JPH08308309A - 整地装置 - Google Patents

整地装置

Info

Publication number
JPH08308309A
JPH08308309A JP14536895A JP14536895A JPH08308309A JP H08308309 A JPH08308309 A JP H08308309A JP 14536895 A JP14536895 A JP 14536895A JP 14536895 A JP14536895 A JP 14536895A JP H08308309 A JPH08308309 A JP H08308309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plow
cover
light receiving
groove
soil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP14536895A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Hayashi
聰 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP14536895A priority Critical patent/JPH08308309A/ja
Publication of JPH08308309A publication Critical patent/JPH08308309A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 田圃や畑などで地表面に近い箇所に補助的排
水系を設ける。このとき農業経営の負担にならない工期
と経済負担において簡単に凹凸のない排水溝を作り出
す。 【構成】 牽引式または自走式の基台にレーザ光の受光
センサを配し、受光する上下位置信号に基づき、基台ま
たは車輪を支持する車軸またはプラウの一を、上下方向
に所定ピッチで昇降駆動する駆動手段を備えた整地装置
であって、プラウは、所定深度で整地する一般面と、こ
の一般面より深い深度で整地する突出面とを備え、該プ
ラウの進行方向後方位置に、耕地した突出面をプラウの
横幅で暫時被覆できるカバー手段を設ける一方、該プラ
ウの外側位置に、当該プラウの横幅以上の寸法ピッチ
で、耕地土を前記カバー手段の上へ移動させる第二のプ
ラウ手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動車両に光センサ装置
を備えた農業用の整地装置に係り、特に田圃等の耕地下
面に排水系を簡単に作り出すためのプラウ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水田(田圃)や畑のように稲や穀物を成
長させる広い耕作地では、水はけを良好にするため、排
水用の暗渠を設けている。暗渠は、地表下80〜100
cmに配水管を埋設してなり、田圃の水切り時にはバル
ブを開くなどして排水を行わせるようになっている。
畑、野球グランドなどのように常に水はけを良好にして
おく必要のある箇所では排水バルブを設けるまでもな
く、雨水等は速やかに排水する。
【0003】ところで、暗渠は地下約1メートル程度の
比較的深いところにあることから、排水効率は必ずしも
良好ではない。泥土に水が残りやすく、田圃では水切り
しても残った水が地表に戻るなどの現象がみられる。そ
こで排水効率を向上させるために地表に近い箇所に補助
的な排水経路を設けることが望ましい。しかし、地表に
近い箇所には暗渠のように大きな排水系は設け難く、従
って補助的な排水系はどうしても径の小さな流路とする
必要が生じる。
【0004】しかし従来、このような補助的排水系は一
般の田圃やその他の耕作地にはみられなかった。地表に
近くところで小さな排水路を作るのは難しいからであ
る。なぜなら田圃や畑のように広い面積をもった土地
に、一本の溝を作ろうとすると、測量の困難などから多
少の凹凸面が生ずるためであり、凹凸が出来ると水が流
れなくなるからである。地下の深いところに作る暗渠
は、比較的大きな傾斜をつけて配設設計することも可能
であるから微妙な測量の誤差は無視できるが、地表面に
近いところでは大きな傾斜をつけることは難しく、測量
誤差をカバーして凹凸のない平滑な(または緩やかな傾
斜をつけた)排水路を設けようとすると工事が大がかり
になり、コストも嵩む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら地表面に
近い箇所に補助的排水系を設けることは収穫の質・量を
改善する意味においても必要である。問題は、農業経営
の負担にならない工期と経済負担において簡単に、しか
も凹凸のない排水系を作り出す点にあった。近時、レー
ザー光を使用した測量技術が普及したため、精密に測量
しながら排水系を作ってゆくことも不可能ではなくなっ
ているが、測量や作溝には時間と多数の作業人数を要す
る等、実用には問題が残っている。
【0006】また単なる水切りの問題ばかりでなく、地
表に近い補助排水系は水田のように一定期間は水を必要
とする耕地において、干ばつ時に稲に水を供給する手段
となり得るなど、副次的な機能も期待されている。
【0007】そこで本発明の目的は、より簡単正確に、
地表面に近いところに凹凸のない補助排水系を作る点に
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成して課題
を達成するため本発明に係る整地装置は、少なくとも車
輪および耕地プラウを備える基台の適宜箇所にレーザ光
の受光センサを配する一方、該受光センサは上下方向に
所定間隔をおいて配した複数の受光素子を備え、該受光
センサが受光する上下位置信号に基づき、基台と、車輪
を支持する車軸と、プラウのうち少なくともいずれか一
を、上下方向に所定ピッチで昇降駆動する駆動手段を備
えた整地装置であって、
【0009】前記プラウは、所定深度で整地する一般面
と、この一般面より深い深度で整地する突出面とを備
え、該プラウの進行方向後方位置に、耕地した突出面を
プラウの横幅で暫時被覆できるカバー手段を設ける一
方、該プラウの側方位置に、当該プラウの横幅以上の寸
法ピッチで、耕地土を前記カバー手段の上へ移動させる
第二のプラウ手段を設けた。
【0010】
【作用】本発明に係る整地装置は、牽引式または自走式
の車両(基台)に耕作用プラウ(耕作機械用の鍬または
鍬)を設け、基台に配した光センサの計測によってプラ
ウ(またはそれを固定している基台の各部)を上下動さ
せ、一定深度で整地を実行するとともに、プラウの形状
を改良し、溝切り用の突出部を設けて一般面より深い溝
を切り、第二のプラウによって切った土を、一般面に移
し替えることによって、深く切った溝をそのまま残す、
という方式をとる。
【0011】本発明の基本的技術は、本発明者が提案し
た光センサ使用の整地装置の技術(特願平6−2257
51号)を使用するものであって、牽引式又は自走式の
基台は、少なくとも車輪および耕地プラウを備える基台
の適宜箇所にレーザ光の受光センサを配する一方、該受
光センサは上下方向に所定間隔をおいて配した複数の受
光素子を備え、該受光センサが受光する上下位置信号に
基づき、基台と、車輪を支持する車軸と、プラウのうち
少なくともいずれか一を、上下方向に所定ピッチで昇降
駆動する駆動手段を備えてなり、耕作用プラウは光セン
サの計測結果に応じて正確に上下動調整できるようにな
っている。
【0012】かかる上下動コントロールにより、プラウ
は正確な平滑面をもって耕地の土を切ってゆく。光セン
サは数ミリメートル単位で上下動変化を計測できるか
ら、切ってゆく一本の溝面(プラウ突出面)には、凹凸
は出来ない。
【0013】このプラウが切ってゆく耕土は、図5
(a)に示すように一般面Aと溝面Cである。一般面A
は、土を移し替えるために必要なスペースを提供するも
のであって、結果的に必要となるのは溝面(プラウ突出
面)が切る空間(C)である。溝面Cが、排水路とな
る。
【0014】プラウで切るのは一般面Aと溝面Cである
が、なぜ結果的に不要となる一般面を切るかといえば、
溝面の上に泥土をかぶせ、溝面に蓋をして、溝面を独立
した排水系とするために、溝面の上に土をかぶせる必要
があるからであり、そのためには溝面の上に土をかぶせ
て泥土の蓋を作る際に、側面の土を移し替えるためのス
ペースが必要となるからである。
【0015】一般面に土を移し替える第二のプラウは、
基本プラウの側方位置に設ける。第二プラウが耕土を切
る横幅ピッチは、基本プラウの横幅面積より若干大きく
設定しておく。耕作土はケーキを切るように綺麗に切る
ことが出来るが、側方への移し替えに際し形状が崩れる
ことがあるから、同一寸法ピッチで切ると溝面のうえに
綺麗に土が乗らない可能性も残るからである。
【0016】結果的には図5(b)に示すように、第二
プラウで切った土Dを溝面Cの上に乗せるわけである
が、第二プラウで切った土をそのまま単純に基本プラウ
の切削スペースに移し替えると、溝面に泥土が落ちて溝
孔を塞ぐことになる。そこで本発明では、基本プラウの
切削と同時に(またはやや遅れて)溝面の上を暫時被覆
できるカバー手段を設け、第二プラウで切った土を、こ
のカバー手段の上(およに一般面スペース)に移し替え
ることによって、溝面上に土の蓋をする。
【0017】カバー手段も第二プラウも、ともに基台と
ともに前進するよう固定してある。従って、基本プラウ
が切った一般面と溝面のうち、カバー手段は少なくとも
溝面を暫時被覆し、第二プラウが切除して側方スペース
へ泥土を移し替えたときに、カバー手段は溝面上部開口
を塞いだ状態になっている。そこへ土が乗る。カバー手
段はそのまま前進するが、溝面の上部開口に乗った土
は、そのまま残る。こうして基本プラウが切った溝の上
に第二プラウの土が乗り、蓋がされて、基台の前進とと
もに一本の排水系が形成される。
【0018】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。図1および図2は、本発明に係る整地装置の
一例を示すものである。この整地装置10は、受光セン
サ11,12およびプラウ15を固定した基台フレーム
20と、この基台フレーム20の下側に昇降動可能に取
付けたタイヤフレーム30とを備えてなる。
【0019】タイヤフレーム30は、前後位置に適当個
数、例えば3個の車輪31,31Rを備え、基台フレー
ム20側に配した駆動手段、例えば油圧ピストン32に
よって、基台フレーム20に対し相対的に昇降動するよ
うになっている。33は、油圧ピストン32の駆動量を
制御するオイルコントローラ、34は油圧ピストン32
の伸縮アームである。この実施例では、タイヤフレーム
30の前端を基台フレーム20に対して回動自在に軸着
し、この軸部37を支点として後側タイヤ31Rの高さ
調整を行う。尚、車輪31,31Rは、通常のゴムタイ
ヤを使用して構わない。
【0020】一方、基台フレーム20側に配したオイル
コントローラ33は、フレーム後端部に配した受光セン
サ11,12によって制御される。この受光センサ1
1,12は、補助排水路を作ろうとする土地の適当箇所
に設置した発光装置(図示せず)からのレーザ光を受光
するものであり、一定の高さにあるレーザ光に対し、受
光センサ11,12が(つまり基台フレーム20が)ど
の程度上下に移動しているかを検出し、検出結果をオイ
ルコントローラ33に出力する。この実施例では、受光
センサ11,12はフレーム後端に二箇所固定して配置
してあるが、これは基台フレーム20の左右への傾斜量
を検出するためである。
【0022】受光センサ11(12)は、より具体的に
は例えば図3に示すように、上下方向に複数の受光素子
S1,S2,S3を配列し、照射されているレーザ光に
対する上下の位置変動量を検出する。好ましくは数ミリ
メートル単位で検出するが、検出精度としては1〜2c
m単位での位置ズレ検出であっても構わない。
【0023】基台フレーム20の後端部には、伸縮可能
なアーム22を介して基本プラウ15を取り付ける。ア
ーム22は独立して伸縮できるから、基本プラウ15は
自由に寸法調整ができる。通常は、基本プラウ15が深
さ30〜40cmで溝を切ってゆくことが出来るよう設
定しておけば良い。土の硬さに応じるため前後方向に対
し角度調整を可能としても良い。この基本プラウ15の
切刃は、図4に示すように、一般面16と突出面17と
を備える。突出面17は所定形状の排水溝を形成するた
めのものであり、一般面16は、突出面17が切った溝
の上に土を移し替えるときのスペースを作るものであ
る。寸法は特に限定されないが、例えば、一般面16の
横幅W1は8cm、突出部の横幅W2は3cm程度に設
定する。また突出面17の上下寸法Lは、例えば5cm
とする。この上下寸法Lが、排水溝の深さを決定する。
【0024】基本プラウ15の側方位置には、第二プラ
ウ40と、突出面17が切った溝の上を暫時被覆するカ
バー47とを配設する。第二プラウ40は、図5(前
出)に示すように基本プラウ15の一般面16が切った
スペースTに土を移し替えるものであり、具体的には図
6に示すように、先行切刃41と、この先行切刃41が
切った土を横方向へ移動させる傾斜板(ラッセル板)4
3とで構成することが出来る。尚、先行切刃41に代
え、ラッセル板43の先端部44に切刃を形成しても構
わない。先行切刃41は、基本プラウ15の切削とほぼ
同時に(タイミング的に前後しても構わない)側方の土
に切り込みをつけていくものであり、ラッセル板43
が、ケーキ土を側方に引き込んで、基本プラウ15が作
ったスペースに土をそっくり移し替える。
【0025】このとき、カバー47は、基本プラウ15
の突出面17が切った溝の上に位置し、溝の上側開口を
遮蔽して、第二プラウ40による土の移し替えの時にケ
ーキ土が溝の中に入り込むのを防止する。カバー47
は、土の移し替えの時だけ溝の開口を被覆すれば良いか
ら、それほど大きな寸法は要しない。第二プラウ40が
移し替えるケーキの量に応じて適宜寸法設計が可能であ
り、例えば横寸法W3を9cm、前後寸法L3を15〜
20cm程度に設定すれば良い。勿論これらの寸法は溝
の大きさに応じて増減変更可能である。尚、カバー47
も第二プラウ40も鋼板などの普通の金属で成形して構
わない。とくにカバー47は剛性も必要ではないから鉄
板でも十分機能する。
【0026】尚、この実施例では基台フレーム20の中
央に補強部材28を配し、基台フレーム20の後端側に
は油圧ピストン32を配するための保持部材26を設け
てある。また、この保持部材26の横ぶれを防止するた
め固定部材29を用いて補強部材28と保持部材26と
を固定した。これにより車輪31の方向は安定するか
ら、受光センサ11,12は、射光手段から発射される
レーザ光を確実に入光させることが可能となる。
【0027】この整地装置10は自走するためのエンジ
ンを搭載し、外部から無線で方向をコントロールしなが
ら前進動させることが望ましい。無線による走行制御を
行うことにより作業性が高まり、広い農地でも容易に作
業を行うことが可能となるからである。但し、この実施
例の装置10では基台フレーム20の前端部に連結用の
トップリング27を配しトラクタ等の適当な牽引車両に
該トップリング27を連結し、装置10を牽引できるよ
うにしてある。コスト的には、自走させるよりも、トラ
クタ等によって牽引する方が有利となるからである。
【0028】従って、かかる整地装置10によれば、図
7に示すように田14の適当箇所に射光装置Qを複数設
け、この射光装置Qから発射するレーザ光13を受光セ
ンサ11,12で受光させることによって、基本プラウ
15の固定基台フレーム20の高さズレを修正し、凹凸
のない安定して平滑溝を切ることが出来る。レーザ光1
3の高さは一定に安定するから、受光センサ11,12
は各受光素子S1〜S3に入力されるレーザ光13に応
じ、基台フレーム20の高さのズレ(基本プラウ15の
高さのズレ)を検出する。この検出信号はオイルコント
ローラ33に出力され、オイルコントローラ33はレー
ザ光13の位置変動量に応じて油圧ピストン32を駆動
し、該油圧ピストン32がタイヤフレーム30を上下に
昇降駆動することによって基本プラウ15の高さ位置を
常に一定に保持する。
【0029】例えばレーザ光13に対して基台フレーム
20の高さが4cm下がったときには、基本プラウ15
下端縁の高さも4cm下がっていることになるから、オ
イルコントローラ33は油圧ピストン32を4cm圧し
下げ、タイヤフレーム30を下降動(伸展動)させる。
これにより基台フレーム20(基本プラウ15)は地面
に対して4cm上昇することになり、基本プラウ15の
高さ位置が正常となって、突出面17が基準の深さで溝
を切る。逆に、基台フレーム20の高さ位置が上にずれ
たときには、油圧ピストン32を縮め、基本プラウ15
の高さを下方に移動させれば良い。
【0030】このようにして基本プラウ15によって切
られた溝は、カバー47によって上側開口を被覆されつ
つ第二プラウ40によって土を移動され、一本の排水路
となる。カバー47は、そのまま前進するが移動された
土が溝開口をしっかりと塞ぐから、突出面17によって
作られた溝は独立した排水スペースとして機能する。こ
の溝(C)は空洞の排水路としてそのまま使用すること
も可能であるが、経年使用による空洞スペース(C)へ
の土の流入などによる遮断を防ぐため、小砂利やモミカ
ラ、ワラ、火山灰などを充填させても良い。この場合に
は、突出面17の後方位置に、小砂利やヌカなどの装填
材を落下散布させるためのサイクロン(逆円錐散布装
置)を設ける。
【0031】また、この装置は主として農地における水
切りの改善を目指すものであるが、地表から浅い位置に
排水経路があると、農地端末の排水バルブから水を供給
することによって、稲の根先に干ばつ時でも随時水を供
給できることにもなる。この場合、単なる土の排水経路
に水を逆流させても効果的な水の供給にはならない。溝
の上側(地表側)には水が浸透しにくいからである。そ
こで、図8に示すように、基本プラウ15が作る溝に給
排水ホース50を配することが望ましい。給排水ホース
50は消防車搭載ホースのようにリール51に巻装し、
プラウ(15,40)の動きとともに溝(C)内に装填
する。このときにはホース50の配設を正確にするため
案内部材(ホースガイド部材)を設ける。そしてホース
50の上側面に水孔53を設ける。
【0032】こうしておくと、水田の排水バルブから水
を逆流(強制給水)させることによりホース50の水孔
53から水が噴き出し、溝の上側(地表側)に向けて水
が噴き出すから、干ばつ時にも稲に十分な水を効果的に
与えることが可能となる。尚この場合の水孔53は、通
常時には、排水孔として機能する。ホース50と小砂利
等の装填材を同時に配設しても良いことは勿論である。
また本装置は水田(稲作)だけでなく、他の穀物や野
菜、果実等、種々の作物の耕作地(畑)に適用できるも
のである。
【0033】尚、本発明に係る整地装置は前記実施例に
限定されず、他の機構によって構成することもできる。
例えば前記実施例では、基台フレーム20の高さ位置が
ずれたときに油圧ピストン32によってタイヤフレーム
30を昇降駆動したが、プラウ15,40を直接昇降動
させることもできる。この場合にはプラウ駆動用の油圧
装置(または減速ギアを用いたモータ装置)が必要とな
るが、車輪側を昇降駆動する必要はなくなる。従ってタ
イヤフレームは必ずしも必要ではなくなり、基台フレー
ムに直接車輪を取り付け、プラウ(およびユニット化さ
せたカバー)だけを昇降駆動すれば良い。勿論、プラウ
(15,40)を左右方向にスライドできる駆動手段を
設ければ、溝のラインをより正確な直線とすることが出
来る。また前記実施例ではプラウ(15,40)および
カバー47をひとつずつ(一組)設けたが、これらを基
台後端部に横並びに複数組設置して、同時に複数本の排
水溝を形成できるようにすることも可能である。
【0034】また前記実施例では基台フレーム20の形
状を台形型として説明したが、この形状は特に限定され
ず長方形型であっても良い。また基台フレームは、鋼材
等の金属を使用して成形するが、この基台フレームは、
受光センサとプラウおよび昇降駆動装置を固定できる機
能を備えれば良いから、必ずしも鋼板や鉄骨によるフレ
ーム構造でなくとも良く、鋼板や樹脂パネル等を用いた
非フレーム構造の台車とすることも可能である。FRP
等の樹脂パネルを使用すると重量の点で難があるが、そ
の場合には重し(ウェイト)を搭載することによって所
定重量を確保すれば良い。またプラウ(15,40)の
向きは前記実施例(前向き)に限定されず、反対向き
(後向き)に変更できるように構成しても良い。後退動
を行う場合にも作業を行えるようにするためである。
【0035】また前記実施例では受光センサの高さを一
定としたが、伸縮可能なポールやアーム等の手段に受光
センサを取り付けることにより、受光センサの高さを自
由に調節可能とすることも可能である。この場合、伸縮
手段はビス止め等による手動式の調整機構であっても良
く、またモータドライブによる電動式の調整機構であっ
ても良い。無線を使ったいわゆるラジコンによって自走
させる場合などには、受光センサの高さ位置も無線で調
整できるようにしても構わない。
【0036】また前記説明において本整地装置は車輪を
備えることとしたが、本発明では基本プラウを配設した
基台を前進後退動させる手段を備えていれば良いから、
車輪の代わりにキャタピラ(特に、誘水溝等の破損を防
止するためにゴム製のキャタピラが望ましい)を設けて
も構わない。またこの装置は主として農業用の整地に使
用するが、校庭や公園グランド或いは宅地用の整地(補
助溝形成)に使用することが出来ることは当然で、適用
範囲はとくに限定されない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る整地装
置によれば、地表面に近いところに凹凸のない補助排水
経路を簡単正確に作ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る整地装置の一例を示す側面図であ
る。
【図2】本発明に係る整地装置の一例を示す平面図であ
る。
【図3】本発明に係る受光センサの一例を示す図であ
る。
【図4】本発明に係る基本プラウの一例を示す図であ
る。
【図5】本発明に係るプラウの作動例を示す図である。
【図6】本発明に係るプラウの構成例を示す図である。
【図7】本発明に係る装置の走行制御例を示す図であ
る。
【図8】補助溝への給排水ホース配設例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 整地装置 11,12 受光センサ 15 基本プラウ 13 レーザ光 20 基台フレーム 22,23 アーム 26 保持部材 28 補強部材 29 固定部材 30 タイヤフレーム 31 車輪 32 油圧ピストン 33 オイルコントローラ 34 伸縮アーム 37 軸部 41 先行切刃 43 傾斜板(ラッセル板) 47 カバー 50 給排水ホース 51 リール 53 水孔 Q 射光装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも車輪および耕地プラウを備える
    基台の適宜箇所にレーザ光の受光センサを配する一方、
    該受光センサは上下方向に所定間隔をおいて配した複数
    の受光素子を備え、該受光センサが受光する上下位置信
    号に基づき、基台と、車輪を支持する車軸と、プラウの
    うち少なくともいずれか一を、上下方向に所定ピッチで
    昇降駆動する駆動手段を備えた整地装置であって、 前記プラウは、所定深度で整地する一般面と、この一般
    面より深い深度で整地する突出面とを備え、該プラウの
    進行方向後方位置に、耕地した突出面をプラウの横幅で
    暫時被覆できるカバー手段を設ける一方、該プラウの側
    方位置に、当該プラウの横幅以上の寸法ピッチで、耕地
    土を前記カバー手段の上へ移動させる第二のプラウ手段
    を設けたことを特徴とする整地装置。
JP14536895A 1995-05-18 1995-05-18 整地装置 Withdrawn JPH08308309A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14536895A JPH08308309A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 整地装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14536895A JPH08308309A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 整地装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08308309A true JPH08308309A (ja) 1996-11-26

Family

ID=15383608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14536895A Withdrawn JPH08308309A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 整地装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08308309A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7293376B2 (en) 2004-11-23 2007-11-13 Caterpillar Inc. Grading control system
WO2007145149A1 (ja) * 2006-06-12 2007-12-21 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. 分散媒置換方法
WO2008013100A1 (en) * 2006-07-24 2008-01-31 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Method of replacing dispersion medium
CN101870106A (zh) * 2010-05-31 2010-10-27 哈尔滨工程大学 自动跟随平衡系统
US9144750B2 (en) 2006-06-12 2015-09-29 Mitsubishi Gas Chemical Company, Ltd. Method of replacing dispersion medium and apparatus therefor

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7293376B2 (en) 2004-11-23 2007-11-13 Caterpillar Inc. Grading control system
WO2007145149A1 (ja) * 2006-06-12 2007-12-21 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. 分散媒置換方法
US8247604B2 (en) 2006-06-12 2012-08-21 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Method of replacing dispersion medium
JP5291459B2 (ja) * 2006-06-12 2013-09-18 三菱瓦斯化学株式会社 分散媒置換方法
KR101436646B1 (ko) * 2006-06-12 2014-09-01 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 분산매 치환 방법
US9144750B2 (en) 2006-06-12 2015-09-29 Mitsubishi Gas Chemical Company, Ltd. Method of replacing dispersion medium and apparatus therefor
WO2008013100A1 (en) * 2006-07-24 2008-01-31 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Method of replacing dispersion medium
US8247605B2 (en) 2006-07-24 2012-08-21 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Method of replacing dispersion medium
JP5412831B2 (ja) * 2006-07-24 2014-02-12 三菱瓦斯化学株式会社 分散媒置換方法
KR101419071B1 (ko) * 2006-07-24 2014-07-11 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 분산매 치환 방법
CN101870106A (zh) * 2010-05-31 2010-10-27 哈尔滨工程大学 自动跟随平衡系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7039026B2 (ja) 地図情報生成システム、および作業支援システム
JP2017131130A (ja) 農作業支援システム
JP6040734B2 (ja) 作業機
US6336280B1 (en) Self-propelled rotary excavator
US11638404B2 (en) High-precision post driver machine
US4262752A (en) Ground wheel and plowing implement connected thereto for filling wheel tracks
US4832531A (en) Apparatus for laying subterranean plastic tape and pipe
KR101773381B1 (ko) 일체형 농작물 경작기
JP2017099324A (ja) 作業車両
JPH08308309A (ja) 整地装置
US8596914B2 (en) Tile laying and covering apparatus
US6279665B1 (en) Sod cutting attachment for skid-steer vehicle
US20140041263A1 (en) Tile plow
US6622403B2 (en) Backfill and grading apparatus
JP2004081173A (ja) 圃場用整地均平作業機
RU2742473C1 (ru) Сельскохозяйственная пашущая система, способ её работы и машиночитаемый носитель, содержащий компьютерную программу, выполненную с возможностью осуществления указанного способа
Broughton et al. Subsurface drainage installation machinery and methods
JP2926023B2 (ja) 穴掘り機用掘削位置決め装置
JPH1042631A (ja) 農作業機の土壌硬度検出装置
JPH0856405A (ja) 農業用整地装置
JPH0856412A (ja) 対地高度制御装置
JP7206161B2 (ja) 圃場作業機、及び、作土深情報算出システム
CA1144413A (en) Ground wheel and plowing implement connected thereto for filling wheel tracks
JP3219797U (ja) 筋状覆土成型作業機
JP2016149974A (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020806