JP2017128256A - 居眠り防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の運転者を効果的に覚醒させることができる居眠り防止装置を提供する。
【解決手段】居眠り防止装置10は、運転者DRの覚醒度を検出する覚醒度検出部50と、運転者DRの頭部に向けてミストを吹き出すミスト発生部40と、覚醒度検出部50により検出された覚醒度に基づき、ミスト発生部40によるミストの噴霧量を制御する制御装置30の噴霧量制御部33と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の運転者の居眠りを防止するための居眠り防止装置に関する。
従来、車両の運転者の居眠りを防止するための居眠り防止装置として、運転者の眠気の強さの度合いに応じて、運転者に聴覚、視覚、触覚等の各種刺激を与えて覚醒させるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2010−186276号公報
しかしながら、特許文献1などに記載される従来の装置では、運転者に与える刺激の態様が主に警告音、警告表示、空調装置からの送風などであり、運転者を効果的に覚醒させる点でさらなる改善の余地がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の運転者を効果的に覚醒させることができる居眠り防止装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る居眠り防止装置は、車両(1)の運転者(DR)の居眠りを防止するための居眠り防止装置(10,110,210,310)であって、前記運転者の覚醒度を検出する覚醒度検出部(50)と、前記運転者の頭部に向けてミストを吹き出すミスト発生部(40)と、前記覚醒度検出部により検出された前記覚醒度に基づき、前記ミスト発生部による前記ミストの噴霧量を制御する噴霧量制御部(33)と、を備える。
この構成により、ミスト噴霧によって運転者の頭部を確実に冷却することにより、運転者を低覚醒状態から好適に覚醒状態に遷移させることができる。また、ミストの噴霧量を覚醒度に基づき制御することにより、覚醒度に応じて運転者の頭部の冷却の程度を調整することができるので、運転者の眠気の度合いに応じて適切な刺激を付与することができる。この結果、本発明に係る居眠り防止装置は、車両の運転者を効果的に覚醒させることができる。
本発明によれば、車両の運転者を効果的に覚醒させることができる居眠り防止装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る居眠り防止装置の概略構成を示す図である。 図2は、第1実施形態において適用する運転者の覚醒度(瞬き頻度)とミスト噴霧量との関係を示す図である。 図3は、第1実施形態の居眠り防止装置において実施される処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、本発明の第2実施形態に係る居眠り防止装置の概略構成を示す図である。 図5は、第2実施形態において適用する運転者の覚醒度(眼球運動量)とミスト噴霧量との関係を示す図である。 図6は、第2実施形態の居眠り防止装置において実施される処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、本発明の第3実施形態に係る居眠り防止装置の概略構成を示す図である。 図8は、第3実施形態において適用する運転者の覚醒度(皮膚電位)とミスト噴霧量との関係を示す図である。 図9は、第3実施形態の居眠り防止装置において実施される処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、本発明の第4実施形態に係る居眠り防止装置の概略構成を示す図である。 図11は、第4実施形態において適用する運転者の覚醒度(瞬き頻度)と空調装置設定温度との関係を示す図である。 図12は、第4実施形態の居眠り防止装置において実施される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1〜3を参照して第1実施形態について説明する。第1実施形態に係る居眠り防止装置10は、車両1に搭載され、車両1を運転する運転者DRの居眠りを防止するための装置である。図1には、居眠り防止装置10が搭載される車両1のうち、車室2の一部(運転席3の近傍)が模式的に示されている。
車室2内には、運転者DRが着座して運転を行うための座席である運転席3が設けられている。運転席3の前方には、運転者DRが車両1の進行方向を操舵するためのハンドル4が設けられている。なお、図1における左側が前方側であり、右側が車両の後方側である。
居眠り防止装置10は、車室内カメラ20(撮像部)と、制御装置30と、ミスト発生部40と、を備える。
車室内カメラ20は、運転者DRの顔面を含む画像を撮像し、制御装置30に出力する。車室内カメラ20は、運転者DRの顔面を含む画像を前方側から撮像できる位置に設けられる。車室内カメラ20の設置位置は、例えば、車室2の天井部、ハンドル4、図示しないメーター部やバックミラー部などである。車室内カメラ20の動作は、例えば制御装置30により制御される。
ミスト発生部40は、運転者DRの頭部に向けてミストを吹き出す装置である。ミストとは、水などの液体を数μm程度の微細な粒子状にして人工的に生成した霧のことをいう。ミスト発生部40は、運転者DRの頭部に向けてミストを吹き出すことができる位置、例えば図1に示すように車室2内の天井部に設けられる。ミスト発生部40の動作は、制御装置30により制御される。
制御装置30は、車室内カメラ20により撮像された画像に基づいて運転者DRの覚醒度を検出し、覚醒度に基づいてミスト発生部40の動作を制御する。制御装置30は、物理的には、CPU,ROM、RAM等を備えたコンピュータシステムである。
ここで、図2を参照して、制御装置30の動作について説明する。図2の横軸は運転者の覚醒度を示し、横軸の左側に進むほど覚醒状態、すなわち、運転者DRの目が覚めている度合いが強くなり、一方、横軸の右側に進むほど低覚醒状態、すなわち運転者DRの眠気の度合いが強くなることを示す。図2の縦軸は、ミスト発生部40によるミスト噴霧量を示す。図2に示すように、運転者DRの瞬き頻度は覚醒度と相関関係があるという知見がある。つまり、瞬き頻度が相対的に低いとき覚醒状態の傾向が強く、一方、瞬き頻度が相対的に高いとき低覚醒状態の傾向が強い。そこで、第1実施形態では、制御装置30は、図2にグラフとして示すように、運転者DRの瞬き頻度が相対的に高くなるのに応じて、ミスト噴霧量を相対的に増加させる。これにより、低覚醒状態のときにミストによる冷却効果を高め、運転者DRに与える刺激を強くすることによって、運転者DRを好適に低覚醒状態から覚醒状態へ遷移させることができる。
制御装置30は、上記の機能を実施するための機能ブロックとして、図1に示すように、瞬き検出部31と、低覚醒状態検出部32と、噴霧量制御部33とを有している。
瞬き検出部31は、車室内カメラ20により撮像された画像に基づき運転者DRの瞬き頻度を検出する。瞬き検出部31は検出した瞬き頻度に関する情報を低覚醒状態検出部32に出力する。
低覚醒状態検出部32は、瞬き検出部31により検出される瞬き頻度が相対的に高いとき、運転者DRに眠気が発生している低覚醒状態を検出する。低覚醒状態検出部32は、運転者DRが低覚醒状態であるか否かの情報を噴霧量制御部33に出力する。
噴霧量制御部33は、ミスト発生部40によるミストの噴霧量を制御する。より詳細には、噴霧量制御部33は、低覚醒状態検出部32が低覚醒状態を検出したとき、噴霧量が相対的に増加するようミスト発生部40を制御する。
居眠り防止装置10に含まれる上記要素のうち、車室内カメラ20、制御装置30の瞬き検出部31及び低覚醒状態検出部32が、運転者DRの覚醒度を検出する覚醒度検出部50として機能する。居眠り防止装置10は、上述のように、車室内カメラ20と、制御装置30と、ミスト発生部40と、を備えるものであるが、覚醒度検出部50と、ミスト発生部40と、噴霧量制御部33とを備える、とも表現することができる。
図3のフローチャートを参照しながら、制御装置30により行われる具体的な処理の内容について説明する。図3に示される一連の処理は、例えば所定周期ごとに制御装置30で繰り返し実行される。
ステップS101では、車室内カメラ20により運転者DRの顔面を含む画像が撮像され、当該カメラ画像が瞬き検出部31により取得される。ステップS101の処理が完了するとステップS102に進む。
ステップS102では、瞬き検出部31により、車室内カメラ20から取得したカメラ画像に基づいて運転者DRの瞬き頻度が検出される。瞬き検出部31は、例えばカメラ画像中の運転者DRの瞼の開閉動作を抽出し、この動作を解析することによって、瞬き頻度を検出することができる。瞬き検出部31は、検出した瞬き頻度に関する情報を低覚醒状態検出部32に出力する。ステップS102の処理が完了するとステップS103に進む。
ステップS103では、低覚醒状態検出部32により、運転者DRが低覚醒状態であるか否かが判定される。低覚醒状態検出部32は、例えば、瞬き検出部31により検出された運転者DRの瞬き頻度が覚醒状態と比較して相対的に高いとき、運転者DRに眠気が発生している低覚醒状態を検出することができる。具体的には、低覚醒状態と覚醒状態とを切り分けるための閾値を設定し、瞬き頻度がこの閾値以上のときに低覚醒状態と判定することができる。低覚醒状態検出部32は、低覚醒状態か否かの判定結果に関する情報を噴霧量制御部33に出力する。
ステップS103の判定の結果、運転者DRが低覚醒状態であると判定された場合(ステップS103のYes)には、ステップS104に進み、噴霧量制御部33により、ミスト噴霧量が増加するようミスト発生部40の動作が制御される。ステップS104の処理が完了すると本制御フローを終了する。
一方、ステップS103の判定の結果、運転者DRが低覚醒状態ではないと判定された場合(ステップS103のNo)には、ステップS105に進み、噴霧量制御部33によるミスト噴霧量の増加制御は行われず、ミスト噴霧量は規定値に維持される。この規定値とは、例えば、運転者DRが覚醒状態にあるときにミスト発生部40が定常的に出力する噴霧量である。ステップS105の処理が完了すると本制御フローを終了する。
第1実施形態に係る居眠り防止装置10の効果について説明する。居眠り防止装置10は、運転者DRの覚醒度を検出する覚醒度検出部50と、運転者DRの頭部に向けてミストを吹き出すミスト発生部40と、覚醒度検出部50により検出された覚醒度に基づき、ミスト発生部40によるミストの噴霧量を制御する制御装置30の噴霧量制御部33と、を備える。
居眠り防止装置10は、上記構成のとおり、運転者DRの眠気の度合い(覚醒度)に応じて、運転者DRの居眠りを防止すべく運転者DRに与える刺激として、運転者DRの頭部にミストを吹き付ける手法を用いる。この手法では、運転者DRの頭部に吹き付けられたミストの蒸発潜熱を利用して、運転者の頭部を冷却する。蒸発潜熱とは、ミストの水分子が蒸発するときに周囲から吸収する、液体から気体に相転移するために必要な熱エネルギのことをいう。このように、ミスト噴霧によって運転者DRの頭部を確実に冷却することにより 、運転者DRを低覚醒状態から好適に覚醒状態に遷移させることができる。また、ミストの噴霧量を覚醒度に基づき制御することにより、覚醒度に応じて運転者DRの頭部の冷却の程度を調整することができるので、運転者DRの眠気の度合いに応じて適切な刺激を付与することができる。この結果、第1実施形態の居眠り防止装置10は、車両の運転者DRを効果的に覚醒させることができる。
また、上述の通り、本実施形態ではミストの蒸発潜熱を利用して冷却を行うため、ミスト自体を冷却する必要がなく、既存の冷房装置などと比較して省エネルギ化を図ることができる。さらに、運転者DRの頭部に吹き付けられたミストは微細粒子であって潜熱によって即座に蒸発するため、運転者DRの肌を濡らして不快感を与えることなく、効果的な冷却を行うことができる。
また、第1実施形態の居眠り防止装置10において、覚醒度検出部50は、運転者DRの顔面を含む画像を撮像する車室内カメラ20と、この車室内カメラ20により撮像された画像に基づき運転者DRの瞬き頻度を検出する制御装置30の瞬き検出部31と、瞬き検出部31により検出される瞬き頻度が相対的に高いとき、運転者DRに眠気が発生している低覚醒状態を検出する制御装置30の低覚醒状態検出部32と、を有する。制御装置30の噴霧量制御部33は、低覚醒状態検出部32が運転者DRの低覚醒状態を検出したとき、ミスト噴霧量が相対的に増加するようミスト発生部40を制御する。
図2を参照して説明したように、瞬き頻度と覚醒度との間には相関があり、瞬き頻度が高いほど、運転者DRに眠気が発生している低覚醒状態の傾向が強くなる。上記構成により、瞬き頻度が相対的に高いとき、すなわち運転者DRが低覚醒状態であるときに、運転者DRの頭部に吹き付けるミスト噴霧量が相対的に増加される。これにより、第1実施形態の居眠り防止装置10は、運転者DRが低覚醒状態の際には運転者DRの頭部の冷却効果を増大させてより強い刺激を与えることができるので、運転者DRを低覚醒状態から覚醒状態に適切に遷移させることができる。
また、第1実施形態の居眠り防止装置10において、ミスト発生部40は車両1の車室2内の天井部に設けられる。この構成により、ミストを運転者DRの頭部に容易に吹きつけることができ、運転者DRをより一層確実に覚醒させることができる。
なお、ミスト発生部40は、運転者DRの頭部に向けてミストを吹き出すことができれば図1に例示する天井部以外の位置に設けてもよく、例えば、運転席3のヘッドレスト部3aに設けることもできる。
[第2実施形態]
図4〜図6を参照して第2実施形態について説明する。図4〜図6に示すように、第2実施形態に係る居眠り防止装置110は、運転者DRの低覚醒状態の検出に用いる情報として運転者DRの眼球運動量を用いる点で、第1実施形態の居眠り防止装置10と異なる。
図4に示すように、制御装置130は、瞬き検出部31の代わりに眼球運動検出部131を備える。つまり、第2実施形態では、居眠り防止装置110に含まれる要素のうち、車室内カメラ20、制御装置30の眼球運動検出部131及び低覚醒状態検出部132が、運転者DRの覚醒度を検出する覚醒度検出部50として機能する。
ここで、図5を参照して、制御装置130の動作について説明する。図5の横軸及び縦軸は図2と同様である。図5に示すように、運転者DRの眼球運動量は覚醒度と相関関係があるという知見がある。つまり、眼球運動量が相対的に多いとき覚醒状態の傾向が強く、一方、眼球運動量が相対的に少ないとき低覚醒状態の傾向が強い。そこで第2実施形態では、制御装置130は、図5にグラフとして示すように、運転者DRの眼球運動量が相対的に少なくなるのに応じて、ミスト噴霧量を相対的に増加させる。これにより、低覚醒状態のときにミストによる冷却効果を高め、運転者DRに与える刺激を強くすることによって、運転者DRを好適に低覚醒状態から覚醒状態へ遷移させることができる。
眼球運動検出部131は、車室内カメラ20により撮像された画像に基づき運転者DRの眼球運動量を検出する。眼球運動検出部131は検出した眼球運動量に関する情報を低覚醒状態検出部32に出力する。
低覚醒状態検出部132は、眼球運動検出部131により検出される眼球運動量が相対的に少ないとき、運転者DRに眠気が発生している低覚醒状態を検出する。低覚醒状態検出部132は、運転者DRが低覚醒状態であるか否かの情報を噴霧量制御部33に出力する。
図6のフローチャートを参照しながら、制御装置130により行われる具体的な処理の内容について説明する。図6に示される一連の処理は、例えば所定周期ごとに制御装置30で繰り返し実行される。図6のフローチャートは、基本的には図3のフローチャートを参照して説明した第1実施形態のものと同様である。ステップS201,S204,S205の各処理は図3のステップS101,S104,S105と同一の処理であるので説明を省略する。
ステップS202では、眼球運動検出部131により、車室内カメラ20から取得したカメラ画像に基づいて運転者DRの眼球運動量が検出される。眼球運動検出部131は、例えばカメラ画像中の運転者DRの眼球の瞳孔や虹彩を抽出し、これらの抽出部分の動作を解析することによって、眼球運動量を検出することができる。眼球運動検出部131は、検出した眼球運動量に関する情報を低覚醒状態検出部132に出力する。ステップS202の処理が完了するとステップS203に進む。
ステップS203では、低覚醒状態検出部132により、運転者DRが低覚醒状態であるか否かが判定される。低覚醒状態検出部132は、例えば、眼球運動検出部131により検出される運転者DRの眼球運動量が覚醒状態と比較して相対的に少ないとき低覚醒状態を検出することができる。具体的には、低覚醒状態と覚醒状態とを切り分けるための閾値を設定し、眼球運動量がこの閾値以下のときに低覚醒状態と判定することができる。低覚醒状態検出部132は、低覚醒状態か否かの判定結果に関する情報を噴霧量制御部33に出力する。
第2実施形態の居眠り防止装置110は、第1実施形態と同様に、覚醒度検出部50(車室内カメラ20、眼球運動検出部131、低覚醒状態検出部132)と、ミスト発生部40と、噴霧量制御部33とを備えるので、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
[第3実施形態]
図7〜図9を参照して第3実施形態について説明する。図7〜図9に示すように、第3実施形態に係る居眠り防止装置210は、運転者DRの低覚醒状態の検出に用いる情報として運転者DRの掌の皮膚電位を用いる点で、第1,第2実施形態の居眠り防止装置10,110と異なる。
図7に示すように、居眠り防止装置210は、車室内カメラ20の代わりに皮膚電位センサ220(検出部)を備える。また、制御装置230は、低覚醒状態検出部232と、噴霧量制御部33とを有する。第3実施形態では、居眠り防止装置210に含まれる要素のうち、皮膚電位センサ220、制御装置230の低覚醒状態検出部232が、運転者DRの覚醒度を検出する覚醒度検出部50として機能する。
皮膚電位センサ220は、運転者DRの皮膚電位を検出し、制御装置230に出力する。皮膚電位センサ220は、運転者DRが車両1を運転している際に常時皮膚電位を検出できる位置に設けられるのが好ましい。皮膚電位センサ220は、例えば図7に示すように、車両1のハンドル4において運転者DRが運転中に主に把持する位置に設けられ、運転者DRの掌の皮膚電位を運転中に常時検出することができるよう構成される。皮膚電位センサ220の動作は、例えば制御装置230により制御される。
ここで、図8を参照して、制御装置230の動作について説明する。図8の横軸及び縦軸は図2及び図5と同様である。図8に示すように、運転者DRの皮膚電位は覚醒度と相関関係があるという知見がある。つまり、皮膚電位が相対的に低いとき(例えば−50mV程度)に覚醒状態の傾向が強く、一方、皮膚電位が相対的に高いとき(例えば0mV程度))に低覚醒状態の傾向が強い。そこで第3実施形態では、制御装置230は、図8にグラフとして示すように、運転者DRの皮膚電位が相対的に高くなるのに応じて、ミスト噴霧量を相対的に増加させる。これにより、低覚醒状態のときにミストによる冷却効果を高め、運転者DRに与える刺激を強くすることによって、運転者DRを好適に低覚醒状態から覚醒状態へ遷移させることができる。
低覚醒状態検出部232は、皮膚電位センサ220により検出される皮膚電位が相対的に高いとき、運転者DRに眠気が発生している低覚醒状態を検出する。低覚醒状態検出部232は、運転者DRが低覚醒状態であるか否かの情報を噴霧量制御部33に出力する。
図9のフローチャートを参照しながら、制御装置230により行われる具体的な処理の内容について説明する。図9に示される一連の処理は、例えば所定周期ごとに制御装置230で繰り返し実行される。なお、ステップS303,S304の各処理は図3のステップS104,S105と同一の処理であるので説明を省略する。
ステップS301では、皮膚電位センサ220により運転者DRの掌の皮膚電位が検出され、低覚醒状態検出部232により取得される。ステップS301の処理が完了するとステップS302に進む。
ステップS302では、低覚醒状態検出部232により、運転者DRが低覚醒状態であるか否かが判定される。低覚醒状態検出部232は、例えば、皮膚電位センサ220から取得した運転者DRの掌の皮膚電位が覚醒状態と比較して相対的に高いとき、運転者DRに眠気が発生している低覚醒状態を検出することができる。具体的には、低覚醒状態と覚醒状態とを切り分けるための閾値を設定し、皮膚電位がこの閾値以上のときに低覚醒状態と判定することができる。低覚醒状態検出部232は、低覚醒状態か否かの判定結果に関する情報を噴霧量制御部33に出力する。
第3実施形態の居眠り防止装置210は、第1,第2実施形態と同様に、覚醒度検出部50(皮膚電位センサ220、低覚醒状態検出部232)と、ミスト発生部40と、噴霧量制御部33とを備えるので、第1,第2実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
また、第3実施形態の居眠り防止装置210において、皮膚電位センサ220は、車両1のハンドル4に設けられ、運転者DRの掌の皮膚電位を検出する。掌は精神的発汗が多いため、掌の皮膚電位を用いれば覚醒水準を好適に測定できる。車両1の運転中に運転者DRが常時把持するハンドル4に皮膚電位センサ220を設置することで、皮膚電位計測に伴う運転者DRの負担を増やすことなく、低覚醒状態の判定に適する掌の皮膚電位を確実に計測できる。
[第4実施形態]
図10〜図12を参照して第4実施形態について説明する。図10〜図12に示すように、第4実施形態に係る居眠り防止装置310は、運転者DRに与える刺激として、運転者DRの頭部にミストを吹き付ける手法に加えて、さらに、空調装置60による送風を用いる点で、第1〜第3実施形態の居眠り防止装置10,110,210と異なる。
図10に示すように、居眠り防止装置310は、空調装置60を備える。また、制御装置330は、第1実施形態と同様の瞬き検出部31、低覚醒状態検出部32、噴霧量制御部33に加えて、空調制御部334を備える。
空調装置60は、不図示の冷凍サイクルによって温度調整された空気を車室2内に供給することにより、車室2内を快適に保つための装置である。空調装置60から車室2内に供給される空気の温度及び流量、並びに風向などは、制御装置330が行う制御によって調整される。
空調制御部334は、覚醒度検出部50(車室内カメラ20、瞬き検出部31、低覚醒状態検出部32)により検出された覚醒度に基づき、空調装置60の動作を制御する。
ここで、図11を参照して、制御装置330の空調制御部334の動作について説明する。図11の横軸は運転者の覚醒度を示し、図2等と同様のものである。図11の縦軸は、空調制御部334により制御される空調装置60の設定温度を示す。第4実施形態では、空調制御部334は、図11にグラフとして示すように、運転者DRの瞬き頻度が相対的に高くなるのに応じて、空調装置60の設定温度を相対的に低下させる。したがって、低覚醒状態のときには、ミストによる冷却に加えて、車室温度を下げると共に空調装置60から冷風を運転者に吹き出すことによって、運転者DRにさらに強い刺激を与えることができ、車両1の運転者DRをより一層確実に覚醒させることができる。
図12のフローチャートを参照しながら、制御装置330により行われる具体的な処理の内容について説明する。図12に示される一連の処理は、例えば所定周期ごとに制御装置330で繰り返し実行される。図12のフローチャートは、基本的には図3のフローチャートを参照して説明した第1実施形態のものと同様である。なお、ステップS401〜S403の各処理は図3のステップS101〜103と同一の処理であるので説明を省略する。
ステップS403の判定の結果、運転者DRが低覚醒状態であると判定された場合(ステップS403のYes)には、ステップS404に進み、噴霧量制御部33により、ミスト噴霧量が増加するようミスト発生部40の動作が制御される。ステップS404の処理が完了するとステップS405に進み、空調制御部334により、空調装置60の設定温度が低下される。ステップS405の処理が完了すると本制御フローを終了する。
一方、ステップS403の判定の結果、運転者DRが低覚醒状態ではないと判定された場合(ステップS403のNo)には、ステップS406に進み、噴霧量制御部33によるミスト噴霧量の増加制御は行われず、ミスト噴霧量は規定値に維持される。ステップS406の処理が完了するとステップS407に進み、空調制御部334による空調装置60の設定温度を低下する制御は行われず、設定温度を所定温度に維持される。この所定温度とは、例えば、運転者DRが覚醒状態にあるときに設定される標準的な設定温度である。ステップS407の処理が完了すると本制御フローを終了する。
第4実施形態の居眠り防止装置310は、第1実施形態と同様に、覚醒度検出部50(車室内カメラ20、眼球運動検出部31、低覚醒状態検出部32)と、ミスト発生部40と、噴霧量制御部33とを備えるので、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、図10〜図12では、空調装置60による送風を運転者DRに与える刺激として用いる構成を、第1実施形態の居眠り防止装置10の構成に組み合わせるものを例示したが、同様に、第2,第3実施形態の居眠り防止装置110,210の構成に組み合わせることも可能である。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
例えば、第1〜第3実施形態に係る居眠り防止装置10,110,210の覚醒度検出手法のいずれか2つ、または全部を組み合わせて適用することもできる。さらに、これらの組み合わせに、第4実施形態の空調制御手法を組み合わせてもよい。
また、上記実施形態では、低覚醒状態検出部32,132,232が運転者DRの低覚醒状態を検出したときに、噴霧量制御部33がミスト噴霧量を相対的に増加させるようミスト発生部40を制御する構成を例示したが、運転者DRの覚醒度に基づきミスト噴霧量を調整できればよく、例えば、運転者DRが覚醒状態のときミスト噴霧量を低覚醒状態と比較して相対的に減少させる構成など、他の構成とすることもできる。
1:車両
2:車室
3:運転席
3a:ヘッドレスト部
4:ハンドル
10,110,210,310:居眠り防止装置
20:車室内カメラ(撮像部、覚醒度検出部)
31:瞬き検出部(覚醒度検出部)
32,132,232:低覚醒状態検出部(覚醒度検出部)
33:噴霧量制御部
40:ミスト発生部
50:覚醒度検出部
60:空調装置
131:眼球運動検出部(覚醒度検出部)
220:皮膚電位センサ(検出部、覚醒度検出部)
334:空調制御部
DR:運転者

Claims (7)

  1. 車両(1)の運転者(DR)の居眠りを防止するための居眠り防止装置(10,110,210,310)であって、
    前記運転者の覚醒度を検出する覚醒度検出部(50)と、
    前記運転者の頭部に向けてミストを吹き出すミスト発生部(40)と、
    前記覚醒度検出部により検出された前記覚醒度に基づき、前記ミスト発生部による前記ミストの噴霧量を制御する噴霧量制御部(33)と、
    を備える居眠り防止装置。
  2. 前記覚醒度検出部は、
    前記運転者の顔面を含む画像を撮像する撮像部(20)と、
    前記撮像部により撮像された前記画像に基づき前記運転者の瞬き頻度を検出する瞬き検出部(31)と、
    前記瞬き検出部により検出される前記瞬き頻度が相対的に高いとき、前記運転者に眠気が発生している低覚醒状態を検出する低覚醒状態検出部(32)と、を有し、
    前記噴霧量制御部は、前記低覚醒状態検出部が前記低覚醒状態を検出したとき、前記噴霧量が相対的に増加するよう前記ミスト発生部を制御する、
    請求項1に記載の居眠り防止装置(10)。
  3. 前記覚醒度検出部は、
    前記運転者の顔面を含む画像を撮像する撮像部(20)と、
    前記撮像部により撮像された前記画像に基づき前記運転者の眼球運動を検出する眼球運動検出部(131)と、
    前記眼球運動検出部により検出される眼球の運動量が相対的に少ないとき、前記運転者に眠気が発生している低覚醒状態を検出する低覚醒状態検出部(132)と、を有し、
    前記噴霧量制御部は、前記低覚醒状態検出部が前記低覚醒状態を検出したとき、前記噴霧量が相対的に増加するよう前記ミスト発生部を制御する、
    請求項1または2に記載の居眠り防止装置(110)。
  4. 前記覚醒度検出部は、
    前記運転者の皮膚電位を検出する検出部(220)を有し、
    前記検出部により検出される前記皮膚電位が相対的に高いとき、前記運転者に眠気が発生している低覚醒状態を検出する低覚醒状態検出部(232)と、を有し、
    前記噴霧量制御部は、前記低覚醒状態検出部が前記低覚醒状態を検出したとき、前記噴霧量が相対的に増加するよう前記ミスト発生部を制御する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の居眠り防止装置(210)。
  5. 前記検出部は、前記車両のハンドル(4)に設けられ、前記運転者の掌の皮膚電位を検出する、
    請求項4に記載の居眠り防止装置。
  6. 前記ミスト発生部は、前記車両の車室(2)内の天井部、または、運転席(3)のヘッドレスト部(3a)に設けられる、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の居眠り防止装置(10,110,210,310)。
  7. 空調装置(60)と、
    前記覚醒度検出部により検出された前記覚醒度に基づき、前記空調装置の動作を制御する空調制御部(334)と、
    を備える、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の居眠り防止装置(310)。
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