JP2020051711A - 温風暖房装置 - Google Patents

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Keisuke Wakatsuki
慶介 若月
勲 吉村
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勲 吉村
航平 松木
Kohei Matsuki
航平 松木
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Abstract

【課題】確実に羽根の動作確認をしつつ、不要な異常判定を回避することで、安全性と快適性に優れた温風暖房装置を提供する。【解決手段】温風の吹出口9に、羽根駆動モータ23の駆動により回動する複数の可動羽根13を備えた温風暖房装置であって、可動羽根13が正常に動作するかを確認する羽根動作判定を実行するにあたり、所定の判定要件を満たしたときには羽根駆動モータ23に印加する電圧パターンを変更する。電圧パターンを変えることでモータのトルクが変わるため、暖房装置の使用環境に適したトルクで可動羽根23を回動させることができる。これにより、不要な異常判定を回避して、確実に羽根動作判定を実行することができる。【選択図】図7

Description

本発明は、燃焼により温風を発生させて室内を暖房する温風暖房装置に関するものである。
従来、この種の暖房装置としては、例えば、本体内に燃料を燃焼させるバーナを備え、バーナで発生した燃焼ガスと本体に取り込んだ室内の空気とを混合して温風とし、この温風を本体前面に設けた吹出口から吹き出して室内を暖房するものが知られている。また、この吹出口には、モータの回転によって上下に回動する羽根を設けて、吹き出される温風の風量に応じて羽根を上下に回動(スイング)させることにより、室内の温度分布を均一にして、暖房効果を高めるようにしたものがある。
このように、可動する羽根を備える暖房装置においては、例えば本体の前面に障害物があって羽根の動きが制限されたり、羽根を駆動するモータの故障などにより、羽根が正しく動作しないような場合には、温風の吹き出しが阻害されて本体や床面が加熱してしまうという問題が発生する。そこで、羽根が正しく動作しているかをチェックして、その動作が確認できない時には運転を停止することで、機器の安全性を確保するようになっている。
そして、羽根の動作チェック方法としては、一旦羽根を基準点、例えば全開の状態まで回動させた後、元の位置まで復帰させることが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許第2890996号公報
上述の羽根の動作チェックでは、所定時間内に羽根が全開の状態まで回動しなかった場合には異常と判断される。ところが、低温時には羽根を回動させるモータの動作特性が低下する傾向があるため、温度が低い環境下で暖房装置を使用すると、所定時間内に羽根が全開の状態に達しないことが起こり得る。この場合、羽根が全開に達しないことで異常と判断されてしまうが、低温状態が解消されればモータは正常に動作するのであれば、異常と判定するべきではない。
本発明は、確実に羽根の動作確認をしつつ、不要な異常判定を回避することで、安全性と快適性に優れた温風暖房装置を提供することを目的とする。
熱を発生する熱発生手段と、
温風を吹き出す吹出口と、
前記吹出口に設けられた回動可能な複数の羽根と、
前記羽根を回動させるステッピングモータと、
前記ステッピングモータを回転させて前記羽根の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、運転開始時に前記ステッピングモータを回転させて前記羽根が正常に動作するかを確認する羽根動作判定を実行し、
前記羽根動作判定の実行前もしくは実行中に所定の判定要件を満たした場合には、前記ステッピングモータに印加する電圧パターンを変更する温風暖房装置である。
上述のように構成することにより、不要な異常判定を回避して、確実に羽根動作判定を実行することができるため、安全性と快適性に優れた温風暖房装置となる。
本実施形態における温風暖房装置の内部構成図である。 本実施形態における温風暖房装置の断面構成図である。 吹出口の拡大断面図である。(A)は羽根を閉じた状態を示し、(B)は羽根を開いた状態を示す。 本実施形態における温風暖房装置の、羽根を駆動する機構の斜視図である。 同機構の正面図である。 本実施形態における温風暖房装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態における羽根動作判定の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における羽根動作判定の他の一例を示すフローチャートである。
好適と考える本発明の実施形態を、本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、温風を吹き出す吹出口に、ステッピングモータの回転により回動する複数の羽根を備えた温風暖房装置であって、羽根が正常に動作するかを確認する羽根動作判定を実行するにあたり、所定の判定要件を満たしたときにはステッピングモータに印加する電圧パターンを変更する。電圧パターンを変えることでステッピングモータのトルクが変わるため、暖房装置の使用環境に適したトルクで羽根を回動させることができる。これにより、不要な異常判定を回避して、確実に羽根動作判定を実行することができる。
また、上述の判定要件として、羽根動作判定において所定時間内に羽根の動作が検知されたかを判定し、羽根の動作が検知されなかったときは、ステッピングモータに印加するパルス周波数を低くする。所定時間内に羽根の動作が検知されないときは、室温が低いためにモータの動作特性が低下しているおそれがある。そこで、モータに印加するパルス周波数を低くする。これにより、モータのトルクが上がるため、確実に羽根動作判定を実行することができる。
また、上述の判定要件として、羽根動作判定の実行前に温度検知手段の検知温度を確認し、検知温度が低いほど、ステッピングモータに印加するパルス周波数を低くする。モータに印加するパルス周波数を低くすることで、モータのトルクが上がるため、室温が低くモータの動作特性が低下している状況であっても、確実に羽根動作判定を実行することができる。
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
図1は、温風暖房装置の内部構成図であり、図2は、温風暖房装置の断面構成図である。なお、本実施形態では、温風暖房装置の一例として燃料を燃焼させて暖房を行うファンヒーターを例に説明する。
本体1内には、灯油などの液体燃料を加熱して気化ガスとする気化器2と、気化器2で発生した気化ガスを燃焼して熱を発生させる熱発生手段としてのバーナ3と、バーナ3の上方に設けられた燃焼室4と、バーナ3に点火する点火ヒータ5と、図示しない給油タンクから供給された燃料を貯留する油受皿6と、油受皿6上に載置され気化器2へ燃料を汲み上げる電磁ポンプ7を備えている。
そして本体1の背面には、室内の空気を本体1内部に取り入れる送風機8が取り付けられる。また、本体1の正面には、暖房装置の動作を指示するための多数のスイッチが設けられた操作部16と、温風を吹出す吹出口9が取り付けられており、この吹出口9は複数の羽根10を備えている。
燃焼室4は、その上部に、バーナ3で発生した燃焼排ガスが排出される開口4aを有し、さらに燃焼室4を覆うように遮熱板11が設けられている。燃焼室4と遮熱板11の間は、燃焼排ガスと送風機8からの空気とを混合して温風とする温風通路12として構成されている。
図3は、吹出口の拡大断面図であり、図3(A)は可動羽根を閉じた状態を示し、図3(B)は可動羽根を所定角度開いた状態を示す断面図である。本実施形態の温風暖房装置においては、吹出口9は上下に回動可能な3枚の可動羽根13と、この可動羽根13の間に配置されて水平方向に延びる回動しない2枚の固定羽根14を備えている。運転が停止しているときは、図3(A)のように可動羽根13は閉じられており、運転を開始(バーナ3での燃焼を開始)すると、後述する羽根駆動モータ23が回転して可動羽根13を駆動して、図3(B)のように可動羽根13が開いた状態となる。なお、以降の説明において、可動羽根13の角度とは、図中のθで示す角度を指すものとする。
可動羽根13はバーナ3での燃焼量に応じて上下方向に回動させることができ、温風の吹き出す角度を調節する。一方、固定羽根14は、温風通路12を通過した温風を前方に誘導する役割を有する。可動羽根13の縦方向の長さ(図3(A)における上下方向の長さ)が長い場合には、羽根と羽根の間隔が広くなるため、温風通路12を通過した温風が羽根の間から下方に向かって流れやすくなってしまうが、固定羽根14を設けることで、本体1の前方に向けて温風を吹き出すことができるため、意図する方向へ効率よく温風を排出することができる。とくに、本実施形態のように、温風通路12が下方に向かっていて、温風が吹き下ろされる構造である場合には、固定羽根14がより効果を発揮する。なお、固定羽根14を設けない構造であってもかまわない。
図4は、可動羽根を駆動する機構の斜視図であり、図5は、同機構の正面図である。可動羽根13を備えた吹出口9は、支持金具20によって本体1に取り付けられるようになっている。
支持金具20には、回動軸21を介して可動羽根13と連結された連携カム22と、可動羽根13を駆動するための羽根駆動モータ23と、羽根駆動モータ23と連結された駆動用カム24と、可動羽根13の角度を検知する羽根動作検知手段25が取り付けられており、さらに、回動軸21を中心とした連携カム22の回転動作を案内するガイド孔26が設けられている。
連携カム22は、二つのピン(第1ピン221、第2ピン222)を備えている。第1ピン221は前述の回動軸21と連結し、第2ピン222は、支持金具20に対して摺動自在に設けられる駆動板27と連結している。そしてこの駆動板27には、駆動用カム24から延びる駆動軸241が係止されるとともに、駆動軸241の先端に取り付けられたバネ部材28の一端が取り付けられている。また、駆動板27の下部には後述する角度検知手段25に対応する遮蔽片29が設けられている。
羽根駆動モータ23は正逆回転可能なステッピングモータで構成され、後述する制御部30からの指示に基づいて回転が制御される。そして、羽根駆動モータ23の回転によって駆動用カム24が回動すると駆動板27が上下に移動し、この駆動板27の上下動が連携カム22を介して可動羽根13を上下に回動させる。つまり、駆動板27が下方に移動すると、連携カム22が矢印Aの方向に回転して可動羽根13は上向きに回動する。反対に、駆動板27が上方に移動すると、連携カム22が矢印Bの方向に回転して可動羽根13は下向きに回動することとなる。可動羽根13が上向きに回動して所定角度に到達したことは、羽根動作検知手段25により検知される。
羽根動作検知手段25は、例えば発光部251と、発光部251に対向して配置された受光部252を備えるフォトインタラプタで構成される。羽根駆動モータ23を回転させて可動羽根13を上向きに回動させると、駆動板27が下方に移動する。そして、可動羽根13の角度が所定角度になると遮蔽片29が発光部251と受光部252の間に入り込んで発光部251からの光を遮断する。つまり、受光部252が光を検知できなくなると、可動羽根13が所定角度に到達したと判定される。なお、羽根動作検知手段25の構成はこれに限らず、他の検知方式を用いてもよい。
図6は、温風暖房装置の構成を示すブロック図である。マイクロコンピュータからなる制御部30は、室内の温度を検知する室温検知手段17、操作部16に設けられた各種ボタン(例えば、運転の開始および停止を指示する運転ボタン161、温度を設定する室温設定ボタン162、運転モードを設定する運転モード設定ボタン163)、可動羽根13の動作を検知する羽根動作検知手段25、からの入力を受ける。そして、点火ヒータ5、気化器2を加熱するヒータ2a、電磁ポンプ7、送風機8、羽根駆動モータ23への制御信号を出力し、暖房運転を制御する。
また、制御部30は、バーナ3での燃焼量を演算して決定する燃焼量制御手段31、送風機8の回転を制御する送風機制御手段32、羽根駆動モータ23の回転を制御する羽根駆動モータ制御手段33、羽根駆動モータ23や羽根動作検知手段25など可動羽根12の回動に関連する部品の異常を判定する異常判定手段34、点火ヒータ5への通電を制御する点火制御手段36、とを含んで構成される。なお、図の構成は本実施形態にかかる温風暖房装置の一実施例であって、図示される以外のその他の構成要素を含んでいても構わない。
上述の構成からなる暖房装置において、運転の開始を指示すると、まず気化器2を加熱するヒータ2aへの通電を開始する。ヒータ2aの加熱により気化器2が液体燃料を気化することができる温度に到達すると、電磁ポンプ7を駆動して気化器2に液体燃料を供給し、気化器2に供給された液体燃料は加熱気化されて気化ガスとなる。気化ガスは気化器2の先端からバーナ3に供給され、バーナ3で燃焼が行われる。燃焼により発生した燃焼排ガスは、送風機8からの空気と混合されて温風となり、吹出口9から排出される。
また、本発明の温風暖房装置は、複数の運転モードを切替可能に備えており、運転モードは操作部16の運転モード設定ボタン163を操作することで選択される。そして、この運転モードには、可動羽根13を予め設定された角度範囲内で上下方向に回動させる可動モードと、可動羽根13を予め設定された角度に固定する固定モードを有しており、いずれのモードにおいても可動羽根13の角度は燃焼量制御手段31によって決定された燃焼量に応じて設定される。
例えば、燃焼量が大火力のときの可動羽根13は、可動モードでは70〜80度の間で上下動を繰り返し、固定モードでは75度に固定される。また、燃焼量が小火力のときの可動羽根13は、可動モードでは60〜75度の間で上下動を繰り返し、固定モードでは65度に固定される。中間火力のときは、大火力と小火力の間の角度に設定される。なお、上述の角度は一例であって、適宜設定することができる。
可動羽根13は、運転モードによらず、燃焼量が大きいときのほうが、燃焼量が小さいときよりも角度が大きくなるように設定される。つまり、燃焼量が大きい場合には、温風の吹き出し角度を大きくして温風を遠くまで運ぶとともに、開口面積を大きくすることで本体1内に熱がこもってしまうことを有効に防止することができる。また、燃焼量が小さい場合に吹出開口を下に向けることで、足元を温めることができ、これにより暖房効率をあげることができる。
そして、上述の構成からなる暖房装置では、運転開始時に可動羽根13が正常に動作するかを確認する羽根動作判定を実行する。運転開始時とは、好適には運転開始の指示を受けてから熱発生手段で熱が発生するまでの間を指し、本実施形態においては、運転ボタン161が操作されて運転開始が指示されると、バーナ3での燃焼を開始する前に羽根動作判定を実行する。この羽根動作判定では、制御部30は羽根駆動モータ23を回転させて可動羽根13を上方に回動させ、羽根動作検知手段25によって可動羽根13が所定角度に到達したことが検知されたかを判定する。可動羽根13が所定角度(第1角度)に到達した場合には、可動羽根13は正常に動作すると判断して燃焼を開始することができる。一方、所定時間内に可動羽根13が第1角度に到達しなかった場合には、可動羽根13は正常に動作しないと判断して、燃焼動作は開始されない。
本実施形態における第1角度とは、可動羽根13の通常動作時の最大角度と同じか、若しくはそれ以上の角度のことを指す。本実施形態では、通常動作時の可動羽根13の最大角度は80度(可動モード時における最大角度)に設定されているので、第1角度は80度以上の角度であればよい。そして、羽根動作判定においては、可動羽根13が第1角度に到達したことを羽根動作検知手段25が検知した後、さらに羽根駆動モータ23を回転させて可動羽根13を機械的に回動可能な最大角度である上限角度まで開く動作を行うようにしてもよい。
羽根動作検知手段25は、可動羽根13が第1角度(例えば80度)に到達すると、これを検知して制御部30に検知信号を出力する。本実施形態では、羽根動作検知手段25はフォトインタラプタで構成されており、検知信号とは、発光部251が発する光を受光部252が検知しなくなったことにより発生する信号である。異常判定手段34はこの検知信号を受けることで、可動羽根13が正しく動作していると判定する。
本体1の前面に障害物があって可動羽根13の動きが制限されたり、羽根駆動モータ23が故障したりすると、可動羽根13が正常に動作しなくなってしまう可能性がある。可動羽根13が正常に動作せずに、燃焼が開始された後も閉じたままであったり、可動羽根13の角度が設定された角度よりも小さくなったりしていると、温風の吹き出しが阻害されて本体1や床面を加熱してしまい、安全性を損ねるという問題が発生する。そこで、燃焼を開始する前に羽根動作判定を実行することで、可動羽根13が正しく動作しない状態で燃焼が開始されてしまうことを未然に防止して、暖房装置を安全に使用することができる。さらに、運転開始の指示に基づいて可動羽根13が回動するので、使用者は運転が開始されたことを視覚的に確認することができる。
また、羽根動作判定では、所定の判定要件を満たした際に、羽根駆動モータ23に印加する電圧パターンを変更する。一般的に、低温時にはモータの動作特性が低下する傾向があるため、温度が低い環境下で暖房装置を使用すると羽根駆動モータ23の応答が遅れることが考えられる。そこで、所定の判定要件を満たし、周囲の温度が低い環境下にあると判断されるときには、電圧パターンを変更することで羽根駆動モータ23のトルクを変える。これにより周囲の温度の影響を受けることなく確実に羽根動作判定を行うことができるようになる。
本実施形態においては、判定要件として、制御部30は羽根駆動モータ23の回転を開始してから第1時間T1経過したときに、羽根動作検知手段25が検知信号を出力しているかを判定する。そして、検知信号が出力されていない場合には、羽根駆動モータ23に印加するパルスの周波数を変更する。
運転開始時に羽根駆動モータ23に印加するパルスの周波数をP1とする。羽根駆動モータ23が正常に動作していれば、第1時間T1が経過する前に可動羽根13は第1角度に到達するので、羽根動作検知手段25はこれを検知して検知信号を出力する。ところが、運転開始時の温度が低いと羽根駆動モータ23の駆動特性が低下するため、第1時間T1が経過したときに可動羽根13が第1角度に到達しないことが起こり得る。しかしながら、低温状態が解消されれば羽根駆動モータ23は正常に動作するのであるから、このような場合を羽根駆動モータ23の異常と判定するべきではない。
そこで、羽根駆動モータ23の回転を開始してから第1時間T1経過したときに、羽根動作検知手段25が検知信号を出力していなかった場合には、羽根駆動モータ23の周波数をP1よりも低いP2(P1>P2)に変更する。周波数を低くすることで、羽根駆動モータ23のトルクを上げることができるので、低温時においても可動羽根13を第1角度まで開くことができる。これにより、羽根動作検知手段25が検知信号を出力して、可動羽根13が正常に動作していると判定することができる。なお、羽根駆動モータ23の周波数をP2に変更したのち、第2所定時間が経過しても羽根動作検知手段25が検知信号を出力しなければ、異常と判定して運転を停止する。
ところで、印加するパルスの周波数を低くすると、羽根駆動モータ23の回転が遅くなるので、可動羽根13の動作速度が遅くなる。しかし、温度が低くなければ第1時間T1が経過する前に羽根動作検知手段25は検知信号を出力するので、パルスの周波数をP1からP2に変更することはない。よって、可動羽根13の動作が遅くなることはない。つまり、所定の判定要件を満たした場合にのみ、羽根駆動モータ23の周波数を低くすることで、不要に可動羽根13の動作が遅くなることが回避される。
図7は、上述の羽根動作判定の一例を示すフローチャートである。運転停止中は、図3(A)に示すように、可動羽根13は閉じられており吹出口9は閉塞されている。ステップ1で運転開始が指示されたことを検知すると、可動羽根13を上方に回動させるよう羽根駆動モータ23の回転を開始する(ステップ2)。ステップ2で羽根駆動モータ23に印加するパルスの周波数はP1である。羽根駆動モータ23の回転を開始すると、気化器2を加熱するヒータ2aへの通電を開始する(ステップ3)。なお、羽根駆動モータ23の回転とヒータ2aへの通電を同時に開始してもよい。
羽根駆動モータ23が回転を始めると、可動羽根13が上方に回動するので、可動羽根13の角度が第1角度に到達したかを羽根動作検知手段25の検知結果によって判定する「羽根動作判定」を実行する(ステップ4)。ここで、羽根動作検知手段25が検知信号を出力し、可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されると(ステップ4でYes)、可動羽根13は正常に動作していると判断して、燃焼開始動作を実行する(ステップ10)。燃焼開始動作では、例えば電磁ポンプ7を駆動して気化器2に液体燃料を供給し、点火ヒータ5に通電して気化器2の先端から噴出する気化ガスに点火する。
一方、羽根動作検知手段25が検知信号を出力しない場合(ステップ4でNo)、羽根駆動モータ23の回転を開始してから第1時間T1(例えば5秒)が経過したかを判定する(ステップ5)。第1時間T1が経過しても可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されない場合は、周囲の温度が低いため羽根駆動モータ23のトルクが低下しているおそれがあるので、羽根駆動モータ23のパルス周波数をP1よりも低いP2に変更する(ステップ6)。パルス周波数を低くすることで羽根駆動モータ23のトルクが上がる。
そして周波数P2で羽根駆動モータ23の回転を継続し、可動羽根13の角度が第1角度に到達しているかを判定する(ステップ7)。可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されると(ステップ7でYes)、羽根駆動モータ23に異常はないと判断して、燃焼開始動作を実行する(ステップ10)。
パルス周波数をP2に変更してもなお羽根動作検知手段25が検知信号を出力しない場合(ステップ7でNo)、羽根駆動モータ23の回転を開始してから第2時間T2(例えば20秒)が経過したかを判定する(ステップ8)。そして、第2時間T2が経過しても可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されない場合は、羽根駆動モータ23に異常があると判定し(ステップ9)運転を停止する。
このように、羽根動作判定において、第1時間T1が経過したときに羽根動作検知手段25が検知信号を出力していなかった場合には、それを直ちに異常と判断するのではなく、羽根駆動モータ23に印加するパルスの周波数を小さくしてトルクを上げて回転させる。これにより、例えば低温のため羽根駆動モータ23の動作が遅れたとしても、羽根駆動モータ23のトルクが上がることで可動羽根13を第1角度まで開くことができるため、低温が原因によるモータの動作遅れを異常と判断してしまうことを回避することができる。
前述した所定の判定要件とは、室温検知手段17が検知する温度であってもよい。本実施形態においては、制御部30は羽根動作判定の実行前に室温検知手段17の検知温度を確認し、この検知温度に応じて羽根駆動モータ23に印加するパルスの周波数を変更する。
運転開始の指示を受けると、まず室温検知手段17により室内の温度を検知し、この検知温度を第1温度と比較する。検知温度が第1温度以上であった場合には周波数P1、第1温度未満であった場合には周波数P2(P1>P2)のパルスを羽根駆動モータ23に印加する。つまり、運転開始時の温度が低いほど、羽根駆動モータ23に印加するパルスの周波数を低くする。周波数を低くすることで、羽根駆動モータ23のトルクを上げることができるので、低温時においても可動羽根13を第1角度まで開くことができる。
図8は、羽根動作判定の他の一例を示すフローチャートである。ステップ11で運転開始が指示されたことを検知すると、室温検知手段17により室内の温度を検知する(ステップ12)。そして、検知した室温と第1温度とを比較する(ステップ13)。
室温が第1温度以上であった場合(ステップ13でYes)、周波数P1のパルスを羽根駆動モータ23に印加して回転させ(ステップ14)、気化器2を加熱するヒータ2aへの通電を開始する(ステップ15)。羽根駆動モータ23が回転を始めると、可動羽根13が上方に回動するので、可動羽根13の角度が第1角度に到達したかを判定する「羽根動作判定」を実行する(ステップ16)。可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されると(ステップ16でYes)、可動羽根13は正常に動作していると判断して、燃焼開始動作を実行する(ステップ17)。
一方、可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されない場合(ステップ16でNo)、羽根駆動モータ23の回転を開始してから第1時間T1(例えば5秒)が経過したかを判定する(ステップ18)。そして、第1時間T1が経過しても可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されない場合は、羽根駆動モータ23に異常があると判断し(ステップ19)運転を停止する。
また、室温が第1温度未満であった場合(ステップ13でNo)、周波数P2(P1>P2)のパルスを羽根駆動モータ23に印加して回転させ(ステップ20)、気化器2を加熱するヒータ2aへの通電を開始する(ステップ21)。周波数を低くすることで、羽根駆動モータ23のトルクが大きくなる。そして、可動羽根13の角度が第1角度に到達したかを判定する「羽根動作判定」を実行する(ステップ22)。可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されると(ステップ22でYes)、可動羽根13は正常に動作していると判断して、ステップ17に移行して燃焼開始動作を実行する。
一方、可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されない場合(ステップ22でNo)、羽根駆動モータ23の回転を開始してから第2時間T2(例えば20秒)が経過したかを判定する(ステップ23)。そして、第2時間T2が経過しても可動羽根13が第1角度に到達したことが検知されない場合は、ステップ19に移行して羽根駆動モータ23に異常があると判定し、運転を停止する。
このように、運転開始時の室温が低いほど羽根駆動モータ23に印加するパルスの周波数を低くすることで、羽根駆動モータ23のトルクを上げて回転させる。これにより、低温のため羽根駆動モータ23の動作特性が低下しても、可動羽根13を第1角度まで開くことができるため、低温が原因によるモータの動作遅れを異常と判断してしまうことを回避することができる。
なお、本実施形態においては、羽根駆動モータ23に印加するパルスの周波数をP1とP2の2種類としたが、室温に基づいて周波数を切り替えるようになっていればよく、これに限るものではない。
3 バーナ(熱発生手段)
9 吹出口
13 可動羽根(羽根)
17 室温検知手段(温度検知手段)
23 羽根駆動モータ(ステッピングモータ)
25 羽根動作検知手段
30 制御部

Claims (3)

  1. 熱を発生する熱発生手段と、
    温風を吹き出す吹出口と、
    前記吹出口に設けられた回動可能な複数の羽根と、
    前記羽根を回動させるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータを回転させて前記羽根の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、運転開始時に前記ステッピングモータを回転させて前記羽根が正常に動作するかを確認する羽根動作判定を実行し、
    前記羽根動作判定の実行前もしくは実行中に所定の判定要件を満たした場合には、前記ステッピングモータに印加する電圧パターンを変更する温風暖房装置。
  2. 前記羽根が所定角度に到達したときに検知信号を出力する羽根動作検知手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記羽根動作判定において、所定時間内に前記羽根動作検知手段からの検知信号を受信しなかったときは、前記ステッピングモータに印加するパルス周波数を低くする請求項1記載の温風暖房装置。
  3. 温度を検知する温度検知手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記羽根動作判定の実行前に前記温度検知手段の検知温度を確認し、検知温度が低いほど、前記ステッピングモータに印加するパルス周波数を低くする請求項1記載の温風暖房装置。
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