JP2017130551A - 電極形成方法及び弾性波装置 - Google Patents

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雅 坪川
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Abstract

【課題】先細りが緩和された電極を形成し得る電極形成方法を得る。
【解決手段】基板1と、第1のレジスト層2と、第1のレジスト層2よりも溶解されやすい、第2のレジスト層3とを有する積層体5を形成する工程と、前記積層体5の前記第1及び第2のレジスト層2,3をパターニングして、レジストパターン6を形成する工程と、前記レジストパターン6を形成する工程よりも後に、前記基板1上及び前記レジストパターン6上に、第1の金属膜11を成膜する工程と、前記第2のレジスト層3を、前記第2のレジスト層3上に位置する前記第1の金属膜11とともに除去する工程と、第2の金属膜12を成膜し、電極13を形成する工程と、前記第1のレジスト層2を、前記第1のレジスト層2上に位置する前記第2の金属膜12とともに除去する工程とを備える、電極形成方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、IDT電極などの電極形成方法及び弾性波装置に関する。
従来、弾性波装置などの電子部品の電極の形成に、フォトリソグラフィー法が広く用いられている。例えば、下記の特許文献1に記載の電極形成方法では、基板上にレジスト層を形成する。次に、露光及び現像により、レジスト層をパターニングし、レジストパターンを形成する。次に、蒸着などにより、金属膜を成膜する。しかる後、レジストパターンを、エッチャントにより溶解し、除去する。このときに、レジストパターン上に堆積している金属膜も、レジストパターンとともに除去される。
特開2001−230189号公報
特許文献1に記載のようなリフトオフ法を用いた電極形成方法では、レジストパターンの上部に堆積している金属膜は、基板に対して垂直な方向だけでなく、横方向にも成長する。よって、基板に入射してくる金属粒子が、レジストパターンの上部に堆積している金属膜によって基板への入射が阻害されるため、金属膜で構成される、レジスト膜で覆われていない基板上に形成される電極パターンは、該電極パターンの膜厚が増加するほど、先細り形状となる。極端な場合、該電極パターンの先端部における幅がほぼ0となる。そのため、それ以上、厚い電極を形成することができない。
また、電極の先細りが悪化すると、電極の抵抗値が高くなる。電極の抵抗値が高くなると、弾性波装置などの電子部品における特性の劣化が生じるおそれがあった。
本発明の目的は、先細りが緩和された電極を形成し得る電極形成方法及びそのような電極を有する弾性波装置を提供することにある。
本発明に係る電極形成方法のある広い局面では、基板と、前記基板上に設けられた第1のレジスト層と、前記第1のレジスト層上に設けられており、前記第1のレジスト層よりも溶解されやすい、第2のレジスト層とを有する積層体を形成する工程と、前記積層体の前記第1及び第2のレジスト層をパターニングして、レジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンを形成する工程よりも後に、前記基板上及び前記レジストパターン上に、第1の金属膜を成膜する工程と、前記第1の金属膜を成膜する工程よりも後に、前記第2のレジスト層を、前記第2のレジスト層上に位置する前記第1の金属膜とともに除去する工程と、前記第2のレジスト層を除去する工程よりも後に、第2の金属膜を成膜し、前記第1の金属膜上に前記第2の金属膜が積層されている電極を形成する工程と、前記第1のレジスト層を、前記第1のレジスト層上に位置する前記第2の金属膜とともに除去する工程とを備える。
本発明に係る電極形成方法のある特定の局面では、前記積層体を形成する工程において、前記第2のレジスト層上に他のレジスト層が積層されていない前記積層体を形成する。
本発明に係る電極形成方法の他の特定の局面では、前記積層体を形成する工程において、前記第2のレジスト層上に、該第2のレジスト層よりも溶解され難い第3のレジスト層が設けられた前記積層体を形成し、前記レジストパターンを形成する工程において前記積層体をパターニングし、前記第2のレジスト層を除去する工程において、前記第2のレジスト層、前記第2のレジスト層上の前記第3のレジスト層及び前記第3のレジスト層上の前記第1の金属膜を除去する。
本発明に係る電極形成方法のさらに他の特定の局面では、前記第3のレジスト層は、前記第1のレジスト層と同じ材料からなり、前記第2のレジスト層は、前記第1及び第3のレジスト層よりも薄い。
本発明に係る電極形成方法の他の広い局面では、基板と、前記基板上に設けられた第1のレジスト層と、前記第1のレジスト層上に設けられており前記第1のレジスト層よりも溶解されやすい第2のレジスト層と、前記第2のレジスト層上に該第2のレジスト層とは異なる材料からなる第3のレジスト層と、を有する積層体を形成する工程と、前記積層体をパターニングして、レジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンを形成する工程よりも後に、前記基板上及び前記レジストパターン上に、第1の金属膜を成膜する工程と、前記第1の金属膜を成膜する工程よりも後に、前記第3のレジスト層を、前記第3のレジスト層上に位置する前記第1の金属膜とともに除去する工程と、前記第3のレジスト層を除去する工程よりも後に、第2の金属膜を成膜する工程と、前記第2の金属膜を成膜する工程よりも後に、前記第2のレジスト層を、前記第2のレジスト層上に位置する前記第2の金属膜とともに除去する工程と、前記第2のレジスト層を除去する工程よりも後に、第3の金属膜を成膜し、前記第1の金属膜、前記第2の金属膜及び前記第3の金属膜とが積層されている電極を形成する工程と、前記第1のレジスト層を、前記第1のレジスト層上に位置する前記第3の金属膜とともに除去する工程とを備える。
本発明に係る電極形成方法のさらに他の特定の局面では、前記第3のレジスト層が、前記第2のレジスト層よりも耐ドライエッチング性が高い。この場合には、レジストパターンの形状の精度を効果的に高めることができる。
本発明に係る電極形成方法のさらに他の特定の局面では、前記積層体を形成する工程において、前記第3のレジスト層上に、少なくとも1層の第4のレジスト層が積層されている積層体を形成する。
本発明に係る電極形成方法の別の特定の局面では、前記第1の金属膜上に前記第2の金属膜が積層されている前記電極において、前記基板と、前記第1の金属膜の側面とのなすテーパー角度が72度以上、90度以下の範囲にあり、前記第1の金属膜の前記側面と、前記第1の金属膜の前記側面を覆っている前記第2の金属膜の側面とのなす角度が1.5度以上、15度以下の範囲にある。
本発明に係る弾性波装置は、基板と、前記基板上に設けられており、第1の金属膜と、該第1の金属膜上に積層された第2の金属膜とを有するIDT電極とを備え、前記IDT電極において、前記基板と、前記第1の金属膜の側面とのなすテーパー角度が72度以上、90度以下の範囲にあり、前記第1の金属膜の前記側面と、前記第1の金属膜の前記側面を覆っている前記第2の金属膜の側面とのなす角度が1.5度以上、15度以下の範囲にある。
本発明に係る電極形成方法及び弾性波装置では、第1の金属膜及び第2の金属膜を有する電極において、基板から離れている側における先細りを緩和することができる。そのため、電極の抵抗値を低くすることができる。従って、電気特性の良好な弾性波装置などを提供することができる。
(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る電極形成方法の各工程を説明するための正面断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る電極形成方法の各工程を説明するための正面断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る電極形成方法の各工程を説明するための正面断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る電極形成方法の各工程を説明するための正面断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第3の実施形態に係る電極形成方法の各工程を説明するための正面断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第3の実施形態に係る電極形成方法の各工程を説明するための正面断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る電極形成方法の各工程を説明するための正面断面図である。 本発明の第1の実施形態で得られた電極におけるテーパー角度を説明するための部分切欠き拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態で用意される積層体を説明するための正面断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、図1(a)に示すように、まず、基板1上に、第1のレジスト層2を形成する。第1のレジスト層2用のレジスト材料としては、一般的なポジ型レジストやネガ型レジストを用いることができる。本実施形態では、NMP系溶剤(N−メチル−2−ピロリドン)で剥離するネガ型のレジストを用いた。もっとも、第1のレジスト層2に用いられるレジスト材料としては、これに限定されず、ポリヒドロキシスチレン系樹脂材料、ノボラック系樹脂材料、アクリル系樹脂材料などを用いることができる。
第1のレジスト層2の形成に際しては、第1のレジスト溶液を塗布し、乾燥させる。塗布方法は特に限定されない。上記第1のレジスト溶液としては、第1のレジスト層2を構成するレジスト材料を、該レジスト材料を溶解する溶液に溶解させることにより得ることができる。上記溶剤としては、PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)/PGME(プロピレングリコールモノメチルエーテル)などの溶剤を用いることができる。
次に、図1(b)に示すように、第1のレジスト層2上に第2のレジスト層3を形成する。第2のレジスト層3の形成に際しては、第2のレジスト層3を構成するレジスト材料を含む第2のレジスト溶液を塗布し、乾燥させる。第2のレジスト層3用のレジスト材料としては、一般的なポジ型レジスト、もしくはネガ型レジストを用いることができる。また、第2のレジスト層3としては、反射防止性を有し、かつ感光性を有しないレジストを用いてもよい。このような反射防止性を有し、かつ感光性を有しないレジストとしては、BARC(Bottom Anti−Reflective Coating)、TARC(Top Anti−Reflective Coating)などを用いることができる。また、第2のレジスト層3は、第1のレジスト層2が溶解しない溶液に対し、溶解性を示すものである。本実施形態では、PGMEA/PGMEに対して溶解性を示すBARCレジストが用いられている。
次に、図1(c)に示すように、第2のレジスト層3上に第3のレジスト層4を形成する。第3のレジスト層4の形成に際しては、第3のレジスト層4を構成するレジスト材料を含む第3のレジスト溶液を塗布し、乾燥させる。第3のレジスト層4用のレジスト材料としては、一般的なポジ型レジストやネガ型レジストを用いることができる。もっとも、好ましくは、第2のレジスト層3用のレジスト材料よりも、耐熱性が高い、もしくは耐ドライエッチング性に優れたレジスト材料を用いることが望ましい。それによって、様々な成膜プロセスに対する適応性も高めることができる。
第3のレジスト層4用のレジスト材料としては、第1のレジスト層2用のレジスト材料と同じ材料を用いてもよい。その場合には、一括で露光する際のレジストパターンの形状を容易に制御することができる。もっとも、第3のレジスト層4は、第1のレジスト層2と異なるレジスト材料からなるものであってもよい。
好ましくは、第3のレジスト層4は、第2のレジスト層3よりも耐ドライエッチング性が高いことが好ましく、より好ましくは、耐熱性及び耐ドライエッチング性の双方が第2のレジスト層3よりも高いことが望ましい。
上記のようにして、図1(c)に示す積層体5を形成することができる。
次に、第1のレジスト層2、第2のレジスト層3及び第3のレジスト層4を一括で露光し、現像する。それによって、図1(d)に示すレジストパターン6を形成する。第1のレジスト層2と第3のレジスト層4とが同じレジストからなる場合には、一括で露光及び現像処理を行った場合でも、レジストパターン6の形状の精度を効果的に高めることができる。その際、好ましくは、第2のレジスト層3は、第1のレジスト層2及び第3のレジスト層4より薄い膜厚とすることが望ましい。それによって、露光プロセスにおける第2のレジスト層4の寄与を小さくし、単一のレジスト材料の加工状態に近づけることができるため、露光及び現像処理の精度を更に高めることが出来る。
次に、図2(a)に示すように、真空蒸着により、第1の金属膜11を成膜する。真空蒸着などの堆積法により第1の金属膜11を成膜した場合、第1の金属膜11は、基板1の上面1a上、及びレジストパターン6上にも堆積する。すなわち、第3のレジスト層4上にも、第1の金属膜11が堆積する。
第1の金属膜11に用いる材料としては、適宜の金属もしくは合金を用いることができる。このような金属としては、Al、Pt、Cu、Au、Ti、Ni、Cr、W、Ag、Pd、CoまたはMoなどを用いることができる。また、第1の金属膜11として、複数の金属膜を積層してもよい。
本実施形態では、最終的に形成される電極の膜厚の約1/2の厚みとなるように、第1の金属膜11を形成した。
また、上記真空蒸着により設けられた第1の金属膜11の表面は、次に、大気中にさらされるため、酸化するおそれがある。よって、第1の金属膜11の最上層部分を、酸化し難い貴金属、あるいはTiのような、酸化物が導電性を有する金属により形成することが望ましい。このような材料を用いることにより、特殊な前処理を行わずとも、第1の金属膜11と、後述の第2の金属膜12との間の電気的導通を良好とすることができる。本実施形態では、複数の金属膜を真空蒸着し、第1の金属膜11を形成し、最上層の金属としてPtを用いた。
次に、第2のレジスト層3を溶解し、第1のレジスト層2を溶解しない溶液を用いて、第2のレジスト層3を溶解し、剥離する。この場合、第2のレジスト層3上に位置している第3のレジスト層4及び第3のレジスト層4上に付着している第1の金属膜11も除去されることとなる。従って、図2(b)に示すように、基板1上には、第1のレジスト層2からなるレジストパターンと、第1の金属膜11とが残存することとなる。
次に、図2(c)に示すように、真空蒸着により、第2の金属膜12を成膜する。第2の金属膜12は、第1の金属膜11上に積層される。また、第1のレジスト層2上にも第2の金属膜12が堆積する。
第2の金属膜12の材料としては、第1の金属膜11と同様の金属、もしくは合金を用いることができる。また、第2の金属膜12についても、単層であってもよく、積層金属膜であってもよい。本実施形態では、第2の金属膜12として、Ti、AlCu、Tiをこの順序で蒸着した。
次に、第1のレジスト層2を溶解する溶液を用いて、第1のレジスト層2を溶解し、剥離する。それによって、第1のレジスト層2の上方に位置している第2の金属膜12も、第1のレジスト層2と同時に除去される。従って、図2(d)に示す電極13を得ることができる。電極13では、第1の金属膜11上に第2の金属膜12が積層されている。
上記のようにして得られた電極13は、IDT電極の一部であり、本実施形態では、IDT電極を有する弾性波装置が構成される。
なお、基板1の材料は特に限定されない、圧電性材料、絶縁性材料、半導体材料などを用いることができる。本実施形態では、弾性波装置のIDT電極が形成されるため、基板1としては、圧電基板が用いられる。
本実施形態では、電極13において、先細りを緩和することができる。これは、上記のように、第2のレジスト層3を剥離することにより、図2(b)に示すように、第1のレジスト層2からなるレジストパターンにおいて、大きな面積の開口部Aが再度形成されることによる。そのため、図2(c)及び(d)に示すように、第2の金属膜12の最下部は、第1の金属膜11の側面11a,11bをも覆うように堆積されていく。
そして、上記開口部Aの面積が大きいため、電極13の先細りが効果的に緩和される。従って、電極13の膜厚が増加した場合であっても、抵抗値の低下を抑制することができる。そのため、電極13の厚みをより厚くすることができ、高アスペクト比の電極を形成することができる。なお、アスペクト比とは、電極の厚みの面積に対する比をいうものとする。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、図3(a)に示すように、基板1上に、第1のレジスト層2を形成する。次に、図3(b)に示すように、第1のレジスト層2上に第2のレジスト層3を形成する。上記第1のレジスト層2及び第2のレジスト層3の形成は、第1の実施形態と同様にして行い得る。上記のようにして、基板1、第1のレジスト層2及び第2のレジスト層3を有する積層体21を用意する。
次に、図3(c)に示すように、第1のレジスト層2及び第2のレジスト層3を一括露光及び現像し、レジストパターン22を形成する。
この一括露光及び現像は、第1の実施形態におけるレジストパターン6の形成と同様にして行うことができる。
次に、図4(a)に示すように、真空蒸着により第1の金属膜11を成膜する。第1の金属膜11の成膜は、第1の実施形態と同様にして行い得る。第1の金属膜11は、基板1の上面1a上だけでなく、第2のレジスト層3上にも形成される。
第1の金属膜11としては、第1の実施形態と同様に、単層の金属膜を成膜してもよく、積層金属膜を成膜してもよい。第2の実施形態においても、好ましくは、第1の金属膜11の最上層は、酸化され難い貴金属や、Tiのような酸化物が導電性を有する金属からなることが好ましい。
次に、第2のレジスト層3を溶解し、第1のレジスト層2を溶解しない溶液を用いて、第2のレジスト層3を溶解し、剥離する。この場合、第2のレジスト層3上に付着している第1の金属膜11も除去されることとなる。従って、図4(b)に示すように、基板1上には、第1の金属膜11と、第1のレジスト層2からなるレジストパターンとが残存することとなる。
次に、図4(c)に示すように、真空蒸着により、第2の金属膜12を成膜する。第2の金属膜12は、第1の金属膜11上に積層される。また、第1のレジスト層2上にも第2の金属膜12が堆積する。
第2の金属膜12の材料としては、第1の金属膜11と同様の金属、もしくは合金を用いることができる。また、第2の金属膜12についても、単層であってもよく、積層金属膜であってもよい。本実施形態では、第2の金属膜12として、Ti、AlCu、Tiをこの順序で蒸着した。
次に、第1のレジスト層2を溶解する溶液を用いて、第1のレジスト層2を溶解し、剥離する。それによって、第1のレジスト層2の上方に位置している第2の金属膜12も、第1のレジスト層2と同時に除去される。従って、図4(d)に示す電極13を得ることができる。
電極13では、第1の金属膜11上に第2の金属膜12が積層されている。
本実施形態においても、電極13において、先細りを緩和することができる。これは、上記のように、第2のレジスト層3を剥離することにより、図4(b)に示すように、第1のレジスト層2からなるレジストパターンにおいて、大きな面積の開口部Aが再度形成されることによる。そのため、図4(c)及び(d)に示すように、第2の金属膜12の最下部は、第1の金属膜11の側面11a,11bをも覆うように堆積されていく。
第2の実施形態においても、第2のレジスト層3を剥離してから第2の金属膜12を成膜するため、第1の実施形態と同様に、電極13の先細りを緩和することができる。また、高アスペクト比の電極13を形成することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、図5(a)に示すように、基板1上に、第1のレジスト層2を形成する。次に、図5(b)に示すように、第1のレジスト層2上に第2のレジスト層43を形成する。次に図5(c)に示すように、第2のレジスト層43上に第3のレジスト層44を形成する。
上記第1のレジスト層2、第2のレジスト層43、第3のレジスト層44の形成は、第1の実施形態と同様にして行い得るが、第3のレジスト層44用のレジスト材料としては、第1,第2のレジスト層2,43とは異なる材料を用い、第1,第2のレジスト層2,43が溶解、もしくは剥離しない溶液に対して、溶解性もしくは剥離性を示すものを選択する。
第1,第2,第3のレジスト層2,43,44の厚みについては、リフトオフ法による加工が可能な厚み以上であればよいが、好ましくは、第1のレジスト層2の厚みを第2,第3のレジスト層43,44よりも厚くすることが望ましい。それによって、リフトオフ法による加工をより容易にすることができる。
次に、図5(d)に示すように、第1のレジスト層2、第2のレジスト層43、及び第3のレジスト層44を一括露光及び現像し、レジストパターンを形成する。この一括露光及び現像は、第1の実施形態におけるレジストパターン6の形成と同様にして行うことができる。
次に、図6(a)に示すように、真空蒸着により第1の金属膜11を成膜する。第1の金属膜11の成膜は、第1の実施形態と同様にして行い得る。第1の金属膜11は、基板1の上面1a上だけでなく、第3のレジスト層44上にも形成される。
第1の金属膜11としては、第1の実施形態と同様に、単層の金属膜を成膜してもよく、積層金属膜を成膜してもよい。第3の実施形態においても、好ましくは、第1の金属膜11の最上層を、酸化され難い貴金属や、Tiのような酸化物が導電性を有する金属からなることが好ましい。
次に、第3のレジスト層44を溶解し、第2のレジスト層43、及び第1のレジスト層2を溶解しない溶液を用いて、第3のレジスト層44を溶解し、剥離する。この場合、第3のレジスト層44上に付着している第1の金属膜11も除去されることとなる。従って、図6(b)に示すように、基板1上には、第1の金属膜11と、第1のレジスト層2及び第2のレジスト層43からなるレジストパターンとが残存することとなる。
次に、図6(c)に示すように、真空蒸着により、第2の金属膜12を成膜する。第2の金属膜12は、第1の金属膜11上に積層される。また、第2のレジスト層43上にも第2の金属膜12が堆積する。
第2の金属膜12の材料としては、第1の金属膜11と同様の金属、もしくは合金を用いることができる。また、第2の金属膜12についても、単層であってもよく、積層金属膜であってもよい。本実施形態では、第2の金属膜12として、Pt、Tiをこの順序で蒸着した。
次に、第2のレジスト層43を溶解する溶液を用いて、第2のレジスト層43を溶解し、剥離する。それによって、第2のレジスト層43の上方に位置している第2の金属膜12も、第2のレジスト層43と同時に除去される。従って、図6(d)に示す電極を得ることができる。
次に、図7(a)に示すように、真空蒸着により、第3の金属膜45を成膜する。第3の金属膜45は、第2の金属膜12上に積層される。また、第1のレジスト層2上にも第3の金属膜45が堆積する。本実施形態では、第3の金属膜45として、Ti、AlCu、Tiをこの順序で蒸着した。
次に、第1のレジスト層2を溶解する溶液を用いて、第1のレジスト層2を溶解し、剥離する。それによって、第1のレジスト層2の上方に位置している第3の金属膜45も、第1のレジスト層2と同時に除去される。従って、図7(b)に示す電極46を得ることができる。電極46では、第1の金属膜11上に第2の金属膜12が積層され、第2の金属膜12上に第3の金属膜45が積層されている。
第3の実施形態においても、電極46において、先細りを緩和することができる。これは、上記のように、図6(a)に示した第3のレジスト層44を剥離することにより、図6(b)に示すように、第1,第2のレジスト層2,43からなるレジストパターンにおいて、大きな面積の開口部Bが再度形成されることによる。そのため、図6(c)に示すように、第2の金属膜12の最下部は、第1の金属膜11の側面11a,11bをも覆うように堆積されていく。さらに、第2のレジスト層43を剥離することにより、図6(d)に示すように、第1のレジスト層2からなるレジストパターンにおいて、大きな面積の開口部Aが再度形成されることによる。そのため、図7(a)及び(b)に示すように、第3の金属膜45の最下部は、第2の金属膜12の側面12a,12bをも覆うように堆積されていく。従って、第1,第2の実施形態よりも更に高アスペクト比の電極を形成することができる。
図8は、第1の実施形態で得られる電極13におけるテーパー角度を説明するための部分切欠き拡大断面図である。
前述のように、本発明によれば、電極の先細りを緩和することができる。好ましくは、図8に示すテーパー角度αは、72度以上、90度以下であることが望ましい。このテーパー角度αとは、電極13の側面、より具体的には、第2の金属膜12の側面12aと、基板1の上面1aとのなす角度である。
このテーパー角度αが72度以上であれば、抵抗値を十分低くすることができ、先細りをより効果的に緩和することができる。なお、テーパー角度αの上限は特に限定されるわけではないが、上記フォトリソグラフィー−リフトオフ法により形成する場合、90度以下となるのが普通である。
他方、好ましくは、第1の金属膜11の側面11aと、側面11aを覆っている第2の金属膜12の側面12aとの間の角度、すなわち図8における(テーパー角度α−第1の金属膜11のテーパー角度β)が、1.5度以上、15度以下であることが望ましい。ここで、テーパー角度βとは、第1の金属膜11の側面11aと、基板1の上面1aとのなす角度である。
また、第1の実施形態では、上記弾性波装置は、上記基板1と、基板1上に形成された電極13からなるIDT電極とを備えている。そして、上記テーパー角度αが72度以上、90度以下であり、上記第1の金属膜11の側面11aを覆っている第2の金属膜12の側面12aと、第1の金属膜11の側面11aとの間の角度が、1.5度以上、15度以下の範囲にある。従って、IDT電極において、アスペクト比を容易に高めることができ、電気特性の良好な弾性波装置を提供することができる。
図9は、本発明の第4の実施形態で用いられる積層体を説明するための正面断面図である。第4の実施形態では、積層体31が形成される。積層体31は、基板1の上面1a上に、第1のレジスト層2、第2のレジスト層3、第3のレジスト層4、第4のレジスト層32,33が積層されている。このように、第3のレジスト層4上に、さらに、少なくとも1層の第4のレジスト層32,33を積層してもよい。それによって、より厚みが厚く、高アスペクト比の電極を形成することができる。
なお、第1〜第3の実施形態では、第1,第2の金属膜11,12を、真空蒸着法で形成した。もっとも、本発明においては、他の堆積法により、第1,第2の金属膜11,12を形成してもよい。
また、第1の実施形態では、電極13は、弾性波装置のIDT電極であったが、本発明に係る電極形成方法は、IDT電極以外の電子部品の電極形成にも用いることができる。
1…基板
1a…上面
2…第1のレジスト層
3…第2のレジスト層
4…第3のレジスト層
5…積層体
6…レジストパターン
11…第1の金属膜
11a,11b…側面
12…第2の金属膜
12a,12b…側面
13…電極
21…積層体
22…レジストパターン
31…積層体
32,33…第4のレジスト層
43,44…第2,第3のレジスト層
45…第3の金属膜
46…電極

Claims (9)

  1. 基板と、前記基板上に設けられた第1のレジスト層と、前記第1のレジスト層上に設けられており、前記第1のレジスト層よりも溶解されやすい、第2のレジスト層とを有する積層体を形成する工程と、
    前記積層体の前記第1及び第2のレジスト層をパターニングして、レジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンを形成する工程よりも後に、前記基板上及び前記レジストパターン上に、第1の金属膜を成膜する工程と、
    前記第1の金属膜を成膜する工程よりも後に、前記第2のレジスト層を、前記第2のレジスト層上に位置する前記第1の金属膜とともに除去する工程と、
    前記第2のレジスト層を除去する工程よりも後に、第2の金属膜を成膜し、前記第1の金属膜上に前記第2の金属膜が積層されている電極を形成する工程と、
    前記第1のレジスト層を、前記第1のレジスト層上に位置する前記第2の金属膜とともに除去する工程とを備える、電極形成方法。
  2. 前記積層体を形成する工程において、前記第2のレジスト層上に他のレジスト層が積層されていない前記積層体を形成する、請求項1に記載の電極形成方法。
  3. 前記積層体を形成する工程において、前記第2のレジスト層上に、該第2のレジスト層よりも溶解され難い第3のレジスト層が設けられた前記積層体を形成し、
    前記レジストパターンを形成する工程において前記積層体をパターニングし、
    前記第2のレジスト層を除去する工程において、前記第2のレジスト層、前記第2のレジスト層上の前記第3のレジスト層及び前記第3のレジスト層上の前記第1の金属膜を除去する、請求項1に記載の電極形成方法。
  4. 前記第3のレジスト層は、前記第1のレジスト層と同じ材料からなり、
    前記第2のレジスト層は、前記第1及び第3のレジスト層よりも薄い、請求項3に記載の電極形成方法。
  5. 基板と、前記基板上に設けられた第1のレジスト層と、前記第1のレジスト層上に設けられており前記第1のレジスト層よりも溶解されやすい第2のレジスト層と、前記第2のレジスト層上に該第2のレジスト層とは異なる材料からなる第3のレジスト層と、を有する積層体を形成する工程と、
    前記積層体をパターニングして、レジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンを形成する工程よりも後に、前記基板上及び前記レジストパターン上に、第1の金属膜を成膜する工程と、
    前記第1の金属膜を成膜する工程よりも後に、前記第3のレジスト層を、前記第3のレジスト層上に位置する前記第1の金属膜とともに除去する工程と、
    前記第3のレジスト層を除去する工程よりも後に、第2の金属膜を成膜する工程と、
    前記第2の金属膜を成膜する工程よりも後に、前記第2のレジスト層を、前記第2のレジスト層上に位置する前記第2の金属膜とともに除去する工程と、
    前記第2のレジスト層を除去する工程よりも後に、第3の金属膜を成膜し、前記第1の金属膜、前記第2の金属膜及び前記第3の金属膜とが積層されている電極を形成する工程と、
    前記第1のレジスト層を、前記第1のレジスト層上に位置する前記第3の金属膜とともに除去する工程とを備える、電極形成方法。
  6. 前記第3のレジスト層が、前記第2のレジスト層よりも耐ドライエッチング性が高い、請求項3〜5のいずれか1項に記載の電極形成方法。
  7. 前記積層体を形成する工程において、前記第3のレジスト層上に、少なくとも1層の第4のレジスト層が積層されている積層体を形成する、請求項3〜6のいずれか1項に記載の電極形成方法。
  8. 前記第1の金属膜上に前記第2の金属膜が積層されている前記電極において、前記基板と、前記第1の金属膜の側面とのなすテーパー角度が72度以上、90度以下の範囲にあり、前記第1の金属膜の前記側面と、前記第1の金属膜の前記側面を覆っている前記第2の金属膜の側面とのなす角度が1.5度以上、15度以下の範囲にある、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電極形成方法。
  9. 基板と、
    前記基板上に設けられており、第1の金属膜と、該第1の金属膜上に積層された第2の金属膜とを有するIDT電極とを備え、
    前記IDT電極において、前記基板と、前記第1の金属膜の側面とのなすテーパー角度が72度以上、90度以下の範囲にあり、前記第1の金属膜の前記側面と、前記第1の金属膜の前記側面を覆っている前記第2の金属膜の側面とのなす角度が1.5度以上、15度以下の範囲にある、弾性波装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108834337A (zh) * 2018-08-31 2018-11-16 生益电子股份有限公司 一种pcb的制作方法和pcb

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