JP2017133655A - ボールねじ - Google Patents

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Abstract

【課題】予圧の低下や抜けが生じたときに予圧を復元させることが可能な新規のボールねじを提供する。【解決手段】ボールねじ1は、ボール転動路内のボールに第1予圧を付与するようにして2つのナット14A,14Bの間に配置された間座20と、間座に設けられ、かつ第1予圧とは別に、ボール転動路内のボールに第2予圧を付与する予圧付与機構20Aと、第2予圧を調整する予圧付与調整機構40Aと、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、ボールねじに関し、特に、互いに隣り合うナット間に間座を備えたボールねじに関するものである。
工作機械、射出成形機、半導体製造装置などの装置に組み込んで使用されるボールねじでは、軸方向の位置決め精度を確保するために、予圧を付与して剛性を向上させることが一般に行われている。
特許文献1には、互いに隣接する2つのナット間に平板状の間座を設けて予圧を付与する方法が開示されている。また、特許文献2には、両面に互い違いに圧電シートが貼り付けられた間座を互いに隣接する2つのナット間に介装し、2つのナットで強く挟持したとき間座に弾性変形を生じさせるとともに、圧電シートに供給する電圧を外部から調整することにより、予圧を外部から自在に調整することが提案されている。
特開2009−204141号公報 特許第2876614号公報
ところで、ボールねじでは、稼働時間の経過に伴って発生する摩耗劣化により予圧が徐々に低下し、最後には予圧抜け状態に陥ることがある。ボールねじの予圧が抜けると、ボールねじの剛性が不足し、位置決め精度の悪化を生じ、ボールねじを組み込んだ装置の加工精度に問題が発生してしまうため、装置を停止せざるを得ない状況になってしまう。装置を復旧させるには、ボールねじを新たに手配し、ボールねじの交換作業が必要となる。このため、急な装置の停止に備えるため、ボールねじをストックしなくてはならず、また、ストックがない場合は、新たにボールねじが届くまで装置を停止しなくてはならない。
特許文献2に記載のボールねじにあっては、外部から予圧を調整することが可能であり、常時予圧を一定に調整することができるが、予圧を調整するために、外部に検出装置や直流電圧を供給する駆動装置を設けたり、流体圧源、流体圧供給路、圧力室などを含む付勢手段を設けたりする必要があり、ボールねじ単独で予圧調整を行うことができない。
そこて、本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その目的は、予圧の低下や予圧抜けが生じたときに予圧を復元させることが可能な新規のボールねじを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るボールねじは、外周面に第1螺旋溝が設けられたねじ軸と、各々の内周面に第2螺旋溝が第1螺旋溝と対向して設けられ、かつねじ軸が貫通した2つのナットと、第1螺旋溝及び第2螺旋溝により形成されたボール転動路を転動する複数のボールと、ボール転動路内のボールに第1予圧を付与するようにして2つのナットの間に配置された間座と、間座に設けられ、かつ第1予圧とは別にボール転動路内のボールに第2予圧を付与する予圧付与機構と、第2予圧を調整する予圧付与調整機構とを備えている。
本発明の一態様に係るボールねじによれば、予圧の低下や予圧抜けが生じたときに予圧を復元させることが可能となる。
本発明の実施形態1に係るボールねじにおいて、ねじ部分の内部構造を示す要部断面図である。 本発明の実施形態1に係るボールねじにおいて、予圧付与機構及び予圧付与調整機構の構造を示す要部断面図である。 図2の一部を拡大して示す要部断面図である。 本発明の一実施形態に係るボールねじにおいて、予圧付与調整機構の配置状態を示す図である。 図2の連結固定部材を取り外した状態を示す図要部断面である。 図5の一部を拡大して示す要部断面図である。 本発明の実施形態2に係るボールねじにおいて、ねじ部分の内部構造を示す要部断面図である。 本発明の実施形態2に係るボールねじにおいて、予圧付与機構及び予圧付与調整機構の構造を示す要部断面図である。 図8の一部を拡大して示す要部断面図である。 図8の連結固定部材を取り外した状態を示す図要部断面である。 図10の一部を拡大して示す要部断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るボールねじを説明する。なお、本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。また、図2及び図8では、図面を見易くするため、後述するカバー部材の図示を省略している。
(実施形態1)
図1に示すように、本発明の実施形態1に係るボールねじ1は、外周面に第1螺旋溝11が設けられたねじ軸10と、各々の内周面に第2螺旋溝15が第1螺旋溝11と対向して設けられ、かつねじ軸10が貫通した2つのナット14(第1ナット14A,第2ナット14B)とを備えている。2つのナット14の各々は、互いに隣り合う直列配置でねじ軸10に螺合されている。したがって、ねじ軸10と2つのナット14とは、ねじ軸10の外周面と2つのナット14の各々の内周面とが対向するように同軸に配置されている。また、2つのナット14の各々の中心軸とねじ10の中心軸とは一致しており、2つのナット14の各々の中心軸方向14xはねじ軸10の中心軸方向10xと一致している。
また、本発明の実施形態1に係るボールねじ1は、第1螺旋溝11及び第2螺旋溝15により形成されたボール転動路17内を転動する複数のボール18を備えている。ボール転動路17は、2つのナット14の各々にそれぞれ個別に形成されている。
また、図1及び図2に示すように、本発明の実施形態1に係るボールねじ1は、ボール転動路17内のボール18に第1予圧としての初期予圧を付与するようにして2つのナット14(第1ナット14Aと第2ナット14Bと)の間に配置された間座20を備えている。
また、本発明の実施形態1に係るボールねじ1は、初期予圧とは別に、ボール転動路17内のボール18に第2予圧としての予圧を付与する予圧付与機構20Aと、この予圧付与機構20Aにより2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に付与される予圧を調整する予圧付与調整機構40Aとを備えている。予圧付与機構20Aは間座20に設けられている。
さらに、本発明の実施形態1に係るボールねじ1は、図示していないが、ボール転動路17の両端を継いでボール18を循環させるボール戻し路を備えている。このボール戻し路においても、ボール転動路17と同様に、2つのナット14の各々にそれぞれ個別に設けられている。
また、本発明の実施形態1に係るボールねじ1は、図1に示すように、2つのナット14の間にカバー部材26を備えている。このカバー部材26は、詳細に図示していないが、予圧付与機構20A及び予圧付与調整機構40Aを覆うようにしてナット14の円周方向に沿って延伸している。
2つのナット14において、第1ナット14Aは、一端にフランジ部16が設けられた円筒体で構成され、この円筒体の内周面にねじ軸10の第1螺旋溝11と対向して第2螺旋溝15が設けられている。第2ナット14Bは、第1ナット14Aと比較してフランジ部16が省略された円筒体で構成され、この円筒体の内周面にねじ軸10の第1螺旋溝11と対向して第2螺旋溝15が設けられている。
複数のボール18は、図1に示すように、ボール転動路17内に配置されているとともに、図示していないが、ボール戻し路内に配置されている。すなわち、実施形態1のボールねじ1は、ボール転動路17及びボール戻し路により形成された無端状のボール循環経路を有し、このボール循環経路内を複数のボール18が循環するようになっている。この無端状のボール循環経路も、2つのナット14の各々にそれぞれ個別に形成されている。
ねじ軸10の第1螺旋溝11は、その第1螺旋溝11の延伸方向と直交する断面形状が曲率中心の異なる2つの同一円弧を組み合わせた略V状であるゴシックアーク形状とされている。また、2つのナット14の各々の第2螺旋溝15においても、その第2螺旋溝15の延伸方向と直交する断面形状が曲率中心の異なる2つの同一円弧を組み合わせた略V状であるゴシックアーク形状とされている。そして、2つのナット14の各々は、第1ナット14Aのフランジ部16とは反対側に第2ナット14Bが隣り合うようにして配置されている。
ボールねじ1において、ボール18は、ボール転動路17内を移動しつつねじ軸10の周りを回ってボール転動路17の終点に至り、そこでボール転動路17からボール戻し路の一方の端部に入る。ボール戻し路に入ったボール18は、ボール戻し路内を通ってボール戻し路の他方の端部に達し、そこからボール転動路17の始点に戻されるようになっている。
したがって、ボールねじ1は、ねじ軸10と2つのナット14とを相対回転運動させると、ボール転動路17内でのボール18の転動を介して、ねじ軸10と2つのナット14とが中心軸方向に相対直線移動するようになっている。そして、ボール18は、無端状の循環経路内を無限に循環するようになっているため、ねじ軸10と2つのナット14とは継続的に相対直線移動することができる。
図2及び図3に示すように、予圧付与機構20Aは、2つのナット14の間に直列に配置された2つの固定板21(第1固定板21A,第2固定板21B)と、この2つの固定板21の間に配置された皿バネ23と、この皿バネ23に一定量の荷重を付加した状態で2つの固定板21を連結して固定する連結固定部材24とを備えている。
2つの固定板21のうち、第1固定板21Aは第1ナット14A側に位置し、第2固定板21Bは第2ナット14B側に位置している。連結固定部材24は、2つの固定板21に対して着脱自在で固定され、例えば雄ねじ及び雌ねじを組み合わせた締結機構によって締結固定されている。
第1及び第2固定板21A,21Bの各々は、詳細に図示していないが、中央部にねじ軸10が貫通する貫通孔が設けられた円筒形状で構成されている。皿バネ23は、詳細に図示していないが、中央部にねじ軸10が貫通する貫通孔が設けられ、周縁部よりも中央部が突出した円盤型の円錐形状で構成されている。この皿バネ23は、円錐形状の上側中央部分と下側周縁部分に荷重を加え、円錐高さが低くなる方向に撓ませることでバネ作用が得られる。
皿バネ23は、ねじ軸10の中心軸方向10xに例えば1列配置で4つ直列に配置されている。この4つの皿バネ23のうち、第1固定板21A側から数えて1番目及び2番目に位置する2つの皿バネ23は、円錐形状の上側中央部分と下側周縁部分に荷重を加えたとき中央部が第1固定板21A側に撓むように配置されている。一方、第2固定板21B側から数えて1番目及び2番目に位置する2つの皿バネ23は、円錐形状の上側中央部分と下側周縁部分に荷重を加えたとき中央部が第2固定板21B側に撓むように配置されている。
第1固定板21A側から数えて1番目に位置する皿バネ23は、少なくとも周縁部が第1固定板21Aと接触するようにして配置されている。第2固定板21B側から数えて1番目に位置する皿バネ23は、少なくとも周縁部が第2固定板21Bと接触するようにして配置されている。第1固定板21A側の1番目の皿バネ23と第2固定板21B側の1番目の皿バネ23との間に位置する2つの皿バネ23は、各々の周縁部が円周方向に沿って皿バネ案内部材25で固定されている。すなわち、4つの皿バネ23は、第1固定板21Aと第2固定板21Bとの間の間隔が狭くなる方向に第1固定板21A及び第2固定板21Bに荷重を加えたとき、バネ作用が得られるようにして配置されている。4つの皿バネ23の各々は、第1固定板21A及び第2固定板21Bの各々に撓みを確保された状態で保持されている。
なお、実施形態1では4つの皿バネ23を設けているが、この数に限定されるものではなく、1つ以上設けていればよい。また、4つの皿バネ23を1つの皿バネ群として構成し、この皿バネ群を2つ以上設けるようにしてもよい。
図3に示すように、予圧付与調整機構40Aは、2つの固定板21の何れか一方の固定板21、例えば第1固定板21Aの皿バネ23側の端面部21m(以下、バネ側端面部21mと呼ぶ)とは反対側の端面部21n(以下、ナット側端面部21nと呼ぶ)に、この第1固定板21A側の第1ナット14Aの中心軸方向14xに対して傾斜して設けられた第1斜面部22aを備えている。第1斜面部22aは、第1固定板21Aのナット側端面部21nからバネ側端面部21mに向かってナット側端面部21nよりも一段低い位置に配置されている。
また、予圧付与調整機構40Aは、図3に示すように、第1斜面部22aと第1固定板21A側の第1ナット14Aとの間に、第1ナット14Aの半径方向14yに移動自在に配置された調整ブロック41Aを備えている。また、予圧付与調整機構40Aは、調整ブロック41Aを第1固定板21A側の第1ナット14Aの半径方向14yに移動させるねじ部43を備えている。
調整ブロック41Aは、図3に示すように、第1斜面部22aに接して第1斜面部22aと同一方向に傾斜した第2斜面部42aと、第1固定板21A側の第1ナット14Aの中心軸方向14xにおいて第2斜面部42aとは反対側の位置に第1ナット14Aの第1固定板21A側の端面部14nに接して配置された接触面部42bとを有している。また、調整ブロック41Aは、第1ナット14Aの半径方向14yにおいて、互いに反対側に位置する内側端面部42c及び外側端面部42dを有している。
第1斜面部22a及び第2斜面部42aの各々は、図3に示す構造に限定されないが、例えば第1固定板21A側の第1ナット14Aの内周面側(中心軸側)から外周面14p側(外方側)に向かって第1ナット14Aの端面部14nとの距離が徐々に長くなるように傾斜している。調整ブロック41Aの接触面部42b及び第1ナット14Aの端面部14nの各々は、第1ナット14Aの半径方向14yに沿って延伸している。
第1固定板21Aは、図3に示すように、上述した第1斜面部22aを有しているとともに、ねじ部43の先端が当接する当接面部22bを有している。当接面部22bは、第1固定板21Aの外周面21pから内周面(中心軸)に向かって外周面21pよりも一段低い位置に設けられ、かつ第1固定板21Aのナット側端面部21nからバネ側端面部21mに向かって延伸している。この当接面部22b及び第1斜面部22aの各々は、第1固定板21Aに設けられた溝22の内部に配置されている。すなわち、第1斜面部22aは溝22の底部に位置し、当接面部22bは溝22の側壁部に位置している。溝22は、第1固定板21Aの外周面21pから内周面(中心軸)に向かって延伸し、かつ第1固定板21Aのナット側端面部21nからバネ側端面部21mに向かって延伸し、第1固定板21Aの外周面14p側及び第1ナット14A側にそれぞれ開口を有している。
調整ブロック41Aは溝22の中に配置されている。そして、調整ブロック41Aは、第1ナット14Aの半径方向14yに沿う移動が溝22によって案内され、第1固定板21Aのナット側端面部21nにおいて第1ナット14Aの半径方向14yと直交する方向の移動が溝22によって規制されている。
ねじ部43は、調整ブロック41Aに第1ナット14Aの半径方向14yに沿って貫通形成された雌ねじ部に螺合され、先端部が第1固定板21Aの当接面部22bに当接している。そして、ねじ部43は、調整ブロック41Aの第2斜面部42aが第1固定板21Aの第1斜面部22aに接触した状態で第1ナット14Aの外周面14p側から見て時計回りの方向に回動させることにより、調整ブロック41Aを第1ナット14Aの半径方向14yにおいて内周面側(中心軸側)から外周面14p側(外方)に向かって移動させる。また、ねじ部43は、調整ブロック41Aの第2斜面部42aが第1固定板21Aの第1斜面部22aに接触した状態で第1ナット14Aの外周面14p側から見て反時計回りの方向に回動させることにより、調整ブロック41Aを第1ナット14Aの半径方向14yにおいて外周面14p側(外方)から内周面側(内方)に向かって移動させる。
なお、ねじ部43の回動は、ねじ部43の先端が第1固定板21Aの当接面部22bに常に当接するように圧接しながら行うことにより、調整ブロック41Aの移動を円滑に行うことができる。
このように構成されたボールねじ1は、ボール転動路17内のボール18に付与した初期予圧に低下や抜けが生じた場合に、図5及び図6に示すように、第1固定板21A及び第2固定板21Bから連結固定部材24を外して保持状態を解除すことにより皿バネ23が開放され、皿バネ23の反発力によって新たに予圧を2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に付与することができる。この皿バネ23の反発力は、初期予圧と同様に、ボール転動路17内のボール18が2点接触状態となるようにボール転動路17内のボール18に引張方向の所定の予圧を付与する。
2つのナット14は、2つのナット14の間に間座20を配置した状態で2つのナット14に亘って延伸するナット固定キー(図示せず)によって互いに固定されている。そして、2つのナット14は、図2及び図3に示すように、ボール転動路17内のボール18が2点接触状態となるように引張方向の所定の初期予圧をボール転動路17内のボール18に付与するように両側から間座20を締め付けた状態で固定されている。このとき、間座20は、2つのナット14を固定するナット固定キーにて2つのナット14の間に保持されている。そして、2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に初期予圧が付与されている。また、第1固定板21Aは、第1ナット14Aから離間した状態で第1ナット14Aに調整ブロック41Aを介して間接的に連結されている。一方、第2固定板21Bは、第2ナット14Bに直に連結されている。また、間座20の予圧付与機構20Aにおいて、皿バネ23は仕事をしておらず、皿バネ23による予圧はボール転動路17内のボール18に付与されていない。
ナット固定キー及び連結固定部材24の各々は、ナット14の円周方向に点在するように複数配置されている。ナット固定キー及び連結固定部材24は、互いに重畳しないように配置されている。
予圧付与調整機構40Aは、図4に示すように、第1固定板21Aの円周方向に点在するように複数配置されている。予圧付与調整機構40Aの配置としては、第1ナット14Aや第1固定板21Aがねじ軸10に対して傾かないように3等配以上が好ましい。この予圧付与調整機構40Aにおいても、ナット固定キー及び連結固定部材24と重畳しないように配置されている。
次に、本発明の第1実施形態に係るボールねじ1の効果について、図1乃至図6を参照して説明する。
ねじ軸10に第1ナット14A及び第2ナット14Bを装着する際には、先ず第1ナット14Aをねじ軸10にボール18を介して螺合させる。
次に、第1固定板21Aの溝22内に調整ブロック41Aを配置した状態で間座20の貫通孔にねじ軸10を第1ナット14A側とは反対側の端部から挿入して、調整ブロック41Aの接触面部42bを第1ナット14Aの第1固定板21A側の端面部14nに接触させる。このとき、調整ブロック41Aの第2斜面部42aは第1固定板21Aの第1斜面部22aに接触している。
次に、第2ナット14Bをねじ軸10にねじ軸10の第1ナット14A側とは反対側の端部からボール18を介して螺合させる。そして、第2ナット14Bの第2固定板21B側の端面部14nを間座20の第2固定板21Bのナット側端面部21nに接触させて締め付け、この締め付けた状態で第1ナット14A及び第2ナット14Bをナット固定キーで連結して固定する。これにより、ボール転動路17内のボール18が2点接触状態となるようにボール転動路17内のボール18に引張方向の所定の初期予圧を付与する。このとき、第1固定板21Aは、第1ナット14Aから離間した状態で第1ナット14Aに調整ブロック41Aを介して間接的に連結されている。一方、第2固定板21Bは、第2ナット14Bに直に連結されている。また、間座20の予圧付与機構20Aでは皿バネ23は仕事をしておらず、皿バネ23による予圧は2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に付与されていない。
このように、間座20を介して互いに隣り合うように2つのナット14をねじ軸10に装着するダブルナット構成とすることにより、シングルナットの場合よりも剛性を高めることが可能となり、ボールねじ1を使用した送り系の位置決め精度を向上させることができる。
ここで、実施形態1のボールねじ1は、位置決め精度を必要とする工作機械、射出成形機、半導体製造装置などに組み込んで使用される。このような環境下で使用されるボールねじ1では、駆動時に、ねじ軸10の第1螺旋溝11や2つのナット14の各々の第2螺旋溝15に切り屑や摩耗粉などの異物が入り込み易い。
切り屑や摩耗粉などの異物が第1螺旋溝11や第2螺旋溝15に入り込むと、異物は第1螺旋溝11とボール18との間や第2螺旋溝15とボール18との間に噛み込まれ、第1螺旋溝11、第2螺旋溝15及びボール18などが摩耗して予圧が低下し、最後には予圧抜け状態に陥ることがある。
このとき、実施形態1のボールねじ1は、初期予圧とは別に予圧を付与する予圧付与機構20Aを備えていることから、図5及び図6に示すように、第1固定板21A及び第2固定板21Bから連結固定部材24を外して保持状態を解除すことにより皿バネ23が開放され、皿バネ23の反発力によって新たに予圧を2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に付与することができる。すなわち、実施形態1のボールねじ1は、初期予圧の低下や、初期予圧の抜けが生じた場合でも、ボール転動路17内のボール18に付与する予圧を復元させることができる。また、実施形態1のボールねじ1は、連結固定部材24を外すことにより新たに予圧を2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に付与することができるので、予圧を復元するための駆動部を外部に設けることなく、予圧を復元することができる。
そして、実施形態1のボールねじ1は、予圧抜けが発生した場合であっても、皿バネ23の反発力によって予圧を復元させることにより継続使用が可能となる。
この予圧復元動作を行った場合には、新たなボールねじ1を手配し、この新たなボールねじ1が納入されるまでの間は皿バネ23の反発力による予圧により剛性を確保して送り系の位置決め精度を維持したまま送り系の稼働が可能となる。
そして、新たなボールねじ1が納入されたときに、送り系の駆動を停止して、劣化が生じたボールねじ1を新たなボールねじ1に交換する作業を行う。これにより、送り系の機構を更新することができ、送り系の停止時間を短くすることができるので、生産量の低下を極力小さくすることができる。
さらに、ボールねじ1を組み込んだ工作機械、射出成形機、半導体製造装置などを使用する製造メーカ側や生産現場で新たなボールねじ1を予備としてストックしておく必要がなくなり、在庫コストの削減に寄与することができる。すなわち、実施形態1のボールねじ1は、従来のボールねじと比較して利便性を向上することができる。
また、実施形態1のボールねじ1は、予圧付与機構20Aによりボール転動路17内のボール18に付与される予圧を調整する予圧付与調整機構40Aを備えている。この予圧付与調整機構40Aは、ねじ部43を第1ナット14Aの外周面14p側から見て時計回りの方向に回動させると、図6に示すように、調整ブロック41Aが図3に示す位置から第1ナット14Aの半径方向14yにおいて第1ナット14Aの外周面14p側(外方側)に向かって移動するとともに、皿バネ23の反発力により第1固定板21Aが第1ナット14A側に移動する。そして、第1固定板21Aの移動により、図6に示すように、第1固定板21Aと第2固定板21Bとの間の間隔L1が図3の場合よりも広がって皿バネ23の反発力が低下し、ボール転動路17内のボール18に付与される予圧が低下する。また、予圧付与調整機構40Aは、ねじ部43を第1ナット14Aの外周面14p側から見て反時計回りの方向に回動させると、図3に示すように、調整ブロック41Aが図6に示す位置から第1ナット14Aの半径方向14yにおいてナット14Aの内周面側(中心軸側)に向かって移動するとともに、調整ブロック41Aが第1固定板21Aを第2固定板21B側に向かって押す押圧力により第1固定板21Aが第2固定板21B側に移動する。そして、この第1固定板21Aの移動により、図3に示すように、第1固定板21Aと第2固定板21Bとの間の間隔L1が図6の場合よりも狭まって皿バネ23の反力が増加し、ボール転動路17内のボール18に付与される予圧が増加する。したがって、実施形態1のボールねじ1は、予圧付与機構20Aにより2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に付与される予圧の加減を予圧付与調整機構40Aで調整することができる。
また、実施形態1のボールねじ1は、予圧付与機構20Aで2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に予圧を掛け過ぎてしまった場合でも、予圧付与調整機構40Aのねじ部43をナット14の外周面14p側から見て反時計回りの方向に回動させることで、予圧を低減することができる。
以上のように、本発明の実施形態1に係るボールねじ1によれば、予圧の低下や予圧抜けが生じたときに予圧を復元させることができるとともに、復元させる予圧を調整することができる。
なお、上述した実施形態1では、予圧付与調整機構40Aを第1固定板21A側に設けた場合について説明したが、予圧付与調整機構40Aは、第2固定板21B側に設けるようにしてもよい。この場合、第2固定板21Bのナット側端面部21nに溝22を設ける。
また、上述した実施形態1では、ねじ部43をナット14の外周面14p側から見て時計回りの方向に回動させることでボール転動路17内のボール18に付与される予圧を低減する場合について説明したが、ねじ部43をナット14の外周面14p側から見て反時計回りの方向に回動させることでボール転動路17内のボール18に付与される予圧を低減するようにしてもよい。要は、連結固定部材24を外した後、ねじ部43の回動により2つの固定板21の間の間隔L1が可変するようになっていればよい。
(実施形態2)
図7に示すように、本発明の実施形態2に係るボールねじ2は、実施形態1のボールねじ1と同様に、ねじ軸10と、ねじ軸10が貫通した2つのナット14(第1ナット14A及び第2ナット14B)と、ボール転動路17内を転動する複数のボール18と、ボール転動路17内のボールに第1予圧としての初期予圧を付与するようにして2つのナット14の間に配置された間座20と、ボール転動路17の両端を継いでボール18を循環させるボール戻し路(図示せず)とを備えている。そして、本発明の実施形態2に係るボールねじ2は、第1実施形態の予圧付与機構20A及び予圧付与調整機構40Aに換えて、予圧付与機構20B及び予圧付与調整機構40Bを備えている。
予圧付与機構20Bは、図8に示すように、実施形態1の予圧付与機構20Aとほぼ同様の構成なっているが、実施形態1の第1固定板21Aに換えて第1固定板21A1を備えている。すなわち、予圧付与機構20Bは、2つのナット14の間に配置された2つの固定板21(第1固定板21A1及び第2固定板21B)と、2つの固定板21の間に配置された皿バネ23と、皿バネ23に一定量の荷重を付加した状態で2つの固定板21を連結して固定する連結固定部材24とを備えている。第1固定板21A1は、第1固定板21Aとほぼ同様の構成になっているが、図9に示すように、第1固定板21Aの第1斜面部22aに換えて第1斜面部22eを有している。
予圧付与調整機構40Bは、実施形態1の予圧付与調整機構40Aとほぼ同様の構成になっているが、図9に示すように、実施形態1の第1斜面部22a及び調整ブロック41Aに換えて第1斜面部22e及び調整ブロック41Bを備えている。すなわち、予圧付与調整機構40Bは、2つの固定板21の何れか一方の固定板21、例えば第1固定板21A1のバネ側端面部21mとは反対側のナット側端面部21nに、第1固定板21A1側の第1ナット14Aの中心軸方向14xに対して傾斜して設けられた第1斜面部22eと、この第1斜面部22eと第1固定板21A1側の第1ナット14Aとの間に、第1ナット14Aの半径方向14yに移動自在に配置された調整ブロック41Bとを備えている。第1斜面部22eは、第1固定板21A1のナット側端面部21nからバネ側端面部21mに向かってナット側端面部21nよりも一段低い位置に配置されている。
また、予圧付与調整機構40Bは、実施形態1の予圧付与調整機構40Aと同様に、調整ブロック41Bを第1固定板21A1側の第1ナット14Aの半径方向14yに移動させるねじ部43を更に備えている。
調整ブロック41Bは、実施形態1の調整ブロック41Aとほぼ同様の構成になっているが、図9に示すように、調整ブロック41Aの第2斜面部42aに換えて第2斜面部42eを有している。すなわち、調整ブロック41Bは、第1斜面部22eに接して第1斜面部22eと同一方向に傾斜した第2斜面部42eと、第1固定板21A1側の第1ナット14Aの中心軸方向14xにおいて第2斜面部42aとは反対側の位置に第1ナット14Aの第1固定板21A1側の端面部14nに接して配置された接触面部42bとを有している。また、調整ブロック41Bは、第1ナット14Aの半径方向14yにおいて、互いに反対側に位置する内側端面部42c及び外側端面部42dを有している。
第1斜面部22e及び第2斜面部42eの各々は、実施形態1の第1斜面部22a及び第2斜面部42aとは異なり、図9に示すように、例えば第1固定板21A1側の第1ナット14Aの内周面側(中心軸側)から外周面14p側に向かって第1ナット14Aの端面部14nとの距離が徐々に短くなるように傾斜している。調整ブロック41Bの接触面部42b及び第1ナット14Aの端面部14nの各々は、第1ナット14Aの半径方向14yに沿って延伸している。
第1固定板21A1は、上述した第1斜面部22eを有しているとともに、実施形態1の第1固定板21Aと同様にねじ部43の先端が当接する当接面部22bを有している。当接面部22bは、第1固定板21A1の外周面21pから内周面(内方)に向かって外周面21pよりも一段低い位置に設けられ、かつ第1固定板21A1のナット側端面部21nからバネ側端面部21mに向かって延伸している。この当接面部22b及び第1斜面部22aの各々は、第1固定板21Aに設けられた溝22の内部に配置されている。溝22は、第1固定板21A1の外周面21pから内周面(内方)に向かって延伸し、かつ第1固定板21A1のナット側端面部21nからバネ側端面部21mに向かって延伸し、第1固定板21A1の外周面14p側及び第1ナット14A側にそれぞれ開口を有している。
調整ブロック41Bは溝22の中に配置されている。そして、調整ブロック41Bは、第1ナット14Aの半径方向14yに沿う移動が溝22によって案内され、第1固定板21Aのナット側端面部21nにおいて第1ナット14Aの半径方向14yと直交する方向の移動が溝22によって規制されている。
ねじ部43は、調整ブロック41Bに第1ナット14Aの半径方向14yに沿って貫通形成された雌ねじ部に螺合され、先端部が第1固定板21Aの当接面部22bに当接している。そして、ねじ部43は、調整ブロック41Bの第2斜面部42eが第1固定板21A1の第1斜面部22eに接触した状態で第1ナット14Aの外周面14p側から見て時計回りの方向に回動させることにより、調整ブロック41Bを第1ナット14Aの半径方向14yにおいて内周面側(中心軸側)から外周面14p側(外方)に向かって移動させる。また、ねじ部43は、調整ブロック41Bの第2斜面部42eが第1固定板21A1の第1斜面部22eに接触した状態で第1ナット14Aの外周面14p側から見て反時計回りの方向に回動させることにより、調整ブロック41Bを第1ナット14Aの半径方向14yにおいて外周面14p側(外方)から内周面側(中心軸側)に向かって移動させる。
実施形態2のボールねじ2は、上述した実施形態1のボールねじ1と同様に、初期予圧とは別にボール転動路17内のボール18に予圧を付与する予圧付与機構20Bを備えている。このため、実施形態2のボールねじ2は、図10及び図11に示すように、第1固定板21A1及び第2固定板21Bから連結固定部材24を外して保持状態を解除すことにより皿バネ23が開放され、皿バネ23の反発力によって新たに予圧を2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に付与することができる。すなわち、実施形態2のボールねじ2においても、初期予圧の低下や、初期予圧の抜けが生じた場合に、2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に付与する予圧を復元させることができる。また、実施形態2のボールねじ2においても、実施形態1のボールねじ1と同様に、予圧を復元するための駆動部を外部に設けることなく、予圧を復元することができる。
そして、実施形態2のボールねじ2は、予圧抜けが発生した場合であっても、皿バネ23の反発力によって予圧を復元させることにより継続使用が可能となるので、実施形態1のボールねじ1と同様に、生産性の低下を極力小さくすることができるとともに、在庫コストの削減に寄与することができる。
また、実施形態2のボールねじ2は、上述した実施形態1のボールねじ1と同様に、予圧付与機構20Bによりボール転動路17内のボール18に付与される予圧を調整する予圧付与調整機構40Bを備えている。この予圧付与調整機構40Bは、ねじ部43を第1ナット14A1の外周面14p側から見て反時計回りの方向に回動させると、図11に示すように、調整ブロック41Bが図9に示す位置から第1ナット14Aの半径方向14yにおいて第1ナット14Aの内周面側(中心軸側)に向かって移動するとともに、皿バネ23の反発力により第1固定板21A1が第1ナット14A側に移動する。そして、第1固定板21A1の移動により、図11に示すように、第1固定板21A1と第2固定板21Bとの間の間隔L1が図9の場合よりも広がって皿バネ23の反発力が低下し、ボール転動路17内のボール18に付与される予圧が低下する。また、予圧付与調整機構40Bは、ねじ部43を第1ナット14Aの外周面14p側から見て時計回りの方向に回動させると、図9に示すように、調整ブロック41Bが図11に示す位置から第1ナット14Aの半径方向14yにおいてナット14Aの外周面14p側(外方)に向かって移動するとともに、調整ブロック41Bが第1固定板21A1を第2固定板21B側に向かって押す押圧力により第1固定板21A1が第2固定板21B側に移動する。そして、この第1固定板21A1の移動により、図9に示すように、第1固定板21A1と第2固定板21Bとの間の間隔L1が図11の場合よりも狭まって皿バネ23の反力が増加し、ボール転動路17内のボール18に付与される予圧が増加する。したがって、実施形態2のボールねじ2においても、予圧付与機構20Aにより2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に付与される予圧の加減を予圧付与調整機構40Bで調整することができる。
また、実施形態2のボールねじ2は、予圧付与機構20Bで2つのナット14の各々のボール転動路17内のボール18に予圧を掛け過ぎてしまった場合でも、予圧付与調整機構40Bのねじ部43をナット14の外周側から見て反時計回りの方向に回動させることで、予圧を低減することができる。
以上のように、本発明の実施形態2に係るボールねじ2によれば、予圧の低下や予圧抜けが生じたときに予圧を復元させることができるとともに、復元させる予圧を調整することができる。
なお、上述した実施形態2では、予圧付与調整機構40Bを第1固定板21A1側に設けた場合について説明したが、予圧付与調整機構40Bは、第2固定板21B側に設けるようにしてもよい。この場合、第2固定板21Bのナット側端面部21nに溝22を設ける。
また、上述した実施形態2では、ねじ部43をナット14の外周面14p側から見て反時計回りの方向に回動させることでボール転動路17内のボール18に付与される予圧を低減する場合について説明したが、ねじ部43をナット14の外周面14p側から見て時計回りの方向に回動させることでボール転動路17内のボール18に付与される予圧を低減するようにしてもよい。要は、連結固定部材24を外した後、ねじ部43の回動により2つの固定板21の間の距離が可変するようになっていればよい。
以上、本発明を上記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
1,2…ボールねじ
10…ねじ軸
10x…中心軸方向
11…第1螺旋溝
14…ナット、14A…第1ナット、14B…第2ナット
14m,14n…端面部
14x…中心軸方向
14y…半径方向
15…第2螺旋溝
16…フランジ部
17…ボール転動路
18…ボール
20…間座
20A,20B…予圧付与機構
21…固定板、21A…第1固定板、21B…第2固定板
21n…端面部
22a,22e…第1斜面部、22b…当接面部
23…皿バネ
24…連結固定部材
25…皿バネ案内部材
26…カバー部材
40A,40B…予圧付与調整機構
41A,41B…調整ブロック
42a,42e…第2斜面部、42b…接触面部、42c…内側面部、42d…外側面部
43…ねじ部

Claims (8)

  1. 外周面に第1螺旋溝が設けられたねじ軸と、
    各々の内周面に第2螺旋溝が前記第1螺旋溝と対向して設けられ、かつ前記ねじ軸が貫通した2つのナットと、
    前記第1螺旋溝及び前記第2螺旋溝により形成されたボール転動路を転動する複数のボールと、
    前記ボール転動路内の前記ボールに第1予圧を付与するようにして前記2つのナットの間に配置された間座と、
    前記間座に設けられ、かつ前記第1予圧とは別に、前記ボール転動路内の前記ボールに第2予圧を付与する予圧付与機構と、
    前記第2予圧を調整する予圧付与調整機構と、
    を備えているボールねじ。
  2. 前記予圧付与機構は、
    前記2つのナットの間に直列に配置された2つの固定板と、
    前記2つの固定板の間に配置された皿バネと、
    前記皿バネに一定量の荷重を付加した状態で前記2つの固定板を連結して固定する連結固定部材と、
    を備え、
    前記予圧付与調整機構は、
    前記2つの固定板の何れか一方の固定板の前記皿バネ側とは反対側の端面部に、前記一方の固定板側の前記ナットの中心軸方向に対して傾斜して設けられた第1斜面部と、
    前記第1斜面部と前記一方の固定板側の前記ナットとの間に、前記ナットの半径方向に移動自在に配置された調整ブロックと、
    を備え、
    前記調整ブロックは、
    前記第1斜面部に接して前記第1斜面部と同一方向に傾斜した第2斜面部と、
    前記一方の固定板側のナットの中心軸方向において前記第2斜面部とは反対側の位置に前記ナットに接して配置された接触面部と、
    を有していることを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
  3. 前記第1斜面部及び前記第2斜面部の各々は、前記一方の固定板側のナットの外周面側から内周面側に向かって前記ナットとの距離が徐々に長くなるように傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
  4. 前記第1斜面部及び前記第2斜面部の各々は、前記一方の固定板側のナットの外周面側から内周面側に向かって前記ナットとの距離が徐々に短くなるように傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
  5. 前記接触面部は、前記一方の固定板側のナットの半径方向に沿って延伸していることを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
  6. 前記一方の固定板は、前記調整ブロックを介して前記一方の固定板側の前記ナットに連結されていることを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
  7. 前記連結固定部材は、前記2つの固定板に対して着脱自在に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
  8. 前記予圧付与調整機構は、前記調整ブロックを前記一方の固定板側のナットの半径方向に移動させるねじ部を更に備えていることを特徴とする請求項2から請求項7の何れか1項に記載のボールねじ。
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