JP2017132648A - グラファイト膜の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】可燃性ガスを使用することなく、比較的温和な温度環境下において、不純物の混入が低減された高品質のグラファイト膜を、任意の基板の表面の任意の部分に任意の層数で製膜する方法を提供する。【解決手段】本発明の第一のグラファイト膜の製造方法は、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)に加熱および/または光照射を行うことにより、グラファイト構造を形成する。本発明の第二のグラファイト膜の製造方法は、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を溶媒に分散および/または溶解させた組成物を基板に塗布した後、加熱および/または光照射することにより、グラファイト構造を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、グラファイト膜の製造方法に関する。
グラファイトは炭素の同素体の一つであり、黒鉛、石墨と呼ばれることもあり、良電気伝導性を有し、耐腐食性が高く、耐摩耗性にも優れる。
グラファイトを構成する1原子層分の層状の膜であって、炭素原子がsp2混成軌道によって同一面内にsp2結合を形成して六角形を形成して蜂の巣状に平面状に広がったシート状のグラファイト膜は、グラフェンと呼ばれている。
このようなグラフェンや少数層グラフェン(2〜10層程度のグラファイト膜)などのグラファイト膜を用いて電界効果トランジスタを作製すると、非常に高い移動度が観測される。
グラファイト膜の製造方法としては、従来、CVDによる製膜法(化学気相蒸着製膜法)と剥離法が報告されている。
グラファイト膜をCVDによる製膜法(化学気相蒸着製膜法)によって製造する方法は、代表的には、1000℃程度の超高温下において、グラファイト膜の原料となるメタンやアセチレンなどのガスを基板上に導入し、基板表面で分解反応等を起こさせながら製膜する方法である。グラファイト膜をCVDによる製膜法によって製造する方法の現在の主流は、Cu等の触媒性能を有する金属基板上にメタンガスを加熱分解しながら製膜させ、その後、任意の基板上に転写する方法である(例えば、非特許文献1)。
しかし、CVDによる製膜法においては、メタンやアセチレンなどの危険なガスを使用しなければならないという問題、超高温環境が必要であるという問題、金属基板の触媒作用によって原料ガスを加熱分解させるために絶縁性基板上での製膜ができないという問題、任意の部分に転写させることが容易ではないという問題などがある。また、少数層グラフェン(2〜10層程度のグラファイト膜)などの複層のグラファイト膜を製膜しようとする場合、金属基板の触媒作用が十分に機能せず、十分に製膜させるには原料ガスの供給量を非常に多くする必要がある(例えば、非特許文献2)。ところが、原料ガスの供給量を非常に多くすると、グラファイト膜が急速に成長してしまうことがあり、狙った層数のグラファイト膜を製膜することが容易でないという問題がある。
グラファイト膜を剥離法によって製造する方法は、代表的には、高配向熱焼成グラファイト(HOPG)を粘着テープによって劈開し、該粘着テープに付着した清浄なグラファイト表面を、製膜したい基板の表面に擦り付けて転写する方法である(例えば、非特許文献3)。剥離法によれば、高品質な高配向熱焼成グラファイトを用いれば、高品質なグラファイト膜を得ることができる。しかし、剥離法においては、原理的に再現性に乏しいという問題、任意の位置に任意のサイズのグラファイト膜を作製できないという問題、得られるグラファイト膜の大面積化が困難であるという問題などがある。
以上のような問題を踏まえ、あらかじめ分解した炭化水素ガスを基板表面上に吹き付けることでグラファイト膜を製膜する技術が報告されている(特許文献1)。この技術によれば、常に同等の反応性を有するガスを吹き付けることができるため、製膜制御が比較的容易になる。しかしながら、依然として、メタンやアセチレンなどの危険なガスを使用しなければならないという問題、超高温環境が必要であるという問題が残る。
最近、可燃性ガスを使用せず、また、超高温条件を必要とせずに、グラファイト膜を製膜する技術として、反応性を有する複数の化合物を含む組成物を液相プロセスによって基板表面に塗布し、その後に焼成することによって、組成物中で酸化還元反応が起こり、基板上にグラファイト膜を製膜する技術が報告されている(特許文献2)。しかしながら、この技術では、超高温条件は必要としないものの、なお500℃程度の高温条件は必要とするため、装置や基板等に依然として高い耐熱性が要求されるという問題がある。また、反応性を有する複数の化合物による酸化還元反応を利用しているため、化学反応の副生成物や反応触媒がグラファイト膜中に存在してしまい、これらが致命的な不純物となってしまい、高品質なグラファイト膜が得られないという問題がある。
J.Phys.:Condens.Matter,9,1−20(1997). Appl.Phys.Lett.,vol.64,842−844(1994). Science,vol.306,666−669(2004). 特開2010−269944号公報 特開2013−023746号公報
本発明の課題は、可燃性ガスを使用することなく、比較的温和な温度環境下において、不純物の混入が低減された高品質のグラファイト膜を、任意の基板の表面の任意の部分に任意の層数で製膜する方法を提供することにある。
本発明の第一のグラファイト膜の製造方法は、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)に加熱および/または光照射を行うことにより、グラファイト構造を形成する。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法は、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を溶媒に分散および/または溶解させた組成物を基板に塗布した後、加熱および/または光照射することにより、グラファイト構造を形成する。
好ましい実施形態においては、上記化合物(A)が、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)または2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)であり、該骨格の構造形成に寄与していない置換基が−OH基と−H基であるものである。さらに好ましい実施形態として、上記骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の半数が−OH基であり、もう半数が−H基である。
好ましい実施形態においては、上記化合物(A)が、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)および/または2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)から選ばれる2種以上であり、該化合物(a1)の骨格の構造形成に寄与していない置換基の数および該化合物(a2)の骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の合計の半数が−OH基であり、もう半数が−H基である。
本発明によれば、可燃性ガスを使用することなく、比較的温和な温度環境下において、不純物の混入が低減された高品質のグラファイト膜を、任意の基板の表面の任意の部分に任意の層数で製膜する方法を提供することができる。
図1は、実施例1で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図2は、実施例2で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図3は、実施例3で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図4は、実施例4で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図5は、実施例5で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図6は、実施例6で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図7は、実施例7で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図8は、実施例8で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図9は、実施例9で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図10は、実施例10で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図11は、比較例1で得られたラマンスペクトルチャート図である。 図12は、比較例2で得られたラマンスペクトルチャート図である。
本発明における「加熱および/または光照射」の工程は、ホットプレートでの加熱、焼成炉での加熱、マイクロウェーブ等の照射による加熱等を含み、また可視光、紫外線の光照射またはレーザーの照射、電子線の照射を含む。
≪≪化合物(A)≫≫
加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。
上記縮合反応としては、2種以上の基から1つの中性分子が形成されて脱離することによる縮合反応であれば、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な縮合反応を採用し得る。このような縮合反応としては、例えば、
(a)−H基と−OH基とからHOが形成されて脱離することによる縮合反応、
(b)−H基と−OR基(Rは任意の適切な置換または無置換のアルキル基)とからROHが形成されて脱離することによる縮合反応、
(c)−H基と−X基(XはハロゲンまたはCN)とからHXが形成されて脱離することによる縮合反応、
(d)−H基と−NH基とからNHが形成されて脱離することによる縮合反応、
(e)−H基と−NHR基(Rは任意の適切な置換または無置換のアルキル基)とからRNHが形成されて脱離することによる縮合反応、
(f)−H基と−NR基(R、Rは任意の適切な置換または無置換のアルキル基)とからRNHが形成されて脱離することによる縮合反応、
(g)−H基と−SH基とからHSが形成されて脱離することによる縮合反応、
(h)−H基と−SR基(Rは任意の適切な置換または無置換のアルキル基)とからRSHが形成されて脱離することによる縮合反応、
(i)−H基と−OOCR基(Rは任意の適切な置換または無置換のアルキル基)とからRCOOHが形成されて脱離することによる縮合反応、
(j)−H基と−OSO(OH)基とからHSOが形成されて脱離することによる縮合反応、
(k)−H基と−OSOR基(Rは任意の適切な置換または無置換のアルキル基)とからRSO(OH)が形成されて脱離することによる縮合反応、
(l)−H基と−OSO(OR)基(Rは任意の適切な置換または無置換のアルキル基)とからROSOHが形成されて脱離することによる縮合反応、
(m)−H基と−OSO(OH)基とからHSOが形成されて脱離することによる縮合反応、
などが挙げられる。
上記縮合反応として、−H基と−OH基とからHOが形成されて脱離することによる縮合反応(上記(a))を代表例として説明する。
化合物(A)の一つの実施形態(実施形態(I)と称することがある)は、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)または2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)であり、該骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の半数が−OH基であり、もう半数が−H基である。
実施形態(I)においては、
(i)化合物(A)が、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)である場合、
(ii)化合物(A)が、2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)である場合、
の2つの場合のいずれかを採り得る。
実施形態(I)において、「骨格の構造形成に寄与していない置換基」とは、上記(i)の場合の「1個の炭素6員環構造からなる骨格」または上記(ii)の場合の「2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格」の該骨格の構造形成に寄与していない置換基を意味する。例えば、上記(i)の場合として、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)が後に示す化学式(a1−1)で表される場合、1個の炭素6員環構造からなる骨格の構造形成に寄与していない置換基は6個の−OH基と6個の−H基であり、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)が後に示す化学式(a1−2)で表される場合、1個の炭素6員環構造からなる骨格の構造形成に寄与していない置換基は3個の−OH基と3個の−H基である。また、例えば、上記(ii)の場合として、2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)が後に示す化学式(a2−1)で表される場合、2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格の構造形成に寄与していない置換基は6個の−OH基と6個の−H基である。
実施形態(I)においては、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)の該骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の半数が−OH基であり、もう半数が−H基であり、2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)の該骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の半数が−OH基であり、もう半数が−H基である。このような置換基の構成を有することにより、化合物(A)は、加熱および/または光照射により、同一分子同士および/または異なる分子間で効果的に脱水反応が起きるとともに効率よくグラファイト構造を形成することができ、あるいは、該化合物(A)を溶媒に分散および/または溶解させた組成物を基板に塗布した後、加熱および/または光照射することにより、同一分子同士および/または異なる分子間で効果的に脱水反応が起きるとともに効率よくグラファイト構造を形成することができる。
実施形態(I)において採用し得る化合物(A)としては、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)または2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)であり、該骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の半数が−OH基であり、もう半数が−H基である化合物であれば、本発明の効果を損なわない範囲で任意の適切な化合物を採用し得る。このような化合物(A)としては、例えば、下記のような化合物が挙げられる。
Figure 2017132648
化合物(A)の別の一つの実施形態(実施形態(II)と称することがある)は、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)および/または2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)から選ばれる2種以上であり、該化合物(a1)の骨格の構造形成に寄与していない置換基の数および該化合物(a2)の骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の合計の半数が−OH基であり、もう半数が−H基である。
実施形態(II)においては、
(i)化合物(A)が、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)から選ばれる2種以上からなる場合、
(ii)化合物(A)が、2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)から選ばれる2種以上からなる場合、
(iii)化合物(A)が、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)から選ばれる1種以上と2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)から選ばれる1種以上とからなる場合、
の3つの場合のいずれかを採り得る。
実施形態(II)において、「化合物(a1)の骨格の構造形成に寄与していない置換基の数および化合物(a2)の骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の合計」とは、下記のような意味である。すなわち、上記(i)の場合、2種以上の化合物(a1)のそれぞれにおける「1個の炭素6員環構造からなる骨格」の該骨格の構造形成に寄与していない置換基の数を、全て合計した数を意味する。上記(ii)の場合、2種以上の化合物(a2)のそれぞれにおける「2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格」の該骨格の構造形成に寄与していない置換基の数を、全て合計した数を意味する。上記(iii)の場合、1種以上の化合物(a1)のそれぞれにおける「1個の炭素6員環構造からなる骨格」の該骨格の構造形成に寄与していない置換基の数と、1種以上の化合物(a2)のそれぞれにおける「2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格」の該骨格の構造形成に寄与していない置換基の数とを、全て合計した数を意味する。
実施形態(II)において、例えば、上記(i)の場合として、2種以上の化合物(a1)が下記の化学式(a1−5)および化学式(a1−6)で表される場合、化学式(a1−5)で表される化合物の1個の炭素6員環構造からなる骨格の構造形成に寄与していない置換基は2個の−OH基と4個の−H基であり、化学式(a1−6)で表される化合物の1個の炭素6員環構造からなる骨格の構造形成に寄与していない置換基は4個の−OH基と2個の−H基であり、それらの合計は、6個の−OH基と6個の−H基である。また、例えば、上記(iii)の場合として、1種以上の化合物(a1)が下記の化学式(a1−5)および化学式(a1−7)で表され、1種以上の化合物(a2)が下記の化学式(a2−3)で表される場合、化学式(a1−5)で表される化合物の1個の炭素6員環構造からなる骨格の構造形成に寄与していない置換基は2個の−OH基と4個の−H基であり、化学式(a1−7)で表される化合物の1個の炭素6員環構造からなる骨格の構造形成に寄与していない置換基は6個の−OH基であり、化学式(a2−3)で表される化合物の2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格の構造形成に寄与していない置換基は2個の−OH基と6個の−H基である。
Figure 2017132648
Figure 2017132648
加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で脱水反応が起きる化合物(A)を用いることにより、反応触媒を必要とすることなく、自身の脱水反応による反応が起こるため、化学反応の副生成物や反応触媒がグラファイト膜中に存在してしまって致命的な不純物となることを抑制でき、高品質なグラファイト膜を得ることができる。また、このような化合物(A)を用いることにより、可燃性ガスを使用することなく、比較的温和な温度環境下において、グラファイト膜を得ることができる。また、このような化合物(A)は、触媒作用を必要としない高反応性を有するため、グラファイト膜を製膜させる基板の影響を受けにくく、任意の基板の表面の任意の部分に任意の層数で製膜することができる。
≪≪グラファイト膜の製造方法≫≫
本発明のグラファイト膜の製造方法は、下記のように、好ましくは、第一のグラファイト膜の製造方法、第二のグラファイト膜の製造方法が挙げられる。本発明においては、前述したような特徴的な化合物(A)を用いるため、気相プロセス、液相プロセスのいずれによっても、グラファイト膜を製造することができる。
≪第一のグラファイト膜の製造方法≫
本発明の第一のグラファイト膜の製造方法は、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)に加熱および/または光照射を行うことにより、グラファイト構造を形成する。
本発明の第一のグラファイト膜の製造方法は、好ましくは、気相プロセスである。
本発明の第一のグラファイト膜の製造方法における加熱および/または光照射の温度は、好ましくは100℃〜1000℃であり、より好ましくは150℃〜800℃であり、さらに好ましくは200℃〜700℃であり、最も好ましくは250℃〜500℃である。本発明の第一のグラファイト膜の製造方法における加熱および/または光照射の温度が上記範囲内に収まることにより、比較的温和な温度環境下においてグラファイト膜を提供することができる。
本発明の第一のグラファイト膜の製造方法における加熱および/または光照射の時間は、形成させたいグラファイト膜の層数等によって、任意の適切な分解時間を採用し得る。このような分解時間としては、例えば、好ましくは1秒〜24時間であり、より好ましくは1分〜12時間であり、さらに好ましくは10分〜6時間であり、最も好ましくは30分〜2時間である。
本発明の第一のグラファイト膜の製造方法は、より具体的には、例えば、任意の適切な基板上に、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を蒸着させ、該蒸着させた化合物(A)に加熱および/または光照射を行うことにより、グラファイト構造を形成する。
本発明の第一のグラファイト膜の製造方法においては、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を任意の膜厚を狙い蒸着等を行うことで、その後の加熱および/または光照射によって、任意の厚さをもつグラファイト構造が作製できる。
本発明の第一のグラファイト膜の製造方法においては、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)の反応を促進させるために、分解助剤を使用しても良い。このような分解助剤としては、例えば、任意の適切なラジカル発生剤、任意の適切な増感剤などが挙げられる。このような分解助剤は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。
本発明の第一のグラファイト膜の製造方法においては、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)に対して、適切な処理条件を適用することにより、グラファイト膜以外に、例えば、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーンなどのナノカーボン構造を作製することも可能である。
また、本発明の第一のグラファイト膜の製造方法の好ましい実施形態の一つとして、CVD(Chemical Vapor Deposition)のように、加熱した基板上に、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を逐次に反応・製膜させながらグラファイト膜を製造する方法が挙げられる。
≪第二のグラファイト膜の製造方法≫
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法は、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を溶媒に分散および/または溶解させた組成物を基板に塗布した後、加熱および/または光照射することにより、グラファイト構造を形成する。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法は、好ましくは、液相プロセスである。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法において、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を溶媒に分散および/または溶解させた組成物は、任意の適切な方法によって調製し得る。このような方法において用い得る溶媒としては、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を分散および/または溶解させることができる溶媒であれば、任意の適切な溶媒を採用し得る。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法において、組成物中の化合物(A)の含有割合は、好ましくは0.01重量%〜50重量%であり、より好ましくは0.1重量%〜30重量%であり、さらに好ましくは1重量%〜20重量%である。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法において、組成物中には、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な他の成分が含まれていても良い。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法において、組成物を基板に塗布する方法としては、任意の適切な方法を採用し得る。このような方法としては、例えば、スピンコーティング、キスコーティング、グラビアコーティング、バーコーティング、スプレーコーティング、ナイフコーティング、ワイヤーコーティング、ディップコーティング、ダイコーティング、カーテンコーティング、ディスペンサーコーティング、スクリーン印刷、メタルマスク印刷などの、任意の適切な塗布方法が挙げられる。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法においては、組成物を基板に塗布した後、加熱および/または光照射することにより、グラファイト構造を形成する。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法における加熱および/または光照射の温度は、好ましくは100℃〜1000℃であり、より好ましくは150℃〜800℃であり、さらに好ましくは200℃〜700℃であり、最も好ましくは250℃〜500℃である。本発明の第二のグラファイト膜の製造方法における加熱および/または光照射の温度が上記範囲内に収まることにより、比較的温和な温度環境下においてグラファイト膜を提供することができる。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法における加熱および/または光照射の時間は、形成させたいグラファイト膜の層数等によって、任意の適切な分解時間を採用し得る。このような分解時間としては、例えば、好ましくは1秒〜24時間であり、より好ましくは1分〜12時間であり、さらに好ましくは10分〜6時間であり、最も好ましくは30分〜2時間である。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法においては、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を溶媒に分散および/または溶解させた組成物は濃度、塗布条件等(例えば、スピンコート法では回転数を調整すること)を調整することで任意の膜厚を狙い、その後の加熱および/または光照射によって、任意の厚さをもつグラファイト構造が作製できる。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法においては、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)の反応を促進させるために、分解助剤を使用しても良い。このような分解助剤としては、例えば、任意の適切なラジカル発生剤、任意の適切な増感剤などが挙げられる。このような分解助剤は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。
本発明の第二のグラファイト膜の製造方法においては、加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)に対して、適切な処理条件を適用することにより、グラファイト膜以外に、例えば、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーンなどのナノカーボン構造を作製することも可能である。
本発明の好ましい形態として、縮合反応の化合物を基板上に製膜したのちに分解処理を行うことである。また気相中もしくは液相中で化合物を縮合反応させ、得られた反応物を基板上に製膜させることも本発明の好ましい形態である。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を意味する。また、本明細書において、「質量」は「重量」と読み替えても良い。
<ラマン分光分析>
ラマン分光分析は以下の装置、条件により行った。
測定装置:顕微ラマン(日本分光NRS−3100)
測定条件:532nmレーザー使用
対物レンズ:20倍
CCD取り込み時間:1秒
積算:64回(分解能=4cm−1
グラファイト構造が存在する場合は、該グラファイト構造に特有のGバンド(1600cm−1付近)、Dバンド(1350cm−1付近)、G’バンド(2700cm−1付近)が観察される。
〔実施例1〕
原料としてmyo−イノシトール(東京化成工業社製)を、脱水アセトン(和光純薬工業)に溶解し、0.1%溶液を調製した。この溶液をアルミニウム基板に塗布し、窒素雰囲気下500℃で焼成した。焼成膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図1に示した。
〔実施例2〕
原料としてフロログルシノール(東京化成工業社製)を用いた以外は実施例1に記載の方法と同様の操作を行った。焼成膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図2に示した。
〔実施例3〕
原料として2,3,6,7,10,11−ヘキサヒドロキシトリフェニレン(東京化成工業社製)を用いた以外は実施例1に記載の方法と同様の操作を行った。焼成膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図3に示した。
〔実施例4〕
原料として1,3,5−トリブロモベンゼン(東京化成工業社製)を用いた以外は実施例1に記載の方法と同様の操作を行った。焼成膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図4に示した。
〔実施例5〕
簡易的なCVDを模した手法として、フロログルシノールを、窒素雰囲気下、蒸着によりあらかじめ350度に加熱したニッケル基板に製膜した。この膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図5に示した。
〔実施例6〕
原料としてピロガロール(東京化成工業社製)を用いた以外は実施例5に記載の方法と同様の操作を行った。この膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図6に示した。
〔実施例7〕
原料としてヒドロキノン(和光純薬工業社製)を用いた以外は実施例5に記載の方法と同様の操作を行った。この膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図7に示した。
〔実施例8〕
原料として1,3,5−トリメトキシベンゼン(和光純薬工業社製)を用いた以外は実施例5に記載の方法と同様の操作を行った。この膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図8に示した。
〔実施例9〕
原料としてカテコール(東京化成工業社製)を用いた以外は実施例5に記載の方法と同様の操作を行った。この膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図9に示した。
〔実施例10〕
原料としてレゾルシノール(東京化成工業社製)を用いた以外は実施例5に記載の方法と同様の操作を行った。この膜をラマン分光分析法によって分析した結果、グラファイト構造の存在が確認された。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図10に示した。
〔比較例1〕
原料としてピレン(和光純薬工業社製)を用いた以外は実施例5に記載の方法と同様の操作を行った。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図11に示した。極小ながら炭素質構造に由来すると考えられるGバンドは確認できるが、それ以外のピークが多数存在すること、およびグラファイトに特徴的なG’バンドのピークが確認できないことから、単純に有機物の炭化であるアモルファスな炭素質の形成しか確認できなかった。
〔比較例2〕
原料としてペリレン(東京化成工業社製)を用いた以外は実施例5に記載の方法と同様の操作を行った。ラマン分光分析法によって得られたラマンスペクトルチャートを図12に示した。極小ながら炭素質構造に由来すると考えられるGバンドは確認できるが、それ以外のピークが多数存在すること、およびグラファイトに特徴的なG’バンドのピークが確認できないことから、単純に有機物の炭化であるアモルファスな炭素質の形成しか確認できなかった。
本発明の製造方法で得られるグラファイト膜は、例えば、耐腐食性、耐摩耗性や潤滑性保護膜、また、電界効果トランジスタなどに利用可能である。

Claims (4)

  1. 加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)に加熱および/または光照射を行うことにより、グラファイト構造を形成する、グラファイト膜の製造方法。
  2. 加熱および/または光照射によって同一分子同士および/または異なる分子間で縮合反応が起きる化合物(A)を溶媒に分散および/または溶解させた組成物を基板に塗布した後、加熱および/または光照射することにより、グラファイト構造を形成する、グラファイト膜の製造方法。
  3. 前記化合物(A)が、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)または2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)であり、該骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の半数が−OH基であり、もう半数が−H基である、請求項1または2に記載のグラファイト膜の製造方法。
  4. 前記化合物(A)が、1個の炭素6員環構造からなる骨格を有する化合物(a1)および/または2個以上の炭素6員環構造が結合および/または縮環した骨格を有する化合物(a2)から選ばれる2種以上であり、該化合物(a1)の骨格の構造形成に寄与していない置換基の数および該化合物(a2)の骨格の構造形成に寄与していない置換基の数の合計の半数が−OH基であり、もう半数が−H基である、請求項1または2に記載のグラファイト膜の製造方法。
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