JP2017133652A - ロックアップクラッチ - Google Patents

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秀剛 廣澤
Shugo Hirozawa
秀剛 廣澤
広慈 宮本
Hiroshige Miyamoto
広慈 宮本
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Abstract

【課題】バネが圧縮される際のフリクションおよびヒステリシスを減少させ、動作の円滑性に優れるロックアップクラッチを提供する。【解決手段】ピストン5の周方向に沿うように円弧状に湾曲した状態でピストン5に保持されたコイル状のバネ6は、このバネ6の軸長方向の途中部分がピストン5の半径方向内方側に延設された延設部61を有しており、この延設部61は、ピストン5の半径方向外方側への移動が規制されるように、ピストン5またはピストン5に取り付けられた部材7の一部に係合している。【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジン出力を変速機側に伝達するためのトルクコンバータに適用されるロックアップクラッチに関する。
この種のロックアップクラッチは、ロックアップ時において、エンジンからの出力トルクをトルタコンバータのタービンシェルにバネを介して伝達するように構成されているのが一般的である。バネを介してトルク伝達を行なうことにより、ロックアップ時のショックを防止する効果や、エンジン回転数の変動に起因する捩じり振動などを吸収緩和する効果が得られる。
このようなロックアップクラッチの具体例として、特許文献1〜3に記載されたものがある。
これらの文献に記載されたロックアップクラッチにおいては、エンジンにより回転されるフロントカバーと、トルクコンバータのタービンシェルとの相互間に、フロントカバーに対して接離自在なピストンを配設している。このピストンには、コイル状の複数のバネを周方向に並べ、かつ円弧状に湾曲した状態で保持させている。また、前記複数のバネには、タービンシェルに取り付けられたロックアッププレートの爪部を係合させている。複数のバネの周囲には、複数のバネの位置決めを図るための外周ガイド壁部が設けられており、複数のバネがロックアッププレートの爪部によって圧縮された際には、各バネがピストンの半径方向外方へ所定以上に膨らむことが規制されるように構成されている。
このような構成によれば、ピストンをフロントカバーに当接させたロックアップ時には、フロントカバーのトルクが複数のバネおよびロックアッププレートの爪部を介してタービンシェルに伝達される。したがって、既述したように、ロックアップ時のショック防止効果や、エンジン回転数の変動に起因する捩じり振動などの吸収緩和効果を得ることができる。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地がある。
すなわち、コイル状のバネは、ロックアッププレートの爪部によって圧縮されることによりピストンの半径方向外方に膨らむと、外周ガイド壁部に当接するが、この当接により、バネと外周ガイド壁部との間に大きなフリクションが発生し、バネのヒステリシスが大きくなる。このような現象は、バネの伸縮動作の円滑性、ひいてはロックアップクラッチ全体の動作の円滑性を優れたものとする上で好ましいものではない。したがって、適切に解消することが望まれる。
なお、前記不具合を解消することを目的として、ただ単に外周ガイド壁部を無くしたのでは、バネの適切な位置決めが困難になる他、バネがピストンの半径方向外方に過大に膨らみ、その挙動を適切にコントロールすることが困難となる。
特開2005−257027号公報 特開2008−151291号公報 特開平9−250622号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、バネが圧縮される際のフリクションおよびヒステリシスを減少させ、動作の円滑性に優れるロックアップクラッチを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供されるロックアップクラッチは、エンジンにより回転されるフロントカバーとトルクコンバータのタービンシェルとの相互間に配され、かつ前記フロントカバーに接離自在なピストンと、このピストンの周方向に沿うように円弧状に湾曲した状態で前記ピストンに保持されたコイル状のバネと、前記タービンシェルと一体的に回転するように取り付けられ、かつ前記バネに係合する爪部を有するロックアッププレートと、を備えている、ロックアップクラッチであって、前記バネは、前記バネの軸長方向の途中部分が前記ピストンの半径方向内方側に延設された延設部を有しており、この延設部は、前記ピストンの半径方向外方側への移動が規制されるように、前記ピストンまたは前記ピストンに取り付けられた部材の一部に係合していることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、バネの延設部は、バネがピストンの半径方向外方側に移動することを規制するため、従来技術においてバネの周囲を囲むように設けられていた外周ガイド壁部を用いなくても、バネの安定した位置決めを図り、さらにはロックアッププレートの爪部によって圧縮された際に、ピストンの半径方向外方側に過剰に膨らまないようにすることができる。したがって、本発明によれば、バネの位置決めや挙動の安定性を損なうことなく、外周ガイド壁部を無くすことが可能となる。また、仮に、外周ガイド壁部が設けられている場合であっても、バネが外周ガイド壁部に強く当接しないように規制することができる。その結果、従来技術とは異なり、バネと外周ガイド壁部との当接に起因して大きなフリクションが発生するようなことが解消され、バネの低ヒステリシス化、伸縮動作の円滑化を促進し、ロックアップクラッチ全体の動作の円滑性を優れたものとする効果が得られる。
なお、バネの延設部は、バネ定数の小さいバネとして構成することも可能であり、このことにより、ロックアップ時のショック防止効果などを、より優れたものとすることもできる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係るロックアップクラッチの一例を示す概略断面図である。 図1のII−II線のロックアッププレートを省略した状態の断面図に相当し、図1のダンパアッセンブリの正面図である。 図2の要部斜視図である。 (a)は、図2(a)のIVa−IVa断面図であり、(b)は、IVb−IVb断面図である。 (a)は、本発明の他の例を示す要部正面図であり、(b)は、(a)の要部斜視図であり、(c)は、(b)のV−V要部断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示すように、本実施形態のロックアップクラッチLCは、不図示のエンジンによ
り回転されるフロントカバー1とトルクコンバータ2のタービンシェル20との相互間に配されたダンパアッセンブリA、およびタービンシェル20に固定されたロックアッププレート3を備えている。図1においては、トルクコンバータ2のステータを省略しているが、トルクコンバータ2は、インペラ21なども備えており、その基本的な構成は、従来既知のものと同様である。
ダンパアッセンブリAは、ピストン5にバネ6を保持させたものであり、リテーニングプレート7をさらに備えている。
ピストン5は、タービンハブ22にスライド可能に外嵌されており、フロントカバー1の内側面に接離自在である。このピストン5とフロントカバー1との相互間領域から作動オイルが排出されると、ピストン5はトルクコンバータ2内の油圧作用によってフロントカバー1の内側面に圧接し、ロックアップ状態となる。ピストン5には、耐摩耗性に優れるフェイシング材50(図1以外では省略)が設けられており、厳密には、このフェイシング材50がフロントカバー1に圧接する。
図2および図3に示すように、バネ6は、基本的には、コイル圧縮バネであるが、その軸長方向途中の複数箇所は、ピストン5の半径方向内方側に延設された延設部61として形成されている。延設部61は、バネ6を構成する線材をループ状、またそれに近い形態とし、矢印Naで示す方向(ピストン5の周方向)に弾性復元力を伴って変形可能なトーションバネとして機能する部分とされている。このため、バネ6は、圧縮バネ部としての複数のバネ本体部60が、トーションバネとして機能する複数の延設部61を介して一連に繋がった構成となっている。
リテーニングプレート7は、複数のリベット91などを用いてピストン5に固定されており、その外周縁部には、バネ本体部60の内側に位置する起立壁部71が設けられ、バネ本体部60がピストン5の半径方向内方側に位置ずれすることが防止されている(図4(b)も参照)。一方、リテーニングプレート7の内周縁部またはその近傍には、バネ6の延設部61が係合される複数の係合用突起部72が突設されており、この構造により、延設部61がピストン5の半径方向外方側に位置ずれしないようにされている。
リテーニングプレート7の外周縁部には、2つのストッパ片部70がピストン5の中心軸Cを挟む対向配置状態に設けられている。バネ6は、円弧状に湾曲した状態で2つのストッパ片部70の相互間に挟まれるように計2つ設けられている。各バネ6の両端部6a,6bは、2つのストッパ片部70に当接している。
ロックアッププレート3は、タービンシェル20に固定して取り付けられており、ピストン5側に向けて突出し、かつ中心軸Cを挟んで対向する2つの爪部30を有している。これら2つの爪部30は、図2において仮想線で示すように、リテーニングプレート7のストッパ片部70に対応する位置であって、2つのバネ6の相互間の位置に介装されている(図4(a)も参照)。図2の矢印Da方向は、エンジンの出力軸およびフロントカバー1の回転方向であり、ピストン5が同方向に回転する際には、爪部30がバネ6の一端部6aに当接し、かつこの一端部6aを同方向に押圧する。各バネ6は、その他端部6bがストッパ片部70の端部70bによって支持されているため、前記押圧により圧縮変形する。トルクコンバータ2のロックアップ時においては、ピストン5の回転力は、バネ6を介してロックアッププレート3に伝達する。
次に、前記したロックアップクラッチLCの作用について説明する。
まず、ロックアップクラッチLCのロックアップ時においては、既述したように、各バネ6がロックアッププレート3の爪部30によって押圧され、圧縮される。バネ6は、そ
のような圧縮時には、ピストン5の半径方向外方側に膨らむように変形しようとするが、そのような変形は延設部61の存在により規制される。したがって、バネ6の前記した膨らみを規制するための部材(たとえば、図4(b)に仮想線で示す外周ガイド壁部90)を設けなくても、バネ6の配置および挙動を安定させることが可能である。本実施形態においては、前記した外周ガイド壁部90が設けられておらず、バネ6が圧縮変形した際に、バネ6が外周ガイド壁部90に圧接するようなことのない構成とされている。このため、バネ6の低ヒステリシス化を図り、伸縮動作の円滑化、ひいてはロックアップクラッチLCの全体の動作の円滑化を図ることが可能となる。
バネ6の延設部61は、既述したように、バネ本体部60よりもバネ定数が小さいバネとして機能するように構成されているため、バネ6がロックアッププレート3の爪部30によって圧縮される際には、延設部61がまず圧縮変形を開始し、これに遅れてバネ本体部60が圧縮変形を開始するといった動作態様が得られる。したがって、非ロックアップ状態からロックアップ状態に切り替える際の衝撃吸収性に優れたものとすることもできる。
なお、バネ本体部60が圧縮変形する際には、このバネ本体部60に繋がっている延設部61は、バネ本体部60側から引張力を受ける。また、延設部61とバネ本体部60とが繋がっている位置に変化が生じる。したがって、前記引張力を受けた際に延設部61が適度に伸張し、かつ延設部61の角度変更などを許容するバネ部(不図示)を延設部61に設けておけば、延設部61の存在によってバネ本体部60の変形が過剰に制限されないようにし、バネ本体部60の圧縮変形量を大きくすることが可能である。本発明においては、このような手段を採用してもよい。
図5は、本発明の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図5に示す実施形態においては、コイル状のバネ6Aに設けられている複数の延設部61Aのそれぞれが、軸長方向側面視または断面視において丸みを帯びた略三角形の螺旋ループ状とされている。この延設部61Aは、バネ本体部60よりもサイズが大きな螺旋ループ状であることから、バネ本体部60よりもバネ定数が小さい圧縮バネとして機能する。延設部61Aの内寄り領域61cは、バネ本体部60よりもピストン5の半径方向内方側に位置しており、かつリテーニングプレート7に固定された支持部材77に係合している。このような係合構造は、バネ6Aをピストン5上の所定箇所に配置した後に、支持部材77を延設部61Aの孔部に挿通し、かつその後に支持部材77をリテーニングプレート7に固定させることにより得ることが可能である。
本実施形態においても、延設部61Aは、前記実施形態の延設部61と同様な機能を発揮し、本発明が意図する作用を得ることが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るロックアップクラッチの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述の実施形態では、1つのバネに複数の延設部を設けているが、延設部の数はこれに限定されず、1つのバネに少なくとも1つの延設部が設けられていればよい。延設部は、バネの他の部分(バネ本体部)よりもピストンの半径方向内方側に延設された構成であればよく、必ずしもピストンの周方向におけるバネ性を有している必要はない。また、延設部は、リテーニングプレートなど、ピストンに取り付けられた部材の一部に係合されることに代えて、ピストンの一部に係合させるといった構成とすることもできる。
バネの具体的なサイズ、材質、バネ定数、数なども限定されない。ロックアップ時にバネを圧縮させるための爪部としては、少なくともタービンシェルに取り付けられたロック
アッププレートの爪部が設けられていればよく、これ以外の爪部(バネ押圧用の爪部)をさらに設けた構成とすることもできる。
本発明は、図4(b)に示した外周ガイド壁部90を設ける必要はないが、あえた設けた構成とすることもできる。本発明によれば、外周ガイド壁部90を設けた場合であっても、バネ6,6Aが圧縮された際に外周ガイド壁部90に強く圧接することを延設部61,61Aによって防止し、バネ6,6Aの低ヒステリシス化を図ることが可能である。
LC ロックアップクラッチ
A ダンパアッセンブリ
1 フロントカバー
2 トルクコンバータ
20 タービンシェル
3 ロックアッププレート
30 爪部(ロックアッププレートの)
5 ピストン
6,6A バネ
61,61A 延設部(バネの)

Claims (1)

  1. エンジンにより回転されるフロントカバーとトルクコンバータのタービンシェルとの相互間に配され、かつ前記フロントカバーに接離自在なピストンと、
    このピストンの周方向に沿うように円弧状に湾曲した状態で前記ピストンに保持されたコイル状のバネと、
    前記タービンシェルと一体的に回転するように取り付けられ、かつ前記バネに係合する爪部を有するロックアッププレートと、
    を備えている、ロックアップクラッチであって、
    前記バネは、前記バネの軸長方向の途中部分が前記ピストンの半径方向内方側に延設された延設部を有しており、
    この延設部は、前記ピストンの半径方向外方側への移動が規制されるように、前記ピストンまたは前記ピストンに取り付けられた部材の一部に係合していることを特徴とする、ロックアップクラッチ。
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