JP2017133343A - 仮設ヘリポート - Google Patents

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幹巳 木下
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Abstract

【課題】地表面などに設置して用いられ、風圧でまくれ上がることがなく、かつ、組み立てが容易で、保管や運搬が容易にできる仮設ヘリポートを提供することである。
【解決手段】仮設ヘリポートが、複数の略水平方向に展開する層を有し、その各層の少なくとも1の層間の相接する面の、少なくとも片方の面が、面ファスナーを有するようにすして、更には、各層の少なくとも相接する2層が、各々、略長方形のシートに分割され、かつ、前記相接する2層の略長方形の延伸方向が異なるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、地表面などに設置して用いられる仮設のヘリポートに関し、特に、面ファスナーを用いた仮設ヘリポートに関する。
近年は、地震・津波・台風などの自然大災害や、テロなどによる人為的な災害の発生が懸念されており、その際に、状況把握、人命救助、物資輸送などの目的で、ヘリコプターが利用されることが多くなっている。また、救急用のドクターヘリが広く普及をしており、救命に効果を上げている。
しかし、ヘリポートの設置には、多額の費用がかかるため、常時使用しないところに緊急用のヘリポートを設けることは困難であるのが実情である。そのため、使用時のみに仮設のヘリポートを簡便に設けることができる方策が望まれている。
例えば、特許文献1には、複数のマットを、連結部を介して連結したシートを空き地などに設置して、簡易ヘリポートとして用いる技術思想が開示されている。これによれば、不使用時には連結部により順次折り畳み、あるいは連結部により分解して収納し、使用時には、それらを展開または連結して平坦なシートすることが示されている。
しかしながら、特許文献1の簡易ヘリポートは多数のマットから形成されるが、ヘリコプターの離着陸時の風(ダウンウォッシュ)による風圧でまくれ上がるなどの現象が発生するのを防ぐために、マットの隣接部をしっかりと連結させて組み立てる必要がある。しかしながら、現地で隣り合うマット同士を正確に連結する作業は極めて煩雑で長時間を要する。また、マットを連結した状態で保管・運搬する場合は、不使用時に必要とされる保管スペースが大きいことや、運搬の方法が限定されるなどの問題点があった。
特開平10−102425号公報
解決しようとする問題点は、風圧でまくれ上がることがなく、かつ、組み立てが容易で、保管や運搬が容易にできる、仮設ヘリポートを提供することである。
第1の本発明の仮設ヘリポートは、複数の略水平方向に展開する層を有し、その各層の少なくとも1の層間の相接する面の、少なくとも片方の面が、面ファスナーを有することを特徴とする。
例えば、3層の略水平方向に展開する層として、最下層は、上面のみに接着のためのファスナー要素を有し、中間層は両面にファスナー要素を有し、最上層は、下面にのみファスナー要素を有するようにして、そのうちのすべての相接する面が面ファスナーを有していてもよいし、どれかの層の相接する両面または片面でも面ファスナーを有していればよい。もちろん、3層構造に限定せず、2層以上であれば何層であってもよい。
このようにすると、面ファスナーを含む層それ自体が、仮設ヘリポートを形成することで、確実にかつ容易に組み立てができ、かつ、分解や保管も容易な仮設ヘリポートが実現できる。すなわち、面ファスナーを、繋げるための副資材ではなく、それ自体で繋がる機能を有する主資材として用いることで、繋がりの強度を保った上で、取り扱いが簡便になる。
なお、ここで略水平方向としたのは、地表面のわずかな傾斜により、完全な水平方向とならない場合も含むように略水平方向としたものである。
また、第1の本発明の仮設ヘリポートは、その各層の少なくとも相接する2層が、各々、略長方形のシートに分割され、かつ、その相接する2層の略長方形の延伸方向が異なることを特徴としてもよい。
このようにすれば、適宜、保管・運搬しやすい幅で、ロール状または短冊状に成形した長尺の略長方形のシート状面ファスナーを用いることにより、保管及び運搬が容易で、かつ、特に工具、連結部材などを必要とせずに、仮設ヘリポートの各層を繋げる、あるいは、くっつけるなどして、現地で簡便に施工ができる。
また、面ファスナーの、少なくとも相接する2層の略長方形のシートの延伸方向が異なるようにした。例えば、3層構造の場合、最下層は、X軸方向に延伸した長方形のシートで構成され、中間層はY軸方向に延伸した長方形のシートで構成され、最上層はX軸方向に延伸したシートで構成されるようにする。
このようにすると、各層の略長方形シートの延伸方向が同一の場合と比べて、各層の面ファスナーの形状維持がより確実になり、仮設ヘリポートの強度を保つこともでき、安定して使用することができる。
すなわち、第1の本発明の大きな利点として、複数のマットを、単一層の平面上で、隣り合うマットの外縁の部分で、副資材を用いて連結する(繋げる)従来技術と比べて、複数層のシートの層間を、面同士で繋がって強度を保ち、形状を維持していくことから、各層においては、分割されたシートを用いる場合でもそれらを平面方向に連結する(繋げる)必要はなく、若干の隙間も許容され、施工が極めて容易な上に、十分な強度および平坦性が得られ、また、面による接着であることから、風によるまくれ上がりを防止することもできる。
その上、少なくとも相接する2層の略長方形のシートの延伸方向が異なるようにしたから、各層の略長方形シートの延伸方向が同一の場合と比べて、各層の面ファスナーの形状維持がより確実になり、仮設ヘリポートの強度を保つこともでき、安定して使用することができる。
更に、面ファスナーの層の数を増減することで、地盤の強弱、地盤の硬軟、地表の材質、植生などの状況に適切に対応することができる。
なお、シートの分割形状は、完全な長方形に限定せず、長方形を斜めに平行に分割した台形状でも、底辺に比べ高さ方向が大な三角形状でも略長方形に含まれるものとする。
また、層の数は3層に限定されず、延伸(長手)方向は、X軸方向、Y軸方向の直交する場合に限定されず、斜めに交差するように層間で異なっていればよい。
更に、第1の本発明の仮設ヘリポートは、複数の略水平方向に展開する層の相接する面で、前記片面の面ファスナーに相対する面が、空隙の多い繊維状の素材で構成されることを特徴としてもよい。
例えば、第1の本発明に記載した積層状態において、一部またはすべての層間において、面ファスナー同士の接着に代えて、片側が面ファスナーであり、相接する側が面ファスナーと結合しやすいような空隙の多い繊維状の素材、例えば、布、不織布、パイル、繊維、樹脂、金属、木材、紙などで構成されていてもよい。
次に、第2の本発明の仮設ヘリポートは、第1の本発明において複数の略水平方向に展開する層の少なくとも1の層間に補強板を設けたことを特徴とする。
例えば、2層の間に、強度のある金属板、ゴム板、樹脂板、布などの芯材を含む補強板を設ける。このようにすると、荷重を受ける部分、例えば、仮設ヘリポートにおいてヘリコプターの載置される場所などの強度を補強することで、利用の可能性が大きく広がる。
その他の第1の本発明の変形例、効果、利点についても、補強板を設けること以外の点については、そのまま適用できる。
このように本発明の仮設ヘリポートは、地表面が粗く、ヘリコプターの離着陸に支障のある場合でも、面ファスナーによる設置の容易さと、形状維持の確実さから、速やかに運用を開始し、ヘリコプターの離発着を可能にすることができ、特に、災害時などには、人命救助や物資の運搬に多大な効果を奏する。
また、面ファスナーを、両側ではなく、片側のみに用い、反対側は空隙の多い繊維状の素材とした場合は、安価な材料を使用することができ、全体のコスト低減が可能となる。
更に、補強板を層間に内装した場合には、強度が増すため、地表面の状況が軟弱な場合でも、ヘリコプターを載置することができるという効果を奏する。
第1の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの斜視図である。 第1の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの部分斜視図である。 第1の本発明の一実施形態の仮設ヘリポート使用時の説明図である。 第1の本発明の一実施形態の仮設ヘリポート保管時の説明図である。 第1の本発明の一実施形態の仮設ヘリポート保管時の説明図である。 第1の本発明の別の実施形態の仮設ヘリポートの斜視図である。 第1の本発明の更に別の実施形態の仮設ヘリポートの斜視図である。 第2の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの斜視図である。 第2の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの断面図である。 第2の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの断面図である。 第2の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの断面図である。
第1の本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は第1の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの全体斜視図で、一部説明用の切り欠きがあり、図2は第1の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの端部の部分斜視図である。
仮設ヘリポート1は、シート状の面ファスナーからなる第1の層10、第2の層20、及び第3の層30よりなる。ここで、面ファスナーとは、面的に着脱できるファスナーであり、マジックテープ(登録商標)、ベルクロ(登録商標)などの名称で市販されているものを含むが、これに限定されるものではない。
ここで、第1の層10は、薄い長方形で図中X方向に延伸する、面ファスナーを有する複数のシートを隙間なく設置した状態で形成される。具体的には、仮設ヘリポート1の全体表面寸法を10mx10mとした場合、第1の層10は、1mx10mの部分10a、10b、・・・10jの10枚からなる。なお、この寸法・枚数は例示であり、これに限定されるものではない。特に、第1の層10の部分を短冊状に形成する場合には、例えば、1mx5mに更に分割してもよい。以下、全ての数値は同様に例示である。
第1の層10は、図に示すように、高分子樹脂からなる基材11と、基材11の片面に多数の鈎形に形成されたフック12を有する面ファスナーよりなる。このような片面にフックまたはループを形成した面ファスナーシートは一般的に使用されているものである。
第2の層20は、同様に、薄い長方形で図中Y方向に延伸する、面ファスナーを有する複数のシートを隙間なく設置した状態で形成される。具体的には、仮設ヘリポート1の全体表面寸法を10mx10mとした場合、第2の層20は、1mx10mの部分20a、20b、・・・20jの10枚からなる。
第2の層20は、図に示すように、高分子樹脂からなる基材21と、基材21の片面に、多数の輪状に形成されたループ22と、基材21の別の面に形成された多数のフック23を有する面ファスナーシートよりなる。すなわち、基材21の両面に、ループ22とフック23を有するものであり、このような形態の面ファスナーシートも実用化されている。
第3の層30は、同様に、薄い長方形で図中X方向に延伸する、面ファスナーを有する複数のシートを隙間なく設置した状態で形成される。具体的には、仮設ヘリポート1の全体表面寸法を10mx10mとした場合、第3の層30は、1mx10mの部分30a、30b、・・・30jの10枚からなる。
第3の層30は、図に示すように、高分子樹脂からなる基材31と、基材31の片面に形成された多数のループ32を有する面ファスナーシートよりなる。
ここで、各層の保管状況を説明する。図4及び図5は第1の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの保管時の説明図である。
層10、20、または30の各構成部材は、図に示すように、ロール状に巻き上げるか、平板状に面が接着しない状態で積層されて保管されており、この状態では、保管に必要なスペースは小さくてよい。また、運搬に際してもそのようなコンパクトな状態のまま、ヘリコプター、輸送車両などで現地まで運搬することができる。
次に、このような構成の仮設ヘリポート1の組立て方法及び使用方法について説明する。
図1及び図2に示すように、運搬されてきた第1の層10a、10b、・・10jは、平坦な場所に、フック側を上にして、特定の方向(Xで例示)に延伸方向を合わせて隙間なく設置される。
次に、第2の層20a、20b、・・20jを、ループ側を下、フック側を上にした状態で、第1の層10とは直交する方向(Yで例示)に延伸方向を合わせて隙間なく設置される。このようにすると、周知の面ファスナー技術により、第1の層10と第2の層20が接着されることとなる。
ここで、面ファスナー技術とは、フック状に起毛された側とループ状に起毛された側とを押し付けるとそれだけで貼り付くようになるものであり、第1の層10と第2の層20の構成部材の延伸方向を異なるようにしたことで、当初は単に置いてあっただけの第1の層10が、第2の層20によってその形状が維持され、同様に、第2の層20も第1の層10によってその形状が維持されることになる。
次に、第3の層30a、30b、・・30jをループ側を下にした状態で、第2の層20とは直交する方向(Xで例示)に延伸方向を合わせて隙間なく設置される。このようにすると、周知の面ファスナー技術により、第3の層30と第2の層20が接着されることとなる。
このようにして、3層からなる仮設ヘリポート1の組立てが完了する。
図3は、第1の本発明の一実施形態の仮設ヘリポートの使用時の説明図である。ここで、仮設ヘリポート1は、ほぼ平坦ではあるが、不整な場所、例えば、草原G、小石などからなる河原S、砂地の海岸Bなどに設置される。なお、図は説明用であり、3ヶ所の不整地を示してあるが、もちろんどれか1ヶ所でも構わないし、不整地はこれに限定されるものではなく、また、完全に整地された場所で用いてもよい。
このような場所では、ヘリコプターが離着陸できる広さと平坦さがあったとしても、例えば、草原G(麦・稲などをの田畑を含む)では、草木に隠れて車輪が見えない場合もあり、車輪が接地するのを確認する必要があり、また、ヘリコプターの離着陸による草木の巻き込みの恐れがある。
また、河原S(河川敷)では、玉石の多い場合には、車輪が安定しないため、そのままでは離着陸が危険であり、小石の飛散によるトラブルもあり得る。更に、海岸Bや(図示しない)乾燥した校庭などでは、着陸時に砂の舞い上がりで前が見えなくなる恐れがあり、無事に着陸できても砂をエンジンに吸い込む事故の恐れがある。
また、図示しない軟弱地盤や積雪地盤では、着陸に際して車輪が埋まってしまい、場合によってはテールローターが下がり地面をたたき大事故につながる恐れがある。
なお、図示しないゴルフ場などの芝地では比較的に安全に着陸はできるが、車輪やスキッド(棒状の着陸そり)で芝生を傷めてしまうことが多い。
これらの状況のすべてにおいて、第1の本発明の仮設ヘリポートを用いてその問題点を解消することが可能である。
特に、軟弱地盤や積雪地盤の場合には、軟弱の度合いを見て、面ファスナーの層を3層よりも増やすか、あるいは一部(車輪部分回りのみ)を層厚にしてもよい。
更に、仮設ヘリポート1の上に薄膜のカバー50をかぶせてもよい。これによれば、仮設ヘリポート1の最上面の破損、汚損などを防止することができる。
また、カバー50は、その4隅及び各辺の外縁部の中点を地中に差し込むペグ51などで固定するようにしてもよい。そのようにすれば、使用時の風圧などでカバー50がめくれるなどの状況を更に防止することができる。なお、ペグ51の使用個所、本数はこれに限定されない。
更に、カバー50には、ヘリポートであることを表示するヘリポートマーク52を印刷またはシールなどの方法で設けて置いてもよい。これにより、周辺住民や利用者への告知ができ、また、ヘリコプター着陸の目印ともなる。
なお、これまでの説明で、仮設ヘリポート1は、3層の面ファスナーよりなる層を設け、下から、フック、ループとフック、ループの順に構成したが、層数もその面ファスナーの構成もそれに限定されるものではなく、例えば、2層として、フック、ループの一組の組合せであってもよく、4層以上であっても構わない。
また、面ファスナー自体も、一面にフックとループの混在した面を有し、組合せを意識せずに用いることのできるものも実用化されており、そのようなものを用いてもよく、フック、ループという表現とは異なる形態のものも実用化されているが、面ファスナーであればその形態はどのようなものであってもよい。
また、面ファスナーの基材についても高分子樹脂として説明したが、それ以外の布や金属などの素材であっても構わない
また、面ファスナーは、全面にファスナー要素を設けることが好ましいが、一部であってもよい。例えば、全体の80%あるいは50%程度であれば、かなりの効果は期待でき、更に少なく全体の30%あるいは20%程度であっても限定した効果は期待できる。
また、それぞれの層は、薄い長方形で図中X方向に延伸する複数の面ファスナーからなるとしたが、長方形ではなく、図6に示すように、各層110、120、130を、各表面を斜め平行に分割し、かつ、相接する層の延伸方向を異なるようにしてもよく、図7に示すように、各層210、220、230を細長の直角三角形で形成し、かつ、相接する層の延伸方向を異なるようにしてもよい。これらも略長方形には含まれるものとする。
また、相接する仮設ヘリポートの部材の延伸方向が、直交すると説明したが、直交でなくても、平行でなくある角度を有していればよい。そのようにすれば相接する層の接着強度及び形状維持の効果をある程度発揮できる。
また、これまでの説明で、全ての層が長方形に分割されるとして説明したが、その一部または全部の層を分割なしの大きなシートとしてもよい。広い保管スペースがある場合などは、予め、大きなシートを準備しておいてもよい。
また、面ファスナーには、ループを有するものとフックを有するものがあるが、これらについて異なる色(例えば、ループを有する層は赤、フックを有する層は青)を着けてもよい。両面タイプ(片側にループ、反対側にフックを有する)では、両面の色を違えるようにしてもよい。このようにすると施工時に間違えることなく作業することができ、美観の点からも望ましい。
更に、第1の本発明の実施形態において、複数の略水平方向に展開する層の相接する面で、前記片面の面ファスナーに相対する面が、空隙の多い繊維状の素材で構成されるようにしてもよい。
例えば、仮設ヘリポートの積層状態において、一部またはすべての層間において、面ファスナー同士の接着に代えて、片側が面ファスナーであり、相接する側が面ファスナーと結合しやすいような空隙の多い繊維状の素材、例えば、布、不織布、パイル、繊維、樹脂、金属、木材、紙などで構成されていてもよい。
これについての詳細は、第2の本発明の一実施形態の中で説明がなされている。
次に、第2の本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。なお、第1の本発明と共通する部分については説明を省略する。
図8は、第2の本発明の一実施形態の仮設ヘリポート500の斜視図であり、最下層の第1の層510、最上層の第2の層520、及び、その間に設けられた補強板層530よりなる。
それらの概略の平面寸法は、第1の層510及び第2の層520が、それぞれ縦20m、横20m、補強板層530が縦6m、横6mであり、ヘリコプターの離着陸に好ましい寸法であるが、この寸法に限定されず、用途によって増減が可能である。
また、第1の層510及び第2の層520は、それぞれ、1mx20mの長方形片を20枚並べて構成され、補強板層530は、1.5mx1.5mの正方形片16枚を並べて構成される。なお、これらの各片の形状、寸法、枚数はこれに限定されるものではない。
ここで、第1の層510の長方形片の長手(延伸)方向と、と第2の層520の長方形片の長手(延伸)方向は、直交する。
図9は、第1の層510の長方形片の断面図であり、基材511と面ファスナー512とからなる。第1の層510が、地表面に接して設置されることが多いことから、基材511は、防水性のある布、樹脂などの材質であることが好ましいが、それに限定されない。面ファスナー512としては、片面にフックを有する薄型のプラスチックフックが好適であるが、それに限定されるものではない。ここで、基材511と面ファスナー512のフックのない面とは、接着または溶着などの方法で、予め結合されているものとする。
なお、基材511と面ファスナー512は、別部材でなくてもよく、一体成型されたものであってもよい。更には、ファスナー機構で脱着可能に構成してもよい。また、第1の層510には、基材511、面ファスナー512以外の部材を含んでいてもよい。
図10は、第2の層520の長方形片の断面図であり、接合部材521と基材522とからなる。接合部材521は、第1の層510の面ファスナー512などと接合される部分で、面ファスナーで形成してもよいし、空隙の多い繊維状の素材、すなわち、繊維間に空隙が多くなるよう形成した布、例えば、パイルや不織布などで形成してもよい。
基材522は、この部分が仮設ヘリポート500の最上部になることから、降雨の影響などもあり、防水性の布、樹脂などの素材であることが望ましいが、それに限定されない。
ここで、接合部材521と基材522とは、接着、溶着などの方法で予め結合されているものとする。なお、接合部材521と基材522とは、別部材でなく一体で形成されていてもよい。
接合部材521を空隙の多い繊維状の素材、例えばパイルや不織布などで形成した場合は、面ファスナーよりも低廉な材料費であり、また、面ファスナーに比べて軽量とすることができるため、少ない費用で、取り扱いも便利な仮設ヘリポートを実現することができる。
また、接合部材521をパイルや不織布で形成した場合は、接合力については、面ファスナー同士に比べて劣ることも考えられるが、パイルや不織布などの材質や構造を適切に選択すれば、所望の接合力を得ることは可能である。
なお、第2の層520は、接合部材521、基材522以外の部材を含んでいてもよい。
図11は、補強板層530を構成する小正方形片の断面図であり、この図では下方から上方に向かい、接合部材531、芯材532、面ファスナー533よりなる。
接合部材531は、第2の層520に用いられる接合部材521と同様の材質であり、面ファスナー、あるいは空隙の多い繊維状の素材、例えばパイルや不織布などからなる。これによって、補強板層530を第1の層510の面ファスナー512と接合することができる。
芯材532は、強度のある素材からなる薄板の層である。素材としては、例えば、塩化ビニールなどの樹脂素材が重量と強度の面では好適であるが、それ以外の鉄やアルミなどの金属材料、硬質・軟質のゴム材料、硬い布(不織布)、紙などの素材を用いてもよい。また、その構造は、平板に限定せず、エンボス加工や、ハニカム加工、あるいはリブなどを付加して強度を増したものなどであってもよい。
面ファスナー533は、片面(この図では上面)にフックを有する薄型のプラスチックフックが好適であるが、それに限定されるものではない。この面ファスナー533により、第2の層520の接合部材521と接合することができる。
なお、接合部材531と芯材532との間、及び、芯材532と面ファスナー533との間は、接着や溶着などの方法で予め結合されているものとするが、脱着可能に構成してもよく、あるいは、2以上の部材を、別部材でなく一体で構成してもよい。
なお、補強板層530は、接合部材531、芯材532、面ファスナー533以外の部材を含んでいてもよい。
次に、第2の本発明の構成の仮設ヘリポート500の組立て方法及び使用方法について説明する。
まず、仮設ヘリポート500の設置が必要な場所、例えば、ヘリコプターの離発着用のヘリポートを設営する場所に、基材511を外側にしてロール状に巻かれた第1の層510の長方形片の一つを運搬してきて、面ファスナー512が上になるように、ロールをほどいていく。すべてがほどかれて、真っ直ぐ延伸したら、その隣に、次の第1の層510の長方形片を前の長方形片と隙間がないようにほどいていく。このようにして、順次、長方形片を隙間なく延伸していく。
全ての第1の層510の長方形片が延伸できたら、その中央付近に、補強板層530の正方形片を載置していく。この際に、補強板層530の接合部材531が下方になるようにして、第1の層510との接合をしていく。引き続き、順次、補強板層530の正方形片を隙間なく載置していく。
全ての補強板層530の正方形片が載置されたら、第1の層510の長方形片の長手(延伸)方向と直交する方向に、第2の層520の長方形片を載置していく。なお、第2の層520は、接合部材521が外側になるようにロール状に準備されており、これをほどいていき、第1の層510の面ファスナー512、あるいは補強板層530の面ファスナー533と接合していくようにする。
最終的に、第1の層510と第2の層520が、長方形片の延伸方向が直交した状態で、上から見てほぼ重なった状態となるように結合される。このようにして、現地で容易に、かつ、確実に接合された状態で、仮設ヘリポート500を組み立てることができる。
なお、これまでの説明では、第2の本発明において、仮設ヘリポートの層の数を2(補強板層を加えれば3)としてきたが、これに限定されず、これよりも多い層の数であってもよい。その場合に、補強板層についても、1であっても、2以上であってもよい。
また、これまでの説明では、第1の層510の上面と補強板層530の上面を面ファスナーとするとしたが、逆に、第2の層520の下面と補強板層530の下面を面ファスナーとする配置であってもよいし、相接する両面が共に面ファスナーであってもよい。
また、これまでの、第1及び第2の本発明の説明で、仮設ヘリポートと称しているが、これを、簡易ヘリポート、緊急ヘリポート、臨時ヘリポート、シート状ヘリポートなどの名称で呼んでもよいし、条件を満たせば、必ずしも仮設ではなく、長期間常設のヘリポートとして使用してもよい。
1 仮設ヘリポート
10 第1の層
11 基材
12 フック
20 第2の層
21 ループ
22 フック
30 第3の層
31 ループ
50 カバー
51 ペグ
52 ヘリポートマーク
500 仮設ヘリポート
510 第1の層
520 第2の層
530 補強板層

Claims (5)

  1. 複数の略水平方向に展開する層を有し、前記各層の少なくとも1の層間の相接する面の、少なくとも片方の面が、面ファスナーを有することを特徴とする仮設ヘリポート。
  2. 前記各層の少なくとも相接する2層が、各々、略長方形のシートに分割され、かつ、前記相接する2層の略長方形の延伸方向が異なることを特徴とする請求項1に記載の仮設ヘリポート。
  3. 前記面ファスナーの相接する層を異なる色で着色したことを特徴とする請求項1に記載の仮設ヘリポート。
  4. 前記各層の相接する面で、前記片面の面ファスナーに相対する面が、空隙の多い繊維状の素材で構成されることを特徴とする請求項1に記載の仮設ヘリポート。
  5. 前記各層の少なくとも1の層間に補強板を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の仮設ヘリポート。

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