JP2017131019A - 送電設備の点検システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 GPSや自動飛行のための装置を不要にし、送電線の事故点に迅速にかつ確実に到着し、また、無人飛行体が送電線に衝突することを防止する、送電設備の点検システムを提供する。【解決手段】 本システムは、送電線130とOPGW150とを支持する各鉄塔1101、1102鉄塔に設けられ、OPGW150を利用して通信を行う無線装置10と、変電所A1に飛行可能な状態で待機し、無線装置10と無線通信を行う無人飛行体20と、変電所A1に設けられ、OPGW150を利用して無線装置10と通信を行う制御装置30と、制御装置30と通信を行う管理装置40とを備えている。そして、制御装置30と管理装置40とにより、設定された目標点までの飛行経路でありOPGW150に沿うような飛行経路を生成し、無線装置10を経て無人飛行体20に飛行経路を送信する。無人飛行体20は、受信した経路に従って目標点まで飛行する。【選択図】 図1

Description

この発明は、無人飛行体を利用して送電設備の送電線等を点検する、送電設備の点検システムに関する。
送電設備の送電線は落雷などの被害を受けやすく、被害が大規模停電に発展することも多い。したがって、停電が発生した際には、電力事業者は、雷撃を受けたと推測される箇所(以降、事故点と記す)の状況確認をする必要がある。そのため、電力事業者は、現地へ人員を派遣し、被害の状況を確認する必要がある。これにより、電力事業者は被害に対する対応策を検討する。
しかし、送電線には山間部や海峡横断部を通るものがある。送電線の事故点が山間部や海峡横断部の送電線である場合、担当者が現地に到着するまでに時間を要するため、事故様相の把握が遅くなってしまうという問題がある。その解決策として、無人飛行体を用いた巡視が提案されている。提案されている第1のシステム(例えば、特許文献1参照。)は、情報収集用カメラや距離センサを備え、GPS(Global Positioning System)を利用して自律飛行可能な無人飛行体を用いて、送電線に接近する樹木の点検、敷地の点検、線下地状況の点検および鉄塔の点検などを行う。また、第2のシステム(例えば、特許文献2参照。)は、無人ヘリコプターに自動飛行装置と監視カメラ、離隔検出カメラおよびテレメータ手段を搭載し、地上局との間でデータの送受信をして、送電線の状態を監視する。
特開2005−265699号公報 特開平4−49803号公報
しかし、先に述べた第1のシステムには、次の課題がある。第1のシステムによれば、作業員が無人飛行体を現地付近まで直接運ぶ必要がある。このため、現地の送電線の状態を確認するのに時間を要してしまう問題がある。この結果、社会的影響の大きい送電線の断線事故のような、緊急性を有する事故の場面では、初動対応が遅れてしまう可能性がある。さらに、第1のシステムによれば、GPSが使用されているので、システムにGPS用のアンテナや受信装置を必要とする。
また、第2のシステムには、次の課題がある。第2のシステムによれば、カメラなどを搭載した無人飛行体を用いて、遠方制御により送電線の周囲を旋回しながら巡視を行う必要がある。しかし、送電線のような細長い物体に対しては、衝突防止用赤外線センサが有効に動作しなかったり、距離間隔を見誤ったりする場合がある。こうした場合には、無人飛行体が送電線に衝突する可能性がある。特に、充電された送電線に無人飛行体が近づくことで、重大な停電事故を引き起こしてしまう可能性がある。さらに、第2のシステムによれば、自動飛行装置を装備する必要もある。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、GPSや自動飛行のための装置を不要にし、送電線の事故点に迅速にかつ確実に到着し、また、無人飛行体が送電線に衝突することを防止する、送電設備の点検システムを提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、送電線を含む送電設備に設定された目標点を点検するための送電設備の点検システムであって、前記送電線と光ファイバ複合架空地線とを支持する各鉄塔に設けられ、前記光ファイバ複合架空地線を利用して通信を行う無線装置と、前記送電線を引き込む電気所に飛行可能な状態で待機し、前記無線装置と無線通信を行う無人飛行体と、前記電気所に設けられ、前記光ファイバ複合架空地線を利用して前記無線装置と通信を行う第1の飛行制御手段と、前記第1の飛行制御手段と通信を行う第2の飛行制御手段と、を備え、前記第2の飛行制御手段は、前記目標点から前記電気所まで至る全飛行経路であって、前記光ファイバ複合架空地線に沿った全飛行経路を決定し、この全飛行経路を前記第1の飛行制御手段に送信し、前記第1の飛行制御手段は、前記全飛行経路を受信すると、この全飛行経路に含まれる各鉄塔の中で前記電気所に隣接する鉄塔を目標鉄塔として選択し、前記電気所の位置と前記目標鉄塔との位置とから、前記目標鉄塔までの部分飛行経路を決定し、この部分飛行経路を前記光ファイバ複合架空地線と前記無線装置とを経て前記無人飛行体に送信する第1の処理と、前記無人飛行体が前記目標鉄塔に到着すると、次の目標鉄塔を選択し、前記目標鉄塔と前記次の目標鉄塔との位置から、前記次の目標鉄塔までの部分飛行経路を決定し、この部分飛行経路を前記光ファイバ複合架空地線と前記無線装置とを経て前記無人飛行体に送信する第2の処理と、前記無人飛行体が目標鉄塔に到着する毎に前記第2の処理を繰り返し、この処理の繰り返しにより、前記全飛行経路の中で目標点に隣接する鉄塔まで無人飛行体を誘導し、前記無人飛行体は、前記第1の飛行制御手段からの前記各部分飛行経路により、前記全飛行経路中の鉄塔を順に飛行し、前記全飛行経路の中で目標点に隣接する鉄塔まで到達する、ことを特徴とする送電設備の点検システムである。
請求項1の発明による送電設備の点検システムは、送電線を含む送電設備に設定された目標点を点検する。このために、送電設備の点検システムは、無線装置と、無人飛行体と、第1の飛行制御手段と、第2の飛行制御手段とを備えている。そして、第2の飛行制御手段は、目標点から電気所まで至る全飛行経路を決定し、この全飛行経路を第1の飛行制御手段に送信する。第1の飛行制御手段は、全飛行経路を受信すると、目標鉄塔までの部分飛行経路を決定し、この部分飛行経路を光ファイバ複合架空地線と無線装置とを経て無人飛行体に送信する第1の処理と、無人飛行体が目標鉄塔に到着すると、次の目標鉄塔までの部分飛行経路を決定し、この部分飛行経路を光ファイバ複合架空地線と無線装置とを経て無人飛行体に送信する第2の処理と、無人飛行体が目標鉄塔に到着する毎に第2の処理を繰り返し、目標点に隣接する鉄塔まで無人飛行体を誘導する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の送電設備の点検システムにおいて、前記無人飛行体は、撮影用のカメラを備え、撮影した画像を前記第2の飛行制御手段に向けて送信し、前記第2の飛行制御手段は、前記無人飛行体からの画像を受信すると、この画像を表示する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の送電設備の点検システムにおいて、前記無人飛行体は、前記送電線から発生する磁界の大きさを検出する磁界センサを備え、この磁界センサが検出した磁界の大きさにより、前記送電線と接触しないように飛行を制御する、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の送電設備の点検システムにおいて、前記無人飛行体は、前記目標鉄塔との距離を測定する距離計を備え、この距離計が測定した距離により、前記目標鉄塔と衝突しないように飛行を制御する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、全飛行経路の中で、無人飛行体が待機している変電所から隣接する鉄塔を始点とし、目標点に隣接する鉄塔を終点として、全飛行経路の中の各鉄塔を順に、つまり光ファイバ複合架空地線に沿うように、無人飛行体が飛行して行く。この結果、目標点に隣接する鉄塔まで到達して、無人飛行体による点検を可能な状態にすることができ、また、GPSや自動飛行のための装置を不要にし、無人飛行体を確実にかつ迅速に目標点に到達させることができる。
請求項2の発明によれば、全飛行経路を決定する第2の飛行制御手段が目標点の画像を表示するので、第2の飛行制御手段側で目標点の様子を画像で確かめることを可能にする。
請求項3の発明によれば、磁界センサが検出した磁界の大きさにより飛行を制御するので、送電線との接触を防ぐことができる。
請求項4の発明によれば、距離計が測定した距離により飛行を制御するので、目標鉄塔との衝突を防ぐことができる。
この発明の実施の形態1による送電設備の点検システムの一例を示す構成図である。 無線装置の一例を示す構成図である。 無人飛行体の一例を示す構成図である。 制御装置の一例を示す構成図である。 管理装置の一例を示す構成図である。 変電所データの一例を示す図である。 送電線データの一例を示す図である。 鉄塔データの一例を示す図である。 径間長データの一例を示す図である。 全飛行経路作成処理の一例を示すフローチャートである。 送電線に沿う経路について説明する図である。 部分飛行経路作成処理の一例を示すフローチャートである。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態による送電設備の点検システム(以下、「点検システム」と記す)は図1に示すような送電設備に用いられている。ここで、図1の送電設備について簡単に説明する。送電設備の鉄塔110、110を含む鉄塔は、間隔を空けて設置されている。この実施の形態では、鉄塔110の名称を「BA1番鉄塔」とし、鉄塔110の名称を「BA2番鉄塔」とする。鉄塔110、110は、送電線130を支持している。以下では、送電線130の名称を「BA線」とする。送電線130は電気所である変電所Aに引き込まれ、この実施の形態では、送電線130には変電所Aから高電圧が加えられている。送電線130を雷から防護するためには、接地されている架空地線(GW)が設けられている。そして、架空地線に通信用の光ファイバを組み入れたものがOPGW(光ファイバ複合架空地線)150である。これにより、OPGW150を利用したデータ伝送が可能になる。
なお、図1では、鉄塔110、110は送電設備の中の鉄塔の一部を表したものである。
事故点標定装置210は、送電設備に発生した事故点を標定する。例えば送電線130に落雷が発生したときには、電気的な変化、例えばサージ電流が送電線130に発生する。事故点標定装置210は、送電線130に送電する変電所Aと、変電所Aに対向すると共に例えば送電線130から受電する変電所(図示を省略)から、通信網NWを経て、落雷時のサージ電流を表す電流信号を受信する。そして、事故点標定装置210は、落雷発生からサージ電流が変電所Aに到達するまでの時間と、変電所Aに対向する変電所にサージ電流が到達するまでの時間とを基に、事故点を算出する。この後、事故点標定装置210は、算出した事故点を表す事故点標定信号を生成し、通信網NWを経て管理装置40に事故点標定信号を送信する。この実施の形態では、事故点標定信号は、経度と緯度とで事故点を表している。
こうした電気設備に対して点検システムが利用される。この点検システムは、先の図1に示すように、送電設備の鉄塔110、110に設置されている、図2の無線装置10と、図3に示す無人飛行体20と、変電所等の変電所Aに設置されている図4の制御装置30と、電気事業者の管理センターBに設置されている、図5の管理装置40とを備えている。
鉄塔110、110などの各鉄塔には、無線装置10が設置されている。無線装置10は基本的に各鉄塔に設置されている。無線装置10は、無人飛行体20と無線で通信するためのものである。このために、無線装置10は、先の図2に示すように、無線通信部11と、記憶部12と、処理部13と、光通信部14とを備えている。
記憶部32は、各種のデータを記憶する記憶装置である。無線装置10が設置されている鉄塔110についてのデータとして、この鉄塔110を識別するための識別番号をあらかじめ記憶している。
無線通信部11は、無線により無人飛行体20と信号の送受信をする無線機である。無線通信部11は、無人飛行体20との近距離での通信を可能にしている。このために、無線通信部11は、アンテナ(図示を省略)等を備えている。
光通信部14は、OPGW150に接続されている。そして、光通信部14は、処理部13から受け取った電気信号を光信号に変換し、この光信号を送信信号としてOPGW150に送信する。また、光通信部14は、OPGW150から受信した光信号を電気信号に変換し、この電気信号を受信信号として処理部13に送る。
処理部13は、光通信部14が受信した受信信号に付加されている識別番号を調べる。次に、無線装置10は、あらかじめ記憶部12に記憶している識別番号と、受信信号の識別番号とが一致したときに、受信信号を受け入れ、不一致のときには、受信信号を破棄する。つまり、処理部13は、識別番号を基にして、自装置宛の信号を受信する。
また、処理部13は、無線通信部11からの受信信号を、変電所Aなどに送信信号として送信するときには、あらかじめ記憶部12に記憶している識別番号を送信信号に付加する。この後、処理部13は、光通信部14を制御して、送信信号を光信号に変換して変電所Aの制御装置30などに送信する。つまり、処理部42は、識別番号を基にして、変電所A宛に信号を送信する。
また、処理部13は、光通信部14が受信した受信信号が、制御装置30からの部分飛行経路である場合には、無線通信部11を制御して、この部分飛行経路を無人飛行体20に送信する。
また、処理部13は、光通信部14を経て、管理センターBの管理装置40からの運転停止命令や操作信号を受け取ると、無線通信部11を制御して、直ちに運転停止命令や操作信号を無人飛行体20に送信する。
さらに、処理部13は、無線通信部11を経て、無人飛行体20からの画像信号を受け取ると、この画像信号に識別番号を付加し、光通信部14を制御して、この画像信号を変電所Aの制御装置30に宛てて送信する。
鉄塔110を含む他の無線装置も無線装置10と同様である。
管理センターBの管理装置40は、電気設備に関する管理を行う。このために、管理装置40は、先の図5に示すように、通信部41と、処理部42と、記憶部43と、入力部44と、出力部45とを備えている。
記憶部43は、各種のデータを記憶する記憶装置である。記憶部43が記憶しているデータには、変電所Aを含む各変電所についてのデータ、つまり変電所データがある。この変電所データの一例を図6に示す。この変電所データには、各変電所の名称に対応して、変電所を識別するための識別番号と、変電所の設置場所とが記憶されている。変電所の設置場所は経度と緯度とで表されている。また、変電所データには、変電所の構内に設置されている鉄塔の名称と、変電所に引き込まれている送電線の名称とが記憶されている。さらに、変電所データには、無人飛行体が飛行可能な状態で格納されているかどうかが、無人飛行体の有無で記憶されている。
また、記憶部43が記憶しているデータには、送電線130を含む送電線についてのデータ、つまり送電線データがある。この送電線データの一例を図7に示す。この送電線データには、各送電線の名称に対応して、鉄塔の名称が記憶されている。この鉄塔は、例えば送電線130である「BA線」を支持するための鉄塔110、110である「BA1番鉄塔」、「BA2番鉄塔」である。
記憶部43が記憶しているデータには、鉄塔110、110を含む各鉄塔についてのデータ、つまり鉄塔データがある。この鉄塔データの一例を図8に示す。この鉄塔データには、各鉄塔の名称に対応して、鉄塔を識別するための識別番号と、鉄塔の設置場所とが記憶されている。鉄塔の設置場所は経度と緯度とで表されている。また、鉄塔データには、鉄塔の高さを表す鉄塔高が記憶されている。さらに、鉄塔データには、無人飛行体と通信可能な無線装置の有無が記憶されている。なお、鉄塔データに、例えば「AA構内鉄塔」とあるのは、変電所Aである「AA変電所」の構内に設置されている鉄塔であり、図1ではその記載を省略している。
記憶部43が記憶しているデータには、鉄塔110、110を含む各鉄塔間についてのデータ、つまり径間長データがある。この径間長データの一例を図9に示す。この径間長データには、対象となる2つの鉄塔の名称に対応して、これらの鉄塔間の距離である径間長が記憶されている。
このように、記憶部43は各種のデータをあらかじめ記憶している。
通信部41は、通信網NWに接続されている。これにより、通信部41は、事故点標定装置210や変電所Aの制御装置30を含む各変電所の制御装置と信号の送受信をする。
入力部44は、担当者による指示などを入力するための装置である。例えば、入力部44には、担当者によって無人飛行体20に対する運転停止命令や操作信号が入力される。運転停止命令は無人飛行体20の飛行を停止するための命令であり、操作信号は担当者による無人飛行体20の飛行を指示するための信号である。入力部44は、入力された運転停止命令や操作信号を直ちに処理部42に送る。一方、出力部45は、処理部42の制御によって、画像の表示などを行う装置である。
処理部42は、各種の処理を行うものである。例えば、処理部42は、無人飛行体20などのための全飛行経路作成処理を行う。処理部42は、通信部41から事故点標定信号を受け取ると、例えば図10に示す全飛行経路作成処理を行う。処理部42は、図10に示す全飛行経路作成処理を開始すると、事故点標定信号から事故点の経度と緯度とを調べる(ステップS1)。なお、この実施の形態では、送電線140を含む送電設備に設定された事故点を目標点としているが、目標点はこれに限定されることはなく、巡視の対象などを目標点としてもよい。
この後、処理部42は、ステップS1で調べた経度と緯度とから、事故点がある送電線を挟むように支持する2つの鉄塔であり、事故点を挟むように事故点に隣接する2つの鉄塔を調べる(ステップS2)。具体的には、処理部42は、送電線データ(図7)を参照し、事故点付近で隣接する1組の鉄塔を任意で抽出する。この後、処理部42は、鉄塔データ(図8)を参照し、隣接する1組の鉄塔の設置場所を表す経度と緯度とを調べる。そして、処理部42は、例えば事故点の経度・緯度に隣接する2つの鉄塔の経度・緯度を比較する。ここで、事故点の経度をm、隣接する鉄塔の経度をM1、M2とし、事故点の緯度をn、隣接する鉄塔の緯度をN1、N2とすると、処理部42は、
M1≦m≦M2
N1≦n≦N2
の関係が成り立ったときに、事故点のある送電線が2つの隣接する鉄塔で支持されていると判断する。なお、先の経度および緯度についての2つの関係が成り立たないときには、処理部42は、別の隣接する1組の鉄塔を選択し、同じように調べていく。
事故点のある送電線を支持する鉄塔を調べる方法は、これに限定されない。例えば、鉄塔の位置を書き込まれた地図データを参照して、事故点の経度、緯度から事故が発生した送電線を支持する鉄塔を調べる方法などがある。
ステップS2が終了すると、処理部42は、事故点のある送電線を支持する2つの鉄塔と、事故点との間の距離(以下、「事故距離」という)をそれぞれ算出する(ステップS3)。例えばステップS3で、処理部42は、事故点の経度および緯度と、2つの鉄塔の経度および緯度とにより、一方の鉄塔から事故点までの距離である第1の事故距離と、他方の鉄塔から事故点までの距離である第2の事故距離とを算出する。これらの事故距離は、鉄塔データ(図8)を参照して得た、事故点のある送電線を支持する2つの鉄塔の経度および緯度(鉄塔データ)と、事故点の経度および緯度とから得ることができる。
ステップS3が終了すると、処理部42は、事故点から変電所に向かう経路であり、かつ、送電線に沿う経路をすべて調べる(ステップS4)。具体的には、処理部42は、ステップS2で調べた2つの鉄塔の名称を、鉄塔データ(図8)を参照して調べる。次に、処理部42は、送電線データ(図7)を参照して、2つの鉄塔の名称から、この2つの鉄塔が支持する送電線の名称を調べる。この後、処理部42は調べた送電線を辿って行く。
例えば図11に示すように、事故点を挟むように隣接する2つの鉄塔の1つである「BB2番鉄塔」については、処理部42は上流側に向かって矢印301方向に鉄塔を辿って行く。つまり、処理部42は、矢印301方向に「BB線」の送電線を辿って行く。同じように、事故点に隣接する2つの鉄塔の1つである「BB3番鉄塔」については、下流側に向かって矢印302方向に鉄塔を辿って行く。つまり、処理部42は、矢印302方向に「BB線」の送電線を辿って行く。
送電線の「BB線」を辿って行き、分岐点である鉄塔の「BA2番鉄塔」に辿り着いたときには、処理部42は、送電線データ(図7)を参照して、「BA2番鉄塔」に対して上流側の方向311に「BA線」の送電線を辿り、また、「BA2番鉄塔」に対して下流側の方向312に「BA線」の送電線を辿って行く。図11の場合、処理部42は、
第1の経路:事故点−「BB線」−「BA線」−「AA変電所」
第2の経路:事故点−「BB線」−「BA線」−「AB変電所」
の2つの含む各経路を調べる。
この後、処理部42は、ステップS4で調べた各経路の中から、辿りつく変電所が無人飛行体を格納している経路を選択する(ステップS5)。ステップS5で、処理部42は、送電線データ(図7)を参照して構内鉄塔に辿り着くと、構内鉄塔の名称により変電所データ(図6)を参照して無人飛行体を格納しているかを調べる。そして、処理部42は、無人飛行体を格納している変電所に辿り着く経路を選択する。
この後、処理部42は、ステップS5で選択した経路に設置されている鉄塔を調べる(ステップS6)。ステップS6で、処理部42は、送電線データ(図7)を参照して、選択した各経路に設置されている鉄塔の名称を調べる。
この後、処理部42は、ステップS6で調べた各鉄塔に対応する径間長から、ステップS5で選択した経路の距離を算出する(ステップS7)。ステップS7で、処理部42は、径間長データ(図9)を参照し、ステップS6で調べた鉄塔の名称により鉄塔間の径間長を調べる。次に、鉄塔間の径間長を積算し、ステップS3で算出した事故距離を加えて、経路の距離つまり事故点から変電所までの距離を算出する。
この後、処理部42は、ステップS7で算出した経路の中から、事故点から変電所までの距離が最短の経路を選択し(ステップS8)、選択した経路に関連するデータを調べる(ステップS9)。ステップS9で、処理部42は、鉄塔データ(図8)を参照し、選択した経路に設置されている各鉄塔の識別番号と、この識別番号に対応する設置場所、鉄塔高などを調べる。さらに、処理部42は、選択した経路の事故点の1つ先に設置されている鉄塔のデータを調べる。そして、この鉄塔については、事故点から1つ先の鉄塔までの事故距離を付加する。例えば、図11の場合、第1の経路、つまり、
第1の経路:事故点−「BB線」−「BA線」−「AA変電所」
が最短であると、第1の経路の中の「BB2番鉄塔」から事故点に向かう経路の1つ先の鉄塔が「BB3番鉄塔」である。そして、処理部42は、第1の経路に関連するデータに対して、事故点から「BB3番鉄塔」までの事故距離を付加する。
ステップS9が終了すると、処理部42は、ステップS8で選択した経路と、ステップS9で調べた、経路中の各鉄塔のデータと、事故点から1つ先の鉄塔のデータを全飛行経路とする(ステップS10)。そして、処理部42は、通信網NWを経て、この全飛行経路に接続されている変電所の制御装置に、全飛行経路を送信する(ステップS11)。ステップS11で、処理部42は、全飛行経路の送り先である変電所Aの識別番号を経路に付加し、通信部41を制御し、通信網NWを経て変電所Aに宛てて全飛行経路を送信する。
こうした全飛行経路作成処理が終了した後、処理部42は、通信部41を経て、変電所の制御装置から画像信号を受け取ると、出力部45を制御して、この画像信号により画像を表示する。つまり、出力部45は送電線の画像を表示する。
ところで、処理部42は、入力部44から運転停止命令や操作信号を受け取ると、通信部41を経て、運転停止命令や操作信号を直ちに変電所に宛てて送信する。変電所は、選択された経路に接続されている変電所である。
変電所Aは、変電設備(図示を省略)を備えている。そして、変電所Aは、構内に鉄塔を備え、変電設備からこの構内鉄塔を経て、電気を送電線130に供給している。また、変電所Aは、無人飛行体20を飛行可能なように、構内に格納している。さらに、変電所Aは、送電線130に供給する電流の大きさを電流測定装置で計測している。
こうした変電所Aの制御装置30は、OPGW150を利用して、無人飛行体20の飛行を制御する。このために、制御装置30は、先の図4に示すように、無線通信部31と記憶部32と処理部33と通信部34と光通信部35とを備えている。
記憶部32は、制御装置30が設置されている変電所Aについてのデータ、つまり変電所Aの名称、識別番号、経度・緯度で示される設置場所、構内鉄塔の名称、引き込まれている送電線の名称をあらかじめ記憶している。また、記憶部32は、処理部33が行う処理手順をあらかじめ記憶している。さらに、記憶部32は、通信部34が受信したデータを一時的に記憶する。
無線通信部31は、構内またはその近隣の無人飛行体20と無線により信号の送受信をする無線機である。無線通信部31は、無人飛行体20との近距離での通信を可能にしている。このために、無線通信部31は、アンテナ(図示を省略)等を備えている。
通信部34は、通信網NWに接続されている。これにより、通信部34は、管理センターBの管理装置40と信号の送受信をする。
光通信部35は、OPGW150に接続されている。そして、光通信部35は、処理部33から受け取った電気信号を光信号に変換し、この光信号をOPGW150に送信する。また、光通信部35は、OPGW150から受信した光信号を電気信号に変換し、この電気信号を受信信号として処理部33に送る。
処理部33は、無人飛行体20を飛行させるための部分飛行経路作成処理を行う。処理部33は、通信部34から全飛行経路を受け取ると、この全飛行経路を記憶部32に記憶すると共に部分飛行経路作成処理を行う。以下の説明では、具体例としては、全飛行経路が示す経路が、先の図11に示すような、
第1の経路:事故点−「BB線」−「BA線」−「AA変電所」
である場合について説明する。また、この場合の鉄塔のデータは、
「AA構内鉄塔」−「BA1番鉄塔」−「BA2番鉄塔」−「BB1番鉄塔」−「BB2番鉄塔」、「BB3番鉄塔」
の識別番号と設置場所と鉄塔高とである。さらに、「BB3番鉄塔」については、事故距離が付加されている。
処理部33は、例えば図12に示す部分飛行経路作成処理を開始すると、記憶部32に記憶している全飛行経路を参照し、全飛行経路が示す経路に沿って、最初に、変電所Aに対して直近の鉄塔を選択する(ステップS21)。具体的には、処理部33は、変電所Aから直近の鉄塔110を最初に選択して、最初の目標鉄塔とする。
ステップS21が終了すると、処理部33は、選択した鉄塔つまり目標鉄塔のデータを、全飛行経路を参照して調べる(ステップS22)。具体的には、処理部33が調べる、鉄塔110に関連するデータは、この鉄塔110の識別番号と設置場所と鉄塔高とである。
ステップS22が終了すると、処理部33は、鉄塔のデータから、無人飛行体20が次の目標鉄塔まで飛行するための部分飛行経路を生成する(ステップS23)。具体的には、処理部33は、ステップS22で調べた鉄塔110に関連するデータの中から、鉄塔高を調べて無人飛行体20が飛行する高さである飛行高度を決定して部分飛行経路とする。また、処理部33は、記憶部32にあらかじめ記憶している変電所Aの設置場所を表す経度・緯度と、ステップS22で調べた最初の鉄塔110の設置場所を表す経度・緯度とにより、無人飛行体20が飛行する方位である飛行方向を決定して部分飛行経路とする。さらに、処理部33は、変電所Aに備えられている電流測定装置で測定した電流値から、送電線130に発生する磁界の大きさを調べる。処理部33は、電流値に応じて発生する磁界の大きさを、過去の磁界の測定データから調べる。そして、処理部33は、調べた磁界の大きさを基に、無人飛行体20が送電線に接触しない距離に対応する磁界の大きさである、許容磁界強度を部分飛行経路とする。許容磁界強度は、変電所から送電線に流れる電流に応じて異なる。
ステップS23が終了すると、処理部33は、生成した部分飛行経路を無人飛行体20に送信する(ステップS24)。具体的には、処理部33は、無線通信部31を制御し、生成した部分飛行経路を、構内に待機している無人飛行体20に無線で送信する。
ステップS24が終了すると、処理部33は無人飛行体20からの信号待ちの状態になる。処理部33は、無人飛行体20が直近の鉄塔に到着したことを示す到着通知を、光通信部35を経て目標鉄塔から受け取ると(ステップS25)、次の未選択の鉄塔があるかどうかを判断する(ステップS26)。ステップS26で、未選択の次の鉄塔があると、処理部33は、最初の目標鉄塔に隣接する次の鉄塔を選択する(ステップS27)。具体的には、ステップS27で、処理部33は、鉄塔110を次の目標鉄塔とする。
ステップS27が終了すると、処理部33は、選択した鉄塔に関連するデータを、記憶部32に記憶している全飛行経路を参照して調べる(ステップS28)。処理部33は、先のステップS22と同様にして、次の目標鉄塔である鉄塔110のデータを調べる。
ステップS28が終了すると、処理部33は、選択した鉄塔のデータから、無人飛行体20が飛行するための部分飛行経路を生成する(ステップS29)。具体的には、処理部33は、ステップS28で調べた鉄塔110のデータの中から、鉄塔高を調べて無人飛行体20が飛行する高さである飛行高度を決定する。また、処理部33は、無人飛行体20が到着した鉄塔110の経度および緯度と、次の鉄塔110の経度および緯度とから無人飛行体20が飛行する方向を決定し、部分飛行経路とする。また、処理部33は、調べた許容磁界強度を部分飛行経路とする。さらに、選択した鉄塔が、事故点から1つ先に設置されている鉄塔である場合には、処理部33は、ステップS29で、部分飛行経路に対して事故距離を付加して部分飛行経路とする。
ステップS29が終了すると、処理部33は、光通信部35を制御して、ステップS27で選択した鉄塔の無線装置10に、生成した部分飛行経路を送信する(ステップS30)。ステップS30では、処理部33は、全飛行経路を参照し、生成した部分飛行経路に対して鉄塔110の識別番号を付加して送信する。
処理部33は、ステップS30が終了すると、処理をステップS25に戻す。一方、ステップS26で未選択の鉄塔が無ければ、処理部33は部分飛行経路作成処理を終了する。
こうした部分飛行経路作成処理が終了した後、処理部33は、光通信部35を経て、無人飛行体20からの、事故点がある送電線の画像信号を受け取ると、通信部34を制御して、この画像信号を管理センターBの管理装置40に送信する。
ところで、処理部33は、通信部34を経て管理装置40から無人飛行体20に対する運転停止命令や操作信号を受け取ると、光通信部35を制御して、この運転停止命令や操作信号を、すべての無線装置10に向けて直ちに送信する。
無人飛行体20は、遠隔操縦や誘導による制御で飛行する無人の飛行体である。無人飛行体20は、必要に応じて変電所に、直ちに飛行できる状態で格納されている。こうした無人飛行体20は、図3に示すように、無線通信部21と、カメラ22と、赤外線距離計23と、磁界センサ24と、飛行制御部25と、飛行部26と、記憶部27とを備えている。
無線通信部21は、変電所Aに設置されている制御装置30や、鉄塔110、110などに設置されている無線装置10と、無線による信号の送受信をする。
カメラ22は、飛行制御部25の制御によって送電線等の撮影を行う。カメラ22は、撮影した画像を表す画像信号を飛行制御部25に送る。赤外線距離計23は、赤外線を利用して、鉄塔までの距離を測定する。赤外線距離計23は、測定した距離を表す距離信号を飛行制御部25に送る。磁界センサ24は、送電線130などが発生する磁界の大きさを検出する。そして、磁界センサ24は、検出した磁界の大きさである検出磁界強度を飛行制御部25に送る。
記憶部27は、各種のデータを記憶する記憶装置である。記憶部27は、無人飛行体20が鉄塔に接触することを防ぐための距離であって、鉄塔に接近可能な距離を接近距離としてあらかじめ記憶している。また、記憶部27は、無人飛行体20が鉄塔に到着したことを示すための距離を、到着距離としてあらかじめ記憶している。
飛行部26は、飛行制御部25の制御によって、無人飛行体20が備えるプロペラ(図示を省略)を回転し、無人飛行体20の始動、上昇・下降、前進・後進、左旋回・右旋回などを行う。
飛行制御部25は飛行部26を制御する。これにより、飛行制御部25は無人飛行体20の飛行を制御する。このとき、飛行制御部25は、無線通信部21から受け取った部分飛行経路、赤外線距離計23からの距離信号、磁界センサ24からの検出磁界強度を基にして飛行部26を制御する。これにより、飛行制御部25を搭載する無人飛行体20が事故点に向かって飛行する。例えば、飛行制御部25は、変電所Aの構内で待機状態のときに、最初の部分飛行経路を受け取ると始動する。そして、飛行制御部25は、部分飛行経路に含まれる飛行高度と飛行方向とにより、無人飛行体20の基本的な飛行を制御し、無人飛行体20の飛行を開始する。これにより、飛行制御部25は、無人飛行体20が部分飛行経路が示す鉄塔110つまり最初の目標鉄塔に向かうための飛行高度と飛行方位を維持するように、飛行部26を制御する。
飛行制御部25は、飛行部26を制御しているとき、例えば無人飛行体20が鉄塔110に向かって飛行しているときに、赤外線距離計23からの距離信号を参照する。この後、距離信号が示す距離が、あらかじめ記憶部27に記憶されている到達距離になると、飛行制御部25は、鉄塔110に到着したことを表す到着通知を、無線通信部21を制御して鉄塔110の無線装置10に送信する。
なお、赤外線距離計23からの距離信号が示す距離が、あらかじめ記憶部27に記憶されている接近距離になる場合がある。この場合には、鉄塔から離れる方向に飛行するための制御を、飛行制御部25が飛行部26に対して行う。これにより、無人飛行体20は接触回避飛行をして、鉄塔に衝突することを防いでいる。また、飛行制御部25が鉄塔110に向かう制御を飛行部26に対して行っているときに、磁界センサ24からの検出磁界強度が、部分飛行経路が示す許容磁界強度より大きくなる場合がある。この場合には、検出磁界強度が小さくなる方向に飛行するための制御を、飛行制御部25が飛行部26に対して行う。これにより、飛行制御部25は、無人飛行体20が送電線140に接近することを防いでいる。
この後、飛行制御部25は、無線通信部21から順次に部分飛行経路を受け取ると、最初の部分飛行経路を受け取ったときと同じようにして、飛行部26を制御していく。そして、無線通信部21から受け取った部分飛行経路に対して事故距離が付加されていると、飛行制御部25は、赤外線距離計23を参照し、事故点から1つ先に設置されている鉄塔との距離が事故距離に達するまで無人飛行体20が飛行するように、飛行部26を制御する。そして、飛行制御部25は、赤外線距離計23からの距離信号により、鉄塔との距離が事故距離に達したと判断すると、無線通信部21を制御して、到着通知を変電所の制御装置30に送信する。
飛行制御部25は、こうした飛行部26に対する制御、つまり事故点に到達するまでの飛行経路を記憶部27に記憶していく。また、飛行制御部25は、事故点に到達するまでの間、無線通信部21を制御して、カメラ22が撮影した画像を管理センターBの管理装置40に送信してもよく、また、事故点に到達してからカメラ22による撮影を開始してもよい。
そして、無人飛行体20が事故距離を飛行して、事故点に到達すると、カメラ22は、事故点がある送電線を撮影する。このとき、飛行制御部25は、あらかじめ設定されている撮影用の飛行ルートに沿って、かつ、磁界センサ24からの検出磁界強度が部分飛行経路が示す許容磁界強度より大きくならないように、事故点がある送電線を撮影してもよい。また、管理センターBの管理装置40からの操作信号で飛行して、事故点がある送電線を撮影してもよい。つまり、飛行制御部25は、無線通信部21を経て、管理装置40からの操作信号を受け取ると、現在行っている飛行部26に対する制御を中止する。そして、飛行制御部25は、受け取った操作信号の指示に従って、飛行部26を制御する。
飛行制御部25は、カメラ22から送電線の画像信号を受け取ると、無線通信部21を制御して、この画像信号を鉄塔の無線装置10に宛てて送信する。飛行制御部25は、送電線の撮影を終了すると、事故点まで飛んで来た飛行経路とは逆の経路を飛行して変電所Aに戻る。
ところで、飛行制御部25は、無線通信部21を経て、管理装置40からの運転停止命令を受け取ると、現在行っている飛行部26に対する制御を中止する。そして、飛行制御部25は、これまでに記憶部27に記憶している飛行経路とは逆の経路を飛行して変電所に戻る。
次に、この実施の形態による点検システムの作用について説明する。送電線130に落雷が発生すると、事故点標定装置210が落雷による事故点を調べ、この事故点を表す事故点標定信号を生成する。この後、事故点標定装置210は、通信網NWを経て、生成した事故点標定信号を管理センターBの管理装置40に送信する。
管理センターBの管理装置40は、事故点標定信号を受信すると、全飛行経路作成処理を行う。これにより、管理装置40は、無人飛行体20が待機している変電所から事故点までの経路が最短の変電所Aを選択し、この経路に設置されている鉄塔のデータなどを含む全飛行経路を作成する。この全飛行経路は、無人飛行体20が、鉄塔の各無線装置10による誘導で飛行するために必要なデータである。この後、管理装置40は、通信網NWを経て、作成した全飛行経路を変電所Aの制御装置30に送信する。
変電所Aの制御装置30は、全飛行経路を受信すると、部分飛行経路作成処理を行う。そして、制御装置30は、作成した部分飛行経路を各鉄塔を経て、無人飛行体20に送る。つまり、制御装置30は、
第1の経路:事故点−「BB線」−「BA線」−「AA変電所」
である経路に設置されている、
「AA構内鉄塔」−「BA1番鉄塔」−「BA2番鉄塔」−「BB1番鉄塔」−「BB2番鉄塔」
に対して、無人飛行体20からの到着通知を受け取る毎に、部分飛行経路を送信していく。これにより、無人飛行体20は、「AA構内鉄塔」、「BA1番鉄塔」、「BA2番鉄塔」、「BB1番鉄塔」、「BB2番鉄塔」に沿って順次に飛行する。つまり、無人飛行体20は、各鉄塔の無線装置10と変電所Aの制御装置30との通信を可能にするOPGW150に沿って、変電所Aから「BB2番鉄塔」まで飛行する。
そして、無人飛行体20が「BB2番鉄塔」から次の「BB3番鉄塔」に向かうが、この「BB3番鉄塔」に飛行するための部分飛行経路には、事故距離が付加されている。このために、無人飛行体20は、「BB3番鉄塔」から事故距離だけ手前の位置、つまり、事故点に到達する。ここで、事故点のある送電線をカメラ22が撮影する。このとき、無人飛行体20は、あらかじめ設定されている撮影用の飛行ルートに沿って、または、操作信号の指示に従い、かつ、磁界センサ24による検出磁界強度が部分飛行経路が示す許容磁界強度より大きくならないように、つまり、送電線140に接触しないように飛行して、事故点の画像をカメラ22で撮影する。そして、無人飛行体20は、OPGW150を経て、撮影した画像を表す画像信号を、変電所Aの制御装置30に送信する。もちろん、無人飛行体20がOPGW150に沿って飛行中でも、カメラ22で撮影した画像を現す画像信号を送信するようにしてもよい。
変電所Aの制御装置30は、OPGW150を経て、事故点がある送電線の画像信号を受信すると、通信網NWを経て、この画像信号を管理センターBの管理装置40に宛てて送信する。管理装置40は、受信した画像信号を基に画像を出力する。管理センターBの担当者は、管理装置40に表示された画像により、送電線130の状態を調べる。
ところで、管理センターBの担当者が無人飛行体20の運転を停止させる場合や、無人飛行体20を手動で飛行させる場合には、これらの指示を管理装置40に入力する。これにより、管理装置40は、無人飛行体20に対する運転停止命令や操作信号を変電所Aに宛てて送信する、運転停止命令や操作信号は、管理装置40から通信網NW、制御装置30、無線装置10を経て、無人飛行体20に送信される。無人飛行体20は、運転停止命令や操作信号を受信すると、これらの指示に従って飛行する。
こうして、この実施の形態による点検システムによれば、無人飛行体がOPGWに沿うように飛行するので、GPSや自動飛行のための装置の搭載を不要にすることができる。また、この点検システムによれば、夜間などの視界が限定される場合でも、送電線が発生する磁界を検出して飛行や撮影を行うので、送電線衝突の危険がなくなる。また、この点検システムによれば、事故時の巡視だけでなく、普段のヘリコプターによる巡視の代わりや、変電所構内の監視にも利用できる。また、この点検システムによれば、無人飛行体20による上空からの撮影により、作業員が昇塔しなくても、鉄塔やコン柱に作られた営巣の状態なども確認できる。
10 無線装置
20 無人飛行体
30 制御装置(第1の飛行制御手段)
40 管理装置(第2の飛行制御手段)
110、110 鉄塔
130 送電線
150 OPGW
210 事故点標定装置
変電所

Claims (4)

  1. 送電線を含む送電設備に設定された目標点を点検するための送電設備の点検システムであって、
    前記送電線と光ファイバ複合架空地線とを支持する各鉄塔に設けられ、前記光ファイバ複合架空地線を利用して通信を行う無線装置と、
    前記送電線を引き込む電気所に飛行可能な状態で待機し、前記無線装置と無線通信を行う無人飛行体と、
    前記電気所に設けられ、前記光ファイバ複合架空地線を利用して前記無線装置と通信を行う第1の飛行制御手段と、
    前記第1の飛行制御手段と通信を行う第2の飛行制御手段と、
    を備え、
    前記第2の飛行制御手段は、前記目標点から前記電気所まで至る全飛行経路であって、前記光ファイバ複合架空地線に沿った全飛行経路を決定し、この全飛行経路を前記第1の飛行制御手段に送信し、
    前記第1の飛行制御手段は、前記全飛行経路を受信すると、この全飛行経路に含まれる各鉄塔の中で前記電気所に隣接する鉄塔を目標鉄塔として選択し、前記電気所の位置と前記目標鉄塔との位置とから、前記目標鉄塔までの部分飛行経路を決定し、この部分飛行経路を前記光ファイバ複合架空地線と前記無線装置とを経て前記無人飛行体に送信する第1の処理と、前記無人飛行体が前記目標鉄塔に到着すると、次の目標鉄塔を選択し、前記目標鉄塔と前記次の目標鉄塔との位置から、前記次の目標鉄塔までの部分飛行経路を決定し、この部分飛行経路を前記光ファイバ複合架空地線と前記無線装置とを経て前記無人飛行体に送信する第2の処理と、前記無人飛行体が目標鉄塔に到着する毎に前記第2の処理を繰り返し、この処理の繰り返しにより、前記全飛行経路の中で目標点に隣接する鉄塔まで無人飛行体を誘導し、
    前記無人飛行体は、前記第1の飛行制御手段からの前記各部分飛行経路により、前記全飛行経路中の鉄塔を順に飛行し、前記全飛行経路の中で目標点に隣接する鉄塔まで到達する、
    ことを特徴とする送電設備の点検システム。
  2. 前記無人飛行体は、撮影用のカメラを備え、撮影した画像を前記第2の飛行制御手段に向けて送信し、
    前記第2の飛行制御手段は、前記無人飛行体からの画像を受信すると、この画像を表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送電設備の点検システム。
  3. 前記無人飛行体は、前記送電線から発生する磁界の大きさを検出する磁界センサを備え、この磁界センサが検出した磁界の大きさにより、前記送電線と接触しないように飛行を制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の送電設備の点検システム。
  4. 前記無人飛行体は、前記目標鉄塔との距離を測定する距離計を備え、この距離計が測定した距離により、前記目標鉄塔と衝突しないように飛行を制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の送電設備の点検システム。
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