JP2017134003A - 交通情報処理装置、車両位置推定プログラムおよび車両位置推定方法 - Google Patents

交通情報処理装置、車両位置推定プログラムおよび車両位置推定方法 Download PDF

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【課題】交差点の周囲以外の場所においても、非プローブ車両の位置を正確に特定する。【解決手段】プローブ車両30を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得部22と、プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得部23と、車両の所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中からプローブ車両の所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定部24と、所定位置と、所定速度と、車両の所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の所定位置の通過時刻情報とに基づいて、非プローブ車両の位置を推定する位置推定部25と、同一時刻における非プローブ車両の推定位置とプローブ情報に係るプローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正部26とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、道路を走行する車両の位置を推定する交通情報処理装置、車両位置推定プログラムおよび車両位置推定方法に関し、特に、プローブ情報の収集または提供を行わない非プローブ車両の位置を推定する交通情報処理装置、車両位置推定プログラムおよび車両位置推定方法に関する。
近年、人間の運転なしに車両を自動運転させる技術や、車両の加速、操舵および制動を複合的に制御して人間の運転を支援する技術などの研究が盛んに行われている。このような自動運転技術または運転支援技術においては、周囲の車両の状況を把握しながら自車両の運転制御が行われる。例えば、前方で渋滞が発生している場合には、制動制御を行うことにより自車両を渋滞の手前で安全に停止させることができる。また、前方に低速走行する車両がいる場合には、操舵制御を行うことにより車線変更を行ったり、制動制御を行うことにより安全走行可能な速度まで減速を行ったりすることができる。
道路を走行する車両の状況を推定する技術として、例えば特許文献1には、車両の位置情報と速度情報とを元に車両の停止位置を求め、求めた停止位置に基づいて交差点での待ち行列台数を推定する技術が開示されている。
特開2009−15817号公報
しかしながら、特許文献1では、交通信号制御を目的としているため、交差点における待ち行列台数を推定することはできるものの、高速道路などそれ以外の場所において車両の状況、特に車両の位置を推定することはできない。また、車両が停止していることを前提として、待ち行列台数を推定しているため、車両が走行している場合には、車両の位置を推定することはできない。自動運転技術や運転支援技術などでは、周囲の車両が停止している場合のみならず、周囲の車両が走行している場合にも、その車両の位置を知ることが重要となる。
走行している車両から、当該車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得することができれば、車両の位置は特定可能である。しかし、プローブ情報を提供するプローブ車両は現時点ではそれほど普及しておらず、すべての車両がプローブ車両に置き換えられるまでには時間を要する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、交差点の周囲以外の場所においても、プローブ車両以外の非プローブ車両の位置を正確に特定することのできる交通情報処理装置、車両位置推定プログラムおよび車両位置推定方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の一実施態様に係る交通情報処理装置は、道路を走行する車両の位置を推定する交通情報処理装置であって、プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得部と、前記プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得部と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中から前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定部と、前記所定位置と、所定速度と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻情報とに基づいて、前記非プローブ車両の位置を推定する位置推定部と、同一時刻における前記位置推定部による前記非プローブ車両の推定位置と前記プローブ情報取得部が取得した前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように前記非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正部とを備える。
(8)本発明の他の一実施態様に係る車両位置推定プログラムは、道路を走行する車両の位置を推定するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得部と、前記プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得部と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中から前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定部と、前記所定位置と、所定速度と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻情報とに基づいて、前記非プローブ車両の位置を推定する位置推定部と、同一時刻における前記位置推定部による前記非プローブ車両の推定位置と前記プローブ情報取得部が取得した前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように前記非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正部として機能させる。
(9)本発明の他の一実施態様に係る車両位置推定方法は、道路を走行する車両の位置を推定する車両位置推定方法であって、プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得ステップと、前記プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得ステップと、前記通過時刻情報取得ステップにおいて取得された前記車両の前記所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中から前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定ステップと、前記所定位置と、所定速度と、前記通過時刻情報取得ステップにおいて取得された前記車両の前記所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻情報とに基づいて、前記非プローブ車両の位置を推定する位置推定ステップと、同一時刻における前記位置推定ステップにおいて推定された前記非プローブ車両の推定位置と前記プローブ情報取得ステップにおいて取得された前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように前記非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正ステップとを含む。
なお、本発明は、交通情報処理装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、交通情報処理装置を含む運転支援システムとして実現したりすることもできる。
本発明によると、交差点の周囲以外の場所においても、プローブ車両以外の非プローブ車両の位置を正確に特定することができる。
本発明の実施の形態に係る運転支援システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る交通情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。 プローブ車両の機能的な構成を示すブロック図である。 交通情報処理装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 交通情報処理装置が実行する処理を説明するための図である。 交通情報処理装置が実行する処理を説明するための図である。 交通情報処理装置が実行する処理を説明するための図である。 交通情報処理装置が実行する処理を説明するための図である。 本発明の変形例に係る運転支援システムの構成を示すブロック図である。 本発明の変形例に係る車両感知器の機能的な構成を示すブロック図である。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一実施態様に係る交通情報処理装置は、道路を走行する車両の位置を推定する交通情報処理装置であって、プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得部と、前記プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得部と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中から前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定部と、前記所定位置と、所定速度と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻情報とに基づいて、前記非プローブ車両の位置を推定する位置推定部と、同一時刻における前記位置推定部による前記非プローブ車両の推定位置と前記プローブ情報取得部が取得した前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように前記非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正部とを備える。
この構成によると、通過時刻情報取得部は、プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得することができる。例えば、路側等に設置された車両感知器による車両感知情報に基づいて所定位置(車両感知器の設置位置(感知位置))の車両の通過時刻情報を取得することができる。また、有料道路料金所のETCレーンに設置された路側アンテナによる車両感知情報に基づいて所定位置(路側アンテナの設置位置)の車両の通過時刻情報を取得することができる。また、ETC2.0サービスにおけるITSスポットによる車両感知情報に基づいて所定位置(ITSスポットの設置位置(感知位置))の車両の通過時刻情報を取得することができる。位置推定部は、所定位置を非プローブ車両(プローブ情報の収集または提供を行わない車両)が所定速度で通過したと仮定して非プローブ車両の位置を推定することができる。例えば、所定速度を規制速度とした場合には、非プローブ車両は所定位置の下流を規制速度で走行するものと仮定して、所定位置通過後の各時刻における非プローブ車両の位置を推定することができる。ただし、所定位置通過後のプローブ車両の位置は分かっているため、プローブ車両の位置と非プローブ車両の位置との間の距離に応じて、非プローブ車両の推定位置を補正することができる。例えば、当該距離が安全走行可能な車間距離に相当する距離閾値以上となるように非プローブ車両の推定位置を補正することができる。これにより、交差点の周囲以外の場所においても、プローブ車両以外の非プローブ車両の位置を正確に特定することができる。
(2)また、前記位置推定部は、前記非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻として、前記通過時刻特定部が特定した前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻以降の前記非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を用いて、前記非プローブ車両の位置を推定してもよい。
プローブ車両の位置は分かっている。このため、例えば、交通渋滞の末尾位置を特定するためには、プローブ車両よりも先に所定位置を通過した非プローブ車両の位置情報は不要である。この構成によると、プローブ車両よりも後に所定位置を通過した非プローブ車両を対象として位置の推定および補正が行われる。このため、不要な処理を行うことなく、高速に非プローブ車両の位置を特定することができる。
(3)また、前記位置補正部は、前記プローブ車両の後に前記所定位置を通過した前記非プローブ車両である第1非プローブ車両の推定位置を、同一時刻における前記第1非プローブ車両の推定位置と前記プローブ車両の位置との間の距離が前記距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように補正してもよい。
この構成によると、プローブ車両の位置に基づいて、プローブ車両の後に所定位置を通過した第1非プローブ車両の推定位置が補正される。このため、プローブ車両の後ろを第1非プローブ車両が走行していると仮定した場合には、正確に第1非プローブ車両の位置を特定することができる。
(4)また、前記位置補正部は、さらに、前記第1非プローブ車両よりも後に前記所定位置を通過した前記非プローブ車両である第2非プローブ車両の推定位置を、同一時刻における前記第2非プローブ車両の推定位置と当該第2非プローブ車両よりも先に前記所定位置を通過した車両の位置との間の距離が前記距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように補正してもよい。
この構成によると、第2非プローブ車両の位置を、プローブ車両の位置ではなく、例えば、プローブ車両よりも第2非プローブ車両により近い位置を走行する第1非プローブ車両の位置に基づいて補正することもできる。
(5)また、前記位置推定部は、前記プローブ情報から決定される前記所定位置における前記プローブ車両の速度が速度閾値以下の場合に、当該プローブ車両よりも後に前記所定位置を通過する前記非プローブ車両の位置を推定してもよい。
この構成によると、プローブ車両の速度が遅い場合に、非プローブ車両の位置を推定し、プローブ車両の速度が速い場合には、非プローブ車両の位置を推定しないようにすることができる。プローブ車両の速度が遅いのは、前方が渋滞している場合などの理由によると考えられる。このため、交通渋滞している車両への追突防止などを目的とする場合には、このような構成とすることにより、渋滞していない場合に非プローブ車両の位置を推定しないようにすることができる。よって、非プローブ車両の位置推定処理を不必要に行わないようにすることができる。これにより、位置推定部の処理負荷を減少させることができる。
(6)また、前記所定速度は、前記プローブ情報から決定される前記所定位置における前記プローブ車両の速度、前記所定位置に設置された車両感知器による感知情報に基づく前記プローブ車両の速度、および予め定められた定数のうちの少なくとも1つに基づく速度であってもよい。
所定速度として、プローブ情報から決定される所定位置におけるプローブ車両の速度、または所定位置に設置された車両感知器による感知情報に基づくプローブ車両の速度を用いた場合には、例えば、非プローブ車両がプローブ車両の速度と同じ速度で走行すると仮定して非プローブ車両の速度を推定することができる。なお、非プローブ車両の速度はプローブ車両の速度に基づいて推定されればよく、プローブ車両の速度と同じ速度である必要はない。また、所定速度を予め定められた定数とする場合、例えば、規制速度を所定速度とした場合には、非プローブ車両は規制速度で走行するものと仮定して非プローブ車両の速度を推定することができる。
(7)また、上述の交通情報処理装置は、さらに、前記プローブ情報取得部が取得した前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置と、前記非プローブ車両の推定位置とに基づいて、渋滞の末尾位置を推定する渋滞末尾位置推定部を備えていてもよい。
この構成によると、例えば、車両ごとに車両の位置または車両の推定位置から車両の速度を算出し、算出した速度に基づいて渋滞の末尾位置を推定することができる。
(8)本発明の他の局面に係る車両位置推定プログラムは、道路を走行する車両の位置を推定するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得部と、前記プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得部と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中から前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定部と、前記所定位置と、所定速度と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻情報とに基づいて、前記非プローブ車両の位置を推定する位置推定部と、同一時刻における前記位置推定部による前記非プローブ車両の推定位置と前記プローブ情報取得部が取得した前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように前記非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正部として機能させる。
この構成は、上述した交通情報処理装置と同様の構成要素を有する。このため、上述した交通情報処理装置と同様の作用および効果を奏することができる。
(9)本発明の他の局面に係る車両位置推定方法は、道路を走行する車両の位置を推定する車両位置推定方法であって、プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得ステップと、前記プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得ステップと、前記通過時刻情報取得ステップにおいて取得された前記車両の前記所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中から前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定ステップと、前記所定位置と、所定速度と、前記通過時刻情報取得ステップにおいて取得された前記車両の前記所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻情報とに基づいて、前記非プローブ車両の位置を推定する位置推定ステップと、同一時刻における前記位置推定ステップにおいて推定された前記非プローブ車両の推定位置と前記プローブ情報取得ステップにおいて取得された前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように前記非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正ステップとを含む。
この構成は、上述した交通情報処理装置が備える特徴的な処理部が実行する処理をステップとして含む。このため、上述した交通情報処理装置と同様の作用および効果を奏することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
[1.システムの全体構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る運転支援システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように運転支援システム1は、道路50上を走行する車両43の位置を推定するシステムであり、道路50に設置された車両感知器10と、車両感知器10とネットワーク12を介して接続された交通情報処理装置20とを備える。
車両感知器10は、道路50上を通過する車両43を検出し、検出結果(感知情報)を出力する。車両感知器10は、例えば、道路50の路上の所定位置に設置された超音波式車両感知器である。超音波式車両感知器は、道路50の路面に向けて超音波を発射し、車両43からの反射波の到達時間と路面からの反射波の到達時間とを比較することにより、車両43を検出する。また、車両感知器10は、道路50の路上の所定位置に設置されたカメラからの映像を画像処理することにより、車両43を検出する画像式車両感知器であってもよい。さらに、車両感知器10は、道路50の路面の所定位置に埋設されたループコイルのインダクタンスの変化に基づいて車両43を検出するループ式車両感知器であってもよい。
ネットワーク12は、インターネットまたは携帯電話網などの公衆通信網であってもよいし、専用通信網であってもよい。
交通情報処理装置20は、車両43の位置を推定する車両位置推定装置としての役割を果たす。交通情報処理装置20は、例えば、交通管制センターなどに設置される。交通情報処理装置20は、ネットワーク12を介して車両感知器10から車両43の感知情報を受信する。また、交通情報処理装置20は、ネットワーク12とネットワーク12に接続された無線基地局14とを介して車両43の一種であるプローブ車両30からプローブ情報を無線で受信する。プローブ情報は、プローブ車両30の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含む。プローブ車両30がリアルタイムでプローブ情報を送信する場合には、交通情報処理装置20はリアルタイムでプローブ情報を受信する。プローブ車両30が複数のタイミングで取得したプローブ情報をまとめて送信する場合には、交通情報処理装置20は、これらのプローブ情報をまとめて受信する。
交通情報処理装置20は、車両感知器10から受信した感知情報と、プローブ車両30から受信したプローブ情報とに基づいて、車両43の位置を推定する。また、交通情報処理装置20は、推定した車両43の位置に基づいて、渋滞の末尾位置を推定する。交通情報処理装置20は、推定した渋滞の末尾位置の情報を、無線基地局14等を介して道路50上を走行する車両、例えば、車両感知器10を通過する前の車両43等に送信する。これにより、渋滞末尾位置の情報が、車両43の運転支援に役立てられる。
[2.交通情報処理装置20の構成]
図2は、本発明の実施の形態に係る交通情報処理装置20の機能的な構成を示すブロック図である。交通情報処理装置20は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)および通信インタフェース等を備えるコンピュータにより構成され、RAMなどの記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムをCPU上で実行することにより、その機能を発揮する。ここで、コンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
図2に示すように交通情報処理装置20は、通信I/F部21と、通過時刻情報取得部22と、プローブ情報取得部23と、通過時刻特定部24と、位置推定部25と、位置補正部26と、渋滞末尾位置推定部27とを備える。
通信I/F部21は、車両感知器10およびプローブ車両30とデータを送受信するための通信インタフェースであり、有線通信モジュールまたは無線通信モジュールなどにより構成される。
通過時刻情報取得部22は、プローブ車両30を含む車両43の所定位置の通過時刻情報を取得する。つまり、通過時刻情報取得部22は、通信I/F部21を介して、車両感知器10から、道路50の所定位置における車両43の感知情報を受信する。感知情報は、車両43を感知したか否かを示す情報と、感知した場合の車両43の感知時刻(通過時刻)の情報とを含む。通過時刻情報取得部22は、感知情報から所定位置を通過した車両43の通過時刻の情報を取得することができる。なお、通過時刻情報取得部22は、感知情報に通過時刻の情報が含まれない場合には、通過時刻情報取得部22が感知情報を受信した時刻を通過時刻として、車両43の通過時刻の情報を取得してもよい。
プローブ情報取得部23は、通信I/F部21を介して、プローブ車両30から、プローブ情報を取得する。プローブ情報取得部23は、プローブ車両30によるプローブ情報の送信タイミングに同期してプローブ情報を取得する。つまり、プローブ情報取得部23は、プローブ車両30がプローブ情報をリアルタイムで送信する場合には、リアルタイムでプローブ情報を受信し、プローブ車両30が複数の時刻で検出したプローブ情報をまとめて送信する場合には、それらのプローブ情報をまとめて受信する。なお、プローブ情報には、車両を識別するための車両IDの情報が含まれており、車両IDに基づいて車両ごとのプローブ情報が識別される。なお、車両IDの代わりにプローブ情報を送信する車載器の車載器IDが用いられる場合もある。
通過時刻特定部24は、通過時刻情報取得部22が取得した車両43の所定位置の通過時刻情報と、プローブ情報取得部23が取得したプローブ車両30のプローブ情報とに基づいて、通過時刻情報が示す複数の通過時刻の中から、プローブ車両30の所定位置の通過時刻を特定する。例えば、通過時刻特定部24は、プローブ情報からプローブ車両30の所定位置の通過時刻を推定する。次に、通過時刻特定部24は、上記複数の通過時刻の中から、推定した通過時刻に最も近い通過時刻を、プローブ車両30の所定位置の通過時刻として特定する。通過時刻特定部24による通過時刻の特定処理の詳細については、具体例を挙げながら後述する。
位置推定部25は、所定位置(車両感知器10の設置位置)と、所定速度と、通過時刻情報取得部22が取得した車両の所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両(プローブ情報を送信しない通常の車両)の所定位置の通過時刻情報とに基づいて、非プローブ車両の位置を推定する。つまり、位置推定部25は、非プローブ車両が所定位置を通過した後、所定速度で走行すると仮定して、各時刻の非プローブ車両の位置を推定する。例えば、所定速度をプローブ情報取得部23が取得したプローブ情報から得られる所定位置におけるプローブ車両30の速度とする。この場合、位置推定部25は、プローブ車両30の所定位置通過時の速度で非プローブ車両が走行すると仮定して非プローブ車両の位置を推定する。位置推定部25による位置推定処理の詳細については、具体例を挙げながら後述する。
位置補正部26は、同一時刻における車両位置間の距離である位置推定部25による非プローブ車両の推定位置とプローブ情報取得部23が取得したプローブ情報に係るプローブ車両30の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように非プローブ車両の推定位置を補正する。例えば、プローブ車両30が所定位置通過後に減速したことにより、プローブ車両30の後方を走行する非プローブ車両がプローブ車両30に近づいた場合、非プローブ車両がプローブ車両30と距離閾値以上の車間距離を保って走行するように、非プローブ車両の推定位置を補正する。位置補正部26による位置補正処理の詳細については、具体例を挙げながら後述する。
渋滞末尾位置推定部27は、プローブ情報取得部23が取得したプローブ情報に係るプローブ車両30の位置と、位置補正部26が補正した非プローブ車両の推定位置とに基づいて、渋滞の末尾位置を推定する。例えば、渋滞末尾位置推定部27は、プローブ車両30の位置および非プローブ車両の推定位置から、各時刻におけるプローブ車両30および非プローブ車両の走行速度を推定する。渋滞末尾位置推定部27は、時刻ごとに推定された走行速度と、渋滞を判定するための速度の閾値(以下、「渋滞判定速度閾値」という。)とを比較し、各時刻において渋滞判定速度閾値以下で走行する最も上流に位置する車両43の位置を、渋滞末尾位置として推定する。渋滞末尾位置推定部27は、推定した渋滞末尾位置の情報を、通信I/F部21を介して、車両43に提供する。例えば、渋滞末尾位置推定部27は、車両43に搭載されたカーナビゲーションシステムなどに渋滞末尾位置の情報を送信することにより、カーナビゲーションシステム上に渋滞の末尾位置を表示させるようにしてもよい。また、渋滞末尾位置推定部27は、自動運転車に渋滞末尾位置の情報を送信してもよい。これにより、自動運転車は、渋滞末尾位置の手前で自車両が安全走行可能な速度となるように減速または停止の制御を行うことができる。
[3.プローブ車両30の構成]
図3は、プローブ車両30の機能的な構成を示すブロック図である。プローブ車両30とは、プローブ情報を生成し、生成したプローブ情報を外部の交通情報処理装置20等に提供可能な車両のことである。なお、図3では、プローブ情報の生成に関する処理部のみを示し、プローブ車両30の走行に関する処理部については記載を省略している。
プローブ車両30は、プローブ情報生成部32と、提供部36と、通信I/F(インタフェース)部38とを備える。
プローブ情報生成部32は、GPS(Global Positioning System)装置34を含んで構成され、GPS装置34によって測位されたプローブ車両30の位置と、当該位置を走行時の時刻との情報を少なくとも含むプローブ情報を所定の時間間隔(例えば、1〜3秒間隔)で生成する。なお、プローブ車両30の位置情報は、移動情報および緯度情報を含む。なお、GPS装置34の代わりに、またはGPS装置34とともにQZSS(準天頂衛星システム、Quasi-Zenith Satellite System)受信機を用いてもよい。QZSS受信機を用いることにより、GPS装置34による測位信号を補完および補強し、測位精度を向上させることができる。
提供部36は、プローブ情報生成部32が生成したプローブ情報を、通信I/F部38を介して送信することにより、交通情報処理装置20にプローブ情報を提供する。プローブ情報の送信は、上述したように、1つずつリアルタイムで送信してもよいし、プローブ情報生成部32が複数の時刻において生成したプローブ情報をまとめて送信してもよい。
通信I/F部38は、無線でデータを送信するための通信インタフェースであり、無線通信モジュールなどにより構成される。
図3に示したプローブ情報生成部32、提供部36および通信I/F部38の構成は、専用のプローブ端末により構成されていてもよいし、プローブ車両30の搭乗者が使用するスマートフォンなどの汎用端末により構成されていてもよい。
[4.交通情報処理装置20の処理フロー]
以下、交通情報処理装置20が実行する処理について、より詳細に説明する。
図4は、交通情報処理装置20が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図5は、交通情報処理装置20が実行する処理を説明するための図であり、図5(a)〜図5(e)の順に経過する各時刻(t=ta,t2,tb,t6およびt8)における、道路50を走行する車両の位置を示している。図6A〜図6Cは、交通情報処理装置20が実行する処理を説明するための図であり、各車両の各時刻における位置を示すグラフである。
図4を参照して、通信I/F部21が、車両感知器10から、道路50の所定位置(車両感知器10の設置位置)における車両43の感知情報を受信すると(S1でYES)、通過時刻情報取得部22は、感知情報に基づいて、車両43の所定位置の通過時刻情報を取得する(S2)。例えば、図5(a)に示すように、時刻t=taにプローブ車両30が車両感知器10の設置位置(x=x1)を通過すると、車両感知器10がプローブ車両30の感知情報を交通情報処理装置20に送信する。このため、通信I/F部21は、車両感知器10から送信された感知情報を受信する。通過時刻情報取得部22は、受信した感知情報から、プローブ車両30の所定位置の通過時刻情報を取得する。同様に、図5(c)に示すように、時刻t=tbに非プローブ車両41が車両感知器10の設置位置(x=x1)を通過すると、車両感知器10が非プローブ車両41の感知情報を交通情報処理装置20に送信する。このため、通信I/F部21は、車両感知器10から送信された感知情報を受信する。通過時刻情報取得部22は、受信した感知情報から、非プローブ車両41の所定位置の通過時刻情報を取得する。非プローブ車両42が車両感知器10の設置位置を通過した場合も同様に、非プローブ車両42の所定位置の通過時刻情報が取得される。
通信I/F部21が、プローブ車両30から送信されたプローブ情報を受信した場合には(S3でYES)、プローブ情報取得部23は、通信I/F部21を介して、当該プローブ情報を取得する(S4)。なお、プローブ情報取得部23は、プローブ車両30によるプローブ情報の送信タイミングに同期してプローブ情報を取得する。取得したプローブ情報からプローブ車両30の位置と当該位置の通過時刻とを示すグラフを作成すると、例えば、図6Aのようになる。図6Aのグラフでは、縦軸に時刻を示し、横軸に道路50上の車両の走行方向(x方向)における車両の位置を示している。つまり、黒丸印がプローブ車両30の位置と当該位置の通過時刻とを示しており、時刻t0にプローブ車両30がx0の位置を走行し、時刻t2にプローブ車両30がx4の位置を走行していることを示している。車両感知器10は、x1の位置に設置されており、車両感知器10が出力する感知情報に基づく車両の通過時刻をグラフ上に黒三角印で示している。図6Aのグラフは、例えば、1台のプローブ車両30が車両感知器10の設置位置x1の上流走行時から、図5(a)のように設置位置x1を通過し、図5(b)のように時刻t2に位置x4に到達するまでに取得された通過時刻情報(黒三角印)およびプローブ情報(黒丸印)を示している。図6Bのグラフは、プローブ車両30と、非プローブ車両41および42とが車両感知器10を通過した後、時刻t12までに取得された通過時刻情報(黒三角印)およびプローブ情報(黒丸印)を示している。
通過時刻特定部24は、車両感知器10が感知した車両の通過時刻と、プローブ車両30とに基づいて、複数の通過時刻(車両感知器10が感知した車両の通過時刻)の中から、プローブ車両30の通過時刻を特定する(S5)。つまり、図6Bに示すように、通過時刻特定部24は、車両感知器10の設置位置x1の通過前後におけるプローブ情報から、設置位置x1の通過時刻を推定する。例えば、通過前の座標(x0,t0)と通過後の座標(x4,t2)とを結ぶ直線62Aと、直線x=x1との交点における時刻taを設置位置x1の通過時刻として推定する。通過時刻特定部24は、車両感知器10の感知情報による通過時刻ta〜tcの中から、推定した通過時刻に最も近い時刻である通過時刻taを、プローブ車両30の通過時刻として特定する。
位置推定部25は、所定位置(車両感知器10の設置位置)と、所定速度と、通過時刻情報取得部22が取得した車両の所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の所定位置の通過時刻情報とに基づいて、非プローブ車両の位置を推定する(S6)。つまり、位置推定部25は、非プローブ車両が所定位置を通過した後、所定速度で走行すると仮定して、各時刻の非プローブ車両の位置を推定する。例えば、所定速度を、非プローブ車両41および42に先行するプローブ車両30の所定位置における速度としてもよい。所定速度は、車両感知器10の設置位置x1の通過前のプローブ車両30のプローブ情報を示す座標(x0,t0)と通過後のプローブ情報を示す座標(x4,t2)とから、以下の式1に基づいて求めることができる。
所定速度=(x4−x0)/(t2−t0) …(式1)
位置推定部25は、図6Bに示すように、非プローブ車両41が所定位置(x=x1)を通過時刻tbに通過した後は、上記所定速度で非プローブ車両41が走行すると仮定して、非プローブ車両41の位置を推定する。つまり、非プローブ車両41の位置および当該位置の通過時刻は、図6Bの直線62B上の点として推定される。例えば、非プローブ車両41は、x2の位置を時刻t4に通過し、図5(d)のようにx6の位置を時刻t6に通過すると推定される。同様に、位置推定部25は、非プローブ車両42が所定位置(x=x1)を通過時刻tcに通過した後は、上記所定速度で非プローブ車両42が走行すると仮定して、非プローブ車両42の位置を推定する。つまり、非プローブ車両42の位置および当該位置の通過時刻は、図6Bの直線62C上の点として推定される。
なお、通過時刻tbおよびtcは、通過時刻特定部24によりプローブ車両30の通過時刻として特定されていない。このため、通過時刻tbおよびtcは、非プローブ車両の通過時刻とされる。つまり、プローブ車両の通過時刻として特定された通過時刻以外の通過時刻が非プローブ車両の通過時刻とされ、位置推定部25による位置推定に用いられる。
なお、位置推定部25は、プローブ車両30の通過時刻ta以降の通過時刻tbおよびtcを用いて、非プローブ車両41および42の位置を推定してもよい。つまり、位置推定部25は、プローブ車両30の通過時刻taよりも前の通過時刻がある場合には、当該通過時刻を非プローブ車両の位置推定には用いない。これにより、プローブ車両30のプローブ情報から算出される所定速度は、図5に示すようにプローブ車両30の上流を走行する非プローブ車両41および42の位置推定には用いられるが、プローブ車両30の下流を走行する非プローブ車両40の位置推定には用いられない。
位置補正部26は、同一時刻における車両位置間の距離である非プローブ車両の推定位置とプローブ車両30の位置との間の距離が距離閾値THd未満の場合に、当該距離が当該距離閾値THd以上となるように非プローブ車両の推定位置を補正する(S7)。例えば、図6Bに示すように、時刻t4において、非プローブ車両41の推定位置はx2であり、プローブ車両30の位置はx7である。位置補正部26は、位置x2と位置x7との間の距離d1(=x7−x2)が距離閾値THd未満であれば、当該距離d1が距離閾値THdとなるように、プローブ車両30の推定位置を補正する。位置x2と位置x7との間の距離d1は距離閾値THd以上であるため、非プローブ車両41の推定位置の補正は行われない。これは、非プローブ車両41の推定位置を示す白丸印が直線62B上にあることより分かる。なお、位置補正部26は、プローブ車両30の位置から非プローブ車両の推定位置を減算することにより距離を算出してもよい。これにより、プローブ車両30が非プローブ車両よりも下流にある場合に距離が正となり、プローブ車両30が非プローブ車両よりも上流にある場合に距離が負となる。
同様に、図5(d)に示すような時刻t6における、非プローブ車両41の推定位置x6とプローブ車両30の推定位置x9との間の距離d2も距離閾値THd以上であるため、非プローブ車両41の推定位置の補正は行われない。プローブ車両30の速度が徐々に小さくなっているため、非プローブ車両41は、所定速度を維持したまま、ステップS5の処理で推定された位置を走行し続けることができない。例えば、時刻t8においては、非プローブ車両41の推定位置とプローブ車両30の推定位置との間の距離d3が距離閾値THd未満となる。このため、位置補正部26は、図5(e)に示すように当該距離d3が距離閾値THdとなるように、非プローブ車両41の推定位置を補正する。これは、図6Bにおいて非プローブ車両41の推定位置を示す白丸印が直線62B上にないことより分かる。
なお、位置補正部26は、非プローブ車両41の上流を走行する非プローブ車両42については、同一時刻における車両位置間の距離である非プローブ車両42の推定位置と非プローブ車両41の推定位置との間の距離が距離閾値THd未満の場合に、当該距離が当該距離閾値THd以上となるように非プローブ車両42の推定位置を補正する。例えば、図6Bに示す時刻t12においては、非プローブ車両42の推定位置を示す白三角印が直線62C上にないことより、非プローブ車両42の推定位置が補正されていることが分かる。なお、上記距離は、非プローブ車両41の推定位置から非プローブ車両42の推定位置を減算することにより算出される。
ここで、距離閾値THdは、例えば、以下の式2としてもよい。
THd=αL/T …(式2)
T(秒)は、直前の推定位置を通過した時刻からの経過時刻を示し、L(メートル)は、直線の推定位置からの移動距離を示す。αは2.0または3.6等の係数であり、例えば、α=2.0としたときの式2は、車両が密集して走行している場合の安全な車間距離を示している。また、α=3.6としたときの式2は、高速道路を走行している車両の安全な車間距離を示している。
また、距離閾値THdは、例えば、以下の式3としてもよい。
THd=(L/T)τ+(L/T)×(L/T)/2d …(式3)
τは空走時間(例えば、0.75秒)であり、dは減速度(例えば、2メートル/秒)である。式3の右辺第1項はブレーキを踏んでからブレーキが効き始めるまで空走距離を示し、右辺第2項はブレーキが効き始めてから車両が停止するまでの走行距離を示している。
渋滞末尾位置推定部27は、プローブ情報取得部23が取得したプローブ情報に係るプローブ車両30の位置と、位置推定部25が推定し、必要に応じて位置補正部26が補正した非プローブ車両の推定位置とに基づいて、渋滞の末尾位置を推定する(S27)。例えば、渋滞末尾位置推定部27は、プローブ車両30の位置、ならびに非プローブ車両41および42の推定位置から、各時刻におけるプローブ車両30、ならびに非プローブ車両41および42の走行速度を推定する。走行速度は、直前の位置(推定位置)からの移動距離を移動時間で除することにより算出される。例えば、プローブ車両30の時刻t2における走行速度は、上述の式1に示した所定速度の式と同じ式により算出される。
渋滞末尾位置推定部27は、時刻ごとに推定された走行速度と、渋滞判定速度閾値とを比較し、時刻ごとに、所定位置の下流を走行する車両43のうち渋滞判定速度閾値以下で走行する最も上流に位置する車両43の位置を、渋滞末尾位置として推定する。例えば、図6Cに示すように、時刻t6では、黒丸印で示すプローブ車両30の位置が渋滞末尾位置として推定される。また、時刻t8および時刻t10では、白丸印で示す非プローブ車両41の位置が渋滞末尾位置として推定される。さらに、時刻t12では、白三角印で示す非プローブ車両42の位置が渋滞末尾位置として推定される。なお、これらの渋滞末尾位置を直線で接続することにより、渋滞末尾位置の推定時刻以外の時刻における渋滞末尾位置を補間により推定することができる。例えば、時刻t6と時刻t8との間の各時刻における推定された渋滞末尾位置は、直線64上の各点が示す時刻および位置である。渋滞末尾位置推定部27は、推定した渋滞末尾位置の情報を、通信I/F部21を介して、車両43に提供する。
[5.実施の形態の効果等]
以上説明したように、本発明の実施の形態によると、通過時刻情報取得部22は、プローブ車両30を含む車両43の所定位置の通過時刻情報を取得することができる。例えば、路側等に設置された車両感知器による車両感知情報に基づいて所定位置(車両感知器の設置位置)の車両の通過時刻情報を取得することができる。位置推定部25は、所定位置を非プローブ車両が所定速度で通過したと仮定して非プローブ車両の位置を推定することができる。例えば、所定速度をプローブ情報から得られるプローブ車両30の所定位置通過時の速度とした場合には、非プローブ車両は所定位置の下流をプローブ車両30の所定位置通過時の速度で走行するものと仮定して、所定位置通過後の各時刻における非プローブ車両の位置を推定することができる。ただし、所定位置通過後のプローブ車両30の位置は分かっているため、プローブ車両30の位置と非プローブ車両の位置との間の距離に応じて、非プローブ車両の推定位置を補正することができる。例えば、当該距離が安全走行可能な車間距離に相当する距離閾値以上となるように非プローブ車両の推定位置を補正することができる。これにより、交差点の周囲以外の場所においても、プローブ車両30以外の非プローブ車両の位置を正確に特定することができる。
また、プローブ車両30の位置は分かっている。このため、例えば、交通渋滞の末尾位置を特定するためには、プローブ車両30よりも先に所定位置を通過した非プローブ車両40の位置情報は不要である。本実施の形態では、プローブ車両30よりも後に所定位置を通過した非プローブ車両41および42を対象として位置の推定および補正が行われる。このため、不要な処理を行うことなく、高速に非プローブ車両41および42の位置を特定することができる。
また、プローブ車両30の位置に基づいて、プローブ車両30の後に所定位置を通過した非プローブ車両41の推定位置が補正される。このため、プローブ車両30の後ろを非プローブ車両41が走行していると仮定した場合には、正確に非プローブ車両41の位置を特定することができる。
また、非プローブ車両42の位置を補正する際には、プローブ車両30の位置ではなく、例えば、プローブ車両30よりも非プローブ車両42により近い位置を走行する非プローブ車両41の位置に基づいて補正することもできる。
また、車両ごとに車両の位置または車両の推定位置から車両の速度を算出し、算出した速度に基づいて渋滞の末尾位置を推定することができる。
[6.付記]
以上、本発明の実施の形態に係る運転支援システム1について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施の形態では、交通情報処理装置20は交通管制センターなどに設置されるものとしたが、交通情報処理装置20の設置場所は限定されるものではない。例えば、交通情報処理装置20は、道路50の路側、好ましくは、車両感知器10が設置される道路50の路側であって、車両感知器10の近傍の位置に設置されていてもよい。例えば、路側の支柱等に交通情報処理装置20を設置してもよい。これにより、車両感知器10の感知情報を遅延なく交通情報処理装置20に送信することができる。よって、応答性良く渋滞末尾位置を推定することができる。また、渋滞末尾位置情報の受信対象とされる車両43は、交通情報処理装置20の近くを走行する可能性が高い。このため、このような車両43に対して、交通情報尾処理装置20から直接、無線通信で渋滞末尾位置情報を送信することもできる。
また、交通情報処理装置20は、車両感知器10に含まれていてもよい。
(変形例)
以下では、車両感知器の内部に交通情報処理装置20を含む例について説明する。
図7は、本発明の変形例に係る運転支援システムの構成を示すブロック図である。図7に示す運転支援システム1Aは、図1に示した運転支援システム1と比較して、交通情報処理装置20がなく、車両感知器10の代わりに車両感知器10Aを備えている。車両感知器10Aは、内部に交通情報処理装置20の機能を備えている。
図8は、本発明の変形例に係る車両感知器10Aの機能的な構成を示すブロック図である。車両感知器10Aは、車両感知部11と、図2に示した交通情報処理装置20が備える各処理部21〜27とを備える。車両感知部11は、道路50の路面に向けて超音波を発射して車両43からの反射波の到達時間と路面からの反射波の到達時間とを比較したり、道路50の路上の所定位置に設置されたカメラからの映像を画像処理したり、道路50の路面の所定位置に埋設されたループコイルのインダクタンスの変化を検出したりすることにより、道路50上を通過する車両43を検出し、検出結果(感知情報)を出力する機能を有する。各処理部21〜27は、交通情報処理装置20と同様に、コンピュータまたはシステムLSIなどにより構成される。なお、図2に示した交通情報処理装置20では、通過時刻情報取得部22が通信I/F部21に接続され、通信I/F部21を介して車両感知器10から感知情報を受信するようにしていた。これに対し、本変形例に係る車両感知器10Aの通過時刻情報取得部22は、車両感知部11から感知情報を直接受信する。なお、車両感知器10Aが実行する処理の内容は、車両感知部11が車両43を感知する以外は、交通情報処理装置20が実行する処理の内容と同様である。
このように、車両感知器10Aの内部に交通情報処理装置20を備える構成とすることにより、交通情報処理装置20を車両感知器10の近傍に設置する場合と同様の効果を奏することができる。つまり、応答性良く渋滞末尾位置を推定することができる。また、車両感知器10Aの近くを走行する車両43に対して、無線通信で渋滞末尾位置情報を直接送信することもできる。
また、上述の実施の形態では、通過時刻情報取得部22は、車両感知器10による車両43の感知情報から、車両43の通過時刻情報を取得することとした。また、所定位置を車両感知器10の設置位置とした。しかし、車両感知器10の代わりに、車両43を感知可能な他の装置を用いてもよい。例えば、通過時刻情報取得部22は、有料道路料金所のETCレーンに設置された路側アンテナによる車両感知情報に基づいて、車両の所定位置の通過時刻情報を取得してもよい。この場合、所定位置は路側アンテナの設置位置となる。なお、ETC車載器を搭載していない車両については、路側アンテナの設置位置の近傍に車両感知器10を設置し、車両感知器10が当該車両を感知するようにしてもよい。
また、通過時刻情報取得部22は、ETC2.0サービスにおけるITSスポットによる車両感知情報に基づいて、車両の所定位置の通過時刻情報を取得してもよい。この場合、所定位置は、ITSスポットの設置位置となる。ITSスポット対応の車載器からはITSスポットに対してプローブ情報が送信される。このため、通過時刻情報取得部22は、プローブ車両30の通過時刻の情報を取得することができる。なお、通過時刻情報取得部22がITSスポットによる感知情報に基づいてプローブ車両30の通過時刻の情報を取得した場合には、通過時刻特定部24は、通過時刻情報取得部22が取得したプローブ車両30の通過時刻の情報に基づいて、プローブ車両30の通過時刻を特定することができる。つまり、プローブ車両30の通過時刻の特定には、プローブ情報取得部23が取得したプローブ情報は必要ない。このため、このような場合には、プローブ情報取得部23と通過時刻特定部24とは接続されていなくてもよい。なお、ITSスポット対応の車載器を搭載していない車両については、ITSスポットの近傍に車両感知器10を設置し、車両感知器10が当該車両を感知するようにしてもよい。
また、位置推定部25は、所定位置におけるプローブ車両30の速度を所定速度とし、非プローブ車両が所定速度で走行すると仮定して、非プローブ車両の位置を推定したが、所定速度はこれに限定されるものではない。例えば、予め定められた定数を所定速度としてもよい。例えば、道路50上を走行する車両の規制速度を所定速度としてもよい。これにより、非プローブ車両は規制速度で走行するものと仮定して非プローブ車両の速度を推定することができる。
また、画像式車両感知器または一定間隔に設置された複数のループ式車両感知器などのように車両速度を計測できる車両感知器を用いる場合には、位置推定部25は、所定位置に設置された車両感知器による感知情報からプローブ車両30の速度を取得し、取得したプローブ車両30の速度を所定速度として非プローブ車両の速度を推定してもよい。
また、位置推定部25は、プローブ情報から決定される所定位置におけるプローブ車両30の速度が予め定められた速度閾値以下の場合に、当該プローブ車両30よりも後に所定位置を通過する非プローブ車両の位置を推定し、それ以外の場合には、非プローブ車両の位置を推定しないようにしてもよい。これにより、プローブ車両30の速度が遅い場合に、非プローブ車両の位置を推定し、プローブ車両30の速度が速い場合には、非プローブ車両の位置を推定しないようにすることができる。プローブ車両30の速度が遅いのは、前方が渋滞している場合などの理由によると考えられる。このため、交通渋滞の末尾位置を特定することや、交通渋滞している車両への追突防止などを目的とする場合には、このような構成とすることにより、渋滞していない場合に非プローブ車両の位置を推定しないようにすることができる。よって、非プローブ車両の位置推定処理を不必要に行わないようにすることができる。これにより、位置推定部25の処理負荷を減少させることができる。
また、上述の実施の形態では、位置補正部26は、非プローブ車両42の推定位置を補正する際に、非プローブ車両41の推定位置との間の距離が距離閾値THd以上となるように非プローブ車両42の推定位置を補正した。しかし、非プローブ車両42の推定位置を補正する際に、非プローブ車両41の推定位置に基づかなくてもよい。つまり、位置補正部26は、プローブ車両30の推定位置に基づいて、非プローブ車両42の推定位置を補正してもよい。例えば、非プローブ車両42は、プローブ車両30の2台後に所定位置を通過する。このため、位置補正部26は、プローブ車両30の位置と非プローブ車両42の推定位置との間の距離が「2×THd」となるように、非プローブ車両42の推定位置を補正してもよい。プローブ車両30と非プローブ車両41との車間距離はTHdとなるように非プローブ車両41の推定位置が補正されている。このため、非プローブ車両42と非プローブ車両41との車間距離はTHdとなる。よって、非プローブ車両42が非プローブ車両41に対して安全な車間距離を維持するように、非プローブ車両42の推定位置を補正することができる。
なお、図1に示した交通情報処理装置20の構成のうち、渋滞末尾位置推定部27は、本発明に必須の構成要素ではない。このため、渋滞末尾位置推定部27は交通情報処理装置20に備えられていることが望ましいが、必ずしも備えられていなくてもよい。
また、上記の交通情報処理装置20を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSIから構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体、例えば、ハードディスクドライブ、CD−ROM、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、上記プログラムに含まれる各ステップは、複数のコンピュータにより実行されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1、1A 運転支援システム
10、10A 車両感知器
12 ネットワーク
14 無線基地局
20 交通情報処理装置
21 通信I/F部
22 通過時刻情報取得部
23 プローブ情報取得部
24 通過時刻特定部
25 位置推定部
26 位置補正部
27 渋滞末尾位置推定部
30 プローブ車両
32 プローブ情報生成部
34 GPS装置
36 提供部
38 通信I/F部
40〜42 非プローブ車両
43 車両
50 道路

Claims (9)

  1. 道路を走行する車両の位置を推定する交通情報処理装置であって、
    プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得部と、
    前記プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得部と、
    前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中から前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定部と、
    前記所定位置と、所定速度と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻情報とに基づいて、前記非プローブ車両の位置を推定する位置推定部と、
    同一時刻における前記位置推定部による前記非プローブ車両の推定位置と前記プローブ情報取得部が取得した前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように前記非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正部と
    を備える交通情報処理装置。
  2. 前記位置推定部は、前記非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻として、前記通過時刻特定部が特定した前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻以降の前記非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を用いて、前記非プローブ車両の位置を推定する
    請求項1に記載の交通情報処理装置。
  3. 前記位置補正部は、前記プローブ車両の後に前記所定位置を通過した前記非プローブ車両である第1非プローブ車両の推定位置を、同一時刻における前記第1非プローブ車両の推定位置と前記プローブ車両の位置との間の距離が前記距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように補正する
    請求項1または請求項2に記載の交通情報処理装置。
  4. 前記位置補正部は、さらに、前記第1非プローブ車両よりも後に前記所定位置を通過した前記非プローブ車両である第2非プローブ車両の推定位置を、同一時刻における前記第2非プローブ車両の推定位置と当該第2非プローブ車両よりも先に前記所定位置を通過した車両の位置との間の距離が前記距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように補正する
    請求項3に記載の交通情報処理装置。
  5. 前記位置推定部は、前記プローブ情報から決定される前記所定位置における前記プローブ車両の速度が速度閾値以下の場合に、当該プローブ車両よりも後に前記所定位置を通過する前記非プローブ車両の位置を推定する
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の交通情報処理装置。
  6. 前記所定速度は、前記プローブ情報から決定される前記所定位置における前記プローブ車両の速度、前記所定位置に設置された車両感知器による感知情報に基づく前記プローブ車両の速度、および予め定められた定数のうちの少なくとも1つに基づく速度である
    請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の交通情報処理装置。
  7. さらに、前記プローブ情報取得部が取得した前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置と、前記非プローブ車両の推定位置とに基づいて、渋滞の末尾位置を推定する渋滞末尾位置推定部を備える
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の交通情報処理装置。
  8. 道路を走行する車両の位置を推定するためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得部と、
    前記プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得部と、
    前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中から前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定部と、
    前記所定位置と、所定速度と、前記通過時刻情報取得部が取得した前記車両の前記所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻情報とに基づいて、前記非プローブ車両の位置を推定する位置推定部と、
    同一時刻における前記位置推定部による前記非プローブ車両の推定位置と前記プローブ情報取得部が取得した前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように前記非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正部と
    して機能させるための車両位置推定プログラム。
  9. 道路を走行する車両の位置を推定する車両位置推定方法であって、
    プローブ車両を含む車両の所定位置の通過時刻情報を取得する通過時刻情報取得ステップと、
    前記プローブ車両の位置および当該位置の通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得ステップと、
    前記通過時刻情報取得ステップにおいて取得された前記車両の前記所定位置の通過時刻情報に基づいて、当該通過時刻情報が示す通過時刻の中から前記プローブ車両の前記所定位置の通過時刻を特定する通過時刻特定ステップと、
    前記所定位置と、所定速度と、前記通過時刻情報取得ステップにおいて取得された前記車両の前記所定位置の通過時刻情報のうち非プローブ車両の前記所定位置の通過時刻情報とに基づいて、前記非プローブ車両の位置を推定する位置推定ステップと、
    同一時刻における前記位置推定ステップにおいて推定された前記非プローブ車両の推定位置と前記プローブ情報取得ステップにおいて取得された前記プローブ情報に係る前記プローブ車両の位置との間の距離が距離閾値未満の場合に、当該距離が当該距離閾値以上となるように前記非プローブ車両の推定位置を補正する位置補正ステップと
    を含む車両位置推定方法。
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