JP2017129017A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流量制御弁とウォータポンプとを気筒列方向の同じ側に配置する際に、流量制御弁の配置を工夫し、各冷却液通路の配管の長さが大きくなるのを防止して、エンジン本体の暖気性能を確保すると共に、他の補機類などとのレイアウト干渉を抑制しつつ、流量制御弁をコンパクトに配置すること。【解決手段】冷却液を導入する冷却液導入部61および冷却液を導出する冷却液導出部62を有するラジエータ6と、エンジン本体2の冷却液入口部31に冷却液を導入するウォータポンプ5と上記冷却液導出部とを繋ぐ第1冷却液通路10と、エンジン本体の冷却液出口部41と上記冷却液導入部とを繋ぐとともに、全長にわたりエンジン本体における気筒列方向の一端側に位置する第2冷却液通路11と、第1冷却液通路を流れる冷却液の流量を制御する流量制御弁8を備え、流量制御弁が、気筒列方向一端側のオイルパン9の側部に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダブロックおよびシリンダヘッドに設けられたウォータジャケット内をエンジン冷却液が流通するエンジンの冷却構造に関する。
従来、直列多気筒エンジンを冷却する冷却装置が知られており、その一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の冷却装置は、シリンダブロックおよびシリンダヘッドを有するエンジン本体に形成されたウォータジャケットと、上記エンジン本体における気筒列方向の一端部に形成される冷却液入口部と、上記エンジン本体における気筒列方向の他端部に形成される冷却液出口部と、当該冷却液入口部に設けられ、当該冷却液入口部を介して上記ウォータジャケットに冷却液を供給するウォータポンプと、エンジン本体に対して車両前後方向前方側に配置され、冷却液を導入するラジエータ側冷却液導入部を上記気筒列方向の他端側に有し、冷却液を導出するラジエータ側冷却液導出部を上記気筒列方向の一端側に有するラジエータと、上記冷却液出口部に設けられ、上記ラジエータへ流れる冷却液の流量を制御するサーモスタットと、上記サーモスタットと上記ラジエータ側冷却液導入部とを繋ぐ第1冷却水管と、上記ウォータポンプと上記ラジエータ側冷却液導出部とを繋ぐ第2冷却水管とを備えている。
この冷却装置においては、ウォータポンプからウォータジャケットに冷却液が供給され、その冷却液はサーモスタットで流量が制御されつつラジエータに導入されて放熱する。ラジエータで放熱した冷却液は、ウォータポンプに導入される。つまり、冷却液流れ方向の上流側から順に、ウォータポンプ、ウォータジャケット、サーモスタット、第1冷却水管、ラジエータ、第2冷却水管が連結された冷却液循環経路が構成される。
特開2015−71955号公報
特許文献1に記載の冷却装置では、上記ウォータポンプとサーモスタットとは、エンジン本体における気筒列方向の一端側と他端側とで離れた位置に配置されるため、冷却液の各循環経路の取り回しが長くなる。その結果、上記冷却液循環経路を流れる冷却液の量が多くなり、エンジン本体の暖気性能を十分に確保することができないという問題があった。また、冷却液の流れを調整するサーモスタット(流量制御弁)を上記ウォータポンプと同じ一端側に配置する際に、エンジンで駆動される複数の補機及びエンジンマウント位置との関係で配置レイアウトを工夫しなければならないという課題もある。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、流量制御弁とウォータポンプと同じ側に配置する際に、流量制御弁の配置を工夫し、各冷却液通路の配管の長さが長くなるのを防止して、エンジン本体の暖気性能を確保することができるエンジンの冷却装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、シリンダブロックおよび当該シリンダブロックに結合されたシリンダヘッドを含むエンジン本体と、当該エンジン本体の下部に結合されたオイルパンとを備える直列多気筒エンジンを冷却する装置であって、前記シリンダブロックから前記シリンダヘッドにわたり形成されたウォータジャケットと、前記エンジン本体における気筒列方向の一端部に開口し、前記ウォータジャケットに冷却液を導入する冷却液入口部と、前記エンジン本体における気筒列方向の一端部に開口し、前記ウォータジャケットから冷却液を導出する冷却液出口部と、前記エンジン本体における気筒列方向の一端部に設けられ、前記冷却液入口部を介して前記ウォータジャケットに冷却液を供給するウォータポンプと、前記エンジン本体の冷却液を導入するラジエータ用冷却液導入部および冷却液を導出するラジエータ用冷却液導出部を有するラジエータと、前記ウォータポンプと前記ラジエータ用冷却液導出部とを繋ぐ第1冷却液通路と、前記冷却液出口部と前記ラジエータ用冷却液導入部とを繋ぐとともに、全長にわたり前記エンジン本体における気筒列方向の一端側に位置する第2冷却液通路と、前記第1冷却液通路に介設されるとともに、当該第1冷却液通路を流れる冷却液の流量を制御する流量制御弁とを備え、前記流量制御弁は、前記エンジン本体における気筒列方向の一端側のオイルパンの側部に配置した、エンジンの冷却装置を提供する。
本発明によれば、前記流量制御弁を前記エンジン本体における気筒列方向の一端側のオイルパンの側部に配置することにより、他の補機類とのレイアウト干渉を抑制しつつ、ウォータポンプと前記流量制御弁とを同じ気筒列方向の一端側に配置できるため、各冷却液通路の取り回しレイアウトが容易となって各冷却液通路の長さが長くなるのを防止することができる。これにより、第1冷却液通路および第2冷却液通路の部品重量の増大を抑制することができるとともに、第1冷却液通路、第2冷却液通路、およびウォータジャケットを有する冷却液循環経路を流れる冷却液の容量が増大するのを抑制し、エンジンの暖気性能を確保することができる。
本発明においては、前記エンジン本体における気筒列方向の他端部には、オイルポンプと、クランク軸の回転力を前記オイルポンプに伝達する動力伝達機構とが設けられていることが好ましい。
従来の直列多気筒エンジンでは、オイルポンプがオイルパンにおける気筒列方向一端部に設けられ、クランク軸の回転力をオイルポンプおよびカム軸に伝達する動力伝達機構が、シリンダブロックおよびシリンダヘッドにおける気筒列方向一端部に設けられていたため、流量制御弁をエンジン本体の気筒列方向一端部のオイルパンの側部に設けるには不利となる。しかしながら、本構成のように、オイルポンプと、クランク軸の回転力をオイルポンプに伝達する動力伝達機構とを、エンジン本体における気筒列方向他端部に設けることにより、流量制御弁をオイルポンプの従来の配置スペース、つまりオイルパンにおける気筒列方向一端部に配置することが可能となる。これにより、他の補機類などとのレイアウト干渉を抑制しつつ、流量制御弁をコンパクトに配置することができる。
本発明においては、さらに、前記エンジン本体の気筒列方向における他端部には、クランク軸の回転力を吸排気弁を開閉駆動する吸気弁駆動軸及び排気弁駆動軸に伝達する動力伝達機構が設けられていることが好ましい。これにより、他の補機類などとのレイアウト干渉を抑制しつつ、流量制御弁をコンパクトに配置する上でさらに有利となる。
本発明においては、前記直列多気筒エンジンは、気筒列方向が車幅方向を向くように配置された横置きエンジンであり、前記シリンダブロックの気筒列方向における一端部に、前記エンジン本体を車両のサイドフレームに固定するためのエンジンマウント用ブラケットが取り付けられていることが好ましい。
この構成によれば、上述のように外部冷却液通路をエンジン本体における気筒列方向の同じ側に集中的に配置しつつ、流量制御弁とのレイアウト干渉を考慮することなくエンジンマウント部によりエンジン本体をサイドフレームに固定することができる。
本発明においては、前記エンジン本体における気筒列方向の一端側以外のオイルパンの側部には、エンジンオイルと熱交換するオイルクーラが取付られ、このオイルクーラは、前記第2冷却液通路から分岐し流量制御弁に接続される冷却液の分岐通路に配設されることが好ましい。
この構成によれば、オイルパンの側部に配置された流量制御弁の近くにオイルクーラが取付られているため、冷却液の分岐通路が短くできて冷却液の容量が増大するのを抑制できる。
以上説明したように、本発明によれば、前記流量制御弁を前記エンジン本体における気筒列方向の一端側のオイルパンの側部に配置することにより、他の補機類などとのレイアウト干渉を抑制しつつ、ウォータポンプと前記流量制御弁とを同じ気筒列方向の一端側に配置できるため、各冷却液通路の取り回しレイアウトが容易となって各冷却液通路の長さが長くなるのを防止して、エンジン本体の暖気性能を確保することができる。
本発明の実施形態に係るエンジンの冷却装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態におけるエンジンを気筒列方向の一方側(ウォータポンプ側)から見た側面図である。 本発明の実施形態におけるエンジンを下側から見た底面図である。 本発明の実施形態におけるエンジンを、シリンダヘッドを除去した状態で斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態におけるエンジンを、シリンダヘッドおよびウォータポンプを除去した状態で示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるシリンダヘッドのウォータジャケットを示す平面図である。 本発明の実施形態におけるオイルポンプおよび吸気弁駆動軸及び排気弁駆動軸にエンジンの動力を伝達する動力伝達機構を示す側面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
(全体の概略構成)
なお、以下の説明では、エンジン本体2(図1参照)の気筒列方向おけるトランスミッション7側を「エンジン後側」と称し、その反対側を「エンジン前側」と称することがある。
本発明の実施形態に係る冷却装置が適用されるエンジンは、気筒列方向が車幅方向を向くように横置きに配置された直列多気筒エンジン1(図1参照)である。なお、図1に示される例では、直列4気筒エンジンが冷却対象となっているが、これに限定されず、気筒数を6気筒、8気筒等に変更することも可能である。
図1は、エンジン1の全体構成を概略的に示す模式図であり、同図においては、シリンダブロック3、オイルパン9、およびトランスミッション7を気筒列方向と直交する幅方向から見た状態で示すとともに、シリンダヘッド4およびラジエータ6を上側から見た状態で示している。
本実施形態におけるエンジン1は、図1に示されるように、シリンダブロック3および当該シリンダブロック3の上部に結合されたシリンダヘッド4を有するエンジン本体2と、シリンダブロック3の下部に結合されたオイルパン9と、シリンダブロック3における気筒列方向一端部(エンジン前側端部)に設けられた機械式ウォータポンプ5と、シリンダブロック3における気筒列方向他端部(エンジン後側端部)に結合されたトランスミッション7と、オイルパン9における気筒列方向一端部(エンジン前側端部)の側部に設けられた流量制御弁8と、エンジン本体2の車両前後方向前方側に設けられたラジエータ6と、シリンダブロック3の気筒列方向他端部に設けられたオイルポンプ91(図7参照)と、このオイルポンプ91にクランク軸80aの回転力を伝達する動力伝達機構92と、機械式ウォータポンプ5とラジエータ6とを繋ぐ第1冷却液管10(本発明の「第1冷却液通路」に相当する)と、ラジエータ6とヘッド側ウォータジャケット60とを繋ぐ第2冷却管11(本発明の「第2冷却液通路」に相当する)と、第2冷却液管11から分岐して流量制御弁8に接続される分岐管12(本発明の「分岐通路」に相当する)と、オイルパン9の気筒列方向に沿って形成された側部に設けられるオイルクーラ13と、トランスミッション7に設けられる図外のATFウォーマとを備えている。
本実施形態に係るエンジンの冷却装置は、エンジン1の構成要素のうち、エンジン本体2に形成されたウォータジャケット、具体的には、シリンダブロック3に形成されたブロック側ジャケット30およびシリンダヘッド4に形成されたヘッド側ウォータジャケット60と、上記機械式ウォータポンプ5と、上記ラジエータ6と、上記第1冷却液管10と、上記流量制御弁8と、上記第2冷却管11と、上記分岐管12とを備えている。
以下、本実施形態に係る冷却装置を含むエンジン1の各構成要素について詳細に説明する。
(シリンダブロック)
図4に示されるように、本実施形態におけるシリンダブロック3は、4つの気筒♯1〜♯4と、これら4つの気筒を囲むいわゆるオープンデッキ型のブロック側ウォータジャケット30と、気筒列方向の一端部に開口し、ブロック側ウォータジャケット30に冷却液を導入する冷却液入口部31(図5参照)と、エンジン本体2を車幅方向一端側(本実施形態では右側)のサイドフレーム(図示略)に固定するエンジンマウント用ブラケット33(図2参照)をシリンダブロック3の側面に取り付けるための複数のボス部32とを備えている。
本実施形態では、ボス部32は、当該ボス部32にエンジンマウント用ブラケット33をボルト結合するためのボルト孔(図示略)を有し、シリンダブロック3の気筒列方向一端部(エンジン前側端部)に3つ設けられている。エンジンマウント用ブラケット33は、3つのボス部32により3点支持される。
ブロック側ウォータジャケット30は、気筒列方向の他端部等において、シリンダヘッド4に形成された上記ヘッド側ジャケット60と連通している。
図5に示される例では、冷却液入口部31は、気筒列方向に直交する幅方向(車両前後方向)に相互に離間するように設けられた2つの開口部31a,31bを有している。これら開口部31a,31bは、図4に示されるウォータポンプ5のポンプカバー22により覆われており、このポンプカバー22の内側で、ウォータポンプ5の吐出口と連通している。
(シリンダヘッド)
シリンダヘッド4は、本実施形態では、図1に示されるように、ブロック側ウォータジャケット30と連通するヘッド側ウォータジャケット60と、このヘッド側ウォータジャケット60における気筒列方向一端部に設けられた冷却液出口部41とを備えている。本実施形態では、図6に示されるように、ヘッド側ウォータジャケット60は、燃焼室の上部(弁座付近)を冷却する燃焼室冷却用ウォータジャケット60a,60b,60cと、排気ポート周辺を冷却する図外の排気ポート冷却用ウォータジャケットとを備えている。排気ポート冷却用ウォータジャケットは、燃焼室冷却用ウォータジャケット60a,60b,60cと連通している。
(オイルパン)
オイルパン9は、エンジンオイルを貯留する容器である。オイルパン9の気筒列方向一端側の側面は、その上端部よりも下側の部分が当該上端部よりも気筒列方向の他端側に窪んでおり、その窪んだ部分(側部)9a(図2参照。以下、「窪み部9a」と称する)を有している。窪み部9aは、シリンダブロック3の気筒列方向一端側の側面よりも、気筒列方向他端側に位置している。また、オイルパン9の気筒列方向に沿って形成された側部には、図2、図3に示すようにオイルクーラ13とオイルフィルタ14が取り付けられており、オイルポンプ91から供給されるオイルをオイルパン9の壁部に形成された図示しないオイル通路を介してオイルフィルタ14とオイルクーラ13に流通させるようにしている。
(機械式ウォータポンプ)
機械式ウォータポンプ5は、クランク軸の回転力を受けて駆動されるように構成されている。機械式ウォータポンプ5は、シリンダブロック3の気筒列方向の一端部に取り付けられている。
(トランスミッション)
トランスミッション7は、クランク軸の回転数やトルクを変換して、その変換した回転数やトルクをドライブシャフト等に伝達する。トランスミッション7の気筒列方向他端部には、トランスミッション7を車幅方向他端側(本実施形態では左側)のサイドフレーム(図示略)に固定するトランスミッションマウント用ブラケット(図示略)をトランスミッション7に取り付けるための複数のボス部(図示略)が備えられている。
(ラジエータ)
ラジエータ6は、本実施形態では、図2に示されるように、車幅方向(本実施形態では気筒列方向)に沿った長辺を有する長方形状のラジエータコア65と、このラジエータコア65の上端(上辺)に沿って延びるようにラジエータコア65に接続されたアッパタンク63と、ラジエータコア65の下端(下辺)に沿って延びるようにラジエータコア65に接続されたロアタンク64とを備えるダウンフロー型のラジエータである。
ラジエータコア65は、上下方向に延びて車幅方向(本実施形態では気筒列方向)に並ぶとともにアッパタンク63とロアタンク64とを繋ぐ複数のチューブ(図示略)と、このチューブに沿うように当該チューブに取り付けられた放熱用の波状フィン(図示略)とを有している。
本実施形態では、図2に示されるように、アッパタンク63は、その気筒列方向一端部に、冷却液を導入するラジエータ側冷却液導入部61を有している。ロアタンク64は、その気筒列方向他端部に、冷却液を導出する冷却液導出部62を有している。
ラジエータ6は、冷却液導入部61からアッパタンク63内に冷却液を導入し、導入した冷却液をアッパタンク63を通じて気筒列方向一端側から他端側へ流しつつ、ラジエータコア65の各チューブを通じてロアタンク64まで降下させ、降下した冷却液をロアタンク64を通じて気筒列方向他端側へ流して、冷却液導出部62から導出するように構成されている。
(オイルポンプ)
オイルポンプ91(図7参照)は、オイルパン9内のエンジンオイルを汲み上げて、オイルフィルタ14とオイルクーラ13を通過してエンジン本体2内の所要箇所に供給するものである。所要箇所に供給されたオイルは、エンジン本体2内の油路やクランクケースを通じてオイルパン9内に戻る。本実施形態におけるオイルポンプ91は、シリンダブロック3の気筒列方向他端部(エンジン後側端部)、具体的には、上記流量制御弁8とは反対側の位置に設けられている。オイルポンプ91は、クランク軸80aの回転力によって駆動される。
(動力伝達機構)
動力伝達機構92は、クランク軸80aの回転力を、オイルポンプ駆動軸90a、吸気弁駆動軸(吸気側カム軸)32a、および排気弁駆動軸(排気側カム軸)41aに伝達するものである。動力伝達機構92は、本実施形態では、クランク軸80aに形成されたクランク用スプロケット80と、オイルポンプ駆動軸90aに固定されたポンプ用スプロケット90と、吸気弁駆動軸32aに固定された吸気弁用スプロケット32と、排気弁駆動軸41aに固定された排気弁用スプロケット41と、クランク用スプロケット80およびポンプ用スプロケット90に巻き掛けられる第1タイミングチェーン43と、クランク用スプロケット80、吸気弁用スプロケット32、および排気弁用スプロケット41に巻き掛けられる第2タイミングチェーン50と、第1タイミングチェーン43を押さえる第1押圧部材(チェーンテンショナー)19と、第2タイミングチェーン50を押さえる第2押圧部材(チェーンテンショナー)60とを備えている。
(第1冷却液管)
第1冷却液管10は、図1〜3に示される例では、第1冷却液管10は、流量制御弁8よりも上流側の部分10a(以下、「上流側部分10a」と称する)と、流量制御弁8よりも下流側の部分10b(以下、「下流側部分10b」と称する)とを有している。図2,3に示される例では、第1冷却液管10の下流側部分10bは、エンジン本体2における気筒列方向一端側において、湾曲しながら機械式ウォータポンプ5の吸込口から流量制御弁8まで斜め下方に延びている。また、第1冷却液管10の上流側部分10aは、エンジン本体2における気筒列方向のラジエータ6に沿って延び一端側において、若干湾曲しながら流量制御弁8からラジエータ側冷却液導出部62まで略水平方向に延びている。
(第2冷却液管)
第2冷却液管11は、図2,3に示されるように、全長にわたりエンジン本体2における気筒列方向一端側に位置している。図2,3に示される例では、第2冷却液管11は、エンジン本体2における気筒列方向の一端側において、若干湾曲しながら冷却液出口部41からラジエータ側冷却液導入部61まで略水平方向に延びている。
(分岐管)
分岐管12は、ラジエータ6をバイパスする機能と、補機に冷却液を供給する機能とを有している。本実施形態における分岐管12の途中部には、オイルクーラ13やATFウォーマ等の補機が介設されている。なお、図1に示される例では、分岐管12の本数が1本とされているが、複数本であってもよい。
(流量調整弁)
流量制御弁8には、第1冷却液管10と分岐管12とが個別に接続されるとともに開度を調節可能な複数のポートを有している。例えば、エンジン始動時には、ラジエータ6から延びる第1冷却液管10aと接続されるポートを閉じて、分岐管12と接続されるポートを開くことにより、ラジエータ6への冷却液の供給が停止され、ブロック側ウォータジャケット30およびヘッド側ウォータジャケット60等を冷却液が通過する。これにより、冷却液の昇温が促進され、エンジン始動時の暖気が促進される。また、エンジン1の暖気が終了した後には、ラジエータ6から延びる第1冷却液管10aと接続されるポートを開くとともに、分岐管12と接続されるポートを開くことにより、ラジエータ6を冷却液が通過するとともに、ブロック側ウォータジャケット30およびヘッド側ウォータジャケット60等を冷却液が通過する。これにより、エンジン本体2等を適切に冷却することができる。
(本実施形態の作用効果)
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態よれば、図2、3に示されるように、前記流量制御弁8を前記エンジン本体における気筒列方向の一端側のオイルパン9の側部に配置することにより、他の補機類とのレイアウト干渉を抑制しつつ、ウォータポンプ5と前記流量制御弁8とを同じ気筒列方向の一端側に配置できるため、各冷却液管10、11の取り回しレイアウトが容易となって第1冷却液管10および第2冷却液管11が、主に、エンジン本体2における気筒列方向一端側に配置されているため、第1冷却液管10および第2冷却液管11を車幅方向の略同じ位置もしくは互いに近い位置に集中的に配置することができる。その結果、第1冷却液管10と第2冷却液管11及び分岐管12などの部品重量の増大を防止することができるとともに、第1冷却液管10、第2冷却液管11、分岐管12およびウォータジャケット30を有する冷却液循環経路を流れる冷却液の容量が増大するのを防止し、これによりエンジンの暖気性能を確保することができる。
また、流量制御弁8をオイルパン9における気筒列方向一端側の側部に配置するため、他の補機類などとのレイアウト干渉を抑制しつつ、流量制御弁8をコンパクトに配置することができる。
また、本実施形態によれば、オイルポンプ91と吸気弁駆動軸32a、および排気弁駆動軸41aを、クランク軸80aの回転力で駆動する動力伝達機構92とを、エンジン本体2における気筒列方向他端部に設けることにより、オイルポンプの従来の配置スペース、さらには吸気弁駆動軸32a、および排気弁駆動軸41aの動力伝達機構の配置スペースが不要となるため、オイルパン9における気筒列方向一端側の側部に設けた窪み部9aに配置することが可能となる。これにより、流量制御弁8をよりコンパクトに配置することができる。
また、本実施形態によれば、エンジンマウント用ブラケット33によりエンジン本体2をサイドフレームに固定することができる。
また、本実施形態におけるエンジン1は、FF方式(フロントエンジン・フロントドライブ方式)の駆動装置に適用されるエンジンであるが、これに限定されず、FR方式(フロントエンジン・リアドライブ方式)の駆動装置に適用されてもよい。エンジン1をFR方式に適用する場合には、エンジン1は、気筒列方向が車両前後方向を向くとともにエンジン本体の冷却液入口部および冷却液出口部が気筒列方向におけるラジエータ側に位置するように縦置きに配置される。
また、本実施形態によれば、オイルクーラ13などに冷却液を循環させる分岐管12は、第2冷却液管11から分岐するようにしているが、これに替えてウォータポンプ5下流の冷却液入口部31又はブロック側ウォータジャケット30から分岐するようにしてもよい。
1 多気筒エンジン
2 エンジン本体
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
5 機械式ウォータポンプ
6 ラジエータ
8 流量制御弁
9 オイルパン
10 第1冷却液管(第1冷却液通路)
11 第2冷却液管(第2冷却液通路)
30 ブロック側ウォータジャケット
31 冷却液入口部
33 エンジンマウント用ブラケット
40 ヘッド側ウォータジャケット
41 冷却液出口部
61 ラジエータ用冷却液導入部
62 ラジエータ用冷却液導出部

Claims (5)

  1. シリンダブロックおよび当該シリンダブロックに結合されたシリンダヘッドを含むエンジン本体と、当該エンジン本体の下部に結合されたオイルパンとを備える直列多気筒エンジンを冷却する装置であって、
    前記シリンダブロックから前記シリンダヘッドにわたり形成されたウォータジャケットと、
    前記エンジン本体における気筒列方向の一端部に開口し、前記ウォータジャケットに冷却液を導入する冷却液入口部と、
    前記エンジン本体における気筒列方向の一端部に開口し、前記ウォータジャケットから冷却液を導出する冷却液出口部と、
    前記エンジン本体における気筒列方向の一端部に設けられ、前記冷却液入口部を介して前記ウォータジャケットに冷却液を供給するウォータポンプと、
    前記エンジン本体の冷却液を導入するラジエータ用冷却液導入部および冷却液を導出するラジエータ用冷却液導出部を有するラジエータと、
    前記ウォータポンプと前記ラジエータ用冷却液導出部とを繋ぐ第1冷却液通路と、
    前記冷却液出口部と前記ラジエータ用冷却液導入部とを繋ぐとともに、全長にわたり前記エンジン本体における気筒列方向の一端側に位置する第2冷却液通路と、
    前記第1冷却液通路に介設されるとともに、当該第1冷却液通路を流れる冷却液の流量を制御する流量制御弁とを備え、
    前記流量制御弁は、前記エンジン本体における気筒列方向の一端側のオイルパンの側部に配置した、エンジンの冷却装置。
  2. 前記エンジン本体の気筒列方向における他端部には、オイルポンプと、クランク軸の回転力を前記オイルポンプに伝達する動力伝達機構とが設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のエンジンの冷却装置。
  3. 前記エンジン本体の気筒列方向における他端部には、さらにクランク軸の回転力を吸排気弁を開閉駆動する吸気カムシャフト及び排気カムシャフトに伝達する動力伝達機構が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のエンジンの冷却装置。
  4. 前記直列多気筒エンジンは、気筒列方向が車幅方向を向くように配置された横置きエンジンであり、前記シリンダブロックの気筒列方向における一端部に、前記エンジン本体を車両のサイドフレームに固定するためのエンジンマウント用ブラケットが取り付けられていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のエンジンの冷却装置。
  5. 前記エンジン本体における気筒列方向の一端側以外のオイルパンの側部には、エンジンオイルと熱交換するオイルクーラが取付られ、このオイルクーラは、前記第2冷却液通路から分岐し前記流量制御弁に接続される冷却液の分岐通路に配設されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のエンジンの冷却装置。
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