JP2017131130A - 農作業支援システム - Google Patents

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学 高橋
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Satoru Kato
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光普 福徳
Mitsuhiro Fukutoku
光普 福徳
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Abstract

【課題】作業場所に関する気象を考慮した適切な作業支援が可能な農作業支援システムを提供すること。【解決手段】圃場を走行可能な走行車体(2)と当該走行車体(2)に取り付けられる対地作業装置(50,70)とを備える作業車両(1)と、対地作業装置(50,70)の作業情報を入出力する作業情報処理装置(140)とを備え、作業情報処理装置(140)は、作業場所周辺の風向データを記憶する記憶部(141)と、作業時期と前記記憶部(141)に記憶された風向データとに基づき、圃場内における走行車体(2)の進行方向を決定して外部へ出力する制御部(1400)と、制御部(1400)から出力された進行方向を表示する表示部(142)とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、作業車両を用いた農作業の支援を行う農作業支援システムに関する。
従来、取得した作業情報に基づき作業マップを作成し、この作業マップを作業車両側へ送ることで、作業車両を操縦する作業者に適切な操縦や設定を促す農作業支援システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014−212765号公報
しかしながら、従来の農作業支援システムは、圃場の位置毎の土質や深さ等の情報に基づいて適切な作業を提示することはできるものの、作業場所に関する気象などの要因は考慮されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業場所に関する気象を考慮した適切な作業支援が可能な農作業支援システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、圃場を走行可能な走行車体(2)と当該走行車体(2)に取り付けられる対地作業装置(50,70)とを備える作業車両(1)と、前記対地作業装置(50,70)の作業情報を入出力する作業情報処理装置(140)と、を備え、前記作業情報処理装置(140)は、作業場所周辺の風向データを記憶する記憶部(141)と、作業時期と前記記憶部(141)に記憶された風向データとに基づき、圃場内における前記走行車体(2)の進行方向を決定して外部へ出力する制御部(1400)と、前記制御部(1400)から出力された前記進行方向を表示する表示部(142)とを備えることを特徴とする農作業支援システム(100)とした。
請求項2の発明は、前記作業車両(1)は、前記対地作業装置として、少なくとも植付作業または播種作業のいずれかを行うことのできる栽培作業装置(50)を備えることを特徴とする請求項1に記載の農作業支援システム(100)とした。
請求項3の発明は、前記作業情報処理装置(140)の前記記憶部(141)は、前記圃場で成長する作物の品種に対応する成長データを、所定の生育段階毎に記憶するとともに、所定の期間毎の風向データを複数年分記憶しており、前記制御部(1400)は、複数の前記生育段階から選択した生育段階に対応する成長データと、栽培作業を実際に開始した時期とに基づき、前記作物が前記選択した生育段階へ到達する予測時期を導出し、導出した予測時期を含む所定期間の風向データの平均値を用いて前記走行車体(2)の進行方向を決定することを特徴とする請求項2に記載の農作業支援システム(100)とした。
請求項4の発明は、前記作業情報処理装置(140)の前記記憶部(141)は、前記圃場で成長する作物の品種に対応する各種作業内容を示す作業データと、各前記作業データに対応する作業実施時期とを記憶しており、前記制御部(1400)は、複数の前記作業データから選択した作業内容の作業実施時期を含む所定期間の風向データの平均値を用いて前記走行車体(2)の進行方向を決定することを特徴とする請求項2に記載の農作業支援システム(100)とした。
請求項5の発明は、前記圃場に植付ける作物を撮影可能な撮像装置(910)をさらに備えるとともに、前記作業情報処理装置(140)の前記記憶部(141)は、前記撮像装置(910)により撮影された撮像データから異常のある作物を検出する異常検出プログラムを記憶しており、前記制御部(1400)は、前記異常検出プログラムが検出した異常の種類と、異常の発生場所における栽培作業情報と、栽培作業時期に対応する前記風向データとに基づき、次回作業時の推奨走行ルート(R)を導出することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の農作業支援システム(100)とした。
請求項6の発明は、前記作業情報処理装置(140)の前記制御部(1400)は、前記異常検出プログラムが異常のある作物を検出した場合、前記栽培作業装置(50)における植付間隔または播種間隔を広くすべきエリア(T)が識別可能な前記推奨走行ルート(R)を前記表示部(142)に表示させることを特徴とする請求項5に記載の農作業支援システム(100)とした。
請求項7の発明は、前記エリア(T)は、植え付けた作物のうち、風通しを良くするために間引きすべき作物の植生位置が含まれることを特徴とする請求項6に記載の農作業支援システム(100)とした。
請求項8の発明は、圃場に薬剤を供給する薬剤供給装置(170)と、作業位置の座標を取得する位置情報取得装置(120)と、をさらに備えるとともに、前記制御部(1400)は、前記記憶部(141)に記憶された前記栽培作業装置(50)の作業情報と、現在の風向きまたは前記記憶部(141)に記憶された風向データとに基づき、風通しが他所よりも劣る特別作業位置を導出するとともに、導出した前記特別作業位置に対して前記位置情報取得装置(120)に座標を付与させ、前記位置情報取得装置(120)が付与した座標に基づき、前記特別作業位置では前記薬剤供給装置(170)による薬剤供給量を増加させることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の農作業支援システム(100)とした。
請求項9の発明は、作業位置の座標を取得する位置情報取得装置(120)を備えるとともに、前記作業情報処理装置(140)の前記記憶部(141)は、前記位置情報取得装置(120)により取得した先工程の作業時における前記作業車両(1)の走行装置(4,5)の位置座標を記憶し、前記作業情報処理装置(140)の前記制御部(1400)は、前記記憶部(141)に記憶された前記走行装置(4,5)の位置座標に基づき、前記先工程における前記作業車両(1)の走行跡を避けて後工程における前記作業車両(1)の推奨走行ルート(R)を導出することを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の農作業支援システム(100)とした。
請求項1に記載の農作業支援システム(100)は、風向データに基づいて作業情報処理装置(140)の表示部(142)に作業車両(1)の進行方向が表示されるため、それにしたがって進行しながら作業を行うことで、たとえば、苗の植付作業、播種作業、施肥作業、あるいは薬剤散布作業など、風向きに影響を受ける作業であってもその影響を可及的に小さくすることができる。
請求項2に記載の農作業支援システム(100)は、請求項1の発明の効果に加えて、たとえば、植生させる作物同士の間隔を風が通過しやすいものとすることができ、作物に病害虫が留まることが防止され、収穫量の減少や作物の品質の低下が防止される。また、作物を植生させる位置を、風に倒されにくい位置とすることができるので、作物の倒伏による収穫量の減少や品質の低下が防止されるとともに、収穫作業が行いやすくなり、作業能率が向上する。
請求項3に記載の農作業支援システム(100)は、作物の生育段階に対応した時期の風向データを用いて作業車両(1)の進行方向を決定することが可能となる。したがって、風向に適した作物の植生位置を実現することができるので、請求項2の発明の効果に加えて、風の影響による収穫量の減少や品質の低下がより効果的に防止される。
請求項4に記載の農作業支援システム(100)は、作業時期の風向データを用いて作業車両(1)の進行方向を決定することが可能となる。したがって、風向に適した作物の植生位置を実現することができるので、請求項2の発明の効果に加えて、風の影響による収穫量の減少や品質の低下がより効果的に防止される。
請求項5に記載の農作業支援システム(100)は、異常の種類と、異常の発生場所における栽培作業情報と、栽培作業時期に対応する風向データとに基づき次回作業時の推奨走行ルート(R)を導出する。したがって、次回の作業時の異常の発生率を抑えることができるので、請求項2〜4の発明の効果に加えて、作物の収穫量の減少や品質の低下がより効果的に防止される。
請求項6に記載の農作業支援システム(100)は、異常が生じた作業ルートにおいては、次回の作業では栽培作業装置(50)の作業間隔を広くさせることができる。したがって、請求項5の発明の効果に加えて、圃場内の風の通りがよくなり、風の影響による収穫量の減少や品質の低下が防止される。
請求項7に記載の農作業支援システム(100)は、風の通りを妨げ得る位置に植生する作物の間引き作業を行わせることにより、圃場内の風の通りがより確実に向上する。したがって、請求項6の発明の効果に加えて、風の影響による収穫量の減少や品質の低下がより効果的に防止される。
請求項8に記載の農作業支援システム(100)は、作業情報から判断した作物の植生する位置情報と、薬剤の供給作業時の風向に基づいて風の通りにくい個所を判断し、該当する座標位置では薬剤供給装置(170)による薬剤の供給量を増加させることができる。したがって、請求項2〜7の発明の効果に加えて、風によって除かれない病害虫を薬剤で駆除することができるため、収穫量の減少や作物の品質の低下が防止される。
請求項9に記載の農作業支援システム(100)は、作業における先行程の作業車両(1)の走行装置(4,5)の通過位置を避けて後工程の作業車両(1)の推奨走行ルート(R)を作成することができる。したがって、請求項2〜7の発明の効果に加えて、先行程の走行装置(4,5)により沈み込みやすくなっている位置(轍)を避けることができるため、作業車両(1)が沈み込んで移動できなくなることが防止され、作業能率が向上する。また、沈み込んだ走行装置(4,5)が耕盤を荒らすことを防止できるので、圃場の深さが変化することが防止され、作業情報処理装置(140)に記録された作業情報が活用できなくなることが防止される。
図1は、実施形態に係る農作業支援システムに用いられる作業車両としての苗移植機の側面図である。 図2は、同上の苗移植機の平面図である。 図3は、同上の苗移植機が備える制御部を中心としたブロック図である。 図4Aは、実施形態に係る農作業支援システムに用いられる作業情報処理装置により示される作業車両の進行方向の一例を示す説明図である。 図4Bは、同上の作業情報処理装置により示される作業車両の進行方向の一例を示す説明図である。 図5は、作業情報処理装置により示される推奨走行ルートの一例を示す説明図である。 図6は、圃場内における進行方向決定処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、圃場内における進行方向決定処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、圃場内における推奨走行ルート決定処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、薬剤供給量決定処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、圃場内における次回の推奨走行ルート決定処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、圃場と圃場に隣接する水路を示す平面図である。 図12は、同上の水路に設けられる水門を、図11のB−B方向から見た説明図である。 図13は、同上の水路に設けられる水門の自動開閉処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、同上の水路に設けられる水門の自動開閉処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、同上の水路に設けられる水門の自動開閉処理の一例を示すフローチャートである。 図16Aは、作業情報処理装置の収納構造の一例を示す説明図である。 図16Bは、作業情報処理装置の収納構造の一例を示す説明図である。
以下に、本発明の実施形態に係る農作業支援システムについて、作業車両を自走型の苗移植機とし、作業情報処理装置をタブレット端末装置として、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
図1は、実施形態に係る作業車両としての苗移植機1の側面図、図2は、同苗移植機1の平面図である。なお、以下の説明においては、前後、左右の方向基準は、苗移植機1の操縦座席28からみて、走行車体2の進行方向を基準とする。また、以下では、苗移植機1を指して機体と記す場合がある。
作業車両である苗移植機1は、作業者が搭乗することができる走行車体2を備える。走行車体2は、圃場で作業を行う対地作業装置としての苗植付部50と施肥装置70とを後部に取り付け可能としている。また、走行車体2は、走行装置の一例として、左右一対の前輪4と、左右一対の後輪5とを有する。なお、本実施形態に係る苗移植機1は、走行時には前・後輪4,5が共に駆動する四輪駆動車としており、圃場や道路(不図示)を走行することが可能である。また、対地作業として植付作業を行う苗植付部50は、苗植付部昇降機構40によって走行車体2の後部に昇降可能に取付けられる。
走行車体2は、機体略中央に配置されたメインフレーム7と、このメインフレーム7の上に搭載されたエンジン10と、エンジン10の動力を駆動輪(前・後輪4,5)と苗植付部50とに伝える動力伝達装置15とを備える。なお、この苗移植機1では、動力源であるエンジン10には、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関が用いられ、発生した動力は、走行車体2を前進や後進させるために用いるのみでなく、苗植付部50を駆動させるためにも使用される。
また、エンジン10は、走行車体2の左右方向における略中央で、かつ、作業者が乗車時に足を載せるフロアステップ26よりも上方に突出させた状態で配置される。フロアステップ26は、走行車体2の前部とエンジン10の後部との間に亘ってメインフレーム7上に取り付けられており、その一部が格子状になることにより、靴に付いた泥を圃場に落とすことができる。また、フロアステップ26の後方には、後輪5のフェンダを兼ねたリアステップ27が設けられる。リアステップ27は、後方に向うに従って上方に向う方向に傾斜した傾斜面を有し、エンジン10の左右それぞれの側方に配置される。
エンジン10は、フロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出しており、これらのステップから突出している部分には、エンジン10を覆うエンジンカバー11が設けられる。すなわち、エンジンカバー11は、フロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出した状態で、エンジン10を覆っている。
また、走行車体2には、エンジンカバー11の上部に、作業者が着席する操縦座席28が設置される。そして、かかる操縦座席28の前方で、且つ走行車体2の前側中央部に操縦部30が配設される。操縦部30は、フロアステップ26の床面から上方に突出した状態で配置されており、フロアステップ26の前部側を左右に分断している。
操縦部30の前部には、開閉可能なフロントカバー31が設けられる。そして、操縦部30の上部には、変速レバー35や副変速レバー38などの操作レバーや計器類、ハンドル32などが配設される。このハンドル32は、図示しないステアリングアームに連動連結しており、作業者が、操縦部30内の操作装置等を介して前輪4を操舵操作することにより前輪4を操舵することができる。
変速レバー35は、走行車体2の前後進と走行出力を切替操作することができる。また、副変速レバー38は、走行車体2の走行速度を、走行する場所に応じた速度に切り替えることができる。かかる変速レバー35および副変速レバー38は、ハンドル32を挟んで機体左右側にそれぞれ独立して配設される。
また、フロアステップ26における操縦部30の左右それぞれの側方に位置する部分には、補給用の苗を載せておく補助苗枠65が配置される。この補助苗枠65は、フロアステップ26の床面から突出した支持軸(鉛直軸)によって回転自在に支持され、作業者により回動させることが可能である。
エンジン10の動力を、前・後輪4,5を含む走行装置と苗植付部50とに伝える動力伝達装置15は、エンジン10から伝達される駆動力を変速する変速装置としての油圧式無段変速機16と、この油圧式無段変速機16にエンジン10からの動力を伝えるベルト式動力伝達機構17とを有する。
油圧式無段変速機16は、いわゆる、HST(Hydro Static Transmission)と云われる静油圧式の無段変速装置である。油圧式無段変速機16は、可変容量型の油圧ポンプと固定容量型の油圧モータで構成され、油圧ポンプの可動斜板の傾きを変えることで油圧モータの回転を変更する。なお、可動斜板の傾きは、操作手段の動きを検出して作動する油圧シリンダなどのアクチュエータによって変更される。このように、油圧式無段変速機16は、エンジン10からの動力で駆動する油圧ポンプによって油圧を発生させ、この油圧を油圧モータで機械的な力(回転力)に変換して出力する。
このように、油圧式無段変速機16は、エンジン10で発生する動力を、走行車体2を走行させる力に変換することができる。また、回転力の方向や回転速度を変更することにより、走行車体2の前後進及び走行速度を変更することが可能である。したがって、例えば、変速レバー35を操作して油圧式無段変速機16の出力及び出力方向を変更することにより、走行車体2の前後進及び走行速度を操作することができる。かかる油圧式無段変速機16は、エンジン10よりも前方で、かつフロアステップ26の床面よりも下方に配置されている。
また、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10の出力軸に取り付けたプーリ17aと、油圧式無段変速機16の入力軸に取り付けたプーリ17bと、双方のプーリ17a,17bに巻き掛けたベルト17cと、さらには、このベルト17cの張力を調整するテンションプーリ(不図示)とを備える。これにより、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10で発生した動力を、ベルト17cを介して油圧式無段変速機16に伝達することができる。
また、動力伝達装置15は、エンジン10からの駆動力を各部に伝達する伝動装置としてのミッションケース18をさらに有する。ミッションケース18は、ベルト式動力伝達機構17を介して油圧式無段変速機16に伝達され、油圧式無段変速機16で変速したエンジン10からの駆動力を各部に伝達することができ、路上走行時や植付時等における走行車体2の作業速度を切り替える副変速機構(不図示)を内設している。
かかる副変速機構は、ミッションケース18内に設けられており、副変速レバー38により操作されることで、走行車体2の走行速度を切り替えることができる。また、ミッションケース18は、ベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されたエンジン10からの出力を、当該ミッションケース18内の副変速機構で変速して、前輪4と後輪5への走行用動力と、苗植付部50への駆動用動力とに分けて出力する。
このうち、走行用動力は、一部が左右の前輪ファイナルケース13を介して前輪4に伝達可能であり、残りが左右の後輪ギヤケース22を介して後輪5に伝達可能である。左右それぞれの前輪ファイナルケース13は、ミッションケース18の左右それぞれの側方に配設される。左右の前輪4は、車軸を介して左右の前輪ファイナルケース13に連結されており、かかる前輪ファイナルケース13は、ハンドル32の操舵操作に応じて駆動し、前輪4を転舵させることが可能である。同様に、左右それぞれの後輪ギヤケース22には、車軸を介して後輪5が連結されている。一方、駆動用動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチ(不図示)に伝達され、かかる植付クラッチの係合時に植付伝動軸(不図示)によって苗植付部50へ伝達される。
走行車体2に取付けられた苗植付部50を昇降させる苗植付部昇降機構40は、昇降リンク機構41を有する。昇降リンク機構41は、走行車体2の後部に設けられており、この昇降リンク機構41を介して苗植付部50は取り付けられる。また、昇降リンク機構41は、走行車体2の後部と苗植付部50とを連結させる平行リンク機構を備える。かかる平行リンク機構は、上リンク42aと下リンク42bとを有し、これらのリンク42a,42bが、メインフレーム7の後部端に立設した背面視門型のリンクベースフレーム43に回動自在に連結される。そして、リンク42a,42bの他端側が苗植付部50に回転自在に連結されることによって、苗植付部50を昇降可能に走行車体2に連結する。
また、苗植付部昇降機構40は、油圧によって伸縮する油圧式の昇降シリンダ44を有し、昇降シリンダ44の伸縮動作によって、苗植付部50を昇降させることができる。苗植付部昇降機構40は、その昇降動作によって、昇降リンク機構41を昇降動作させ、苗植付部50を非作業位置まで上昇させたり、植付作業位置まで下降させたりすることができる。
また、苗植付部50は、苗を植え付ける範囲を複数の区画、あるいは複数の列で植え付けることができる。すなわち、本実施形態に係る作業車両は、苗を6つの区画で植え付ける、いわゆる6条植の苗移植機1である。
苗植付部50は、苗植付装置60と、苗載置台51及びフロート47(48,49)を備える。このうち、苗載置台51は、走行車体2の後部に複数条の苗を積載する苗載置部材として設けられており、走行車体2の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載せ面52(図2)を有し、それぞれの苗載せ面52に土付きのマット状苗を載置することが可能である。これにより、苗載置台51に載置した苗が植え付けられて無くなるたびに、圃場外に用意している苗を取りに戻る必要が無く、連続した作業を行えるので、作業能率が向上する。また、苗載置台51は、ロードセルなどの重量センサ(不図示)を備え、載置された苗の重量を検出することができる。
また、苗植付装置60は、苗載置台51の下部に配設されており、当該苗載置台51の前面側に配設される植付支持フレーム55によって支持される。苗植付装置60は、苗載置台51に載置された苗を取って圃場に植え付ける装置であり、植付伝動ケース64と植付体61とを有する。このうち、植付体61は、苗載置台51から苗を取って圃場に植え付けることができるように構成されており、植付伝動ケース64は、植付体61に駆動力を供給することが可能である。
また、植付伝動ケース64は、エンジン10から苗植付部50に伝達された動力を、植付体61に供給可能に構成されており、植付体61は、植付伝動ケース64に対して回転可能に連結される。また、植付体61は、苗載置台51から苗を取って圃場に植え付ける植込杆62と、植込杆62を回転可能に支持すると共に植付伝動ケース64に対して回転可能に連結されるロータリケース63とを備える。ロータリケース63は、植付伝動ケース64から伝達された駆動力によって植込杆62を回転させる際に、回転速度を変化させながら回転させることのできる不等速伝動機構(不図示)を内装している。これにより、植付体61の回転時には、植込杆62は、ロータリケース63に対する回転角度によって回転速度が変化しながら回転をすることができる。
このように構成される苗植付装置60は、2条毎に1つずつ配設されている。すなわち、複数の苗植付装置60は、それぞれ植付条が割り当てられている。また、各植付伝動ケース64は、2条分の植付体61を回転可能に備えている。つまり、1つの植付伝動ケース64には、2つのロータリケース63が、機体左右方向の両側に連結される。本実施形態に係る苗移植機1が有する苗植付装置60は、この植付伝動ケース64を3つ備えており、6条分の植付体61を備える。
また、フロート47は、走行車体2の移動と共に、圃場面上を滑走して整地するものであり、走行車体2の左右方向における苗植付部50の中央に位置するセンターフロート48と、左右方向における苗植付部50の両側に位置するサイドフロート49,49とを有する。
各フロート48,49は、圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられる。苗植付装置60は、センターフロート48の上下動を検知する迎角制御用の回動センサ(不図示)を備える。苗植付装置60は、植付作業時にはセンターフロート48の前部の上下動が回動センサにより検知され、その検知結果に応じて制御部、すなわちコントローラ150により昇降シリンダ44の伸縮動作を制御する切替バルブを切り替えて苗植付部50を昇降させ、苗の植付深さを常に一定に維持することができる。
また、苗植付部50の下方側の位置における前側には、圃場の整地を行う整地装置80が走行車体2に支持された状態で設けられる。整地装置80は、苗植付面の凹凸を均すことによって、凹凸を検知して苗植付部50が頻繁に昇降動作を繰り返し、結果的に苗の植付深さが不均一になることを防止するものであり、前・後ロータ81,82を備える。なお、本実施形態においては、整地装置80への動力は、エンジン10からの出力を伝達軸を介して後輪ギヤケース22から伝達するようにしているが、例えばモータなどから直接伝達されるように構成してもよい。
また、図1および図2に示すように、苗植付部50の左右両側には、次の植付条に進行方向の目安になる線を形成する線引きマーカ68が、機体の外方向へ出退自在に備えられる。線引きマーカ68は、苗移植機1が圃場内における直進前進時に、圃場の畦際で転回した後に直進前進する際の目印を圃場上に線引きする。また、走行車体2の操縦部30には、図1および図2では図示を省略した切替スイッチが設けられており、この切替スイッチによるスイッチ操作により、線引きマーカ68を作業に合わせて出退させる作動状態と、使用しない非作動状態とに切り替えることができる。
かかる線引きマーカ68は、例えば、作業者による切替スイッチの操作で駆動するモータによって作動し、走行車体2が旋回するごとに、左右の線引きマーカ68が入れ替わって作動することができる。なお、左右の線引きマーカ68の線引き作用部は、図1及び図2に示す通り、円盤の外周部に複数の突起体を設け、回転自在にロッド部に装着したものとすると、圃場面との接地抵抗により確実に圃場面に線を形成することができ、次の植付作業位置での直進作業が行い易くなり、作業能率が向上する。
なお、圃場の土質によっては、左右の線引きマーカ68により形成したガイド線がすぐに埋もれてしまい、直進の目安が消えてしまうことがある。そこで、走行車体2の前側左右にサイドマーカ19を設けている。ガイド線が消えてしまうような場合、左右のサイドマーカ19を機体外側方向に移動させ、植え付けられた苗の上方にサイドマーカ19を位置させることで、前の作業の苗の植え付けに合わせた植付作業が可能になる。
走行車体2と苗植付部50との間、すなわち、走行車体2における操縦座席28の後方には、これも対地作業装置である施肥装置70が搭載される。施肥装置70は、肥料を貯留する貯留ホッパ71と、貯留ホッパ71から供給される肥料を設定量ずつ繰り出す繰出し装置72と、繰出し装置72により繰り出される肥料を圃場に供給する施肥通路である施肥ホース74と、施肥ホース74に搬送風を供給するブロア73とを有する。
かかる構成により、ブロア73により、施肥ホース74内に所定量供給された肥料を苗植付部50側に移送することができる。さらに、施肥装置70は、苗植付部50の下方に配設されると共に、施肥ホース74によって肥料が移送される施肥ガイド75と、施肥ガイド75の前側に設けられるとともに、施肥ホース74によって移送された肥料を苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込む作溝器76とを有する。
また、本実施形態に係る苗移植機1は、位置情報取得装置として、GPS(Global Positioning System)によって苗移植機1の位置情報を取得するGPS制御装置120(図3参照)を備える。図1および図2に示すように、走行車体2には、GPS制御装置120を構成する受信アンテナ121が配設される。この受信アンテナ121は、時間的に所定の間隔でGPS座標を取得することにより、地球上での位置情報を所定間隔で取得することができる。
そして、GPS制御装置120が取得する位置座標情報と位置毎の作業情報を記録して作業マップを作成しておくことで、同じ圃場で作業する場合の作業能率の向上を図ることができる。作業情報としては、例えば、苗の植付け、播種などの栽培作業情報、施肥、薬剤供給(追加を含む)、除草、収穫などに関する情報があり、これらの作業情報は、後述する作業情報処理装置であるタブレット端末装置140の記憶部141の作業データベース141dに、位置座標情報と関連付けられて格納される。なお、以下では作業情報を作業データと記す場合がある。
ところで、GPS制御装置120の受信アンテナ121は、本実施形態では、補助苗枠65を支持する縦支柱である予備苗載台支柱66に連結されるアンテナフレーム124に取り付けられるが、取付位置は何ら限定されるものではない。
また、図1に示すように、左右の予備苗載台支柱66には、機体前方に突出するように水深センサ130が各々設けられており、圃場の水深を検出可能としている。かかる水深センサ130は、超音波やレーザー光の反射により水面、または土壌表面までの深さを測定するものであり、測定されたその場の深さがコントローラ150(図3参照)に送信される。
なお、水深センサ130は、圃場水面からの反射波を検出しているため、水面が高いほど反射時間は短くなり、コントローラ150は深度が「深い」と判定する。しかし、水面と水深センサとの距離は、波などの影響を受けて変動するため、その影響を可及的に排除するために、ここでは、0.01秒ごとに20個の検出値を取得し、その中で最大値とその次に大きな値、および最小値とその次に小さな値の4つを捨て、残りの16の検出値の平均を用いて深度を検出している。
また、本実施形態に係る水深センサ130は、図1および図2に示すように、予備苗載台支柱66から前方へ突設したステー133に、取付軸131を介して上下方向へ回動自在に取付けられる。すなわち、水深センサ130は、コントローラ150に接続する回動モータや歯車機構などを含む回動機構132を介して取付軸131回りに回動する。
次に、苗移植機1の制御系について説明する。図3は、苗移植機1の制御部であるコントローラ150を中心としたブロック、図4Aおよび図4Bは、実施形態に係る農作業支援システムに用いられるタブレット端末装置140に表示される作業車両1の進行方向の一例を示す説明図である。
本実施形態に係る苗移植機1は、電子制御によって各部を制御することが可能になっており、苗移植機1は、各部を制御するコントローラ150が走行車体2に設けられる。また、コントローラ150と協働して苗移植機1による作業の効率化を図る作業情報処理装置であるタブレット端末140が走行車体2に着脱自在に備えられる。
苗移植機1と共に実施形態に係る農作業支援システムを構成するタブレット端末140は、走行車体2の操縦座席28の近くに着脱自在に取付けることができる。例えば、図1に示すように、フロアステップ26の前側両端部に設けられた補助苗枠65に取付けるとよい。
コントローラ150は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理装置や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置、さらには入出力装置が設けられ、これらは互いに接続されて互いに信号の受け渡しが可能である。記憶装置には、苗移植機1を制御するコンピュータプログラムなどが格納される。
そして、図示するように、コントローラ150には、エンジン10、ミッションケース18、昇降シリンダ44などが間接的に接続されるほか、GPS制御装置120や後述する自動操舵装置180が接続される。また、コントローラ150には、タブレット端末装置140と通信を行うための車体通信部151が接続される。
さらに、図示は省略したが、その他に、薬剤散布装置170や各部の情報を取得する各種センサ160、後述する水門を開閉する開閉モータ352を含むモータ等のアクチュエータ類、ランプ、スピーカなどの報知装置などがコントローラ150に接続される。モータとしては、例えば、エンジン10の吸気量を調節するスロットル(不図示)を作動させるスロットルモータ、水深センサ130を回動させる回動モータ、圃場に肥料を繰り出す施肥量調節モータなどがある。
なお、上述した各種センサ160としては、肥料濃度センサ110や水深センサ130、さらには圃場の水量を検出する水深センサ353(図12参照)をはじめ、例えば、走行車体2の傾斜を検出する傾斜センサ、苗載置台51に設けられ、載置される苗の重量を検出する重量センサ、苗植付部50の上下回動量を検出する回動センサ、後輪回転センサ、および作業クラッチセンサなどがある。
ところで、肥料濃度センサ110は、図1に示すように、環状の電極板で構成され、前輪4の機体内側または外側で、かつ土壌や水中に近い外周縁部付近に配置される。そして、左右の前輪4間の肥料濃度を検知することができる。
また、自動操舵装置180は、GPS制御装置120が取得する位置座標情報に基づきコントローラ150により制御され、ハンドル32を自動操作して、走行車体2を直進方向に維持することができる。自動操舵装置180は、任意の回転力を付与してハンドル32を回転させる操舵モータ181と、ハンドル32の回転角度を検知するハンドルポテンショメータ182とを有する。
例えば、コントローラ150は、肥料濃度センサ110や水深センサ130、あるいはGPS制御装置120により取得した圃場情報に基づいて、整地装置80を昇降させる自動昇降処理を行う。また、タブレット端末装置140は、記憶部に画像認識プログラムなどが記憶されており、圃場を撮影した撮像データと、GPS制御装置120で取得した位置情報などに基づいて、コントローラ150と協働しながら苗植付部50の作動を制御することができる。
タブレット端末装置140は、制御部1400と、これにそれぞれ接続する記憶部141と、情報を表示する表示部および各種の入力操作を行う操作部が一体となったタッチパネル142と、音声を出力するスピーカ143とを有する。なお、表示部と操作部とは、タッチパネル142ではなく、それぞれ別構成であってもよい。
また、図示するように、本実施形態に係る農作業支援システム100では、所謂ドローンと呼ばれる無人飛行体900を備えており、かかる無人飛行体900には撮像装置としてのカメラ910を搭載している。
そして、タブレット端末装置140には、走行車体1側の車体通信部151に対応する端末通信部144が備えられており、この端末通信部144を介して、走行車体2のコントローラ150および無人飛行体900と通信可能としている。すなわち、作業者は、タブレット端末装置140を操作することにより、無線によってカメラ910の操作を含む無人飛行体900の全ての動作制御を行うことができ、例えば、圃場に植付ける作物を上空から撮影することができる。
タブレット端末装置140の記憶部141は、制御部1400による制御処理に必要な各種プログラムのほか、各種情報が記憶されている。すなわち、図3に示すように、記憶部141は、各種プログラムが格納されたプログラム部141aと、風向データベース(DB)141b、成長データベース(DB)141c、作業データベース(DB)141dが区画生成されている。そして、プログラム部141aには、例えば、後述するように、無人飛行体900に搭載されたカメラ910により撮影された撮像データから、病気や立ち枯れなどの異常のある作物を検出する異常検出プログラム、さらには、圃場内の養分の濃度や水温あるいは水深などの検出結果から圃場へ給排水する水門を開閉駆動するプログラムなどが記憶される。また、各データベースにそれぞれ必要なデータが格納されている。
各種情報としては、例えば、一または複数の圃場の各位置情報に関連付けられた作業データ、及び、圃場における作業場所周辺の風向データ、圃場に植付ける作物の品種に関するデータ、および品種に対応する成長データ、さらには圃場での以前の作業時における走行装置(前・後輪4,5)の位置情報から導出した走行軌跡データや、所定個所の地点データなどがある。本実施形態では、風向データは、所定の期間毎の複数年分(例えば30年分)を記憶している。また、作業データは、栽培作業を実施した時期に関する栽培時期データが含まれる。また、作物の成長データは、植付または播種段階、生育初期段階、生育中期段階、収穫直前段階などのように、所定の生育段階毎に記憶するようにしている。なお、記憶部141は、上述したプログラムやデータのほか、GPS制御装置120で取得した最新の位置情報についてもコントローラ150を介して記憶することもできる。
また、タブレット端末装置140の制御部1400は、図示するように、進行方向決定部1410と、走行ルート導出部1420と、薬剤供給量制御部1430とを有する。
進行方向決定部1410は、苗移植機1によって実行した作業の時期と、記憶部141に記憶された風向データとに基づき、圃場内における走行車体2の進行方向を決定して外部へ出力するとともに、決定した進行方向をタッチパネル142に出力して表示させることができる。
走行車体2の進行方向を決定する場合、制御部1400は、作物の複数の生育段階から選択した生育段階に対応する成長データと、栽培作業を実際に開始した時期とに基づき、作物が選択した生育段階へ到達する予測時期を導出し、導出した予測時期を含む所定期間の風向データの平均値を用いて走行車体2の進行方向を決定するようにしている。圃場における作業場所周辺の風向きは、通常、時期ごとに略一定であるため、その風向の情報を利用して、適正な間隔で苗を植え付けるようにしている。
そして、制御部1400は、決定した走行車体2の進行方向を、作業者が視覚的に容易に認識できるように、タッチパネル142の表示パネルに表示する。例えば、図4A,4Bに示すように、表示パネルには、圃場を示す圃場見取図350と、風向きを図柄で示す風向識別子Wと、走行車体2の進行方向を示す進行方向線Dとが表示される。
ここでは、制御部1400は、風向きに対して直交する方向に走行車体2を進行させることが好ましいと判断している。すなわち、本実施形態に係る苗移植機1は、苗を植え付ける際の条間距離が略30cmであるのに対し、苗の植付方向における株間距離を5〜25cmの間で可変としている。つまり、植え付けられる苗と苗との間隔は、進行方向よりも機体の幅方向の間隔の方が大きくなる。
そのため、図4Aおよび図4Bに示す例では、苗と苗との間隔は、風向きと同じ方向(機体幅方向)の方が、風向きに直交する方向(進行方向)よりも大きくなる。そのため、苗が風になびいても隣接する苗と絡み合って倒伏したり、苗同士が絡み合うことで風通りが悪くなったりすることがない。
したがって、風通りの悪さに起因して病害虫が発生したり、発生した病害虫がその場に留まりやすくなったりすることがなく、収穫量の減少や作物の品質が低下することを防止することができる。また、苗の倒伏による収穫量の減少や品質の低下が防止されるとともに、収穫作業が行いやすくなり、作業能率が向上する。このように、本実施形態によれば、風の影響による収穫量の減少や品質の低下がより効果的に防止される。
また、走行車体2の進行方向を決定する他の例として、例えば、記憶部141に圃場で成長する作物の品種に対応する各種作業内容を示す作業データと、各作業データに対応する作業実施時期とを記憶させ、制御部1400は、複数の作業データから選択した作業内容の作業実施時期を含む所定期間の風向データの平均値を用いて走行車体2の進行方向を決定するようにしてもよい。なお、作業実施時期は、一般的な作業実施時期であってもよいし、過去の実績による作業実施時期であってもよい。
また、この場合、作業データベース141dで選択した作業データの前後2〜4週間の時期に応じた風向データを用いることが好ましい。
かかる手法により決定した進行方向に従って走行させた場合、風向に適した作物の植生位置を実現することができるため、風の影響による収穫量の減少や品質の低下を防止することができる。
次に、走行ルート導出部1420について説明する。走行ルート導出部1420は、走行車体2の進行方向のみならず、風向きに応じて走行ルートまでも作業者に提示することができる。
すなわち、走行ルート導出部1420は、記憶部141のプログラム部141aに記憶された異常検出プログラムが、無人飛行体900のカメラ910によって撮影した撮像データから検出した異常の種類と、異常の発生場所における栽培作業情報と、栽培作業時期に対応する風向データとに基づき、次回作業時の推奨走行ルートRを導出する。
そして、走行ルート導出部1420は、異常検出プログラムが異常のある作物を検出した場合、図5に示すように、苗植付部50における植付間隔または播種間隔を広くすべきエリアTが識別可能な推奨走行ルートRをタッチパネル142に表示させる。
図5に示した例では、圃場を示す圃場見取図350と、風向きを図柄で示す風向識別子Wと、走行車体2の推奨走行ルートRを示す進路図と、この進路図中において植付間隔または播種間隔を広くすべきエリアTがタッチパネル142の表示パネル上に表示される。
図示するように、ここでは、風向きに対しては直交する方向で、かつ圃場の所定の角部付近(図5における左下の角部)から圃場の短辺方向に向かって往復しながら長辺方向へと進むルートが示されている。そして、植付間隔または播種間隔を広くすべきエリアTが矩形枠によって表示される。
かかる推奨走行ルートRに従って走行しながら所定の作業を行えば、次回の作業時の異常の発生率を抑えることができ、作物の収穫量の減少や品質の低下を効果的に防止することができる。また、次回の作業では、表示されているエリアTにおいては苗植付部50による作業間隔を広くさせることによって、圃場内の風の通りを向上させ、風の影響による収穫量の減少や品質の低下を防止することが可能となる。
ところで、植付間隔または播種間隔を広くすべきエリアTでは、例えば作業後に、間引き作業を行うこととしてもよい。すなわち、植え付けた作物のうち、風通しを良くするために間引きすべき作物の植生位置がエリアTとして表示されることになる。
ここで、図6〜図8を参照しながら、本農作業支援システム100において、風向に基づいて走行車体2の進行方向や走行ルートを自動的に決定し、タッチパネル142に表示する制御について説明する。図6および図7は、圃場内における進行方向決定処理の一例を示すフローチャート、図8は、圃場内における推奨走行ルート決定処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、制御部1400の進行方向決定部1410は、先ず、記憶部141の作業データベース141dから作業時期データを取得する(ステップS110)。作業時期データは、植付作業を行う日時を指定すると、その日時に応じたデータが得られるようにしておくとよい。すなわち、植付作業を行う日時が例えば6月6日であれば、6月初旬を示す作業時期データが得られる。次いで、進行方向決定部1410は、風向データベース141bから、作業時期(例えば6月初旬)に応じた風向データを取得する(ステップS120)。取得される風向データは、過去の複数の6月初旬の風向きの平均から決定されたものである。そして、進行方向決定部1410は、作業時期データと風向データとから、作業時期に応じた進行方向を決定する(ステップS130)。
その後、進行方向決定部1410は、決定した進行方向をタブレット端末装置140に表示させ(ステップS140)、本処理を終了する。すなわち、図4A,4Bにおいて進行方向線Dが示すように、本実施形態では、風向きに対して直交する方向が走行車体2の進行方向と決定されている。なお、進行方向線Dのように、走行車体2の進行方向のみを表示するのではなく、図5に示した推奨進行ルートRのような形態で表示することもできる。
次に、図7を用いて、進行方向決定処理の他の例について説明する。ここでは、作物の品種によって成長の段階に差があるため、品種に応じた成長データを、所定の生育段階毎に記憶部141に予め記憶させている。
制御部1400の進行方向決定部1410は、先ず、作物の品種に応じた成長データを選択し(ステップS210)、選択した成長データに関連づけられた栽培作業の時期データを作業データベース141dから取得する(ステップS220)。次いで、進行方向決定部1410は、成長データベース141cから、所定の生育段階へ到達する予測時期を導出する(ステップS230)。ここで、予測時期は、当該品種の作物が生育する段階で、最も病害虫が発生しやすい段階に対応する時期とする。
次いで、進行方向決定部1410は、風向データベース141bから予測時期に応じた風向データを取得する(ステップS240)。取得される風向データは、蓄積されている予測時期に相当する時期における風向きの平均から決定される。そして、進行方向決定部1410は、予測した生育時期に見合った進行方向を決定する(ステップS250)。すなわち、決定された進行方向に進みながら植付作業などを行えば、病害虫が発生しやすい生育時期には、そのときに吹く風の風向に対し、作物間の距離は風通しがよい適切な広さとなっていると強く推定できる。その後、進行方向決定部1410は、決定した進行方向をタブレット端末装置140に表示させ(ステップS260)、本処理を終了する。この場合も、図4A、4Bに示す進行方向線Dのように走行車体2の進行方向のみを表示するのではなく、図5に示した推奨進行ルートRのような形態で表示することもできる。
このように、本進行方向決定処理によれば、成長段階において病害虫の発生しやすい時期などに苗間の風通しを良くすることができる。なお、生育時期の予測としては、最も病害虫が発生しやすい段階に対応する時期ではなく、例えば、除草剤や防虫剤などの薬剤を散布するのに適した時期としてもよい。その場合、散布する薬剤に対する風向の影響が可及的に少ないように走行車体2の進行方向を決定することになる。
次に、図8を参照しながら、圃場内における推奨走行ルートRの決定処理の一例について説明する。この例においては、図8に示すように、制御部1400の走行ルート導出部1420は、先ず、端末通信部144を介して無人飛行体900に搭載したカメラ910で植生作物を撮影した撮像データを取得する(ステップS310)。そして、走行ルート導出部1420は、取得した撮像データを解析し、植生した作物の異常の種類を判別する(ステップS320)とともに、異常発生個所を特定する(ステップS330)。
次いで、走行ルート導出部1420は、風向データベース141bから栽培作業時期に応じた風向データを取得する(ステップS340)。そして、走行ルート導出部1420は、取得した風向データと、異常が発生した個所における作業情報、すなわち位置座標や苗の植付作業であれば植付条数と株間距離、あるいは播種作業であれば播種幅と播種間隔などの情報とに基づいて、次回の推奨進行ルートRを決定する(ステップS350)。そして、例えば図5に示すように、タブレット端末装置140のタッチパネル142に推奨走行ルートRを表示させ(ステップS360)、本処理を終了する。このとき、タブレット端末装置140のタッチパネル142には、推奨走行ルートRを示す進路図と、この進路図中において、植付間隔または播種間隔を広くすべきエリアTがタッチパネル142の表示パネル上に表示される。かかるエリアTは、今回、作物の異常が発生した個所に対応する植生位置が含まれる領域である。
このように、実際に発生した異常の種類と、異常の発生場所における栽培作業情報と、栽培作業時期に対応する風向データとに基づいて、次回作業時の推奨走行ルートRを導出するため、次回の作業時の異常の発生率を抑えることができる。
また、作業者は、タブレット端末装置140に表示されたエリアTについては、植え付けた作物の風通しが向上するように、例えば、後々間引き作業を行うなどして、異常発生を可及的に抑制することができる。
次に、対地作業装置である薬剤供給装置として、防草剤や防除剤などの薬剤散布機能を有する薬剤散布装置170(図3参照)を備えている作業車両が、薬剤供給処理を風向データに基づいて行う場合について説明する。図9は、薬剤供給量決定処理の一例を示すフローチャートである。
制御部1400の薬剤供給量制御部1430は、図示するように、先ず、GPS制御装置120から圃場における作業位置の位置情報を取得し(ステップS410)、さらに、作業データベース141dから苗植付部50の作業データを取得するとともに(ステップS420)、風向データベース141bから現在の時期に応じた風向データを取得する(ステップS430)。なお、ステップS410〜ステップS430の処理順序は特に限定されるものではなく、いずれのステップが先であっても構わない。
ここで、作業データとしては、例えば、苗の植付位置や播種位置に基づく苗同士の前後間隔や左右間隔などの距離が含まれる。また、取得する風向データとしては、今現在のリアルタイムの風向データであってもよいし、記憶部141に記憶されている蓄積データの中から現在の日時に対応する風向データであっても構わない。
次いで、薬剤供給量制御部1430は、取得した各データから、風通しが悪いと推定できるエリアを特別作業位置として決定する(ステップS440)。そして、薬剤供給量制御部1430は、GPS制御装置120と協働して、決定した特別作業位置に座標を付与する(ステップS450)。
苗移植機1が圃場内を進行して薬剤散布作業を行っている間、薬剤供給量制御部1430は、現在の作業位置が特別作業位置であるか否かを判定する(ステップS460)。換言すれば、特別作業位置に至るまで走行しながらの薬剤散布作業を続ける(ステップS460:No)。
薬剤供給量制御部1430は、走行車体2が特別作業位置に至ったと判定すると(ステップS460:Yes)、薬剤散布装置170における薬剤供給量を増加するように制御して薬剤散布量を増加する(ステップS470)。これにより、風通しが悪く、病害虫の滞留が多いと考えられる場所であっても、薬剤により病害虫を駆除することができ、収穫量の減少や、収穫される作物の品質低下を防止することができる。
なお、ここでは、薬剤供給を風向データに基づいて可変とする処理を、薬剤散布装置170を対地作業装置として備えている苗移植機1が行うこととして説明したが、処理を実行する主体はスピードスプレイヤなどのような薬剤散布専用の作業車両であってもよい。
次に、図10を参照して、作業のために圃場内を進行する走行車体2が、圃場面から沈み込むことを防止する走行ルートの決定処理について説明する。図10は、圃場内における次回の推奨走行ルート決定処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、タブレット端末装置140における制御部1400の走行ルート導出部1420は、先工程の走行装置である前・後輪4,5の位置情報を記憶部141から取得する(ステップS510)。すなわち、記憶部141には、前述したように、前・後輪4,5の位置情報から導出された走行軌跡データが位置情報として記憶されており、走行ルート導出部1420は、かかる走行軌跡データに基づいて、走行車体2の轍が先工程と重ならないように、ステップS520において後工程の推奨走行ルートを決定する。そして、走行ルート導出部1420は、決定した推奨走行ルートをタブレット端末装置140のタッチパネル142に表示させ(ステップS530)、本処理を終える。
したがって、先行程において、前・後輪4,5の轍によって、沈み込みやすくなっている位置を避けることができるため、走行車体2、ひいては苗移植機1が沈み込んで移動できなくなることが防止され、作業能率が向上する。また、沈み込んだ前・後輪4,5が耕盤を荒らすことも防止できるので、圃場の深さが変化することも防止され、例えば、タブレット端末装置140に記録されたこれまでの作業情報などが活用できなくなることを防止することもできる。
ところで、図11に示すように、上述してきた圃場340には、水路360が隣接して設けられている。図11は、圃場340と圃場340に隣接する水路360を示す平面図である。
すなわち、水量が調節可能な圃場340は、当該圃場340に供給される水が流出する水路360が隣接しており、圃場340には、異なる位置に複数の水路360が隣接している。例えば、図示するような略矩形状の圃場340では、圃場340の4つの辺のうち、互い対向する2つの辺に水路360が隣接している。
これらの水路360のうち、一方の水路360と圃場340との間には、水路360の水を圃場340に流入させることによって、圃場340に用水を取り込む取水部である取水門351が配設される。また、他方の水路360と圃場340との間には、圃場340の水を水路360に排水させることによって、圃場340の用水を排出する排水部である排水門356が配設される。
本実施形態に係る農作業支援システム100では、所定の条件に応じて、上述の取水門351と排水門356とを自動開閉することが可能となっている。図12は、同上の水路360に設けられる取水門351を、図11のB−B方向から見た説明図である。また、図13〜図15は、水路360に設けられる水門(取水門351および排水門356)の自動開閉処理の一例を示すフローチャートである。
なお、取水門351も排水門356も構造は同一であるため、図12を用いた以下の説明では、取水門351について説明することで、排水門356については省略する。
図12に示すように、取水門351は、圃場340と水路360との間の位置で、上下に移動可能になっており、圃場340と水路360とは、取水門351の下方側の位置で連通する。このため、取水門351が上方に向かうに従って、圃場340と水路360との間の開度が大きくなり、下方に向かうに従って、圃場340と水路360との間の開度が小さくなり、最も下方に位置した際には、取水門351は、圃場340と水路360との間を閉じる。取水門351は、このように上下方向に移動することにより、圃場340と水路360との間の開度を調節することができ、これにより、水路360から圃場340に取り込まれる水の流量を調節することができる。
図示するように、上下方向に移動する取水門351は、ケーシング357内に収納された開閉モータ352によって開閉可能になっている。開閉モータ352で発生する動力によって上下方向に移動することにより、任意の位置で停止することができる。開閉モータ352は、これにより取水門351の開度を調節可能である。
また、取水門351の近傍には、圃場340の水深を検出する水深センサ353が配設されている。この水深センサ353は、超音波などを用いたセンサであってもよいが、ここでは、先端の浮き玉が圃場340の水面上に浮くように構成されており、水深センサ353の上下方向における位置を検出することによって、圃場340の水面の高さを検出し、これにより取水門351の近傍における圃場340の水深を検出することができる。
さらに、水深センサ353と並ぶように、水温センサ354と電気伝導率(EC)センサ355とが配設されている。電気伝導率センサ355は、電気伝導率を検出することによって圃場340内の養分の濃度を検出するものである。
また、ケーシング357内には、上述した水深センサ353、水温センサ354、および電気伝導率(EC)センサ355と接続した制御部と、タブレット端末装置140と無線通信可能な通信部とを有する通信装置358が配設されている。したがって、各センサ353,354,355の検出結果は、通信装置358を介してタブレット端末装置140に送信される。
かかる構成により、本農作業支援システム100では、圃場340へ水を引き込んだり、排出したりする作業を自動的に行うことができる。すなわち、タブレット端末装置140の制御部1400は、通信装置358を介して取得した圃場340の状態(養分や肥料の濃度、水温)を示すデータに基づいて、取水門351や排水門356を開閉操作して、圃場340の水量(水深)を最適な状態に保つことができる。
例えば、図13に示すように、制御部1400は、電気伝導率(EC)センサ355により検出した値が一定のEC(電気伝導)率α未満であるか否かを判定する(ステップS610)。そして、EC率がα未満ではない場合(ステップS610:No)、制御部1400は処理を終える。
一方、EC率がα未満である場合(ステップS610:Yes)、制御部1400は、養分が水に十分溶け出していない、あるいは水量が多すぎると判断し、処理をステップS620に移して開閉モータ352を作動させ(ステップS620)、排水門356を解放する(ステップS630)。
次いで、制御部1400は、排水門356を解放したことをタブレット端末装置140に通知する(ステップS640)とともに、ECセンサ355による圃場340の水深制御を継続するか否かを決定する(ステップS650)。ECセンサ355による水深制御を継続する場合(ステップS650:Yes)、ECセンサ355により検出した値が一定のEC率α以上であるか否かを判定する(ステップS660)。一方、ECセンサ355による水深制御を継続しない場合(ステップS650:No)、処理をステップS651に移す。
そして、制御部1400は、ステップS660において、ECセンサ355により検出した値が一定のEC率α以上ではない場合、(ステップS660:No)、本処理を終える一方、ECセンサ355により検出した値が一定のEC率α以上である場合(ステップS660:Yes)、開閉モータ352を作動し(ステップS670)、排水門356を閉鎖する(ステップS680)。
ステップS651では、制御部1400は、ECセンサ355ではなく、水深センサ353による水深を示す検出値を取得する。そして、取得した値が一定値β以下か否かを判定し(ステップS652)、一定値βよりも大きくなると(ステップS652:No)この処理を終了し、取得した値が未だ一定値βよりも小さい場合(ステップS652:Yes)、制御部1400は、処理をステップS670に移す。
また、図14を参照しながら、例えば初夏などの季節に、水路360の水がまだ冷たい場合などのとき、圃場340内の水温の変化によって水門を自動開閉する処理について説明する。この処理では、図示するように、制御部1400は、水温センサ354による検出値が変化するまで常時水温を監視している(ステップS710:No)。そして、水温変化がある場合(ステップS710:Yes)、制御部1400は、水温が上昇したか否かを判定する(ステップS720)。なお、水温が上昇しているか否かは基準となる一定値γと比較するとよい。
水温が上昇していない場合(ステップS720:No)、制御部1400は水温が下降したか否かを判定し(ステップS780)、水温が下降している場合(ステップS780:Yes)、処理を後述するルーチンAに移し、水温が下降していない場合(ステップS780:No)、本処理を終了する。
他方、ステップS720において、水温が上昇していると判定した場合(ステップS720:Yes)、制御部1400は、開閉モータ352を作動させ(ステップS730)、取水門351を解放し(ステップS740)、水温が基準とする一定値γを下回るまで(ステップS750:No)圃場340内に、季節的にはまだ冷たい水を引き込む。
そして、ステップS750において、水温が基準とする一定値γを下回ったと判定した場合(ステップS750:Yes)、開閉モータ352を作動させて(ステップS760)、取水門351を閉鎖し(ステップS770)、本処理を終了する。
また、ステップS780で圃場340の水温が下降していると判断した場合(ステップS780:Yes)のルーチンAでは、図15に示すように、制御部1400は、開閉モータ352を作動し(ステップS800)、ここでは排水門356を解放し(ステップS810)、太陽光などによって水温が一定値γ以上になるまで(ステップS820:No)圃場340内の冷水を排出する。
そして、圃場340内の水が減り、太陽光などによって水温が一定値γ以上になったと判定すると(ステップS820:Yes)、制御部1400は、開閉モータ352を作動させて(ステップS830)、排水門356を閉鎖し(ステップS840)、本処理を終了する。
ところで、図14および図15に示した例では、初夏の水路360の水が比較的に冷たい場合であるとしたが、例えば、季節が秋などで、水路360の水が比較的に暖かい場合は、圃場340の水温に応じて取水門351および排水門356の開閉を制御することにより、圃場340の水温を管理することができる。
このように、本農作業支援システム100では、タブレット端末装置140によって水門管理までも自動的に行うことができる。
また、他の実施形態として、例えば、水路360の水をポンプ(不図示)を用いて圃場340に自動給排水可能にすることもできる。その場合、タブレット端末装置140に、ポンプから水を圃場340へ汲み上げる時間を指定可能な自動給排水プログラムをインストールしておく。そして、水の給水量、排水量と、その開始時間および終了時間などを記録可能にしておくとよい。
また、その場合、排水門356の近傍に設けた電気伝導率センサ355を、窒素量検出センサとして利用して、流出した窒素量に応じて次回の施肥作業や追肥作業の支援をすることができる。すなわち、流出した窒素量が多いと判断された場合、次回の施肥作業や追肥作業時に、投入する肥料において窒素量が増加するように、肥料の量を補正することができる。
ところで、上述してきたタブレット端末装置140は、図1に示したように、フロアステップ26の前側両端部に設けられた補助苗枠65に取付けていた。しかし、タブレット端末装置140の収納構造としては、図16A、図15Bに示すような構成とすることもできる。
図16Aに示した構成は、操縦部30の前部に設けたハンドル32の裏側に設けられた苗移植機1のメータパネル36の裏側に格納するものである。例えば、メータパネル36の裏面にタブレット連結軸140bを設け、このタブレット連結軸140bを中心に略180〜200度の範囲で回動するように、額縁状に形成された収納ケース140aを設ける。すなわち、収納ケース140aは、メータパネル36の裏面側に収納された第1の位置と、回動してハンドル32の隙間を通して作業者が視認可能な第2の位置まで回動する。かかる収納ケース140aに、第2の位置において、上側にタッチパネル142が面するように、タブレット端末装置140の本体をスライド自在に収納する。なお、ここでは、メータパネル36は枢支部36aを中心に前後に揺動する可動式としているが、必ずしも可動式に限定されるものではない。
また、図16Bに示す例は、タブレット端末装置140を、ハンドル32を支持するハンドルポスト32aにおける操縦座席28側に突出した突出部32bの下方に形成される凹部面32cに枢支部140cを設け、この枢支部140cに、タブレット端末装置140の一端縁を回動自在(矢印Fを参照)に取り付けるものである。なお、この場合も、先の例で説明したように、作業者が視認可能な第2の位置においてタッチパネル142が操縦座席28側に面するようにする。また、図16Aに示したように、この場合も、タブレット端末装置140を着脱可能な収納ケース140aを用いて取付けるようにしてもよい。
このように、必ずしも常時利用するものではないタブレット端末装置140を、操縦部30における所定部位の裏面から、所定部位の操縦座席28側にかけて回動自在に取付けるようにしている。すなわち、タブレット端末装置140を、非使用時は物陰になる位置に収納し、必要時に表側に位置させることによって、直射日光を避けて温度上昇を防止するとともに、雨や圃場340の水などに対して防水を図ることができる。しかも、上述した構成では、使用時には、簡単な操作で視認性の良好な位置に変位させることができるため、操作性も損なわれることがない。
ところで、上述してきたように、本実施形態に係る作業車両は、対地作業装置として栽培作業装置である苗植付部50を備える苗移植機1とし、少なくとも苗の植付作業を行うことができるものとした。しかし、例えば栽培作業装置としては例えば播種装置を備える作業車両とし、少なくとも播種作業を行うことのできる構成の作業車両であってもよい。
以上説明してきた実施形態を通して、以下の苗移植機1が実現する。
(1)圃場を走行可能な走行車体2と当該走行車体2に取り付けられる苗植付部50と施肥装置70とを備える苗移植機1と、苗植付部50と施肥装置70とのうちいずれか一方または両方の作業情報を入出力するタブレット端末装置140とを備え、タブレット端末装置140は、作業場所周辺の風向データを記憶する記憶部141と、作業時期と記憶部141に記憶された風向データとに基づき、圃場内における走行車体2の進行方向を決定して外部へ出力する制御部1400と、制御部1400から出力された進行方向を表示するタッチパネル142とを備える農作業支援システム100。
(2)上記(1)において、苗移植機1は、対地作業装置として、少なくとも植付作業または播種作業のいずれかを行うことのできる苗植付部50を備える農作業支援システム100。
(3)上記(2)において、タブレット端末装置140の記憶部141は、圃場で成長する作物の品種に対応する成長データを、所定の生育段階毎に記憶するとともに、所定の期間毎の風向データを複数年分記憶しており、制御部1400は、複数の生育段階から選択した生育段階に対応する成長データと、栽培作業を実際に開始した時期とに基づき、作物が選択した生育段階へ到達する予測時期を導出し、導出した予測時期を含む所定期間の風向データの平均値を用いて走行車体2の進行方向を決定する農作業支援システム100。
(4)上記(2)において、タブレット端末装置140の記憶部141は、圃場で成長する作物の品種に対応する各種作業内容を示す作業データと、各作業データに対応する作業実施時期とを記憶しており、制御部1400は、複数の作業データから選択した作業内容の作業実施時期を含む所定期間の風向データの平均値を用いて走行車体2の進行方向を決定する農作業支援システム100。
(5)上記(2)〜(4)のいずれかにおいて、圃場340に植付ける作物を撮影可能なカメラ910をさらに備えるとともに、タブレット端末装置140の記憶部141は、カメラ910により撮影された撮像データから異常のある作物を検出する異常検出プログラムを記憶しており、制御部1400は、異常検出プログラムが検出した異常の種類と、異常の発生場所における栽培作業情報と、栽培作業時期に対応する風向データとに基づき、次回作業時の推奨走行ルートRを導出する農作業支援システム100。
(6)上記(5)において、タブレット端末装置140の制御部1400は、異常検出プログラムが異常のある作物を検出した場合、苗植付部50における植付間隔または播種間隔を広くすべきエリアTが識別可能な推奨走行ルートRをタッチパネル142に表示させる農作業支援システム100。
(7)上記(6)において、エリアTは、植え付けた作物のうち、風通しを良くするために間引きすべき作物の植生位置が含まれる農作業支援システム100。
(8)上記(2)〜(7)のいずれかにおいて、圃場に薬剤を供給する薬剤散布装置170と、作業位置の座標を取得するGPS制御装置120とをさらに備えるとともに、制御部1400は、記憶部141に記憶された苗移植部50の作業情報と、現在の風向きまたは記憶部141に記憶された風向データとに基づき、風通しが他所よりも劣る特別作業位置を導出するとともに、導出した特別作業位置に対してGPS制御装置120に座標を付与させ、GPS制御装置120が付与した座標に基づき、特別作業位置では薬剤散布装置170による薬剤供給量を増加させる農作業支援システム100。
(9)上記(2)〜(7)のいずれかにおいて、作業位置の座標を取得するGPS制御装置120を備えるとともに、タブレット端末装置140の記憶部141は、GPS制御装置120により取得した先工程作業時における苗移植機1の前・後輪4,5の位置座標を記憶し、タブレット端末装置140の制御部1400は、記憶部141に記憶された前・後輪4,5の位置座標に基づき、先工程における苗移植機1の走行跡を避けて後工程における苗移植機1の推奨走行ルートRを導出する農作業支援システム100。
なお、上述してきた実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、表示要素などのスペック(構造、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質など)は、適宜に変更して実施することができる。
1 苗移植機
2 走行車体
50 苗植付部
70 施肥装置
100 農作業支援システム
120 GPS制御装置(位置情報取得装置)
140 タブレット端末装置(作業情報処理装置)
141 記憶部
142 タッチパネル(表示部)
170 薬剤散布装置(薬剤供給装置)
910 カメラ(撮像装置)
1400 制御部
R 推奨走行ルート
T エリア

Claims (9)

  1. 圃場を走行可能な走行車体と当該走行車体に取り付けられる対地作業装置とを備える作業車両と、
    前記対地作業装置の作業情報を入出力する作業情報処理装置と、
    を備え、
    前記作業情報処理装置は、
    作業場所周辺の風向データを記憶する記憶部と、
    作業時期と前記記憶部に記憶された風向データとに基づき、圃場内における前記走行車体の進行方向を決定して外部へ出力する制御部と、
    前記制御部から出力された前記進行方向を表示する表示部と
    を備えることを特徴とする農作業支援システム。
  2. 前記作業車両は、
    前記対地作業装置として、少なくとも植付作業または播種作業のいずれかを行うことのできる栽培作業装置を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の農作業支援システム。
  3. 前記作業情報処理装置の前記記憶部は、
    前記圃場で成長する作物の品種に対応する成長データを、所定の生育段階毎に記憶するとともに、所定の期間毎の風向データを複数年分記憶しており、
    前記制御部は、
    複数の前記生育段階から選択した生育段階に対応する成長データと、栽培作業を実際に開始した時期とに基づき、前記作物が前記選択した生育段階へ到達する予測時期を導出し、導出した予測時期を含む所定期間の風向データの平均値を用いて前記走行車体の進行方向を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の農作業支援システム。
  4. 前記作業情報処理装置の前記記憶部は、
    前記圃場で成長する作物の品種に対応する各種作業内容を示す作業データと、各前記作業データに対応する作業実施時期とを記憶しており、
    前記制御部は、
    複数の前記作業データから選択した作業内容の作業実施時期を含む所定期間の風向データの平均値を用いて前記走行車体の進行方向を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の農作業支援システム。
  5. 前記圃場に植付ける作物を撮影可能な撮像装置をさらに備えるとともに、
    前記作業情報処理装置の前記記憶部は、
    前記撮像装置により撮影された撮像データから異常のある作物を検出する異常検出プログラムを記憶しており、
    前記制御部は、
    前記異常検出プログラムが検出した異常の種類と、異常の発生場所における栽培作業情報と、栽培作業時期に対応する前記風向データとに基づき、次回作業時の推奨走行ルートを導出する
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の農作業支援システム。
  6. 前記作業情報処理装置の前記制御部は、
    前記異常検出プログラムが前記異常のある作物を検出した場合、
    前記栽培作業装置における植付間隔または播種間隔を広くすべきエリアが識別可能な前記推奨走行ルートを前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の農作業支援システム。
  7. 前記エリアは、植え付けた作物のうち、風通しを良くするために間引きすべき作物の植生位置が含まれる
    ことを特徴とする請求項6に記載の農作業支援システム。
  8. 圃場に薬剤を供給する薬剤供給装置と、
    作業位置の座標を取得する位置情報取得装置と、
    をさらに備えるとともに、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶された前記栽培作業装置の作業情報と、現在の風向きまたは前記記憶部に記憶された風向データとに基づき、風通しが他所よりも劣る特別作業位置を導出するとともに、導出した前記特別作業位置に対して前記位置情報取得装置に座標を付与させ、前記位置情報取得装置が付与した座標に基づき、前記特別作業位置では前記薬剤供給装置による薬剤供給量を増加させる
    ことを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の農作業支援システム。
  9. 作業位置の座標を取得する位置情報取得装置を備えるとともに、
    前記作業情報処理装置の前記記憶部は、
    前記位置情報取得装置により取得した先工程の作業時における前記作業車両の走行装置の位置座標を記憶し、
    前記作業情報処理装置の前記制御部は、
    前記記憶部に記憶された前記走行装置の位置座標に基づき、前記先工程における前記作業車両の走行跡を避けて後工程における前記作業車両の推奨走行ルートを導出する
    ことを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の農作業支援システム。
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