JP2017132520A - 粘着テープの貼着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 粘着テープ単体Taを保持するテープ保持機構10と、粘着テープ単体Taを被貼着部材Wの頂部Waに押し当てるとともに、頂部Wa側から互いに離間しながら側面Wbに夫々沿って移動させられて粘着テープ単体Taの粘着面を対応する側面Wbに押圧して貼着する一対の押圧部材21を備えた押圧機構20とを備え、テープ保持機構10を、各押圧部材21の外側に各押圧部材21と同動可能に且つ軸心を中心に回転可能に夫々設けられ、粘着テープ単体Taの長手方向途中をその粘着面を仮着して掛渡し保持する一対の保持ロッド11で構成した。
【選択図】 図1
Description
従来、この種の粘着テープの貼着装置としては、例えば、特許第4964724号公報に掲載されたものが知られている。図16に示すように、この粘着テープの貼着装置100は、頂部Waを境にして一対の側面Wbを有した直方体状の被貼着部材Wの全周に亘って、所要長さで裏面が粘着面に形成された粘着テープ単体Taを貼着するものである。この粘着テープの貼着装置100は、先端部に粘着テープ単体Taを被貼着部材Wに押圧する押圧ローラ101を備え、粘着テープ単体Taをその長手方向に沿って表面側から吸着保持する一対の吸着板102を備えている。両吸着板102は互いに両押圧ローラ101が接合する方向に付勢されている。そして、両吸着板102が閉じて両押圧ローラ101が接合した状態で粘着テープ単体Taを吸着保持し、この両吸着板102を被貼着部材Wに対して進出させ、粘着テープ単体Taの粘着面を被貼着部材Wの頂部Waに押し当てるとともに、各押圧ローラ101に作用する被貼着部材Wからの反力により付勢力に抗して吸着板102を頂部Wa側から互いに離間させながら移動させ、各押圧ローラ101を被貼着部材Wの各側面Wbに夫々沿って転動させ、この押圧ローラ101により粘着テープ単体Taの粘着面を一対の側面Wbに押圧して貼着し、この一対の側面Wbの貼着後は、各押圧ローラ101に作用する付勢力により吸着板102を頂部Wa側に近づけながら移動させ、一対の側面Wbとは別の他の一対の側面に粘着テープ単体Taを貼着するようにしている。
上記粘着テープ単体をその粘着面側を上記被貼着部材に対向させて保持するテープ保持機構と、上記被貼着部材に対して進退動可能に設けられ進出時に上記テープ保持機構により保持された粘着テープ単体の表面に当接して該粘着テープ単体の粘着面を上記被貼着部材の頂部に押し当てるとともに該頂部側から互いに離間しながら該被貼着部材の各側面に夫々沿って移動させられて上記粘着テープ単体の粘着面を対応する側面に押圧して貼着する一対の押圧部材を備えた押圧機構とを備え、
上記テープ保持機構を、各押圧部材の外側に該各押圧部材と同動可能に且つ軸心を中心に回転可能に夫々設けられ上記粘着テープ単体の長手方向途中をその粘着面を仮着して掛渡し保持する一対の保持ロッドで構成している。
図1乃至図3に示すように、本発明の実施の形態に係る粘着テープの貼着装置Kは、例えば段ボール箱からなる被貼着部材Wに、内部に品物を入れた後に蓋をし、所要長さで裏面が粘着面に形成された粘着テープ単体Taを貼着して蓋の封止を行う段ボールの梱包システムに用いられる。被貼着部材Wは、本体1に連続した前側の蓋2,上側の蓋3,後側の蓋4を有し、これらの蓋2,3,4が折り曲げられた状態では、蓋2,3,4と本体1の境界である頂部Waを境にして一対の側面Wbを有した直方体状に形成される。本貼着装置Kは、被貼着部材Wの頂部Waを跨いだ両側面Wbのみのコーナ部に粘着テープ単体Taを貼着するもので、粘着テープ単体Taの長さは、このコーナ部を封止できる所要の長さに切断される。
先ず、X方向駆動部50,Y方向駆動部51,ストッパ55の駆動部,原点ロッド駆動部61及び切断機構44のアクチュエータ42により、テープ保持機構10の両保持ロッド11に粘着テープ単体Taを受け渡す工程について説明する。図11乃至図13に示す工程図を参照して説明する。
(S2)搬送体48を、初期位置E0からY方向に進出させ、原点ロッド60のテープ送り出し側近傍に第1支持ロッド46を位置させて両支持ロッド46,47に粘着テープ単体Taに対応する部位を仮着させる第1位置E1に位置させる。
(S3)その後、第1位置E1において、上記原点ロッド60をY方向に進出させて原点ロッド60の仮着を解除させる。
(S5)それから、第2位置E2において、原点ロッド60をY方向に後退させて再び粘着テープTを原点ロッド60に仮着させる。
(S6)この状態で、切断機構44のアクチュエータ42により切断刃43を進退動させて原点ロッド60と第2支持ロッド47との間の粘着テープTを切断し、両支持ロッド46,47上に粘着テープ単体Taを形成する。この場合、搬送体48を移動させるだけで、テープ送り出し部40から粘着テープTを引出して、両支持ロッド46,47上に粘着テープ単体Taを形成することができ、テープ送り出し部40から粘着テープTを引出す機構を別途設けなくても良いので、それだけ構造を簡易にすることができる。
(S8)それから、搬送体48を、第3位置E3からY方向に進出させ両支持ロッド46,47に仮着した粘着テープ単体Taを両保持ロッド11に受け渡して仮着させる第4位置E4に位置させる。この場合、各押圧部材21が待機位置Haにあるので、各押圧部材21は保持ロッド仮想面Jから離間してこの間のスペースが大きくなっており、そのため、両保持ロッド11に粘着テープ単体Taを容易に供給して仮着装着することができる。また、搬送体駆動部49は、支持ロッド仮想面Mを保持ロッド仮想面Jに交差させるよう、搬送体48を移動させて、両支持ロッド46,47に仮着して掛渡し支持した粘着テープ単体Taを、両保持ロッド11に受け渡すので、粘着テープの受け渡しを確実に行うことができる。
(S9)その後、搬送体48を、第4位置E4から初期位置E0のX方向に移動させ、初期位置E0に復帰させる。
(Sa)上述もしたように、テープ保持機構10及び押圧機構20においては、ベース22の後退位置Fa,移動部材24の閉位置Ga及び押圧部材21の待機位置Haの状態で、一対の保持ロッド11間には、粘着テープ単体Taが仮着されて掛渡し保持されている。リール41の粘着テープTから粘着テープ単体Taが予め切断して搬送されて一対の保持ロッド11間に粘着テープ単体Taが仮着されているので、粘着テープ単体Taを保持ロッド11に仮着してから切断しなくても良く、それだけ、時間短縮を図ることができ、貼着速度を速くして作業効率の向上を図ることができる。
(Sd)それから、両押圧部材21が頂部Wa側から互いに離間しながら被貼着部材Wの各側面Wbに夫々沿って移動させられる。これにより、粘着テープ単体Taの粘着面が対応する側面Wbに押圧されて貼着されていく。この場合、一対の保持ロッド11間に仮着して掛渡し保持された粘着テープ単体Taは、両押圧部材21の離間に伴って押圧部材21により引っ張られるが、保持ロッド11は回転可能なので粘着テープ単体Taの粘着面を仮着しながら相対的に転動することになり、そのため、仮着が剥がれる際の多少の抵抗はあるものの、ほとんど摩擦抵抗を生じることなく粘着テープ単体Taは保持ロッド11に保持されて被貼着部材Wに貼着される。その結果、貼着速度を速くすることができ、作業効率の向上を図ることができる。また、保持ロッド11のワンウエィクラッチ12により、粘着テープ単体Taが各押圧部材21に対して位置ずれを生じてしまうことが防止されているので、左右側面Wbに対して、粘着テープを左右で長さが異なることなく均等長さに貼着することができる。更に、押圧ローラにより粘着テープ単体Taの表面を転動して被貼着部材Wに押圧するので、粘着テープ単体Taに傷が付くなど損傷を防止することができる。このように、本装置Kでは、粘着テープ単体Taを一対の保持ロッド11間に仮着して掛渡し保持するので、保持ロッド11は従来の吸着板の吸着面に比較して仮着面積が極めて小さいことから、比較的長さの短い粘着テープ単体Taを確実に保持して被貼着部材Wに貼着できるようになる。
KA テープ貼着部
KB テープ供給部
W 被貼着部材
Wa 頂部
Wb 側部
T 粘着テープ
Ta 粘着テープ単体
5 機台
6 支持板
10 テープ保持機構
P 中心線
11 保持ロッド
Q1 軸心
12 ワンウエィクラッチ
20 押圧機構
21 押圧部材
22 ベース
Fa 後退位置
Fb 進出位置
23 ベース駆動部
24 移動部材
Ga 閉位置
Gb 開位置
25 付勢手段(コイルスプリング)
J 保持ロッド仮想面
Ha 待機位置
Hb 作動位置
27 押圧部材駆動部
30 回転制御機構
31 摩擦ローラ
32 第1プーリ
33 第2プーリ
34 エンドレスベルト
40 テープ送り出し部
44 切断機構
46 第1支持ロッド
47 第2支持ロッド
48 搬送体
49 搬送体駆動部
Q2 軸心
M 支持ロッド仮想面
50 X方向駆動部
51 Y方向駆動部
60 原点ロッド
61 原点ロッド駆動部
E0 初期位置
E1 第1位置
E2 第2位置
E3 第3位置
E4 第4位置
Claims (12)
- 頂部を境にして一対の側面を有した被貼着部材の当該両側面に該頂部を跨いで所要長さで裏面が粘着面に形成された粘着テープ単体を貼着する粘着テープの貼着装置において、
上記粘着テープ単体をその粘着面側を上記被貼着部材に対向させて保持するテープ保持機構と、上記被貼着部材に対して進退動可能に設けられ進出時に上記テープ保持機構により保持された粘着テープ単体の表面に当接して該粘着テープ単体の粘着面を上記被貼着部材の頂部に押し当てるとともに該頂部側から互いに離間しながら該被貼着部材の各側面に夫々沿って移動させられて上記粘着テープ単体の粘着面を対応する側面に押圧して貼着する一対の押圧部材を備えた押圧機構とを備え、
上記テープ保持機構を、各押圧部材の外側に該各押圧部材と同動可能に且つ軸心を中心に回転可能に夫々設けられ上記粘着テープ単体の長手方向途中をその粘着面を仮着して掛渡し保持する一対の保持ロッドで構成したことを特徴とする粘着テープの貼着装置。 - 上記各保持ロッドを、夫々、各押圧部材の進出方向に向けて互いに内向き方向への回転を許容し外向き方向への回転を阻止するワンウエィクラッチを介して回転可能に支持したことを特徴とする請求項1記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記各押圧部材を、上記被貼着部材の側面を転動する押圧ローラで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記押圧機構を、上記被貼着部材の頂部から離間した後退位置及び該頂部に近付いた進出位置の2位置に移動可能なベースと、該ベースを移動駆動するベース駆動部と、該ベースに設けられ上記被貼着部材の頂部に対応し該ベースの進退動方向に延びる中心線側に閉じた閉位置及び上記中心線を境に上記各側面に夫々対応する側に向けて移動させられて互いに離間した開位置の2位置に移動可能な一対の移動部材と、該各移動部材を閉位置方向に付勢する付勢手段とを備えて構成し、上記各押圧部材を夫々上記中心線に対して対称の位置関係で各移動部材に設け、上記各保持ロッドを夫々上記中心線に対して対称の位置関係で上記各移動部材に設け、上記ベースの後退位置から進出位置への移動過程で、上記各押圧部材に作用する上記被貼着部材からの反力により上記付勢手段の付勢力に抗して上記移動部材を閉位置から開位置に移動させて該各押圧部材を上記被貼着部材の側面に沿って移動させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記各押圧部材を、上記テープ保持機構の両保持ロッドの軸心を含む保持ロッド仮想面から離間し該両保持ロッドに粘着テープ単体を供給して仮着装着するための待機位置及び該待機位置から進出して上記各押圧部材の先端が上記保持ロッド仮想面を超えて該各押圧部材を粘着テープ単体の表面に当接させ該各押圧部材による貼着を可能にする作動位置の2位置に移動可能に上記対応する移動部材に設け、該移動部材が閉位置から開位置に移動するに先立って上記各押圧部材を上記待機位置から作動位置に移動駆動し、該移動部材が上記開位置から閉位置に移動する際または移動後に該各押圧部材を上記作動位置から待機位置に移動駆動する押圧部材駆動部を備えたことを特徴とする請求項4記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記移動部材の閉位置において上記両保持ロッドを同期させて回転可能にする回転制御機構を備えたことを特徴とする請求項5記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記回転制御機構を、上記各保持ロッドに夫々連携し上記移動部材の閉位置において互いに回転可能に接触して同期回転する一対の摩擦ローラを備えて構成したことを特徴とする請求項6記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記回転制御機構を、上記各保持ロッドに同軸で夫々設けられる一対の同径の第1プーリと、上記各移動部材に夫々互いに対称位置に設けられる一対の同径の第2プーリと、上記移動部材毎に設けられる上記第1プーリ及び第2プーリに夫々掛渡される一対のエンドレスベルトとを備えて構成し、上記各摩擦ローラを夫々対応する上記第2プーリと同軸に設けたことを特徴とする請求項7記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記テープ保持機構の両保持ロッドに所要長さの粘着テープ単体を供給して仮着装着するテープ供給部を設けたことを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記テープ保持機構の両保持ロッドに所要長さの粘着テープ単体を供給して仮着装着するテープ供給部を設け、該テープ供給部を、粘着テープを巻回したリールから該粘着テープを送り出すテープ送り出し部と、該テープ送り出し部から送り出される粘着テープの先端側を切断して粘着テープ単体にする切断機構と、該切断機構によって切断される粘着テープ単体の長手方向途中をその粘着面を仮着して掛渡し支持する一対の支持ロッドと、該両支持ロッドが設けられ上記テープ送り出し部側で上記両支持ロッドに粘着テープ単体を仮着させるとともに該両支持ロッドを上記テープ保持機構側に移動させて上記両支持ロッドに仮着した上記粘着テープ単体を搬送して上記両保持ロッドに受け渡す搬送体と、該搬送体を移動駆動する搬送体駆動部とを備えたことを特徴とする請求項5乃至8何れかに記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記両支持ロッドを、上記各移動部材の閉位置における各保持ロッドの間隔よりも広い間隔を有して上記搬送体に設けるとともに、該両支持ロッドの軸心を含む支持ロッド仮想面が上記両保持ロッドの軸心を含む保持ロッド仮想面と平行になるように上記搬送体に設け、上記搬送体駆動部は、上記各押圧部材の待機位置において、上記支持ロッド仮想面を上記保持ロッド仮想面に対峙させ、その後、上記支持ロッド仮想面を上記保持ロッド仮想面に交差させるよう、上記搬送体を移動させて、上記両支持ロッドに仮着して掛渡し支持した粘着テープ単体を、上記両保持ロッドに受け渡すことを特徴とする請求項10記載の粘着テープの貼着装置。
- 上記テープ送り出し部から送り出される粘着テープに対して進退動させられて該粘着テープを仮着及び仮着解除する原点ロッドと、該原点ロッドを移動駆動する原点ロッド駆動部を設け、上記切断機構をアクチュエータにより進退動可能に設けられ進出時に上記原点ロッドの下流側近傍にある粘着テープを切断する切断刃を有して構成し、
上記搬送体駆動部は、上記搬送体を、
上記原点ロッドに上記テープ送り出し部から送り出される粘着テープの先端部を仮着した状態で、該原点ロッドより上流側で上記両支持ロッドに上記粘着テープに対応する部位を仮着させる第1位置、
次に、上記原点ロッドが粘着テープを仮着解除した状態で、上記原点ロッドの下流側で且つ上流側の支持ロッドを該原点ロッドの近傍に位置させ、上記テープ送り出し部から粘着テープを引出す第2位置、
それから、上記第2位置で、上記原点ロッドにより再び粘着テープを原点ロッドに仮着させた状態で上記切断機構の切断刃を進退動させて上記原点ロッドと上流側の支持ロッドとの間の粘着テープを切断し、上記両支持ロッド上に粘着テープ単体を形成した後、上記各押圧部材の待機位置において、上記支持ロッド仮想面を上記保持ロッド仮想面に対峙させる第3位置、
その後、上記支持ロッド仮想面を上記保持ロッド仮想面に交差させて移動させた位置であって、上記両支持ロッドに仮着して掛渡し支持した粘着テープ単体を、上記両保持ロッドに受け渡す第4位置の4つの位置に移動させることを特徴とする請求項11記載の粘着テープの貼着装置。
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