さい関係にある。閾値電圧Vth以下に低下した電圧Vgが再び閾値電圧Vthに達する現象を生じさせない抵抗値の最大値は、前者の期間で小さく、後者の期間で大きい。本実施例では、上記の知見に従って、第1の第2抵抗R2−1の抵抗値<第2の第2抵抗R2−2の関係に設定している。夫々の抵抗値は、夫々の期間における主電極間電圧Vdsのリンギングの大きさに基づいて設定されており、夫々の期間で閾値電圧Vth以下に低下した電圧Vgが再び閾値電圧Vthに達する現象を生じさせない抵抗値以下に設定されている。
実施例2のスイッチング装置18によると、実施例1よりもリンギングを高速度で減衰させることができる。
(実施例3)
図5に示す実施例3では、振幅検出装置22が付加されている。実施例2では、予め定められているタイミングt1,t3,t4でスイッチング素子M1,M2−1,M2−2,M3のゲート電圧を切り換えるが、実施例3ではリンギングが減衰してゆくのに追従してスイッチング素子M1,M2−1,M2−2のゲート電圧を切り換える。
図6は、実施例3の制御装置14が実施する処理手順を示し、ステップS2は、タイミングt1において充電用スイッチング素子M3をオフし、第1スイッチング素子M1をオンして第1放電回路10を有効化するのに対応する。すると、メインスイッチング素子S1のゲート電圧Vgが低下してタイミングt2において閾値Vth以下となり、メインスイッチングS1がオフする。その後にリンギングが発生する。ステップS4は、タイミングt2に対応する。
主電極間電圧Vdsに生じるリンギングの振幅は周期に対応することがわかっている。周期が長いほど振幅が大きい。ステップS6では、周期を検出して所定周期と比較する。リンギングの振幅(大きさ)を所定の振幅と比較するのに等しい。
振幅が大きい場合(タイミングt3〜t4の期間では通常振幅が大きい)、S8の処理を実行する。この場合は小さい方の第2抵抗(この場合は第1の第2抵抗R2−1)を利用してリンギングを減衰させる。主電極間電圧Vdsのリンギング振幅が大きい場合に、大きな第2抵抗(この場合は第2の第2抵抗R2−2)を利用すると、閾値電圧Vth以下に低下した電圧Vgが再び閾値電圧Vthに達する現象が生じる可能性があるからである。本実施例では、ステップS6とS8の処理によって、閾値電圧Vth以下に低下した電圧Vgが再び閾値電圧Vthに達する現象が生じないようにしている。
主電極間電圧Vdsのリンギング振幅が小さい場合(t4〜の期間では通常振幅が小さい)、S12の処理を実行する。この場合は大きい方の第2抵抗(この場合は第2の第2抵抗R2−2)を利用してリンギングを急速に減衰させる。この場合は、閾値電圧Vth以下に低下した電圧Vgが再び閾値電圧Vthに達する現象が生じないので、大きな抵抗値によってリンギングを急速に減衰させる。
(実施例4)
図7の実施例4のスイッチング装置24では、第1放電回路10にツェナーダイオードZD1を挿入する。代わりに、第1スイッチング素子M1と第2スイッチング素子M2のゲート端子には、共通のゲート電圧を印加する。制御装置14の構成を簡単化することができる。
図8に示すように、制御装置14は、タイミングt1において、充電用スイッチング素M3をオフし、第1スイッチング素子M1と第2スイッチング素子M2をオンする。
タイミングt1以降はメインスイッチング素子S1のゲート電圧Vgは放電によって低下していく。放電初期にはゲート電圧Vgが高く、ツェナーダイオードZD1が降伏する。放電初期には、第1抵抗R1を介してゲート電圧Vgは高速度で低下する。ツェナーダイオードZD1の降伏電圧Vcは閾値電圧Vthよりも低く、ゲート電圧Vgは第1抵抗R1を介して放電し、高速度で閾値電圧Vth以下に低下する。この期間も第2放電回路12が有効になっているが、第2抵抗R2の抵抗値が大きいので、ゲート電圧Vgの低下速度にはほとんど影響しない。抵抗値の小さな第1放電回路10が実質的な放電回路となる。
ゲート電圧Vgが降伏電圧Vc以下に低下すると、それ以降はツェナーダイオードZD1によって第1放電回路10が無効化され、第2放電回路12のみが有効となる。抵抗値が大きい第2抵抗R2を利用してリンギングを急速に減衰させる。ここでも、第2抵抗R2の抵抗値は、閾値電圧Vth以下に低下した電圧Vgが再び閾値電圧Vthに達する現象が生じないという制約下に置かれている。それでも第1抵抗より高抵抗であり、リンギングを急速に減衰させる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電源
4:負荷
6,18,20,24:スイッチング装置
8:充電回路
10:第1放電回路
12:第2放電回路
12−1:第1の第2放電回路
12−2:第2の第2放電回路
14:制御装置
22:振幅検出回路
S1:メインスイッチグ素子
R1:第1抵抗
M1:第1スイッチング素子
R2:第2抵抗
M2:第2スイッチング素子
R2−1:第1の第2抵抗
M2−1:第1の第2スイッチング素子
R2−2:第2の第2抵抗
M2−2:第2の第2スイッチング素子
ZD1:ツェナーダイオード
Vds:主電極間電圧
Vg:メインスイッチング素子のゲート電位
Vin1:第1スイッチング素子のゲート電位
Vin2:第2スイッチング素子のゲート電位
Vin2−1:第1の第2スイッチング素子のゲート電位
Vin2−2:第2の第2スイッチング素子のゲート電位
Vin3:充電用スイッチング素子のゲート電位

Claims (1)

  1. メインスイッチング素子と、
    前記メインスイッチング素子のゲート端子とオフ電圧の間を第1抵抗と第1スイッチング素子を介して接続する第1放電回路と、
    前記メインスイッチング素子の前記ゲート端子とオフ電圧の間を第2抵抗と第2スイッチング素子を介して接続する第2放電回路と、
    前記第1スイッチング素子のゲート端子と前記第2スイッチング素子のゲート端子に接続されている制御装置を備えており、
    前記第1抵抗の抵抗値<前記第2抵抗の抵抗値であり、
    前記メインスイッチング素子のターンオフ時に、前記制御装置が、前記第1スイッチング素子をオンさせてからオフさせ、前記第1スイッチング素子をオフさせる時までに前記第2スイッチング素子をオンさせるゲート電圧を出力する、
    スイッチング装置。
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