JP6796497B2 - 電動工具用集塵装置及び電動工具 - Google Patents
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Description
流路出口は、突出方向へ向かって先細り状に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、流路出口は筒状であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、流路出口の突出長さは、当該突出方向でのダストボックスの深さの1/3以上であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、ダストボックスにおける流路出口の突出方向の前方に当たる部分は、流路出口から排出される空気の向きを変える案内部であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、ダストボックスは、粉塵が貯留するボックス本体と、そのボックス本体を開閉可能な蓋体とを有し、流路出口は、蓋体に設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5の構成において、ボックス本体と蓋体とはヒンジ結合され、流路出口は、少なくともヒンジ結合と反対側に位置する面が、先細り状を形成する傾斜面となっていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、電動工具であって、請求項1乃至6の何れかに記載の電動工具用集塵装置を装着してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、流路出口を筒状としたことで、作業時に流路出口が上向きになっても粉塵に塞がれにくくなり、集塵効率を確保できる。
請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加えて、流路出口の突出長さを、当該突出方向でのダストボックスの深さの1/3以上としているので、流路出口を、粉塵に塞がれにくい好適な長さとすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、上記効果に加えて、ダストボックスにおける流路出口の突出方向の前方に当たる部分を、空気の向きを変える案内部としているので、流路出口をダストボックス内に突出させても粉塵の跳ね返りを抑えてスムーズに下流側へ案内することができる。
請求項5に記載の発明によれば、上記効果に加えて、ダストボックスを、粉塵が貯留するボックス本体と、そのボックス本体を開閉可能な蓋体とを有するものとして、流路出口を蓋体に設けたことで、蓋体によるボックス本体の閉塞と同時に流路出口をボックス本体内の適正位置で確実に突出させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、上記効果に加えて、ボックス本体と蓋体とをヒンジ結合して、流路出口におけるヒンジ結合と反対側に位置する面を、先細り状を形成する傾斜面としているので、流路出口の流路面積の絞りと共に、傾斜面を、ヒンジ結合した蓋体の開閉時に流路出口をボックス本体に干渉させない逃げ部とすることができる。
図1〜3は、電動工具であるハンマードリル1に電動工具用集塵装置(以下単に「集塵装置」という。)40を装着した集塵システムSの一例を示すもので、図1は前方からの斜視図、図2は側面図、図3は平面図、図4は正面図である。
(ハンマードリルの説明)
ハンマードリル1は、図5及び8にも示すように、本体ハウジング2の前側下部に、出力軸5を上向きにしたモータ4を収容するモータハウジング3を上下方向に内設し、その上方に、クランク機構及び回転機構を収容したギヤハウジング6を内設して、その前方に、ツールホルダを前向きに収容する前ハウジング7を組み付けて、本体ハウジング2の後部に、側面視コ字状のハンドルハウジング8を連結している。ツールホルダの先端には、操作スリーブ9によって先端工具(図1〜3では、120mm以上の最大穿孔深さに対応できるドリルビット(以下「ロングビットLB」という。)を示す。)が装着可能となっている。10は、ハンドルハウジング8に内蔵したスイッチに設けたスイッチレバー、11は電源コードである。
さらに、本体ハウジング2の前面下側には、本体ハウジング2の前側周面に沿って突設される受けフランジ31と、その左右へ対称に設けられ、上方及び左右外向きに開放する半円状の下切欠き32,32とが設けられている。また、前ハウジング7の下面には、後方下向きに突出する爪33が形成されて、前ハウジング7には、サイドハンドル34が装着可能となっている。
集塵装置40は、図9〜11にも示すように、ハンマードリル1へ装着される本体ケース41と、本体ケース41へ着脱可能に装着されるダストボックス42と、本体ケース41に連結されて先端にノズル44を備えたスライド部43とからなる。
まず本体ケース41は、左右の半割ケース41a,41bを組み合わせてなり、前面がダストボックス42の結合面、後面がハンマードリル1への装着面となる縦長の箱状体で、図12,13に示すように、ハンマードリル1の上側吸気口25に対応する位置には、四角穴45が貫通形成されている。また、本体ケース41の後面で四角穴45の下方には、ハンマードリル1のモータハウジング3の前面形状に沿って形成され、モータハウジング3への装着状態でその前面に当接する複数の当接リブ46,46・・が配置されている。
さらに、本体ケース41の上面には、ハンマードリル1への装着時に爪33を受け入れるガイド溝47が前後方向に凹設されており、ガイド溝47の下方で本体ケース41の内部に、揺動板48が横向きに設けられている。
一方、本体ケース41の前面側で上側の内面には、ダストボックス42の後述する着脱用係止爪129が弾性係止する係止段部56が形成され、下側の内面には、ダストボックス42の受け凹部123が嵌合可能な軸部57が左右方向に形成されている。
さらに、中間筒58の前方で本体ケース41の左側上部には、スライド部43を下方から支持する支持アーム62が設けられている。この支持アーム62は、本体ケース41から斜め前方へ突出し、上面に、図6,12にも示すように、本体ケース41寄りの上側受け面63と、その外側の下側受け面64との上下二段の水平な受け面を備えている。この両受け面63,64に跨がって固定されたガイド金具65を介して、後述する如くスライド部43が前後へスライド可能に保持されている。上側受け面63の前後端縁には、ガイド金具65の位置決め突起66,66が突設され、支持アーム62の左側には、スライド部43の左外側へ回り込む円弧状のストッパ67が突設されている。
また、スライド部43内で中間筒58の受け筒部60とノズル44の基端との間には、集塵経路の一部となる蛇腹状のフレキシブルホース79が接続されている。ここでのスライド部43の後端は開放されて、内部のフレキシブルホース79の後部が露出して受け筒部60に接続されている。
次に、ガイド金具65によるスライド部43のガイド構造について詳述する。
まず、ガイド金具65は、図14に示すように、支持アーム62の上側受け面63にネジ止めされる上板80と、下側受け面64上に載置される下板81と、上下板80,81同士を連結する連結部82とからなる。上板80は、平面視外形が前後方向に延びる矩形状で、前後両端に一対のネジ止め孔83,83と、その外側に一対の切欠き84,84が形成されている。下板81も、平面視外形が前後方向に延びる矩形状であるが、長手方向の中央部には、外側へ開放する逃げ凹部85が形成されている。
このガイド金具65は、上板80を上側受け面63に、下板81を下側受け面64にそれぞれ載置して上板80の切欠き84,84に上側受け面63の位置決め突起66,66をそれぞれ嵌合させて位置決めした状態で、ネジ止め孔83,83を介してネジ88,88によって上側受け面63に上板80をネジ止めすることで、支持アーム62に固定される。
よって、スライド部43は、ガイド金具65によって回転を規制された状態で、前後ストッパ72,73がストッパ67に当接する範囲で本体ケース41の上方左側で前後移動可能に保持される。このスライド部43の前後移動に伴い、フレキシブルホース79はノズル44の基端と中間筒58の受け筒部60との間で伸縮することになる。受け筒部60は、スライド部43の内径よりも小さくなっており、スライド部43が後退する際は、長孔70を介して受け筒部60がスライド部43内へ相対的に進入することでスライド部43の後退を許容することになる。
フィルタ収納部104は、ボックス本体100内への突出端も閉塞されて、ヒンジ軸102と反対の短手面(上側の短手面)側の面で突出端寄りの領域にのみ横長の通気孔114が形成されている。
以上の如く構成された集塵システムSにおいては、ダストボックス42を装着した集塵装置40をハンマードリル1に装着する場合、まず本体ケース41の係止軸55,55を、ハンマードリル1に設けた下切欠き32,32にそれぞれ係止させる。次に、その傾斜姿勢から、集塵装置40の上側を後方へ押し上げるように回転させてハンマードリル1の前面に嵌合させると、揺動板48のフック50が前ハウジング7の爪33に当接して本体ケース41のガイド溝47に没入し、揺動板48を下方位置(解除位置)へ揺動させる。フック50が爪33を乗り越えると、図8に示すように、揺動板48が上方位置(係止位置)へ揺動してフック50を上方へ突出させて前ハウジング7の爪33に係止させる。これにより集塵装置40の装着が完了する。
そして、スライド部43と共に突出付勢される吸込口76にビット(ロングビット又はショートビット)の先端が位置するように、スライド部43のレール71,71上での後ストッパ73の初期位置を調整して、穿孔深さに合わせて前ストッパ72の位置を調整する。その後、吸込口76を被穿孔面に当接させて、ハンマードリル1のスイッチレバー10を押し込み操作してスイッチをONさせると、モータ4が駆動して出力軸5が回転する。このとき、チェンジレバー12によってドリルモード或いはハンマドリルモードが選択されていれば、ビットが回転して被穿孔面への穿孔が可能となり、穿孔が進むに連れて図19に示すようにビット(ここではロングビットLB)が吸込口76を貫通してスライド部43は渦巻きバネ94の付勢に抗して支持アーム62から相対的に後退する。このとき、受け筒部60はスライド部43内を相対的に前進し、フレキシブルホース79を収縮させる。
一方、出力軸5の回転によって下側ファン15が回転することで、モータハウジング3の下側吸気口18から外気が吸い込まれ、モータ4を通過して冷却した後、下側ファン15からファン収容室13を通って本機側排気口26から排出される。
同時に上側ファン14が回転することで、集塵装置40の吸込口76に吸引力が発生し、穿孔時に発生する粉塵と共に空気が吸込口76から吸い込まれ、ノズル44を介してフレキシブルホース79を通り、中間筒58からダストボックス42のボックス本体100の四角筒110内に入る。
よって、細かい粉塵はフィルタ107に捕捉されてフィルタ収納部104にとどまる。この状態でフィルタ収納部104は上側の通気孔114を除いて第1集塵室D1とは区画されているので、フィルタ収納部104内の細かい粉塵は、ボックス本体100内の大きい粉塵とは分離した状態で第2集塵室D2内に貯留される。
作業終了後、集塵装置40を取り外す際には、ボタン部52を押し込んで揺動板48を下方の解除位置へ揺動させてフック50を爪33から外し、そのまま集塵装置40を前方へ倒すように回転させると、そのまま集塵装置40を取り外すことができる。この取り外しと同時に当接ピン119が前方へ移動してシャッタ部材27の押し込みを解除するため、シャッタ部材27は起立位置へ復帰して上側吸気口25を閉塞する。
ダストボックス42からの粉塵の排出は、本体ケース41の前方から、ボックス本体100の操作部材126の弾性片127を押し込んで係止段部56への着脱用係止爪129の係止を解除すると、軸部57を中心に前側へ傾動させてそのまま本体ケース41から取り外すことができる。次に、蓋体103のループ部109を蓋用係止爪124から外して蓋体103をボックス本体100から開放させれば、第1集塵室D1内に貯留した大きな粉塵を排出することができる。このとき、フィルタ収納部104の第2集塵室D2も通気孔114を介して同時に外部へ開放されるため、ダストボックス42を傾けたり下向きにしたりすることで、細かい粉塵も通気孔114から排出可能となる。
このように、上記形態の集塵装置40及びこれを装着したハンマードリル1によれば、集塵経路R1に含まれてダストボックス42内に突出する四角筒110を、突出方向へ向かって先細り状に形成したことで、ダストボックス42内の粉塵の量が多くなって空気の流量が減少しても、四角筒110での流速の低下を抑えて集塵効率を維持することができる。
特にここでは、流路出口を四角筒110としているので、上向き作業の際等に四角筒110が上向きになっても粉塵に塞がれにくくなり、集塵効率を確保できる。
さらに、ダストボックス42における四角筒110の突出方向の前方に当たる部分は、四角筒110から排出される空気を横向きに変える案内路111となっているので、四角筒110をボックス本体100内に突出させても粉塵の跳ね返りを抑えてスムーズに下流側へ案内することができる。
また、ボックス本体100と蓋体103とはヒンジ結合されて、四角筒110は、ヒンジ軸102と反対側に位置する面が、先細り状を形成する傾斜面110aとなっているので、四角筒110の開口面積の絞りと共に、傾斜面110aを、ヒンジ結合した蓋体103の開閉時に四角筒110をボックス本体100に干渉させない逃げ部とすることができる。
また、流路出口は筒状に限らず、半筒状等であっても差し支えないし、ダストボックス内の突出長さも、ダストボックス深さの1/3以上であれば、上記形態より長くしても短くしてもよい。流路出口の突出位置も、ダストボックス内の集塵経路の形態に合わせて適宜変更可能である。
さらに、上記形態では、流路出口となる四角筒を蓋体に設けているが、本体ケースに四角筒等の流路出口を設け、蓋体に、流路出口が貫通する貫通孔を設けるようにしても、ダストボックス内に突出する流路出口は形成できる。
さらに、上記形態では、ダストボックス内でフィルタ収納部を形成して、ボックス本体内に第1集塵室と第2集塵室とを仕切形成しているが、このような仕切のない構造であっても差し支えない。
そして、ハンマードリルの形態も、モータが横向きであったり、AC機でなく電源としてバッテリーパックを使用するDC機であったりしても差し支えない。勿論ハンマードリルに限らず、集塵装置を装着可能であれば、電動ドリル等の他の電動工具であっても本発明は適用可能である。
Claims (7)
- 排気口を有して電動工具に装着可能な本体ケースと、前記本体ケースに設けられ、前端に吸込口を備えたノズルと、前記本体ケースに設けられ、フィルタを内設したダストボックスと、前記吸込口から前記フィルタを通過して前記排気口に至る集塵経路と、を有し、前記集塵経路は、前記フィルタの上流側で前記ダストボックス内に突出する流路出口を含んでなる電動工具用集塵装置であって、
前記流路出口は、突出方向へ向かって先細り状に形成されていることを特徴とする電動工具用集塵装置。 - 前記流路出口は筒状であることを特徴とする請求項1に記載の電動工具用集塵装置。
- 前記流路出口の突出長さは、当該突出方向での前記ダストボックスの深さの1/3以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具用集塵装置。
- 前記ダストボックスにおける前記流路出口の突出方向の前方に当たる部分は、前記流路出口から排出される空気の向きを変える案内部であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電動工具用集塵装置。
- 前記ダストボックスは、粉塵が貯留するボックス本体と、そのボックス本体を開閉可能な蓋体とを有し、前記流路出口は、前記蓋体に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電動工具用集塵装置。
- 前記ボックス本体と前記蓋体とはヒンジ結合され、前記流路出口は、少なくとも前記ヒンジ結合と反対側に位置する面が、先細り状を形成する傾斜面となっていることを特徴とする請求項5に記載の電動工具用集塵装置。
- 請求項1乃至6の何れかに記載の電動工具用集塵装置を装着してなる電動工具。
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