JP2017129298A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017129298A
JP2017129298A JP2016007842A JP2016007842A JP2017129298A JP 2017129298 A JP2017129298 A JP 2017129298A JP 2016007842 A JP2016007842 A JP 2016007842A JP 2016007842 A JP2016007842 A JP 2016007842A JP 2017129298 A JP2017129298 A JP 2017129298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ignition
oven burner
temperature
temperature adjustment
circulation fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016007842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6643097B2 (ja
Inventor
周作 林
Shusaku Hayashi
周作 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2016007842A priority Critical patent/JP6643097B2/ja
Publication of JP2017129298A publication Critical patent/JP2017129298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6643097B2 publication Critical patent/JP6643097B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Control Of Combustion (AREA)

Abstract

【課題】使用者の使い勝手がよく、安全性の高い加熱調理器を提供する。
【解決手段】温度調節を行うためにオーブンバーナ13を点火させる場合、点火検知手段15でオーブンバーナ13の点火が検知されるまで、オーブンバーナ13へのガス供給量を、点火検知手段15でオーブンバーナ13の点火が検知された後の所定の温調用ガス供給量よりも少量の所定の温調点火用ガス供給量に制限し、循環ファン14の回転数を、点火検知手段15でオーブンバーナ13の点火が検知された後の所定の温調用回転数よりも低い所定の温調点火用回転数に制限する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理器に関する。特に、本発明は、加熱室内に熱気を循環させることによりオーブン調理が行われる加熱調理器に関する。
従来、被調理物を収容する加熱室とは別にオーブンバーナを配設した燃焼室を設け、オーブンバーナで供給された燃料ガスを燃焼させて燃焼排ガスの熱気を発生させ、発生させた熱気を循環ファンで加熱室内に送り込むとともに、加熱室内に循環させることにより、被調理物を間接的に加熱調理する加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1)。この種の加熱調理器では、調理中、加熱室内の温度や調理時間等に基づいてオーブンバーナを点消火させることによる温度調節が行われる場合がある。
特開2013−213649号公報
ところで、上記のような加熱調理器でオーブンバーナを点消火させる温度調節が行われると、使用者はオーブンバーナの点火のタイミングを知らないから、使用者が加熱調理器の傍で作業していると、予期しない点火音により使用者が驚く場合がある。また、オーブンバーナへ燃料ガスを供給する開閉弁が開故障している場合、温度調節のためにオーブンバーナを消火させているときにコンロバーナが使用されると、オーブンバーナにも燃料ガスが供給されてしまう。その結果、温度調節のためにオーブンバーナを点火させる際、点火電極等の点火手段を動作させるよりも前にオーブンバーナに燃料ガスが供給された状態で点火され、大きな点火音が生じたり、燃焼室から火炎溢れが生じたりするという問題がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、オーブンバーナを点消火させることにより加熱室内の温度調節を行う加熱調理器おいて、使用者の使い勝手がよく、安全性の高い加熱調理器を提供することにある。
本発明は、
点火手段により供給された燃料ガスを点火させて燃焼させることにより熱気を発生させるオーブンバーナが設けられた燃焼室と、
前記オーブンバーナに供給する燃料ガスの供給量を調節可能なガス量調節手段と、
前記オーブンバーナの点火を検知する点火検知手段と、
被調理物を加熱する加熱室と、
前記オーブンバーナで発生させた熱気を前記加熱室に送り込み、循環させる循環ファンと、
前記オーブンバーナを点消火させることにより、前記加熱室内の温度調節を行う制御装置と、を備える加熱調理器であって、
前記温度調節を行うためにオーブンバーナを点火させる場合、前記点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知されるまで、前記オーブンバーナへのガス供給量を、前記点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知された後の所定の温調用ガス供給量よりも少量の所定の温調点火用ガス供給量に制限し、前記循環ファンの回転数を、前記点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知された後の所定の温調用回転数よりも低い所定の温調点火用回転数に制限する制御構成を有する加熱調理器である。
上記加熱調理器によれば、温度調節を行うためにオーブンバーナを点火させる場合、点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知されるまでは、燃料ガスの供給量を少量の温調点火用ガス供給量に制限するとともに、循環ファンを低回転数の温調点火用回転数に制限するから、点火音を小さくできるだけでなく、点火不良を防止できる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
前記温度調節を行うためにオーブンバーナを点火させる場合、前記点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知されてから所定の待機時間が経過するまで、前記オーブンバーナへのガス供給量を、前記温調点火用ガス供給量に制限し、前記循環ファンの回転数を、前記温調点火用回転数に制限する。
上記加熱調理器によれば、点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知されてから所定の待機時間が経過するまでは燃料ガスの供給量を少量の温調点火用ガス供給量に制限するとともに、循環ファンの回転数を低回転数の温調点火用回転数に制限するから、オーブンバーナに形成される燃焼炎が安定してから、ガス供給量を増加させることができ、オーブンバーナの点火不良をさらに低減できる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
前記温度調節を行うためにオーブンバーナを消火させる場合、前記循環ファンの回転数を前記温調用回転数で維持する。
温度調節を行うために、オーブンバーナの点火後に循環ファンの回転数を温調用回転数に増加させると、オーブンバーナに供給される燃焼用空気量が増加する。それゆえ、温度調節を行うためにオーブンバーナを消火させている間も循環ファンの回転数を温調用回転数で維持すれば、燃焼用空気量はオーブンバーナに温調用ガス供給量で燃料ガスが供給されているときと同程度となり、加熱室内の温度を早期に低下させることができる。また、開閉弁の開故障が生じていた場合でも、燃焼室内に燃料ガスが停滞し難くなるから、オーブンバーナの点火時に大きな点火音や火炎溢れを抑えることができる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
前記温度調節を行うためにオーブンバーナを消火させている間、前記循環ファンの回転数を前記温調用回転数で維持する場合、前記循環ファンの回転数を前記温調点火用回転数に低下させた後、前記オーブンバーナへ前記温調点火用ガス供給量で燃料ガスを供給して、前記オーブンバーナを点火させる。
上記したように、温度調節を行うためにオーブンバーナを消火させている間も循環ファンの回転数を温調用回転数で維持した場合、燃焼用空気量はオーブンバーナに温調用ガス供給量で燃料ガスが供給されているときと同程度となる。そのため、オーブンバーナを点火させるとき、オーブンバーナに温調用ガス供給量よりも少ない温調点火用ガス供給量で燃料ガスを供給すると、供給される燃料ガスよりも燃焼用空気が多くなり、点火不良が生じやすい。しかしながら、上記加熱調理器によれば、循環ファンの回転数を温調点火用回転数に低下させた後、オーブンバーナへ温調点火用ガス供給量で燃料ガスを供給して、オーブンバーナを点火させるから、円滑にオーブンバーナを点火させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、加熱室内の温度調節のためにオーブンバーナを点火させるときの燃料ガスの供給量を低下させるから、点火音が小さくなる。これにより、使用者の予期しないタイミングでオーブンバーナが点火されても、使用者が点火音に驚くこともない。また、オーブンバーナに燃料ガスを供給する開閉弁が開故障していても、大きな点火音の発生や燃焼室からの火炎溢れを防止できる。従って、本発明によれば、使用者の使い勝手がよく、安全性の高い加熱調理器を提供できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す概略斜視断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の燃焼室の一例を示す概略斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す回路図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器における制御動作の一例を示すタイムチャートである。 図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器における制御動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本実施の形態に係る加熱調理器を具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器を、オーブン機能を有するガスコンロ1に適用したものであって、本体ケース11の内部に、食材等の被調理物を収容する加熱室10が設けられている。また、本体ケース11の前面部111には、加熱室10の前面開口部100を被閉する前扉12が設けられている。さらに、前扉12の後方で且つ本体ケース11の前面部111の下端寄りの位置には、モータ50で循環ファン14を回転駆動させることにより本体外部の空気を燃焼用二次空気として燃焼室20内へ取り込むための給気口112が複数開設されている。なお、本明細書では、本体ケース11の前面部111をガスコンロ1の正面とし、ガスコンロ1を正面側から見たときの本体ケース11の奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
本体ケース11内における加熱室10の下方の空間における加熱室10と本体ケース11との対向する底壁相互の間隙には、オーブンバーナ13が収容された燃焼室20が設けられている。また、本体ケース11内における加熱室10の後方の空間には、オーブンバーナ13から燃焼室20内へ放出された燃焼排ガスの熱気を循環ファン14の吸込口141へ導く熱気通路30が設けられている。さらに、本体ケース11内における加熱室10の上方後部には、加熱室10内の空気を本体ケース11の外部へ導く排気通路31が設けられている。
加熱室10は、上面を構成する上壁10Aと、底面を構成する底壁10Bと、左側面を構成する左側壁10Cと、右側面を構成する右側壁(図示せず)と、後面を構成する奥壁10Eとによって、前方へ開放する略矩形箱状に形成されている。
加熱室10の上壁10Aの後方寄りの位置には、排気通路31に繋がる通気孔101が開設されており、循環ファン14によって加熱室10内へ送り込まれた熱気の一部は、被調理物から発生した油煙や臭気成分とともに、通気孔101から排気通路31を通じてその下流端の排気口311へ導かれ、本体ケース11の外部へ排出される。排気通路31には、加熱室10から排出され排気通路31を流れる排気温度を検知する温度センサ60が設けられており、温度センサ60で検知された検知信号は、後述する制御装置Cに出力される。
加熱室10の奥壁10Eの中央より左右の側方寄りの位置には、循環ファン14の図示しない吹出口に繋がる熱気導出孔102が開設されている。また、加熱室10の奥壁10Eの中央位置には、熱気通路30に繋がる熱気導入孔103が開設されている。従って、循環ファン14を回転駆動させると、オーブンバーナ13から燃焼室20内に放出された熱気が熱気通路30を通って吸込口141へ吸い込まれた後、熱気導出孔102から加熱室10内へ送り込まれる。また、加熱室10内へ送り込まれた熱気の一部は、熱気導入孔103から熱気通路30を通って吸込口141へ吸い込まれ、再び熱気導出孔102から加熱室10内へ送り込まれる。
図2に示すように、燃焼室20は、上面を構成する上壁20Aと、底面を構成する底壁20Bと、左側面を構成する左側壁20Cと、右側面を構成する右側壁20Dと、後面を構成する奥壁20Eとによって、前方へ開放する略矩形箱状に形成されており、オーブンバーナ13は、燃焼室20内における前後方向の略中央位置に組み込まれている。また、給気口112は、燃焼室20の前面開口部21に設けられており、循環ファン14を回転駆動させることで、本体外部の空気がオーブンバーナ13の燃焼用二次空気として給気口112から燃焼室20内へ取り込まれる。
燃焼室20の上壁20Aの中央後方寄りの位置には、燃焼室20と熱気通路30とを繋ぐ連通口22が開設されており、オーブンバーナ13から燃焼室20内へ放出された熱気は、連通口22を通って熱気通路30へ導かれる。
オーブンバーナ13は、プレス加工された一枚の板材を折り曲げて形成した管体であり、図1に示すように、燃焼室20の上壁20Aと底壁20Bとの間に所定の間隙を存して配設されている。従って、給気口112から燃焼室20内に取り込まれた外部空気は、オーブンバーナ13の上下の間隙を通り、オーブンバーナ13の後端面に形成された炎孔130の周辺へ導かれる。
図2に示すように、オーブンバーナ13は、左右に長い上方視略矩形状に形成されており、その後端面には、複数の炎孔130が左右方向へ所定の間隔を存して並設されている。また、オーブンバーナ13の一方の側端(ここでは、右側端)には、ガス供給口131が設けられている。なお、図示しないが、ガス供給口131の外側には、ガス噴出ノズルが対峙して設けられており、ガス噴出ノズルから噴出された燃料ガスは、燃焼用一次空気であるガス供給口131周辺の空気とともに、オーブンバーナ13の内部へ送り込まれ、各炎孔130から後方へ向けて面状に噴出される。
燃焼室20の左側壁20Cにおけるオーブンバーナ13の配設部より後方で且つ炎孔130の近傍位置には、炎孔130の後方における燃焼炎の有無を検知する点火検知手段としてフレームロッド15が設けられている。フレームロッド15で検知された検知信号は、後述する制御装置Cに出力される。一方、燃焼室20の右側壁20Dにおけるオーブンバーナ13の配設部より後方で且つ炎孔130の近傍位置には、点火手段である点火電極16が設けられている。なお、点火検知手段として、燃焼炎の熱による起電力から検知する熱電対式のものを使用してもよい。
図1に戻って、循環ファン14の後方には、隔壁を介して、循環ファン14と同軸に設けられた冷却ファン18と、循環ファン14及び冷却ファン18を回転駆動させるモータ50が配設されている。
図3は、本実施の形態のガスコンロ1の回路図である。なお、制御装置Cは、オーブンバーナ13だけでなく、コンロバーナの燃焼も制御するが、以下ではオーブンバーナ13についてのみ説明する。オーブンバーナ13には、ガス供給管Lから分岐した分岐管L1が接続されており、ガス供給管Lには、コンロバーナやオーブンバーナ13への燃料ガスを供給・停止するメイン弁403が配設されている。また、分岐管L1には、ガバナG、ガス量調節手段として図示しないステッピングモータの作動によりオリフィスを調整して燃料ガスの流量を変更する火力切替板404、及び開閉弁として電磁弁405が配設されている。従って、メイン弁403及び電磁弁405を開閉することにより、オーブンバーナ13に燃料ガスが供給・停止される。また、メイン弁403及び電磁弁405が開弁されている状態で、ステッピングモータで火力切替板404のオリフィスを調整することにより、オーブンバーナ13への燃料ガスの供給量が変更される。これらメイン弁403、電磁弁405や、ステッピングモータは、制御装置Cからの信号に応じて、その動作が制御される。
制御装置Cには、既述した、フレームロッド15、モータ50、温度センサ60、点消火スイッチ70、イグナイタ80、メイン弁403、電磁弁405、ステッピングモータや、操作ユニット700等が電気配線を介して接続されている。
操作ユニット700は、手動調理や調理の種類に応じた自動調理を行うための調理モード選択スイッチ702や、魚料理などの調理の種類を選択する調理メニュースイッチ703、さらに調理温度を設定する温度設定スイッチ704などを備えている。
制御装置Cは、CPU、ROM、RAMなどからなる電子ユニットであり、電源回路900からの供給電力により作動する。また、制御装置Cは、使用者による操作ユニット700の操作に応じ、所定の制御プログラムに従って被調理物に対する加熱調理を実行する。図示しないが、制御装置Cは、操作ユニット700での操作に応じてオーブン調理を行うために、モータ駆動回路、スイッチ回路、イグナイタ回路、電磁弁駆動回路、フレームロッド回路、サーミスタ回路、タイマ回路などを備えている。さらに、制御装置Cのメモリには、各調理に対応した制御プログラムや、モータ50の駆動電流値と循環ファン14の回転数とのデータテーブルなどが格納されている。
次に、本実施の形態のガスコンロで、温度調節を行いながらオーブン調理する場合の制御動作の一例について、図4及び図5に基づいて説明する。
使用者が図示しない電源スイッチをオンすると、電源回路900から電源が供給されて、制御装置Cが起動する(図5のステップST1)。そして、オーブン調理を開始させるべく、使用者が操作ユニット700で調理モード、調理の種類等を選択し、点消火スイッチ70を点火操作すると(図5のステップST2)、制御装置Cは、まずモータ50を駆動させて、循環ファン14を所定の初期回転数Rs(例えば、1000rpm)で回転駆動させる(図4の(a)及び図5のステップST3)。このように、オーブンバーナ13に燃料ガスが供給される前に循環ファン14を回転駆動させることにより、電磁弁405が開故障していた場合でも燃焼室20内での燃料ガスの停滞が低減されるため、オーブンバーナ13の点火時における大きな点火音の発生や火炎溢れを防止できる。
図4では示されていないが、点消火スイッチ70が操作されてから、循環ファン14の回転が安定する所定の回転数安定化時間(例えば、7.5秒間)が経過すると(図5のステップST4で、Yes)、オーブンバーナ13の点火時の燃料ガスの供給量が初期点火用ガス供給量Vs(例えば、1000kcal/h)となるように、火力切替板404の開度を初期点火用開度Gs(例えば、開度小)に調整する(図5のステップST5)。
次いで、火力切替板404の開度が変更される時間を考慮した所定の調整時間(例えば、1秒間)が経過すると(図5のステップST6で、Yes)、メイン弁403が開弁され、さらにメイン弁403が開弁する時間を考慮した所定の開弁時間(例えば、0.1秒間)が経過すると、イグナイタ80への通電が開始され、イグナイタ80により点火電極16に火花放電を生ぜしめる。そして、イグナイタ80への通電が開始されて、所定の初期通電時間(例えば、0.2秒間)が経過すると、電磁弁405が開弁される(図4の(b)〜(d)及び図5のステップST7〜ST11)。これにより、オーブンバーナ13へ初期点火用ガス供給量Vsで燃料ガスの供給が開始される。そして、点火電極16からの火花放電によりオーブンバーナ13の炎孔130から噴出する燃料ガスが点火されて、フレームロッド15で燃焼炎が検知されると(図4の(e))、イグナイタ80への通電を停止させる(図5のステップST12〜ST13)。
フレームロッド15で燃焼炎が検知されて、所定の燃焼炎の安定化時間(例えば、6秒間)が経過すると(図5のステップST14で、Yes)、火力切替板404の開度を温調オン用開度Gy(例えば、開度大)に調整して、オーブンバーナ13への燃料ガスの供給量を所定の温調用ガス供給量Vy(例えば、2500kcal/h)に増加させる(図4の(f)及び図5のステップST15)。そして、火力切替板404の開度が変更される時間を考慮した所定の調整時間(例えば、0.3秒間)が経過する(図5のステップST16で、Yes)と、モータ50を駆動して、循環ファン14の回転数を所定の温調用回転数Ry(例えば、3000rpm)に増加させる(図4の(g)及び図5のステップST17)。このように、オーブンバーナ13の炎孔130に大きな燃焼炎が形成された状態から燃焼用空気量を増加させることにより、燃焼炎のふらつきや点火不良をさらに低減できる。
上記のようにして温度調節が開始され、温度センサ60で検知される加熱室10内の温度が所定の上限温度まで上昇すると(図5のステップST18で、Yes)、電磁弁405を閉弁させ(図4の(h)及び図5のステップST19)、オーブンバーナ13を消火させるが、循環ファン14の回転数は温調用回転数Ryが維持される。これにより、外部から燃焼室20に取り込まれた空気が、速やかに加熱室10に送り込まれ、短時間で加熱室10内の温度を低下させることができる。
オーブンバーナ13が消火されて、所定の閉弁時間が経過すると(図5のステップST20で、Yes)、次回のオーブンバーナ13を点火させるときの燃料ガスの供給量が温調点火用ガス供給量Vw(例えば、1000kcal/h)となるように、予め火力切替板404の開度を温調点火用開度Gw(例えば、開度小)に調整する(図4の(i)及び図5のステップST21)。これにより、次回のオーブンバーナ13の点火時に電磁弁405を開弁させても、オーブンバーナ13に大量の燃料ガスが供給されるのを防止できる。さらに、電磁弁405が開故障していた状態で図示しないコンロバーナで調理が開始されると、オーブンバーナ13にも燃料ガスが供給されるが、火力切替板404の開度を低下させているから、オーブンバーナ13の消火時に供給される燃料ガスの供給量を低減できるだけでなく、循環ファン14の回転数は温調用回転数Ryで維持されているから、燃焼室20内での燃料ガスの停滞が抑えられ、オーブンバーナ13を点火させたときの大きな点火音や火炎溢れが生じるのを防止できる。
温度センサ60で検知される加熱室10内の温度が所定の下限温度まで低下すると(図5のステップST22で、Yes)、電磁弁405を開弁する前に、モータ50を駆動して、循環ファン14の回転数を温調点火用回転数Rw(例えば、1000rpm)に低下させる(図4の(j)及び図5のステップST23)。次いで、循環ファン14の回転数が安定する所定の回転数安定化時間(例えば、7.5秒間)が経過すると(図5のステップST24で、Yes)、初期点火と同様に、イグナイタ80への通電が開始され、イグナイタ80により点火電極16に火花放電を生ぜしめ、さらに、イグナイタ80の通電が開始されて、所定の初期通電時間(例えば、0.1秒間)が経過すると、電磁弁405が開弁される(図4の(k)〜(l)及び図5のステップST9〜ST11)。すると、火力切替板404の開度を低下させているため、オーブンバーナ13には温調点火用ガス供給量Vwで燃料ガスが供給される。そして、オーブンバーナ13の炎孔130から噴出する燃料ガスが点火されて、フレームロッド15で燃焼炎が検知されると(図4の(m))、イグナイタ80への通電を停止させる(図5のステップST12〜ST13)。
次いで、初期点火と同様に,フレームロッド15で燃焼炎が検知されて、所定の燃焼炎の安定化時間(待機時間)(例えば、6秒間)が経過すると(図5のステップST14で、Yes)、火力切替板404の開度を温調オン用開度Gyに調整して、オーブンバーナ13への燃料ガスの供給量を所定の温調用ガス供給量Vyに増加させる(図4の(n)及び図5のステップST15)。そして、火力切替板404の開度が変更される時間を考慮した所定の調整時間が経過すると、モータ50を駆動して、循環ファン14の回転数を所定の温調用回転数Ryに増加させる(図4の(o)及び図5のステップST17)。これにより、加熱室10内の温度を上昇させる温度調節が再開される。
上記オーブンバーナ13の点消火させることによる温度調節は、例えば、所定の調理時間が経過するまで実行される。
以上、詳細に説明したように、被調理物が収容される加熱室10とは別にオーブンバーナ13を配設した燃焼室20を有するガスコンロ1で、調理中、温度調節を行うためにオーブンバーナ13を点火させる場合、オーブンバーナ13には少量の温調点火用ガス供給量を供給するから、点火音を低減できる。例えば、上記ガスコンロ1では、温調用ガス供給量でオーブンバーナ13を点火した場合の点火音は、75dBであったのに対し、温調点火用ガス供給量のそれは、モータ50が駆動している器具音と同程度の45dB程度まで低下させることができた。それゆえ、使用者の予期しないタイミングでオーブンバーナ13が点火されても、点火音による使用者の驚きを防止できる。また、温度調節ためにオーブンバーナ13を点火させる場合、循環ファン14の回転数を温調点火用ガス供給量に対応させて温調点火用回転数に低下させるから、点火不良も低減できる。さらに、オーブンバーナ13の消火時に電磁弁405が開故障していても、火力切替板404の開度を低下させているから、燃焼室20内に停滞する燃料ガスを低減できる。それゆえ、オーブンバーナ13の点火時における大きな点火音や火炎溢れを防止できる。しかも、上記ガスコンロ1では、オーブンバーナ13の消火時でも循環ファン14を温調用回転数の高い回転数で回転駆動させているから、電磁弁405の開故障が生じた場合、燃焼室20内の燃料ガスの停滞をさらに低減できる。それゆえ、オーブンバーナ13を点火させたときの点火音を抑えることができるとともに、燃焼室20からの火炎溢れも少なくなる。そして、上記ガスコンロでは、温度調節のためにオーブンバーナ13を点火させる場合、循環ファン14の回転数を温調点火用回転数に低下させた後、オーブンバーナ13に少量の温調点火用ガス供給量で燃料ガスを供給して点火させるから、点火不良もさらに低減できる。
従って、本実施の形態によれば、使用者の使い勝手がよく、安全性の高い加熱調理器を提供することができる。なお、上記実施の形態では、初期点火と温度調節のためにオーブンバーナ13を点火させるときの燃料ガスの供給量及び循環ファン14の回転数を同一としているが、これらは異なる供給量及び回転数としてもよい。また、上記実施の形態では、分岐管L1にステッピングモータによりオリフィスを調整する火力切替板404を設けることによりオーブンバーナ13への燃料ガスの供給量を変更しているが、火力切替板404の代わりに、電磁弁405の上流側及び下流側をオリフィスを設けたバイパス管で接続し、電磁弁405を開閉することにより、オーブンバーナ13への燃料ガスの供給量を変更してもよい。
10 加熱室
13 オーブンバーナ
20 燃焼室
14 循環ファン
15 フレームロッド(点火検知手段)
16 点火電極(点火手段)
405 火力切替板(ガス量調節手段)
C 制御装置

Claims (4)

  1. 点火手段により供給された燃料ガスを点火させて燃焼させることにより熱気を発生させるオーブンバーナが設けられた燃焼室と、
    前記オーブンバーナに供給する燃料ガスの供給量を調節可能なガス量調節手段と、
    前記オーブンバーナの点火を検知する点火検知手段と、
    被調理物を加熱する加熱室と、
    前記オーブンバーナで発生させた熱気を前記加熱室に送り込み、循環させる循環ファンと、
    前記オーブンバーナを点消火させることにより、前記加熱室内の温度調節を行う制御装置と、を備える加熱調理器であって、
    前記温度調節を行うためにオーブンバーナを点火させる場合、前記点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知されるまで、前記オーブンバーナへのガス供給量を、前記点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知された後の所定の温調用ガス供給量よりも少量の所定の温調点火用ガス供給量に制限し、前記循環ファンの回転数を、前記点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知された後の所定の温調用回転数よりも低い所定の温調点火用回転数に制限する制御構成を有する加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記温度調節を行うためにオーブンバーナを点火させる場合、前記点火検知手段でオーブンバーナの点火が検知されてから所定の待機時間が経過するまで、前記オーブンバーナへのガス供給量を、前記温調点火用ガス供給量に制限し、前記循環ファンの回転数を、前記温調点火用回転数に制限する加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記温度調節を行うためにオーブンバーナを消火させる場合、前記循環ファンの回転数を前記温調用回転数で維持する加熱調理器。
  4. 請求項3に記載の加熱調理器において、
    前記温度調節を行うためにオーブンバーナを消火させている間、前記循環ファンの回転数を前記温調用回転数で維持する場合、前記循環ファンの回転数を前記温調点火用回転数に低下させた後、前記オーブンバーナへ前記温調点火用ガス供給量で燃料ガスを供給して、前記オーブンバーナを点火させる加熱調理器。
JP2016007842A 2016-01-19 2016-01-19 加熱調理器 Active JP6643097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007842A JP6643097B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007842A JP6643097B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017129298A true JP2017129298A (ja) 2017-07-27
JP6643097B2 JP6643097B2 (ja) 2020-02-12

Family

ID=59395533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016007842A Active JP6643097B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6643097B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019090544A (ja) * 2017-11-10 2019-06-13 株式会社ハーマン ガスコンロ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019090544A (ja) * 2017-11-10 2019-06-13 株式会社ハーマン ガスコンロ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6643097B2 (ja) 2020-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6934341B2 (ja) 加熱調理器
KR20160084273A (ko) 가스 오븐 및 그 제어 방법
JP5858956B2 (ja) 加熱調理器
JP5852610B2 (ja) グリル
JP6249983B2 (ja) 加熱調理器
JP6643097B2 (ja) 加熱調理器
JP6948857B2 (ja) 加熱調理器
JP5980824B2 (ja) グリル
JP5080836B2 (ja) グリル装置
JP5943684B2 (ja) グリル
JP7371884B2 (ja) グリル付きコンロ
JP5925818B2 (ja) 加熱調理器
JP5746674B2 (ja) 加熱調理器
JP6954818B2 (ja) コンロ
JP5688060B2 (ja) 加熱調理器
JPH07332662A (ja) 燃焼装置
JP2020051711A (ja) 温風暖房装置
JP7280743B2 (ja) グリル装置及びガスこんろ
JP7162861B2 (ja) ガスコンロ
JP7220085B2 (ja) 加熱調理器
JP2019174058A (ja) 加熱調理器
JP2004113697A (ja) グリル
JP7316147B2 (ja) 解凍調理装置
JP7360662B2 (ja) ガスコンロ
JP2011038696A (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6643097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250