JP2017134954A - 電池、及びシール材 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池用流体のシール性を容易に確保でき、組立作業性に優れる電池、及びシール材を提供する。【解決手段】電池用流体の流路となるマニホールド130を有する枠体122と、前記枠体122の内側に配置される双極板121とを有し、互いに重ねて配置される少なくとも一対のセルフレーム120と、一対のセルフレーム120の双極板121間で対向配置される正極電極104及び負極電極105と、重なり合う枠体122間及び両電極104、105間に介在されると共に、マニホールド130に対応する貫通孔101hを有する隔膜101とを備える電池であって、貫通孔101hの内周に配置される環状基部310と、環状基部310から隔膜101を挟むように貫通孔101hの外方側に伸びる二股状の環状脚部320とを有し、重なり合う枠体122間に介在されるシール材300を備える電池。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池やレドックスフロー電池などの流体流通型の電池、及び流体流通型の電池に用いられるシール材に関する。
流体流通型の電池の代表例として、レドックスフロー電池(以下、RF電池と呼ぶことがある)が挙げられる。RF電池は、隔膜と、隔膜を介して対向配置される正極電極及び負極電極とからなるセルに正極電解液及び負極電解液をそれぞれ供給して充放電を行う。電解液には、酸化還元により価数が変化する金属イオン(活物質)を含有する水溶液が一般的に使用される。図4に、正極電解液及び負極電解液の活物質にバナジウム(V)イオンを含有するバナジウム電解液を使用したバナジウム系のRF電池100の動作原理を示す。
RF電池100は、水素イオンを透過させる隔膜101で正極セル102と負極セル103とに分離された電池セル100Cを備える。正極セル102には正極電極104が内蔵され、かつ正極電解液を貯留する正極電解液用タンク106が導管108,110を介して接続されている。同様に、負極セル103には負極電極105が内蔵され、かつ負極電解液を貯留する負極電解液用タンク107が導管109,111を介して接続されている。各タンク106,107に貯留される電解液は、充放電の際にポンプ112,113により各セル102,103内に循環される。図4中の電池セル100C内の実線矢印は充電反応を、破線矢印は放電反応をそれぞれ示す。
上記電池セル100Cは通常、図5の下図に示すように、積層されてセルスタック200と呼ばれる形態で利用される。セルスタック200は、図5の上図に示すように、正極電極104、隔膜101、負極電極105を重ねた電池セル100Cを、セルフレーム120で挟んで複数積層した構成を備える。セルスタック200における電池セル100Cの積層方向の両端に位置する電極104,105には、セルフレーム120に代えて集電板(図示せず)が配置される。セルスタック200における電池セル100Cの積層方向の両端にはエンドプレート201が配置され、一対のエンドプレート201,201間が長ボルトなどの連結部材202で連結されて一体化される。
セルフレーム120は、プラスチックカーボン(例えば、黒鉛含有樹脂)製の双極板121と、この双極板121の外周に形成されるプラスチック製の額縁状の枠体122とを備える。枠体122には、各電池セル100Cに電解液を供給する給液マニホールド131,132及び給液スリット131s,132sと、電解液を排出する排液マニホールド133,134及び排液スリット133s,134sとを備える。正極電解液は、給液マニホールド131から枠体122の一面側(紙面表側)に形成された給液スリット131sを介して正極電極104に供給され、排液スリット133sを介して排液マニホールド133に排出される。同様に、負極電解液は、給液マニホールド132から枠体122の他面側(紙面裏側)に形成された給液スリット132sを介して負極電極105に供給され、排液スリット134sを介して排液マニホールド134に排出される。
セルスタック200は、あるセルフレーム120、正極電極104、隔膜101、負極電極105、別のセルフレーム120、…と順に繰り返し積層されて構成される。そのため、各マニホールド131〜134によって、セルスタック200における電池セル100Cの積層方向に電解液の流通管路が形成される。隔膜101は、セルフレーム120とほぼ同等の面積を有し、セルフレーム120の枠体122に形成された各マニホールド131〜134に面する箇所には貫通孔101hが形成されている(特許文献1,2を参照)。この貫通孔101hを介して正極セル102と負極セル103との間で電解液が漏れたり、貫通孔101hからセルスタック200の外部へ電解液が漏れたりすることを防止するために、隔膜101における各貫通孔101hの周囲にはOリング(図示せず)が配置されることが一般的である。
特開2001−155758号公報 特開2002−367660号公報
隔膜の貫通孔を通る電解液をシールするにあたり、隔膜の表裏面の一方又は双方にOリングを配置する。隔膜の表裏面の一方にのみOリングを配置する場合、Oリングを配置していない側のシールが不十分となる虞がある。また、隔膜の表裏面の一方にのみOリングを配置する場合、Oリングによる押圧が隔膜の片側にのみ作用するため、隔膜が破れる虞がある。一方、隔膜の表裏面の双方にOリングを配置する場合、Oリングが二つ必要な上、隔膜の表裏面でOリングを対向させるための位置合わせが必要となり、Oリングの配置作業が煩雑である。隔膜の表裏面でOリングの位置がずれると、Oリングによる押圧が表裏面の異なる箇所で作用するため、隔膜が破れる虞があるからである。そこで、隔膜の貫通孔を通る電解液のシールを確実にかつ少ない部品点数で行うことが求められる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、電池用流体のシール性を容易に確保でき、組立作業性に優れる電池を提供することにある。また、本発明の別の目的は、電池用流体のシール性を容易に確保できるシール材を提供することにある。
本発明の一態様に係る電池は、
電池用流体の流路となるマニホールドを有する枠体と、前記枠体の内側に配置される双極板とを有し、互いに重ねて配置される少なくとも一対のセルフレームと、
前記一対のセルフレームの双極板間で対向配置される正極電極及び負極電極と、
重なり合う前記枠体間及び前記両電極間に介在されると共に、前記マニホールドに対応する貫通孔を有する隔膜とを備える電池であって、
前記貫通孔の内周に配置される環状基部と、前記環状基部から前記隔膜を挟むように前記貫通孔の外方側に伸びる二股状の環状脚部とを有し、重なり合う前記枠体間に介在されるシール材を備える。
本発明の一態様に係るシール材は、
電池用流体が通る貫通孔を有するセル部材に対して前記電池用流体をシールするシール材であって、
前記貫通孔の内周に配置される環状基部と、前記環状基部から前記セル部材を挟むように前記貫通孔の外方側に伸びる二股状の環状脚部とを備える。
上記電池は、電池用流体のシール性を容易に確保でき、組立作業性に優れる。また、上記シール材は、電池用流体のシール性を容易に確保できる。
実施形態1に係るレドックスフロー電池に備わる電池セルを説明するための概略一部拡大断面図である。 実施形態1に係るレドックスフロー電池に用いたシール材を説明するための一部拡大断面図である。 実施形態1に係るレドックスフロー電池に用いたシール材の非圧縮状態における部分断面斜視図である。 レドックスフロー電池の概略説明図である。 レドックスフロー電池に備わるセルスタックの概略構成図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る電池は、
電池用流体の流路となるマニホールドを有する枠体と、前記枠体の内側に配置される双極板とを有し、互いに重ねて配置される少なくとも一対のセルフレームと、
前記一対のセルフレームの双極板間で対向配置される正極電極及び負極電極と、
重なり合う前記枠体間及び前記両電極間に介在されると共に、前記マニホールドに対応する貫通孔を有する隔膜とを備える電池であって、
前記貫通孔の内周に配置される環状基部と、前記環状基部から前記隔膜を挟むように前記貫通孔の外方側に伸びる二股状の環状脚部とを有し、重なり合う前記枠体間に介在されるシール材を備える。
上記構成によれば、二股状の環状脚部により、隔膜の表裏面と重なり合う枠体の双方との間のシールを行うことができる。具体的には、二股状の環状脚部のうち、一方の環状脚部で隔膜の一面と一方の枠体とのシールを、他方の環状脚部で隔膜の他面と他方の枠体とのシールを行う。また、環状基部により、隔膜の一面(表面)から貫通孔を介して他面(裏面)に亘る間のシールを行うことができる。二股状の環状脚部と環状基部とは一体物であるため、隔膜の一面と一方の枠体とのシール・隔膜の他面と他方の枠体とのシール・隔膜の一面から他面に亘る間のシールという三つのシールを単一のシール材で行うことができる。さらに、上記構成によれば、隔膜の貫通孔の内周縁部を全体に亘ってシールすることで、マニホールド内外及び正負極の電解液間を電気的に絶縁することができる。
シール材が、隔膜の貫通孔の内周に配置される環状基部とこの環状基部から貫通孔の外方に伸びる二股状の環状脚部とを備えることで、シール材の環状基部を貫通孔の内周に配置すると共に、二股状の環状脚部で隔膜を挟むだけで、隔膜にシール材を容易に取り付けることができる。また、シール材が、隔膜の貫通孔の全周において貫通孔の内周から外方に亘って配置されるため、シール材が隔膜からずれたり外れたりすることなく確実に取り付けることができる。よって、隔膜の表裏面の各々にOリングを配置する場合に比較して、二股状の環状脚部の一方の環状脚部に対して他方の環状脚部がずれるといったことが生じ難く、隔膜に破れなどの損傷が生じ難いと共に、電池の組み立て作業性に優れる。
(2)上記の電池の一例として、前記環状脚部は、前記枠体との対向面に突起を備える形態が挙げられる。
環状脚部は、隔膜と枠体との間で圧接される。よって、環状脚部の枠体側の面に突起を備えることで、圧接されたときに突起が押し潰されて圧縮変形し、枠体との接触箇所で面圧が生じることによって、シール性を高めることができる。
(3)上記の電池の一例として、前記環状脚部は、前記隔膜との対向面が平面状である形態が挙げられる。
環状脚部は、隔膜と枠体との間で圧接される。隔膜は比較的薄くて破れ易いため、環状脚部の隔膜側の面が平面状であることで、隔膜の損傷や破れなどを抑制できる。
(4)上記の電池の一例として、前記環状基部は、前記枠体との対向面に突起を備える形態が挙げられる。
環状基部は、重なり合う枠体間で圧接される。よって、環状基部の枠体側の面に突起を備えることで、圧接されたときに突起が押し潰されて圧縮変形し、枠体との接触箇所で面圧が生じることによって、シール性を高めることができる。
(5)上記の電池の一例として、前記隔膜の厚みが1.0mm以下である形態が挙げられる。
隔膜の厚みが1.0mm以下と薄い場合であっても、環状基部と環状脚部とを備えるシール材であれば、シール材の環状基部を貫通孔の内周に配置すると共に、二股状の環状脚部で隔膜を挟むだけで、隔膜にシール材を容易に取り付けることができる。
(6)上記の電池の一例として、前記貫通孔の内径が3mm以上50mm以下である形態が挙げられる。
貫通孔の内径は、3mm以上であることで電池用流体を流通させ易く、50mm以下であることで枠体の大型化を抑制できる。上記実施形態のシール材であれば、環状基部の内径を変えることで、所望の貫通孔の内径に適したシール材とでき、電池用流体のシール性を容易に確保できる。
(7)上記の電池の一例として、重なり合う前記枠体間に挟まれた状態での前記シール材の厚みが3mm以下である形態が挙げられる。
上記シール材の厚みが3mm以下であることで、電池セルの厚みが厚くなることを抑制でき、電池の大型化を抑制できる。
(8)上記の電池の一例として、前記電池用流体が電解液で、前記電池がレドックスフロー電池である形態が挙げられる。
上記実施形態のシール材であれば、貫通孔を介して正極セルと負極セルとの間で電解液が漏れて正極電解液と負極電解液とが混合することを抑制できると共に、貫通孔からセルスタックの外部へ電解液が漏れることを抑制できるため、レドックスフロー電池に好適に利用できる。
(9)本発明の実施形態に係るシール材は、
電池用流体が通る貫通孔を有するセル部材に対して前記電池用流体をシールするシール材であって、
前記貫通孔の内周に配置される環状基部と、前記環状基部から前記セル部材を挟むように前記貫通孔の外方側に伸びる二股状の環状脚部とを備える。
上記構成によれば、二股状の環状脚部によりセル部材の表裏面を挟み、隣り合う相手部材間でシール材が圧接されて変形する状況に置かれると、セル部材の表裏面の各々とその相手部材との間のシールを行うことができる。また、環状基部により、セル部材の一面(表面)から他面(裏面)に亘るシールを行うことができる。二股状の環状脚部と環状基部とは一体物であるため、セル部材の表裏面の各々とその相手部材とのシール・セル部材の一面から他面に亘るシールという三つのシールを単一のシール材で行うことができる。
シール材が、セル部材の貫通孔の内周に配置される環状基部とこの環状基部から貫通孔の外方に伸びる二股状の環状脚部とを備えることで、シール材の環状基部を貫通孔の内周に配置すると共に、二股状の環状脚部でセル部材を挟むだけで、セル部材にシール材を容易に取り付けることができる。また、シール材が、セル部材の貫通孔の全周において貫通孔の内周から外方に亘って配置されるため、シール材がセル部材からずれたり外れたりすることなく確実に取り付けることができる。
(10)上記のシール材の一例として、外力の作用しない状態での前記シール材の横断面において、前記環状脚部は前記環状基部からV状に広がる形態が挙げられる。
シール材の横断面形状がV状で、環状脚部における先端部同士の間隔が環状基部側の端部同士の間隔よりも広くなっていることで、セル部材の貫通孔の周縁部にシール材を取り付ける際に、両環状脚部間に貫通孔の周縁部を挟み込み易く、シール材の取り付け作業が行い易い。
(11)上記のシール材の一例として、前記環状脚部は、前記セル部材と対向する面と反対側の外面に突起を備える形態が挙げられる。
環状脚部は、セル部材とその対向面との間で圧接される。よって、環状脚部に突起を備えることで、圧接されたときに突起が押し潰されて圧縮変形し、相手面との接触箇所で面圧が生じることによって、シール性を高めることができる。
(12)上記のシール材の一例として、前記環状脚部は、前記セル部材と対向する内面が平面状である形態が挙げられる。
環状脚部のセル部材側の面が平面状であることで、環状脚部によってセル部材に損傷や破れなどが生じることを抑制できる。
(13)上記のシール材の一例として、前記環状基部は、その表裏面に突起を備える形態が挙げられる。
環状基部は、シール材とその対向面との間で圧接される。よって、環状基部に突起を備えることで、圧接されたときに突起が押し潰されて圧縮変形し、相手面との接触箇所で面圧が生じることによって、シール性を高めることができる。
(14)上記のシール材の一例として、前記環状脚部における前記環状基部側の端部の間隔が1.0mm以下である形態が挙げられる。
環状脚部における環状基部側の端部の間隔が1.0mm以下と薄い場合であっても、環状基部と環状脚部とを備えるシール材であれば、シール材の環状基部を貫通孔の内周に配置すると共に、二股状の環状脚部セル部材を挟むだけで、セル部材にシール材を容易に取り付けることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態の詳細を、図を用いて説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
≪実施形態1≫
実施形態1では、流体流通型の電池としてレドックスフロー電池(RF電池)を例に説明する。実施形態1に係るRF電池は、隔膜のシール構造に特徴があり、それ以外の構成は、図4,5を参照して説明した従来のRF電池100と同様の構成を採用できる。従って、以下では、隔膜のシール構造について、図1〜3を参照しつつ説明し、従来と同様の構成については、図4,5と同一の符号を付してその詳しい説明は省略する。以下、まずシール材について説明し、その後にこのシール材を用いたRF電池について説明する。
〔シール材〕
シール材300は、図1に示すように、隔膜101に形成された貫通孔101hの内周縁部に取り付けられる部材であり、この貫通孔101hを通る電解液(正極電解液又は負極電解液)をシールする部材である。シール材300は、図1〜3に示すように、貫通孔101h(図1,2)の内周に配置される環状基部310と、この環状基部310から隔膜101を挟むように貫通孔101hの外方側に伸びる二股状の環状脚部320とを備える。環状基部310と環状脚部320とは、全周に亘って環状に一体に成形されている。
図2,3は、電池セル100Cを組み立てる前のシール材300を示す図である。シール材300は、図2,3に示すように、外力の作用しない状態(非圧縮状態)において、シール材300の周方向に直交する横断面形状が略V字状である。具体的には、シール材300は、環状基部310から伸びる一対の環状脚部320の先端部同士の間隔が環状基部310側の端部同士の間隔よりも広くなっている。一対の環状脚部320の環状基部310側の端部同士の間隔は、隔膜101の厚みに相当し、1.0mm以下、更に0.8mm以下、特に0.3mm以下であることが挙げられる。一対の環状脚部320の先端部同士の間隔は、非圧縮状態において、隔膜101の厚みの2倍以上、更に5倍以上、特に7倍以上であることが挙げられる。
・環状脚部
環状脚部320は、隔膜101を挟む部分であり、隔膜101と対向する内面320iと、その反対側の外面320oとを有する。二股状の環状脚部320のそれぞれは、シート状である。環状脚部320は、隔膜101を挟むことができれば、所望の寸法を選択できる。例えば、環状脚部320は、非圧縮状態において、環状基部310側の端部から先端部までの長さが1mm以上15mm以下、更に3mm以上10mm以下、特に4mm以上8mm以下であることが挙げられる。また、環状脚部320は、非圧縮状態において、内面320iと外面320oとの間の長さ(後述する突起322を除く)が2mm以上20mm以下、更に3mm以上15mm以下、特に4mm以上10mm以下であることが挙げられる。
環状脚部320は、隔膜101と対向する内面320iと反対側の外面320oに突起322を備える。環状脚部320に突起322を備えることで、電池セル100Cを組み立てて圧縮状態としたとき、隔膜101と枠体122との間で突起322が押し潰されて圧縮変形し(図1の下図を参照)、枠体122との接触面積で面圧が生じることによって、シール性を高めることができる。突起322を備える場合、突起322の圧縮量(つぶし率)によって接触面圧が決まり、圧縮量が大きいほど接触面圧が大きくなる。よって、突起322は、その高さが0.1mm以上1mm以下、更に0.15mm以上0.8mm以下、特に0.2mm以上0.6mm以下であることが挙げられる。
突起322は、環状脚部320の周方向に沿って一連に形成されている(図3を参照)。突起322の個数は、特に限定されるものではなく、適宜選択できる。本例では、一対の環状脚部320,320の双方に、三つずつ設けている。複数の突起322を備えることで、環状脚部320において、隔膜101の貫通孔101hの内周から貫通孔101hの外方側に向かって、枠体122との間で接触面圧が高い箇所が増え、シール性をより高めることができる。一対の環状脚部320,320の双方に突起322を設ける場合、一方の環状脚部320と他方の環状脚部320とで突起322の位置を異ならせてもよいし、一致させてもよい。本例では、両環状脚部320,320における突起322の位置は一致し、各環状脚部320同士は環状基部310に対して対称形状である。突起322は、一方の環状脚部320の外面320oにのみ設けてもよい。
環状脚部320の突起は、環状脚部320(シール材300)を補強するリブとしても作用し、保形する機能も兼ね備える。
隔膜101は比較的薄くて破れ易いため、環状脚部320は、隔膜101と対向する内面320iが平面状であることが好ましい。環状脚部320の内面320iに突起を設ける場合、隔膜101が損傷しないように、例えば突起の高さや形状を調整するとよい。
・環状基部
環状基部310は、隔膜101の貫通孔101hの内周に配置される部分であり、対向配置される一対の枠体122,122の一方の枠体122に対向する表面と、他方の枠体122に対向する裏面と、表裏面とを繋ぐ内周面及び外周面とを有する(図1を参照)。環状基部310は、シール材300の周方向に直交する横断面形状が略矩形状である。環状基部310の外径は、貫通孔101hの内径と同等である。環状基部310の内径は、貫通孔101hの内径の80%以上99%以下であることが挙げられる。環状基部310の内径が小さい、つまり環状基部310の内周面と外周面との間の長さが長いと、電解液が流通する流通路が小さくなる。そのため、環状基部310の内径が貫通孔101hの内径の80%以上であることで、電解液の流通路を確保することができる。一方、環状基部310の内径が貫通孔101hの内径の99%以下であることで、環状基部310に剛性を持たせ易く、一対の環状脚部320,320を一体に保持し易い。
環状基部310は、外周面に環状脚部320を設けることができれば、所望の寸法を選択できる。例えば、環状基部310は、非圧縮状態において、表裏面間の長さが、隔膜101の厚みと環状脚部320の厚み(内面320iと外面320oとの間の長さ)との合計長さであることが挙げられる。
環状基部310は、枠体122との対向面である表裏面に突起312を備える。環状基部310に突起312を備えることで、電池セル100Cを組み立てて圧縮状態としたとき、一対の枠体122,122間で突起312が押し潰されて圧縮変形し(図1の下図を参照)、枠体122との接触面積で面圧が生じることによって、シール性を高めることができる。突起312を備える場合、突起312の圧縮量(つぶし率)によって接触面圧が決まり、圧縮量が大きいほど接触面圧が大きくなる。よって、突起312は、その高さが0.1mm以上1mm以下、更に0.15mm以上0.8mm以下、特に0.2mm以上0.6mm以下とすることが挙げられる。
突起312は、環状基部310の周方向に沿って一連に形成されている。突起312の個数は、特に限定されるものではなく、適宜選択できる。本例では、環状基部310の表裏面に二つずつ設けている。環状基部310の表裏面に突起312を設ける場合、表面と裏面とで突起312の位置をずらして設けてもよいし、一致させてもよい。本例では、環状基部310の表裏面で突起312の位置は一致している。突起312は、表裏面の一方の面にのみ設けてもよい。
環状基部310の突起は、環状基部310(シール材300)を補強するリブとしても作用し、保形する機能も兼ね備える。
シール材300は弾性材料で構成される。シール材300が弾性材料で構成されることで、電池セル100Cが膨張・収縮変形しても、シール材300が枠体122や隔膜101に追従して伸縮するため、シール性を確保することができる。また、電池セル100Cの膨張・収縮変形により枠体122が応力を受けても、シール材300が追従して応力を緩和する効果もあり、隔膜101の損傷や破れなどを抑制できる。シール材300に用いる弾性材料としては、例えば、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)、フッ素ゴム、シリコーンゴムなどのゴムが挙げられる。特に、RF電池100の隔膜101に取り付ける場合、耐電解液性に優れるEPDMやフッ素ゴムを用いることが好ましい。
〔RF電池の基本構成部材〕
・セルフレーム
セルフレーム120は、電解液(正極電解液及び負極電解液)の各流路となるマニホールド130(給液マニホールド131,132及び排液マニホールド133,134)を有する枠体122と、枠体122の内側に配置される双極板121と、を有する。双極板121は、電気抵抗が小さい導電性材料であって、電解液と反応せず、電解液に対する耐性(耐薬品性、耐酸性など)を有するもの、例えば、炭素材と有機材とを含有する複合材料を利用できる。より具体的には黒鉛などの導電性無機材(粉末や繊維など)とポリオレフィン系有機化合物や塩素化有機化合物などの有機材とを含む導電性プラスチックなどを板状に成形したものを利用できる。枠体122は、電解液に対する耐性、電気絶縁性に優れる樹脂などで構成される。
本例では、セルフレーム120は、段差面を有する一対の枠片を接合して枠体122を構成すると共に、両枠片の段差面によって形成された空間に双極板121の外周縁を挟み込むことで構成される(図1の上図を参照)。両枠片で双極板121を挟み込むことで、双極板121の表裏面の各々と隔膜101との間で双極板121が露出する収納空間が形成される。本例では、双極板121と枠体122との間にOリング500を設けているが、このOリング500の代わりに、双極板の外周に枠体を射出成形で溶着させてもよい。
・正極電極及び負極電極
正極電極104及び負極電極105は、一対のセルフレーム120,120の双極板121,121間で対向配置される。具体的には、一方の双極板121の一面側において、セルフレーム120に形成された上記収納空間内に正極電極104が収納され、他方の双極板121の他面側において、セルフレーム120に形成された上記収納空間内に負極電極105が収納される。
・隔膜
隔膜101は、隣り合う枠体122,122間及び正極電極104と負極電極105との間に介在される。隔膜101は、セルフレーム120とほぼ同等の面積を有し、セルフレーム120の枠体122に形成された各マニホールド130に面する箇所に貫通孔101hを有する。隔膜101は、例えば、陽イオン交換膜や陰イオン交換膜といったイオン交換膜が挙げられる。イオン交換膜は、(1)正極活物質のイオンと負極活物質のイオンとの隔離性に優れる、(2)電池セル100C内での電荷担体であるHイオンの透過性に優れる、といった特性を有しており、隔膜101に好適に利用できる。公知の隔膜を利用できる。隔膜101の厚みは、1.0mm以下、更に0.8mm以下、特に0.3mm以下であることが挙げられる。また、貫通孔101hの内径は、3mm以上50mm以下、更に5mm以上40mm以下、特に8mm以上40mm以下であることが挙げられる。
・電解液
RF電池100に利用する電解液は、金属イオンや非金属イオンなどの活物質イオンを含む。例えば、正極活物質及び負極活物質として、価数の異なるバナジウムイオン(図4)を含むバナジウム系電解液が挙げられる。その他、正極活物質として鉄(Fe)イオン、負極活物質としてクロム(Cr)イオンを含む鉄−クロム系電解液、正極活物質としてマンガン(Mn)イオン、負極活物質としてチタン(Ti)イオンを含むマンガン−チタン系電解液などが挙げられる。電解液は、活物質に加えて、硫酸、リン酸、硝酸、塩酸から選択される少なくとも1種の酸又は酸塩を含む水溶液などを利用できる。
〔シール材の取付方法、及びRF電池の組立方法〕
隔膜101に形成された貫通孔101hへのシール材300の取付方法、及びこのシール材300が取り付けられた隔膜101を用いたRF電池の組立方法を、図1,2を参照して説明する。
まず、図2に示すように、シール材300の一対の環状脚部320,320を拡げ、両環状脚部320,320の間に隔膜101の貫通孔101hの周縁部を挟み込む。シール材300は、非圧縮状態において、シール材300の周方向に直交する横断面形状が略V字状であることで、隔膜101の貫通孔101hの周縁部にシール材300を取り付ける際、環状脚部320,320間に隔膜101の周縁部を挟み込み易い。以上より、隔膜101の貫通孔101hの周縁部にシール材300を容易に取り付けることができる(図1の上図を参照)。
次に、図1の上図に示すように、セルフレーム120、正極電極104、シール材300が取り付けられた隔膜101、負極電極105、セルフレーム120、…と順に積層して積層物を構成する。このとき、シール材300は、まだ非圧縮状態である。この積層物の両端部にエンドプレート201,201を配置すると共に、一対のエンドプレート201,201を連結部材202で連結してセルスタック200を構成する(図5を参照)。このとき、一対のセルフレーム120,120が互いに近接する方向に押圧される(図1の下図を参照、図中、黒矢印は押圧方向を示す)。これにより、隣り合う枠体122,122間でシール材300が圧接されて変形する。シール材300の圧接により、環状基部310が両側の枠体122,122と密着し、環状脚部320が隔膜101の表裏面及び一対の枠体122の双方に密着することで、隔膜101の貫通孔101hを通る電解液をシールするシール構造が形成される(図1の下図を参照)。環状基部310及び環状脚部320に、それぞれ突起312,322を備えることで、シール材300が圧接されたとき、各突起312,322は圧接方向に押し潰され、シール性を高めることができる。圧接されて枠体122,122間に挟まれた状態(圧縮状態)でのシール材300は、その厚みが3mm以下、更に2.5mm以下、特に2mm以下であることが挙げられる。
〔効果〕
実施形態1に係るシール材300は、二股状の環状脚部320により隔膜101の貫通孔101hの内周縁部を表裏面から挟むことで、シール材300が枠体122,122に圧接されて変形することで、隔膜101の表裏面の各々と各枠体122,122との間のシールを行うことができる。また、環状基部310により、隔膜101の一面(表面)から貫通孔101hを介して他面(裏面)に亘る間のシールを行うことができる。
二股状の環状脚部320と環状基部310とは一体物であるため、上記各シールを単一のシール材300で行うことができ、組立性に優れる。シール材300は、隔膜101の貫通孔101hの全周において貫通孔101hの内周から外方に亘って配置される。そのため、隔膜101の表裏面の各々にOリングを配置する場合に比較して、二股状の環状脚部の一方の環状脚部に320対して他方の環状脚部320がずれるといったことが生じ難く、隔膜101に破れなどの損傷が生じ難い。
特に、シール材300がその周方向に直交する横断面形状が略V字状であることで、隔膜101の貫通孔101hの周縁部にシール材300を取り付ける際、環状脚部320,320間に隔膜101の周縁部を挟み込み易く、シール材300の取り付け作業が行い易い。また、シール材300が、隔膜101の貫通孔101hの全周において貫通孔101hの内周から外方に亘って配置されるため、シール材300が隔膜101からずれたり外れたりすることなく確実に取り付けることができる。このようなシール材300であれば、作業者のスキルに依存することのなく隔膜101の貫通孔101hを通る電解液のシール構造を構成することができ、組立性に優れる。
実施形態1に係るRF電池は、シール材300が取り付けられた隔膜101を備えるため、隔膜101の貫通孔101hを介して正極セル102と負極セル103との間で電解液が漏れたり、貫通孔101hからセルスタック200の外部へ電解液が漏れたりすることを防止することができる。隔膜101の貫通孔101hを流れる電解液のシール性を確保できることから、RF電池は、運転条件などが急激に変化する環境に設置されても安定して動作することができる。
本発明の電池は、レドックスフロー電池や燃料電池といった流体流通型の電池として好適に利用でき、太陽光発電、風力発電などの自然エネルギーの発電に対して、発電出力の変動の安定化、発電電力の余剰時の蓄電、負荷平準化などを目的とした蓄電池として好適に利用できる。また、本発明の電池は、一般的な発電所に併設されて、瞬低・停電対策や負荷平準化を目的とした蓄電池としても利用できる。特に、本発明の電池は、上述の目的の大容量の蓄電池に好適に利用できる。本発明のシール材は、レドックスフロー電池や燃料電池といった流体流通型の電池のシール構造に好適に利用できる。
100 レドックスフロー電池(RF電池)
100C 電池セル
101 隔膜 101h 貫通孔
102 正極セル 103 負極セル
104 正極電極 105 負極電極
106 正極電解液用タンク 107 負極電解液用タンク
108〜111 導管 112,113 ポンプ
200 セルスタック
201 エンドプレート 202 連結部材
120 セルフレーム 121 双極板 122 枠体
130 マニホールド
131,132 給液マニホールド 133,134 排液マニホールド
131s,132s 給液スリット 133s,134s 排液スリット
300 シール材
310 環状基部 312 突起
320 環状脚部 320i 内面 320o 外面
322 突起
500 Oリング

Claims (14)

  1. 電池用流体の流路となるマニホールドを有する枠体と、前記枠体の内側に配置される双極板とを有し、互いに重ねて配置される少なくとも一対のセルフレームと、
    前記一対のセルフレームの双極板間で対向配置される正極電極及び負極電極と、
    重なり合う前記枠体間及び前記両電極間に介在されると共に、前記マニホールドに対応する貫通孔を有する隔膜とを備える電池であって、
    前記貫通孔の内周に配置される環状基部と、前記環状基部から前記隔膜を挟むように前記貫通孔の外方側に伸びる二股状の環状脚部とを有し、重なり合う前記枠体間に介在されるシール材を備える電池。
  2. 前記環状脚部は、前記枠体との対向面に突起を備える請求項1に記載の電池。
  3. 前記環状脚部は、前記隔膜との対向面が平面状である請求項1又は請求項2に記載の電池。
  4. 前記環状基部は、前記枠体との対向面に突起を備える請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電池。
  5. 前記隔膜の厚みが1.0mm以下である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電池。
  6. 前記貫通孔の内径が3mm以上50mm以下である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電池。
  7. 重なり合う前記枠体間に挟まれた状態での前記シール材の厚みが3mm以下である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電池。
  8. 前記電池用流体が電解液で、前記電池がレドックスフロー電池である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電池。
  9. 電池用流体が通る貫通孔を有するセル部材に対して前記電池用流体をシールするシール材であって、
    前記貫通孔の内周に配置される環状基部と、前記環状基部から前記セル部材を挟むように前記貫通孔の外方側に伸びる二股状の環状脚部とを備えるシール材。
  10. 外力の作用しない状態での前記シール材の横断面において、前記環状脚部は前記環状基部からV状に広がる請求項9に記載のシール材。
  11. 前記環状脚部は、前記セル部材と対向する面と反対側の外面に突起を備える請求項9又は請求項10に記載のシール材。
  12. 前記環状脚部は、前記セル部材と対向する内面が平面状である請求項9〜請求項11のいずれか1項に記載のシール材。
  13. 前記環状基部は、その表裏面に突起を備える請求項9〜請求項12のいずれか1項に記載のシール材。
  14. 前記環状脚部における前記環状基部側の端部の間隔が1.0mm以下である請求項9〜請求項13のいずれか1項に記載のシール材。
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