JP2017135376A - 薄膜キャパシタ及び電子回路モジュール - Google Patents

薄膜キャパシタ及び電子回路モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2017135376A
JP2017135376A JP2017006108A JP2017006108A JP2017135376A JP 2017135376 A JP2017135376 A JP 2017135376A JP 2017006108 A JP2017006108 A JP 2017006108A JP 2017006108 A JP2017006108 A JP 2017006108A JP 2017135376 A JP2017135376 A JP 2017135376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode layer
thin film
film capacitor
convex portion
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017006108A
Other languages
English (en)
Inventor
将典 鈴木
Masanori Suzuki
将典 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Publication of JP2017135376A publication Critical patent/JP2017135376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】プリント基板に実装された状態で効率良く熱を排出することができる薄膜キャパシタと、それを組み込んだ電子回路モジュールとを提供すること。【解決手段】第一電極層と、前記第一電極層に対向する第二電極層を備え、第一電極層は、第二電極層に対向する側に対向面を有し、第一電極層と第二電極層の間に誘電体層を備え、第一電極層は第二電極層の方向に略矩形の第一電極層凸部を備え、第二電極層は第一電極層の方向に略矩形の第二電極層凸部を備え、第一電極層凸部と第二電極層凸部は、誘電体層を介して、対向面の一の面内方向に沿って見たときに交互に配置されており、第一電極層凸部の底部と側面の交点間の距離をL3とし、隣り合う第一電極層凸部の上端最頂部と側面の交点間の距離をL4としたときに、L3>L4の関係にあることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は薄膜キャパシタとそれを用いた電子回路モジュールに関する。
電子機器の精密化の要請に対して電子部品を一体に組み込んだモジュールを提供する技術が提示されている。この技術では、電子機器に用いられるキャパシタの小型化、大容量化の強い要請がある。キャパシタ小型化の技術として薄膜キャパシタが提案されている。さらに、薄膜キャパシタの単位面積当たりの容量を上げるため電極を凸状に形成した、所謂トレンチ型薄膜キャパタシタが提案されている。(特許文献1参照。)
電子機器の精密化モジュール中に熱源となる能動素子が組み込まれる場合、モジュールの放熱冷却の工夫が必要となる。例えば、特許文献2に開示の技術はバンプの形状を最適化することで放熱を効率化する技術を提案している。
特開2009−10371号公報 特開2014−67819号公報
モジュールに組み込む薄膜キャパシタを上述のトレンチ型とすることは、小型化の観点から好ましい。しかし本発明者らは、トレンチ型の薄膜キャパシタをモジュールに組み込む場合、これまで提案されている放熱手段が十分でないことを見出した。当初、本発明者らは、薄膜キャパシタをトレンチ型にすると薄膜キャパシタの占有面積当たりの電極対向面積が増加することから、薄膜キャパシタの熱伝導性は向上すると予想していた。このような予想とは逆の結果(課題)が見いだされたことの原因は明確ではないが、本発明者らは以下のように考察している。(1)熱伝導に寄与しない誘電体層の容積が薄膜キャパシタの単位占有面積当たりで増加すること、(2)トレンチ型の凸状部分の側面では誘電体層の熱伝導が面内方向に行われ誘電体厚みより長距離の伝達を強いられること、の二点である。多くのモジュールはキャパシタの占有容積が大きいため、トレンチ型の薄膜キャパシタを組み込んでもモジュールの放熱効率を確保できる、何らかの手段が必要である。
本発明は上記問題を解消するためになされたものであって、優れた熱伝導性を有する薄膜キャパシタと、それを組み込んだ電子回路モジュールとを提供することを課題とする。
本発明の薄膜キャパシタは、第一電極層と、前記第一電極層に対向する第二電極層を備え、第一電極層は、第二電極層に対向する側に対向面を有し、第一電極層と第二電極層の間に誘電体層を備え、第一電極層は第二電極層の方向に略矩形の第一電極層凸部を備え、第二電極層は第一電極層の方向に略矩形の第二電極層凸部を備え、第一電極層凸部と第二電極層凸部は、誘電体層を介して、対向面の一の面内方向に沿って見たときに交互に配置されており、第一電極層凸部の底部と側面の交点間の距離をL3とし、隣り合う第一電極層凸部の上端最頂部と側面の交点間の距離をL4としたときに、L3>L4の関係にあることを特徴とする。
これにより、優れた熱伝導性を有し、プリント基板に実装された状態で効率良く熱を排出することが出来る薄膜キャパシタが得られる。
ここでL3及びL4の寸法の定義について詳しく説明する。図2は、第一電極層凸部と、誘電体層と、第二電極層凸部の断面図である。図2のように第一電極層凸部は略矩形の形状をしている。第一電極層凸部の上端最頂部21と第一電極層凸部の側面22の交点間の距離をL1とする。また、第一電極層凸部の底部23と第一電極層凸部の側面22の交点間の距離をL3とする。また、第一電極層凸部の上端最頂部21と第一電極層凸部の底部23の中間の高さの側面間の距離をL2とする。また、隣合う第一電極層凸部の上端最頂部21と第一電極層凸部の側面22の交点間の距離をL4とする。また、隣合う第一電極層凸部の底部23と第一電極層凸部の側面22の交点間の距離をL6とする。また、隣合う第一電極層凸部の上端最長部21と第一電極層凸部の底部23の中間の高さの側面間の距離をL5とする。
また、本発明の薄膜キャパシタは、L4>L5の関係にあっても良い。
これにより、薄膜キャパシタの熱伝導性はさらに良好になり、プリント基板に実装された状態でより効率良く熱を排出することが出来る薄膜キャパシタが得られる。
さらに、本発明の薄膜キャパシタは、L2>L3の関係にあっても良い。
これにより、薄膜キャパシタの熱伝導性はさらに良好になり、プリント基板に実装された状態でより効率良く熱を排出することが出来る薄膜キャパシタが得られる。
また、本発明の電子回路モジュールは、上記の薄膜キャパシタと、能動素子と、が金属箔を介して対向しており、能動素子は薄膜キャパシタの第一電極層側に実装されている態様としても良い。これにより、放熱効率が高められた電子回路モジュールが得られる。
本発明により、優れた熱伝導性を有し、プリント基板に実装された状態で効率良く熱を排出することができる薄膜キャパシタと、それを組み込んだ電子回路モジュールが得られる。
本発明の一実施形態に係る薄膜キャパシタの断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る薄膜キャパシタの一部である第一電極層凸部と、誘電体層と、第二電極層凸部との断面を示す電子顕微鏡写真である。 本発明の一実施形態に係る薄膜キャパシタを組込んだモジュールの断面模式図である。 本発明の薄膜キャパシタに係る製造例の、第二の工程直後の薄膜キャパシタの断面模式図である。 本発明の薄膜キャパシタに係る製造例の、第三の工程直後の薄膜キャパシタの断面模式図である。 本発明の薄膜キャパシタに係る製造例の、第五の工程直後の薄膜キャパシタの断面模式図である。
以下、本発明を実施するための好適な形態を説明する。ただし、本発明の技術的思想は以下の実施形態に限定されない。
(薄膜キャパシタ)
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る薄膜キャパシタについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る薄膜キャパシタの断面図である。キャパシタ1A(薄膜キャパシタ)は、基板3上に設けられた第一電極層5と、第一電極層5の上面(表面)に成膜された誘電体層6と、誘電体層6を挟むようにして第一電極層5の上側に設けられた第二電極層7と、を備えている。キャパシタ1Aは、誘電体層6の静電容量により電荷を蓄えたり、放出したりする受動素子である。
第一電極層5は、平坦な基板3上に積層された底面電極層9と、底面電極層9の上面(表面)に積層された中間電極層10と、中間電極層10の上面に設けられた電極パッド接続部11と、を備える。
底面電極層9は、導電性の金属材料、例えばCuやNiなどからなる被膜であり、めっき法によって形成される。また、電極パッド接続部11は、導電性の金属材料、例えばCuやNiなどからなり、中間電極層10の上面の端に設けられ、電極パッド12が取り付けられている。
中間電極層10は、下部通電領域13と、第一電極層凸部14と、を備える。中間電極層10は、底面電極層9の上面に積層された導電性の金属材料、例えばCuやNiなどからなり、電極パッド接続部11に接続された下部通電領域13と、誘電体層6によって覆われた第一電極層凸部14とを有する。第一電極層凸部14は、断面が略矩形状であり、底面電極層9上に複数離間して設けられる。
誘電体層6は、第一電極層5の上面側に形成することができる。誘電体層6は、酸化アルミニウム(AL)、酸化ケイ素(SiO)、酸化チタン(TiO)、炭化ケイ素(SiC)、酸化タンタル(Ta)、酸化ハフニウム(HfO)、チタン酸バリウム(BaTiO)、などの公知の材料を好適に用いることができる。特に、HfOは絶縁体圧の観点から好ましい。
第二電極層7は、電極パッド18が取り付けられる上部通電領域19と、第一電極層凸部14に重なるように配置された第二電極層凸部20と、を備える。第二電極層凸部20は、隣合う第一電極層凸部14の間に形成された隙間を埋めるように複数形成されており、凹凸状の誘電体層6を介して、底面電極層9に重なるように設けられている。第二電極層7は、導電性の金属材料、例えばCuやNiなどからなり、めっき法によって容易に形成することができる。
上部通電領域19は、誘電体層6を介して基板3上に設けられている。
上記の構成を有することで、キャパシタ1Aの第一電極層5は、第二電極層7に対向する側に対向面(底面電極層9の延在方向に沿った面であって、底面電極層9及び第一電極層凸部14の上端最頂部21により構成される面)を有している。また、第一電極層凸部14と、第二電極層凸部20とは、誘電体層6を介して、対向面の一の面内方向(例えば、図1で示す左右方向)に沿って交互に配置されている。
図3に、本実施形態の薄膜キャパシタを実装した電子回路モジュール27Aの断面模式図を示す。キャパシタ1Aは銅箔25上(図3では銅箔25の下方)に実装され、絶縁材料による絶縁層28で埋められていることで、実装基板を形成する。図3の電子回路モジュール27Aでは、キャパシタ1Aと銅箔25との間に薄い絶縁層28が介在しているが、キャパシタ1Aを銅箔25の上に直接配置してもよい。IC24(能動素子)は、この実装基板の銅箔25の上に搭載され、封止樹脂29で埋められている。IC24の搭載は、図3のようにIC24の端子が銅箔25の側にあるよう搭載することができる。すなわち、キャパシタ1AとIC24とは金属箔を介して対向している状態となる。また、銅箔25と接続すると共に絶縁層28を貫通するようにビア導体が形成され、ビア導体の先端に下側の外方に突出するハンダバンプ26が設けられる。キャパシタ1Aの第一電極層側がIC24側にある場合、IC24から発生した熱は金属箔(銅箔25)を経てキャパシタ1Aの第一電極層からキャパシタ1A内に入り、第二電極層を通って外部へ排出される。IC24の端子が銅箔25の側にある場合、IC24の端子も熱の排出経路として機能させることができる。
ここで、第一電極層凸部14の底部23において、底部23と第一電極層凸部14の一方側の側面22との交点と、底部23と第一電極層凸部14の他方側の側面22との交点と、の間の距離をL3とする(図2参照)。また、隣合う第一電極層凸部14のうちの一方側の第一電極層凸部14における上端最頂部21と第一電極層凸部の側面22の交点と、他方側の第一電極層凸部14における上端最頂部21と第一電極層凸部の側面22の交点との間の距離をL4とする(図2参照)。上記のように第一電極層5から第二電極層7に向かって熱勾配が存在する場合、L3>L4とすることで、底面電極層9からの熱を効率良く第一電極層凸部14に伝えることができる。これにより電子回路モジュール27Aの冷却効率を高めることができる。
また、隣合う第一電極層凸部14のうちの一方側の第一電極層凸部14における上端最頂部21と底部23との中間の高さの側面22と、他方側の第一電極層凸部14における上端最頂部21と底部23との中間の高さの側面22と、の距離をL5とする(図2参照)。このとき、L4>L5とすることで、第二電極層凸部20からの熱を効率良く実装基板へ伝えることができる。これにより電子回路モジュール27Aの冷却効率をさらに高めることができる。
また、第一電極層凸部14の上端最頂部21と底部23との中間の高さにおいて、対向する側面22間の間の距離をL2とする(図2参照)。このとき、L2>L3とすることで第一電極層凸部14からの熱を効率よく第二電極層凸部20へ伝えることができる。これにより電子回路モジュール27Aの冷却効率をさらに高めることができる。
次に、図4〜図6を参照しつつ、本実施形態に係る薄膜キャパシタの一つの製造例を説明する。ここで、図4〜図6は、本製造例のある工程で得られた薄膜キャパシタの断面模式図である。
(第一の工程)
本製造例の第一の工程は、底面電極層9を形成する工程を例示する。まず、基板3の上にシード電極膜(図示せず)を形成し、めっき法によって基板3上にCuやNiなどからなる底面電極層9を形成する。シード電極膜はスパッタリング法、蒸着法等の各種薄膜作成技術を適宜選択して用いることができる。また、底面電極層9は、必ずしも本製造例のようにシード電極膜を用いためっき法により形成する必要は無く、スパッタリング法、蒸着法等の各種薄膜作成技術により底面電極層9を一体で形成してもよい。
(第二の工程)
本製造例の第二の工程は、下部通電領域13および第一電極層凸部14からなる中間電極層10を形成する工程を例示する。まず、底面電極層9の上面にフォトレジストを塗布した上で、所定のフォトマスクを用いたパターニングを行い、底面電極層9の上面に中間電極層10に対応する所定の形状、例えば、下部通電領域13および第一電極層凸部14に対応した形状に露出させるレジストパターンを形成する。そして、そのレジストパターンをマスクにして、めっき法によって底面電極層9の上面にCuまたはNiなどの導電性の金属材料を積層して中間電極層10を形成する。この場合、少なくとも第一電極層凸部14の高さdは6〜10μm程度であることが望ましい。その後、中間電極層10を形成するために利用したレジストパターンを除去する。図4に、本製造例の第二の工程直後の薄膜キャパシタの断面模式図を示す。
第二の工程において、レジストパターンの形状をさまざまな方法で調整し、得られる第一電極層凸部14の寸法L1〜L6を所定の範囲に定めることができる。例えば、所望の第一電極層凸部14の高さに合わせたレジストパターンを形成する際に露光条件を調整してレジストパターンの高さ方向について幅を徐々に変化させ、所望のL1〜L6の寸法に応じた形状の型とする方法がある。あるいは、レジストパターンを所定の温度でキュアし、レジストパターンの幅を高さ方向の中央部分で縮小させ、所望のL1〜L6の寸法に応じた形状の型とする方法であってもよい。
(第三の工程)
本製造例の第三の工程は、誘電体層6を形成する工程を例示する。誘電体層6の形成領域を規定する方法として、第二の工程で得られた中間電極層10にフォトレジストを塗布した後、所定のフォトマスクを用いたパターニングを行い、誘電体層6に対応する所定の形状に露出させたレジストパターンとして形成する方法が例示できる。この後、誘電体層6をレジストパターンで被覆されていない部分に成膜する。誘電体層6は、酸化アルミニウム(AL)、酸化ケイ素(SiO)、酸化チタン(TiO)、炭化ケイ素(SiC)、酸化タンタル(Ta)、酸化ハフニウム(HfO)、チタン酸バリウム(BaTiO)、などの公知の材料を好適に用いることができる。特に、HfOは絶縁体圧の観点から好ましい。誘電体層6の形成方法は、アトミックレイヤーデポジション(ALD)法や、化学的気相成長(CVD)法等を適宜選択して用いることができる。誘電体層6の厚みは、300〜2000Åとすることができる。誘電体層6の成膜後、レジストパターンを除去すると、レジストパターンに応じた形状の誘電体層6を容易に形成することができる。図5に、本製造例の第三の工程直後の薄膜キャパシタの断面模式図を示す。
(第四の工程)
本製造例の第四の工程は、下部通電領域13の上面にコンタクトホールを形成する工程を例示する。下部通電領域13の上面に形成された誘電体層6の表面に、コンタクトホールを形成するためのレジストパターンを形成する。その後、IBE(Ion Beam Etching)法によってコンタクトホールを形成することができる。第四の工程はイオンミリング法を用いてもよい。
(第五の工程)
本製造例の第五の工程は、第二電極層(第二電極層凸部20、上部通電領域19)および電極パッド接続部11を形成する工程を例示する。まず、誘電体層6及び下部通電領域13の上面に、シード電極膜(図示せず)を形成する。次に、シード電極膜の上にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを用いたパターニングを行い、第二電極層7に対応する領域を露出させたレジストパターンを形成する。次に、レジストパターンの開孔部分にめっき法によってCuまたはNiからなる導電性の金属材料を堆積させ、厚みが10μm程度の第二電極層7を形成することができる。
上記の工程では、電極パッド接続部11が、第二電極層7と同時に下部通電領域13の上に形成される。この電極パッド接続部11は、中間電極層10と電気的に接続されている。この結果、底面電極層9と、中間電極層10と、電極パッド接続部11とからなる第一電極層5が形成される。なお、電極パッド接続部11と第二電極層7とは、絶縁材料部(図示せず)を介して絶縁されていることが好ましい。図6に、本製造例の第五の工程直後の薄膜キャパシタの断面模式図を示す。
(第六の工程)
本製造例の第五の工程は、本実施形態に係るキャパシタ1Aの電気接続を完成させる工程を例示する。電極パッド接続部11に電極パッド12を取り付け、第二電極層7の上部通電領域19に電極パッド18を取り付ける。この工程を経て、キャパシタ1Aが完成する。
本実施形態の薄膜キャパシタは、第一電極層5から第二電極層7に向かって熱勾配が存在する場合、第一電極層凸部14、第二電極層凸部20の幅をL3>L4とすることで、底面電極層9からの熱を効率良く第一電極層凸部14に伝えることができる。これによりキャパシタ1Aの冷却効率を高めることができる。さらに、第一電極層凸部14の幅をL2>L3とすることで第一電極層凸部14からの熱を効率よく第二電極層凸部20へ伝えることができる。これによりキャパシタ1Aの冷却効率をさらに高めることができる。さらに、第二電極層凸部の幅をL4>L5とすることで、第二電極層凸部20からの熱を効率良く実装基板へ伝えることができる。これによりキャパシタ1Aの冷却効率をさらに高めることができる。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに説明する。
実施形態において説明した製造例により薄膜キャパシタを作製した。第一電極層、第二電極層はCuで、誘電体層はALで、それぞれ形成した。実施例1〜3および比較例1、2のL1〜L6の寸法は作製後の断面電子顕微鏡観察により測定した。これらの測定結果を表1に示す。
各例の薄膜キャパシタは、具体的には以下の手順で作成した。Cu箔を準備し、Cu箔上にディスペンサを用いて実装用材料を所望の間隔で塗布した。次にCu箔上の実装用材料の位置に上記キャパシタを実装し、リフローにより電気的及び機械的に接続した。次に上記キャパシタを実装したCu箔上に絶縁材料とCu箔を重ね合せ、高温高圧条件下で熱プレスをかけて一体化させ、上記キャパシタを埋め込んだ。次に所望の位置に貫通穴を形成し、TSVを形成した。さらにCu箔の裏面側にはICを実装し、封止樹脂でその表面を覆った。
セラミック基板上に上記モジュールを実装した状態で基板の表面の通電用表層配線層にプローブを当て、直流電源装置(菊水電子工業製「PMC18−3A」)により長時間通電した後に、基板表面の温度測定用の表層配線層上の温度を測定した。温度測定には、非接触式の放射温度計(キーエンス製「FT−H10」)を用いた。
表2に実施例1、実施例2、実施例3、比較例1、比較例2の長時間駆動時のモジュールの温度を示す。表1から分かるように実施例1〜3は比較例1、比較例2に比べて連続駆動におけるキャパシタの温度上昇が小さいことが分かった。また、実施例3が100時間の連続駆動において最もモジュールの温度が低いことが分かった。このことから、実施例3のキャパシタは最も効率良く熱を排出していることが分かった。
以上、実施例および比較例を通じて、本発明の実施により得られる薄膜キャパシタは、優れた熱伝導性を有するものであることが明らかになった。
1A・・・キャパシタ
3・・・基板
5・・・第一電極層
6・・・誘電体層
7・・・第二電極層
9・・・底面電極層
10・・・中間電極層
11・・・電極パッド接続部
12・・・電極パッド
13・・・下部通電領域
14・・・第一電極層凸部
18・・・電極パッド
19・・・上部通電領域
20・・・第二電極層凸部
21・・・上端最頂部
22・・・側面
23・・・底部
24・・・IC
25・・・銅箔
26・・・ハンダバンプ
27A・・・電子回路モジュール
28・・・絶縁材料
29・・・封止樹脂

Claims (4)

  1. 第一電極層と、前記第一電極層に対向する第二電極層を備え、
    前記第一電極層は、前記第二電極層に対向する側に対向面を有し、
    前記第一電極層と前記第二電極層の間に誘電体層を備え、
    前記第一電極層は前記第二電極層の方向に略矩形の第一電極層凸部を備え、
    前記第二電極層は前記第一電極層の方向に略矩形の第二電極層凸部を備え、
    前記第一電極層凸部と前記第二電極層凸部は、前記誘電体層を介して、前記対向面の一の面内方向に沿って見たときに交互に配置されており、
    前記第一電極層凸部の底部と側面の交点間の距離をL3とし、
    隣り合う前記第一電極層凸部の上端最頂部と側面の交点間の距離をL4としたときに、
    L3>L4の関係にあることを特徴とする薄膜キャパシタ。
  2. 隣り合う前記第一電極層凸部の上端最頂部と側面の交点間の距離をL4とし、
    隣り合う前記第一電極層凸部の上端最頂部と底部の中間の高さの側面間の距離をL5としたときに、
    L4>L5の関係にあることを特徴とする請求項1に記載の薄膜キャパシタ。
  3. 前記第一電極層凸部の上端最頂部と底部の中間の高さの側面間の距離をL2とし、
    前記第一電極層凸部の底部と側面の交点間の距離をL3としたときに、
    L2>L3の関係にあることを特徴とする請求項1に記載の薄膜キャパシタ。
  4. 少なくとも請求項1〜3のいずれか一項に記載の薄膜キャパシタと、能動素子と、が金属箔を介して対向しており、
    前記能動素子は前記薄膜キャパシタの前記第一電極層側に実装されている電子回路モジュール。
JP2017006108A 2016-01-22 2017-01-17 薄膜キャパシタ及び電子回路モジュール Pending JP2017135376A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016010552 2016-01-22
JP2016010552 2016-01-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017135376A true JP2017135376A (ja) 2017-08-03

Family

ID=59503049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017006108A Pending JP2017135376A (ja) 2016-01-22 2017-01-17 薄膜キャパシタ及び電子回路モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017135376A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI400731B (zh) 電容元件及其製造方法
JP5234521B2 (ja) 電子部品及びその製造方法
JP2016051834A (ja) プリント配線基板およびその製造方法
JP6380726B1 (ja) 貫通電極基板、半導体装置及び貫通電極基板の製造方法
JP6970118B2 (ja) コンデンサアレンジメント
TW201911569A (zh) 半導體模組
CN108807669B (zh) 电容器和具有该电容器的板
TW200915937A (en) Capacitor-embedded substrate and method of manufacturing the same
JP5710708B2 (ja) 積層セラミックキャパシタ及び積層セラミックキャパシタの実装基板
CN108293304B (zh) 电路基板以及制造电路基板的方法
JP4752280B2 (ja) チップ型電子部品およびその製造方法
JP2018078133A (ja) コイル内蔵ガラス基板およびビルドアップ基板
JP5532688B2 (ja) インターポーザ、半導体装置及び電子装置
TWI651741B (zh) 附電容器之半導體裝置
JP7160594B2 (ja) キャパシタ
JPWO2018083973A1 (ja) キャパシタ
JP2017135376A (ja) 薄膜キャパシタ及び電子回路モジュール
JP5589617B2 (ja) 薄膜コンデンサ及びその製造方法
US20130335189A1 (en) Component with countermeasure against static electricity and method of manufacturing same
JP2012178391A (ja) 半導体装置
CN108550531B (zh) 封装基板的制造方法
US9923048B2 (en) Monolayer thin film capacitor
JP2020141090A (ja) 容量素子、半導体素子基板及び電子機器
CN108682630B (zh) 封装基板的制造方法
US20210327867A1 (en) Integrated rc architecture, and methods of fabrication thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210413