JP2017127837A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の変更時の洗浄などのメンテナンス作業が容易な液体吐出装置を提供することを目的とする。【解決手段】ヘッド本体部の吐出ノズル装着部9に往復移動可能に装着され、その一端部11bが往復移動方向に突出した加圧部材11と、吐出ノズル装着部9から突出する加圧部材11の一端部11bを包囲するとともに貯留室Sとなる凹部17dと、貯留室Sに液体5を導入する導入流路23と、貯留室Sの液体5を外部へ吐出する吐出流路24aを備えた吐出ノズル17とを備え、貯留室Sの液体5を加圧することにより液体5を吐出する構成の液体吐出装置1において、吐出ノズル17と加圧部材11の一端部11bの側面11dの間に、貯留室Sの液体5が吐出ノズル装着部9に接触するのを防止するための第1のパッキン19Aを備えた構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、液体を加圧することにより液体を吐出する液体吐出装置に関するものである。
電子機器製造分野など各種の技術分野では、接着剤やクリームはんだなどの液体を液滴状態で吐出する液体吐出装置が広く用いられている。吐出対象の液体には高粘度のものが多いため、この種の液体を吐出対象とする液体吐出装置として、貯留室に収容された液体を加圧することにより吐出孔より吐出する構成が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献例に示す先行技術では、ヘッド本体部に形成された開口部に一部が移動自在に挿入されこの移動により液体を押圧する第1部材(加圧部材)と、液体を吐出する吐出孔が設けられた第2部材(吐出ノズル)とによって液体が貯留される貯留室を形成し、第1部材と開口部との間をシール部材によって密封する構成を採用している。そしてこの構成により、液体の吐出時に貯留室に外部から空気が吸い込まれるのを防止することができ、安定した液体の吐出が維持できるようになっている。
特開2014−51080号公報
しかしながら上述の先行技術には、吐出対象の液体の変更などに伴うメンテナンス作業に際して以下のような問題があった。すなわち、液体吐出装置を継続して使用する過程においては、使用目的に応じて吐出対象の液体が適宜変更される。そして液体の変更に際しては、異種の液体が混合することを避けるため、貯留室内に残存する液体を排出するとともに、貯留室内や吐出ノズルを洗浄するメンテナンス作業が行われる。
ところが上述構成の先行技術においては、液体吐出装置を構成するヘッド本体部、加圧部材および吐出ノズルの構成に起因して、ヘッド本体部に設けられた開口部と加圧部材との隙間に液体が入り込み易いという不具合があった。このような隙間内に入り込んだ液体は洗浄により除去することが難しく、隙間内に残留した液体が硬化して液体吐出動作を妨げるなどの不具合の原因ともなっていた。このように、従来の液体吐出装置には、ヘッド本体部と加圧部材との間の隙間に液体が入り込みやすく、液体の変更時の洗浄などのメンテナンス作業が難しいという課題があった。
そこで本発明は、液体の変更時の洗浄などのメンテナンス作業が容易な液体吐出装置を提供することを目的とする。
本発明の液体吐出装置は、液体を加圧することにより液体を吐出する液体吐出装置であって、ヘッド本体部と、前記ヘッド本体部に往復移動可能に装着され、その一端部が前記ヘッド本体部から前記往復移動方向に突出した加圧部材と、前記ヘッド本体部に着脱自在であり、前記ヘッド本体部から突出する加圧部材の一端部に臨む貯留室を形成する凹部と、前記貯留室に液体を導入する導入流路と、前記凹部の底に形成された吐出流路とを備えた吐出ノズルと、前記加圧部材を往復移動させて前記貯留室の容積を変化させることにより前記吐出流路の一端から液体を吐出させる駆動部と、を備え、前記凹部の側壁と前記加圧部材の側面の間に、前記貯留室の液体が前記ヘッド本体部に接触するのを防止するためのパッキンを備えた。
本発明によれば、液体の変更時の洗浄などのメンテナンス作業が容易な液体吐出装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態の液体吐出装置の構成説明図 本発明の一実施の形態の液体吐出装置の吐出ヘッドの断面図 本発明の一実施の形態の液体吐出装置における吐出ノズルの部分断面図 本発明の一実施の形態の液体吐出装置における吐出ノズルの分解斜視図 本発明の一実施の形態の液体吐出装置における吐出ノズルの斜視図 本発明の一実施の形態の液体吐出装置における吐出ノズル(変形例1)の部分断面図 本発明の一実施の形態の液体吐出装置における吐出ノズル(変形例2)の部分断面図 本発明の一実施の形態の液体吐出装置における吐出ノズル(変形例3)の分解斜視図 本発明の一実施の形態の液体吐出装置における吐出ノズル(変形例3)の斜視図 本発明の一実施の形態の液体吐出装置における吐出ノズル(変形例3)の部分断面図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1を参照して、液体吐出装置1の全体構成を説明する。図1において、液体吐出装置1は貯留室の液体を加圧することにより液体を吐出する機能を有するものであり、吐出対象の液体を供給する液体供給部2および供給された液体を吐出する吐出ヘッド3を備えている。
液体供給部2は、液体5を貯留するシリンジ形状のタンク4および空圧供給源であるエアコンプレッサ6を備えている。エアコンプレッサ6は電空レギュレータによって所定の圧力に調整された空圧をタンク4に送給する。これによりタンク4内の液体5は空圧によって押し出され、液送管7を介して吐出ヘッド3に供給される。
吐出ヘッド3は、底板部9aを有し上側が開口したコ字形状の吐出ノズル装着部9を有しており、吐出ノズル装着部9の開口側には平板形状のベース部8が装着されている。ベース部8および吐出ノズル装着部9は、吐出ヘッド3の本体を構成するヘッド本体部10となっている。吐出ノズル装着部9の底板部9aの下面には、吐出ノズル17が装着されている。
吐出ノズル装着部9には、環状バネ13を介して加圧部材11が装着されており、さらに加圧部材11とベース部8との間には圧電素子よりなるアクチュエータ12が配設されている。アクチュエータ12はアクチュエータ制御部14によって制御されて上下方向へ伸縮動作を行い、ベース部8はアクチュエータ12の伸張時の上向きの反力を支持する。これにより、アクチュエータ12の下面に配設された加圧部材11は往復移動して、液送管7および吐出ノズル17を介して貯留室S(図2、図3参照)に供給された液体5を、以下に説明する構成により吐出させる。
次に図2、図3を参照して、吐出ヘッド3の詳細構成を説明する。吐出ノズル装着部9は平板形状の底板部9aの両側端部から側板部9dを上方に延出させた構成となっており、側板部9dの上端部にはベース部8が固定装着されている。ベース部8の下面に上面を当接させたアクチュエータ12の下面には、加圧部材11が配設されている。
加圧部材11は円板形状の径大部11aから円柱形状の一端部11b(図4参照)を下方に突出させた形状を有している。加圧部材11を吐出ノズル装着部9に装着した状態では、吐出ノズル装着部9の底板部9aに設けられた円形の開口部9cに、一端部11bが往復動可能に嵌合する。この状態では、一端部11bの外周面のパッキン溝に装着された第2のパッキン19Bによって、開口部9cと一端部11bの側面11dとが密封される。すなわち加圧部材11はヘッド本体部10にアクチュエータ12に駆動されて往復動可能に装着され、一端部11bがヘッド本体部10からアクチュエータ12による往復動方向に突出した構成となっている。また底板部9aの上面と径大部11aの下面との間には、環状バネ13が介在している。
吐出ノズル装着部9の装着面9bには、ガスケット20を介して吐出ノズル17が着脱自在に装着されている(図4も参照)。吐出ノズル17は、装着面9bに装着される上面17a、吐出口24が開口する下面17bおよびジョイント22が植設される側面17cを有する矩形状部材である。上面17aには、ヘッド本体部10の吐出ノズル装着部9から突出する加圧部材11の一端部11bが入り込む貯留室Sとなる凹部17dが設けられている。すなわち凹部17dは、加圧部材11の一端部11bに臨む貯留室Sを形成する。
ガスケット20を備えることにより、洗浄液や飛び散って付着した液体5がヘッド本体部10と吐出ノズル17の間から侵入して、加圧部材11の一端部11bと底板部9aの隙間に入り込むのを防止することができる。なお、吐出ノズル17として上面17aにゴム等のガスケット機能を備えた被膜が形成されたものを用いる場合には、ガスケット20を特別に備える必要はない。
図3に示すように、凹部17dは、吐出ノズル装着部9に設けられた開口部9cと同径もしくはやや小径サイズの内周面である側壁17eと、加圧部材11の一端部11bの下端面11cと対向して貯留室Sを形成する底面17fとで構成される。凹部17dの上部には第1のパッキン19Aを保持するための保持部17gが形成されている。保持部17gに第1のパッキン19Aを保持させることにより、第1のパッキン19Aは凹部17dの側壁17eと加圧部材11の一端部11bの側面11dの間に位置する。これにより、貯留室Sの液体5が開口部9cの側面と一端部11bの側面との間の隙間に進入するのが防止される。
すなわち本実施の形態では、液体5がヘッド本体部10を構成する吐出ノズル装着部9に接触するのを防止するための第1のパッキン19Aを備えている。このように、第1のパッキン19Aを保持するための保持部17gを凹部17dの上部に設けることにより、保持部17gを形成するための加工を容易にするとともに、保持部17gに侵入した液体5やその他の異物の清掃を容易に行うことができる。
図2において、吐出ノズル17の一方側の側面17cには、図1に示す液送管7と接続されるジョイント22が植設されている。ジョイント22には内部に液送管7を介して送給された液体5(矢印a)を受け入れる入口部22aが設けられている。入口部22aは、吐出ノズル17の内部に設けられ貯留室Sに液体5を導入する導入流路23と連通している。すなわち導入流路23は吐出ノズル17の側面17cに形成された入口部22aと、凹部17dの底(図3に示す底面17f参照)に開口した出口部23aを介して貯留室Sと連通している。出口部23aは貯留室Sに吐出対象の液体5を供給する供給孔として機能する。
ここで導入流路23の中間部、すなわちは入口部22aから出口部23aに至る流路は、入口部22aから出口部23aに向かって傾斜した形状となっている。これにより導入流路23は吐出ノズル17内部において屈曲部のない直線状に形成される。このため導入流路23内部において残留した液体5や異物などによる目詰まりが発生しにくい構造とすることができる。さらに液体の交換時などに必要とされるメンテナンス作業において、クリーニングピンなどのツールを導入流路23に挿通させて、容易に導入流路23の内部を清掃することが可能となっている。
凹部17dの底(図3に示す底面17f参照)には、吐出流路24aが設けられている。吐出流路24aは吐出ノズル17の下面17bに開口した吐出口24に連通して、貯留室Sの液体5を外部へ吐出する。吐出流路24aは下方の径寸法が絞られたテーパ孔形状となっており、貯留室S側にいくに従って径が大きくなっている。ここで、吐出流路24aの位置は貯留室S内における中心位置から出口部23aと反対側に隔てた配置となっている。このような配置とすることにより、一端部11bを貯留室S内で往復移動させる液吐出において出口部23aから貯留室S内に供給された液体5は、貯留室S内にエアだまりを形成することなく全体を充填し、貯留室S内にエアだまりが残留することによる吐出不良を防止することができる。
液体吐出装置1による液体5の吐出に際しては、まず液体供給部2から液送管7および導入流路23を介して貯留室S内に液体5を供給する。次いでアクチュエータ制御部14によってアクチュエータ12を充電し、環状バネ13による付勢力に抗して加圧部材11を所定のストロークだけ伸張させる。これにより貯留室Sの容積が変化して、吐出流路24aの一端の吐出口24から液体5が吐出される。
そして吐出後にはアクチュエータ12を放電することによりアクチュエータ12の伸張を元に戻し、環状バネ13の付勢力により加圧部材11が押し上げられて次回の液吐出が可能な状態となる。すなわちアクチュエータ12、環状バネ13、アクチュエータ制御部14は、加圧部材11を往復移動させて貯留室Sの容積を変化させることにより、吐出流路24aの一端から液体5を吐出させる駆動部15となっている。
図4は、吐出ノズル装着部9の装着面9bに組み付けられる部品を分解した斜視図を示している。すなわち、これら部品を組み付ける際には、吐出ノズル装着部9の装着面9bから突出した加圧部材11の一端部11bに、第1のパッキン19Aを装着する。次いで、ガスケット20および吐出ノズル17を重ねて、吐出ノズル17の下面17bに設けられた締結孔17iに締結ボルト25を挿通させて、装着面9bに形成されたねじ孔9eに螺合させてねじ締結する。
なお下面17bにおいてハッチングを施した部分は、吐出ノズル17において締結ボルト25によって装着面9bに押し付けられる周辺部17b*を示している。すなわち、図4に示す例では、締結ボルト25は吐出ノズル17の周辺部17b*をヘッド本体部10の装着面9bに押さえつけることにより、吐出ノズル17の上面17aをヘッド本体部10に密着した状態で装着する装着部材として機能している。これにより図5に示すように、吐出ノズル装着部9の装着面9bには、吐出ノズル17が締結ボルト25によりねじ締結により装着された状態となる。
ここで、図3、図4を参照して、吐出ノズル17の凹部17dにおける肉厚について説明する。本実施の形態に示す液体吐出装置1においては、高粘度の液体5を対象として良好な吐出性能を確保することを目的として、貯留室Sの容積を小さくしつつ吐出ノズル17の撓みを許容できる範囲内に低減できるように、吐出ノズル17の各部寸法を設定している。すなわち、図3に示す吐出ノズル17の凹部17dにおける肉厚T2(底面17fと下面17bとの間の厚み)を、図4に示す周辺部17b*の肉厚T1(上面17aと下面17bとの間の肉厚T1と同じ)の1/2以下となるように寸法設定している。
このような寸法設定を採用することにより、周辺部17b*の肉厚を厚くして吐出ノズル17全体の剛性を確保しつつ、凹部17dの肉厚を薄くすることができる。これにより凹部17dに設けられる吐出流路24aの容積を小さくすることができ、塗布する液滴を微小化することが可能となっている。
なお望ましくは、吐出ノズル17の凹部17dにおける肉厚T2を、図4に示す周辺部17b*の肉厚T1の1/3以下となるよう設定する。この場合には、加圧部材11の一端部11bの下端面11cが周辺部17b*の肉厚T1の1/2以上の位置まで凹部17d内に入り込むようにする。すなわち図3に示す一端部11bの入り込み深さDが、周辺部17b*の肉厚T1の1/2以上となるように寸法設定を行う。
このような寸法設定を採用することにより、高粘度の液体5を良好に吐出するために必要とされる加圧部材11による加圧力に対して吐出ノズル17に求められる剛性を確保しつつ、且つ貯留室Sの径サイズを過度に縮小することによる液体5の吐出時の粘性抵抗の増大を回避しながら、貯留室Sを高粘度の液体5の吐出に適合した適正な容積に設定することができる。
なお、本実施の形態に示す液体吐出装置1においては、吐出ノズル17において貯留室S内に液体5を導入する導入流路の構成(図6,図7)や、吐出ノズル17を吐出ノズル装着部9の装着面9bに装着する装着部材の形態(図8〜図10)において、複数の変形例が可能である。
まず図6、図7を参照して、吐出ノズル17における導入流路の変形例1(図6)、変形例2(図7)について説明する。図6、図7において、吐出ノズル17の側面17cには、図3と同様のジョイント22が植設されている。ジョイント22の内部に設けられた入口部22aは、吐出ノズル17の内部に水平に導設された導入流路123と連通している。導入流路123は、凹部17dの側壁17eに開口して貯留室Sに液体5を導入する。すなわち導入流路123は吐出ノズル17の側面17cに形成された入口部22aと、凹部17dの側壁17eに開口した出口部123aを介して貯留室Sと連通している。このように吐出ノズル17の内部において導入流路123を水平に導設することにより、導入流路123を形成するための加工を容易にすることができる。
図6に示す変形例1では、一端部11bの側面11dにおいて出口部123aと対向する位置には、側面11dを部分的に切り欠いた切欠部11eが設けられている。すなわちここに示す変形例1では、加圧部材11は、出口部123aに対向する側面11dから凹部17dの底面17f方向に伸びる切欠部11eを有する形態となっている。導入流路123から導入され出口部123aから供給された液体5は、切欠部11eを介して貯留室S内に導入される。これにより、出口部123aから貯留室Sに至る流路における目詰まりを防止することができる。
また図7に示す変形例2では、凹部17dの側壁17eにおいて出口部123aが開口する位置には、側壁17eを部分的に切り欠いた切欠部17hが設けられている。すなわちここに示す変形例2では、吐出ノズル17は、凹部17dの側壁17eに出口部123aから凹部17dの底面17f方向に伸びる切欠部17hを有する形態となっている。導入流路123から導入され出口部123aから供給された液体5は、切欠部17hを介して貯留室S内に導入される。これにより、同様に出口部123aから貯留室Sに至る流路における目詰まりを防止することができる。
次に図8〜図10を参照して、装着部材の形態の変形例(変形例3)について説明する。図4に示す基本例においては、吐出ノズル17を吐出ノズル装着部9の装着面9bに装着する形態として、装着部材としての締結ボルト25によって吐出ノズル17を直接吐出ノズル装着部9の装着面9bにねじ締結して装着するようにしている。これに対し、図8〜図10に示す変形例3では、装着面9bにねじ締結される1対の別部材(留め具26)を介して吐出ノズル117を吐出ノズル装着部9の装着面9bに装着するようにしている。すなわち、変形例3では締結ボルト25と留め具26が装着部材となっている。
図8において、吐出ノズル117は図4における吐出ノズル17と同様に、上面117a、下面117b、側面117cを有している。上面117a(図8において下側の面)には、図2、図3に示す凹部17dと同様の機能を有する凹部117dおよび貯留室S(図10参照)が設けられている。また下面117b(図8において上側の面)には、凹部117dと連通して吐出口24が開口しており、さらに側面117cには液体5を供給するためのジョイント22が植設されている。
吐出ノズル117には、下面117bの両側端部を段付き形状に切除した形態で、図4における周辺部17b*と同様の技術的意義を有する周辺部117b*(ハッチング部参照)が形成されている。1対の留め具26には、上部がそれぞれ相対向する方向に張り出した押さえ部26aが設けられている。吐出ノズル117を吐出ノズル装着部9に装着する際には、押さえ部26aを周辺部117b*に当接させた状態で、留め具26を締結ボルト25によって装着面9bにねじ締結する。
すなわち図8に示すように、まず第1のパッキン19Aを一端部11bに装着し、次いでガスケット20と吐出ノズル117を重ねて装着面9bにセットする。そして押さえ部26aを周辺部117b*に当接させた状態で、留め具26に設けられた締結孔26bに締結ボルト25を挿通させ、装着面9bに形成されたネジ孔119eに締結ボルト25を螺合させてねじ締結する。これにより、図9に示すように、吐出ノズル117は1対の留め具26の押さえ部26aによって周辺部117b*を押さえ込まれた状態で、吐出ノズル装着部9の装着面9bに装着される。
次に図10を参照して、変形例3における吐出ノズル117の凹部117dの肉厚について説明する。なお図10は、図9におけるA方向の部分断面を示している。変形例3においても図2、図3に示す基本例と同様に、高粘度の液体5を対象として良好な吐出性能を確保することを目的として、貯留室Sの容積を小さくしつつ吐出ノズル117の撓みを許容できる範囲内に低減できるように、吐出ノズル117の各部寸法を設定している。すなわち、図10に示す吐出ノズル117の凹部117dにおける肉厚T2を、周辺部117b*の肉厚T1の1/2以下となるように寸法設定している。
このような寸法設定を採用することにより、周辺部117b*の肉厚を厚くして吐出ノズル117全体の剛性を確保しつつ、凹部117dの肉厚を薄くすることができる。これにより凹部117dに設けられる吐出流路24aの容積を小さくすることができ、塗布する液滴を微小化することが可能となっている。
なお望ましくは、吐出ノズル117の凹部117dにおける肉厚T2を、周辺部117b*の肉厚T1の1/3以下となるよう設定する。この場合には、加圧部材11の一端部11bの下端面11cが周辺部117b*の肉厚T1の1/2以上の位置まで凹部117d内に入り込むようにする。すなわち図3に示す一端部11bの入り込み深さDが、周辺部117b*の肉厚T1の1/2以上となるように寸法設定を行う。このような寸法設定を採用することにより、図2、図3に示す基本例と同様の効果を得る。
上記説明したように、本実施の形態では、ヘッド本体部10の吐出ノズル装着部9に往復移動可能に装着され、その一端部11bが往復移動方向に突出した加圧部材11と、突出する加圧部材11の一端部11bを包囲するとともに貯留室Sとなる凹部17dと、貯留室Sに液体5を導入する導入流路23と、貯留室Sの液体5を外部へ吐出する吐出流路24aを備えた吐出ノズル17とを備え、貯留室Sの液体5を加圧することにより液体5を吐出する構成の液体吐出装置1において、吐出ノズル17と加圧部材11の一端部11bの側面11dの間に、貯留室Sの液体5が吐出ノズル装着部9に接触するのを防止するための第1のパッキン19Aを備えた構成としている。
これにより、第1のパッキン19Aによって一端部11bと吐出ノズル装着部9との間を密封することができ、液体5が一端部11bと吐出ノズル装着部9との間の隙間に入り込むことを防止することができる。これとともに、加圧部材11の一端部11bが吐出ノズル装着部9の装着面9bから突出していることから、メンテナンスに際してヘッド本体部10の吐出ノズル装着部9の清掃を作業性よく実行することができ、液体の交換時の洗浄などのメンテナンス作業が容易となる。
また本実施の形態に示す液体吐出装置1では、ヘッド本体部10の吐出ノズル装着部9に往復移動可能に装着され、その一端部11bが往復移動方向に突出した加圧部材11と、側面17cと下面17bと上面17aを有し、上面17aには加圧部材11の一端部11bが入り込む貯留室Sとなる凹部17dが形成され、貯留室Sに液体5を導入する導入流路23と、貯留室Sの液体5を外部へ吐出する吐出流路24aを有する吐出ノズル17と、吐出ノズル17の周辺部17b*をヘッド本体部10に押さえつけることにより吐出ノズル17の上面17aをヘッド本体部10に密着した状態で装着する装着部材とを備え、貯留室Sの液体5を加圧することにより液体5を吐出する構成の液体吐出装置1において、吐出ノズル17の凹部17dにおける肉厚T2を周辺部17b*の肉厚T1の1/2以下に設定するようにしている。
さらに吐出ノズル装着部9に装着される吐出ノズル17を、上面17a、下面17b、側面17cを有する形状とし、上面17aに形成された貯留室Sとなる凹部17dと、側面17cに形成された入口部22aから凹部17dの底面17fに形成された出口部23aに連通する液体導入用の導入流路23と、凹部17dの底面17fから下面17bに貫通した吐出流路24aと、装着部材によってヘッド本体部10の装着面9bに押し付けられる周辺部17b*とを備えた構成とし、吐出ノズル17の凹部17dにおける肉厚T2を周辺部17b*の肉厚T1の1/2以下に設定するようにしている。
これにより、周辺部17b*の肉厚を厚くして吐出ノズル17全体の剛性を確保しつつ、凹部17dの肉厚を薄くすることができ、高粘度の液体5を対象として良好な吐出を実現することができる。
本発明の液体吐出装置は、液体の交換時の洗浄などのメンテナンス作業が容易な液体吐出装置を提供することができるという効果を有し、液体を加圧することにより液体を吐出する分野において有用である。
1 液体吐出装置
2 液体供給部
3 吐出ヘッド
4 タンク
5 液体
8 ベース部
9 吐出ノズル装着部
9c 開口部
10 ヘッド本体部
11 加圧部材
11b 一端部
12 アクチュエータ
13 環状バネ
14 アクチュエータ制御部
15 駆動部
17,117 吐出ノズル
17a,117a 上面
17b,117b 下面
17b*,117b* 周辺部
17c,117c 側面
17d,117d 凹部
19A 第1のパッキン
19B 第2のパッキン
20 ガスケット
22a 入口部
23,123 導入流路
23a,123a 出口部
24a 吐出流路
S 貯留室

Claims (2)

  1. 液体を加圧することにより液体を吐出する液体吐出装置であって、
    ヘッド本体部と、
    前記ヘッド本体部に往復移動可能に装着され、その一端部が前記ヘッド本体部から前記往復移動方向に突出した加圧部材と、
    前記ヘッド本体部に着脱自在であり、前記ヘッド本体部から突出する加圧部材の一端部に臨む貯留室を形成する凹部と、前記貯留室に液体を導入する導入流路と、前記凹部の底に形成された吐出流路とを備えた吐出ノズルと、
    前記加圧部材を往復移動させて前記貯留室の容積を変化させることにより前記吐出流路の一端から液体を吐出させる駆動部と、を備え、
    前記凹部の側壁と前記加圧部材の側面の間に、前記貯留室の液体が前記ヘッド本体部に接触するのを防止するためのパッキンを備えた、液体吐出装置。
  2. 前記凹部の上部に前記パッキンを保持する保持部が形成されている、請求項1記載の液体吐出装置。
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