JP2017129163A - 管端吊り上げ用クランプ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管Pの端pを持上げる際、その持上げ用ワイヤ51に取り付けられて前記管端pを把持するクランプ装置60である。その管Pは管端p内面に凹部(溝)sを有する。ワイヤ51が接続されたコ字状の本体61と、その本体61の一方のフランジ61aにねじ通されて他方のフランジ61bに向かって進退する進退軸62と、その進退軸62の回転用ハンドル63と、進退軸62の先端にその軸心周りに回転自在に設けた嵌合子64とからなる。本体61の両フランジ61a、61b間に管端pを嵌め、進退軸62をハンドル63を介し回して嵌合子64を凹部sに嵌め込んで、本体61を管端pに取り付ける。嵌合子64を凹部sに嵌めて管端pをクランプするので、管端pを吊り下げてもその管端pが外れる恐れが極めて少ない。嵌合子は進退軸が回転しても共回りしないため塗膜が損傷することがない。
【選択図】図2
Description
その新管が所定の配設箇所に運搬された後、走行用台車を取り外す際、その新管を一時的に持上げ・持下げる(以下、適宜に、両者を含めて「持上げ」と称する。)必要がある。このため、さや管内において管持上げ・持下げ装置(以下、「持上げ装置」と称する。)が用いられる。
この考えの下、上記の課題を解決するために、この発明は、管端内面に凹部を有するその管端を把持する管端吊り上げ用クランプ装置において、吊り上げ用線状体が接続されるコ字状の本体と、その本体の一方のフランジに挿通されて他方のフランジに向かって進退する進退軸と、その進退軸を進退させる手段と、前記進退軸の先端に設けた嵌合子とからなり、前記本体の両フランジ間に前記管端が嵌められて、前記進退軸は、他方のフランジに向かって進行して前記嵌合子を前記凹部に嵌め込んで、前記本体を管端に取り付ける機能を有する構成を採用したのである。
両板片22のそれぞれの両端には他の吊り下げ孔25、25がその中央線(ねじ軸23)に対して対称に形成されている。両板片22、22にそれぞれ吊り下げ孔25を形成したのは、左右のどちらの板片22を新管Pの端側にしても支障がないようにするためである。このため、両板片22、22もねじ軸23に対して対称となっている。
この右ねじ軸33と上記吊下げベース20の左ねじ軸23に円管31の両端のナット 32a、32bをねじこむと、ターンバックル構造となって、円管31を回転させると、両ねじ軸23、33の間の長さが伸縮する。
なお、ねじ軸23、ナット32aを右ねじ、ねじ軸33、ナット32bを左ねじとすることもできる。
ナイロンスリング41は、図2に示すように、一方の板片22の両側の孔25又は板材21の孔24に通された後、レバーブロック50のフック52に係止される。ナイロンスリング41は孔24、25にシャックルを介して係止することもできる。また、その孔24、25にレバーブロック50のフック52を直接に係止することもできる。
レバーブロック50は、図5に示す従来周知の構造のものであって、本体53に対してレバー54を矢印のように回動させることによってチェーン51を繰り出し(巻き出し)又は巻き取る(巻き上げる)。
この嵌合子64は、上記管端pの溝sに嵌って回転しない形状、例えば、四角状となって溝sにぴったり嵌る形状となっている。但し、円柱状として、抵抗によって回転しないものとし得る。また、嵌合子64は、金属製でも良いが、ゴム等の弾性体として塗膜を損傷させない材料を使用することが好ましい。その弾性体は管端pに触れる部分だけでもよい(嵌合子64の一部でもよい)。さらに、溝sの底面との当接面(先端面)は溝sの円弧面に沿う形状とすることができる。
そのクランプ装置60の管端pへの固定時、嵌合子64が回転自在のため、進退軸62の回転によっても嵌合子64は回転せずに、塗膜を損傷することもない。また、嵌合子64が弾性材であれば、その損傷もより少なくなる。さらに、クランプ装置60の嵌合子64が管端pの溝sに嵌っているため、新管Pが何らかの理由によって揺れる等しても、クランク装置60による管端Pの把持(クランプ)は維持される。
この後、クランプ装置60による管端pの把持を止め、つづいて持上げ装置Aを解体し、つぎの新管Pの接続工程に移行する。
クランプ装置60における進退軸60を進退させる手段としては、上記ねじ軸に限らず、周知の種々の態様を実施することができる。例えば、図9Aから同Bに示すトグル機構67(特許文献3、図1〜図7参照)によったり、図10Aから同Bに示すレバー機構68によったりして、進退軸62aを他方のフランジ61bに向かって進退させて嵌合子64を管端pの溝sに嵌める構成とすることができる。
このため、図9A(a)から図9Bに示すように、ハンドル67aを回動することによって、進退軸62aを他方のフランジ61bに向かって進退させて嵌合子64を管端pの溝sに嵌める。
このため、図10A(a)から図10Bに示すように、レバー68cの移動によって進退軸62aを他方のフランジ61bに向かって進退させて嵌合子64を管端pの溝sに嵌める。このとき、レバー68cをスリット68bの横方向部分68b2に嵌めることによって嵌合子64の溝sへの嵌め状態を維持する。支持片68aは円筒とすることもできる。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
P 新管
P’ さや管
L レバー
p 新管の端縁
s 管端の溝(凹部)
r 縦リブ
1 挿し口
2 受口
60、60a、60b クランプ装置
61 クランプ装置のコ字状本体
61a 同本体の一方のフランジ
61b 同他方のフランジ
62、62a クランプ装置の進退軸
63 同ハンドル
64 同嵌合子
65 同係止輪
67 トグル機構
Claims (5)
- 管端(p)内面に凹部(s)を有するその管端(p)を把持する管端吊り上げ用クランプ装置(60)であって、吊り上げ用線状体(40)が接続されるコ字状の本体(61)と、その本体(61)の一方のフランジ(61a)に挿通されて他方のフランジ(61b)に向かって進退する進退軸(62、62a)と、その進退軸(62、62a)を進退させる手段と、前記進退軸(62、62a)の先端に設けた嵌合子(64)とからなり、前記本体(61)の両フランジ(61a、61b)間に前記管端(p)が嵌められて、前記進退軸(62、62a)は、他方のフランジ(61b)に向かって進行して前記嵌合子(64)を前記凹部(s)に嵌め込んで、前記本体(61)を管端(s)に取り付ける機能を有する管端吊り上げ用クランプ装置。
- 上記進退軸(62)を進退させる手段は、上記本体(61)の一方のフランジ(61a)にねじ通されたねじ軸からなる進退軸(62)と、その進退軸(62)の回転用ハンドル(63)とからなって、そのハンドル(63)を回して前記進退軸(62)を進退させるものであり、かつ、上記嵌合子(64)は前記進退軸(62)にその軸心周りに回転自在に設けられている請求項1に記載の管端吊り上げ用クランプ装置。
- 上記進退軸(62a)を進退させる手段は、トグル機構(67)によって前記進退軸(62a)を進退させるものである請求項1に記載の管端吊り上げ用クランプ装置。
- 上記進退軸(62a)を進退させる手段は、レバー(L)によって前記進退軸(62a)を進退させるものである請求項1に記載の管端吊り上げ用クランプ装置。
- 上記嵌合子(64)が弾性体からなる請求項1乃至4のいずれか一つの項に記載の管端吊り上げ用クランプ装置。
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