JP2017135200A - フォトインタラプタおよび荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

フォトインタラプタおよび荷電粒子ビーム描画装置 Download PDF

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藤 武 史 佐
Takeshi Sato
藤 武 史 佐
曽 潔 中
Kiyoshi Nakaso
曽 潔 中
山 勝 広 杉
Katsuhiro Sugiyama
山 勝 広 杉
島 武 北
Takeshi Kitajima
島 武 北
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Abstract

【課題】気体を短期間で真空容器の外部へ排出することを可能にするフォトインタラプタおよび荷電粒子ビーム描画装置を提供する。
【解決手段】本実施形態によるフォトインタラプタは、第1面と第1面の反対側にある第2面とを有する基部と、基部の第1面の上方において互いに対向するように配置された発光部および受光部と、基部の前記第2面の下方に設けられ発光部および受光部のそれぞれに電気的に接続する第1端子および第2端子と、基部の第1面上に設けられ発光部を収容する第1筐体部と、基部の第1面上に設けられ受光部を収容する第2筐体部とを備え、第1および第2筐体部は、それぞれ発光部と受光部との対向方向に設けられた第1および第2スリットを有し、第1筐体部は、第1スリットの形成面以外の第3面に、第1筐体部の内部に連通する第1貫通孔を有し、第2筐体部は、第2スリットの形成面以外の第4面に、第2筐体部の内部に連通する第2貫通孔を有する。
【選択図】図6

Description

本発明による実施形態は、フォトインタラプタおよび荷電粒子ビーム描画装置に関する。
荷電粒子ビーム描画装置は、真空容器内においてマスクやブランクなどの対象物を支持するステージ部を備え、ステージ部を移動させながら対象物の所定位置に電子ビームなどの荷電粒子ビームを偏向して照射する。これにより、その対象物にパターンを描画する。
ステージ部を移動させる軸部分には、ステージ部の原点の位置あるいはステージ部の終点の位置を検出するために、フォトインタラプタが配置されている。フォトインタラプタは、発光素子と対向して配置される受光素子を有するセンサであり、これらの間を光遮蔽体が通過することにより位置が検出される。
荷電粒子ビーム描画装置に用いられるフォトインタラプタは、ビームの直進性に影響しないように低磁性の金属と非磁性の樹脂材料を用いて形成されている。また、低磁性の金属の使用量も極限まで減らしている。しかし、樹脂材料は、真空中で有機系ガスなどの気体を放出するため、描画に悪影響を与えるおそれがあり、真空容器内を減圧してから描画開始までのできるだけ短時間のうちに真空容器の外部へ排出することが望まれる。
特開平10−195653号公報
真空中で樹脂材料から放出される気体を短時間で真空容器の外部へ排出することを可能にするフォトインタラプタおよび荷電粒子ビーム描画装置を提供する。
本実施形態によるフォトインタラプタは、第1面と第1面の反対側にある第2面とを有する基部と、基部の第1面の上方において互いに対向するように配置された発光部および受光部と、基部の前記第2面の下方に設けられ発光部および受光部のそれぞれに電気的に接続する第1端子および第2端子と、基部の第1面上に設けられ発光部を収容する第1筐体部と、基部の第1面上に設けられ受光部を収容する第2筐体部とを備え、第1および第2筐体部は、それぞれ発光部と受光部との対向方向に設けられた第1および第2スリットを有し、第1筐体部は、第1スリットの形成面以外の第3面に、第1筐体部の内部に連通する第1貫通孔を有し、第2筐体部は、第2スリットの形成面以外の第4面に、第2筐体部の内部に連通する第2貫通孔を有する。
第1実施形態による荷電粒子ビーム描画装置1の構成の一例を示すブロック図。 第1実施形態による描画チャンバ2aの一例を示す外観図。 X方向駆動部12Xの内部構成の一例を示す図。 第1実施形態によるフォトインタラプタ50_1〜50_3の構成の一例を示す外観図。 発光部150、受光部160、第1端子T1_1、T1_2、および、第2端子T2_1、T2_2の接続関係を示す回路図。 図4(C)の5−5線に沿った断面図。 第2実施形態によるフォトインタラプタ50の構成の一例を示す断面図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による荷電粒子ビーム描画装置1の構成の一例を示すブロック図である。荷電粒子ビーム描画装置1(以下、描画装置1ともいう)は、荷電粒子ビームによる描画を行う描画部2と、描画部2を制御する制御部3とを備えている。描画装置1は、荷電粒子ビームとして例えば電子ビームを用いた可変成形型の描画装置の一例である。なお、荷電粒子ビームは電子ビームに限られるものではなく、イオンビームなどの他の荷電粒子ビームであってもよい。
描画部2は、描画対象となる対象物Wを収容する真空容器である描画チャンバ2aと、描画チャンバ2aにつながる光学鏡筒2bとを有している。描画チャンバ2aは気密性を有しており、真空容器として機能する。また、光学鏡筒2bは、描画チャンバ2aの上面に設けられており、光学系により電子ビームを成形及び偏向し、描画チャンバ2a内の対象物Wに対して照射する。このとき、描画チャンバ2a及び光学鏡筒2bの両方の内部は減圧されて真空状態(例えば、1×10−6Pa以下)となっている。
描画チャンバ2a内には、マスクやブランクなどの対象物Wを支持するステージ部11と、ステージ部11を移動させるステージ移動機構12とがさらに設けられている。ステージ移動機構12は、水平面内で互いに直交するX軸方向とY軸方向(以下、単にX方向及びY方向という)にステージ部11を移動させる機構である。
光学鏡筒2b内には、電子ビームBを出射する電子銃などの出射部21と、電子ビームBを集光する照明レンズ22と、ビーム成形用の第1成形アパーチャ23と、投影用の投影レンズ24と、ビーム成形用の成形偏向器25と、ビーム成形用の第2成形アパーチャ26と、対象物W上にビーム焦点を結ぶ対物レンズ27と、対象物Wに対するビームショット位置を制御するための副偏向器28及び主偏向器29とが配置されている。
制御部3は、対象物Wにパターンを描画するための描画データを記憶する描画データ記憶部3aと、描画データを処理してショットデータを生成するショットデータ生成部3bと、描画部2を制御する描画制御部3cとを備えている。描画データ記憶部3aとしては、例えば、磁気ディスク装置や半導体ディスク装置(フラッシュメモリ)などを用いることが可能である。ショットデータ生成部3bや描画制御部3cは、電気回路などのハードウエアにより構成されてもよく、また、各機能を実行するプログラムなどのソフトウエアにより構成されてもよく、あるいは、それらの両方の組合せにより構成されてもよい。
電子ビームBは、副偏向器28と主偏向器29によって偏向され、連続的に移動するステージ部11に追従しながら、その照射位置が決められる。ステージ部11の長手方向の移動を連続的に行うとともに、ステージ部11の移動に電子ビームBのショット位置を追従させることで、描画時間を短縮することができる。ただし、ステージ部11の長手方向の移動を連続して行っているが、これに限るものではなく、例えば、ステージ部11を停止させた状態で一つのサブ領域の描画を行い、次のサブ領域に移動するステップアンドリピート方式の描画方法を用いてもよい。
次に、描画チャンバ2aについて説明する。
図2は、第1実施形態による描画チャンバ2aの一例を示す外観図である。図2では図示しないが、上述の通り、描画チャンバ2aは、その内部にステージ部11と、ステージ移動機構12とを備えている。ステージ部11は、ベアリングステージであってもよく、あるいは、エアーステージであってもよい。
ステージ移動機構12は、X方向にステージ部11を移動させるX方向駆動部12Xと、Y方向にステージ部11を移動させるY方向駆動部12Yとを備えている。X方向駆動部12XおよびY方向駆動部12Yは、ステージ部11を互いに略直交方向へ移動させるが、基本的に同じ構成を有する。X方向駆動部12XおよびY方向駆動部12Yは、それぞれケース12cで密閉されており、その内部は描画チャンバ2a内と同様に減圧状態となっている。
図3は、X方向駆動部12Xの内部構成の一例を示す図である。図3は、ケース12cを取り外した状態のX方向駆動部12Xを示している。尚、X方向駆動部12XおよびY方向駆動部12Yは基本的に同じ構成を有するので、ここではX方向駆動部12Xの構成を説明し、Y方向駆動部12Yの説明については省略する。
X方向駆動部12Xは、フォトインタラプタ50_1〜50_3と、シャフト52と、遮蔽部54と、支持板56とを備えている。フォトインタラプタ50は、描画チャンバ2aの筐体に固定された支持板56に配置されている。フォトインタラプタ50の具体的構成については後述する。シャフト52は、ステージ部11に接続されており、ステージ部11とともにX軸方向Dxに動作する。遮蔽部54は、シャフト52上に設けられており、シャフト52とともにX軸方向Dxに動作する。
フォトインタラプタ50および遮蔽部54は、ステージ部11の原点位置あるいはステージ部11の終点位置を検出するために用いられる。例えば、ステージ部11およびシャフト52がフォトインタラプタ50_1へ向かって移動し、遮蔽部54が、フォトインタラプタ50_1の発光部(図6の150)と受光部(図6の160)との間の間隙(図6のG)に進入すると、フォトインタラプタ50_1の発光部からの光は遮断されて受光部に入射しなくなる。これにより、フォトインタラプタ50_1は、ステージ部11の位置が一方側の終点にあることを検出することができる。フォトインタラプタ50_1がステージ部11の終点を検出した場合、図1の制御部3は、ステージ部11がそれ以上、一方側へ移動することを抑制する。
逆に、ステージ部11およびシャフト52がフォトインタラプタ50_2へ向かって移動し、遮蔽部54が、フォトインタラプタ50_2の発光部と受光部との間の間隙に進入すると、フォトインタラプタ50_2の発光部からの光は遮断されて受光部に入射しなくなる。これにより、フォトインタラプタ50_2は、ステージ部11の位置が他方側の終点にあることを検出することができる。フォトインタラプタ50_2がステージ部11の終点を検出した場合、制御部3は、ステージ部11がそれ以上、他方側へ移動することを抑制する。
さらに、図3には示されていないが、フォトインタラプタ50_3に対向するシャフト52の側面にも遮蔽部が設けられている。この遮蔽部が、フォトインタラプタ50_3の発光部と受光部との間の間隙に進入すると、フォトインタラプタ50_3の発光部からの光は遮断されて受光部に入射しなくなる。これにより、フォトインタラプタ50_3は、ステージ部11の位置が原点(基準点)にあることを検出することができる。
このように、フォトインタラプタ50_1〜50_3は、ステージ部11の動作を制限し、あるいは、その位置を特定することができる。尚、フォトインタラプタ50_1は、単数であってもよく、複数であってもよい。複数のフォトインタラプタ50_1が設けられている場合、一方のフォトインタラプタ50_1が遮蔽部54を検出したときに、制御部3は、ステージ部11を制動し、他方のフォトインタラプタ50_1が遮蔽部54を検出したときに、制御部3は、ステージ部11を停止させるようにしてもよい。フォトインタラプタ50_2についても、フォトインタラプタ50_1と同様のことが言える。従って、フォトインタラプタ50_2も単数であってもよく、複数であってもよい。
図3では、遮蔽部54はシャフト52の上面に2つ設けられている。一方の遮蔽部54は、一方側の終点(フォトインタラプタ50_1側の終点)の検出に用いられ、他方の遮蔽部54は、他方側の終点(フォトインタラプタ50_2側の終点)の検出に用いられる。勿論、単数の遮蔽部54を両方の終点検出に共通に用いてもよい。
図4(A)〜図4(D)は、第1実施形態によるフォトインタラプタ50_1〜50_3の構成の一例を示す外観図である。図4(A)は、フォトインタラプタ50の正面図である。図4(B)は、フォトインタラプタ50の側面図である。図4(C)は、フォトインタラプタ50の上面図である。図4(D)は、プリント基板130の正面図である。尚、フォトインタラプタ50_1〜50_3は、それぞれ同一構成であるので、以下、1つのフォトインタラプタ(以下、フォトインタラプタ50とする)の構成を説明する。
図4(A)に示すように、フォトインタラプタ50は、基部110と、第1筐体部121と、第2筐体部122と、プリント基板130とを備えている。基部110は、第1面F1と、第2面F2とを有する。第2面F2は、第1面F1の反対側にある面である。図4(C)に示すように、基部110には、ネジ留めに用いられる開口部111、112が設けられている。
第1筐体部121は、基部110の第1面F1上に設けられており、例えば、略直方体(四角柱)の形状を有する。図6を参照して説明するように、第1筐体部121は、その内部に発光部を収容することができるように空洞を有する。
第2筐体部122も、基部110の第1面F1上に設けられており、例えば、略直方体(四角柱)の形状を有する。図6を参照して説明するように、第2筐体部122は、その内部に受光部を収容することができるように空洞を有する。
第1筐体部121および第2筐体部122は、互いに隣接して設けられており、その間にギャップGを有する。第1筐体部121および第2筐体部122は、ギャップGを挟むように対向する対向面F121、F122をそれぞれ有する。
図4(C)に示すように、第1筐体部121は、その上面(第3面)F3に第1貫通孔141〜143を有する。第2筐体部122は、その上面(第4面)F4に第2貫通孔145〜147を有する。
プリント基板130は、基部110の第2面F2の下方に設けられており、図4(D)に示すように、発光部150に電気的に接続される第1端子T1_1、T1_2と、受光部に電気的に接続される第2端子T2_1、T2_2とを有する。
図5は、発光部150、受光部160、第1端子T1_1、T1_2、および、第2端子T2_1、T2_2の接続関係を示す回路図である。図5に示すように、発光部150は、第1端子T1_1(例えば、アノード)およびT1_2(例えば、カソード)に接続されており、受光部160は、第2端子T2_1(例えば、コレクタ)およびT2_2(例えば、エミッタ)に接続されている。
図6は、図4(C)の5−5線に沿った断面図である。第1筐体部121の内部には空洞181が設けられており、空洞181内に発光部150が収容されている。発光部150は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等であり、図4(D)に示す第1端子T1_1、T1_2から電力を受けて発光する。第1筐体部121は、第2筐体部122に対向している対向面F121に第1スリット171を有する。第1スリット171は、発光部150の発光方向に設けられており、発光部150からの光を第2筐体部122側へ通過させる。また、第1筐体部121の上面F3には、第1貫通孔141〜143が設けられている。
第2筐体部122の内部には空洞182が設けられており、空洞182内に受光部160が収容されている。受光部160は、例えば、フォトトランジスタ等であり、発光部150からの光を電気信号に変換してその電気信号を第2端子T2_1、T2_2から出力する。第2筐体部122は、第1筐体部121に対向している対向面F122に第2スリット172を有する。第2スリット172は、受光部160の受光方向に設けられており、発光部150からの光を受光部160へ通過させる。また、第2筐体部122の上面F4には、第2貫通孔145〜147が設けられている。
このように、発光部150と受光部160とは、互いに対向している。第1および第2筐体部121、122は、それぞれ発光部150と受光部160との対向方向に第1および第2スリット171、172を有する。これにより、ギャップGに遮蔽部54が進入していない場合、発光部150からの光は、第1および第2スリット171、172を介して受光部160へ入射する。一方、遮蔽部54がギャップGに進入してきた場合、発光部150からの光は、遮蔽され受光部160へ入射しない。従って、制御部3において第2端子T2_1、T2_2の出力を監視すれば、遮蔽物54がフォトインタラプタ50に進入したことを検出することができる。その結果、フォトインタラプタ50は、遮蔽部54と協働してステージ部11の終点または原点を検出することができる。
ここで、第1筐体部121は、上述の通り、第3面としての上面F3に第1貫通孔141〜143を有する。上面F3は、第1スリット171が設けられた対向面F121以外の面であり、第1筐体部121の面のうち基部110から最も離れた面である。第1貫通孔141〜143は、第1筐体部121の内部の空洞181に連通している。
また、第1貫通孔141、142は、図4(C)に示すように、第1筐体部121の上面F3のうち発光部150から離間した2つの端部(コーナー部)E121_1、121_2にそれぞれ設けられている。第1貫通孔143は、第1筐体部121の上面F3のほぼ中心部に設けられている。
第1貫通孔141〜143の平面形状は、特に限定しない。本実施形態では、図4(C)に示すように、第1貫通孔141、142の平面形状は、例えば、略円形であり、第1貫通孔143の平面形状は、例えば、略四角形である。また、第1貫通孔の個数も特に限定しないが、複数異なる位置に設けることにより、気体の放出時間をより短縮することができる。
第2筐体部122は、第4面としての上面F4に第2貫通孔145〜147を有する。上面F4は、第2スリット172が設けられた対向面F122以外の面であり、第2筐体部122の面のうち基部110から最も離れた面である。第2貫通孔145〜147は、第2筐体部122の内部の空洞182に連通している。
また、第2貫通孔145、146は、図4(C)に示すように、第2筐体部122の上面F4のうち受光部160から離間した2つの端部(コーナー部)E122_1、E122_2にそれぞれ設けられている。第2貫通孔147は、第2筐体部122の上面F4のほぼ中心部に設けられている。
第2貫通孔145〜147の平面形状も、特に限定しない。本実施形態では、図4(C)に示すように、第2貫通孔145、146の平面形状は、例えば、略円形であり、第2貫通孔147の平面形状は、例えば、略四角形である。また、第2貫通孔の個数も特に限定しない。
本実施形態において、第1貫通孔141〜143は、第3面F3に対して略垂直方向に延伸するように設けられている。第2貫通孔145〜147は、第4面F4に対して略垂直方向に延伸するように設けられている。
本実施形態において、基部110、第1および第2筐体部121、122は、一体形成されており、例えば、樹脂材料で形成されている。一方、発光部150、受光部160およびプリント基板130は、基部110および筐体121、122とは別個に形成された支持部材190に配置されている。支持部材190も、例えば、樹脂材料で形成されている。支持部材190に配置された発光部150および受光部160は、基部110の底面F2からそれぞれ第1および第2筐体部121、122の空洞181、182へ差し込まれることによって、基部110、第1および第2筐体部121、122とモジュール化されている。
上述の通り、第1および第2筐体部は、描画ビームに影響しないように低磁性の樹脂材料を用いて形成されている。しかし、樹脂材料は、描画チャンバ2a内において気体を放出するため、描画ビームに悪影響を与えるおそれがあり、描画チャンバ2a内を減圧してから描画開始までのできるだけ短時間のうちに描画チャンバ2aの外部へ排出することが好ましい。
本実施形態によれば、第1および第2スリット171、172だけで無く、第1および第2スリット171、172の設けられた対向面F171、F172とは異なる第3および第4面F3、F4に、第1および第2貫通孔141〜147が設けられている。これにより、第1および第2筐体部121、122や支持部材190の樹脂材料から発生する気体が第1および第2スリット171、172だけで無く、第1および第2貫通孔141〜147を介して空洞部181、182の外部へ抜けることができる。従って、樹脂材料から発生する気体は、空洞部181、182内において滞留するが、第1および第2貫通孔を設けることにより排気され易くなる。その結果、フォトインタラプタ50から発生する気体を短時間で描画チャンバ2aの外部へ排出することが可能になる。
例えば、第1貫通孔143は、第1筐体部121の上面F3のほぼ中心部に設けられている。第2貫通孔147は、第2筐体部122の上面F4のほぼ中心部に設けられている。これにより、フォトインタラプタ50から発生する気体が、空洞181、182から排気され易くなる。
さらに、第1貫通孔141、142は、上面F3のうち発光部150から離間した2つの端部(コーナー部)E121_1、121_2にそれぞれ設けられている。第2貫通孔145、146は、上面F4のうち受光部160から離間した2つの端部(コーナー部)E122_1、E122_2にそれぞれ設けられている。これにより、フォトインタラプタ50から放出される気体が、空洞181、182のコーナー部などに籠もることを抑制できる。このとき、第1貫通孔141、142及び第2貫通孔145、146は、上面F3、F4の総面積の5−10%程度の面積であれば十分である。そして、このような第1貫通孔141、142および第2貫通孔145、146を設けることにより、これらを介して空洞181、182内に描画チャンバ2a内の光源からの光が入射することが考えられるが、受光部160の感度に影響を与えるものではない。
尚、上面F3、F4以外の側面や発光部150および受光部160の設置面、第2面F2に空洞181、182と繋がる孔(図示せず)が設けられてもよい。この場合、描画チャンバ2a内の光源からの光の影響は若干大きくなるが、フォトインタラプタ50から放出される気体は、空洞181、182からさらに短期間に排出され得る。
(第2の実施形態)
図7は、第2実施形態によるフォトインタラプタ50の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態において、第1貫通孔141〜143は、第3面F3に対して垂直方向から傾斜した方向に延伸している。第2貫通孔145〜147は、第4面F4に対して垂直方向から傾斜した方向に延伸している。第1貫通孔141〜143の傾斜方向は、例えば、第1筐体部121の上面F3から基部110または支持部材190へ向かって、発光素子150から離間する方向へ傾斜している。第2貫通孔145〜147の傾斜方向は、第2筐体部122の上面F4から基部110へ向かって、受光素子160から離間する方向へ傾斜している。これにより、描画チャンバ2a内の光源からの光による受光素子160の感度低下を抑制することができる。
第2実施形態によるフォトインタラプタ50のその他の構成は、第1実施形態によるフォトインタラプタ50の対応する構成と同様でよい。従って、第2実施形態は、さらに第1実施形態と同様の効果をも得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
50・・・フォトインタラプタ、110・・・基部、121・・・第1筐体部、122・・・第2筐体部、130・・・プリント基板、141〜143・・・第1貫通孔、145〜147・・・第2貫通孔、150・・・発光部、160・・・受光部、171・・・第1スリット、172・・・第2スリット

Claims (5)

  1. 第1面と前記第1面の反対側にある第2面とを有する基部と、
    前記基部の前記第1面の上方において互いに対向するように配置された発光部および受光部と、
    前記基部の前記第2面の下方に設けられ、前記発光部および前記受光部のそれぞれに電気的に接続する第1端子および第2端子と、
    前記基部の前記第1面上に設けられ前記発光部を収容する第1筐体部と、
    前記基部の前記第1面上に設けられ前記受光部を収容する第2筐体部とを備え、
    前記第1および第2筐体部は、それぞれ発光部と受光部との対向方向に設けられた第1および第2スリットを有し、
    前記第1筐体部は、前記第1スリットの形成面以外の第3面に、前記第1筐体部の内部に連通する第1貫通孔を有し、
    前記第2筐体部は、前記第2スリットの形成面以外の第4面に、前記第2筐体部の内部に連通する第2貫通孔を有する、フォトインタラプタ。
  2. 前記第3および第4面は、前記第1および第2筐体部のそれぞれの上面である、請求項1に記載のフォトインタラプタ。
  3. 前記第1貫通孔、および前記第2貫通孔は、複数設けられている、請求項1または請求項2に記載のフォトインタラプタ。
  4. 前記第1貫通孔は、前記第3面に対して垂直方向から傾斜した方向に延伸しており、
    前記第2貫通孔は、前記第4面に対して垂直方向から傾斜した方向に延伸している、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフォトインタラプタ。
  5. 真空中で荷電粒子ビームを移動可能なステージ部上に搭載される対象物の所定位置に照射してパターンを描画する描画部と、
    前記ステージ部の位置を検出するフォトインタラプタとを備え、
    前記フォトインタラプタは、
    第1面と前記第1面の反対側にある第2面とを有する基部と、
    前記基部の前記第1面の上方において互いに対向するように配置された発光部および受光部と、
    前記基部の前記第2面の下方に設けられ、前記発光部および前記受光部のそれぞれに電気的に接続する第1端子および第2端子と、
    前記基部の前記第1面上に設けられ前記発光部を収容する第1筐体部と、
    前記基部の前記第1面上に設けられ前記受光部を収容する第2筐体部とを備え、
    前記第1および第2筐体部は、それぞれ前記発光部と前記受光部との対向方向に設けられた第1および第2スリットを有し、
    前記第1筐体部は、前記第1スリットの形成面以外の第3面に、前記第1筐体部の内部に連通する第1貫通孔を有し、
    前記第2筐体部は、前記第2スリットの形成面以外の第4面に、前記第2筐体部の内部に連通する第2貫通孔を有する、荷電粒子ビーム描画装置。
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