JP2017129203A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】惰性走行中にクラッチペダルセンサが異常状態になってクラッチが係合された場合に、運転者が不意に減速感や違和感を覚えることを抑制すること。【解決手段】エンジンと、変速機と、動力伝達経路中で変速機と駆動輪との間に設けられたクラッチと、クラッチの開放状態および係合状態を操作するクラッチペダルと、クラッチペダルの踏み込み量を検出するクラッチペダルセンサと、クラッチペダルセンサが検出したクラッチペダルの踏み込み量に基づいてクラッチの状態を制御する制御部と、を備えた車両を制御する車両制御装置において、制御部が、クラッチを開放状態にしつつ走行する惰性走行中において、クラッチペダルセンサが異常状態になった場合に、クラッチペダルセンサの正常状態下において惰性走行から通常走行に復帰する際にクラッチを係合させる時間よりも長い時間でクラッチを係合させるように制御する。【選択図】図7

Description

本発明は、クラッチを開放状態にするとともに惰性走行を行う車両を制御する車両制御装置に関する。
従来、クラッチの踏み込み量を検出するクラッチペダルストロークセンサが検出したクラッチの踏み込み量に応じて、電子制御ユニットによってクラッチアクチュエータを制御するクラッチバイワイヤシステムが知られている。
例えば特許文献1には、クラッチペダルセンサからの信号に応じて手動制御された第1制御量と、運転状態に応じて自動制御された第2制御量とを比較し、第1制御量および第2制御量のうちの非係合側の制御量に従って、クラッチアクチュエータを制御するクラッチバイワイヤシステムが記載されている。
上述した技術において燃費を改善させるために、車両の走行中にアクセルペダルがオフ状態であるとともにクラッチペダルがオフ状態である場合に、クラッチを開放状態として惰性走行を行う場合がある。また、車両の惰性走行において、さらにエンジンを停止させることによってフリーラン走行を行う場合がある。
特開2010−270804号公報
しかしながら、クラッチペダルストロークセンサ(以下、ストロークセンサ)が異常な状態になった場合、ストロークセンサからの信号に基づいた電子制御ユニット(ECU)の制御により、クラッチが係合状態に移行する可能性がある。車両が惰性走行やフリーラン走行(以下、惰性走行と総称)をしている間にクラッチが係合すると、車両においてエンジンブレーキが作用する状態になる。この場合、ストロークセンサが正常な状態でのクラッチの係合制御と同様の制御を行うと、運転者が不意に減速感や違和感を覚えることが考えられる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、クラッチを開放状態にして行う車両の惰性走行中に、クラッチペダルセンサが異常状態になってクラッチが係合された場合に、運転者が減速感や違和感を覚えることを抑制できる車両制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するために、本発明に係る車両制御装置は、エンジンと、変速機と、前記エンジンが出力する動力を伝達する動力伝達経路中で前記変速機と駆動輪との間に設けられたクラッチと、前記クラッチの開放状態および係合状態を操作するクラッチペダルと、前記クラッチペダルの踏み込み量を検出するクラッチペダルセンサと、前記クラッチペダルセンサが検出した前記クラッチペダルの踏み込み量に基づいて前記クラッチの状態を制御する制御部と、を備え、車両を制御する車両制御装置において、前記制御部は、前記クラッチを開放状態にしつつ走行する惰性走行中において、前記クラッチペダルセンサが異常状態になった場合に、前記クラッチを、前記クラッチペダルセンサの正常状態下において前記惰性走行から通常走行に復帰する際に前記クラッチを係合させる時間よりも長い時間で係合させるように制御することを特徴とする。
本発明に係る車両制御装置によれば、クラッチペダルセンサが異常状態の場合に、クラッチペダルセンサが正常状態の場合のクラッチの係合に要する時間よりも長い時間で、クラッチを係合させているため、惰性走行からクラッチが係合状態になるまでの時間を長時間化することができるので、クラッチを開放状態にして行う車両の惰性走行において、クラッチペダルセンサが異常状態になってクラッチが係合された場合に、運転者が不意に減速感や違和感を覚えるのを抑制できる。
図1は、本発明の一実施形態による車両制御装置を備えた車両の構成を示す図である。 図2は、本発明の一実施形態による車両制御装置による制御方法を説明するためのフローチャートである。 図3は、クラッチペダルストロークセンサが正常状態の場合における、基本的なクラッチペダルストロークおよびクラッチアクチュエータの制御状態を示すグラフである。 図4は、車両の惰性走行時におけるクラッチペダルの踏み込み量およびクラッチアクチュエータの制御状態を示すグラフである。 図5は、車両の惰性走行時においてクラッチペダルストロークセンサが異常状態になった場合における、クラッチペダルの踏み込み量およびクラッチアクチュエータの制御状態と車両の加速度とを示すグラフである。 図6は、本発明の一実施形態によるECUの構成、およびECUの入力および出力を示すブロック図である。 図7は、本発明の一実施形態による車両制御装置によって制御された、クラッチペダルストロークセンサが異常状態になった場合における、クラッチペダルの踏み込み量およびクラッチアクチュエータの制御状態と車両の加速度とを示すグラフである。 図8は、一実施形態の第1変形例による制御部の構成を示すブロック図である。 図9は、一実施形態の第2変形例による制御部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する一実施形態によって限定されるものではない。
まず、本発明の一実施形態による車両制御装置について説明する。図1は、この一実施形態による車両制御装置を備えた車両の構成を示す。
図1に示すように、この一実施形態による車両Veは、エンジン1、クラッチ2、変速機3、ECU60、およびチェックランプ70を備える。この一実施形態による車両制御装置100は、エンジン1を制御可能に構成され、クラッチ2、クラッチ2を動作させるためのクラッチアクチュエータ23、およびECU60を有する。また、車両制御装置100は、エンジン回転数センサ41、入力軸回転数センサ42、アクセルペダルセンサ43、クラッチペダルストロークセンサ44(以下、ストロークセンサ44)、アッパスイッチ45a、およびローワスイッチ45bをさらに有する。
エンジン1は、車両Veの動力源として機能する。エンジン1は、スタータ11の駆動によって始動可能に構成されている。始動後のエンジン1は、燃料の燃焼エネルギーを出力軸1aの回転運動に変換して出力する。出力軸1aは、クラッチ2を介して変速機3の入力軸3aに接続されている。
クラッチ2は、エンジン1と変速機3の入力軸3aとの間の動力伝達経路に配置されている。クラッチ2は、運転者によるクラッチペダル24からの入力によって、クラッチアクチュエータ23を動作させて、エンジン1と入力軸3aとの動力の伝達を接続したり遮断したりする。クラッチ2は、例えば摩擦係合式のクラッチ装置であり、入力側係合部材21および出力側係合部材22を有する。
入力側係合部材21は、エンジン1の出力軸1aに連結されている。出力側係合部材22は、変速機3の入力軸3aに連結されている。クラッチ2は、入力側係合部材21と出力側係合部材22とがクラッチアクチュエータ23により係合状態にされることによって、エンジン1と入力軸3aとの間で動力を伝達する。一方、クラッチ2は、入力側係合部材21と出力側係合部材22とがクラッチアクチュエータ23により離間されて開放状態になることによって、エンジン1と入力軸3aとの動力の伝達を遮断する。クラッチ2は、クラッチペダル24に対する運転者の操作入力によって係合状態になったり開放状態になったりする一方、ECU60によってクラッチアクチュエータ23が制御されることで、車両Ve側から操作可能である。
変速機3は、例えば、シフトレバーに対する運転者の操作入力によって変速がなされる手動変速式の変速機である。変速機3は、入力軸3a、出力軸3bおよび同期装置(図示せず)を有する。変速機3は、常時噛合い式の変速機であり、常時噛合っている前進用の複数のギア対31および後進用の後進ギア対を有する。前進用の各ギア対31は、互いに変速比が異なる変速段を形成するものである。同期装置は、シフトレバーに対するシフト操作に連動して入力軸3aの回転と出力軸3bの回転とを同期させるシンクロ機構を有する。同期装置は、例えば、ギア対31のいずれかに選択的に係合して入力軸3aの回転と出力軸3bの回転とを同期させることにより、当該ギア対31による入力軸3aと出力軸3bとの動力の伝達を接続する。変速機3の出力軸3bはピニオンギア33およびデフリングギア34と噛み合って、差動機構4を介して左右の駆動輪5と接続されている。出力軸3bに出力されたエンジン1の動力は、ピニオンギア33、デフリングギア34、および差動機構4を介して駆動輪5に伝達される。
制御部としてのECU60は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)およびインターフェースなどを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路である。上述したECU60の各機能は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、CPUの制御のもとで車両Ve内の各種装置を動作させるとともに、RAMやROMにおけるデータの読み出しおよびRAMへの書き込みを行うことで実現される。
この一実施形態においてECU60は、エンジン回転数センサ41、入力軸回転数センサ42、アクセルペダルセンサ43、ストロークセンサ44、およびクラッチペダル24のアッパスイッチ45aおよびローワスイッチ45bなどの各種センサと接続されている。
エンジン回転数センサ41は、エンジン1の回転数を検出するセンサである。入力軸回転数センサ42は、変速機3における入力軸3aの回転数を検出するセンサである。アクセルペダルセンサ43は、運転者が操作するアクセルペダル(図示せず)の踏み込み量を検出するセンサである。これらの検出結果の信号は、車両Veの走行時に逐次ECU60に供給される。
ストロークセンサ44は、クラッチペダル24が踏み込まれた量を検出する。ECU60は、ストロークセンサ44から入力される信号に基づいて、クラッチアクチュエータ23を動作させ、クラッチ2の係合度合いを制御する。そのため、ECU60は、ストロークセンサ44から入力される信号に基づいて、クラッチ2の係合度合いも検出できる。アッパスイッチ45aは、クラッチペダル24が踏み込まれていない場合にオンにされるスイッチである。一方、ローワスイッチ45bは、クラッチペダル24が全て踏み込まれた場合にオンにされるスイッチである。すなわち、ストロークセンサ44におけるクラッチペダル24の踏み込み量が最小(例えば0)の場合にアッパスイッチ45aがオンになり、クラッチペダル24の踏み込み量が最大の場合にローワスイッチ45bがオンになる。
ECU60は、チェックランプ70に接続されている。ECU60は、後述する方法によってストロークセンサ44を異常と判定した場合、チェックランプ70を点灯させる。また、ECU60は、車速およびアクセル開度などの条件に基づいて、駆動輪5に伝達するべき要求トルク(要求駆動力)を算出し、その算出結果に基づいて、エンジン1を制御する。
以上のように構成されたこの一実施形態における車両制御装置を備えた車両の制御処理方法について説明する。図2は、この一実施形態による車両制御装置の制御処理方法を説明するためのフローチャートである。なお、以下に説明する制御処理方法のフローチャートは、車両Veの走行中に所定時間間隔で繰り返し実行される。
図2に示すように、ステップST1においてECU60は、ストロークセンサ44に異常が生じているか否か、すなわちストロークセンサ44が故障しているか否かを判定する。ストロークセンサ44における異常の検出は例えば、クラッチペダル24におけるアッパスイッチ45aおよびローワスイッチ45bと、ストロークセンサ44との検出結果に基づいて行われる。具体的に、アッパスイッチ45aがオフであるにもかかわらず、ストロークセンサ44により検出されたクラッチペダル24の踏み込み量が最小の例えば0である場合などである。また、ローワスイッチ45bがオフであるにもかかわらず、ストロークセンサ44により検出されたクラッチペダル24の踏み込み量が最大である場合も同様である。すなわち、アッパスイッチ45aやローワスイッチ45bのオンオフと、ストロークセンサ44により検出されたクラッチペダル24の踏み込み量とが矛盾している場合などである。
ECU60が、ストロークセンサ44は異常ないと判定した場合(ステップST1:No)、この一実施形態による制御処理を終了する。一方、ECU60が、ストロークセンサ44は異常であると判定した場合(ステップST1:Yes)、ステップST2に移行する。ステップST2において、ECU60は、チェックランプ70を点灯させる。これにより、ストロークセンサ44に異常が生じていることを外部に報知できる。
ステップST3に移行してECU60は、車両Veが惰性走行中であるか否かを判定する。なお、本明細書において、惰性走行は、エンジン1を駆動状態としつつクラッチ2を開放状態にして走行する惰性走行のみならず、エンジン1が駆動していない状態でクラッチ2を開放状態にしつつ走行するフリーラン走行を含む。ECU60が車両Veは惰性走行中ではないと判定した場合(ステップST3:No)、この一実施形態による制御処理を終了する。一方、ECU60が車両Veは惰性走行中であると判定した場合(ステップST3:Yes)、ステップST4に移行する。
ステップST4においてECU60は、スタータ11を制御して駆動させることによってエンジン1の再始動を行う。ここで、エンジン1が停止したままの状態でクラッチ2を係合させると、クラッチ2の係合動作中にエンジン1が回転し始めてファイアリングが開始される場合がある。この場合、エンジン1のファイアリングの開始によって車両Veの加速度Gが大きく変化して、ショックが発生する可能性がある。そこで、この一実施形態においては、クラッチ2の係合動作に基づく加速度Gの変化を緩やかにするために、クラッチ2を係合させる前に、スタータ11などによってエンジン1をあらかじめ始動させておく。その後、ステップST5に移行する。
ステップST5においてECU60は、クラッチアクチュエータ23によるクラッチ2の係合動作を、ストロークセンサ44が正常な状態である場合に比して、長い時間で実行する。換言すると、クラッチ2における入力側係合部材21と出力側係合部材22との移動速度を、ストロークセンサ44が正常な場合での移動速度に比して小さくする。これにより、クラッチ2はゆっくり係合される。ECU60は、クラッチアクチュエータ23を動作させることによってクラッチ2をゆっくり係合させるとともに、燃料カット(フューエルカット:F/C)を行う。これによって、車両Veをエンジンブレーキ状態に移行させる。以上により、この一実施形態による制御処理を終了する。
次に、上述した制御処理方法におけるステップST5の具体的な制御方法について、ストロークセンサ44の検出状態とクラッチアクチュエータ23の動作状態とに基づいて説明する。図3は、基本的なクラッチ制御を行う場合におけるストロークセンサ44の検出状態とクラッチアクチュエータ23の動作状態とを示すグラフである。図4は、ECU60によって惰性走行の要求がオンになる直前から、惰性走行の要求がオフになって基本制御に復帰するまでの、ストロークセンサ44の検出状態とクラッチアクチュエータ23の動作状態とを示すグラフである。図5は、従来技術においてストロークセンサ44が異常な状態になった場合における、ストロークセンサ44の検出状態、クラッチアクチュエータ23の動作状態、および車両Veの加速度Gを示すグラフである。図6は、この一実施形態によるECU60の構成、およびECU60の入力および出力を示す図である。図7は、この一実施形態においてストロークセンサ44が異常な状態になった場合における、ストロークセンサ44の検出状態、クラッチアクチュエータ23の動作状態、および車両Veの加速度Gを示すグラフである。
図3に示すように、通常の基本的なクラッチ制御において、ストロークセンサ44が検出するクラッチペダル24の踏み込み量が、最大である開放状態と最小(例えば0)である係合状態との中間状態(半係合状態)の場合がある(時間T11〜T12)。この場合、クラッチアクチュエータ23の動作量も、クラッチ2の開放状態と係合状態との中間の状態となる。その後、時間T12〜T13において、クラッチペダル24の踏み込み量が最小になるとクラッチアクチュエータ23の動作によってクラッチ2が係合状態となる。さらに、時間T13〜T14に示すように、クラッチペダル24が踏み込まれて踏み込み量が最小から最大になると、クラッチアクチュエータ23の動作によって、クラッチ2は開放状態になる。すなわち、基本的なクラッチ制御においては、クラッチペダル24が操作される操作量に伴ってクラッチアクチュエータ23が動作し、クラッチ2が開放状態、半係合状態、または係合状態になる。
図4に示すように、時間T21において、ECU60は、惰性走行を行う所定の条件が成立したと判断すると、ECU60によって惰性走行要求がオンになる。惰性走行を行う所定条件としては、クラッチペダル24およびアクセルペダル(図示せず)がともにオフである場合などの、走行中において駆動力要求がない場合などである。時間T21〜T22においては、ECU60はクラッチアクチュエータ23を制御してクラッチ2を係合状態から開放状態に切り替える。その後、クラッチペダル24の踏み込み量が最小であってストロークセンサ44が検出する踏み込み量が最小であっても、所定の惰性走行条件が成立している間(時間T22〜T23)、ECU60はクラッチアクチュエータ23を制御してクラッチ2を開放状態に維持する。
その後、時間T23において、例えばアクセルペダル(図示せず)がオンになるなどの、惰性走行から通常走行に復帰する条件が成立した場合、惰性走行要求がオフになる。この場合、時間T23〜T24の間において、ECU60がクラッチアクチュエータ23を制御して動作させることにより、クラッチ2を開放状態から係合状態に切り替える。時間T24以降においては、車両Veは通常走行に復帰し、ECU60によるクラッチ2に対する制御は、上述した基本的なクラッチ制御に復帰する。
図4に示す惰性走行中(時間T22〜T23)において、ストロークセンサ44が故障して異常状態になった場合について説明する。図5に示すように、時間T31においてストロークセンサ44が故障したとする。ストロークセンサ44が故障すると、ECU60は、走行を継続するためや、アッパスイッチ45aがオンになっていて運手者がクラッチ2の係合を要求していると認識することによって、クラッチ2を係合させる制御を行う。例えばクラッチペダル24が踏み込まれたと誤検出する。その結果、ECU60は、惰性走行要求がオフになったと判断して、図4に示す時間T23〜T24と同様にして、クラッチアクチュエータ23を制御して、クラッチ2を係合させる。
しかしながら、図5に示す従来技術によるクラッチ制御においては、クラッチ2の係合開始(時間T32)から係合完了(時間T33)の間において、惰性走行からエンジンブレーキがかかる状態に急激に移行するため、車両Veの加速度Gが急激に変化する。さらに、運転者が惰性走行から通常走行への復帰を所望していない状態で、クラッチが開放状態から係合状態に切り換えられて、運転者が所望しないエンジンブレーキが車両Veに作用するため、運転者は急な減速を感じて強い違和感を覚える可能性がある。
これに対し、上述したこの一実施形態による制御処理方法におけるステップST5(図2参照)においては、従来技術によるクラッチ制御に比して長い時間でクラッチ2の係合を行う。ここで、図6に示すように、ECU60は演算部60aを有し、要求駆動力の信号、エンジン回転数Neの検出信号、および入力軸回転数Ninの検出信号が入力されると、演算部60aがクラッチアクチュエータ23を制御するためのアクチュエータ目標値を出力する。クラッチアクチュエータ23は、ECU60から出力されたアクチュエータ目標値に基づいて動作され、クラッチ2の係合および開放が制御される。
アクチュエータ目標値に基づいた具体的な制御について説明する。すなわち、図7に示すように、時間T41においてストロークセンサ44が故障して異常状態になったとする。この一実施形態においてECU60は、ストロークセンサ44が異常状態になったことを検出する(図2中、ステップST1参照)。そして、時間T42においてECU60は、クラッチアクチュエータ23を、上述した時間T32〜T33の時間よりも長い時間(時間T42〜T43)で動作させて、クラッチ2を開放状態から係合状態に移行させる。すなわち、アクチュエータ目標値は、時間T42〜T43の間でクラッチ2が係合状態になるような値である。ここで、従来技術によるクラッチ制御に要する時間とは、同一の車両Veにおいて、ストロークセンサ44が故障していない正常状態で惰性走行から通常走行に復帰する場合にクラッチ2の係合に要する時間である。すなわち、従来技術によるクラッチ制御に比して長い時間とは、同一の車両Veにおいて、ストロークセンサ44が正常状態でのクラッチ2の係合に要する時間に比して、異常状態でのクラッチ2の係合に要する時間が長時間であることを意味する。
この場合、図7の車両の加速度Gのグラフに示すように、車両の加速度Gはクラッチアクチュエータ23によるクラッチ2の係合動作に伴って、緩やかに減速方向に増加する。その結果、運転者が減速を感じて違和感を覚える状態を抑制することができる。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、ストロークセンサ44が故障して異常状態になった場合に、従来技術によるクラッチ2の制御に比して長い時間でクラッチ2を開放状態から係合状態に移行させていることにより、車両Veが惰性走行からエンジンブレーキがかかる状態に移行する時間を長時間化することができるので、車両Veの加速度Gの急激な変化を低減することができるので、運転者が急な減速を感じて違和感を覚える状態を抑制することが可能となる。
(第1変形例)
次に、上述した一実施形態による車両制御装置の第1変形例について説明する。図8は、第1変形例によるECU60の構成を示すブロック図である。図8に示すように、ECU60は、演算部60bを有する。演算部60bには、エンジン回転数Neのデータと、エンジン1の目標回転数のデータとが入力される。そして、比例ゲイン(Pゲイン)を、ストロークセンサ44が故障していない通常状態での値に比して、ストロークセンサ44が故障した異常状態での値が小さくなるようにする。これにより、ECU60は、アクチュエータ制御値を、クラッチアクチュエータ23が通常に比してゆっくり動作するように設定し、クラッチ2を制御する。この場合においても、上述した一実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2変形例)
次に、上述した一実施形態による車両制御装置の第2変形例について説明する。図9は、第2変形例によるECU60の構成を示すブロック図である。図9に示すように、ECU60は、一実施形態による演算部60aおよびなまし処理部60cを有する。演算部60aには、上述したように、要求駆動力の信号、エンジン回転数Neの検出信号、および入力軸回転数Ninの検出信号が入力される。演算部60aは、入力されたデータに基づいてクラッチアクチュエータ23を制御するためのアクチュエータ目標値を出力する。さらになまし処理部60cには、演算部60aが出力したアクチュエータ目標値と、クラッチアクチュエータ23の実値が入力される。なまし処理部60cは、入力されたアクチュエータ目標値に対して、アクチュエータ実値に基づいたなまし処理の演算を行う。これにより、アクチュエータ目標値に対して、なまし処理が実行されたアクチュエータ制御値を出力する。これにより、ECU60は、アクチュエータ制御値を、クラッチアクチュエータ23が通常に比してゆっくり動作するように設定し、クラッチ2を制御する。この場合においても、上述した一実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の一実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の一実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
2 クラッチ
23 クラッチアクチュエータ
24 クラッチペダル
44 クラッチペダルストロークセンサ(ストロークセンサ)
45a アッパスイッチ
45b ローワスイッチ
60 ECU
60a,60b 演算部
60c なまし処理部

Claims (1)

  1. エンジンと、変速機と、前記エンジンが出力する動力を伝達する動力伝達経路中で前記変速機と駆動輪との間に設けられたクラッチと、前記クラッチの開放状態および係合状態を操作するクラッチペダルと、前記クラッチペダルの踏み込み量を検出するクラッチペダルセンサと、前記クラッチペダルセンサが検出した前記クラッチペダルの踏み込み量に基づいて前記クラッチの状態を制御する制御部と、を備え、車両を制御する車両制御装置において、
    前記制御部は、前記クラッチを開放状態にしつつ走行する惰性走行中において、前記クラッチペダルセンサが異常状態になった場合に、前記クラッチを、前記クラッチペダルセンサの正常状態下において前記惰性走行から通常走行に復帰する際に前記クラッチを係合させる時間よりも長い時間で係合させるように制御する
    ことを特徴とする車両制御装置。
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