JP2017127923A - 電動工具用集塵装置及び電動工具 - Google Patents

電動工具用集塵装置及び電動工具 Download PDF

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【課題】本体ケースに規制されることなく伸縮ストロークを大きく設定でき、ロングビットにも対応可能とする。【解決手段】電動工具用集塵装置40は、装置側排気口48を有して電動工具に装着可能な本体ケース41と、フィルタを内設して本体ケース41へ着脱可能なダストボックス42と、本体ケース41に設けられ、前端に吸込口104を備えたノズル44を有して前後方向へスライド可能なスライド部43と、吸込口104からフィルタを通過して装置側排気口48に至る集塵経路と、を含んでなり、本体ケース41には、スライド部43が貫通してそのスライドの際にスライド部43の後方への突出を許容するガイド筒92が設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、電動ドリルやハンマードリル等の電動工具に装着される電動工具用集塵装置と、その集塵装置を装着した電動工具とに関する。
電動ドリルやハンマードリル等の電動工具には、穿孔作業等の際に被加工材から発生する粉塵を集塵して回収する集塵装置が装着される。この電動工具用集塵装置としては、特許文献1に開示のものが知られている。ここでは、ハウジング(本体ケース)内に、ファンを備えたモータを収容してその上流側にダストボックスを取り付け、ハウジングの前端に、ダストボックスに接続されるフレキシブルホースが貫通する筒状の伸縮部材を、前方へ突出付勢した状態で連結している。伸縮部材の前端には、フレキシブルホースの前端が接続されるL字状のノズルが形成されて、ノズルの先端に設けた吸込口に、ハンマドリルに装着したビットが貫通可能となっている。
特開2013−78831号公報
電動ドリル等で行われる穿孔深さは、最長で100mm程度であるため、伸縮部材もその寸法に合わせたストロークで伸縮可能となっているが、寸法の長いいわゆるロングビットを装着して150mmや200mm等の穿孔深さの作業も行えるようにするためには、伸縮部材を長くして伸縮ストロークを大きくする必要がある。しかし、伸縮部材の収縮時の後退位置は伸縮部材が連結される本体ケースに規制されるため、長い伸縮ストロークを設定できず、ロングビットの使用ができなかった。
そこで、本発明は、本体ケースに規制されることなく伸縮ストロークを大きく設定でき、ロングビットにも対応可能となる電動工具用集塵装置及び電動工具を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、排気口を有して電動工具に装着可能な本体ケースと、フィルタを内設するダストボックスと、本体ケースに設けられ、前端に吸込口を備えたノズルを有して前後方向へスライド可能なスライド部と、吸込口からフィルタを通過して排気口に至る集塵経路と、を含んでなる電動工具用集塵装置であって、
本体ケースには、スライド部が貫通してそのスライドの際にスライド部の後方への突出を許容するガイド部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、スライド部内には、集塵経路の一部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、スライド部は、本体ケースの左右何れか片側寄りに配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、スライド部は、ゼンマイバネによって前方へ突出付勢されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、本体ケースを電動工具に装着した状態で、排気口が、電動工具に設けたファンの収容室と連通して、ファンの回転に伴って吸込口に吸引力が発生することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかの構成において、排気口が、ダストボックスよりも後方に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4の構成において、スライド部の前方への突出位置を任意に設定可能な初期位置設定手段が設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れかの構成において、スライド部のスライドにより決定される最大加工深さが120mm以上であることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、電動工具であって、請求項1乃至8の何れかに記載の電動工具用集塵装置を装着してなり、その装着状態で前記スライド部の後方への延長線上にハウジングが位置しないことを特徴とする。
請求項1及び9に記載の発明によれば、本体ケースに、スライド部が貫通してそのスライドの際にスライド部の後方への突出を許容するガイド部を設けたことで、本体ケースに規制されることなくスライド部の伸縮ストロークを大きく設定できる。よって、ロングビットにも対応可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、スライド部内に集塵経路の一部を形成したことで、スライド部を集塵経路に兼用した合理的な構成となり、外部にホース等を引き回す必要がなくなる。よって、装置全体がコンパクト化すると共に、作業の邪魔にもならない。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、スライド部が、本体ケースの片側寄りに配置されているので、後退した際の電動工具との干渉も好適に回避できる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかの効果に加えて、ゼンマイバネの採用により、スライド部の突出付勢を省スペースで行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかの効果に加えて、本体ケースを電動工具に装着した状態で、排気口が電動工具側のファンの収容室と連通して、ファンの回転に伴って吸込口に吸引力が発生する構成となっているので、電動工具側のファンを利用して集塵が可能となり、本体ケースにモータやファンを設ける必要がなくなる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかの効果に加えて、排気口をダストボックスよりも後方に配置したことで、吸込口からダストボックス内を通って後方の排気口へ至る集塵経路を、左右方向でコンパクトに形成することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、初期位置設定手段の採用により、先端工具の長さや穿孔深さに合わせて吸込口の位置を適正に設定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の何れかの効果に加えて、最大加工深さを120mm以上としたことで、寸法の短い先端工具は勿論、寸法の長い先端工具にも使用可能となり、1つの電動工具用集塵装置で幅広い加工作業に対応できる。
集塵システムの後方からの斜視図である。 集塵システムの側面図である。 集塵システムの説明図で、電動工具用集塵装置及びハンマードリルの一部を断面で示す。 図3のA−A線断面図である。 ハンマードリルの前方からの斜視図である。 集塵システムの正面図である。 電動工具用集塵装置の後方からの斜視図である。 図6のB−B線拡大断面図である。 ダストボックスの斜視図である。 ダストボックスの説明図で、(A)は平面、(B)はD−D線断面図である。 ダストボックスの説明図で、(A)は図10のE−E線断面図、(B)はF−F線断面図である。 蓋体を開けた状態のダストボックスの斜視図である。 蓋体を開けた状態のダストボックスの平面図である。 蓋体を開けた状態のダストボックスの縦断面図である。 図6のC−C線断面図で、(A)はスライド部の初期位置、(B)は後退位置をそれぞれ示す。 電動工具用集塵装置を装着する状態を示す斜視図である。 電動工具用集塵装置を装着する状態を示す縦断面図である。 スライド部が後退した状態を示す斜視図である(ロングビット使用時)。 スライド部が後退した状態を示す説明図である(ロングビット使用時)。 ショートビット使用時のスライド部の初期位置を示す斜視図である。 ショートビット使用時のスライド部の初期位置を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4は、電動工具であるハンマードリルに電動工具用集塵装置(以下単に「集塵装置」という。)を装着した集塵システムSの一例を示すもので、図1は後方からの斜視図、図2は側面図、図3は一部を断面で示した側面図、図4は図3のA−A線断面図である。
(ハンマードリルの説明)
ハンマードリル1は、本体ハウジング2の前側下部に、出力軸5を上向きにしたモータ4を収容するモータハウジング3を上下方向に内設し、その上方に、クランク機構及び回転機構を収容したギヤハウジング6を内設して、その前方に、ツールホルダを前向きに収容する前ハウジング7を組み付けて、本体ハウジング2の後部に、側面視コ字状のハンドルハウジング8を連結している。ツールホルダの先端には、操作スリーブ9によって先端工具(図1〜4では、120mm以上の最大穿孔深さに対応できるドリルビット(以下「ロングビットLB」という。)を示す。)が装着可能となっている。10は、ハンドルハウジング8に内蔵したスイッチに設けたスイッチレバー、11は電源コードである。
ツールホルダには、クランク機構のコネクティングロッドによって往復動するピストンを含む打撃機構が設けられて、本体ハウジング2の側面に設けられたチェンジレバー12により、打撃機構を動作させて先端工具に打撃を付与するハンマモード、回転機構を動作させてツールホルダと共に先端工具を回転させるドリルモード、打撃機構と回転機構とを同時に動作させて先端工具に打撃と回転とを付与するハンマドリルモードとが選択可能となっている。
モータハウジング3内において、出力軸5は、ギヤハウジング6を貫通してクランク機構の図示しないギヤに噛合しており、ギヤハウジング6の下方に形成されるファン収容室13内で出力軸5には、それぞれ遠心ファンである上側ファン14と下側ファン15とが仕切盤16を介して上下に設けられている。本体ハウジング2の前面には、ファン収容室13と連通する開口17が形成される一方、本体ハウジング2の下部背面には、下吸気口18(図1)が形成されている。
また、吸込ファンとしての上側ファン14の上方でファン収容室13内には、出力軸5の貫通孔21を有して上側ファン14の上方から本体ハウジング2の前面に延び、ファン収容室13よりも左右及び後方が一回り小さい下板20と、下板20の外周に沿って立設されてギヤハウジング6との間を閉塞する周板22とからなる皿部材19が設けられている。この皿部材19により、ファン収容室13内に、上側ファン14と連通して内部を仕切る分離室23を形成している。皿部材19の下板20の前部は、本体ハウジング2の前部内側で下方へ一段落ち込む深底部24となり、周板22も、深底部24と合わせて下方へ長くなって本体ハウジング2の前面に至り、開口17を閉塞している。この前面の閉塞部分に、開口17よりも一回り小さい縦長四角形状の本機側吸気口としての上側吸気口25が形成されている。そして、図5,6に示すように、前ハウジング7の左右の側面には、本体ハウジング2とギヤハウジング6との間を通ってファン収容室13と連通する本機側排気口38,38・・が前向きに開口形成されている。
上側吸気口25の後方で深底部24には、下板20上に立設された左右のガイド板27,27によって、上側吸気口25を閉塞する前進位置と、上側吸気口25を開放する後退位置との間で前後移動可能に支持されるシャッタ部材26が収容されている。シャッタ部材26の後方でガイド板27,27の間の下板20上には、ストッパ28が立設されて、シャッタ部材26の後面から前後方向に凹設された凹部29とストッパ28との間に、コイルバネ30が設けられている。このコイルバネ30によりシャッタ部材26は、常態では前進位置に付勢されている。この前進位置では、上側吸気口25の内周縁に形成した折り返し部31にシャッタ部材26の前部が嵌合して上側吸気口25を閉塞するようになっている。なお、開口17が形成される本体ハウジング2の前面は前傾する傾斜面となっており、ここに嵌合する周板22及び上側吸気口25も傾斜面となっているため、シャッタ部材26の前面下部も、上側吸気口25の傾斜に合わせた前傾面となっている。
さらに、本体ハウジング2の前面には、集塵装置を装着するための第2受け部としての上側受け部32と、第1受け部としての下側受け部33とが設けられている。このうち上側受け部32は、開口17の左右に位置して前方及び左右外向きに開放する左右対称の上切欠き34,34からなり、各上切欠き34の内側上面には、係止凹部35がそれぞれ形成されている。一方、下側受け部33は、本体ハウジング2の前側周面に沿って突設される受けフランジ36と、その左右で上切欠き34,34よりも後方部位で対称に設けられ、上方及び左右外向きに開放する半円状の下切欠き37,37とからなっている。
(集塵装置の説明)
集塵装置40は、図7にも示すように、ハンマードリル1へ装着される本体ケース41と、本体ケース41へ着脱可能に装着されるダストボックス42と、本体ケース41に連結されて先端にノズル44を備えたスライド部43とからなる。
まず本体ケース41は、前面が開口して後面がハンマードリル1への装着面となる縦長の箱状体で、後面の上側には、ハンマードリル1の本体ハウジング2の前面の傾斜に合わせた傾斜面45が形成されている。傾斜面45には、ハンマードリル1側の上側吸気口25と略同じ大きさで開口する四角筒状の接続筒46が突設されて、接続筒46の前端にはゴム製のシール部材47が全周に亘って被せられている。
接続筒46内で傾斜面45には、接続筒46よりも一回り小さい装置側排気口48が開口形成されると共にその下方に、図3,4に示すように、シール部材47よりも後方へ突出する当接部材としての当接片49が設けられている。この当接片49の先端には、返し50が形成されると共に、シール部材47と一体形成される延設部としての延設キャップ51が被せられて、延設キャップ51に係止する返し50によって延設キャップ51を含むシール部材47の抜け止めが図られている。
また、本体ケース41の後面で接続筒46の左右には、ハンマードリル1の上側受け部32の上切欠き34,34に嵌合可能な一対の肩部52,52が、接続筒46よりも後方へ突設されている。本体ケース41の内側(肩部52の前側)には、図8にも示すように、揺動板53が、上端に設けた左右方向の軸54によって前後へ揺動可能に設けられて、揺動板53の上側左右に、一対のフック55,55が、肩部52,52の後面から上面に掛けて形成されたスリット56,56に合わせて突設されている。また、揺動板53の下側左寄りには、操作部としてのボタン部57が、本体ケース41に設けた開口58に合わせて突設されている。この揺動板53は、図示しないトーションバネにより、常態ではフック55,55が肩部52,52のスリット56,56から上方へ突出し、ボタン部57が後面から突出する後方位置に付勢されている。ボタン部57を後方から本体ケース41内に押し込むと、揺動板53は、フック55,55が肩部52,52の上面から下方へ退避する前方位置へ揺動する。
さらに、本体ケース41の後面下側には、ハンマードリル1の下側受け部33の受けフランジ36に上方から係止可能な係止リブ59が、左右方向に設けられて、係止リブ59の左右両端には、後方へ延びる係止アーム60,60が突設されて、係止アーム60,60の後端には、互いの対向側へ突出する第1係止部としての係止軸61,61が突設されている。この係止軸61,61は、係止リブ59を受けフランジ36に係止させた状態で、下切欠き37,37に係止可能となっている。
一方、本体ケース41の前面側で上側の内面には、ダストボックス42の後述する着脱用係止爪91が弾性係止する係止段部62が形成され、下側の内面には、ダストボックス42の受け凹部84が嵌合可能な軸部63が左右方向に形成されている。
次に、ダストボックス42は、図9〜11にも示すように、深底箱状のボックス本体64と、そのボックス本体64の排出口としての開口64a側で且つ長手方向の一端側にヒンジ軸65によって回転可能に結合される皿状の蓋体66とを備えてなる。蓋体66には、ボックス本体64の開口64aを閉じた状態でボックス本体64内に突出する、ボックス本体64よりも一回り小さい四角筒状のフィルタ収納部67が一体形成されている。フィルタ収納部67の突出側の端部は、先細りとなって、蓋体66側の開口よりも面積の小さい内側排出口としての下流側排出口68を形成している。下流側排出口68の周囲には、リング状のゴムシール69が嵌着されている。
また、フィルタ収納部67には、蓋体66側の開口に嵌着される矩形状の枠体71に、枠体71の長手方向と平行な折り目で短手方向に折り畳まれた紙製のフィルタ72を取り付けたフィルタユニット70が収容されている。蓋体66側の開口には、キャップカバー73が被せられて、フィルタユニット70はキャップカバー73によって固定されている。キャップカバー73におけるヒンジ軸65と反対側の端部寄りには、出口74が開口形成されると共に、蓋体66における同じ側の端部には、側面視がL字状となって先端がフィルタ収納部67の外側で平行に延びるループ部75が形成されている。
さらに、蓋体66には、サイクロン部76が設けられている。このサイクロン部76は、蓋体66の表側(キャップカバー73側)でフィルタ収納部67の長手方向の側面に沿って突出してループ部75側に傾斜状の入口78を開口させた外側部分77と、蓋体66の裏側でフィルタ収納部67の側面から突出して下端に外側部77と平行な上流側排出口80を開口させた内側部分79とにより、フィルタ収納部67の側面上で蓋体66を直交状に貫通する格好で形成される円形状の流路となっている。サイクロン部76の中央には、フィルタ収納部67の側面を貫通してフィルタ収納部67内と連通する筒状の連通口81が、サイクロン部76も低い高さで形成されている。82は、蓋体66の裏面で外周に沿って設けられ、フィルタ収納部67及びサイクロン部76を囲むシール材である。
ボックス本体64において、底部には、蓋体66のフィルタ収納部67の下流側排出口68と同形状の受けリブ83が立設されている。また、ヒンジ軸65側の端部の短手面には、ヒンジ軸65と平行な受け凹部84が形成されている。さらに、ヒンジ軸65と反対側の端部の短手面で開口際には、蓋体66を閉じた状態でキャップカバー73のループ部75が弾性係止する蓋用係止爪85が形成されている。同じ短手面には、蓋用係止爪85の左右に突設した一対の保持部86,86によって二股状の基端部89,89が保持され、先端がボックス本体64の短手面に設けた凹部87内に位置するL字状の弾性片90となる操作部材88が設けられている。この操作部材88における基端部89側の外面には、蓋用係止爪85と略同形状の着脱用係止爪91が形成されている。
よって、蓋体66によってボックス本体64の開口64aを閉じると、ループ部75が蓋用係止爪85に弾性係止して蓋体66の閉塞状態が維持される。この閉塞状態では、フィルタ収納部67がボックス本体64内に突出して下流側排出口68のゴムシール69が受けリブ83に密着し、下流側排出口68をボックス本体64内でシールしてフィルタ収納部67内と受けリブ83内とを連通させる。また、サイクロン部76がボックス本体64の内面で閉塞されて、サイクロン部76の入口78は、ボックス本体64内で連通口81を介してフィルタ収納部67と連通し、さらにフィルタユニット70を介して出口74と連通する。この状態でボックス本体64内には、サイクロン部76の上流側排出口80と連通する第1集塵室D1が形成され、ボックス本体64内でフィルタ収納部67内には、第1集塵室D1と区画される第2集塵室D2が形成される。
一方、ループ部75を蓋用係止爪85から外して蓋体66によってボックス本体64の開口64aを開けると、図12〜14に示すように、フィルタ収納部67の下流側排出口68及びゴムシール69が受けリブ83から離れてボックス本体64内で受けリブ83を開放させる。すなわち、第1集塵室D1と第2集塵室D2とを同時に開放させることができる。
このダストボックス42は、本体ケース41の前方から、キャップカバー73を後側、受け凹部84を下側にした向きで、先に受け凹部84を本体ケース41の軸部63に嵌合させた傾斜姿勢とし、そこからダストボックス42の上側を本体ケース41内に押し込むように収容すると、図3に示すように、ボックス本体64の着脱用係止爪91が本体ケース41の係止段部62に弾性係止して本体ケース41に保持される。この状態で、キャップカバー73の出口74は本体ケース41の装置側排気口48に対向して接続筒46を介して外部と連通することになる。
そして、スライド部43は、本体ケース41の上面で前後方向に連設されるガイド部としてのガイド筒92によって前後移動可能に保持される。
ガイド筒92は、図7に示すように、本体ケース41の上面左寄りから上方へ突設される立ち上がり部93によって前後方向に支持され、開放側を左側へ向けた半筒部94と、半筒部94の開放側でその上下端を部分的に接続する板状の接続部95とからなる。立ち上がり部93には、図8に示すように、下端部が本体ケース41内に突出してダストボックス42のサイクロン部76の入口78と接続され、上端部が半筒部94内に突出する中間筒96が設けられている。
スライド部43は、横断面の外形が半筒部94及び接続部95で囲まれるD形状に形成され、後端が閉塞されて前端が開口する中空の筒状体で、右側面には、図3に示すように前後方向に長孔97が形成されて、図15に示すように、中間筒96の上端部が長孔97を介してスライド部43内に突出している。左側の平面部には、全長に亘って上下二本のレール98,98が平行に設けられて、両レール98,98に上下から係合してレール98に沿って摺動可能な前ストッパ99及び後ストッパ100が、接続部95を挟んで前後に設けられている。上側のレール98の下面には、複数の歯からなるラック101が形成されて、各前後ストッパ99,100には、ラック101に噛合した状態で上方へ突出付勢されるロックボタン102がそれぞれ設けられている。よって、ロックボタン102を押し込んでラック101との噛合を解除すると、前後ストッパ99,100はレール98,98に沿って摺動可能となり、ロックボタン102の押し込みを解除すると、ロックボタン102が上方への突出位置へ復帰してラック101と噛合し、前後ストッパ99,100の摺動を規制することになる。このレール98、後ストッパ100、ラック101がスライド部43の初期位置設定手段となる。
ノズル44は、スライド部43の前端に連結されてスライド部43から右側へ略直角に突出する筒状体で、ノズル44の基端は、スライド部43の内部に突出している。スライド部43内で中間筒96の上端部とノズル44の基端との間には、図15に示すように、集塵経路の一部となる蛇腹状のフレキシブルホース103が接続されている。ノズル44の先端には、先端工具が貫通するリング状の吸込口104が形成されて、吸込口104の後側の開口には、中心の透孔から放射状に複数の切込みを形成したゴムキャップ105が嵌着され、前側の開口には、被加工面への当接状態で被加工面との間を閉塞するゴム製の閉塞リング106が着脱可能に嵌着されている。
よって、スライド部43は、貫通するガイド筒92によって回転を規制された状態で、前後ストッパ99,100が接続部95に当接する範囲で本体ケース41の上方左側で前後移動可能に保持される。このスライド部43の前後移動に伴い、図15に示すようにフレキシブルホース103はノズル44の基端と中間筒96の上端部との間で伸縮することになる。但し、ガイド筒92におけるスライド部43の下面側には、ゼンマイバネ108を巻回したリール107が設けられて、ゼンマイバネ108の先端がスライド部43の後端に連結されている。従って、常態でのスライド部43は、ゼンマイバネ108の引張により、後ストッパ100が接続部95に当接する前進位置へ付勢されることになる。
(ハンマードリルへの集塵装置の装着)
以上の如く構成された集塵システムSにおいては、ダストボックス42を装着した集塵装置40をハンマードリル1に装着する場合、図16,17に示すように、まず本体ケース41の係止リブ59を、本体ハウジング2の下側受け部33の受けフランジ36上に載置すると共に、係止アーム60,60の係止軸61,61を、ハンマードリル1の下側受け部33に設けた下切欠き37,37にそれぞれ係止させる。次に、その傾斜姿勢から、ボタン部57を押し込んで揺動板53を前方位置(解除位置)へ揺動させてフック55,55を肩部52,52の上面から没入させた状態で、集塵装置40の上側を後方へ押し上げるように回転させ、ハンマードリル1の上側受け部32の上切欠き34,34に肩部52,52を嵌合させて、ボタン部57の押し込みを解除する。すると、図8に示すように、揺動板53が後方位置(係止位置)へ揺動してフック55,55を肩部52,52から上方へ突出させて上切欠き34,34の係止凹部35,35にそれぞれ係止させて装着が完了する。この装着状態で、スライド部43は図1,6に示すようにハンマードリル1の前ハウジング7の左側でやや下方に位置し、ノズル44の吸込口104は操作スリーブ9の前方に位置して、装着された先端工具が吸込口104の中心と同軸上に位置する。
また、装着時の傾斜姿勢からの集塵装置40の回転に伴い、当接片49が延設キャップ51を介してシャッタ部材26に当接し、コイルバネ30の付勢に抗してシャッタ部材26を後退させる。そして、集塵装置40の装着完了時には、図3,4に示すように、シャッタ部材26を後退位置に押し込んで上側吸気口25を開放させる。これと同時に接続筒46のシール部材47が上側吸気口25の周囲に密着して、接続筒46内の装置側排気口48と上側吸気口25とをシール状態で連通させる。よって、吸込口104からノズル44、スライド部43内のフレキシブルホース103、中間筒96、ダストボックス42のサイクロン部76の入口78からサイクロン部76、フィルタ収容部67、出口74から装置側排気口48に至る集塵経路R1と、上側吸気口25からシャッタ部材26の左右を通って分離室23から上側ファン14に至る吸気経路R2とが接続されることになる。
(ロングビットによる穿孔)
そして、図1,2に示すように、スライド部43と共に突出付勢される吸込口104にロングビットLBの先端が位置するように、スライド部43のレール98上での後ストッパ100の初期位置を調整して、穿孔深さに合わせて前ストッパ99の位置を調整する。その後、吸込口104を被穿孔面に当接させて、ハンマードリル1のスイッチレバー10を押し込み操作してスイッチをONさせると、モータ4が駆動して出力軸5が回転する。このとき、チェンジレバー12によってドリルモード或いはハンマドリルモードが選択されていれば、ロングビットLBが回転して被穿孔面への穿孔が可能となり、穿孔が進むに連れてロングビットLBが吸込口104を貫通してスライド部43はゼンマイバネ108の付勢に抗してガイド筒92から相対的に後退する。
しかし、スライド部43はハンマードリル1より左側に配置されたガイド筒92により貫通状態で保持されているため、図18,19に示すように、後退したスライド部43がハンマードリル1と干渉することがなく、ハンマードリル1の左側で支障なくスライドできる。前ストッパ99がガイド筒92の接続部95に当接すると、ハンマードリル1の押し込みが規制されて設定した深さで穿孔が終了する。こうしてロングビットLBが使用できるため、120mm以上の最大穿孔深さが設定可能となる。
(ショートビットによる穿孔)
なお、穿孔深さが短いドリルビット(以下「ショートビットSB」という。)の場合は、図20,21に示すように、吸込口104にショートビットSBの先端が位置するように、スライド部43の後ストッパ100の初期位置を調整して、穿孔深さに合わせて前ストッパ99の位置を調整すればよい。この場合も後退したスライド部43がハンマードリル1と干渉することがなく、ハンマードリル1の左側で支障なくスライドできる。前ストッパ99がガイド筒92の接続部95に当接すると、ハンマードリル1の押し込みが規制されて設定した深さで穿孔が終了する。
穿孔が終了してハンマードリル1を被穿孔面から後退させると、スライド部43がゼンマイバネ108の付勢により、後ストッパ100が接続部95に当接する初期位置まで前進するため、再び同じ深さでの穿孔作業が可能となる。
(集塵作用)
一方、出力軸5の回転によって下側ファン15が回転することで、モータハウジング3の下側吸気口18から外気が吸い込まれ、モータ4を通過して冷却した後、下側ファン15からファン収容室13を通って本機側排気口38から排出される。
同時に上側ファン14が回転することで、集塵装置40の吸込口104に吸引力が発生し、穿孔時に発生する粉塵と共に空気が吸込口104から吸い込まれ、ノズル44を介してフレキシブルホース103を通り、中間筒96からダストボックス42のサイクロン部76に入る。サイクロン部76では、空気が周回しながら連通口81を通ってフィルタ収納部67に入るため、比較的大きな粉塵はここで分離されてサイクロン部76の上流側排出口80からボックス本体64の第1集塵室D1内に排出される。
フィルタ収納部67に入った空気は、フィルタ72の非折り畳み面である側面からフィルタ72を通過して、キャップカバー73の出口74からダストボックス42の外部に排出される。そして、装置側排気口48から上側吸気口25を通って分離室23に至り、後退位置にあるシャッタ部材26の左右を通って皿部材19の貫通孔21から上側ファン14及びファン収容室13を通り、本機側排気口38から排出される。
よって、細かい粉塵はフィルタ72に捕捉されてフィルタ収納部67にとどまる。この状態でフィルタ収納部67の下流側排出口68はゴムシール69が受けリブ83に密着してシールされているので、フィルタ収納部67内の細かい粉塵は、サイクロン部76で分離されたボックス本体64内の大きい粉塵とは分離した状態で第2集塵室D2内に貯留される。
(集塵装置の取り外し及び粉塵の排出)
作業終了後、集塵装置40を取り外す際には、装着時と同様にボタン部57を押し込んで揺動板53を前方の解除位置へ揺動させてフック55,55を肩部52,52の上面から没入させる。すると、ハンマードリル1の上側受け部32との係止が解除されるため、そのまま集塵装置40を前方へ倒すように回転させると、当接片49が前方へ移動してシャッタ部材26の押し込みを解除する。よって、シャッタ部材26は前進位置へ復帰して上側吸気口25を閉塞する。
そして、本体ケース41の係止アーム60,60の係止軸61,61を、ハンマードリル1の下側受け部33の下切欠き37,37から抜き取ると、集塵装置40をハンマードリル1から取り外すことができる。
ダストボックス42からの粉塵の排出は、本体ケース41の前方から、ボックス本体64の操作部材88の弾性片90を押し込んで係止段部62への着脱用係止爪91の係止を解除すると、軸部63を中心に前側へ傾動させてそのまま本体ケース41から取り外すことができる。次に、図12〜14に示すように、蓋体66のループ部75を蓋用係止爪85から外して蓋体66をボックス本体64から開放させれば、第1集塵室D1内に貯留した粉塵を開口64aから排出することができる。このとき、前述のようにフィルタ収納部67が受けリブ83から離れて第2集塵室D2も同時に開放されるため、大きな粉塵も細かい粉塵も同時に開口64aから排出可能となる。なお、フィルタ72の清掃やフィルタユニット70の交換は、キャップカバー73をフィルタ収納部67から取り外すことで行える。
(スライド部とガイド筒とに係る発明の効果)
このように、上記形態の集塵装置40及び集塵装置40を装着したハンマードリル1によれば、本体ケース41に、スライド部43が貫通してそのスライドの際にスライド部43の後方への突出を許容するガイド筒92を設けたことで、本体ケース41に規制されることなくスライド部43の伸縮ストロークを大きく設定できる。よって、ロングビットにも対応可能となる。
特にここでは、スライド部43内に、フレキシブルホース103によって集塵経路R1の一部を形成したことで、スライド部43を集塵経路R1に兼用した合理的な構成となり、外部にホース等を引き回す必要がなくなる。よって、装置全体がコンパクト化すると共に、作業の邪魔にもならない。
また、スライド部43が、本体ケース41の左側寄りに配置されているので、後退した際のハンマードリル1との干渉も好適に回避できる。
さらに、スライド部43を、ゼンマイバネ108によって前方へ突出付勢しているので、スライド部43の突出付勢を省スペースで行うことができる。
そして、本体ケース41をハンマードリル1に装着した状態で、装置側排気口43が、ハンマードリル1に設けたファン収容室13と連通して、上側ファン14の回転に伴って吸込口104に吸引力が発生する構成としているので、ハンマードリル1側の上側ファン14を利用して集塵が可能となり、本体ケース41にモータやファンを設ける必要がなくなる。
一方、装置側排気口48をダストボックス42よりも後方に配置したことで、吸込口104からダストボックス42内を通って後方の装置側排気口48へ至る集塵経路R1を、左右方向でコンパクトに形成することができる。
また、スライド部43の前方への突出位置を任意に設定可能な初期位置設定手段(レール98、後ストッパ100、ラック101)を設けたことで、先端工具の長さや穿孔深さに合わせて吸込口104の位置を適正に設定することができる。
さらに、スライド部43のスライドにより決定される最大穿孔深さを120mm以上としているので、ショートビットSBは勿論、ロングビットLBにも使用可能となり、1つの集塵装置40で幅広い穿孔作業に対応できる。
なお、ガイド筒は、上記形態では本体ケースの左側に配置しているが、右側であってもよい。また、スライド部内にフレキシブルホース等で集塵経路の一部を形成する場合に限らず、スライド部と別に設けたホース等でノズルと本体ケース側とを接続することもできる。この場合、スライド部の位置を左右何れかへ選択できるように、ガイド筒を左右何れかへ付け替えたりスライドさせたりすることも可能である。スライド部の突出付勢もゼンマイバネ以外にコイルバネ等も採用できる。
さらに、上記形態ではハンマードリル側に吸込ファンである上側ファンを設けているが、本体ケース内にモータ及び吸込ファンを設けて、内蔵したバッテリーや電動工具側から電源を得て単独で集塵可能とすることもできる。ダストボックスも着脱可能とするものに限らず、本体ケースと一体に設けて蓋体の開放によって粉塵の排出を可能としてもよい。
そして、電動工具側に吸気経路を設けずに、集塵装置自体にモータ及びファンを設けて単独で集塵可能としたものであっても、スライド部とガイド筒とに係る発明の適用は可能である。
(ダストボックスに係る発明の効果)
一方、上記形態の集塵装置40及び集塵装置40を装着したハンマードリル1によれば、ダストボックス42に、粉塵の排出口となる開口64aを開閉可能に設け、集塵経路R1におけるフィルタ72の上流側に、ダストボックス42に流入した空気を旋回させて粉塵を分離するサイクロン部76を設けると共に、サイクロン部76により分離される粉塵が貯留する第1集塵室D1と、フィルタ72により捕捉される粉塵が貯留する第2集塵室D2とを仕切り形成して、開口64aの開放により、第1集塵室D1と第2集塵室D2とが同時に開放されるようにしたことで、サイクロン部76とフィルタ72とを併設したものであっても、サイクロン部76の粉塵がフィルタ72に付着するおそれがなく、集塵効率やフィルタ72の寿命を維持することができる。また、粉塵の排出やフィルタユニット70の交換も簡単に行える。
特にここでは、開口64aの開放により、第1集塵室D1と第2集塵室D2とが連通するようにしているので、第1、第2集塵室D1,D2を仕切り形成しても粉塵の排出を同時に行うことができる。
また、第2集塵室D2を形成するフィルタ収納部67が第1集塵室D1を形成するボックス本体64内に突出し、フィルタ収納部67に設けた下流側排出口68が、ボックス本体64の内面の受けリブ83に当接して閉塞されているので、第2集塵室D2の仕切り形成が簡単に行える。
さらに、第2集塵室D2内にフィルタ72を折り畳み収納して、サイクロン部76から第2集塵室D2に連通する連通口81を、フィルタ72の非折り畳み面に対向させて設けているので、折り畳んだフィルタ72に対して適正な向きで通気させて粉塵を効率よく捕捉することができる。
そして、開口64aを、第1集塵室D1を形成するボックス本体64に設けた蓋体66によって開閉し、フィルタユニット70を収納するフィルタ収納部67を蓋体66に設けたことで、蓋体66の開閉動作によって第1、第2集塵室D1,D2の閉塞と開放とを同時に行うことができる。
なお、上記形態ではサイクロン部を蓋体側の外側部分とボックス本体側の内側部分とで形成しているが、サイクロン部をボックス本体内に形成して入口のみを蓋体に設けるようにする等、具体的な構造は適宜変更できる。また、フィルタ収納部とサイクロン部とを左右方向に併設する構造に限らず、前後方向、例えば前方にサイクロン部、後方にフィルタ収納部を配置したりすることも可能である。よって、サイクロン部の位置によっては蓋体をダストボックスの側面に設けたりすることもできる。さらに、ボックス本体の一面全体でなく一部に開口(排出口)を形成することも可能である。
加えて、上記形態ではゴムシールをフィルタ収納部の下流側排出口に設けているが、ボックス本体の底面側に設けてもよいし、シールが可能であれば受けリブは省略してもよい。
(集塵システムに係る発明の効果)
そして、上記形態の集塵システムSによれば、集塵装置40の本体ケース41に、装置側排気口48を囲み、本体ケース41をハンマードリル1側のハウジング(本体ハウジング2及びモータハウジング3)に装着した状態で上側吸気口25との間をシールするシール部材47を設け、シャッタ部材26を開閉させる当接片49を、シール部材47で囲まれる領域内に設けたことで、当接片49やシャッタ部材26用に別途シール部材を設けたりする必要がない。よって、ハンマードリル1にシャッタ部材26を設けた場合でもシールに係るコストを抑えることができる。
特にここでは、シャッタ部材26を、上側吸気口25を閉塞する前進位置と、上側吸気口25を開放する後退位置との間で前後移動可能に設け、当接片49の当接により後退位置へ移動して上側吸気口25を開放するようにしているので、シャッタ部材26の移動範囲を小さくして省スペースでシャッタ部材26を配置できる。よって、シャッタ部材26を設けてもコンパクト化を阻害しない。
また、上側吸気口25からモータハウジング3内に吸い込まれる空気が、後退位置のシャッタ部材26の左右を通過して上側ファン14に至る構造としているので、シャッタ部材26の後退による空気の流入がスムーズに行われ、左右の流路も省スペースで形成できる。
さらに、シール部材47に、当接片49が係止する延設キャップ51を一体に設けて、当接片49の係止によってシール部材47の本体ケース41側からの脱却を防止するようにしたことで、当接片49をシール部材47の抜け止めに利用した合理的な構成となる。
加えて、本体ケース41に、本体ハウジング2に設けた下側受け部33に係止する係止軸61と、係止軸61を下側受け部33に係止させた状態で本体ハウジング2側へ回転させて、本体ハウジング2への装着位置で本体ハウジング2に設けた上側受け部32に係止する第2係止部(フック55)とを備えたことで、本体ケース41を回転により着脱できる。レール等によるスライド式で着脱した場合、レールと本体ケースとの接触面積が大きくなり、粉塵が噛み込んだりすると動作不良の原因になるため、シール性の確保といった粉塵対策が要求される。しかし、ここでは回転式着脱としたことで、本体ハウジング2側と本体ケース41との接触面積が小さくなり、粉塵対策が不要となって動作不良も起こしにくくなる。
特に、上側受け部32を、上側吸気口25を挟んで左右に配置された一対の係止凹部35,35とし、第2係止部を、装置側排気口48を挟んで左右に配置され、係止凹部35,35への係止位置と、係止凹部35,35との係止を解除する解除位置との間で移動操作可能で、且つ係止位置へ付勢される一対のフック55,55としたことで、フック55,55の係脱操作によって本体ケース41の回転式着脱が簡単に行える。
また、一対のフック55,55を、1つのボタン部57によって同時に解除位置へ移動操作可能としているので、フック55,55による係脱操作が容易に行える。
なお、当接片の形状は上記形態に限らず、板状にする等、適宜変更可能で、複数並設することもできる。
また、上記形態では、シャッタ部材を前後移動させて上側吸気口を開閉させるようにしているが、上端を左右方向の軸によって回転可能に連結することで、前後への揺動によって上側吸気口を開閉させることもできる。この軸の位置は下端でもよいし左右端でもよい。
さらに、集塵装置の着脱について、上記形態では本体ケースの下側を係止させて上側を回転させる構造となっているが、これと逆に、本体ケースの上側を係止させて下側を回転させる構造も採用できる。また、左右何れか一方側を係止させて他方側を回転させる横向き回転式の着脱構造も採用可能である。ダストボックスも着脱可能とするものに限らず、本体ケースと一体に設けて蓋体の開放によって粉塵の排出を可能としてもよい。
その他、ハンマードリルの形態も、モータが横向きであったり、AC機でなく電源としてバッテリーパックを使用するDC機であったりしても差し支えない。勿論ハンマードリルに限らず、集塵装置を装着可能であれば、電動ドリル等の他の電動工具であっても上記各発明は適用可能である。
1・・ハンマードリル、2・・本体ハウジング、3・・モータハウジング、4・・モータ、5・・出力軸、6・・ギヤハウジング、7・・前ハウジング、13・・ファン収容室、14・・上側ファン(吸込ファン)、15・・下側ファン、18・・下側吸気口、19・・皿部材、23・・分離室、25・・上側吸気口(本機側吸気口)、26・・シャッタ部材、30・・コイルバネ、32・・上側受け部(第2受け部)、33・・下側受け部(第1受け部)、34・・上切欠き、35・・係止凹部、36・・受けフランジ、37・・下切欠き、38・・本機側排気口、40・・電動工具用集塵装置、41・・本体ケース、42・・ダストボックス、43・・スライド部、44・・ノズル、46・・接続筒、47・・シール部材、48・・装置側排気口(排気口)、49・・当接片(当接部材)、51・・延設キャップ(延設部)52・・肩部、53・・揺動板、55・・フック(第2係止部)、57・・ボタン部(操作部)、59・・係止リブ、60・・係止アーム、61・・係止軸(第1係止部)、64・・ボックス本体、64a・・開口(排出口)66・・蓋体、67・・フィルタ収納部、68・・下流側排出口(内側排出口)、70・・フィルタユニット、72・・フィルタ、74・・出口、76・・サイクロン部、78・・入口、80・・上流側排出口、81・・連通口、83・・受けリブ、92・・ガイド筒(ガイド部)、94・・半筒部、95・・接続部、98・・レール(初期位置設定手段)、99・・前ストッパ、100・・後ストッパ(初期位置設定手段)、101・・ラック(初期位置設定手段)、104・・吸込口、108・・ゼンマイバネ、S・・集塵システム、R1・・集塵経路、R2・・吸気経路、LB・・ロングビット、SB・・ショートビット、D1・・第1集塵室、D2・・第2集塵室。

Claims (9)

  1. 排気口を有して電動工具に装着可能な本体ケースと、フィルタを内設するダストボックスと、前記本体ケースに設けられ、前端に吸込口を備えたノズルを有して前後方向へスライド可能なスライド部と、前記吸込口から前記フィルタを通過して前記排気口に至る集塵経路と、を含んでなる電動工具用集塵装置であって、
    前記本体ケースには、前記スライド部が貫通してそのスライドの際に前記スライド部の後方への突出を許容するガイド部が設けられていることを特徴とする電動工具用集塵装置。
  2. 前記スライド部内には、前記集塵経路の一部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動工具用集塵装置。
  3. 前記スライド部は、前記本体ケースの左右何れか片側寄りに配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具用集塵装置。
  4. 前記スライド部は、ゼンマイバネによって前方へ突出付勢されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電動工具用集塵装置。
  5. 前記本体ケースを前記電動工具に装着した状態で、前記排気口が、前記電動工具に設けたファンの収容室と連通して、前記ファンの回転に伴って前記吸込口に吸引力が発生することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電動工具用集塵装置。
  6. 前記排気口が、前記ダストボックスよりも後方に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電動工具用集塵装置。
  7. 前記スライド部の前方への突出位置を任意に設定可能な初期位置設定手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電動工具用集塵装置。
  8. 前記スライド部のスライドにより決定される最大加工深さが120mm以上であることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の電動工具用集塵装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の電動工具用集塵装置を装着してなり、その装着状態で前記スライド部の後方への延長線上にハウジングが位置しないことを特徴とする電動工具。
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